JP2556255B2 - コード／パタン変換方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、コード／パタン変換方
式、特に文字コードからイメージデータへ編集するコー
ド／パタン変換方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】文字フォントＲＯＭを一式だけ搭載する
場合、一般的には、チャネル対応部は、多重制御部に１
文字毎アクセスし、文字フォントＲＯＭからデータを受
信する第１の方式と、装置初期化時に文字フォントの全
データを多重制御部からチャネル対応部のＲＡＭエリア
にダウンロードする第２の方式、各チャネル対応部のＲ
ＡＭエリアに文字フォントデータをいくつか格納するエ
リア（以下格納エリア）および、その中で一番昔に登録
した文字を指すポインタをもち、格納エリアがフルにな
った場合はポインタの指す格納エリアに上書きする第３
の方式などがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の第１の方式で
は、文字フォントＲＯＭへのアクセスがネックとなり、
格納チャネル対応部のイメージデータ編集処理時間は多
重数が上がるほど増大する。

【０００４】第２の方式では、初期化時間が増大し、各
チャネル対応部に莫大なＲＡＭエリアが必要となる。

【０００５】また、第３の方式では、文字のアクセス回
数にかかわりなく書き替えられるため、文字フォントＲ
ＯＭへのアクセス頻度がそれほど減少せず効率的なイメ
ージデータ編集ができない。

【０００６】本発明の目的は、文字フォントＲＯＭを一
式だけもちｎ回線の制御を行う装置であっても多重数に
ほとんど影響を受けずに、高速にイメージ編集を行うこ
とができ、またそれに伴うハードウェアの追加もほとん
ど必要としないコード／パタン変換方式を提供すること
にある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、文字フォント
ＲＯＭ一式を内部に持つ多重制御部とｎ個のチャネル対
応部で構成され、チャネル対応部は、多重制御部と通信
を行い文字コードからイメージデータへ編集するコード
／パタン変換方式において、各チャネル対応部のＲＡＭ
エリアにモードフォントデータを格納する格納エリアを
ｍ個と、格納した各文字フォントの累積アクセス回数と
格納エリア内の文字間のそれまでのアクセス順番を保持
するエリアを持ち、コード／パタン変換時にアクセスし
たい文字が上記格納エリアに登録されているか調べ、登
録されていない場合は文字フォントデータを多重制御部
から受信し編集を行いその後、格納エリアの空きがある
場合はアクセス回数を１、アクセス順番を最新としてそ
の文字フォントデータを格納し、また空きがない場合は
格納済の文字の中から、アクセス順番が所定値以下でア
クセス回数が一番少ない文字をサーチし、それが１個で
あればその文字の格納エリアへ、条件を満たす文字が２
個以上ある場合はアクセス順番の古い文字の格納エリア
へアクセス回数を１、アクセス順番を最新として格納
し、一方、アクセスしたい文字が格納エリアにある場合
は、格納エリアよりフォントデータを取り出し、編集を
した後にその文字のアクセス回数を＋１し、アクセス順
番を最新にすることを特徴とする。

【０００８】

【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
説明する。

【０００９】図１は、本発明の方式を実施するコード／
パタン変換装置の構成を示すブロック図である。

【００１０】図２は、文字パタンアクセスフローチャー
トを示す。

【００１１】図１において、１は多重制御部、２−１〜
２−ｎはチャネル対応部、３は文字フォントＲＯＭ、４
は格納エリア（ｍ個）を示している。

【００１２】累積アクセス回数およびアクセス順番のエ
リアは１頁内の文字数に対し表現できる十分なビット数
を持つ。文字フォントデータとともに格納されている累
積アクセス回数エリアは格納時１とし、それ以降アクセ
スされる毎に＋１し、常にアクセス回数そのままを示す
ように操作する。アクセス順番のエリアは頁内で何番目
に編集した文字かを示す数を設定し、一番始めの文字を
格納エリアに格納時に１とし、その後同じ文字を編集す
る場合は、頁内で後に編集した順番に書き替え、常に編
集されている文字が何文字目かわかるよう最新の順番を
保つように操作する。また、１頁編集後、累積アクセス
回数およびアクセス順番を初期化状態に戻し２番目の編
集を始める。

【００１３】実際の文字フォントデータアクセス処理は
下記に従って行う。

【００１４】使用したい文字フォントデータが格納エリ
アに未登録であれば（ステップＳ１）、多重制御部１に
アクセスし文字フォントＲＯＭ３より文字フォントデー
タを受信し（ステップＳ２）、イメージの編集を行った
後、チャネル対応部２にある格納エリア（ｍ個）４がフ
ルかどうかを判断する（ステップＳ３）。フルでない場
合、空きエリアに文字フォントデータを格納し（ステッ
プＳ４）、アクセス回数を１、アクセス順番を格納済の
文字のうち最もアクセス順番として大きな値をもつもの
の値に＋１したものを設定する（ステップＳ９）。

【００１５】格納エリアに空きが無い場合には（ステッ
プＳ３）、アクセス順番がｘ以下（ｘ＜ｇ−ｎ ｇは現
在のアクセス順番、ｎは任意の数）かつ最小のアクセス
回数をもつ格納エリアをサーチし（ステップＳ５）、サ
ーチした格納エリアが１つの場合はそのエリアにフォン
トデータを上書きし、該当エリアが２個以上ある場合は
アクセス順番のより小さい値をもつ格納エリアに上書き
し（ステップＳ８）、アクセス回数、アクセス順番は同
様に設定する。なお、ｘ＝ｇとすると、アクセス順番ｇ
近辺の値を持つ文字が最小のアクセス回数を持つ確率が
高くその該当エリアのみが書き替えられる可能性がある
ためｘはｇよりｎ小さい値である必要があり、格納エリ
ア数ｍの値に依存し変化する。

【００１６】使用したい文字が登録済であれば（ステッ
プＳ１）、格納エリアよりフォントデータを取り出しイ
メージを編集したのち（ステップＳ１０）、アクセス回
数を＋１し、アクセス順番は上記同様に設定する（ステ
ップＳ１１）。

【００１７】上記一連の操作を行いながらイメージの編
集を行うことにより、簡単なアルゴリズムで格納エリア
の効果的な使用が可能となり、文字フォントＲＯＭ３へ
のアクセスを極力少なくすることが可能となり、イメー
ジ編集の高速化が可能となる。

【００１８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の方式を実
施することにより、文字フォントＲＯＭを一式だけ持ち
ｎ回線の制御を行う場合であっても多重数にほとんど影
響を受けずに、高速にイメージ編集を行うことができ、
またそれに伴うハードウェアの追加もほとんど必要とし
ない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すブロック構成図であ
る。

【図２】本発明の一実施例を示すフローチャートであ
る。

【符号の説明】

１ 多重制御部 ２−１〜２−ｎ チャネル対応部 ３ 文字フォントＲＯＭ ４ 格納エリア（ｍ個）

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】文字フォントＲＯＭ一式を内部に持つ多重
   制御部とｎ個のチャネル対応部で構成され、チャネル対
   応部は、多重制御部と通信を行い文字コードからイメー
   ジデータへ編集するコード／パタン変換方式において、 各チャネル対応部のＲＡＭエリアにモードフォントデー
   タを格納する格納エリアをｍ個と、格納した各文字フォ
   ントの累積アクセス回数と格納エリア内の文字間のそれ
   までのアクセス順番を保持するエリアを持ち、コード／
   パタン変換時にアクセスしたい文字が上記格納エリアに
   登録されているか調べ、登録されていない場合は文字フ
   ォントデータを多重制御部から受信し編集を行いその
   後、格納エリアの空きがある場合はアクセス回数を１、
   アクセス順番を最新としてその文字フォントデータを格
   納し、また空きがない場合は格納済の文字の中から、ア
   クセス順番が所定値以下でアクセス回数が一番少ない文
   字をサーチし、それが１個であればその文字の格納エリ
   アへ、条件を満たす文字が２個以上ある場合はアクセス
   順番の古い文字の格納エリアへアクセス回数を１、アク
   セス順番を最新として格納し、一方、アクセスしたい文
   字が格納エリアにある場合は、格納エリアよりフォント
   データを取り出し、編集をした後にその文字のアクセス
   回数を＋１し、アクセス順番を最新にすることを特徴と
   するコード／パタン変換方式。
2. 【請求項２】前記所定値をｘとした場合に、ｘは、 ｘ＜ｇ−ｎ ｇは現在のアクセス順番 ｎは任意の数 であることを特徴とする請求項１記載のコード／パタン
   変換方式。