JP2556857Y2 - 制輪子装置 - Google Patents

制輪子装置

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JP2556857Y2
JP2556857Y2 JP6338791U JP6338791U JP2556857Y2 JP 2556857 Y2 JP2556857 Y2 JP 2556857Y2 JP 6338791 U JP6338791 U JP 6338791U JP 6338791 U JP6338791 U JP 6338791U JP 2556857 Y2 JP2556857 Y2 JP 2556857Y2
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brake
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JP6338791U
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JPH058068U (ja
Inventor
吉雄 麻野
Original Assignee
株式会社ナブコ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、鉄道車両のブレーキ
シリンダに連結されて車輪を制動する制輪子装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の制輪子装置として、実公昭63−
48824号公報に記載されたものがあり、この制輪子
装置の要部を図3と図4に示してある。
【0003】この制輪子装置において、摩擦部材2が取
り付けられた台板1は長方形の平板を円弧状にしたもの
であり、その長手方向において中央部には取付板3、両
端側には止め板4,5がそれぞれ取り付けられている。
図5と図6に示すように取付板3は山形部材でなり、両
方の側板部31にそれぞれ貫通孔32が設けられ、しか
もこの側板部31の端部2箇所を直角に切り欠くことに
よって脚部33が形成されている。そして、取付板3の
2つの前記脚部33,33が、図3や図4に示すよう
に、台板2に脚部33と同形状に切り抜かれたスリット
状の孔部11,11に挿入され、かつ溶接されて台板2
に取り付けられている。前記止め板4,5も台板1に設
けられたスリット状の孔部12,13にその脚部41,
51が挿入され、かつ溶接して取り付けられている。制
輪子頭6はその取付穴61に前記取付板3を嵌入させる
ようにして台板1に重ね合わされ、コッターピン(不図
示)を前記貫通孔32,32に挿入することにより台板
2に結合される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】この制輪子装置におい
て、摩擦部材2が車輪(不図示)に押し付けられて制動
を行っている間は、その摩擦部材2に車輪回転方向(上
下方向)の力が作用する。この力は全て取付板3のいず
れかの側板部31が取付穴61の両側に位置する台板当
接部62,62のいずれかの端面に当接して支えられ
る。このため、その力が取付板3の脚部33付近に繰返
し伝わり、そのことが原因となって図5と図6に示した
脚部33の根元部分の角張った入隅部34や、図3と図
4に示した台板1の孔部11の隅部に応力が集中し、そ
れらの入隅部34や孔部11の隅部に亀裂が生じて台板
1や取付板3が短期間で損傷することがあるという問題
がある。
【0005】そこで、この考案は、制動時に発生する車
輪回転方向の力を支える部位やその部位の形状を変更す
ることによって、脚部33の根元部分の角張った入隅部
34や台板1の孔部11の隅部に応力が集中しないよう
にし、もってそれらの入隅部34や孔部11の隅部に亀
裂が生じることを防止して台板1や取付板3が短期間で
損傷するという事態を無くすることを技術的課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を解決す
るために案出されたこの考案の技術的手段は、円弧
台板に、制輪子頭に形成された取付穴に嵌入される取付
板と、制輪子頭に相対される振れ止め用の止め板とを形
成して、前記台板と制輪子頭とを一体化した制輪子装置
において、前記台板に円形の突起部を設け、前記制輪子
頭にこの突起部が嵌入される円形の穴部を設け、前記取
付穴に生じる台板長手方向の前記取付板と制輪子頭との
間の隙間を前記穴部に生じる台板長手方向の前記突起部
と制輪子頭との間の隙間よりも大きくしたことである。
【0007】
【作用】この技術的手段によれば、円弧上台板に円形の
突起部を設け、制輪子頭にこの突起部が嵌入される円形
の穴部を設け、前記取付穴に生じる台板長手方向の前記
取付板と制輪子頭との間の隙間を前記穴部に生じる台板
長手方向の前記突起部と制輪子頭との間の隙間よりも大
きくしたので、制動時に発生する車輪回転方向の力が全
て台板の突起部と穴部に位置する制輪子頭の当接面に加
わり、取付板と取付穴との間にはこの力が加わらなくな
る。そして、前記当接面に加わる力は、突起部と穴部と
がともに円形であるため広い範囲に分散されることとな
り、狭い範囲に応力が集中するという事態は生じない。
したがって、台板や取付板に亀裂が生じることがなくな
り短期間でそれらが損傷されるという事態が防止され
る。
【0008】
【実施例】図1はこの考案の実施例による制輪子装置の
要部を示す縦断面図、図2は制輪子を制輪子頭に取り付
ける前の制輪子側結合面の平面図である。
【0009】この実施例が上述した従来技術と異なる点
は、取付板3が台板1の上下2箇所に取り付けられ、そ
れらの取付板3の嵌入される取付穴61が制輪子頭6の
上下2箇所に設けられている点、台板2の外周面におけ
る長手方向の中央部に円形の突起部として円筒突起7が
その内周面を溶接して取り付けられている点、制輪子頭
6側にその円筒突起7を嵌入する円形の穴部として円筒
穴63が台板当接部62を貫通して形成されている点、
前記取付穴61に生じる台板1の長手方向の前記取付板
3と制輪子頭6との隙間を前記円筒穴63に生じる台板
1の長手方向の前記円筒突起7と制輪子頭6との間の隙
間より大きくしてある点、である。その他の事項は従来
技術と同じであるので、同一または相応部分に同一符号
を付してその詳細な説明を省略する。
【0010】このように構成することで、制動時に発生
する車輪回転方向の力(図1及び図2の矢印A方向又は
逆A方向)が円筒突起7と台板当接部62における円筒
穴63に面する端部とで支えられることになる。そし
て、円筒突起7は円形で角張った部分がないため、この
円筒突起7には応力が集中するという事態が生じず、同
様に台板当接部62における円筒穴63に面する端部も
角張った部分を持たないため、その端部に応力が集中す
るという事態は生じない。また、この円筒突起7と円筒
穴63との間の隙間が取付板3と取付穴61との間の隙
間よりも小さいため、取付板3や取付板3の脚部33が
挿入して溶接された台板1側の孔部11には車輪回転方
向の力が加わらない。したがって、従来のように台板1
側の孔部11の隅部や取付板4の脚部33の根元部分の
角張った入隅部34に短期間で亀裂が生じることがなく
なる。
【0011】この実施例においては、台板1の中央部の
1箇所に円筒突起7、その両側に取付板3を設けたが、
たとえば、中央部の1箇所に取付板3を設け、その両側
に円筒突起7を設けてもよく、これらの取付位置や数は
実施例に限定されるものではない。
【0012】
【考案の効果】以上述べたようにこの考案の制輪子装置
は、制輪子と制輪子頭との結合部に円形の突起部と円形
の穴部とを設け、この部分で制動時に発生する車輪回転
方向の力を支えるようにしたので、取付板や台板に応力
集中に伴う亀裂が生じて短期間でそれらが損傷するとい
う事態が解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例による制輪子装置の要部を示
す縦断面図である。
【図2】図1の実施例に用いる制輪子を制輪子頭に取り
付ける前の制輪子側結合面の平面図である。
【図3】従来例の要部を示す縦断面図である。
【図4】従来例に用いる制輪子を制輪子頭に取り付ける
前の制輪子側結合面の平面図である。
【図5】取付板の側面図である。
【図6】取付板の正面図である。
【符号の説明】
1 台板 3 取付板 6 制輪子頭 7 円筒突起(突起部) 61 取付穴 63 円筒穴(穴部)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円弧の台板に、制輪子頭に形成された
    取付穴に嵌入される取付板と、制輪子頭に相対される振
    れ止め用の止め板とを形成して、前記台板と制輪子頭と
    一体化した制輪子装置において、 前記台板に円形の突起部を設け、前記制輪子頭にこの突
    起部が嵌入される円形の穴部を設け、前記取付穴に生じ
    る台板長手方向の前記取付板と制輪子頭との間の隙間を
    前記穴部に生じる台板長手方向の前記突起部と制輪子頭
    との間の隙間よりも大きくしたことを特徴とする制輪子
    装置。
JP6338791U 1991-07-15 1991-07-15 制輪子装置 Expired - Lifetime JP2556857Y2 (ja)

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JP6338791U JP2556857Y2 (ja) 1991-07-15 1991-07-15 制輪子装置

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JPH058068U JPH058068U (ja) 1993-02-02
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020054736A1 (ja) * 2018-09-11 2020-03-19 曙ブレーキ工業株式会社 鉄道用制輪子

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020054736A1 (ja) * 2018-09-11 2020-03-19 曙ブレーキ工業株式会社 鉄道用制輪子
JP7128066B2 (ja) 2018-09-11 2022-08-30 曙ブレーキ工業株式会社 鉄道用制輪子

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JPH058068U (ja) 1993-02-02

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