JP2557704Y2 - スラブの幅圧下プレス用金型 - Google Patents

スラブの幅圧下プレス用金型

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JP2557704Y2
JP2557704Y2 JP1991043124U JP4312491U JP2557704Y2 JP 2557704 Y2 JP2557704 Y2 JP 2557704Y2 JP 1991043124 U JP1991043124 U JP 1991043124U JP 4312491 U JP4312491 U JP 4312491U JP 2557704 Y2 JP2557704 Y2 JP 2557704Y2
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reduction press
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康司 南
勝則 水田
昇 高橋
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、スラブ (鋼片) の粗
圧延ラインにおいて熱間スラブを幅方向に圧下するプレ
ス用の金型であって、特に、圧下の際にスラブと金型と
のスリップを生じさせない金型に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、スラブは連続鋳造法で製造される
ことが多く、その幅の変更は容易でないために、圧延ラ
インにおいて粗圧延の前にスラブの幅を製品幅に合うよ
うに調整することが行われている。この幅圧下には、図
3に示すような一対の金型2をもった鍛造プレスを使用
する。金型2はスラブ1の搬送速度と等速度で移動しつ
つスラブを幅方向に圧下し、圧下が終わると最初の位置
に復帰して再び圧下と移動を繰り返し、いわゆる走間幅
圧下が行われる。この走間幅圧下における金型の圧下と
移動のメカニズムには、例えば特開平2−165803号公報
に開示されるもの等、種々の形態がある。
【0003】上記のような走行間幅圧下に使用される金
型のスラブに接する面(押圧面)は図1に示すように、
スラブ入側の傾斜部3と、それに続く平行部4とからな
る。
【0004】ところが、このような金型でスラブの幅圧
下を行う場合に、スラブ側面と金型の押圧面との間にス
ラブの長手方法へのスリップが生じて、スラブを所定の
搬送方向(図3の実線矢印方向)とは逆の方向(同、点
線矢印方向)へ押し戻す現象が見られる。このような現
象が現れると、スラブの搬送速度に狂いが生じ作業工程
に狂いが生じるだけでなく同一箇所を繰り返しプレスす
ることになり、スラブのねじれ等の問題を惹起する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上記のよう
な走間幅圧下におけるプレス金型とスラブの間のスリッ
プを無くすることを課題としてなされたもので、スラブ
との接触面(押圧面)に特殊な加工を施した金型の提供
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の要旨は下記の幅
圧下プレス用金型にある。『スラブ側面に接する平行部
もしくは傾斜部またはその両方のスラブ厚みを越えない
範囲にスラブの搬送方向に実質的に垂直方向の多数の溝
を有することを特徴とする熱間スラブの幅圧下プレス用
金型。』図1の(a)は、本発明の金型の1例を示す斜
視図、同(b)は(a)のA−A線拡大縦断面図(ただ
し、スラブを圧下している状態)である。この金型の場
合は、平行部4と傾斜部3の両方に多数の線状溝5が付
けられている。これらの線状溝5は、スラブを金型で押
圧したときにスラブ搬送ライン上でのスリップの発生を
防止するために設けるものであるから、スラブの移動方
向(搬送ライン方向)に垂直に設ける必要がある。ただ
し、厳密に垂直である必要はなく、やや傾斜していても
よい。また、反対方向に傾斜した溝が交差するようなパ
ターンでもよい。
【0007】線状溝5は平行部と傾斜部のいずれか一方
に設けてもよいが、それらの両方に設ける方が効果が大
きい。また、図1(b)に示すように、溝の長さLはス
ラブの厚さtよりも短くし、溝の上端と下端がスラブ上
面と下面を越えないように、スラブ厚みの範囲内に配置
するのがよい。即ち、金型押圧面の線状溝付与部分は、
幅圧下する最小厚のスラブ上面と下面の間になるように
設計する。線状溝の端部がスラブの上面または下面を越
えると、プレスしたときに溝に食い込んだ材料がスラブ
上下面端部に盛り上がり、後の圧延工程において鋼板に
エッジヘゲと呼ばれる疵を発生させるおそれがある。
【0008】線状溝のサイズやピッチ (溝の間隔) は、
スラブのサイズや圧下条件によって選定すべきである
が、例えば、長さ 100〜240 mm、幅 5〜20mm、深さ 0.1
〜3.0mmのものを10〜100 mmのピッチで設ける。線状溝
の幅や深さが小さすぎるとスリップ防止の効果が不十分
であり、大きすぎると金型に割れが生じやすくなって寿
命が低下したり、スラブ表面に過大な圧痕が残るおそれ
がある。
【0009】金型に線状溝を付ける加工としては、ナー
リング加工、放電加工、機械切削等が利用できるが、い
ずれの場合にも、溝は線状であるから加工はきわめて容
易である。
【0010】以下、実施例によって更に詳しく説明す
る。
【0011】
【実施例】図2の(a)は、図1に示した金型2の一方
を拡大して示す斜視図である。ただし、線状溝の一部は
省略して破線で示してある。(b)は線状溝5の拡大断
面図((a)のA−A線断面図)である。
【0012】この金型の仕様は下記のとおりである。
(図2参照) 金型のサイズ 全長a=1400mm、 幅b= 450mm、幅c= 190mm、 高さh= 500mm、 平行部長さd= 500mm、 線状溝付与位置:平行部および傾斜部の厚み方向中心部のやや上寄り ( 図2(a)において、e=120 mm、f=200 mm) 線状溝 長さL=180 mm、幅g=10mm、深さi=1.5 mm 両端部の曲率半径=5mm 溝底の曲率半径R=2mm ピッチp=50mm 上記の金型を装着したプレスを使用して、幅1030〜1625
mm、厚さ 270mmの低炭素鋼のスラブの幅を 150〜350 mm
圧下する操業を行った。スラブ温度は1100〜1250℃と
し、スラブの移送量を1回の圧下ごとに 400mmとした。
【0013】上記の条件で行った幅圧下の操作中、スリ
ップの発生は皆無で、作業は円滑に進行し、得られたス
ラブ (幅圧下後のスラブ) は品質上何ら問題のないもの
であった。
【0014】
【考案の効果】本考案の金型は、基本形状において従来
の金型と同じであり、ただ、押圧面に縦方向の線状溝を
付与するだけであるから比較的簡単に製造することがで
きる。
【0015】そして、この金型を使用すれば、幅圧下の
際のスラブと金型のスリップがほぼ完全に防止できる。
従って、熱間スラブの幅圧下の作業が円滑になるだけで
なく、スリップに伴うスラブ品質の悪化を防ぐことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本考案の金型の一例を示す斜視図、
(b)は(a)のA−A線拡大断面図である。
【図2】(a)は本考案の金型の押圧面の詳細を示す斜
視図、(b)は(a)のA−A線拡大断面図である。
【図3】スラブの幅圧下の概念図である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】スラブ側面に接する平行部もしくは傾斜部
    またはその両方のスラブ厚みを越えない範囲にスラブの
    搬送方向に実質的に垂直方向の多数の線状溝を有するこ
    とを特徴とする熱間スラブの幅圧下プレス用金型。
JP1991043124U 1991-06-10 1991-06-10 スラブの幅圧下プレス用金型 Expired - Lifetime JP2557704Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001113338A (ja) * 1999-10-20 2001-04-24 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd スラブのキャンバー矯正方法及び矯正金型
JP2012520772A (ja) * 2009-03-18 2012-09-10 フェルス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 成形工具、特にかしめ工具

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JPH0790318B2 (ja) * 1987-04-30 1995-10-04 石川島播磨重工業株式会社 幅圧下プレスの金型

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