JP2558368B2 - 両性高分子電解質およびその製造方法 - Google Patents

両性高分子電解質およびその製造方法

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規な両性高分子電解質およびその製造方法
に関する。本発明の両性高分子電解質は、例えば合成繊
維、合成樹脂フィルム、合成樹脂成型品あるいは燃料油
等の帯電防止剤;静電記録紙、電子写真記録等の導電
剤;抄紙填料の歩留り向上剤;紙力増強剤;サイズ剤;
下水・し尿処理等の高分子凝集剤、脱水剤;染色排水
等、各種着色排水の脱水剤;重金属捕捉樹脂、イオン交
換樹脂;ヘアースプレー等の化粧品成分;防錆剤;殺菌
剤;防カビ剤;防曇剤などの用途に使用される。
[従来の技術] 従来知られている両性高分子電解質としては、 マンニッヒ反応等により製造されるもの(特開昭58
−4898、特開昭58−104299) ホフマン分解反応から製造されるもの(特開昭55−65
56) 分子内にカチオン基として第四級アンモニウム基や
第三級アミンを含有するもの(特開昭49−6078、特開昭
62−205112) アミノアルキル化反応を用いた両性高分子電解質で
は、 アクリル系ベースポリマーをアミノアルキル化し、
その残存酸をアミンで中和することによって水性化した
もの(特開昭55−35422) アクリル系ベースポリマーをその酸の1.0〜1.1当量
のアルキレンアミンでアミノアルキル化に懸垂アミノア
ルキル基のnの平均値が1〜1.2のもの(米国特許第3,3
72,149号)等がある。
[発明が解決しようとする問題点] これらの公知技術を利用して両性高分子電解質が得ら
れているが、マンニッヒ反応やホフマン分解反応を用い
たものは、ゲル化等で不安定である。カチオン性成分と
して主に第四級アンモニウム基を含むものが紙力増強剤
として提案されており、凝集剤としての利用の可能性も
述べられているが、性能として不充分であり、また使用
するカチオン性モノマーも高価である。一方、アミノア
ルキル化を用いた公知技術で当該両性高分子電解質を製
造すると、不安定でゲル化等の問題がある。
[問題を解決するための手段] 本発明者等はカチオン性成分としてアミノアルキル基
を用い、カチオン性成分、アニオン性成分及び中性成分
の組成や重合条件、アミノアルキル化の反応条件や検討
及び製造された両性高分子電解質の諸特性を詳細に検討
した結果、従来安定性が不充分であったり、高価なモノ
マーを用いずに両性高分子電解質が得られることを見出
し本発明を完成した。
すなわち、つぎの一般式(1) [式中、n=1〜5の整数で、しかもnの平均値は2以
上を示し、 a,b,cの比率は、a+b+c=1またはa+b=1で
あって、a≠0かつb≠0である。
R1およびR2は、同時に水素原子またはメチル基であ
り、R3およびR4はそれぞれ水素原子またはアルキル基を
示す。
R5は水素原子、アルキル基またはω−ヒドロキシ基で
置換されたアルキル基を示す。
HYは一塩基酸を示す。
Zは一般式(2) −CONR6R7 …(2) (式中、R6およびR7はそれぞれ水素原子またはアルキル
基を示す。) で示されるアミド基、または、 一般式(3) (式中、R8およびR9はそれぞれ水素原子またはアルキル
基を示す。) で示されるヒドロキシアルキル基、または、 一般式(4) −CN …(4) で示されるニトリル基を示す。] の組成からなる、 カチオン当量値(Cv)が0.8〜7.0meq/g、アニオン当
量値(Av)が0.1〜4.0meq/g、Cv/Avの比が1.0〜25.0の
範囲にあることを特徴とする両性高分子電解質に関する
ものである。また、 アクリル酸、メタクリル酸から選ばれる一種以上のア
ニオン性単量体を(I)を水中にて重合し、又はノニオ
ン性単量体(II)と共重合し、得られたビニル系カルボ
ン酸重合体(III)に、アニオン性単量体(I)とのモ
ル比が1.2モル/モル以上になるようにアルキレンイミ
ンを反応させ、アミノアルキル化し、ついで一塩基酸で
酸性化することを特徴とするアミノアルキル基及びカル
ボキシル基を有する両性高分子電解質の製造方法に関す
るものである。
アニオン性単量体(I)としてはアクリル酸、メタク
リル酸が好ましい。ノニオン性単量体(II)は、酸解離
特性を考慮して選ばれたものである。アクリル酸及びメ
タクリル酸の25℃における酸解離指数はそれぞれ4.3及
び4.7であり、アルリル酸またはその塩はpH4.3以下の水
中にて、またメタクリル酸またはその塩はpH4.7以下の
水中にてイオンとして存在するものの割合が急激に減少
し、pH3.5以下の水中においてはいずれの単量体も実質
的に非解離状態にある。
一方、酸解離指数の小さいスルホン酸基等を有するア
ニオン性単量体においてはpH2〜3程度の低pH域におい
てもイオン種の存在量が多いので、これらの単量体を使
用しても本発明の優れた効果を得ることができない。
ノニオン性単量体(II)としては、前記の単量体
(I)と共重合可能な任意のノニオン性単量体を用いる
ことができ、たとえば一般式(5)で示されるアミド基
を有するビニル型単量体を用いることができる。
一般式(5)においてR1,R2およびR3は水素またはア
ルキル基であり、具体例としてアクリルアミド、メタク
リルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメ
チルメタクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミ
ド、N,N−ジエチルメタクリルアミド等を挙げることが
できる。
また、一般式(6)で示されるヒドロキシアルキル基
を有するビニル系単量体を用いることもできる。
一般式(6)においてR1,R2およびR3は水素またはア
ルキル基であり、具体例としてはヒドロキシエチルアル
リレート、ヒドロキシエチルメタクリート、ヒドロキシ
プロピルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレ
ート等を挙げることができる。その他にアクリロニトリ
ル等も挙げられる。
なお、ノニオン性単量体(II)は両性高分子電解質の
分子量やイオン当量の調節等を目的として使用されるも
のである。通常ビニル系カルボン酸重合体(III)のう
ち50モル%以下が好ましい。
本発明の方法によって製造される両性高分子電解質に
おいては、カチオン当量値Cvが0.8〜7.0meq/g、アニオ
ン当量値Avが0.1〜4.0meq/gの範囲にあり、Cv/Avの比が
1.0〜25.0の範囲となるように、ビニル系カルボン酸重
合体(III)の重合時においてアニオン性単量体
(I)、ノニオン性単量体(II)の使用量を決めること
が必要である。
また、アミノアルキル化時においてはビニル系カルボ
ン酸重合体(III)とアルキレンイミンの使用量を決め
ることが必要である。
カチオン当量値Cvが0.8meq/gより小さいと両性として
の特性が現われにくい。また、カチオン当量値Cvが7.0m
eq/gより大きいものは両性としての特性が現われにく
い。さらに、アニオン当量値Avが0.1meq/gより小さいと
両性としての特性が現れにくく、アニオン当量値Avが4.
0meq/gを越えると水中での溶解性が低下する傾向がある
ので好ましくない。
Cv/Av値が1.0より小さくて相対的にアニオン当該値が
大きすぎるとカチオン性基の効果が減殺されるので好ま
しくない。また、Cv/Av値が25を越えるとアニオン性基
の割合が少なすぎるので両性としての充分な作用が期待
できない。
本発明の重合開始時の水溶液中における単量体アニオ
ン性単量体(I)、ノニオン性単量体(II)及びビニル
系カルボン酸重合体(III)の合計量(以下「単量体合
計量」という)の濃度はおよそ10〜80重量%程度である
ことが好ましい。該濃度が10重量%未満であると生産性
が低いため好ましくなく、また、80重量%を越えると重
合熱が多量に発生し系の温度が上昇しすぎるので好まし
くない。
アクリル酸、メタクリル酸から選ばれる一種以上のア
ニオン性単量体(I)を水中にて重合し、又はノニオン
性単量体(II)と共重合し、ビニル系カルボン酸重合体
(III)を製造する際に、必要に応じてレドックス系や
アゾ系等のラジカル重合開始剤を使用することができ
る。レドックス系重合開始剤としては、過硫酸アンモニ
ウム、過硫酸カリウム、過酸化水素、クメンハイドロパ
ーオキサイド等の酸化剤とホルムアルデヒドナトリウム
スルホキシレート、チオグリコーリ酸、L−アスコルビ
ン酸、ジメチルアミノプロピオニトリル、亜硫酸水素ナ
トリウム、β−メルカプトエタノール、2価の鉄塩等の
還元剤との組合せを挙げることができる。またアゾ系重
合開始剤としては、アゾビスイソブチロニトリル、2,
2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)2塩酸塩、2,
2′−アゾビス(2,4−ジメチルパレロニトリル)、4,
4′−アゾビス(4−シアノペンタノイックアシッド)
等を挙げることができる。またレドックス系重合開始剤
アゾ系重合開始剤を併用することもできる。
重合温度としては、初期温度を10〜40℃程度として断
熱系で重合することもでき、またシート状重合法等を採
用し、系外から温度を制御しながら30〜100℃程度の一
定温度条件で重合することもできる。
重合時間は、単量体の濃度や重合温度、あるいは目標
とする重合度等によって変化するがおよそ10分間〜10時
間程度であり、より好ましくはおよそ1〜7時間程度で
ある。
アミノアルキル化反応は、ビニル系カルボン酸共重合
体(III)にアルキレンイミンを反応させることによっ
て行なうことができる。
アミノアルキル化反応の温度は約65℃以下で行なうの
が良く、好ましくは約35〜55℃である。
該ビニル系カルボン酸重合体(III)の酸基と、アル
キレンイミンとを次の一般反応によって反応させてアミ
ノアルキル化する。たとえば1,2−アルキレンイミンと
の反応は次の一般式によって表わされる。
[この式でR4は水素またはアルキル基であり、R5は水素
またはアルキル基またはω−ヒドロキシ基で置換された
アルキル基である。] ビニル重合体の遊離のカルボン酸基をアミノエステル
基に変換するためのアルキレンイミンは1,2−アルキレ
ンイミン(アジリジン)でありそのうち1,2−プロピレ
ンイミンおよびエチレンイミンはそれらの入手可能性お
よび比較的安価であることのゆえに特に好ましい。所望
ならばn−アルキル置換または非置換の1,3−アルキレ
ンイミン(アゼチジン)もアミノエステル基をあたえる
のに、それらイミンがその化学的反応性および性質が1,
2−イミンに類似しているから使用できる。これら化合
物の例には2−メチルアジリジン、2−エチルアジリジ
ン、2−n−プロピルアジリジン、2−イソプロピルア
ジリジン、2−n−ブチルアジリジン、2−イソブチル
アジリジン、2−第2ブチルアジリジン、2−(1−メ
チルブチル)アジリジン、2(2−メチルブチル)アジ
リジン、2−(3−メチルブチル)アジリジン、2−n
−ペンチルアジリジン、2−(1−メチルペンチル)ア
ジリジン、2−(メチルペンチル)アジリジン、2−
(メチルペンチル)アジリジン、2−(4−メチルペン
チル)アジリジン、2(3−エチルペンチル)アジリジ
ン、2−(2−イソプロピルペンチル)アジリジン、2
−n−ヘキシルアジリジン、2−n−(ヘプチルアジリ
ジン)2−n−オクチルアジリジン、2,3−ジメチルア
ジリジン、2,3−ジ(2−メチルブチル)アジリジン、
2−エチル−3−n−ヘキシルアジリジン、3−n−オ
クチル−3−プロピルアジリジン、2−ヒドロキシエチ
ルアジリジンおよびそれらの相応するアゼチジンたとえ
ば2−メチルアゼチジン、2−エチルアゼチジン、2−
n−プロピルアゼチジン、2,4−ジメチルアゼチジン、
2,4−ジオクチルアゼチジンおよび2,3−ジ(2−メチル
ブチル)アゼチジンが含まれる。
懸垂アミノアルキル基の酸性化は一塩基酸で行なわ
れ、付加アルキレンイミンに対し50〜100モル%量用い
られ(好ましくは60〜90モル%用いられる)アミノアル
キル化時に一括して又は分割して行なわれる。一塩基酸
としては塩酸、硝酸等の内から選ばれる。
アミノアルキル化の方法は、該ビニル系カルボン酸重
合体(III)にその含有するアニオン性単量体(II)の
モル当量50mol%のアルキレンイミンを添加し、5分か
ら60分攪拌する。その後添加したアルキレンイミン相当
分の中和酸を加え5〜60分攪拌を続ける。次に残りのア
ルキレンイミンを徐々に添加し5〜60分攪拌し、その後
残りの中和酸を加え5〜60分攪拌し、反応温度は上記反
応中、常に30〜65℃好ましくは35〜55℃に保つことが必
要てある。
反応温度が65℃を越えると反応途中にゲル化したり、
生成物が白濁し不溶物が生じる。逆に30℃未満だと反応
時間が無制限に長くなり意味がない。
本発明の製法によって得られる両性高分子電解質にお
いては、前記のカチオン当量値、アニオン当量値の他に
分子量も適度にコントロールすることが望ましい。分子
量をビニル系カルボン酸重合体(III)の分子量で表示
すれば、1万〜100万の範囲、より好ましくは10〜80万
となるように各単量体の組成や重合時間等を適宜設定す
ることが望ましい。
以上述べたような条件を採用して水中にて重合及び反
応させることにより、水溶液の両性高分子電解質を得る
ことができる。
[実施例] 以下実施例により更に具体的に説明するが、本発明は
これらにより何ら限定されるものではない。
(ビニル系カルボン酸重合体(III)の製造) 参考例1〜6 表−1の単量体重量組成比で仕上がりが20重量%にな
るように仕込み、窒素置換後50℃に保ち、過硫酸アンモ
ニウム(APS)と亜硫酸水素ナトリウム(SB)を単量体
に対し各々0.2重量%添加することによって重合させ、
ビニル系カルボン酸重合体(III)を得た。
実施例1 参考例1で合成したビニル系カルボン酸重合体1000g
を仕込み、50℃に昇温し反応中50℃の温度に保持しなが
らエチレンイミンを59.7g滴下し、30分間攪拌した。こ
のとき滴下したエチレンイミンの量は仕込んだビニル系
カルボン酸重合体中のカルボン酸のモル当量50モル%相
当量であった。ついで滴下したエチレンイミン相当の61
重量%硝酸水溶液143gを加え30分間攪拌した。つぎに残
りのエチレンイミン140.3gを加え30分間攪拌した。つい
で61重量%硝酸水溶液193gを滴下し、30分間攪拌し両性
高分子電解質を得た。反応条件および反応生成物の外観
は表−2に示す通りであった。
実施例2〜9 実施例1において表−2に示す条件で行なう以外は同
様に行なった。反応生成物の物性は表−2に示す通りで
あった。
比較例1〜5 実施例1において表−2に示す条件で行なう以外は同
様に行なった。反応生成物の物性は表−2に示す通りで
あった。
なお、表−2に示したカチオン当量値、アニオン当量
値およびnの平均値は、つぎの方法によって求めたもの
である。
(1)カチオン当量値 ビーカに蒸溜水95mlをとり、試料1000ppm溶液5mlを加
え、1%HC1または、1%NaOHでpH7.0に調整し約1分間
攪拌し、ついでトルイジンブルー指示薬溶液を2〜3滴
加えN/400PVSK(ポリビニル硫酸カリウム溶液)で滴定
した。滴定速度は2ml毎分とし、検水が青から赤紫に変
色し10秒間以上保持する時点を終点とした。
カチオン当量値(Cv)[meq/g]= (サンプル滴定量[ml]− ブランク滴定量[ml])×F/2× (試料中の有効成分量[g]) なお、有効成分は試料の固形分から中和酸を除いた成
分である。
(2)アニオン当量値 ビーカに蒸溜水50mlをとり、試料約0.3gを精秤し加え
た。攪拌しつつN/10NaOH溶液で滴定し電導度を読みと
る。いくつかある変曲点のうち最後の変曲点(全ての酸
が中和された点)に相当する滴定量を読む。
アニオン当量値(Av)[meq/g]= 0.1×F× (N/10NaOHの滴定量[ml])− (精秤試料中の仕込中和酸のミリモル数 [meq])/(試料中の有効成分量[g]) (3)nの平均値 nの平均値=Cr/Ar Cr:高分子電解質有効成分中のアルキレンイミンのミリ
モル数[mqp/g] Ar:高分子電解質有効成分中のアニオン性単量体(I)
のミリモル数[mqp/g]−アニオン当量値[meq/g]
フロントページの続き (72)発明者 児玉 和男 神奈川県川崎市川崎区千鳥町14番1号 日本触媒化学工業株式会社川崎研究所内

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) 〔式中、n=1〜5の整数で、しかもnの平均値は2以
    上を示し、 a,b,cの比率は、a+b+c=1またはa+b=1であ
    って、a≠0かつb≠0である。 R1およびR2は、同時に水素原子またはメチル基であり、
    R3およびR4はそれぞれ水素原子またはアルキル基を示
    す。 R5は水素原子またはアルキル基またはω−ヒドロキシ基
    で置換されたアルキル基を示す。 Zは一般式(2) −CONR6R7 …(2) (式中、R6およびR7はそれぞれ水素原子またはアルキル
    基を示す。) で示されるアミド基、または、一般式(3) (式中、R8およびR9はそれぞれ水素原子またはアルキル
    基を示す。) で示されるヒドロキシアルキル基、または、 一般式(4) −CN …(4) で示されるニトリル基を示す。〕 の組成からなることを特徴とする両性高分子電解質。
  2. 【請求項2】カチオン当量値(Cv)が0.8〜7.0meq/g、
    アニオン当量値(Av)が0.1〜4.0meq/g、Cv/Avの比が1.
    0〜25.0の範囲にある請求項1記載の両性高分子電解
    質。
  3. 【請求項3】アクリル酸、メタクリル酸から選ばれる一
    種以上のアニオン性単量体(I)を水中にて重合し、又
    はノニオン性単量体(II)と共重合し、得られたビニル
    系カルボン酸重合体(III)に、アニオン性単量体
    (I)とのモル比が1.2モル/モル以上になるようにア
    ルキレンイミンを反応させ、アミノアルキル化し、つい
    で一塩基酸で酸性化することを特徴とするアミノアルキ
    ル基及びカルボキシル基を有する両性高分子電解質の製
    造方法。
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