JP2558539B2 - フレーバーの採取方法 - Google Patents

フレーバーの採取方法

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JP2558539B2
JP2558539B2 JP2127751A JP12775190A JP2558539B2 JP 2558539 B2 JP2558539 B2 JP 2558539B2 JP 2127751 A JP2127751 A JP 2127751A JP 12775190 A JP12775190 A JP 12775190A JP 2558539 B2 JP2558539 B2 JP 2558539B2
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正典 山本
今義 今田
憲章 山口
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はフレーバーの採取方法に関するもので、更に
詳細には、水との接触により気化してくるフレーバーを
捕集するフレーバーの採取方法に関するものである。
[従来の技術] 従来、インスタント粉末飲料の製造においては、乾燥
または焙煎した原料から熱水によって呈味成分と香味成
分とを水溶液として抽出し、これを乾燥して製品として
いた。しかし、この方法では香気成分の大部分が飛散し
てしまい、水や湯を加えて復元したときに本物の味とは
程遠いものとなっていた。
そこで、今まで飛散していた香気成分を回収して最終
的に抽出水溶液に添加するという技術が開発され、本物
に近い風味を持つものができるようになった。この技術
は特開昭58−155052号公報に見られるように、水蒸気蒸
溜で気化した香気成分を水蒸気とともに凝縮させて回収
するものである。これによって今まで飛散していた香気
成分と殆どを回収できるようになった。しかしながら、
これらの香気成分の中には色々な沸点を持つフレーバー
が混在しており、中でも比較的低沸点のフレーバーにつ
いてはこの方法では酸化または熱変性を受け易く、本来
の香りとは異なってしまう恐れがあり、さらには回収後
の水溶液の温度が比較的高いので再び飛散してしまうと
いう問題があった。
[発明が解決しようとする課題] 従って、本発明は比較的低沸点のフレーバーを熱によ
る変性のない状態で回収するフレーバーの採取方法を提
供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明はフレーバーを含有する乾燥物に水を添加した
ときに、低沸点のフレーバーが気化してくるとの知見に
基いてなされたものである。
即ち、本発明はフレーバーを含有する乾燥物に、室温
又はそれ以下の温度の水を添加することにより気化して
くるフレーバーを捕集することを特徴とするフレーバー
の採取方法を提供する。
本発明における乾燥物としては、食品用フレーバー、
例えば節類、コーヒー、海苔、ホウジ茶、ムギ茶、乾燥
ガーリック、乾燥オニオンなどが例示されるが、他にも
水を加えたときに気化してくる軽いフレーバーを含有す
るものであれば本発明を応用できる。
本発明で用いる水とは、人為的な加熱による温度上昇
のない、いわゆる室温(約25℃)又はそれ以下の温度の
ものであり、この温度範囲であればいずれの温度の水を
用いてもよい。
水の添加量はフレーバーを含有する物質重量の1〜10
倍が好ましい。
水の添加の仕方は、乾燥物に対して全体に均一に万遍
無く振りかけるようにするのが好ましい。また添加後攪
拌するのが好ましい。
本発明におけるフレーバーの捕集方法としては、発生
したフレーバーを窒素、ヘリウム、アルゴンなどの不活
性ガスによって、コールドトラップ、凝集塔などの凝集
装置に導いて行なう方法が例示される。冷媒としては、
対象となるフレーバーの沸点よりも低い温度のものであ
れば構わないが、回収率を上げるためにはフレーバーの
融点よりも低い温度のものであることが望ましく、液体
窒素、液化アンモニア、フロンなどが例示される。本発
明においては、例えば、装置としてコールドトラップを
使用し、冷媒として液体窒素を使用する方法は回収効率
を重視した場合には望ましい。この場合には、沸点が冷
媒の温度に等しいか、あるいは、それよりも低い不活性
ガスを使用してフレーバーを液化あるいは固化させると
よい。そして、この捕集されたフレーバー液またはフレ
ーバー固化物を回収する際の溶剤としては、水、アルコ
ール、プロピレングリコール、ヘキサン、エーテルなど
が例示され、これらはその目的に応じて使い分けられ
る。
[発明の効果] 本発明によれば、低沸点のフレーバーを変質させるこ
となく、効率良く回収できるので、食品用賦香剤などと
して幅広く利用できる。
次に実施例により本発明を説明する。
[実施例] 実施例1 2の容器に乾燥青海苔100gを入れて、これに20℃の
水を200g添加し、水が青海苔に均一に浸透するように攪
拌混合してフレーバーを発生させた。次に、この容器に
窒素ガスを吹き込み、容器中で発生しているフレーバー
を追い出すとともに、デュアービンに入った液体窒素中
に漬けられた通気式捕集管に、このフレーバーを含む窒
素ガスを導いた。この時の窒素ガスは、室温(20℃)下
で流量1/分で60分間通気させ、フレーバーを捕集管
の壁面で凝縮固化させた。次に、この凝縮固化したフレ
ーバーを20℃の水で溶解して20gに希釈した。この水溶
液1gは青海苔5gに相当する強さの香りを保有していた。
実施例2 2の容器にレギュラーコーヒー100gを入れて、これ
に20℃の水50gを添加し、水がレギュラーコーヒーに均
一に浸透するように攪拌混合してフレーバーを発生させ
た。以下、実施例1と同様の操作を行ない、コーヒーフ
レーバーを得た。このフレーバーを実施例1と同様に希
釈して得た水溶液1gはレギュラーコーヒー3gに相当する
強さの香りを保有していた。
実施例3 2の容器にかつお節100gを入れて、これに20℃の水
100gを添加し、水がかつお節に均一に浸透するように攪
拌混合してフレーバーを発生させた。以下、実施例1と
同様の操作を行ない、かつお節フレーバーを得た。この
フレーバーを実施例1と同様に希釈して得た水溶液1gは
かつお節2gに相当する強さの香りを保有していた。
実施例4 2の容器にホウジ茶200gを入れて、これに20℃の水
200gを添加し、水がホウジ茶に均一に浸透するように攪
拌混合してフレーバーを発生させた。以下、実施例1と
同様の操作を行ない、ホウジ茶のフレーバーを得た。こ
のフレーバーを実施例1と同様に希釈して得た水溶液1g
はホウジ茶1gに相当する強さの香りを保有していた。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレーバーを含有する乾燥物に、室温又は
    それ以下の温度の水を添加することにより気化してくる
    フレーバーを捕集することを特徴とするフレーバーの採
    取方法。
  2. 【請求項2】気化したフレーバーを該フレーバーの沸点
    よりも低い温度の冷媒で冷却凝縮させてフレーバーを捕
    集することを特徴とする請求項1記載のフレーバーの採
    取方法。
  3. 【請求項3】気化したフレーバーを該フレーバーの融点
    よりも低い温度の冷媒で冷却固化させてフレーバーを捕
    集することを特徴とする請求項1記載のフレーバーの採
    取方法。
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JP4502287B1 (ja) * 2009-11-05 2010-07-14 株式会社ミツカングループ本社 節類からの香気成分含有液の製造方法

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