JP2557400Y2 - 刈払機のクラッチ - Google Patents

刈払機のクラッチ

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JP2557400Y2
JP2557400Y2 JP1991026541U JP2654191U JP2557400Y2 JP 2557400 Y2 JP2557400 Y2 JP 2557400Y2 JP 1991026541 U JP1991026541 U JP 1991026541U JP 2654191 U JP2654191 U JP 2654191U JP 2557400 Y2 JP2557400 Y2 JP 2557400Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、作業者に対する負担を
軽減した刈払機のクラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】芝生,牧草,雑草等を刈り取る刈払機と
しては、作業者の肩に機器本体を掛けて持ち運ぶもの
と、機器本体を地面上で移動させるものとに大別され
る。
【0003】たとえば、肩掛け式の刈払機は、図1に示
すように先端及び後端にそれぞれ回転刃1及びエンジン
2を取り付けた操作主杆3の途中に、肩掛け用のベルト
4を装着している。操作主杆3にはハンドル5が取り付
けられており、作業者6は、ベルト4で肩から吊るした
刈払機をハンドル5によって操作し、地面に生えている
芝生,牧草等を刈り取る。
【0004】機器本体を地面に置く形式の刈払機では、
エンジン搭載部から延びた出力軸の先端に回転刃,ノコ
刃等の刃物を取り付けている。そして、エンジン搭載部
から上方に延びた杆体の上端部に取り付けたハンドルで
刈払機を操作している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】刈り取られる芝生,牧
草,雑草等の植物は、成長状態が一定でない。植物が生
えている地面も起伏に富んだものが多く、立ち木や石塊
等の障害物もある。そのため、刈取り作業に際し、エン
ジン出力をアイドリングから最大までオン・オフするこ
とが多い操作方法が通常採用されている。その結果、作
業者6は、操作主杆3を介して手に伝わる振動により疲
労感をおぼえる。また、頻繁なオン・オフ操作のため強
い金属音が多発し、作業者6に不安感を与える。
【0006】特に刈取り作業が頻繁に行われる夏場の作
業では、振動や金属音に暑さが加わり、作業者6の疲労
が一層深刻になる。その結果、作業者6が休憩を取る時
間が多くなり、作業能率を低下させる。
【0007】本考案は、このような問題を解消するため
に案出されたものであり、制振鋼板製のクラッチドラム
を組み込むことにより、振動や金属音の発生を抑え、作
業者の負担を軽減し、また、クラッチハウジングに対す
る操作主杆,内ケース及び外ケースの着脱が容易で、か
つ振動吸収部材の交換を容易にすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、その目的を達
成するため、エンジンの出力軸をオン・オフ可能に駆動
軸20に連接するクラッチ機構30において、前記駆動
軸20の手前側端部が挿通され、座金33.34を介し
てクラッチハウジング35に支持されたボス部材32
と、該ボス部材32の後端部を固着し、樹脂31aを2
枚の鋼板31b,31cでサンドイッチ状に挟んだ制振
銅板製のクラッチドラム31と、前記ボス部材32及び
前記クラッチドラム31が内装されたクラッチハウジン
グ35と、該クラッチハウジング35に対して取付けボ
ルト36により取付けられる操作主杆10,内ケース3
9及び外ケース37と、前記内ケース39と外ケース3
7との間に介装され、該内ケース39の外周面と外ケー
ス37の内周面とほぼ合致する形状を有する筒状の振動
吸収部材40とを備えていることを特徴とする。
【0009】
【作用】本考案のクラッチにおいては、振動吸収能に優
れた樹脂31aを2枚の鋼板31b,31cでサンドイ
ッチ状に挟んだ制振鋼板でクラッチドラム31を作り、
かつクラッチハウジング35に対して、操作主杆10,
内ケース39及び外ケース37が取付けボルト36によ
り取付けられ、前記内ケース39と外ケース37との間
に、内ケース39の外周面と外ケース37の内周面とほ
ぼ合致する形状を有する筒状の振動吸収部材40を介装
している。そのため、クラッチ切替え時に発生した衝撃
は、クラッチドラム31で吸収され、外部に伝わる割合
が減少する。また、外部に伝播した振動も、振動吸収部
材40で吸収され、作業者の手に伝わる振動が大幅に軽
減され、発生金属音もこれらクラッチドラム31や振動
吸収部材40によって吸収されるため、比較的静かな作
業環境となり、作業者に与える疲労感や不快感が少なく
なる。さらに、クラッチハウジング35に対する操作主
杆10,内ケース39及び外ケース37の着脱が容易に
行われ、振動吸収部材40の交換も容易に行われる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本考案を具体的
に説明する。本実施例の刈払機は、従来の刈払機と同様
に先端及び後端にそれぞれに回転刃及びエンジンを取り
付けた操作主杆を備えている。この操作主杆10は、図
2に示すように中空の駆動軸ハウジング11を備えてお
り、ハウジンググリップ12が装着される。また、操作
主杆10に一部に肩掛け用ベルトを取り付けるための吊
り金具13がボルト14によって固定されている。ハン
ドル15は、防振ゴム16を介して締付けボルト17に
より操作主杆10に固定される。
【0011】操作主杆10には、駆動軸20が内装され
ている。駆動軸20の手前側端部には含油メタル21が
嵌挿され、先端側端部には回転刃が適宜の歯車機構(図
示せず)を介して接続されている。
【0012】エンジンの回転出力は、遠心クラッチ50
によって、刈払機のクラッチドラム31を介して伝達さ
れる。エンジンがアイドリング状態にある場合、遠心ク
ラッチ50のシュー51,52は、スプリング53によ
って引っ張られ、クラッチドラム31の内面から離間し
ている。なお、符番54,55は、遠心クラッチ50を
エンジン本体56に取り付けるためのボルトである。ス
ロットルレバーをオンすると、スプリング53が伸張
し、シュー51,52が半径方向に張り出されクラッチ
ドラム31に接触する。このとき、遠心クラッチ50が
クラッチドラム31を叩き、金属音が発生する。ここ
で、エンジン回転が低速から高速に滑らかに変化すると
き、クラッチインの時点における遠心クラッチ50とク
ラッチドラム31との接触状態が滑らかになり、接触に
起因した音の発生も低下する。
【0013】しかし、アイドリング状態から出力を上げ
る場合、エンジン出力は、エンジンの特性から大きく変
動する。加えて、遠心クラッチ50を構成する部品のガ
タ,重量バランスの不均一等に起因する振動が加わり、
クラッチインの時点で衝撃音が発生する。この衝撃音が
外部に伝播されると、前述したような問題が発生する。
この点、本実施例にあっては、発生した衝撃音をクラッ
チドラム31自体で吸収している。クラッチドラム31
としては、たとえば粒界酸化型の制振鋼板で製作したも
のが使用される。或いは、図5に示すように、樹脂31
aを2枚の鋼板31b,31cでサンドイッチ状に挟ん
だ制振鋼板も使用することができる。この場合、内面側
の鋼板31cと遠心クラッチ50のシュー51,52と
の間に発生する衝撃音は、樹脂31aの体積収縮で吸収
され、外部に伝播される振動,衝撃等が大幅に低減す
る。
【0014】クラッチドラム31にはボス部材32が固
定されており、このボス部材32に駆動軸20の手前側
端部が嵌め込まれる。ボス部材32には、座金33,3
4を間に挟んでクラッチハウジング35が装着される。
このクラッチハウジング35には、取付けボルト36に
よって外ケース37を固定するためのボルト孔38が設
けられている。
【0015】外ケース37は、内ケース39と共同して
振動吸収部材40を操作主杆10の回りに配置する。振
動吸収部材40としては、ゴム等の弾性材料が使用され
る。外ケース37及び内ケース39の操作主杆10に対
する相対的な回転は、ピン41により規制されている。
また、操作主杆10の軸方向に沿った内ケース39及び
振動吸収部材40の移動は、座金42で規制されてい
る。
【0016】外ケース37の前方側端部で、締付けボル
ト43によって一体化される一対の固定リング44,4
5が操作主杆10に取り付けられる。この固定リング4
4,45により、操作主杆10に対するクラッチハウジ
ング35及びケース37,39の位置関係が定まる。な
お、符番43は、固定リング44,45と共同してボス
部材32の所定箇所にクラッチハウジング35を保持す
る座金を示す。
【0017】この刈払機においては、クラッチドラム3
1に制振鋼板を使用しているため、クラッチ切替え時に
発生する振動がクラッチドラム31で吸収される。ま
た、吸収されずに外部に伝播する振動は、振動吸収部材
40で吸収される。そのため、操作主杆10を介して作
業者に伝わる振動は、大幅に軽減される。しかも、制振
鋼板製のクラッチドラム31を採用したことにより、従
来の刈払機に見られたような複雑な防振構造を操作部に
設けることが不要となり、機体の軽量化が図られる。ま
た、発生金属音も、制振鋼板製のクラッチドラム31及
び振動吸収部材40で同様に吸収され、作業者に不快感
を与える原因とならない。
【0018】
【考案の効果】以上に説明したように、本考案において
は、刈払機のクラッチドラム31を、樹脂31aを2枚
の鋼板31b,31cでサンドイッチ状に挟んだ制振鋼
板で作ることにより、クラッチ切替え時に発生する振動
や金属音等を大幅に軽減している。そのため、作業者に
疲労感や不快感を与えることなく、芝生,牧草,雑草等
の刈取り作業を継続することができるため、作業性も向
上する。また、クラッチハウジング35に対する操作主
杆10,内ケース39及び外ケース37の着脱が取付け
ボルト36により容易に行われ、内ケース39の外周面
と外ケース37の内周面とほぼ合致する形状を有する筒
状の振動吸収部材40が劣化した際の交換も容易に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 肩掛け式の刈払機を示す。
【図2】 操作主杆に組み込まれるクラッチ機構の分解
図である。
【図3】 クラッチ機構の断面図である。
【図4】 遠心クラッチの斜視図である。
【図5】 クラッチドラムの一例である。
【符号の説明】
10 操作主杆 15 ハンドル 1
6 防振ゴム 20 駆動軸 21 含油メタル 30 クラッチ機構 31 クラッチドラム 3
2 ボス部材 33,34 座金 35 クラッチハウジング 3
6 取付けボルト 37 外ケース 39 内ケース 40 振動吸収部材 44,45 固定リング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの出力軸をオン・オフ可能に駆
    動軸(20)に連接するクラッチ機構(30)におい
    て、 前記駆動軸(20)の手前側端部が挿通され、座金(3
    3,34)を介してクラッチハウジング(35)に支持
    されたボス部材(32)と、該ボス部材(32)の後端
    部を固着し、樹脂(31a)を2枚の鋼板(31b.3
    1c)でサンドイッチ状に挟んだ制振鋼板製のクラッチ
    ドラム(31)と、前記ボス部材(32)及び前記クラ
    ッチドラム(31)が内装されたクラッチハウジング
    (35)と、該クラッチハウジング(35)に対して取
    付けボルト(36)により取付けられる操作主杆(1
    0),内ケース(39)及び外ケース(37)と、前記
    内ケース(39)と外ケース(37)との間に介装さ
    、該内ケース(39)の外周面と外ケース(37)の
    内周面とほぼ合致する形状を有する筒状の振動吸収部材
    (40)とを備えていることを特徴とする刈払機のクラ
    ッチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS58130347A (ja) * 1982-12-27 1983-08-03 Canon Inc ウエイトタイム制御装置
JPS60241813A (ja) * 1984-05-01 1985-11-30 小松ゼノア株式会社 刈払機のクラツチハウジングおよびその製造方法

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