JP2558445Y2 - 自動販売機の商品投入路規制装置 - Google Patents

自動販売機の商品投入路規制装置

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JP2558445Y2
JP2558445Y2 JP1992000048U JP4892U JP2558445Y2 JP 2558445 Y2 JP2558445 Y2 JP 2558445Y2 JP 1992000048 U JP1992000048 U JP 1992000048U JP 4892 U JP4892 U JP 4892U JP 2558445 Y2 JP2558445 Y2 JP 2558445Y2
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shaft
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裕巳 藤井
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ジュース缶、ビール缶
または瓶等の円筒形の商品(以下、単に缶という)を販
売する自動販売機の商品投入路規制装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】缶を販売する自動販売機においては、自
動販売機の本体内部に設けられたコラム5へ缶を投入す
るために、図10に示すように本体1の前面に缶の投入
口2が設けられている。
【0003】ところで、自動販売機で販売する缶の直径
の大きさは、缶の種類によってそれぞれ異なる。そのた
め、従来より、コラム5に誤って他の種類の缶を投入し
ないように、すなわち、直径の小さい缶(以下、単に細
缶という)N用のコラム5に直径の大きな缶(以下、単
に太缶という)Mが誤って入らないように、下記のよう
な商品投入路規制装置が備えられている。
【0004】図に示すように、投入口2からコラム5
に通じる投入路3の両側面6にコの字状のガイド溝7を
設け、この一対のガイド溝7の間にシャフト4を架設し
ている。そして、このシャフト4をコの字状のガイド溝
7の上端部と下端部にそれぞれ移動させることによっ
て、投入口2の大きさ(投入路3の底面からシャフト4
までの縦方向の距離)を変化させることができる。
【0005】例えば、コラム5に細缶Nを投入したい場
合には、シャフト4をガイド溝6の下端部の方に移動さ
せておく。すると、投入路3の底面からシャフト4まで
の縦方向の距離が小さくなるため、その距離よりも小さ
い細缶Nは、投入路3内部を通過できる。しかしなが
ら、その距離よりも大きい太缶Mは、シャフト4により
その転動が阻止され、コラム5に誤って投入されるのが
防止される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記構成の
商品投入路規制装置であると、シャフト4が、ガイド溝
7に沿って移動しやすく、缶の投入時に誤ってこのシャ
フト4に手を触れると、シャフト4が移動してしまい、
誤った缶を投入するという問題点があった。
【0007】そこで、本考案は上記問題点に鑑み、確実
に缶の直径の大きさに合せてその通過を規制できる商品
投入路規制装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案の請求項1の自動
販売機の商品投入路規制装置は、自動販売機の本体前面
にジュース缶,ビール缶または瓶等の略円筒形の商品を
転動姿勢で投入するための投入口を備え、この投入口か
らコラム上端に開口した収納口まで商品が転動する投入
路を備えた自動販売機において、ガイド溝を備えると共
に、前記ガイド溝の行き止り部分である各先端部の近傍
の溝幅を、ガイド溝の他の部分の溝幅より狭小に形成し
た弾性部を備えてなる支持板を、前記ガイド溝の一端部
が他端部より上方に位置するように前記両側面の開口部
にそれぞれ嵌合し、両支持板のガイド溝間に前記ガイド
溝の狭小な溝幅より太い商品通過規制用のシャフトを架
設して、前記シャフトがガイド溝の下方にある他端部に
位置する時に、シャフトと投入路の底面との間の距離よ
り大きな直径の商品の通過を前記シャフトが阻止するも
のである。
【0009】
【作 用】請求項1の自動販売機の商品投入路規制装置
において、太缶をコラムに投入する場合には、ガイド溝
の上端部に商品通過規制用のシャフトを移動させてお
く。これにより、シャフトと投入路の底面との間の距離
が大きくなり、太通過が可能となる。また、このシャフ
トは、ガイド溝の上端部近傍にある溝幅が狭小な部分に
よってその移動が規制されるため、缶の投入時にシャフ
トに手が触れても、シャフトが容易にその位置から移動
しない。
【0010】細缶を投入する場合には、シャフトをガイ
ド溝の下端部に移動させて、投入路の底面とシャフトの
間の距離を小さくする。これにより、投入路の底面とシ
ャフトの間の距離より大きい太缶が投入されることがな
い。また、シャフトは、ガイド溝の下端部近傍にある溝
幅が狭小な部分によってその移動が規制されるため、手
がシャフトに触れても容易にこのシャフトが移動しな
い。
【0011】さらに、シャフトをガイド溝の下端部から
上端部または上端部から下端部へ移動させる場合には、
狭小なガイド溝の部分を通過させなければならないが、
この場合、支持板の狭小なガイド溝の部分は弾性部より
形成されているため、シャフトをその弾性力に反して移
動させると、狭小な溝部分が広がってシャフトが通過
し、その移動が可能となる。
【0012】
【実施例】以下、本考案の第1の実施例を図1から図5
に基づいて説明する。
【0013】符号10は、自動販売機の本体上部に設け
られた缶の投入路である。この投入路10の前部は、缶
の投入口12であり、後部はコラムへの収納口と接続さ
れている。この投入路10の底面14は、本体の後部に
いくほど下方に傾斜しており、円筒形の缶が投入口12
から投入されると、コラムの収納口の方に自然に転動す
る。なお、この底面14は、下段の投入路10の天井面
も兼ねている。
【0014】符号16は、最上段の投入路10の天井面
である。
【0015】符号18,20は、投入路10の金属板よ
りなる両側面22,24の上部にそれぞれ設けられた矩
形状の開口部である。
【0016】符号26は、開口部18に嵌合可能な合成
樹脂性の弾性を有する支持板である。この支持板26
は、開口部18と略同形である。
【0017】支持板26の後部には、開口部18の後縁
部と嵌合する嵌合部28が設けられている。この嵌合部
28は、支持板26の後部の上下部の一側部にそれぞれ
設けられた上下嵌合片28a,28bと、支持板26の
後部の中央部の他側部に設けられた中嵌合片28cとよ
りなり、上下嵌合片28a,28bと、中嵌合片28c
の間に開口部18の後縁部を挾んで嵌合する。
【0018】支持板26の前部には、開口部18の前縁
部と係合する係合部30が設けられている。この係合部
30は、後方に若干変形可能である。
【0019】支持板26を開口部18に係合させる場合
には、まず、図2に示すように嵌合部28を開口部18
の後縁部に嵌合させるとともに、係合部30を開口部1
8の前縁部に係合させる。この場合に、係合部30が変
形して前縁部と係合可能であり、係合後は係合部30が
復元して、支持板26が開口部18より抜脱不能となる
(図3参照)。
【0020】符号32は、支持板26に設けられたコの
字状のガイド溝である。このガイド溝32の上側縁部
(すなわち、支持板26の上部)を形成する上方変形部
34は、支持板26の他の部分よりも薄く形成されると
ともに、ガイド溝32の内方に屈曲するように形成され
ている。この上方変形部34のガイド溝32側には、突
部36が設けられている。また、ガイド溝32の下側縁
部(すなわち、支持板26の下部)を形成する下方変形
部38も、上方変形部34と同様にガイド溝32の内側
に屈曲するように設けられ、この下方変形部34のガイ
ド溝32側にも突部40が設けられている。これによ
り、ガイド溝32の上端部32aの近傍及び下端部32
bの近傍は、ガイド溝32の他の部分よりも溝幅が狭小
に形成されている。
【0021】符号42は、両側面22,24にそれぞれ
嵌合された支持板26,26の間に架設されるシャフト
である。このシャフト42は、ガイド溝32の内部を移
動可能であるとともに、上方変形部34及び下方変形部
38より形成された狭小な溝幅部分よりもその直径が若
干大きく形成されている。
【0022】上記構成の商品投入路規制装置において、
缶を投入する場合を説明する。
【0023】太缶Mを投入路10より投入したい場合に
は、シャフト42をガイド溝32の一方の行き止まり部
分である上端部32aに位置させておく。これにより、
シャフト42と底面14との距離が大きくなり、太缶M
の投入が可能となる。
【0024】細缶Nを投入路10より投入したい場合に
は、シャフト42をガイド溝32の上端部32aから他
方の行き止まり部分である下端部32bに移動させる。
シャフト42を、上方変形部34を移動させる場合に
は、シャフト42を上方変形部34の弾性力に反して前
方へ手によって移動させる。すると、上方変形部34は
上方に変形して溝幅が広がりシャフト42の移動が可能
となる(図5の点線で示す状態)。また、下方変形部3
8の場合も同様に移動させる。
【0025】シャフト42がガイド溝32の下端部32
bに移動すると、シャフト42と底面14との間の距離
が小さくなり、太缶Mの投入が不可能となり、細缶Nの
み通過可能となる。したがって、誤って太缶Mを投入す
ることがない。
【0026】また、太缶Mや細缶Nの投入の際に、シャ
フト42に手が触れても、シャフト42は上方変形部3
4の突部36または下方変形部38の突部42に当っ
て、移動が規制されているため、従来のようにシャフト
42が勝手に移動して、誤った太さの缶を投入すること
がない。
【0027】なお、ガイド溝32の形状は、上記実施例
のコの字状に限らず、図6に示すように縦型にしたコの
字状であってもよく、また、図7に示すようにくの字状
であってもよく、図8に示すように縦方向の一直線であ
ってもよい。ようするに、ガイド溝32の一端部32a
が他端部32bより上方に位置すればよい。
【0028】
【考案の効果】以上により、本考案の請求項1の自動販
売機の商品投入路規制装置であると、シャフトの移動
が、狭小なガイド溝の部分により阻止されるため、商品
を投入している際に誤ってシャフトが移動することがな
い。また、シャフトを移動させたい場合には、支持板の
弾性力に反して移動させれば、シャフトの移動が容易に
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の商品投入路規制装置の斜視図で
ある。
【図2】投入路の側面に設けられた開口部に支持板を嵌
合しようとしている分解斜視図である。
【図3】支持板を投入路の側面に嵌合した状態の横断面
図である。
【図4】商品投入路規制装置の側面図である。
【図5】支持板の要部拡大側面図である。
【図6】ガイド溝の第2の実施例の側面図である。
【図7】ガイド溝の第3の実施例の側面図である。
【図8】ガイド溝の第4の実施例の側面図である。
【図9】従来の商品投入路規制装置の側面図である。
【図10】自動販売機の上部を切欠いた状態の側面図で
ある。
【符号の説明】
10……投入路 12……投入口 14……底面 16……天井面 18……開口部 20……開口部 22……側面 24……側面 26……支持板 28……嵌合部 30……係合部 32……ガイド溝 34……上方変形部 36……突部 38……下方変形部 40……突部 42……シャフト

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動販売機の本体前面にジュース缶,ビー
    ル缶または瓶等の略円筒形の商品を転動姿勢で投入する
    ための投入口を備え、 この投入口からコラム上端に開口した収納口まで商品が
    転動する投入路を備えた自動販売機において、 投入路の両側面に開口部をそれぞれ設け、 ガイド溝を備えると共に、前記ガイド溝の行き止り部分
    である各先端部の近傍の溝幅を、ガイド溝の他の部分の
    溝幅より狭小に形成した弾性部を備えてなる支持板を、
    前記ガイド溝の一端部が他端部より上方に位置するよう
    に前記両側面の開口部にそれぞれ嵌合し、 両支持板のガイド溝間に前記ガイド溝の狭小な溝幅より
    太い商品通過規制用のシャフトを架設して、前記シャフ
    トがガイド溝の下方にある他端部に位置する時に、シャ
    フトと投入路の底面との間の距離より大きな直径の商品
    の通過を前記シャフトが阻止することを特徴とする自動
    販売機の商品投入路規制装置。
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