JP3509117B2 - 液圧システム用流体ポンプ - Google Patents
液圧システム用流体ポンプInfo
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Description
流体ポンプで、ポンプがばね負荷の掛かったハウジング
内のボア内で作動して、リザーバポートから吐出ポート
へ流体を送るピストン部材を有し、このピストン部材が
モータの偏心した出力軸上に取り付けられたベアリング
を経て駆動される種類の、車両の液圧システム用流体ポ
ンプに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の液圧システム用流体ポン
プは、通常は車両のアンチスキッド制御システムに使用
され、電動モータでポンプを駆動し、その出力は、スキ
ッド信号を受けてアンチスキッド作動する時に、スキッ
ド修正の後にブレーキを再制動する時に、あるいはその
他の車両のサービス装置を駆動するために使用される。 【0003】又、従来のこの種の技術としては、特開平
2−249749号公報に開示される技術がある。図2
に、この公報に開示される液圧システム用流体ポンプの
断面図を示す。同図において、液圧システム用流体ポン
プ10は、モータ11及びポンプ12からなる(その一
部のみが示されている)。 【0004】ポンプ12は2つの部分13、14からな
り、各部分13、14がポンプハウジング15内のボア
16内で作動するピストン部材20を有し、リザーバ
(図示省略)に連結された取り入れポート17から、液
圧アキュムレータ(図示省略)あるいはブレーキに連結
された吐出ポート18へ、流体を送る。又、ピストン部
材20は、モータ11により駆動される。このモータ1
1は適当なタイプの電動モータである。モータ11は、
端部が偏心した出力軸11aを有し、これがベアリング
11bを経てピストン部材20に作用する。 【0005】ポンプ12の各部分13、14は同じ構造
であるため、部分13のみを詳述する。ポンプハウジン
グ15内のボア16は半径方向に向いていて、段付であ
る。 【0006】ボア16内には、シリンダ部材23と外側
カップ部材24とがあり、閉鎖部材22により閉鎖され
ている。シリンダ部材23は外周部に、ハウジング15
の断部15aと係合する係合部23aを有し、シール部
材25によりボア16内に封止されており、段付貫通ボ
ア23bと、取り入れポート17をボア16に連結する
一対のポート23cとが形成されている。外側カップ部
材24もシール部材26によりボア16内に封止されて
おり、内部空間27を吐出ポート18へ連結する一対の
ポート24aを有している。ピストン部材20はシール
部材28を経てシリンダ部材23に設けられている段付
貫通ボア23b内の第1肩部23dとの間で作用するス
プリング29により内側(出力軸11a側)に押圧され
ている。ピストン部材20はランド部20aを有し、こ
のランド部20aはシリンダ部材23のポート23cと
連結し、その結果、取り入れポート17及びランド部2
0aをピストン内ボア20bへ導くラジアルポート20
cとも連結している。ピストン内ボア20bは、ボール
弁体30用の弁座31で終端しており、このボール弁体
30は段付貫通ボア23b内で第2肩部23eに当接す
るスプリング32により弁座31に向かって押圧されて
いる。又、ボール弁体30及び弁座31は、第1逆止弁
40を形成している。第2逆止弁41は、段付貫通ボア
23bの外側開口部において、スプリング33からの荷
重が掛かったボール弁体34と係合する弁座35により
構成されている。各逆止弁40、41の間の段付貫通ボ
ア23bの部分はポンプ室50を形成し、このポンプ室
50は取り入れポート17又は吐出ポート18のいずれ
かに連絡可能である。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】上記した従来の技術で
は、流体を吐出することによって発生する吐出圧脈動に
よって金属部品が振動して発生する音(作動音)が問題
となってくる。つまり、吐出圧脈動がハウジングやシリ
ンダ部材等の振動を誘発し、作動音を発生させていた。 【0008】本発明は、ポンプ内の作動音の発生源を絶
ち、作動音を減少させることを技術的課題とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記した技術的課題を解
決するため本発明において講じた技術的手段は、ハウジ
ングと、偏心した出力軸を有するモータと、該モータに
よって前記ハウジングのボア内で駆動させられ且つ付勢
手段によって前記出力軸側に付勢されるピストン部材
と、外周に前記ハウジングの係合部と係合する係合部を
備え且つ前記ピストン部材とでポンプ室を形成するシリ
ンダ部材とを備えており、前記ハウジング部材の前記係
合部が前記ピストン部材のピストン部材の吐出行程方向
に向き且つ前記シリンダ部材の前記係合部が前記ハウジ
ング部材の前記係合部と対向されている液圧システム用
流体ポンプにおいて、前記ハウジングの前記係合部と前
記シリンダ部材の前記係合部との間に配設されていて吐
出圧脈動による前記シリンダの振動を吸収する弾性部材
を備えたことである。 【0010】 【作用】本発明の作用を説明する。ハウジングの係合部
とシリンダ部材の係合部との間に配設される弾性部材を
備えたことによって、吐出圧脈動によるシリンダ部材の
振動を弾性部材が吸収するため、シリンダ部材がハウジ
ングに当接することによって発生する作動音を防止する
ことができる。 【0011】このように、ポンプ内で発生する作動音の
減少に繋がる。 【0012】 【実施例】本発明に係る一実施例を図面に基づいて説明
する。 【0013】尚、従来の技術と同一部位における符号
は、同一の符号を用いている。 【0014】本実施例の液圧システム用流体ポンプの断
面図を示す。同図において、液圧システム用流体ポンプ
10は、モータ11及びポンプ12からなる(その一部
のみが示されている)。 【0015】ポンプ12は2つの部分13、14からな
り、各部分13、14がポンプハウジング15内のボア
16内で作動するピストン部材20を有し、リザーバ
(図示省略)に連結された取り入れポート17から、液
圧アキュムレータ(図示省略)あるいはブレーキに連結
された吐出ポート18へ、流体を送る。シリンダ部材2
3は、モータ11により駆動され、このモータ11は適
当なタイプの電動モータである。モータ11は、端部が
偏心した出力軸11aを有し、これがニードルベアリン
グ11bを経てピストン部材20に作用する。 【0016】ポンプ12の各部分13、14は同じ構造
であるため、部分13のみを詳述する。ポンプハウジン
グ15内のボア16は半径方向に向いていて、段付であ
る。 【0017】ボア16内には、シリンダ部材23と外側
カップ部材24とがあり、閉鎖部材22により閉鎖され
ている。シリンダ部材23は外周部に、ポンプハウジン
グ15の断部15aと係合する係合部23aを有し、ポ
ンプハウジング15の断部15aとシリンダ部材23の
係合部23aとの間には、弾性部材21が介挿されてい
る。又、シール部材25によりボア16内に封止されて
おり、段付貫通ボア23bと、取り入れポート17を段
付貫通ボア23bに連結する一対のポート23cとが形
成されている。外側カップ部材24もシール部材26に
よりボア16内に封止されており、内部空間27を吐出
ポート18へ連結する一対のポート24aを有してい
る。ピストン部材20は、シール部材28を経てシリン
ダ部材23に設けられている段付貫通ボア23b内の第
1肩部23dの間で作用するスプリング29により内側
(出力軸10側)に押圧されている。ピストン部材20
はランド部20aを有し、このランド部20aはシリン
ダ部材23のポート23cと連結し、その結果、取り入
れポート17及びランド部20aをピストン内ボア20
bへ導くラジアルポート20cとも連結している。ピス
トン内ボア20bは、ボール弁体30用の弁座31で終
端しており、このボール弁体30は段付貫通ボア23b
内で第2肩部23eに当接するスプリング32により弁
座31に向かって押圧されている。又、ボール弁体30
及び弁座31は、第1逆止弁40を形成している。第2
逆止弁41は、段付貫通ボア23bの外側開口部におい
て、スプリング33からの荷重が掛かったボール弁体3
4と係合する弁座35により構成されている。各逆止弁
40、41の間の段付貫通ボア23bの部分はポンプ室
50を形成し、このポンプ室50は取り入れポート17
又は吐出ポート18のいずれかに連絡可能である。 【0018】次に、本実施例の液圧システム用流体ポン
プの作動を説明する。 【0019】モータ11が駆動して出力軸11aが回転
すると、スプリング29の付勢力に抗してピストン部材
20を往復動させる。各ピストン部材20は、出力軸1
1aにより外向きにストロークする時には、第1逆止弁
40を閉じて、ポンプ室50から第2逆止弁41を経て
吐出ポート18へ流体を送るように作動する。又、内向
きにストロークする時には、第2逆止弁41を閉じて、
第1逆止弁40を経て取り入れポート17よりポンプ室
50へ流体を流入させる。 【0020】そして、ポンプが流体を吐出することによ
り生じる吐出圧脈動による作動音は、シリンダ部材23
の係合部23aとポンプハウジング15の断部15aと
の間に弾性部材21が介挿されているために、シリンダ
部材23の振動を弾性部材21が吸収して発生が防止さ
れる。 【0021】又、流体は、アンチスキッドシステム用
と、スキッドを修正した後にブレーキの再制動用と、そ
の他の車両サービス用とに使用される。 【0022】 【発明の効果】本発明の効果を説明する。ハウジング
と、偏心した出力軸を有するモータと、モータによって
ハウジングのボア内で駆動させられ且つ付勢手段によっ
て出力軸側に付勢されるピストン部材と、外周にハウジ
ングの係合部と係合する係合部を備え且つピストン部材
とでポンプ室を形成するシリンダ部材とを備えており、
ハウジング部材の係合部がピストン部材のピストン部材
の吐出行程方向に向き且つシリンダ部材の係合部がハウ
ジング部材の係合部と対向されている液圧システム用流
体ポンプにおいて、ハウジングの係合部とシリンダ部材
の係合部との間に配設されていて吐出圧脈動によるシリ
ンダの振動を吸収する弾性部材を備えたことを特徴とす
る液圧システム用流体ポンプであって、吐出圧脈動によ
るシリンダ部材の振動を弾性部材が吸収するため、シリ
ンダ部材がハウジングに当接することによって発生する
作動音を防止させることができる。 【0023】このように、ポンプ内で発生する作動音を
減少させることができる。
図である。 【図2】従来の液圧システム用流体ポンプの断面図であ
る。 【符号の説明】 11・・・モータ 11a・・・出力軸 12・・・ポンプ 15・・・ポンプハウジング 16・・・ボア 17・・・取り入れポート 18・・・吐出ポート 20・・・ピストン部材 21・・・弾性部材 23・・・シリンダ部材 40・・・第1逆止弁 41・・・第2逆止弁 50・・・ポンプ室
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ハウジングと、偏心した出力軸を有する
モータと、該モータによって前記ハウジングのボア内で
駆動させられ且つ付勢手段によって前記出力軸側に付勢
されるピストン部材と、外周に前記ハウジングの係合部
と係合する係合部を備え且つ前記ピストン部材とでポン
プ室を形成するシリンダ部材とを備えており、前記ハウ
ジング部材の前記係合部が前記ピストン部材のピストン
部材の吐出行程方向に向き且つ前記シリンダ部材の前記
係合部が前記ハウジング部材の前記係合部と対向されて
いる液圧システム用流体ポンプにおいて、 前記ハウジングの前記係合部と前記シリンダ部材の前記
係合部との間に配設されていて吐出圧脈動による前記シ
リンダの振動を吸収する弾性部材を備えたことを特徴と
する液圧システム用流体ポンプ。
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---|---|---|---|
JP04669593A JP3509117B2 (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | 液圧システム用流体ポンプ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04669593A JP3509117B2 (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | 液圧システム用流体ポンプ |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04669593A Expired - Fee Related JP3509117B2 (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | 液圧システム用流体ポンプ |
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JPH10176654A (ja) * | 1996-12-16 | 1998-06-30 | Unisia Jecs Corp | ポンプ装置 |
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1993
- 1993-03-08 JP JP04669593A patent/JP3509117B2/ja not_active Expired - Fee Related
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