JP2557626Y2 - 医療用排液バッグ - Google Patents

医療用排液バッグ

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JP2557626Y2
JP2557626Y2 JP1991011528U JP1152891U JP2557626Y2 JP 2557626 Y2 JP2557626 Y2 JP 2557626Y2 JP 1991011528 U JP1991011528 U JP 1991011528U JP 1152891 U JP1152891 U JP 1152891U JP 2557626 Y2 JP2557626 Y2 JP 2557626Y2
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bag
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medical
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隆司 川端
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Zeon Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、内出血や腫瘍などのよ
うに本来体内に溜まってはならない部分に溜まった血液
や腫瘍液などの不要体液を排出する際に用いる医療用排
液バッグに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に医療において体内の不要体液を体
外に排出することがある。例えば交通事故などによって
頭を強く打った場合、脳内出血を起こし、頭蓋内に内出
血した血液や浸出液が溜まる。これにより頭蓋内圧が上
昇し、その結果として頭蓋内に血流がいきにくくなり、
この状態を改善しようとする生体調節機構が働き、血圧
が高くなる。この症状がさらに進むと呼吸困難になり死
に至ることになる。したがって、このような内出血液や
浸出液はできるだけ早く頭蓋内から出さなければならな
い。従来、内出血した血液や腫瘍液を体内、例えば頭蓋
内から排出させるためには脳室ドレナージという装置を
使用していた。このドレナージは頭蓋内に差し込まれた
カテーテルに接続している排液チェンバーと排液チェン
バーから排液を送り込む排液バックからなっている。こ
のドレナージを取り付けるには、排液チェンバーを脳室
内圧よりも高いヘッド圧にするために高い位置に取り付
けなければならず、このため頭蓋内圧を正確に測定する
必要があった。さらに体位が変わり頭の高さが変われば
計測基準の高さを再設定したり、逆流のないよう気をつ
ける必要があった。このようにドレナージの取り付け操
作は繁雑であり、特に交通事故患者などの緊急患者に対
しては、極めて操作性が悪いという欠点があった。ま
た、排液が逆流する場合もあるので、ドレナージは、滅
菌処理をしておかねばならず、さらに比較的大きい装置
を保全するには、保全設備も大きくしなければならず保
全管理上問題点があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従って、本考案は、体
内不要液を排出する際に取り扱い操作が簡便であり、ま
た滅菌状態で保全しやすいという優れた特徴を有する医
療用排液バッグを提供することを目的としてなされたも
のである。このような医療用排液バッグは、長い間、医
師、看護婦から要望されていたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案者は、上記した従
来技術の欠点に鑑み、鋭意検討した結果、弾性を有する
バッグにバルブを設け、そのバルブと体内に差し込まれ
るカテーテルを接続させることにより上記欠点を解消で
きることを見い出し、この知見に基づいて本考案を完成
させるに至った。
【0005】すなわち、本考案は、厚さ5〜500μm
の透明性を有する弾性ゴム材質からなるバッグと、該バ
ッグを密封することができるようにバッグの口部に取り
付けられている透明プラスチック樹脂製のコック式バル
ブと、該バルブの先端部に一体的成形体構造により設け
られているコネクターを介してカテーテルに接続して成
ることを特徴とする医療用排液バッグを提供するもので
ある。
【0006】以下、本考案を詳細に説明する。
【0007】本考案は、弾性を有するバッグを用いるこ
とが必要である。
【0008】弾性を有するバッグは、天然ゴム、合成ゴ
ム、及び可撓性の高い熱可塑性樹脂など種々の材質で構
成することができる。これらの材質のうち、好ましいも
のは天然ゴム、合成ゴムであり、特に好ましいものは天
然ゴムである。これらの材質の具体例としては、天然ゴ
ムラテックス、シリコーンゴム、ウレタンゴム、ブタジ
エンゴム、ブタジエンスチレンゴム、イソプレンゴム、
ブタジエンアクリロニトリルゴム、イソプレンイソブチ
レンゴム、フッ素ゴム、軟質塩化ビニル樹脂などが挙げ
られ、特に天然ゴムラテックスが好ましい。またこれら
の材質を二層以上積層してもよい。
【0009】本考案のバッグは通常厚みが5μm〜50
0μmであり、好ましくは10μm〜200μmであ
り、特に好ましくは20μm〜100μmである。
【0010】さらに、本考案のバッグは、排液の色や状
態を観察しやすいように透明であることが好ましい。
【0011】本考案の弾性を有するバッグの容量は、排
出する体液の量に応じて適宜選択すればよいが、通常1
00ml〜5000mlであり、300ml〜3000mlが好
ましい。
【0012】本考案は、弾性を有するバッグの口部にバ
ッグを密封することができるようにバルブを取り付ける
ことが必要である。
【0013】バルブは、種々のバルブを用いることがで
きるが、通常二方コック、三方コックが用いられる。三
方コックの場合三方をカテーテル、弾性を有するバッグ
及び圧力計に接続させてもよい。この態様の場合、バッ
グと圧力計を三方コックで適宜切り替え、頭蓋内圧を常
時把握することができる。また三方コックの場合、三方
をカテーテル及び2つの弾性を有するバッグと接続さ
せ、排液が1つのバッグに収容できなくなったとき、他
のバッグに切り替えて排液を収容させることができる。
【0014】バルブの先端部には、カテーテルと接続す
ることができるコネクターを取り付けることが必要であ
る。
【0015】コネクターとしては種々のコネクターを用
いることができるが、特にルアーコネクターが好まし
い。
【0016】なお、バルブには、逆止弁を取り付けるこ
とが好ましい。この逆止弁により、体内から排出され排
液バッグ内に溜められた排液が体内の圧力低下が起きて
も体内に逆流することをなくすことができる。
【0017】また、弾性を有するバッグには、さらに別
のバルブを取り付けてもよい。この別のバルブにより、
バッグに溜まった排液を取り出すことができる。なお、
このバルブは、1つでもよいし、2つ以上でもよい。
【0018】本考案のバルブ、コネクター及び逆止弁は
種々の材質で作ることができるが、軽量にするためにプ
ラスチックが好ましく、また内部の排液を観察できる程
度の透明性を有することが好ましい。
【0019】本考案の医療用排液バッグは、滅菌バッグ
の内に入れて販売、保管することが好ましい。この様に
することにより、使用直前まで完全に滅菌状態で保管す
ることができ、保全管理が極めて容易にできる。
【0020】なお、滅菌バッグ内には、医療用排液バッ
グのコネクター部を覆うことができるキャップを入れて
おくことが好ましい。
【0021】
【作用】本考案の医療用排液バッグは、患者の体内に差
し込まれたカテーテルに医療用排液バッグに取り付けて
あるコネクターを接続させ、そしてバルブを開くことに
よりカテーテルとバッグの通路を開通させることにより
取り付けることができる。この取り付けにより、患者の
体内に溜まった不要体液を排液バッグに排出することが
できる。この排出バッグは弾性を有するので、患者の体
内圧が高くなっても破壊されることがなく、安全確実に
排液を溜めることができる。
【0022】なお、本考案の医療用バッグは、体内のあ
らゆる不要体液の排出に適用でき、例えば、頭蓋内の
他、腎臓、胆肝、肝臓などの中に溜まった不要体液の排
出にも適用できる。
【0023】
【実施例】次に、本考案の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。なお、これらの例は本考案を何ら限定する
ものではない。
【0024】図1は本考案の医療用排出バッグの断面図
である。図1において、天然ゴムラテックス製で厚さが
20μmの弾性を有するバッグ1は、二方コック2と接
続されている。この接続部では、二方コック2の周縁に
ある膨出部4の上をバッグ1が覆っているため、バッグ
1と二方コック2が強く固定されている。なお、バッグ
1と二方コック2の固定は接着剤または熱接着により行
われてもよく、また一体成形によって、行われてもよ
い。
【0025】二方コック2の先端部には、カテーテルに
接続することができるルアーコネクター3が設けられて
いる。図2は、本発明の医療用排出バッグの二方コック
2の他の実施例を示す断面図である。二方コック2の先
端部にはルアーコネクター3が設けられており、その手
前には逆止弁5が取り付けられている。
【0026】図3は、本考案の医療用排出バッグの他の
実施例を示す断面図である。図3において、ウレタンゴ
ム製で厚さが30μmの弾性を有するバッグ1は、バッ
グ1の口部で二方コック2と接着剤により接続されてお
り、その二方コックの先端部にはルアーコネクター3が
設けられている。一方バッグ1の他の口部には二方コッ
ク6が取り付けられており、バッグ1内に溜まった排液
を排出できるようになっている。
【0027】図4は、本考案の医療用排液バッグが滅菌
バッグに収納されている状態を示す平面図である。図4
において、医療用排液バッグ7は、ポリプロピレン製の
滅菌バッグ11の中に収納されている。またルアーコネ
クター3を覆うことができるキャップ8も滅菌バッグ1
1の中に収納されている。キャップ8は、医療用排液バ
ッグ7を滅菌バッグ11から取り出した後も医療用排液
バッグ7の内部を滅菌状態に保つために用いることがで
きる。滅菌バッグ11の周縁は熱シール部9で接着され
ている。また滅菌バッグ11の一辺の内側には、開閉自
在のプラスチック製チャックが設けられている。
【0028】
【考案の効果】本考案の医療用排液バッグは、簡単な操
作で取り付けることができ、極めて操作性が優れてい
る。従って、緊急患者に対しても素早く取り付けること
ができる。また形状が比較的小さく滅菌状態に保つこと
が容易にできるので保全管理上極めて優れている。この
ため、本考案は実用上極めて優れた医療用排液バッグで
ある。
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案の医療用排液バッグの一実施例
を示す断面図である。
【0030】
【図2】図2は、本考案の医療用排液バッグに設けられ
ているバルブの他の一実施例を示す断面図である。
【0031】
【図3】図3は、本考案の医療用排液バッグの他の一実
施例を示す断面図である。
【0032】
【図4】図4は、本考案の医療用排液バッグを滅菌バッ
グに収納した状態を示す平面図である。
【0033】
【符号の説明】
1 弾性を有するバッグ 2 二方コック 3 ルアーコネクター 4 膨出部 5 逆止弁 6 二方コック 7 医療用排液バッグ 8 キャップ 9 熱シール部 10 プラスチック製チャック 11 滅菌バッグ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚さ5〜500μmの透明性を有する弾性
    ゴム材質からなるバッグと、バッグを密封することが
    できるようにバッグの口部に取り付けられている透明プ
    ラスチック樹脂製のコック式バルブと、バルブの先端
    部に一体的成形体構造により設けられているコネクター
    を介してカテーテルに接続して成ることを特徴とする医
    療用排液バッグ。
JP1991011528U 1991-02-08 1991-02-08 医療用排液バッグ Expired - Lifetime JP2557626Y2 (ja)

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JPH04131243U JPH04131243U (ja) 1992-12-02
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6042013B2 (ja) * 1978-12-08 1985-09-19 株式会社日立製作所 射出成形機
FI69351C (fi) * 1979-01-22 1986-01-10 Jan Axel Svensson Slidventil- och kopplingsaggregat
CA1168539A (en) * 1979-06-04 1984-06-05 Edward M. Goldberg Apparatus and method for introducing fluid into and removing fluid from a living subject

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