JP2556178Y2 - 4輪駆動車両における駆動前輪の操向操作装置 - Google Patents

4輪駆動車両における駆動前輪の操向操作装置

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JP2556178Y2
JP2556178Y2 JP2344391U JP2344391U JP2556178Y2 JP 2556178 Y2 JP2556178 Y2 JP 2556178Y2 JP 2344391 U JP2344391 U JP 2344391U JP 2344391 U JP2344391 U JP 2344391U JP 2556178 Y2 JP2556178 Y2 JP 2556178Y2
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科 東 一 木
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セイレイ工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、4輪駆動車両における
駆動前輪の操向操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】旋回側の駆動後輪への伝動を切断しその
駆動後輪をブレーキ制動して旋回するか、或いは駆動前
輪を最大転向角に平行状に転向した時に、旋回側の駆動
前輪及び駆動後輪を自動的又は他の操作機構の手動操作
により逆転駆動して信地旋回するようにした4輪駆動車
両における駆動前輪の操向操作装置が知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の4輪駆動車両に
おける駆動前輪の操向操作装置においては、駆動前輪を
最大転向角度に操作して、旋回側の駆動前輪及び駆動後
輪を逆転させた場合、左右の駆動前輪が旋回方向に平行
して位置しているため、駆動前輪にかかる旋回抵抗が大
きく、信地旋回の半径が大きくなるという問題点があっ
た。本考案は、駆動前輪にかかる旋回抵抗が小さくて、
信地旋回の半径が小さくなり、しかも、誤操作の生じな
い駆動前輪の操向操作装置を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案の4輪駆動車両における駆動前輪の操向操作
装置は、エンジン(3)から左右の駆動後輪(2a)
(2b)に伝動する駆動経路中に正逆転切り換え機構
(7a)(7b)を介装すると共に、前記駆動経路から
分岐して左右の駆動前輪(1a)(1b)に伝動する駆
動経路中に正逆転切り換え機構(10)を設け、ステア
リングハンドル(15)によって駆動前輪(2a)(2
b)を最大角に平行転向すると、旋回側の駆動前輪(1
a)又は(1b)および駆動後輪(2a)又は(2b)
が自動的或いは他の操作機構の手動操作によって逆転さ
れるようにした4輪駆動車両において、駆動前輪(2
a)(2b)が最大角に平行転向された後、更にステア
リングハンドル(15)を回動すると、旋回側の駆動前
輪(1a)又は(1b)の前部が、他方の駆動前輪(1
b)又は(1a)に近づく方向に転向されるようにした
ものである。
【0005】
【作用】このように構成された4輪駆動車両の駆動前輪
の操向操作装置においては、ステアリングハンドル(1
5)を操作して駆動前輪(1a)(1b)を最大転向角
に転向し、旋回側の駆動前輪(1a)又は(1b)及び
駆動後輪(2a)又は(2b)を、他側の駆動前輪及び
駆動後輪に対して逆転させて、更にステアリングハンド
ル(15)を回動すると、旋回側の駆動前輪(1a)又
は(1b)の前部が、他方側の駆動前輪(1b)又は
(1a)に近づく方向に転向される。従って、旋回側の
駆動前輪が、旋回中心に沿った方向に位置され逆転駆動
されることとなって、駆動前輪にかかる旋回抵抗が減少
し、旋回半径の小さい信地旋回が行われる。
【0006】
【実施例】4輪駆動車両であるトラクタ(A)に本考案
を適用した実施例について図面を参照して説明すると、
トラクタ(A)は、左右一対の駆動前輪(1a)(1
b)と、左右一対の駆動後輪(2a)(2b)を備えて
いる。そして、エンジン(3)の動力が主クラッチ機構
(4)、変速機構(5)、差動機構(6)、正逆転切り
換え機構(7a)(7b)、サイドクラッチ機構(8
a)(8b)およびブレーキ機構(9a)(9b)など
で構成される後輪への駆動経路を経て駆動後輪(2a)
(2b)に伝動され、また、前記変速機構(5)の伝動
後位から分岐し、正逆転切り換え機構(10)を備える
前輪への駆動経路を経て駆動前輪(1a)(1b)に伝
動されるように構成されている。
【0007】腿動前輪(1a)(1b)は、キングピン
(11a)(11b)を中心として転向されるように回
動自在に軸支され、各々のキングピン(11a)(11
b)に装着されたナックルアーム(12a)(12b)
がタイロッド(13)で連結され、一方のナックルアー
ム(12a)が、ステアリングハンドル(15)によっ
て作動されるピットマンアーム(16)にドラッグロッ
ド(14)を介して枢支連結されており、タイロッド
(13)は、その中間点において分割された分割タイロ
ッド(13a)(13b)により形成され、連結ピン
(17)により連結されている。
【0008】図5にみられるように、ピットマンアーム
(16)に係合連結するアーム(18)の係合ピン(1
8a)が、ハンドル軸(19)の下端部に形成されてい
るウォームギヤ(20)に係合し、この係合ピン(18
a)が、ウォームギヤ(20)の上下端部に移行位置し
た状態において同位置に維持されるように、ウォームギ
ヤ(20)の上下端部に平坦部(20a)(20b)が
形成されている。
【0009】そして、ウォームギヤ(20)の下端部に
形成された操作軸(21)がギヤケース(22)よりも
下方に突出位置され、操作軸(21)の突出部に小ギヤ
(23)が装着されて、該小ギヤ(23)がその前方に
配設された内歯ギヤ(24)に噛合されるとともに、内
歯ギヤ(24)の外周に設けた枢支ピン(25)に操作
ロッド(26)の一端部が連結されており、操作ロッド
(26)の他端部は、分割タイロッド(13a)(13
b)を連結する連結ピン(17)に連動結合されてい
る。
【0010】また、前記ナックルアーム(12a)(1
2b)に対して各々の内側近傍部位にストッバー(27
a)(27b)が対設され、ナックルアーム(12a)
(12b)がストッパー(27a)(27b)に接当す
ることによって駆動前輪(1a)(1b)の最大転向角
が規制されるようになっている。また、ドラッグロッド
(14)には回転角度を検知するセンサ(28)及び制
御機構(29)によって伸縮制御される油圧シリンダ
(14a)が介装されている(図4参照)。
【0011】したがって、図1にみられるトラクタ
(A)の直進状態において、ステアリングハンドル(1
5)を右方(矢印イ)方向に回動すると、ハンドル軸
(19)に係合した係合ピン(18a)は、図5にみら
れるウォームギヤ(20)の中立線(X)から同図の上
方に移行して、アーム(17)に連動したピットマンア
ーム(16)及びドラッグロッド(14)によってナッ
クルアーム(12a)(12b)を、図2の矢印(ロ)
で示す右方に回動し、タイロッド(13)を介して左右
の駆動前輪(1a)(1b)を進行方向に対して右方向
に平行状に転向する。この駆動前輪(1a)(1b)の
右方向への転向により差動機構(6)が作動して駆動後
輪(2a)(2b)に回転差が生じてトラクタ(A)は
大きく右旋回する。
【0012】また、差動機構(6)をロックした状態で
右側のサイドクラッチ機構(8b)を作動すると、右側
駆動後輪(2b)への動力が切断されると共にブレーキ
機構(9b)が作動されてトラクタ(A)は旋回する。
この場合、右側の駆動前輪(1b)の位置が旋回中心に
対して一致せず、右側の駆動前輪(1b)がスリップす
るため前述した旋回状態よりも旋回半径が小さくはなる
が、完全な信地旋回は行われない。なお、図2の矢印
(ハ)は各駆動前後輪の回転方向を示す。
【0013】次に、ステアリングハンドル(15)を矢
印(イ)方向に一杯に回動し、ナックルアーム(12
a)がストッパー(27a)に接当した状態(図2参
照)においては、ピットマンアーム(16)を作動する
係合ピン(18a)がウォームギヤ(20)の平坦部
(20a)に位置していることにより、ステアリングハ
ンドル(15)を更に矢印(イ)方向に回動することが
でき、その回転力が、操作軸(21)に固定されている
小ギヤ(23)を経て内歯ギヤ(24)に伝動され、内
歯ギヤ(24)の回転により操作ロッド(26)が図4
に示すように引き移動される。
【0014】この操作ロッド(26)の移行に伴い、分
割タイロッド(13a)(13b)を結合する連結ピン
(17)が引っ張られ、左側のタイロッド(13a)は
ナックルアーム(12a)がストッパー(27a)に接
当しているのでそれ以上に移行しないが、他方の分割ロ
ッド(13b)は、ナックルアーム(11b)がストッ
パー(27b)に接当するまで移行されて旋回側の右側
駆動前輪(1b)は、その前部が左側の駆動前輪(1
a)に近づく方向の最大角度位置まで転向され、これに
よって左右の駆動前輪(1a)(1b)が平面視前方狭
まりのハ字状に転向されるのであり、この転向状態にお
いて旋回側の右側駆動前輪(1b)及び駆動後輪(2
b)が正逆転切り換え機構(7b)(10)により逆転
されることによって各駆動輪の向きと回転方向が旋回中
心に適合することとなって、上述した旋回よりも更に旋
回半径の小さい信地旋回が行われる。
【0015】なお、図3及び図4に示すように、トラク
タ(A)を左旋回させる場合には、操作ロッド(26)
によってナックルアーム(12a)を引いても、そのナ
ックルアーム(12a)が、ドラッグロッド(14)を
介してピットマンアーム(16)に固定されているため
一般的にはその作動が不能なものであるが、本考案にお
いては、係合ピン(18a)がウォームギヤ(20)下
端の平坦部(20b)に移行位置し、一定以上の回転角
を検知するセンサ(28)及び制御機構(29)によっ
て油圧シリンダ(14a)が縮小され、図4に示すよう
に、左側の駆動前輪(1a)はその前部が右側駆動前輪
(1b)に近づく方向に転向されて、左右の駆動前輪
(1a)(1b)が平面視前方狭まりのハ字状に転向さ
れるのであり、この転向状態で旋回側の左側駆動前輪
(1a)及び駆動後輪(2a)が正逆転切り換え機構
(7b)(10)で逆転されることにより各駆動輪の向
きと回転方向が旋回中心に適合することとなって、右旋
回の場合と同様に旋回半径の小さい信地旋回が行われる
のである。なお、左側駆動前輪(1a)の図4から図3
の状態への復帰は、センサ(28)が係合ピン(18
a)の前記平坦部(2b)からの上昇を感知して制御機
構(29)により油圧シリンダ(14a)を元の伸長状
態に復帰動させることによって行われる。
【考案の効果】本考案は、以上に説明したように構成さ
れているので、以下に記載されるような効果を奏する。
旋回時に正逆転する左右の駆動前輪(1a)(1b)及
び駆動後輪(2a)(2b)を備えたトラクタ(A)が
旋回される際、旋回側の廃動後輪と共に逆転する旋回側
の駆動前輪の前部が、他方側の駆動前輪に近づく方向に
転向され、その駆動前輪が旋回中心に沿った向きに位置
するので、回向半径の小さい旋回が行える。そして、駆
動前輪の上記転向がステアリングハンドル(15)の回
動によって行われるため誤操作が生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案要部の平面概略図
【図2】作用説明平面図
【図3】作用説明平面図
【図4】作用説明平面図
【図5】ハンドル操作部の一部断面側面図
【図6】本考案を実施したトラクタの側面図
【符号の説明】
1a 駆動前輪 1b 駆動前輪 2a 駆動後輪 2b 駆動後輪 3 エンジン 7a 正逆転切り換え機構 7b 正逆転切り換え機構 10 正逆転切り換え機構 15 ステアリングハンドル

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(3)から左右の駆動後輪(2
    a)(2b)に伝動する駆動経路中に正逆転切り換え機
    構(7a)(7b)を介装するとともに、前記駆動経路
    から分岐して左右の駆動前輪(1a)(1b)に伝動す
    る駆動経路中に正逆転切り換え機構(10)を設け、ス
    テアリングハンドル(15)により駆動前輪(2a)
    (2b)を最大角に平行転向すると、旋回側の駆動前輪
    (1a)又は(1b)および駆動後輪(2a)又は(2
    b)が自動的或いは他の操作機構の手動操作によって逆
    転されるようにした4輪駆動車両において、駆動前輪
    (2a)(2b)が最大角に平行転向された後、更にス
    テアリングハンドル(15)を回動すると、旋回側の駆
    動前輪(1a)又は(1b)の前部が、他方の駆動前輪
    (1b)又は(1a)に近づく方向に転向されるように
    構成してあることを特徴とする4輪駆動車両における駆
    動前輪の操向操作装置。
JP2344391U 1991-02-20 1991-02-20 4輪駆動車両における駆動前輪の操向操作装置 Expired - Lifetime JP2556178Y2 (ja)

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