JP2557496Y2 - ドラム式ブレーキのブレーキシュー - Google Patents

ドラム式ブレーキのブレーキシュー

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JP2557496Y2
JP2557496Y2 JP1991083250U JP8325091U JP2557496Y2 JP 2557496 Y2 JP2557496 Y2 JP 2557496Y2 JP 1991083250 U JP1991083250 U JP 1991083250U JP 8325091 U JP8325091 U JP 8325091U JP 2557496 Y2 JP2557496 Y2 JP 2557496Y2
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brake
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vibration
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清吾 菅原
富貴雄 佐藤
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Hino Motors Ltd
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Hino Motors Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、制振構造を備えたドラ
ム式ブレーキのブレーキシューに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のドラム式ブレーキは図4で示す
ように、バックプレート1にブレーキシュー2がシュー
ホールドダウンピン3によって取り付けられ、ホイール
シリンダ4によって図略のブレーキドラムに圧接するよ
う拡張し、シュ−リターンスプリング5によりブレーキ
ドラムより離間する構造である。
【0003】ブレーキシュー2は、シューリム2aにシ
ューウェブ2bが一体に設けられ、このシューリム2a
にブレーキライニング2cが取り付けられている。
【0004】このブレーキシュー2がブレーキドラムに
圧接した制動時に一定周波数の振幅でブレーキシューが
振動しブレーキ鳴きを発生するために、例えば実開昭6
2−77333号、実開平1−65944号等で制振構
造を備えたブレーキシューが提供されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ブレーキシューに発生
する振動方向は図5で示すようにシューリム2aは上下
方向の振動モードであり、図7の実線Aで示すように周
波数1.5KHZ付近でブレーキ鳴きを発生し、シュー
ウェブ2bは図6で示すように左右方向の振動モードで
あり、図8の実線Aで示すように周波数1.8KHZ付
近でブレーキ鳴きが発生する。この両者の振動を減衰す
ることによりブレーキ鳴きを効果的に抑制することがで
きるが、上記公知の制振構造を備えたブレーキシュー
は、ある程度の振動を減衰してブレーキ鳴きを抑制する
ことができるが、シューリム2aの上下方向の振動モー
ドとシューウェブ2bの左右方向(横方向)の振動モー
ドの合成された振動を効果的に減衰させることはできな
い。
【0006】本考案の目的は、ブレーキシューに発生す
る全ての方向の振動を減衰可能にしたブレーキシュー
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本考案の要旨は、シューリムにシューウェブが一体
に設けられ、このシューリムにブレーキライニングが取
り付けられたブレーキシューにおいて、前記シューウェ
ブの長手方向の両端近傍で、かつ両側のシューリム上に
無機繊維等を基材とした断面三角形のライニング材ピー
スを、その傾斜面を上面に向け、かつシューリムの側縁
方向に下り勾配で固設し、前記ライニング材ピースの傾
斜面に摺動可能に当接したフッ素ゴム等の弾性材を取り
付けたブラケットを前記シューウェブに固着してなる振
動減衰機構を備えたことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】上記の構成により、シューリム上に固設したの
ライニング材ピースの傾斜面と、シューウェブに固着さ
れたブラケットを介して取り付けられている弾性材とが
相対摺動してシューリムとシューウェブの全ての方向の
振動を減衰し、ブレーキ鳴きを効果的に低減するもので
ある。
【0009】
【実施例】以下本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1及び図2において、2はブレーキシューであ
り、シューリム2aにシューウェブ2bが一体に設けら
れ、このシューリム2aにブレーキライニング2cが取
り付けられた構造である。6は本考案の特徴とする振動
減衰機構である。
【0010】前記振動減衰機構6は図3で示すように、
断面三角形のライニング材ピース7を図1及び図2で示
すようにシューリム2aの上に傾斜面7aを上面に向
け、かつシューリム2aの側縁方向に下り勾配で固設す
る。このライニング材ピース7の固設位置は、シューホ
ールドダウンピンの挿通穴2dを中間にしたシューウェ
ブ2bの長手方向の両端近傍で、かつ左右両側位置の4
個所である。
【0011】前記ライニング材ピース7は、ブレーキラ
イニング2cと同様なガラス繊維等の無機繊維、金属線
を基材としたセミメタリック系,メタリック系、あるい
は摩擦調整剤を配合したアスベストレジンモールド系等
の高面圧、高負荷、高温に耐える材質が選定される。
【0012】また、ブラケット8に前記ライニング材ピ
ース7の傾斜面7aに摺動可能に当接するフッ素ゴム等
の弾性材9を取り付け、ライニング材ピース7の固設位
置に対応するシューウェブ2bにボルト10にて固着し
た構造である。
【0013】本考案は上記の通りの構造であるから、図
5で示すシューリム2aの面方向の上下振動は図3の矢
印イ方向に弾性材9とライニング材ピース7とが傾斜面
7aで相対摺動して振動を減衰し、図6で示すシューウ
ェブ2bの長手方向に対し直交する左右方向(横方向)
の振動は図3の矢印ロ方向に弾性材9とライニング材ピ
ース7とが傾斜面7aで相対摺動して振動を減衰する。
【0014】その振動減衰効果は、シューリム2aにお
いては図7の点線Bで示すように、周波数1.5KHZ
付近で従来に比較すると8dBも減衰し、シューウェブ
2bにおいては図8の点線で示すように、周波数1.8
KHZ付近で7.5dBも減衰することが実験の結果得
られた。
【0015】従って、前記シューリム2a及びシューウ
ェブ2bの各固有の振動をそれぞれ減衰すると共に、
ューリム2aの振動とシューウェブ2bの振動との合成
された振動も確実に減衰し、ブレーキ鳴きの低減を向上
するものである。
【0016】また、振動減衰機構6のライニング材ピー
ス7は前記のように無機繊維等を基材とし、弾性材9は
フッ素ゴム等であるから円滑な相対摺動が得られ、摺動
異音を生じることがなく、小型,軽量で耐久性を有し、
かつ限られた面積のブレーキシュー2に小スペースで配
することができ、傾斜面当接により小型であっても振
動減衰のための有効面積が確保される
【0017】
【考案の効果】以上のように本考案は、シューリムにシ
ューウェブが一体に設けられ、このシューリムにブレー
キライニングが取り付けられたブレーキシューにおい
て、前記シューウェブの長手方向の両端近傍で、かつ両
側のシューリム上に無機繊維等を基材とした断面三角形
ライニング材ピースを、その傾斜面を上面に向け、か
つシューリムの側縁方向に下り勾配で固設し、前記ライ
ニング材ピースの傾斜面に摺動可能に当接したフッ素ゴ
ム等の弾性材を取り付けたブラケットを前記シューウェ
ブに固着してなる振動減衰機構を備えた構成であるか
ら、小さな形態で振動減衰のための有効面積が確保さ
れ、シューリム及びシューウェブの各固有の振動並びに
シューリム振動とシューウェブの振動との合成された振
動も確実に減衰することができ、従来の制振構造を備え
たブレーキシューでは得られなかったブレーキシューの
全ての方向の振動を減衰してブレーキ鳴きの抑制効果を
向上する利点を有している。また、ライニング材ピース
と弾性材とは摺動異音を生じること なく円滑な相対摺動
が得られ、軽量で耐久性を有し、かつ限られた面積のブ
レーキシューに小スペースで配設することができる実用
性を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の斜視図
【図2】本考案の端面図
【図3】振動減衰機構の斜視図
【図4】ドラム式ブレーキの構造図
【図5】シューリムの振動モードを示す図
【図6】シューウェブの振動モードを示す図
【図7】シューリムの振動周波数の従来と本考案の比較
線図
【図8】シューウェブの振動周波数の従来と本考案の比
較線図
【符号の説明】
2 ブレーキシュー 2a シューリム 2b シューウェブ 6 振動減衰機構 7 ライニング材ピース 7a 傾斜面 8 ブラケット 9 弾性材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シューリムにシューウェブが一体に設け
    られ、このシューリムにブレーキライニングが取り付け
    られたブレーキシューにおいて、前記シューウェブの長
    手方向の両端近傍で、かつ両側のシューリム上に無機繊
    維等を基材とした断面三角形のライニング材ピースを、
    その傾斜面を上面に向け、かつシューリムの側縁方向に
    下り勾配で固設し、前記ライニング材ピースの傾斜面に
    摺動可能に当接したフッ素ゴム等の弾性材を取り付けた
    ブラケットを前記シューウェブに固着してなる振動減衰
    機構を備えたことを特徴とするドラム式ブレーキのブレ
    ーキシュー。
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JPH0527369U JPH0527369U (ja) 1993-04-09
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