JP2556440Y2 - 連続打撃式釘打機の起動装置 - Google Patents

連続打撃式釘打機の起動装置

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JP2556440Y2
JP2556440Y2 JP7902592U JP7902592U JP2556440Y2 JP 2556440 Y2 JP2556440 Y2 JP 2556440Y2 JP 7902592 U JP7902592 U JP 7902592U JP 7902592 U JP7902592 U JP 7902592U JP 2556440 Y2 JP2556440 Y2 JP 2556440Y2
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進 林
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、圧縮空気による打撃機
構を利用して一本の釘に対して連続的に多数の打撃を加
えて釘を被打込み材中に打込む連続打撃式釘打機におい
て、釘打込み中又は打込み完了直後(釘打機を被打込み
材から離反させる前)にトリガ部材に対する引き操作を
解除することによる不都合を改善する起動装置に関す
る。
【0002】
【従来技術】この種の連続打撃式の釘打機は実願平4ー
6321号等に示されるものが知られている。上記釘打
機では、釘打機が始動された後打撃機構が複数回駆動さ
れて釘を連打するようにしているため、トリガ部材を引
き操作して釘打機を起動させた直後にトリガ部材の引き
操作を解除してしまうと、トリガバルブが復帰作動して
しまい、これに基づいてヘッドバルブが閉鎖して釘の打
込み途中で打撃が停止してしまうという問題がある。
【0003】また、釘の打込みが完了して打撃ピストン
が下死点位置で停止された状態では、可動シリンダのエ
ア切り換えバルブ機構部(Oリング)で給排気が何れも
閉止された状態で停止しているため、トリガ部材の引き
操作を解除してヘッドバルブを閉鎖しても打撃ピストン
の上昇復帰が行なわれない機構となっている。釘打機を
被打込み材から離反させる動作によって初めて可動シリ
ンダをバネ力で下方に移動させて上記切り換えバルブ機
構部が作動して圧縮空気の切り換えが行なわれ、可動シ
リンダ内を排気口に接続することで打撃ピストンが復帰
動作されるのである。しかも、トリガ部材の引き操作を
解除すると、釘供給機構が作動して射出部に釘が供給さ
れるように構成されている。したがって、釘打ち込み作
動が停止した状態から釘打機を持ち上げてコンタクト部
材を被打込み材から離反させる操作の前にトリガ部材の
引き操作の解除を行なうと、打撃ピストンが上方復帰し
て射出部内の打撃ドライバが射出部から退避する以前に
釘供給機構が作動して先頭の釘が射出部に供給されるか
ら、該釘が射出部内の打撃ドライバの側面に押し付けら
れる。この後に釘打機の持ち上げ操作を行なって打撃ピ
ストンを復帰動作をさせようとしても、打撃ドライバに
対する釘の押圧力が大きな抵抗となって打撃ピストンの
正規位置への復帰を妨げ、いわゆるリターン不良が発生
する。
【0004】このように、上記機構の釘打機では、打込
み作動中はトリガ部材の引き操作を続けることが必要で
あり、更に打込み作動終了後にトリガ部材の引きを解放
する以前に釘打機を被打込み材から離反させなければな
らないという煩わしい操作手順が必要となっている。
【0005】
【考案の目的】本考案は上記問題点に鑑みて成立したも
のであって、連打中にトリガ部材の引き操作を解除して
も、釘打機の連続打撃が停止することがなく、また釘打
ち終了後にコンタクト部材を被打込み材から離反させる
前にトリガ部材の引き操作を解除しても打撃機構のリタ
ーン不良が発生することがなく、さらに釘打機を被打込
み材から離反させる動作により初めてトリガバルブの復
帰作動が可能となるような駆動装置を提供することをそ
の目的とする。
【0006】
【目的を達成するための手段】前記目的を達成するた
め、本考案に係る連続打撃式釘打機の起動装置は、釘を
打撃する打撃ドライバを連続的に往復駆動する打撃機構
と、該打撃機構に圧縮空気を供給して起動させるトリガ
バルブと、上記打撃機構の下方に配置されて打撃ドライ
バが内部を摺動できる筒状の射出部と、該射出部の周囲
に配置されて被打込み材に対する押付け操作によって射
出部に対して相対的に動作するコンタクト部材と、該コ
ンタクト部材の作動と協動して上記トリガバルブのバル
ブステムを作動させる手動操作可能なトリガ部材とを有
する連続打撃式釘打機において、トリガ部材に対し、該
トリガ部材の引き操作時に一端がハウジングに係止して
トリガ部材の引き上げを阻止するトリガロックレバー
と、一端がコンタクト部材に押し上げられて回動するロ
ック解除レバーと、一端がハウジングに支持されるとと
もにトリガ部材の引き操作時に中間部が上記トリガバル
ブのバルブステムを作動させるトリガレバーとをそれぞ
れ回動自在に設け、トリガロックレバーをロック解除レ
バーによってバネを介してハウジングに係止しないよう
に回転させるとともに、トリガロックレバーには、トリ
ガ部材が引き操作された位置で一端がコンタクト部材の
操作時の動作によって押し上げられたロック解除レバー
の他端に対して所定の角度で係合するトリガロックを回
動自在に設け、上記ロック解除レバーとトリガロックレ
バーとをそれぞれコンタクト部材とハウジングに当接さ
せることによりトリガ部材の戻り方向作動を防止する一
方、上記トリガレバーには、上記コンタクト部材の復帰
動作後にトリガ部材が復帰方向に作動したときに回動し
てトリガロックの係合状態を解除させるカム面を形成し
たことを特徴とする。
【0007】
【作用】前記構成において、釘打機を起動させるにあた
りコンタクト部材の先端を被打込み材に押し付け操作す
る前にトリガ部材を直接に引き操作しようとしても、ト
リガロックレバーがハウジングの上底面の係止溝に係止
するので、トリガ部材はロックされて引き上げられな
い。このため、トリガ部材7も作動できないから、釘打
機は作動できない。
【0008】次に、コンタクト部材の先端を被打込み材
に押し付け操作すると、コンタクト部材が釘打機に対し
て相対的に移動するから、その他端部はロック解除レバ
ーを押し上げて回動させる。同時にバネを介してトリガ
ロックレバーも回動する。回動したトリガロックレバー
はハウジングに係止できないので、トリガ部材は引き操
作が許容され、この操作によりトリガレバーの中間部が
トリガバルブのトリガバルブステムを押圧作動させるの
で、釘打機は起動し、連打が行なわれる。
【0009】さらに、連打中に又は釘打ち終了後コンタ
クト部材を被打込み材から離反させる前にトリガ部材の
引き操作を解除しようとすると、ロック解除レバーにト
リガロックが所定の角度で係合しているとともに、ロッ
ク解除レバーの端部はコンタクト部材に、トリガロック
レバーがハウジングに当接する。このため、トリガ部材
の復帰作動が防止され、トリガ部材に対する引き操作は
解除されないから、釘打機の作動が停止することはな
い。
【0010】最後に、コンタクト部材を被打込み材から
離反させると、ロック解除レバーが支持を失うから、ト
リガ部材の引き操作の解除が許容され、このためトリガ
レバーが回動してそのカム面がトリガロックとの係合状
態を解除させるので、ロック解除レバーとトリガロック
とが初期位置に復帰するとともに、トリガバルブが復帰
作動する。
【0011】
【実施例】図1は連続打撃式釘打機の縦断面図で、該釘
打機の本体ボディ1には、釘を連続打撃する打撃機構2
と、該打撃機構2に圧縮空気を供給して起動させるトリ
ガバルブ3と、上記打撃機構2の下方に配置された筒状
の射出部4と、該射出部4の周囲に配置されて被打込み
材5に対する押付け操作によって射出部4に対して相対
的に動作するコンタクト部材6と、該コンタクト部材6
の作動と協動して上記トリガバルブ3を作動させる手動
操作可能なトリガ部材7と、上記射出部4内に釘を供給
する釘供給機構8とを有している。
【0012】打撃機構2は、本体ボディ1内に摺動自在
に収容された可動シリンダ9と、可動シリンダ9内に摺
動自在に収容された打撃ピストン10と、打撃ピストン
10に一体に結合されて上記射出部4に摺動自在に案内
収容された打撃ドライバ11と、上記可動シリンダ9に
対して圧縮空気を供給又は停止して可動シリンダ9と打
撃ピストン10の連続駆動と停止とを制御するヘッドバ
ルブ12とから構成され、公知である。
【0013】そして、トリガ部材7を引き操作して後述
のようにトリガバルブ3のトリガバルブステム13を押
し込むことによりヘッドバルブ12を開き作動させ、メ
インチャンバ(圧縮空気供給源に接続したグリップに通
じるチャンバ)14内の圧縮空気を可動シリンダ9の上
部に導入し、その圧力によって打撃ピストン10を下方
に駆動すると、その反動によって可動シリンダ9が上方
(同図よりも上)に作動し、その上動によって実線で示
す排気通路が開くので、可動シリンダ9内の圧縮空気が
排気孔15から排気され、可動シリンダ9が減圧する。
打撃ピストン10の下面に対するブローバックチャンバ
14aからの圧力により打撃ピストン10が上昇し、同
時にバネ16により可動シリンダ9が下動する。可動シ
リンダ9が下方(同図よりも下)に作動すると、メイン
チャンバ14内の圧縮空気が導入されて再び打撃ピスト
ン10を下方に駆動させる。このようにして打撃ピスト
ン10を連続的に上下動させて射出部4内の釘Pを連打
して被打込み材5に打込み、釘打ち込みが終了して打撃
ピストン10が下死点に到達すると、反動が起きないの
で、同図の状態となり打ち込み作動は自動的に停止す
る。この状態では打撃ドライバ11と釘Pとが当接して
いるので、可動シリンダ9の上部の2個のOリング4
1、42(エア切り換えバルブ機構部)がシール状態と
なっており、給排気が行なわれない。その後、釘打機を
被打込み材5から離反させることにより、打撃ドライバ
8が釘Pから離れるため、バネ16により可動シリンダ
9が下動する。さらにトリガ部材7の引き操作を解放す
ると、同図の点線で示す排気通路が開いて可動シリンダ
9の内部の圧縮空気が排気されて打撃ピストン10が上
動し、打ち込み作動が完了する。
【0014】なお、打ち込み終了後、もしも釘打機離反
前にトリガ部材7が解放されると、図のようにヘッドバ
ルブ12が閉じてしまい、可動シリンダ9が復帰作動で
きなくなる。連打中にトリガ部材7が解放されたとき
は、ブローバックチャンバ14aに十分な圧縮空気が蓄
えられないので、リターン不良が生じる。
【0015】トリガバルブ3は、トリガバルブステム1
3の作動によりヘッドバルブ12に通じるエア通路17
を大気とメインチャンバに通じるエア通路とに選択的に
接続させることによって上述のようにヘッドバルブ12
を作動制御するとともに、釘供給機構8の作動を制御す
るように構成されている。すなわち、釘供給機構8はフ
ィードシリンダ21a内に釘送り通路に沿ってフィード
ピストン21bを摺動自在に収容するとともに、該フィ
ードピストン21bに結合したピストンロッドの先端に
釘送り爪18を形成して成るもので、トリガバルブ3に
は、上記メインチャンバ14に通じるエア通路19の開
口端と同じ高さ位置に第1のエア通路20の一端が開口
し、他端はフィードシリンダ21aの前端に開口してい
る。このため、第1のエア通路20にはトリガバルブス
テム13の作動に関係なくメインチャンバ14内の圧縮
空気が満たされ、フィードシリンダ21aの前端に常時
供給されている。これに対し、トリガバルブ3にはフィ
ードシリンダ21aの後端側へ接続された第2のエア通
路22をメインチャンバ14と大気とに選択的に連通さ
せるOリング23が設けられている。このため、トリガ
バルブステム13がバネ24に抗して押し込まれたとき
(トリガ部材7の引き操作時に)は、第2のエア通路2
2が排気されてフィードピストン21bは後退し、トリ
ガバルブステム13が復帰作動したとき(トリガ部材7
の引き操作が有効に解除されたとき)は、フィードシリ
ンダ21aの両端に圧縮空気が供給され、その受圧面積
差によりフィードピストン21bは釘送り方向に移動
し、釘送り通路内の釘を釘送り爪18により射出部4に
供給する。
【0016】上記トリガバルブステム13の作動は上述
のようにトリガ部材7の引き離し操作によって行なわれ
る。図2に示されるように、トリガ部材7の先端にはト
リガレバー25が回動自在に支持され、該トリガレバー
25の一端はハウジングの係合段部26に係合支持さ
れ、トリガ部材7の引き操作時に中間部が上記トリガバ
ルブ3のトリガバルブステム13を押し込んでトリガバ
ルブ3を作動させ、トリガ部材7の引き操作を解除する
と、トリガバルブステム13がバネ力によって復帰作動
するのである。
【0017】ところで、トリガ部材7とトリガバルブ3
とコンタクト部材6の上端部6bとの間のハウジング2
7内にはロック機構を含む起動装置が設けられている。
つまり、トリガ部材7には、トリガレバー25と共通の
支軸28に、トリガロックレバー29とロック解除レバ
ー30とが回動自在に支持されている。
【0018】トリガロックレバー29の一端には図の上
部に突出する突起部31が形成されている。この突起部
31はハウジング27の上底面に形成された係止溝32
に対向するように配置されている。なお、トリガロック
レバー29は上記突起部31がトリガ部材7の側面に当
接するように弱い力のバネ(図示せず)によって付勢さ
れている。
【0019】ロック解除レバー30の一端にはコンタク
ト部材6の上端に係合可能な突部33が形成され、他端
には下側にL字形の係合爪34が切り欠き形成されてい
る。
【0020】また、トリガロックレバー29の端部には
支持軸35が設けられ、該支持軸35に巻装されたコイ
ルバネ36の一端はトリガロックレバー29に、また他
端はロック解除レバー30の係合爪34に係合し(図3
参照)、これによりロック解除レバー30が図の反時計
方向に回動したときはコイルバネ36を介してトリガロ
ックレバー29も連動して回動する。なお、ハウジング
27の下底面には、トリガロックレバー29が図の反時
計方向に回動したときに、トリガロックレバー29の支
持軸35側の下面に対応する位置に、凸部37が形成さ
れている。
【0021】さらに、トリガロックレバー29の支持軸
35にはトリガロック38が回動自在に設けられてい
る。トリガロック38は常時時計方向にバネ付勢され、
その先端はロック解除レバー30とトリガレバー25に
係合するように形成されている。トリガレバー25の支
軸28側にはトリガロック38に係合するカム面39が
形成され、ロック解除レバー30の係合爪34もトリガ
ロック38に係合可能に形成されている。
【0022】前記構成において、釘打機を起動させるに
あたりコンタクト部材6の先端を被打込み材5に押し付
け操作する前にトリガ部材7を直接に引き操作しようと
しても、図2に示すようにトリガロックレバー29の突
起部31がハウジング27の上底面の係止溝32に係止
するので、トリガ部材7はロックされて引き上げられな
い。このため、トリガバルブ3も作動しないから、釘打
機は起動されない。
【0023】次に、コンタクト部材6の下端6aを被打
込み材5に押し付け操作すると、コンタクト部材6が相
対的に上動するから、図4のように、その上端部6bは
ロック解除レバー30の一端の突部33に係合して押し
上げ、ロック解除レバー30を反時計方向に回動させ
る。これに連動してトリガロックレバー29も反時計方
向に回動する。その後に図5のようにトリガ部材7を引
き操作すると、トリガロックレバー29の突起部31は
ハウジング27の係止溝32に係止できない状態になっ
ているので、トリガ部材7は引き上げられ、トリガレバ
ー25の中間部がトリガバルブ3のトリガバルブステム
13を押圧作動させてヘッドバルブ12を開放作動さ
せ、釘打機を起動させることができる。同時に釘供給機
構8のフィードシリンダ21aの前端に圧縮空気が供給
され、釘供給機構8が復帰作動して釘の供給が待機状態
となる。
【0024】ところで、トリガ部材7が引き上げられる
途中でロック解除レバー30とトリガレバー25が支軸
28のまわりに時計方向に回動するので、トリガロック
38はロック解除レバー30のカム面39に係合して反
時計方向に回動する。そして、トリガ部材7が上方の移
動端に到達する直前で上記カム面39との係合が解除さ
れたときに、トリガロック38はバネ力により時計方向
に回動するが、その先端はロック解除レバー30の係合
爪34の外側面を越えて内側に入り込む(図6参照)。
また、トリガ部材7が引き上げられるにつれて支軸28
も上動するので、トリガロックレバー29とロック解除
レバー30とはコイルバネ36のバネ力に抗して支軸2
8を中心に折れ曲がった状態となる。
【0025】この状態でトリガ部材7の引き操作を解除
すると、トリガ部材7は復帰方向に作動(下動)しよう
とするが、ロック解除レバー30の係合爪34にトリガ
ロック38の先端が係合する。ロック解除レバー30の
端部はコンタクト部材6に当接して支持されているか
ら、トリガロック38とロック解除レバー30との間の
角度、したがってトリガロックレバー29とロック解除
レバー30との間の角度が固定され、この状態でトリガ
部材7が下動するから、図7のように、トリガロックレ
バー29の支持軸35側の端部(この例ではトリガロッ
ク38の基端部も)がハウジング27の下底面の凸部3
7に当接してしまう。このため、トリガ部材7の戻り方
向作動が防止される。したがって、連打中にトリガ部材
7に対する引き操作を解除しても、トリガ部材7は有効
に作動せず、トリガバルブステム13に対する押し込み
状態はロックされたままになっているから、釘打機の作
動が停止することはない。釘打機は釘打ち込みが終了す
ると、自動的に停止する。
【0026】次に、釘打機を持ち上げてコンタクト部材
6を被打込み材5から離反させことにより、図8、図9
のようにロック解除レバー30の端部は支持を失って回
動可能となるので、トリガ部材7の復帰作動(下動)が
許容される。トリガ部材7が下動することにより、トリ
ガバルブステム13が復帰作動するから、ヘッドバルブ
12が閉じ、打撃機構2が初期状態に復帰する。また、
トリガ部材7が下動すると、トリガレバー25の端部は
係合段部26に支持されているので、支軸28のまわり
に反時計方向に回転し、そのカム面39がトリガロック
38に係合してこれを反時計方向に回動させ、トリガロ
ック38とロック解除レバー30との係合状態が解除さ
れる。そして、図10のようにトリガレバー25の先端
がトリガロック38の下側に回り込み、初期位置に復帰
作動する。同時に、コンタクト部材6が釘打機に対して
相対的に下動することにより図1のバネ16によって可
動シリンダ9がさらに下動するので、圧縮空気が切り換
えられて自動的に打撃ピストン10が復帰作動し、また
トリガ部材7の下動によりトリガバルブステム13が復
帰作動するので、釘供給機構8のフィードシリンダ21
aの後端に圧縮空気が供給され、釘供給機構8が作動し
て釘の供給が行なわれる。
【0027】
【効果】本考案によれば、連続打撃作動の途中でトリガ
部材の引き操作を解放してもトリガバルブステムが戻ら
ず、従って打込みの途中で打撃機構が停止してしまうこ
とが防止される。また、打込みの完了後に被打込み材か
ら釘打機を離反させる前にトリガ部材を解放してしまっ
た場合も同様に、トリガバルブステムが復帰作動せずに
ロックされているので釘供給機構が作動することがな
く、釘打機を持ち上げてコンタクト部材を被打込み材か
ら離反させることによってトリガ部材が解放され、トリ
ガバルブが復帰作動して自動的に打撃機構の復帰作動が
行なわれ、さらにトリガバルブの復帰作動に釘供給機構
の作動を関連させることにより、打撃機構の復帰後に釘
の供給を行なうことができる。したがって、打撃機構の
リターン不良や釘の供給不良の発生が確実に防止でき
る。
【0028】さらに、打込みの後のトリガ部材の解放と
釘打機の持ち上げの順序が規制されるような煩わしい操
作手順が不要になるので、楽に打ち込み作業ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る連続打撃式釘打機の全体の縦断面
図である。
【図2】上記釘打機の起動装置の拡大断面図である。
【図3】上記起動装置のトリガロックレバーとロック解
除レバーとの連係状態説明図である。
【図4】上記起動装置の作動態様説明図である。
【図5】上記起動装置の作動態様説明図である。
【図6】上記起動装置の作動態様説明図である。
【図7】上記起動装置の作動態様説明図である。
【図8】上記起動装置の作動態様説明図である。
【図9】上記起動装置の作動態様説明図である。
【図10】上記起動装置の作動態様説明図である。
【符号の説明】
2 打撃機構 3 トリガバルブ 4 射出部 5 被打込み材 6 コンタクト部材 7 トリガ部材 25 トリガレバー 27 ハウジング 29 トリガロックレバー 30 ロック解除レバー 38 トリガロック 39 カム面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 釘を打撃する打撃ドライバを連続的に往
    復駆動する打撃機構と、該打撃機構に圧縮空気を供給し
    て起動させるトリガバルブと、上記打撃機構の下方に配
    置されて打撃ドライバが内部を摺動できる筒状の射出部
    と、該射出部の周囲に配置されて被打込み材に対する押
    付け操作によって射出部に対して相対的に動作するコン
    タクト部材と、該コンタクト部材の作動と協動して上記
    トリガバルブのバルブステムを作動させる手動操作可能
    なトリガ部材とを有する連続打撃式釘打機において、 トリガ部材に対し、該トリガ部材の引き操作時に一端が
    ハウジングに係止してトリガ部材の引き上げを阻止する
    トリガロックレバーと、一端がコンタクト部材に押し上
    げられて回動するロック解除レバーと、一端がハウジン
    グに支持されるとともにトリガ部材の引き操作時に中間
    部が上記トリガバルブのバルブステムを作動させるトリ
    ガレバーとをそれぞれ回動自在に設け、 トリガロックレバーをロック解除レバーによってバネを
    介してハウジングに係止しないように回転させるととも
    に、 トリガロックレバーには、トリガ部材が引き操作された
    位置で一端がコンタクト部材の操作時の動作によって押
    し上げられたロック解除レバーの他端に対して所定の角
    度で係合するトリガロックを回動自在に設け、上記ロッ
    ク解除レバーとトリガロックレバーとをそれぞれコンタ
    クト部材とハウジングに当接させることによりトリガ部
    材の戻り方向作動を防止する一方、 上記トリガレバーには、上記コンタクト部材の復帰動作
    後にトリガ部材が復帰方向に作動したときに回動してト
    リガロックの係合状態を解除させるカム面を形成したこ
    とを特徴とする連続打撃式釘打機の起動装置。
JP7902592U 1992-10-20 1992-10-20 連続打撃式釘打機の起動装置 Expired - Lifetime JP2556440Y2 (ja)

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CN109605285B (zh) * 2019-01-31 2024-03-19 台州市钉霸电动工具有限公司 一种打钉枪

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