JP2001020873A - 電動ポンプ - Google Patents

電動ポンプ

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JP2001020873A
JP2001020873A JP11196751A JP19675199A JP2001020873A JP 2001020873 A JP2001020873 A JP 2001020873A JP 11196751 A JP11196751 A JP 11196751A JP 19675199 A JP19675199 A JP 19675199A JP 2001020873 A JP2001020873 A JP 2001020873A
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C11/00Combinations of two or more machines or pumps, each being of rotary-piston or oscillating-piston type; Pumping installations
    • F04C11/008Enclosed motor pump units

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作動油のリザーブタンクを構成するタンク筒
を、ポンプ本体及び電動モータを支持する支持ブラケッ
トに単独にて着脱可能とし、組立てが容易な電動ポンプ
を提供する。 【解決手段】 支持ブラケット2のポンプ本体1の支持
面に、有底筒形のタンク筒5の開口形状に対応する凹溝
2aを設け、この凹溝2aにタンク筒5の開口側端部を嵌合
し、凹溝2aの周面に係合するサークリップ2bにより抜け
止め固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、支持ブラケットの
ポンプ本体の支持面に有底筒形のタンク筒の開口側端部
を固定し、作動油を貯留するリザーブタンクを、前記ポ
ンプ本体の外側を囲繞するように構成してなる電動ポン
プに関する。
【0002】
【従来の技術】近年の自動車には、動力舵取装置、自動
変速装置等、油圧により作動し、運転操作を補助するた
めの多くの油圧作動装置が装備されており、これらの油
圧作動装置の作動油圧を発生するポンプが搭載されてい
る。
【0003】この種のポンプは、一般的にエンジンを駆
動源として駆動されるが、走行中に広範囲に回転速度を
変えるエンジンは駆動源として好ましいものではなく、
エンジンを駆動源とした場合、ポンプの駆動のための動
力の消費が燃費の低下を招来し、更には、エンジンから
の伝動のためにポンプの配設位置が限定される等の種々
の不都合が生じることから、近年においては、エンジン
に代えて車載バッテリからの給電により駆動される電動
モータを駆動源とする電動ポンプが用いられるようにな
っている。
【0004】また、この種のポンプにおいては、車載性
を高めるべくコンパクトに構成することが切望されてお
り、本願出願人による特開平10-82377号公報等には、支
持ブラケットの一側にポンプ本体を、他側に電動モータ
を夫々支持し、両者を支持ブラケットの軸心部にて連結
すると共に、前記支持ブラケットのポンプ本体の支持面
に有底筒形のタンク筒を固定し、ポンプ本体の外側を囲
繞するように作動油を貯留するリザーブタンクを構成し
て、該リザーブタンク及び電動モータをポンプ本体と一
体化することにより車載性を高めた電動ポンプが開示さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記特開平
10-82377号公報に開示された電動ポンプにおいて、前記
タンク筒の固定は、その開口側端部に周設されたフラン
ジを前記支持ブラケットの支持面に当て、周方向に複数
本の固定ボルトにより、前記支持ブラケットの他面側に
当てた電動モータの支持フランジと共締めしてなされて
おり、この固定を含めた電動ポンプの組立てが煩雑とな
るという問題があった。
【0006】また、前述の如く構成された電動ポンプを
自動車に搭載する場合、ポンプ本体のポンプ軸及び電動
モータのモータ軸を縦向きとした縦置き仕様が主として
採用されるが、配設位置に制約がある一部の車種におい
ては、前記両軸を横向きとした横置き仕様が採用される
ことがある。
【0007】これらの両仕様への対応を可能とするため
前記タンク筒は、載置時に上向きとなる底面に作動油の
給油口が開設された縦置き用と、同じく周面に給油口が
開設された横置き用との2種類を用意し、仕様に応じて
選択して用いるようにしているが、この選択を誤って組
付けがなされた場合、タンク筒を単独にて取り外すこと
ができす、電動モータの組付けを含めて再度の組立て作
業を強いられるという問題があった。
【0008】更には、薄肉の筒体により構成された前記
タンク筒は、使用中に種々の原因により損傷することが
あり、このような損傷によりタンク筒の交換が必要とな
った場合、該タンク筒と共に固定解除される電動モータ
の組付け調整を含む煩雑な作業が必要となる。そこで従
来においては、部品単位での交換ではなく、ポンプ本体
及び電動モータを含めた組立て体単位での交換を行なわ
せるようにしており、この交換に要する費用の増大を招
くという問題があった。
【0009】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、作動油を貯留するリザーブタンクを構成するタ
ンク筒を、ポンプ本体及び電動モータを支持する支持ブ
ラケットに単独にて着脱可能な支持構造を採用し、ポン
プ本体及び電動モータと一体にリザーブタンクを備える
電動ポンプの組立ての簡易化を図り、またタンク筒を部
品単位にて交換することが可能な電動ポンプを提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明に係る
電動ポンプは、一面にポンプ本体を、他面に電動モータ
を夫々支持する支持ブラケットのポンプ本体の支持面
に、有底筒形をなすタンク筒の開口側端部を固定し、該
タンク筒の内部に前記ポンプ本体の外側を囲繞するリザ
ーブタンクを構成してなる電動ポンプにおいて、前記タ
ンク筒は、その開口側端部を前記支持面に周設された凹
溝に嵌合し、該凹溝の周壁に係合する抜け止めリングに
より抜け止め固定してあることを特徴とする。
【0011】本発明においては、リザーブタンクを構成
するタンク筒の固定面となる支持ブラケットの一面に、
前記タンク筒の開口形状に対応する凹溝を設け、該凹溝
内にタンク筒の開口側端部を嵌合し、この嵌合部分を前
記凹溝の周壁に係合する抜け止めリングにより抜け止め
固定する。この固定状態は、抜け止めリングを取り外し
た後、前記凹溝からタンク筒の開口側端部を抜き出すこ
とにより、電動モータの固定に影響を及ぼすことなく容
易に解除し得る。
【0012】また第2発明に係る電動ポンプは、前記抜
け止めリングが、円形断面を有するサークリップである
ことを特徴とする。
【0013】この発明においては、円形断面を有するサ
ークリップを抜け止めリングとして用い、支持ブラケッ
トに形成された凹溝と、該凹溝に嵌合されたタンク筒と
の間への装着を容易化する。
【0014】また第3発明に係る電動ポンプは、前記タ
ンク筒が、その開口縁から適長に亘って構成され、前記
凹溝の幅と略等しい厚さを有する嵌合部と、該嵌合部よ
りも開口縁から離れた側に構成され、前記凹溝への嵌合
時に、該凹溝の周壁と前記抜け止めリングの導入が可能
な隙間を隔てて対向する導入部と、該導入部と前記嵌合
部との間に軸断面内にて開口縁に向けて外向きに傾斜す
る傾斜面として構成され、前記導入部に沿って導入され
る抜け止めリングをその係合位置に案内する案内部と、
該案内部に連続する円弧面として構成され、前記係合位
置に係合する抜け止めリングに当接する当接部とを備え
ることを特徴とする。
【0015】この発明においては、タンク筒の開口縁に
設けられた嵌合部を、これの厚さに対応する幅を有する
凹溝に嵌合したとき、該嵌合部よりも薄肉に構成された
挿入部が前記凹溝の周壁と所定の隙間を隔てて対向し、
この隙間を経て抜け止めリングを容易に導入することが
できる。また、このように導入された抜け止めリング
は、前記導入部に連続する案内部の傾斜に沿って係合位
置に導かれて確実に係合せしめられ、この案内部に連続
する円弧状の当接部に当接してタンク筒の抜け止め作用
をなす。
【0016】更に第4発明に係る電動ポンプは、前記タ
ンク筒の開口縁と前記凹溝の底面との間に介装され、該
タンク筒を前記底面から離す向きに付勢して前記当接部
を前記抜け止めリングに押し付ける付勢手段を備えるこ
とを特徴とする。
【0017】この発明においては、支持ブラケットに形
成された凹溝の底面と、この凹溝に嵌合されるタンク筒
の開口縁との間に介装された付勢手段が、前記凹溝の底
面から離れる方向にタンク筒を付勢して抜け止めリング
に押し付けて、タンク筒を固定状態に拘束し、例えば、
横置き配置での使用時にタンク筒が、内部に貯留された
作動油の重量等の作用により、組付け隙間の範囲内にて
傾倒することを防ぐ。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係る電動
ポンプの要部を破断して示す側面図、図2は、図1のII
−II線による横断面図である。
【0019】本発明に係る電動ポンプは、その一面側に
ポンプ本体1を支持する短寸円筒形の支持ブラケット2
の他面側に駆動用の電動モータ3を取り付け、ポンプ本
体1への入力軸としてのポンプ軸10と、電動モータ3の
出力軸としてのモータ軸30とを、前記支持ブラケット2
の内側にて同軸上に突き合わせ、これらを嵌め込み式の
カップリング4により連結して、モータ軸30に取り出さ
れる電動モータ3の駆動力を、カップリング4を介して
ポンプ軸10に伝え、ポンプ本体1を駆動する構成となっ
ている。
【0020】ポンプ本体1は、ハウジング11に形成され
た長円形断面の空洞部(ギヤ室)に駆動ギヤ12と従動ギ
ヤ13とを互いに噛合させて配し、これらの噛合部の一側
に設けた吸込室18(図2参照)内の作動油を、両ギヤの
回転により夫々の歯間と前記空洞部の内周面との間に閉
じ込めて搬送しつつ昇圧し、噛合部の他側に設けた吐出
室(図示せず)に吐出する公知のギヤポンプとして構成
されている。なお図1の従動ギヤ13は、紙面の手前側の
駆動ギヤ12に一部を重ねた状態で図示されている。
【0021】駆動ギヤ12と従動ギヤ13とは、夫々の両側
からハウジング11の空洞部に嵌挿された一対のサイドプ
レート14,14により、前述した噛合状態を保って回転自
在に両持ち支持されており、このように構成されたポン
プ本体1は、ハウジング11の一側端面を支持ブラケット
2の支持面に突き当て、他側端面に重ねたエンドプレー
ト15と共に、周方向に複数本(図においては4本)の固
定ボルト16,16…により前記支持ブラケット2の端面に
共締めして固定されている。
【0022】前記ポンプ軸10は、駆動ギヤ12の軸心部に
嵌着され、一方のサイドプレート14を貫通して支持ブラ
ケット2の側に突出せしめられ、電動モータ3のモータ
軸30に前記カップリング4を介して連結されており、ポ
ンプ本体1によるポンプ動作は、電動モータ3の回転
が、モータ軸30、カップリング4及びポンプ軸10を介し
て駆動ギヤ12に伝達され、該駆動ギヤ12が、これに噛合
する従動ギヤ13と共にハウジング11の内側空洞部内にて
回転することにより生じるようになしてある。
【0023】以上の如きポンプ本体1を支持する支持ブ
ラケット2には、薄肉の板材により有底の円筒形をなし
て構成されたタンク筒5が、その開口側端部を支持ブラ
ケット2に固定し、ポンプ本体1の外側を囲繞するよう
に取付けてあり、このタンク筒5の内側に作動油を貯留
するリザーブタンクTが構成されている。
【0024】本発明に係る電動ポンプの特徴は、タンク
筒5の固定構造にある。図3は、タンク筒5の固定部近
傍の拡大断面図である。本図及び図1に示す如く、ポン
プ本体1が支持された支持ブラケット2の一面には、ポ
ンプ本体1の外側を囲うように、タンク筒5の開口縁に
対応する円形の平面形状を有して凹溝2aが周設されてお
り、前記タンク筒5は、その開口側端部を前記凹溝2aに
嵌め合わせ、この嵌合部分に前記凹溝2aの外側周壁に係
合するサークリップ2bを当接させて抜け止め固定されて
いる。
【0025】図4は、タンク筒5の固定手順の説明図で
ある。タンク筒5は、その開口縁から適長に亘って前記
凹溝2aの幅と略等しい厚さを有して構成された嵌合部50
と、該嵌合部50よりも薄肉であり、開口縁から離れた側
に構成された導入部51と、該導入部51と前記嵌合部50と
の間に軸断面内にて開口縁に向けて外向きに傾斜する傾
斜面として構成された案内部52と、該案内部52に連続す
る円弧面として構成された当接部53とを備えて構成され
ている。
【0026】このように構成されたタンク筒5は、開口
縁側の嵌合部50を前記凹溝2aに密に嵌め合わせて支えら
れ、この状態で固定される。このとき、図4に示す如
く、前記導入部51が凹溝2aの周壁と所定の隙間を隔てて
対向し、該導入部51に連続する案内部52及び当接部53
は、前記サークリップ2bを係合させるべく前記凹溝2aの
周壁に形成された半円形の係合溝2cに連続する。
【0027】サークリップ2bは、周方向の一部に設けた
切欠き部の縮幅により縮径可能に構成された円形断面の
止め輪であり、このような縮径状態にて前記導入部51と
凹溝2aの周壁との間の隙間に導入され、図中に2点鎖線
にて示す如く、前記隙間に沿って内奥側に押し込まれ
る。この押し込みは、前記凹溝2aの周壁と略平行をなし
て対向する前記導入部51に沿って確実になされる。
【0028】このように押し込まれたサークリップ2b
は、導入部51に連続する案内部52に達し、該案内部52の
傾斜に沿って外向きに案内されて自身の弾性により拡径
しつつ前記係合溝2cに係合し、前述の如く円弧面として
構成された前記当接部53に当接した状態となり、タンク
筒5は、凹溝2aに嵌合せしめられた嵌合部50を前記サー
クリップ2bに抜け止めした状態で固定される。
【0029】このとき、円弧面として構成された当接部
53は、その周面の一点において抜け止めリングとしての
サークリップ2bに当接することとなり、該サークリップ
2bには、図中に矢符にて示す如く、当接点からの反力が
半径方向外向きに、即ち、係合溝2cへの係合を強化する
向きに作用し、前記タンク筒5は、前述した固定状態に
確実に拘束される。
【0030】タンク筒5の嵌合部50の内面には、矩形断
面を有する切欠き部54が周設してあり、該タンク筒5の
開口縁は、前記切欠き部54と凹溝2aとの間の環状の隙間
に介装されたOリング55により液密に封止してあり、タ
ンク筒5内側のリザーブタンクT内に貯留された作動油
の漏れ出しを防止する構成となっている。
【0031】このように固定されたタンク筒5には、図
2に示す如く、その周壁を貫通して内面に開口する戻り
口が周方向の一か所に形成してある。この戻り口は、タ
ンク筒5の外側に突設された戻り管5aを介して図示しな
い送油先に接続され、該送油先からの戻り油が戻り管5a
を経てリザーブタンクTの内部に還流するようになして
ある。
【0032】またタンク筒5の内側には、戻り管5aの末
端の戻り口に対向するように分流板6が取付けてある。
この分流板6は、タンク筒5の内面に沿う湾曲形状を有
する板材であり、その略中央部には、前記戻り口に向け
て突出する三角形断面の分流突起60が突設されている。
この分流突起60の一側に連続する分流板6の半部には、
その周壁を貫通する複数の戻り孔61,61…が形成されて
おり、同じく他側に連続する分流板6の半部には、その
端部に導出管62が連設されている。
【0033】図2に示す如く、タンク筒5の内側のポン
プ本体1には、ハウジング11内部の吸込室18に連通する
吸込管17が接続されている。該吸込管17は、ハウジング
11から放射状に突出し、タンク筒5の内面に沿って湾曲
するパイプであり、前記導出管62の先端部は、タンク筒
5の周方向に開口する前記吸込管17内に差し込まれてい
る。
【0034】而して、前述の如く戻り管5aを経て還流す
る送油先からの戻り油は、図2中に矢符にて示す如く、
分流突起60に衝突して両側に分流せしめられ、一側(図
2の右側)に分流された戻り油は、前記戻り孔61,61…
の夫々を経てタンク筒5内に戻される一方、他側(図2
の左側)に分流された一部の戻り油は、タンク筒5の内
面と分流板6との間の環状の空間に沿って流れ、前記導
出管62を経て前記吸込管17内に導出され、該吸込管17の
残りの開口部を経てリザーブタンクT内から導入される
作動油と共にポンプ本体1の吸込室18に直接的に吸込ま
れる。
【0035】このように前記吸込室18には、リザーブタ
ンクT内に貯留された作動油が吸込管17を経て吸込まれ
ると共に、送油先から戻り管5aを経て還流する戻り油の
一部が、前記分流板6の作用により分流され、導出管62
を経て所定の圧力及び速度を有して吸込室18に導入され
ることとなり、これにより吸込側の流れが安定化し、キ
ャビテーションの発生を抑制することができる。
【0036】吸込室18に吸込まれた作動油は、前述した
如く、駆動ギヤ12及び従動ギヤ13の回転により昇圧され
て、前記吸込室18の他側に構成された図示しない吐出室
に吐き出される。前記支持ブラケット2には、所定の内
容積を有するダンパ室21が、前記ポンプ軸10とモータ軸
30との連結部の外側を囲繞する環状の室として構成され
ており、ポンプ本体1の前記吐出室は、このダンパ室21
に連通させてある。また支持ブラケット2の外周の一か
所には、図2に示す如く吐出座22が突設されており、こ
の吐出座22の中央に開口する吐出口23は、支持ブラケッ
ト2の内側の前記ダンパ室21に連通させてある。
【0037】以上の構成によりポンプ本体1からの吐出
油は、前記ダンパ室21に一旦導入され、前記吐出口23を
経て図示しない送油先に送出される。このとき前記ダン
パ室21は、ポンプ本体1の吐出室から導入される吐出油
の脈動成分を吸収し、吐出口からの送出油の脈動を軽減
する作用をなす。ポンプ本体1からの吐出油の脈動成分
は、ロータとしての駆動ギヤ12及び従動ギヤ13の回転数
と、一回転当たりの吐出回数となる駆動ギヤ12及び従動
ギヤ13の歯数との積に相当する周波数を主成分としてお
り、この積に基づいてダンパ室21の内容積を設定するこ
とにより、前記脈動の吸収を有効に行なわせることがで
きる。
【0038】なお、図1に示す電動ポンプは、ポンプ本
体1及び電動モータ3の軸方向を縦向きとした縦置き配
置にて使用すべく構成されており、上向きとなるタンク
筒5の底面に作動油の給油口56が設けてあるが、本発明
は、ポンプ本体1及び電動モータ3の軸方向を横向きと
した横置き配置の電動ポンプへの適用も可能である。
【0039】図5は、横置き配置にて使用される本発明
に係る電動ポンプの要部を破断して示す側面図である。
この電動ポンプの全体構成は、リザーブタンクT内に作
動油を補給するための給油口56が、使用時に上向きとな
るように、タンク筒5の周面に形成されていることを除
けば、図1に示す電動ポンプと同様であり、同一の参照
符号を付して説明を省略する。なお図5には、戻り管5a
及び分流板6の図示を省略してある。
【0040】図5に示す電動ポンプにおいても、タンク
筒5は、これの開口側端部を支持ブラケット2の対応面
に周設された凹溝2aに嵌め合わせ、該凹溝2aに係合する
サークリップ2bにより抜け止め固定する固定構造が採用
されているが、図示の如く横置き配置された場合、リザ
ーブタンクT内の作動油は、図中に液面を示すように滞
留するから、タンク筒5の固定部には、前記作動油の重
量による回転モーメントが作用し、タンク筒5は、前記
嵌合部50と前記凹溝2aとの間の嵌合隙間の範囲内にて傾
倒する虞れがある。
【0041】図6は、図5に示す電動ポンプにおけるタ
ンク筒5の固定部近傍の拡大断面図である。本図に示す
如くタンク筒5の嵌合部50には、その内面の切欠き部54
と同様に、その外面にも矩形断面を有する切欠き部57が
周設されており、この切欠き部57と凹溝2aとの間の環状
の隙間にOリング58が介装されている。
【0042】このOリング58は、前記切欠き部54と凹溝
2aとの間の環状の隙間に介装された封止用のOリング55
とは異なり、凹溝2aの底面との間にて所定の圧縮を加え
てなされており、タンク筒5の開口端の嵌合部50を前記
凹溝2aの底面から離れる向きに付勢し、前記嵌合部50に
連続する当接部53をサークリップ2bに押し付け、嵌合部
50の拘束を強化する作用をなす。これにより、前述した
回転モーメントの作用により生じるタンク筒5の傾倒を
防止することができ、横置き配置の場合であっても確実
な固定状態が得られる。
【0043】なお、以上の如きOリング58の介装による
拘束強化は、縦置き配置の場合にも有効であり、図6に
示す固定構造を、図1に示す縦置き用の電動ポンプに採
用してもよいことは言うまでもない。また、前記Oリン
グ58に代えて、他の形態をなす弾性リング、各種のばね
等の付勢手段を用い、タンク筒5の開口端を凹溝2aの底
面から離れる向きに付勢する構成としてもよい。
【0044】また以上の実施の形態においては、支持ブ
ラケット2の凹溝2aに係合され、該凹溝2aに嵌合するタ
ンク筒5の開口側端部を抜け出し不可に拘束する抜け止
めリングとして、円形断面を有するサークリップ2bを用
いているが、同様の作用をなし得るものであれば、他の
形状を有する抜け止めリングを用いてもよい。
【0045】更に以上の実施の形態においては、動力舵
取装置、自動変速装置等の油圧作動装置の作動油を得る
べく、自動車に搭載して用いられる電動ポンプについて
説明したが、本発明は、自動車用以外に用いられる電動
ポンプ、更には、油以外の液体を取り扱い対象とする電
動ポンプにおいても適用可能であることは言うまでもな
い。
【0046】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明に係る電動ポン
プにおいては、リザーブタンクを構成する有底筒形のタ
ンク筒の開口側端部を支持ブラケットの一面に形成され
た凹溝に嵌合し、該凹溝の周壁に係合する抜け止めリン
グにより抜け止め固定する構成としたから、前記タンク
筒の固定及び固定解除を単独にて実施でき、ポンプ本体
及び電動モータと一体にリザーブタンクを備える電動ポ
ンプの組立てを容易化することが可能となり、またタン
ク筒を部品単位にて交換することが可能となる。
【0047】また、円形断面を有するサークリップを抜
け止めリングとして用いたから、前記抜け止めのための
タンク筒と凹溝との間への装着が容易である。
【0048】また、タンク筒の開口側端部に、凹溝に嵌
合する厚肉の嵌合部とこれよりも薄肉の導入部との間
を、傾斜面として構成された案内部と、該案内部に連続
する円弧面として構成された当接部とにより連絡して構
成したから、前記凹溝と導入部との間の環状の隙間に沿
って抜け止めリングを容易に導入することができ、また
案内部の傾斜に沿って係合位置に導き、確実に係合させ
ることができ、前記当接部に当接させて確実な抜け止め
作用を行なわせることができる。
【0049】更には、タンク筒の開口縁と凹溝の底面と
の間に付勢手段を介装し、凹溝の底面からタンク筒を離
す向きに付勢したから、タンク筒の当接部が抜け止めリ
ングに押し付けられ、一層確実な固定状態が得られるよ
うになる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動ポンプの要部を破断して示す
側面図である。
【図2】図1のII−II線による横断面図である。
【図3】タンク筒の固定部近傍の拡大断面図である。
【図4】タンク筒の固定手順の説明図である。
【図5】横置き配置にて使用される本発明に係る電動ポ
ンプの要部を破断して示す側面図である。
【図6】図5に示す電動ポンプにおけるタンク筒の固定
部近傍の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ポンプ本体 2 支持ブラケット 2a 凹溝 2b サークリップ 2c 係合溝 3 電動モータ 5 タンク筒 50 嵌合部 51 導入部 52 案内部 53 当接部 55 (封止用)Oリング 58 (付勢用)Oリング T リザーブタンク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面にポンプ本体を、他面に電動モータ
    を夫々支持する支持ブラケットのポンプ本体の支持面
    に、有底筒形をなすタンク筒の開口側端部を固定し、該
    タンク筒の内部に前記ポンプ本体の外側を囲繞するリザ
    ーブタンクを構成してなる電動ポンプにおいて、前記タ
    ンク筒は、その開口側端部を前記支持面に周設された凹
    溝に嵌合し、該凹溝の周壁に係合する抜け止めリングに
    より抜け止め固定してあることを特徴とする電動ポン
    プ。
  2. 【請求項2】 前記抜け止めリングは、円形断面を有す
    るサークリップである請求項1記載の電動ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記タンク筒は、その開口縁から適長に
    亘って構成され、前記凹溝の幅と略等しい厚さを有する
    嵌合部と、該嵌合部よりも開口縁から離れた側に構成さ
    れ、前記凹溝への嵌合時に、該凹溝の周壁と前記抜け止
    めリングの導入が可能な隙間を隔てて対向する導入部
    と、該導入部と前記嵌合部との間に軸断面内にて開口縁
    に向けて外向きに傾斜する傾斜面として構成され、前記
    導入部に沿って導入される抜け止めリングをその係合位
    置に案内する案内部と、該案内部に連続する円弧面とし
    て構成され、前記係合位置に係合する抜け止めリングに
    当接する当接部とを備える請求項1又は請求項2記載の
    電動ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記タンク筒の開口縁と前記凹溝の底面
    との間に介装され、該タンク筒を前記底面から離す向き
    に付勢して前記当接部を前記抜け止めリングに押し付け
    る付勢手段を備える請求項1乃至請求項3のいずれかに
    記載の電動ポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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