JP3832247B2 - 釘打機の空打ち防止装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は釘がなくなった状態もしくは釘が残り少なくなった状態で釘打撃機構が作動するのを防止する釘打機の空打ち防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
空打ち防止装置の一例を図4を参照して説明する。
【0003】
釘打機101は、ほぼ中央に設けてあるトリガ102を操作することと、釘110が打ち出される出口の射出口103付近に配した起動レバー下端部104bを被打込材に押し付ける操作との協働よって起動し、射出部105内の釘110が射出口103から打ち出される。前記起動レバー104は上端104aをトリガ102近傍に、また下端部104bを射出口103付近に配しており、射出口103から最も出張た位置の下死点とトリガ102側の上死点間を移動可能に支持さればね106によって下死点側に押圧され操作前は下死点に位置している。
【0004】
空打ち防止は、釘110を収納するマガジン107内に釘110がなくなったことに気付かずに、釘110が発射されないまま釘打機101を使用し続けるいわゆる空打ちを防止するもので、空打ちが起こると釘打機101の寿命が短縮するばかりでなく、釘110を打出すブレード108の打撃跡を被打込材に残して、仕上がりを損ねる。
【0005】
図4の空打ち防止機構は、マガジン107内に釘110がなくなるかあるいは設定数以下になると、下死点に位置した起動レバー104の係止部104cに釘110を射出部105に送るフィーダ109の先端凸部109aが係合し、起動レバー104の上死点への移動を阻止する。起動レバー104の上死点への移動が阻止されると釘打機101は起動しない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の空打ち防止装置は、マガジン107内の釘110が設定数以下になると起動レバー104の係止部104cにフィーダ109の凸部109aが係合し起動レバー104の上死点への移動を阻止することにより空打ちを防止するが、空打ち防止が効いていることに気づかずに、起動レバー下端部104bを無理に被打込材に押し付け、被打込材を起動レバー下端部104bで凹ませ、仕上がりを損ねたり、あるいは空打ち防止が効いている状態で、起動レバー下端部104bを下にして落下すると、落下の衝撃で係合している起動レバー104の係止部104cあるいはフィーダ109の凸部109aが破損し、以後空打ち防止が効かなくなるという欠点があった。
【0007】
本発明の目的は、上記した従来技術の欠点をなくし、空打ち防止が効いている状態を認識しやすくすると共に強度が強い空打ち防止装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、トリガの引き操作で起動レバーが上死点から下死点に移動する起動レバーを有する釘打機で、マガジン内に釘がなくなった時、あるいは設定数以下になるとフィーダに設けた係合部が上方起動レバーと一体に形成した引掛け部に係合し、上方起動レバーを上死点から下死点側に移動させ、上方起動レバーと下方起動レバーの関わりを切り離すことにより達成される。
【0009】
【発明の実施形態】
以下一実施形態を示した図1〜図3を参照して本発明を説明する。
【0010】
図1〜図3に示す釘打機の構造・各部位の構成については先に出願した特願2000−151263号と同じである。特願2000−151263号の基本構成について以下簡単に説明する。
【0011】
釘打機1は、先頭釘5が打ち出される射出部2と、連結釘3を収納し射出部2に連結釘3を送るマガジン4と、射出部2内にある先頭釘5を往復動により打ち出すブレード6を内蔵した動力部7等から構成される。動力部7には、釘打機1を保持するハンドル8と釘打機1の打込み動作を制御する起動スイッチ9を備えている。起動スイッチ9の近傍にはハンドル部8を保持している手の指で引き操作されるトリガ10及び往復動可能な起動レバー11の上端部11aが設け及び位置している。起動レバー11の下端部11bは射出部2の先頭釘5の打出し口である射出口2a付近に設けられ、起動レバー11は射出部2にガイドされ、下死点と上死点間を往復動可能に支持されている。
【0012】
マガジン4内に連結釘3が収納され、フィーダスプリングの押圧を受けたフィーダ13が射出部2に先頭釘5を送り出す。射出口2a付近には、図1に示すようにブレード6の往復方向と平行に往復動可能に支持された起動レバー11が設けられている。起動レバー11は、常時ばねによって上死点側に押圧されている。
【0013】
起動スイッチ9のほぼ中央部には、周知の如く、下方に突出し上下方向に往復移動可能に支持されたプランジャ14がある。プランジャ14が下死点にある時は釘打機1は非起動状態を保ち、プランジャ14が下死点から上死点に移動する過程において起動スイッチ9をONさせ釘打機1の打込み動作を開始させる。
【0014】
トリガ10には一端がトリガ10に設けた枢支部に枢支されたトリガアーム15が設けられ、トリガアーム15の先端部15aは起動レバー11の上端部11aと係合する位置に、またほぼ中央部は起動スイッチ9のプランジャ14先端と係合する位置に設けられている。
【0015】
起動レバー11は、上部起動レバー11c、下部起動レバー11dにより構成されると共に、上部起動レバー11cはその下端凸部11fが下部起動レバー11dの上端に設けられた係合凹部11gに係合され、下部起動レバー11dが上部起動レバー11cと共に所定量以上下降した時に下端凸部11fと係合凹部11gの結合が外れるように構成されている。従ってこれら起動レバー11c、11dの結合が外れると、下部起動レバー11dをその後被打込材に押し当て下部起動レバー11dを押し上げたとしても上部起動レバー11cが押し上げられることはなく、起動スイッチ9がONすることはなくなる。
【0016】
起動レバー下端部11b下に被打込材がある場合、トリガ10の引き操作で起動レバー11が下降できないため、トリガアーム15のほぼ中央部がプランジャ14を押し上げ起動スイッチ9をONさせることにより釘打機1が起動して釘5が発射される。
【0017】
起動レバー下端部11b下に被打込材がない場合、トリガ10の引き操作によって起動レバー11すなわち下部起動レバー11dが所定量以上下降し、上記した如く、下部起動レバー11dは上部起動レバー11cと分離する。この結果、起動レバー上端部11aと下端部11bとが切り離され、その後起動レバー下端部11bを押し上げても、起動レバー下端部11bのみが上死点側に移動するだけで起動レバー上端部11aは移動しないため、釘打機1が起動することはない。
【0018】
以上のようにトリガ10の引き操作により起動レバー11が上死点から下死点に移動し、上端部11aと下端部11bとが切り離される。これが特願2000−151263号の起動レバー11の特徴である。
【0019】
次に本発明の空打ち防止装置について説明する。
【0020】
本発明装置は、上部起動レバー11cと一体に形成され下方に延びた引掛けレバー11eに係合する係合部13aをフィーダ13の先端に設け、マガジン4内の釘3が少なくなった時に係合部13aにより引掛けレバー11eを押し下げ、上部起動レバー11cと下部起動レバー11dを切り離すようにしたことを特徴とするものである。
【0021】
マガジン4内に釘3が十分残っている時は、図1に示すように、係合部13aと引掛けレバー11eは当然のことながら係合しない。釘3が打ち込まれるに従い、マガジン4内の釘3は消費されるため、係合部13aと引掛けレバー11eは接近してくる。そしてマガジン4内の釘3が設定数以下になると係合部13aが引掛けレバー11eの上方に入り込み、係合部13aの斜面により引掛けレバー11eを下死点側に押し下げる。この移動終了した位置においては、上記したように起動レバー下端部11bと上端部11aは、切り離された状態になっている。このため、起動レバー下端部11bを押し上げても起動レバー下端部11bのみが上方に移動するだけで起動レバー上端部11aは移動しないため、釘打機1が起動することはない。この状態(図2)が本発明の空打ち防止が効いている状態である。この図2の状態においては、起動レバー下端部11bが射出口2aより突出した位置にあり、マガジン4内に釘3が十分残っている場合とは、明らかに起動レバー下端部11bの位置が異なるため釘打機使用者は空打ち防止が効いていることを認識することができる。
【0022】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、起動レバー下端部が射出口より突出した位置にあり、空打ち防止が効いていない状態すなわちマガジン内に釘が十分残っている場合とは、明らかに起動レバー下端部の位置が異なるため釘打機使用者は空打ち防止が効いていることを認識することができる。この認識によりさらに起動レバー下端部を被打込材に押付け釘打作業を継続することはないので、起動レバー下端部を無理に被打込材に押し付け被打込材を凹ませ、仕上がりを損ねることはない。
【0023】
さらに空打ち防止が効いている状態で、起動レバー下端部を下にして落下したとしても、起動レバー下端部と起動レバー上端部は切り離されているので、起動レバー下端部のみ移動するだけで起動レバー上端部は移動せず、フィーダ先端の係合部と、上方起動レバーに一体に形成した引掛けレバーに対して落下による衝撃荷重はかからない。よって係合部あるいは引掛けレバーが破損することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明空打ち防止装置の一実施形態を示す一部断面側面図。
【図2】マガジン内釘が設定数以下に減少した状態を示す図1の一部断面側面図。
【図3】図2において起動レバー下端部を押し上げた状態を示す一部断面側面図。
【図4】従来の空打ち防止装置の一例を示す一部断面側面図。
【符号の説明】
1は釘打機、3は釘、4はマガジン、11は起動レバー、11aは起動レバー上端部、11bは起動レバー下端部、11cは上部起動レバー、11dは下部起動レバー、12eは引掛けレバー、13はフィーダ、13aは係合部。
Claims (1)
- 本体内に往復動可能に支持され、釘を打撃して打出すブレードと、本体下部に設けられると共に釘が打出される射出口を先端に有し、ブレードの往復動を案内する射出部と、射出部に固定され、釘を収納するマガジンと、マガジン内の釘を射出部側に給送するフィーダと、本体内に設けられ、ONした時にブレードを駆動するようにした起動スイッチと、起動スイッチ近傍に設けられたトリガと、上端部及び下端部がそれぞれトリガ近傍及び射出部の下端近傍に位置し、射出部に沿って往復動可能に支持されると共に常時上死点側に押圧される起動レバーとを備え、トリガの操作によって起動レバーを押し下げ、射出部下方に被打込材があって起動レバーの移動が阻止された時に起動スイッチをONさせ、一方前記被打込材がなくて起動レバーが所定量以上下方に移動した時に起動スイッチが ON されないようにした釘打機であって、前記起動レバーを、トリガの操作によって下方に移動する上部起動レバー及び下部起動レバーにより構成すると共に上部起動レバー、下部起動レバーが所定量以上下方に移動した時に下部起動レバーと上部起動レバーの結合が外れるようにした釘打機において、
前記上部起動レバーに下方に延びる引掛けレバーを取り付けると共にマガジン内の釘残量が所定以下になった時に引掛けレバーと係合して引掛けレバーを押し下げ、上部起動レバーと下部起動レバーを切り離す係合部を前記フィーダ先端に取り付けたことを特徴とする釘打機の空打ち防止装置。
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