JP2557442Y2 - ポンプ装置 - Google Patents
ポンプ装置Info
- Publication number
- JP2557442Y2 JP2557442Y2 JP1990022740U JP2274090U JP2557442Y2 JP 2557442 Y2 JP2557442 Y2 JP 2557442Y2 JP 1990022740 U JP1990022740 U JP 1990022740U JP 2274090 U JP2274090 U JP 2274090U JP 2557442 Y2 JP2557442 Y2 JP 2557442Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plunger
- drive shaft
- pump device
- output shaft
- key
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Reciprocating Pumps (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、たとえば車両の液圧ブレーキシステムに
用いられるポンプ装置に関し、特に、ポンプの作動によ
って生じる騒音および振動を低減する技術に関する。
用いられるポンプ装置に関し、特に、ポンプの作動によ
って生じる騒音および振動を低減する技術に関する。
(従来の技術) この種のポンプ装置は、一般に、本体に設けたシリン
ダ孔に一端側がはまり合い、圧力室を区画するプランジ
ャと、このプランジャの他端側に位置し、プランジャを
往復移動させる偏心カムと、この偏心カムを支持し、プ
ランジャの軸線と交差する方向に延びた駆動軸と、この
駆動軸に対し、凹凸嵌合部を介して連結されたモータの
出力軸とを備えている。その点は、プランジャを一つも
つ一連式のポンプ装置でも、プランジャを二つもつ二連
式のポンプ装置のいずれでも同様である。一連式のもの
については、たとえば実公昭55−24375号の公報、ま
た、二連式のものについては、たとえば実開昭64−1907
9号の公報がそれぞれ示している。
ダ孔に一端側がはまり合い、圧力室を区画するプランジ
ャと、このプランジャの他端側に位置し、プランジャを
往復移動させる偏心カムと、この偏心カムを支持し、プ
ランジャの軸線と交差する方向に延びた駆動軸と、この
駆動軸に対し、凹凸嵌合部を介して連結されたモータの
出力軸とを備えている。その点は、プランジャを一つも
つ一連式のポンプ装置でも、プランジャを二つもつ二連
式のポンプ装置のいずれでも同様である。一連式のもの
については、たとえば実公昭55−24375号の公報、ま
た、二連式のものについては、たとえば実開昭64−1907
9号の公報がそれぞれ示している。
(考案が解決しようとする課題) こうしたポンプ装置では、プランジャが圧力室側から
反力を受け、その反力が偏心カム、駆動軸、さらに凹凸
嵌合部を通してモータの出力軸側に加わる。プランジャ
に対する反力は、プランジャの往復移動に伴って周期的
に大きさを変化するが、その反力は、加圧行程が開始さ
れるときに急激に大きくなる。そのため、その反力が、
ポンプの作動中、モータの出力軸に径方向から衝撃的に
繰り返し加わり、騒音および振動を生じる。特に、この
ポンプ装置を車両に搭載するような場合、エンジンのア
イドリング時に運転手に不快感を生じさせたり、また、
車両のエンジン等の他の振動とポンプ装置側のそれとが
相俟ってより大きな騒音および振動を生じるおそれがあ
る。こうした騒音および振動は、運転手に不快感を与え
るばかりでなく、ポンプ装置の耐久性などの点で好まし
くないことは勿論である。
反力を受け、その反力が偏心カム、駆動軸、さらに凹凸
嵌合部を通してモータの出力軸側に加わる。プランジャ
に対する反力は、プランジャの往復移動に伴って周期的
に大きさを変化するが、その反力は、加圧行程が開始さ
れるときに急激に大きくなる。そのため、その反力が、
ポンプの作動中、モータの出力軸に径方向から衝撃的に
繰り返し加わり、騒音および振動を生じる。特に、この
ポンプ装置を車両に搭載するような場合、エンジンのア
イドリング時に運転手に不快感を生じさせたり、また、
車両のエンジン等の他の振動とポンプ装置側のそれとが
相俟ってより大きな騒音および振動を生じるおそれがあ
る。こうした騒音および振動は、運転手に不快感を与え
るばかりでなく、ポンプ装置の耐久性などの点で好まし
くないことは勿論である。
そこで、騒音および振動を低減するための対策が必要
であるが、車両等へ搭載することを考慮すると、ポンプ
装置を大型化しないような対策が望まれる。たとえば、
騒音防止カバーのような、装置を大型化するような技術
は好ましいとはいえない。
であるが、車両等へ搭載することを考慮すると、ポンプ
装置を大型化しないような対策が望まれる。たとえば、
騒音防止カバーのような、装置を大型化するような技術
は好ましいとはいえない。
この考案は、ポンプ装置を大型化することなく、圧力
室側からの反力に起因する騒音および振動を有効に低減
することができる技術を提供することを目的とする。
室側からの反力に起因する騒音および振動を有効に低減
することができる技術を提供することを目的とする。
(考案の概要) この考案では、偏心カムを支持する駆動軸と、モータ
の出力軸とを連結する凹凸嵌合部を、プランジャが圧力
室内への作動液の吸引側を遮断して実質的な加圧行程を
開始する位置にあるときにプランジャの軸線方向の自由
度をもつように形成するようにしている。
の出力軸とを連結する凹凸嵌合部を、プランジャが圧力
室内への作動液の吸引側を遮断して実質的な加圧行程を
開始する位置にあるときにプランジャの軸線方向の自由
度をもつように形成するようにしている。
凹凸嵌合部は、通常、駆動軸あるいは出力軸のいずれ
か一方の端部に設けた凸形状のキー、および他方の端部
に設けた凹形状のキー溝によって構成するが、ここで
は、加圧行程がプランジャが圧力室内への作動液の吸引
側を遮断して実質的な加圧行程を開始するときにキーが
キー溝に沿って移動可能な配置に設定する。それによ
り、プランジャからの衝撃力を凹凸嵌合部で逃がすこと
によって、モータの出力軸側へ伝達されるのを緩和し、
騒音および振動を低減することができる。
か一方の端部に設けた凸形状のキー、および他方の端部
に設けた凹形状のキー溝によって構成するが、ここで
は、加圧行程がプランジャが圧力室内への作動液の吸引
側を遮断して実質的な加圧行程を開始するときにキーが
キー溝に沿って移動可能な配置に設定する。それによ
り、プランジャからの衝撃力を凹凸嵌合部で逃がすこと
によって、モータの出力軸側へ伝達されるのを緩和し、
騒音および振動を低減することができる。
(実施例) 第1図は、車両の液圧式倍力装置の外部圧力源として
用いる二連式のポンプ装置の全体の構成を示す図であっ
て、その一部を断面構造で示している。
用いる二連式のポンプ装置の全体の構成を示す図であっ
て、その一部を断面構造で示している。
ポンプ装置10の本体11には、駆動軸20を入れる孔12が
形成されている。孔12は、一端が閉じ、他端が開いてお
り、閉じた側から開いた側に向けて、小径部分12a、中
径部分12b、大径部分12cと連続している。駆動軸20の方
も、孔12の形に合わせて、小径部分20a、中径部分20b、
大径部分20cの三つの部分を備えている。こうした駆動
軸20の三つの部分のうち、小径部分20aと大径部分20cと
は軸線を一にしているが、その軸線に対し、中径部分20
bの軸線は所定距離δだけ偏心している。そして、偏心
した中径部分20bの外周に、リング形状の偏心カム30が
支持されている。偏心カム30は、インナーレース30a、
ベアリング30bおよびアウターレース30cからなり、中径
部分20bの周りに回転可能である。
形成されている。孔12は、一端が閉じ、他端が開いてお
り、閉じた側から開いた側に向けて、小径部分12a、中
径部分12b、大径部分12cと連続している。駆動軸20の方
も、孔12の形に合わせて、小径部分20a、中径部分20b、
大径部分20cの三つの部分を備えている。こうした駆動
軸20の三つの部分のうち、小径部分20aと大径部分20cと
は軸線を一にしているが、その軸線に対し、中径部分20
bの軸線は所定距離δだけ偏心している。そして、偏心
した中径部分20bの外周に、リング形状の偏心カム30が
支持されている。偏心カム30は、インナーレース30a、
ベアリング30bおよびアウターレース30cからなり、中径
部分20bの周りに回転可能である。
偏心カム30を支持した駆動軸20は、両端の小径部分20
aと大径部分20cとを第1および第2のラジアルベアリン
グ31,32によってそれぞれ回転可能に支持されている。
第1のラジアルベアリング31は孔12の小径部分12aに位
置し、また、第2のラジアルベアリング32は大径部分12
cに配置したベアリングガイド33の内周に位置してい
る。ベアリングガイド33の内外周には、それぞれオイル
シール34およびO−リング35があり、孔12の内部側(つ
まり、小径部分12aおよび中径部分12b)と大径部分12c
の開口側との間をシールしている。シールされた孔12の
内部は、図示しないレザーバに接続され、レザーバ内の
作動液の供給を受ける。
aと大径部分20cとを第1および第2のラジアルベアリン
グ31,32によってそれぞれ回転可能に支持されている。
第1のラジアルベアリング31は孔12の小径部分12aに位
置し、また、第2のラジアルベアリング32は大径部分12
cに配置したベアリングガイド33の内周に位置してい
る。ベアリングガイド33の内外周には、それぞれオイル
シール34およびO−リング35があり、孔12の内部側(つ
まり、小径部分12aおよび中径部分12b)と大径部分12c
の開口側との間をシールしている。シールされた孔12の
内部は、図示しないレザーバに接続され、レザーバ内の
作動液の供給を受ける。
第1および第2の二つのプランジャ41,42は、孔12お
よび駆動軸20の軸線方向に対して直交する方向に延びて
いる。二つのプランジャ41,42は、駆動軸20の周りに互
いに180度隔てた配置にあるが、その周りの部品の構成
は全く同様である。そこで、第1のプランジャ41の周り
の説明を中心とし、第2のプランジャ42側については、
図面に同一符号を付けることによって、その説明を省略
する。
よび駆動軸20の軸線方向に対して直交する方向に延びて
いる。二つのプランジャ41,42は、駆動軸20の周りに互
いに180度隔てた配置にあるが、その周りの部品の構成
は全く同様である。そこで、第1のプランジャ41の周り
の説明を中心とし、第2のプランジャ42側については、
図面に同一符号を付けることによって、その説明を省略
する。
プランジャ41は、その一端側がシリンダ部材43の内周
のシリンダ孔43aの中にはまり合い、また、他端側の端
面が偏心カム30のアウターレース30cの外周面に当たっ
ている。そこで、プランジャ41は、駆動軸20の回転に伴
って、偏心カム30の偏心量δの二倍の距離を直線的に往
復移動する。プランジャ41を偏心カム30側に付勢するば
ね44は、そうした往復移動時に、プランジャ41と偏心カ
ム30とを常に接した状態に保持する。シリンダ部材43
は、プランジャ41および弁ハウジング45の一部と共に、
プランジャ41の一端側に圧力室46を区画する。弁ハウジ
ング45は逆止弁47のハウジングであり、その内部には、
逆止弁47を構成するボール47aおよび弁ばね47bが入って
いる。また、弁ハウジング45自体は、本体11にねじ結合
したキャップ部材48によって、シリンダ部材43と共に支
持されている。弁ハウジング45の外側とキャップ部材48
の内側との間に室49が形成されるが、室49は、一方で通
路45aによって弁ハウジング45の内部と連絡し、また他
方で、本体11に設けた通路(図示しない)を通してアキ
ュムレータ50およびポンプ装置10の吐出口に連絡してい
る。したがって、プランジャ41の往復移動によって、圧
力室46に発生する圧液は、逆止弁47および通路45aを通
して室49に至り、さらにアキュムレータ50内に蓄液さ
れ、また、装置外部の液圧式倍力装置の圧力源として利
用される。ここで、第1および第2のプランジャ41,42
は、偏心カム30の位相において180度だけ位相がずれて
いるため、たとえば第1図に示すように、一方のプラン
ジャ41が加圧行程を開始する位置にあるとき、他方のプ
ランジャ42は吸引行程に移る状態にある。
のシリンダ孔43aの中にはまり合い、また、他端側の端
面が偏心カム30のアウターレース30cの外周面に当たっ
ている。そこで、プランジャ41は、駆動軸20の回転に伴
って、偏心カム30の偏心量δの二倍の距離を直線的に往
復移動する。プランジャ41を偏心カム30側に付勢するば
ね44は、そうした往復移動時に、プランジャ41と偏心カ
ム30とを常に接した状態に保持する。シリンダ部材43
は、プランジャ41および弁ハウジング45の一部と共に、
プランジャ41の一端側に圧力室46を区画する。弁ハウジ
ング45は逆止弁47のハウジングであり、その内部には、
逆止弁47を構成するボール47aおよび弁ばね47bが入って
いる。また、弁ハウジング45自体は、本体11にねじ結合
したキャップ部材48によって、シリンダ部材43と共に支
持されている。弁ハウジング45の外側とキャップ部材48
の内側との間に室49が形成されるが、室49は、一方で通
路45aによって弁ハウジング45の内部と連絡し、また他
方で、本体11に設けた通路(図示しない)を通してアキ
ュムレータ50およびポンプ装置10の吐出口に連絡してい
る。したがって、プランジャ41の往復移動によって、圧
力室46に発生する圧液は、逆止弁47および通路45aを通
して室49に至り、さらにアキュムレータ50内に蓄液さ
れ、また、装置外部の液圧式倍力装置の圧力源として利
用される。ここで、第1および第2のプランジャ41,42
は、偏心カム30の位相において180度だけ位相がずれて
いるため、たとえば第1図に示すように、一方のプラン
ジャ41が加圧行程を開始する位置にあるとき、他方のプ
ランジャ42は吸引行程に移る状態にある。
さて、駆動軸20は、モータ60の出力軸61からの回転力
を受けて回転する。モータ60の出力軸61から駆動軸20へ
の回転力の伝達は、凹凸嵌合部70を介して行う。凹凸嵌
合部70とは、駆動軸20あるいは出力軸61のいずれか一方
に設けた凸部と、他方に設けた凹部とがはまり合う部分
であり、通常、凸形状のキーと凹形状のキー溝とからな
る。こうした凸部および凹部は各軸の端部に、たとえば
軸の端面の部分、または端面近くの軸の外周および内周
に配置する。第1図のポンプ装置10では、モータ60を横
置きとし、その出力軸61の軸線を駆動軸20のそれと一致
させている。そして、駆動軸20の大径部分20cの端面
に、駆動軸20の軸線に対して直交する径方向に走るキー
溝71を設け、また、駆動軸20に対向するモータ60の出力
軸61の先端部に、断面形状が細長い長方形のキー72を設
け、そのキー72をキー溝71内に挿入するようにしてい
る。この場合、モータ60自体は、その一部60aを孔12の
大径部分20cに入れ、本体11に取り付けられる。
を受けて回転する。モータ60の出力軸61から駆動軸20へ
の回転力の伝達は、凹凸嵌合部70を介して行う。凹凸嵌
合部70とは、駆動軸20あるいは出力軸61のいずれか一方
に設けた凸部と、他方に設けた凹部とがはまり合う部分
であり、通常、凸形状のキーと凹形状のキー溝とからな
る。こうした凸部および凹部は各軸の端部に、たとえば
軸の端面の部分、または端面近くの軸の外周および内周
に配置する。第1図のポンプ装置10では、モータ60を横
置きとし、その出力軸61の軸線を駆動軸20のそれと一致
させている。そして、駆動軸20の大径部分20cの端面
に、駆動軸20の軸線に対して直交する径方向に走るキー
溝71を設け、また、駆動軸20に対向するモータ60の出力
軸61の先端部に、断面形状が細長い長方形のキー72を設
け、そのキー72をキー溝71内に挿入するようにしてい
る。この場合、モータ60自体は、その一部60aを孔12の
大径部分20cに入れ、本体11に取り付けられる。
この考案では、プランジャ41,42側からの反力が、各
プランジャ41,42が加圧行程を開始する段階で大きくな
ることを考慮し、その位置にあるとき、すなわち、プラ
ンジャ41あるいは42が、圧力室46内への作動液の吸入側
を遮断して実質的な加圧行程を開始する位置にあるとき
に、凹凸嵌合部70にプランジャ41,42の軸線方向の自由
度をもたせるようにしている。具体的には、第1のプラ
ンジャ41が加圧行程を開始する位置にある状態を示す第
1図において、キー72およびキー溝71の長手方向を図面
の上下方向に設定し、キー溝71側からキー72側に反力に
基づく衝撃力が伝達されないようにしている。
プランジャ41,42が加圧行程を開始する段階で大きくな
ることを考慮し、その位置にあるとき、すなわち、プラ
ンジャ41あるいは42が、圧力室46内への作動液の吸入側
を遮断して実質的な加圧行程を開始する位置にあるとき
に、凹凸嵌合部70にプランジャ41,42の軸線方向の自由
度をもたせるようにしている。具体的には、第1のプラ
ンジャ41が加圧行程を開始する位置にある状態を示す第
1図において、キー72およびキー溝71の長手方向を図面
の上下方向に設定し、キー溝71側からキー72側に反力に
基づく衝撃力が伝達されないようにしている。
また、第2図〜第4図に示す例では、駆動軸20の端部
に二段構成の溝73を設け、幅の大きな溝部分73bに高硬
度のゴム材料からなるダンパー部材80を装着するように
している。ダンパー部材80は、第3図に示すように、井
桁の形をしており、その内周に前記モータ60の出力軸61
端のキー72を受け入れる。このダンパー部材80の内周の
互いに平行な二つの壁80a,80b間の距離は、前記溝73の
幅の小さな方の溝部分73aの幅よりも少し小さく設定さ
れている。そのため、モータ60の出力軸61から駆動軸20
への回転力の伝達が、高硬度のゴムを介して行われ、そ
の伝達が円滑になる。ダンパー部材80は、また、各プラ
ンジャ41,42側からの反力の影響を緩和する上でも効果
がある。
に二段構成の溝73を設け、幅の大きな溝部分73bに高硬
度のゴム材料からなるダンパー部材80を装着するように
している。ダンパー部材80は、第3図に示すように、井
桁の形をしており、その内周に前記モータ60の出力軸61
端のキー72を受け入れる。このダンパー部材80の内周の
互いに平行な二つの壁80a,80b間の距離は、前記溝73の
幅の小さな方の溝部分73aの幅よりも少し小さく設定さ
れている。そのため、モータ60の出力軸61から駆動軸20
への回転力の伝達が、高硬度のゴムを介して行われ、そ
の伝達が円滑になる。ダンパー部材80は、また、各プラ
ンジャ41,42側からの反力の影響を緩和する上でも効果
がある。
なお、図に示した例では、断面形状が長方形のキー72
を用いているが、キーとして半月型あるいはその他の形
状のものを用いることができるのは勿論である。
を用いているが、キーとして半月型あるいはその他の形
状のものを用いることができるのは勿論である。
また、第1図には、キー72の先端部分がキー溝71の底
部に接しない状態に描かれているが、キー72の先端部分
がキー溝71の底部に接するように設定することもでき
る。
部に接しない状態に描かれているが、キー72の先端部分
がキー溝71の底部に接するように設定することもでき
る。
さらに、この考案は、二つのプランジャが平行に並ん
だ二連式のポンプ装置、あるいは一連式のものにも適用
することができる。
だ二連式のポンプ装置、あるいは一連式のものにも適用
することができる。
(考案の効果) この考案では、プランジャ41,42側からの衝撃力を凹
凸嵌合部70で逃がすことによって、モータ60の出力軸61
側へ伝達されるのを緩和するようにしているので、ポン
プ装置を大型化することなく、騒音および振動を有効に
低減することができる。特に、この考案では、プランジ
ャ41,42側からの反力が、各プランジャ41,42が実質的に
加圧行程を開始する段階で大きくなることを考慮し、そ
の位置にあるとき、すなわち、プランジャ41あるいは42
が、圧力室46内への作動液の吸入側を遮断して実質的な
加圧行程を開始する位置にあるときに、凹凸嵌合部70が
プランジャ41,42の軸線方向に自由度をもつようにして
いるので、実質的な加圧行程を開始する際のその急激な
反力増加に基づく振動、騒音の発生を有効に低減するこ
とができる。
凸嵌合部70で逃がすことによって、モータ60の出力軸61
側へ伝達されるのを緩和するようにしているので、ポン
プ装置を大型化することなく、騒音および振動を有効に
低減することができる。特に、この考案では、プランジ
ャ41,42側からの反力が、各プランジャ41,42が実質的に
加圧行程を開始する段階で大きくなることを考慮し、そ
の位置にあるとき、すなわち、プランジャ41あるいは42
が、圧力室46内への作動液の吸入側を遮断して実質的な
加圧行程を開始する位置にあるときに、凹凸嵌合部70が
プランジャ41,42の軸線方向に自由度をもつようにして
いるので、実質的な加圧行程を開始する際のその急激な
反力増加に基づく振動、騒音の発生を有効に低減するこ
とができる。
第1図は、この考案の一実施例を示す全体図、 第2図〜第4図は、他の実施例を示す図であって、第2
図が駆動軸の端部を示す図、第3図がダンパー部材の一
例を示す図、そして第4図がダンパー部材の取付け構造
を示す図である。 10……ポンプ装置、11……本体、20……駆動軸、30……
偏心カム、41……第1のプランジャ、42……第2のプラ
ンジャ、43a……シリンダ孔、46……圧力室、60……モ
ータ、61……出力軸、70……凹凸嵌合部、71……キー
溝、72……キー、80……ダンパー部材。
図が駆動軸の端部を示す図、第3図がダンパー部材の一
例を示す図、そして第4図がダンパー部材の取付け構造
を示す図である。 10……ポンプ装置、11……本体、20……駆動軸、30……
偏心カム、41……第1のプランジャ、42……第2のプラ
ンジャ、43a……シリンダ孔、46……圧力室、60……モ
ータ、61……出力軸、70……凹凸嵌合部、71……キー
溝、72……キー、80……ダンパー部材。
Claims (2)
- 【請求項1】本体に設けたシリンダ孔に一端側がはまり
合い、圧力室を区画するプランジャと、このプランジャ
の他端側に位置し、プランジャを往復移動させる偏心カ
ムと、この偏心カムを支持し、プランジャの軸線と交差
する方向に延びた駆動軸と、この駆動軸に対し、凹凸嵌
合部を介して連結されたモータの出力軸とを有するポン
プ装置において、前記凹凸嵌合部を、前記プランジャが
前記圧力室内への作動液の吸引側を遮断して実質的な加
圧行程を開始する位置にあるときにプランジャの軸線方
向の自由度をもつように形成したポンプ装置。 - 【請求項2】前記凹凸嵌合部は、駆動軸あるいは出力軸
のいずれか一方の端部に設けた凸形状のキー、および他
方の端部に設けた凹形状のキー溝を含み、それらのキー
およびキー溝が互いにはまり合って、駆動軸および出力
軸の各軸線と交差する方向に延びている、請求項1に記
載したポンプ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990022740U JP2557442Y2 (ja) | 1990-03-07 | 1990-03-07 | ポンプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990022740U JP2557442Y2 (ja) | 1990-03-07 | 1990-03-07 | ポンプ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03114581U JPH03114581U (ja) | 1991-11-25 |
JP2557442Y2 true JP2557442Y2 (ja) | 1997-12-10 |
Family
ID=31525750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990022740U Expired - Fee Related JP2557442Y2 (ja) | 1990-03-07 | 1990-03-07 | ポンプ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2557442Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS552223Y2 (ja) * | 1975-01-31 | 1980-01-21 |
-
1990
- 1990-03-07 JP JP1990022740U patent/JP2557442Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03114581U (ja) | 1991-11-25 |
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