JP2556522B2 - 樹脂ラミネ−トアルミニウム箔の冷間張出し成形加工方法 - Google Patents
樹脂ラミネ−トアルミニウム箔の冷間張出し成形加工方法Info
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- JP2556522B2 JP2556522B2 JP62201428A JP20142887A JP2556522B2 JP 2556522 B2 JP2556522 B2 JP 2556522B2 JP 62201428 A JP62201428 A JP 62201428A JP 20142887 A JP20142887 A JP 20142887A JP 2556522 B2 JP2556522 B2 JP 2556522B2
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- aluminum foil
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、食品、化粧品、電子部品等の包装用容器
等の製造に際して、アルミニウム箔の少なくとも片面に
樹脂フィルムが積層された樹脂ラミネートアルミニウム
箔を材料とし、ポンチを使用して冷間張出し成形を行う
場合の成形加工方法に関する。
等の製造に際して、アルミニウム箔の少なくとも片面に
樹脂フィルムが積層された樹脂ラミネートアルミニウム
箔を材料とし、ポンチを使用して冷間張出し成形を行う
場合の成形加工方法に関する。
従来の技術 従来、前記のような用途のために皺なし容器の最も一
般的なものとしては、厚さ100μm前後のアルミニウム
箔を用いた深絞り成形品とか、あるいは合成樹脂成形品
が知られている。しかしながら、前者の深絞り成形品
は、生産性が悪いのみならず、厚箔を使用するためにコ
ストも高くつく難点がある。また後者の樹脂成形品は、
水分、酸素、光等のバリヤー性に劣るという固有の難点
がある。
般的なものとしては、厚さ100μm前後のアルミニウム
箔を用いた深絞り成形品とか、あるいは合成樹脂成形品
が知られている。しかしながら、前者の深絞り成形品
は、生産性が悪いのみならず、厚箔を使用するためにコ
ストも高くつく難点がある。また後者の樹脂成形品は、
水分、酸素、光等のバリヤー性に劣るという固有の難点
がある。
そこで、これらの問題に対処するため、最近では、厚
さ30〜50μm程度のアルミニウム箔に樹脂フィルムを積
層した樹脂ラミネートアルミニウム箔を用いて、これを
冷間張出し成形により連続的に所定深さの容器に成形す
る方法が注目されている。
さ30〜50μm程度のアルミニウム箔に樹脂フィルムを積
層した樹脂ラミネートアルミニウム箔を用いて、これを
冷間張出し成形により連続的に所定深さの容器に成形す
る方法が注目されている。
この場合、上記の成形は、限界成形高さをできるだけ
高いものとなしうることが要請される。このような要請
に対処するための方策として、成形素材の選択、改善は
もちろん極めて重要なことであるが、一方において成形
方法、成形条件も成形高さに支配的な影響を及ぼす。こ
こに成形方法の選択として、単に成形深さを深くする目
的のためには応力が成形材料の全体に均一に付加される
真空成形、あるいは空気、油によるバルジ成形等が好ま
しいが、いずれも生産性、形状選択の自由性に劣る欠点
がある。そこで、生産性に優れる成形方法として、ポン
チによる張出し成形法の採用が最も有望視されるところ
である。
高いものとなしうることが要請される。このような要請
に対処するための方策として、成形素材の選択、改善は
もちろん極めて重要なことであるが、一方において成形
方法、成形条件も成形高さに支配的な影響を及ぼす。こ
こに成形方法の選択として、単に成形深さを深くする目
的のためには応力が成形材料の全体に均一に付加される
真空成形、あるいは空気、油によるバルジ成形等が好ま
しいが、いずれも生産性、形状選択の自由性に劣る欠点
がある。そこで、生産性に優れる成形方法として、ポン
チによる張出し成形法の採用が最も有望視されるところ
である。
かかるポンチによる張出し成形においても可及的成形
高さの高い成形を可能とするためには、材料全体を均一
に変形させることが必要である。
高さの高い成形を可能とするためには、材料全体を均一
に変形させることが必要である。
発明が解決しようとする問題点 ところが、従来のポンチによる張出し成形加工方法で
は、いずれも材料を局部的に変形させるにとどまってお
り、材料全体を均一に変形させることは困難であった。
即ち、例えば天面即ち成形素材に接する頭頂面の面積の
小さいポンチを用いた場合には、天面と素板との間に作
用する滑り抵抗が小さいことから天面部で大きな変形が
得られることとなる。逆に天面の面積の大きなポンチを
用いた場合には滑り抵抗が大きいものとなってポンチと
ダイとのクリアランス部で大きな変形が得られ、天面部
では変形量が少ないものとなる。このように従来の加工
方法では、素材の部分的な変形を生ずるのみであり、成
形高さを高くするには限界があった。
は、いずれも材料を局部的に変形させるにとどまってお
り、材料全体を均一に変形させることは困難であった。
即ち、例えば天面即ち成形素材に接する頭頂面の面積の
小さいポンチを用いた場合には、天面と素板との間に作
用する滑り抵抗が小さいことから天面部で大きな変形が
得られることとなる。逆に天面の面積の大きなポンチを
用いた場合には滑り抵抗が大きいものとなってポンチと
ダイとのクリアランス部で大きな変形が得られ、天面部
では変形量が少ないものとなる。このように従来の加工
方法では、素材の部分的な変形を生ずるのみであり、成
形高さを高くするには限界があった。
この発明はかかる技術的背景に鑑みてなされたもので
あって、ポンチによる張出し成形加工方法においてより
高い成形高さを得ることを目的とするものである。
あって、ポンチによる張出し成形加工方法においてより
高い成形高さを得ることを目的とするものである。
問題点を解決するための手段 上記目的を達成するためにこの発明は、その前提とし
て、アルミニウム箔の少なくとも片面に樹脂フィルムが
積層された樹脂ラミネートアルミニウム箔を素板として
ポンチによる張出し成形を行う場合を対象とし、この場
合に、天面の面積を所定の割合で変えた2以上のポンチ
を用意し、天面の面積の小さいポンチから順次的に使用
することにより段階的に成形加工を実施し、もって材料
全体を均一に変形せしめ、大きな成形高さを得ることを
可能とするものである。
て、アルミニウム箔の少なくとも片面に樹脂フィルムが
積層された樹脂ラミネートアルミニウム箔を素板として
ポンチによる張出し成形を行う場合を対象とし、この場
合に、天面の面積を所定の割合で変えた2以上のポンチ
を用意し、天面の面積の小さいポンチから順次的に使用
することにより段階的に成形加工を実施し、もって材料
全体を均一に変形せしめ、大きな成形高さを得ることを
可能とするものである。
即ちこの発明は、アルミニウム箔の少なくとも片面に
樹脂フィルムが積層された樹脂ラミネートアルミニウム
箔を素板としてポンチによる張出し成形を行うに際し、
前段のポンチ天面の面積が次段のポンチ天面の面積の0.
5倍以上0.8倍以下であるポンチを順次的に用いて、2段
もしくはそれ以上の段階的な成形を行うことを特徴とす
る樹脂ラミネートアルミニウム箔の冷間張出し成形加工
方法を要旨とする。
樹脂フィルムが積層された樹脂ラミネートアルミニウム
箔を素板としてポンチによる張出し成形を行うに際し、
前段のポンチ天面の面積が次段のポンチ天面の面積の0.
5倍以上0.8倍以下であるポンチを順次的に用いて、2段
もしくはそれ以上の段階的な成形を行うことを特徴とす
る樹脂ラミネートアルミニウム箔の冷間張出し成形加工
方法を要旨とする。
素板として用いる樹脂ラミネートアルミニウム箔とし
ては、厚さ30〜50μm程度のアルミニウム箔の片面また
は両面に、塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ
エチレン樹脂等よりなる樹脂フィルムを積層一体化した
ものが一般的であり、その樹脂フィルム面側をポンチに
当接させて張出し成形を行うものである。
ては、厚さ30〜50μm程度のアルミニウム箔の片面また
は両面に、塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ
エチレン樹脂等よりなる樹脂フィルムを積層一体化した
ものが一般的であり、その樹脂フィルム面側をポンチに
当接させて張出し成形を行うものである。
この発明による成形加工は、前段のポンチ天面の面積
が次段のポンチ天面の面積の0.5倍以上0.8倍以下である
天面平坦状ポンチを順次的に用いて段階的に行うことを
要件とする。即ち、前段は天面の面積の小さいポンチを
用い、後段に至るほど徐々に天面の面積を大きくしたポ
ンチを用いる。ここで、前段のポンチ天面の面積が次段
のポンチ天面の面積の0.5倍以上0.8倍以下に規定される
のは、0.8倍を超える場合は天面の面積差が少ないこと
から、ポンチを変えて段階的に成形することで素板全体
を均一に変形させる本発明の目的を達成できない。逆に
0.5倍未満では天面の面積差が大きすぎるため十分変形
を生じない部分が残り、やはり素板全体を均一に変形さ
せることができない。従って0.5倍以上0.8倍以下の範囲
で素板を均一に変形しえて成形高さを高くすることが可
能となる。各段階における使用ポンチの天面面積は、容
器の最終外径を決定する最終段のポンチの天面面積から
逆算して適宜決定すれば良い。この場合、全工程を通じ
て前段と次段のポンチの天面面積比率が同じであれば成
形加工の回数が多いほど即ち初段のポンチの天面面積が
小さいほど、より成形高さの高い加工が可能となるが、
反面生産性に劣るものとなるため、成形回数は2〜3回
程度に設定するのが良い。
が次段のポンチ天面の面積の0.5倍以上0.8倍以下である
天面平坦状ポンチを順次的に用いて段階的に行うことを
要件とする。即ち、前段は天面の面積の小さいポンチを
用い、後段に至るほど徐々に天面の面積を大きくしたポ
ンチを用いる。ここで、前段のポンチ天面の面積が次段
のポンチ天面の面積の0.5倍以上0.8倍以下に規定される
のは、0.8倍を超える場合は天面の面積差が少ないこと
から、ポンチを変えて段階的に成形することで素板全体
を均一に変形させる本発明の目的を達成できない。逆に
0.5倍未満では天面の面積差が大きすぎるため十分変形
を生じない部分が残り、やはり素板全体を均一に変形さ
せることができない。従って0.5倍以上0.8倍以下の範囲
で素板を均一に変形しえて成形高さを高くすることが可
能となる。各段階における使用ポンチの天面面積は、容
器の最終外径を決定する最終段のポンチの天面面積から
逆算して適宜決定すれば良い。この場合、全工程を通じ
て前段と次段のポンチの天面面積比率が同じであれば成
形加工の回数が多いほど即ち初段のポンチの天面面積が
小さいほど、より成形高さの高い加工が可能となるが、
反面生産性に劣るものとなるため、成形回数は2〜3回
程度に設定するのが良い。
なおこの発明に用いるポンチは、その材質については
これを何ら限定するものではない。
これを何ら限定するものではない。
発明の効果 以上説明したように、この発明に係る樹脂ラミネート
アルミニウム箔の張出し成形加工方法は、前段のポンチ
天面の面積が次段のポンチ天面の面積の0.5倍以上0.8倍
以下であるポンチを順次的に用いて、2段もしくはそれ
以上の段階的な素板の成形加工を行うものであるから、
まず初段のポンチの天面において素分が十分変形される
とともに、その後の天面面積の漸増されたポンチの取替
えによる順次的成形加工の実施により、初段の成形で変
形を受けなかったポンチとダイとのクリアランス部が徐
々に変形を受けることとなる。その結果素板の全体を均
一かつ十分に変形させることができるから、成形高さの
増大化が可能となりひいては成形の自由性の増大、成形
歩留りの向上を図ることができる効果を奏する。
アルミニウム箔の張出し成形加工方法は、前段のポンチ
天面の面積が次段のポンチ天面の面積の0.5倍以上0.8倍
以下であるポンチを順次的に用いて、2段もしくはそれ
以上の段階的な素板の成形加工を行うものであるから、
まず初段のポンチの天面において素分が十分変形される
とともに、その後の天面面積の漸増されたポンチの取替
えによる順次的成形加工の実施により、初段の成形で変
形を受けなかったポンチとダイとのクリアランス部が徐
々に変形を受けることとなる。その結果素板の全体を均
一かつ十分に変形させることができるから、成形高さの
増大化が可能となりひいては成形の自由性の増大、成形
歩留りの向上を図ることができる効果を奏する。
実施例 ダイ:内径80mm、コーナーR1mm 成形素板:ポリエステル(PET)25μm/Al箔40μm/ポリ
プロピレンキャストフィルム(CPP)70μmの積層によ
る樹脂ラミネートアルミニウム箔 上記ダイ、成形素板を用いるとともに、直径70mm、コ
ーナーR5mmのポンチを最終段のポンチとして、前段ポン
チの天面面積/次段ポンチの天面面積の値を第1表に示
すように設定した1段ないし3段の段階的な張出し成形
加工を行った。なお各ポンチとも、その材質を4フッ化
エチレン樹脂製、即ちいわゆるテフロン(商品名)製と
した。そして最終的に得られた各容器の成形高さを調べ
た。その結果を併せて第1表に示す。
プロピレンキャストフィルム(CPP)70μmの積層によ
る樹脂ラミネートアルミニウム箔 上記ダイ、成形素板を用いるとともに、直径70mm、コ
ーナーR5mmのポンチを最終段のポンチとして、前段ポン
チの天面面積/次段ポンチの天面面積の値を第1表に示
すように設定した1段ないし3段の段階的な張出し成形
加工を行った。なお各ポンチとも、その材質を4フッ化
エチレン樹脂製、即ちいわゆるテフロン(商品名)製と
した。そして最終的に得られた各容器の成形高さを調べ
た。その結果を併せて第1表に示す。
上記結果からわかるように、前段のポンチ天面面積/
次段のポンチ天面面積の値が0.8を超え、あるいは0.5未
満のポンチを用いた場合(試料No1、2、6)には、最
終的に容器の成形高さを高くできず、本発明の実施によ
る場合にのみ成形高さを高くすることが可能であること
を確認しえた。
次段のポンチ天面面積の値が0.8を超え、あるいは0.5未
満のポンチを用いた場合(試料No1、2、6)には、最
終的に容器の成形高さを高くできず、本発明の実施によ
る場合にのみ成形高さを高くすることが可能であること
を確認しえた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 進 大阪府堺市海山町6丁224番地 昭和ア ルミニウム株式会社内 (72)発明者 南谷 広治 大阪府堺市海山町6丁224番地 昭和ア ルミニウム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−34528(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】アルミニウム箔の少なくとも片面に樹脂フ
ィルムが積層された樹脂ラミネートアルミニウム箔を素
板としてポンチによる張出し成形を行うに際し、前段の
ポンチ天面の面積が次段のポンチ天面の面積の0.5倍以
上0.8倍以下であるポンチを順次的に用いて、2段もし
くはそれ以上の段階的な成形を行うことを特徴とする樹
脂ラミネートアルミニウム箔の冷間張出し成形加工方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62201428A JP2556522B2 (ja) | 1987-08-11 | 1987-08-11 | 樹脂ラミネ−トアルミニウム箔の冷間張出し成形加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62201428A JP2556522B2 (ja) | 1987-08-11 | 1987-08-11 | 樹脂ラミネ−トアルミニウム箔の冷間張出し成形加工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6444225A JPS6444225A (en) | 1989-02-16 |
JP2556522B2 true JP2556522B2 (ja) | 1996-11-20 |
Family
ID=16440920
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62201428A Expired - Fee Related JP2556522B2 (ja) | 1987-08-11 | 1987-08-11 | 樹脂ラミネ−トアルミニウム箔の冷間張出し成形加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2556522B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2246535B (en) * | 1990-07-28 | 1994-01-26 | Cmb Foodcan Plc | Method of manufacturing a wall ironed can |
US6228449B1 (en) | 1994-01-31 | 2001-05-08 | 3M Innovative Properties Company | Sheet material |
-
1987
- 1987-08-11 JP JP62201428A patent/JP2556522B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6444225A (en) | 1989-02-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |