JP2556147B2 - 移動間仕切装置 - Google Patents

移動間仕切装置

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JP2556147B2
JP2556147B2 JP1253498A JP25349889A JP2556147B2 JP 2556147 B2 JP2556147 B2 JP 2556147B2 JP 1253498 A JP1253498 A JP 1253498A JP 25349889 A JP25349889 A JP 25349889A JP 2556147 B2 JP2556147 B2 JP 2556147B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ホテルやオフィス等のフロアーを必要に応
じて仕切る場合に使用される移動間仕切装置に関するも
のである。
[従来の技術] この種の移動間仕切装置は、底壁に連続的な開口部を
有してなる天井レールを建物の天井に固設し、この天井
レール内に複数の走行体を走行可能に配設するととも
に、これら各走行体の中間部分に懸吊杆を装着し、それ
ら懸吊杆の下端側を前記開口部を通過させて天井レール
の下方に垂下させている。そして、対をなす懸吊杆に移
動壁をそれぞれ懸吊支持させ、その移動壁を前記天井レ
ールに沿って移動させ得るようにしている。
[発明が解決しようとする課題] ところが、従来の移動壁は自走力がなく、作業者の押
圧力により移動させるようになっている。そのため、移
動作業に多大な労力を必要とするだけでなく、移動壁を
押圧する部位は概ね一定しているため、その部位のみが
汚れ易いという問題がある。また、背の高い移動壁で
は、その下半部分を押圧して移動させることになるた
め、走行体の走行抵抗の影響で、その移動壁がのれん的
に傾動することがあり、懸吊杆に無理な力が作用し易い
という問題もある。
このような問題に対処するために、モータ等により走
行体に駆動力を付与し、移動壁を自走し得るように構成
することが考えられている。しかしながら、モータを移
動壁に内蔵し、このモータの動力により走行体に駆動力
を付与するようにした場合には、天井レール部分から各
移動壁に電力を供給する必要が生じるので、天井レール
内に制御用の信号線のみならず電力線をも張り巡らせて
おかなければならない。このため、配線が複雑化すると
ともに、配線スペースの関係から天井レールを従来の手
動式の移動間仕切装置で用いられたものより大形化せざ
るを得ないばかりでなく、従来の天井レールを天井に固
定する際に用いられた多種の固定部材や固定工具を共用
することができなくなるため、製造コストが増大するば
かりでなく取付作業も繁雑とならざるを得ない、という
問題点があった。また、大電流が断続的に流れる電力線
はノイズの発生源となるが、電力線と信号線とを近接し
て配置しているために電力線に起因する前記ノイズが信
号前に混入して誤作動を招きかねないという問題点もあ
った。
本発明は、このような課題を解決することを目的とし
ている。
[課題を解決するための手段] 本発明は、以上のような目的を達成するために、次の
ような構成を採用したものである。
すなわち、本発明に係る移動間仕切装置は、走行体及
び懸吊杵を介して天井レールに懸吊支持された移動壁
と、前記移動壁に内蔵したモータの動力により前記走行
体に駆動力を付与し得るように構成された移動壁走行駆
動機構と、前記モータに電力を供給するために前記移動
壁に搭載されたバッテリと、このバッテリを充電する充
電手段とを具備してなるものであって、前記充電手段
が、建物側に設けられ固定電源に接続された給電端子
と、前記移動壁側に設けられ前記バッテリに接続された
集電端子を具備するもので、前記天井レールの底壁の下
面に前記給電端子を設けるとともに、前記天井レールの
天壁の内面側に前記移動壁走行駆動機構に制御信号を導
入する信号線を設けたことを特徴とするものである。
前記集電端子を目立たず、邪魔になり難いものにした
い場合には、前記移動壁に固設したホルダより突没可能
に突出させて設けられ予め設定した移動壁停止装置にお
いてその途中に形成した係止鍔と該係止鍔及び前記ホル
ダの間に弾接した圧縮スプリングとの相互作用によって
その突出端を前記給電端子に摺接させてなるロッド状の
ものとして、前記移動壁の上端に突設しておくのがよ
い。
収納時にバッテリを充電したい場合には、天井レール
を平行に配設して移動壁の対をなす走行体をそれら各天
井レールにより支持し得るようにした移動壁収納部を設
け、この移動壁収納部に、前記給電端子を設けておくの
がよい。
天井レール内に嵩の高い機構を組み込むことなしに、
移動壁を確実に自走させるためには、移動壁走行駆動機
構を、天井レールの側壁内面に固設したチェーンと、各
走行体に設けられこのチェーンに噛合させた対をなすス
プロケットと、上端にこのスプロケットが固設され前記
各懸吊杆の外周に回転可能に外装された対をなす回転ス
リーブと、移動壁内に収容されこれら各回転スリーブの
下端部を回転駆動する対をなすモータとを具備してなる
ものにするのが好ましい。
[作用] このような構成のものであれば、移動壁を給電端子の
配設されている箇所にまで移動させると、該移動壁に設
けた集電端子が前記給電端子に摺接する。そのため、こ
の位置に移動壁を停止させておけば、バッテリが前記集
電端子及び給電端子を介して固定電源から電力の供給を
受け得る状態となり充電される。このようにしてバッテ
リを充電しておけば、必要に応じて移動壁をこのバッテ
リからの電力により走行させることが可能となる。その
ため、天井レール内には、移動壁を走行させるための電
力線を張り巡らせておく必要が全くなくなる。
しかも、本願発明によれば、前記給電端子を前記天井
レールの底壁の下面に設け、前記天井レールの天壁の内
面側には信号線のみを設けて信号供給と電力供給を天井
レールの大形化を招くことなく確実に行うことができる
ので、天井レールを従来の手動式の移動間仕切装置に用
いられたものと同等の大きさに構成できるばかりでな
く、従来の天井レールを天井に固定する際に用いられた
多種の固定部材や固定工具を使用可能に構成できるの
で、部材の共通化により製造コストを抑制できるととも
に取付作業の繁雑化を防止できる。また、給電端子と信
号線とを分離して配置することができるので、電力線に
起因するノイズの信号線への混入を抑制して誤作動を防
止することができる。
さらに、本願発明によれば、移動壁が予め定めた給電
に供される所定位置に正確に位置づけられなくとも、集
電端子を給電端子に的確に接触させることができる。す
なわち、移動壁側のホルダと天井レール部分を含む建物
側の給電端子との間に何らかの原因に基づいて高低誤差
等が存在する場所であっても、集電端子はホルダからの
突出量が可変であるため、その突出量を変化させること
によって給電端子に好適に摺接することになる。
さらにまた、移動壁収納部に給電端子を設けることに
よって、移動壁を移動壁収納部に収納する操作のみによ
って自動的にバッテリの充電を行うことができ、高い操
作性を実現できるばかりでなく、移動壁収納部の外に給
電端子を設ける必要がなく、目立たずかつ移動壁の本来
的な使用を邪魔することなく給電端子を設けることがで
きる。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を、図面を参照して説明す
る。
この移動間仕切装置は、第1図及び第2図に示すよう
に、建物の天井に複数本の天井レール11〜13を固設する
とともに、これら天井レール11〜13の各交差点Aに、タ
ーンテーブル2を設け、各ターンテーブル2を共通のテ
ーブル駆動機構3により旋回駆動するようにしている。
天井レール11〜13は、第1図及び第4図に示すよう
に、天壁12と、側壁13と、底壁14とを一体に具備してな
るもので、その底壁14には、連続した開口部11が設けて
ある。これらの天井レール11〜13は、図示しない吊りボ
ルトを介して建物の構造材に支持されている。
ターンテーブル2は、第2図及び第3図に示すよう
に、固定フレーム21と、この固定フレーム21に旋回可能
に支持された可動フレーム22とを具備してなるもので、
単一の走行体6を保持する寸法に設定された小形のもの
である。前記フレーム21は、図示しない吊りボルトを介
して建物の構造材に懸吊支持されている。可動レール22
は、第5図に示すように、天壁22a、側壁22b、底壁22c
を具備してなるもので、前記天井レール11〜13と同一の
横断面形状をなしている。
テーブル駆動機構3は、両ターンテーブル2の中間位
置に配設した回動アーム31と、この回動アーム31を水平
回動可能に保持するギャボックス32と、このギャボック
ス32内のギャ及び減速機33を介して前記回動アーム31を
回動させるモータ34と、各可動レール22に固定した従動
アーム22dの先端同士を接続する第1のリンクメンバ35
と、このリンクメンバ35の途中と前記回動アーム31の先
端とを接続する第2のリンクメンバ36とを具備してなる
もので、前記回動アーム31を180゜回動させることによ
り、前記ターンテーブル2の可動レール22が同時に90゜
旋回するように構成してある。すなわち、回動アーム31
を第2のリンクメンバ36と略一直線になる始点aに位置
させた場合には、各可動レール22の一端が、第1の天井
レール11の端部にそれぞれ合致し、回動アーム31を180
゜回動させて終点bに位置させた場合には、各可動レー
ル22の一端が第2の天井レール12の端部と、第3の天井
レール13の端部にそれぞれ合致するようになっている。
このような天井レール11〜13又は可動レール22に、移
動壁5を対をなす走行体6及び対をなす懸吊杆7を介し
て懸吊支持させ、これらの移動壁5を移動壁走行駆動機
構8によりそれぞれ独立に自走させ得るようにしてい
る。
前記移動壁5は、対をなす端縁部材51を複数本の横桟
52a、52b、52c、52dにより連結して壁本体52を構成し、
その壁本体52の両面に化粧パネル53を装着してなるもの
で、その上縁部に上密接部材54を突没可能に収容すると
ともに、下縁部に下密接部材55を突没可能に設けてい
る。なお、第1図では化粧パネル53を省略して、移動壁
5の内部を示している。
上密接部材54は、第12図に示すように、両化粧パネル
53の上縁間に形成される空間に収容されており、天井面
Cに向けて突没し得るようになっている。この上密接部
材54は、遮音及び遮光を行うための弾性材製のプロフィ
ル54b1、54b2、54c1、54c2を上、下縁に設けてなる対を
なす遮蔽板部54a1、54a2と、これら各遮蔽板部54a1、54
a2の内側に設けたブラケット54d1、54d2と、これら両遮
蔽板部54a1、54a2のブラケット54d1、54d2間にスペーサ
54e1、54e2を介して配設した付勢アーム54fと、前記両
ブラケット54d1、54d2をこの付勢アーム54fの左右両端
部に軸着するピン54gとを具備してなる。なお、この実
施例のものは、ピン54gと各ブラケット54d1、54d2との
間及びピン54gと付勢アーム54fとの間に該ピン54gの傾
動を許容するクリアランスが設けてあり、このピン54g
の傾動に伴って、一面側の遮蔽板部54a1と他面側の遮蔽
板部54b2とが、限られた範囲で上下方向に差動偏位し得
るようにしてある。この場合、密接部材54の左右両端に
装着するエンドスティック56も、第11図に示すように、
一面側の遮蔽板部54a1又は他面側の遮蔽板部54a2のいず
れか一方に固設された凹形部材56aと、他方に固設され
た凸形部材56bとに分断されており、これら両部材56a、
56bをアリ溝係合部56cを介して相互に上下動可能に接続
している。
下密接部材55は、第12図に示すように、両化粧パネル
53の下縁間に形成される空間に収容されており、床面F
に向けて突没し得るようになっている。この下密接部材
55は、遮音及び遮光を行うための弾性材製のプロフィル
55b1、55b2、55c1、55c2を上、下縁に設けてなる対をな
す遮蔽板部55a1、55a2と、これら各遮蔽板部55a1、55a2
の内側に設けたブラケット55d1、55d2と、これら両遮蔽
板部55a1、55a2のブラケット55d1、55d2間にスペーサ55
e1、55e2を介して配設した付勢アーム55fと、前記両ブ
ラケット55d1、55d2をこの付勢アーム55fの左右両端部
に軸着するピン55gとを具備してなる。なお、このもの
も、ピン55gと各ブラケット55d1、55d2との間及びピン5
5gと付勢アーム55fとの間に該ピン55gの傾動を許容する
クリアランスが設けてあり、このピン55gの傾動に伴っ
て、一面側の遮蔽板部55a1と他面側の遮蔽板部55b2
が、限られた範囲で上下方向に差動偏位し得るようにし
てある。密接部材55の左右両端に装着するエンドスティ
ック57も、第11図に示すように、一面側の遮蔽板部55a1
又は他面側の遮蔽板部55a2のいずれか一方に固設された
凹形部材57aと、他方に固設された凸形部材57bとに分断
されており、これら両部材57a、57bをアリ溝係合部57c
を介して相互に上下動可能に接続している。
移動壁5の内部には、遊動枠150が昇降可能に設けて
あり、この遊動枠150に、前記上、下密接部材54、55を
同時に突没動作させるための密接部材駆動機構160を支
持させている。遊動枠150は、第1図に示すように、
左、右の側枠材151を上、下枠材152、153により結合し
てなる長方形のもので、側枠材151の外面には合成樹脂
等により作られた平断面コ字形の突起154が突設されて
おり、壁本体52の横架材52b、52c間に配設されている。
横架材52b、52cの両端近傍部間には案内枠材58が固設し
てあり、第1図及び第10図に示すように、これら案内枠
材58の内面に、前記突起154を上下摺動可能に案内する
レール59を固設している。密接部材駆動機構160は、第
1図に示すように、相互に逆ねじとなる2種類のねじ部
161a、161bを有してなる水平な操作軸161と、この操作
軸161の各ねじ部161a、161bに螺合させた対をなすナッ
ト162と、リンクメンバ163a〜163dを菱形に枢結してな
り左、右の枢結点163eを前記各ナット162に枢着した4
点リンク163と、この4点リンク163の上、下の枢結点16
3f、163gと前記上、下密接部材54、55とをそれぞれ接続
する上、下の昇降シャフト164、165とを具備してなり、
前記操作軸161を前記遊動枠150に支持させている。すな
わち、操作軸161の一端161cは、軸受166を介して一方の
側枠材151に枢支させてあり、他端161d側はヘリカルギ
ャ等を内蔵しギャボックス167を介して他方の側枠材151
に支持させている。操作軸161の他端161bは、案内枠材5
8を貫通して端縁部材51内に延出させてあり、この操作
軸161の他端に図示しないハンドルを装着して手動によ
り回動操作し得るようになっている。しかして、前記案
内枠材58及び端延部材51には、遊動枠150の上下遊動距
離に対応する寸法の長孔がそれぞれ穿設してある。操作
軸161は、ギャボックス167内に配設したギャを介してモ
ータ168にも接続されており、このモータ168の回転力に
より該操作軸161を回転操作することもできるようにし
てある。昇降シャフト164、165は、パイプ状の基端管材
164a、165aと、この基端部材164a、165aの先端部内周に
所定長さになるまで突出し得るように係合させた先端軸
材164b、165bと、この先端軸材164b、165bを突出方向に
付勢する押圧スプリング164c、165cとを具備してなるも
ので、その先端軸材164b、165bを前記付勢アーム54f、5
5fの中央部に軸着している。上、下の密接部材54、55及
び密接部材駆動機構160にかかる重力は、遊動枠150に作
用することになるが、この遊動枠150は、遊動枠支持機
構170により、その遊動範囲の中間位置に弾性的に浮上
支持されている。遊動枠支持機構170は、横架材52cから
突設したガイドピン171を前記遊動枠150の下枠材153に
摺動可能に貫通させておき、横架材52cと遊動枠150との
間に圧縮コイルスプリング172を、そのガイドピン171に
巻装して介設したものである。
このような移動壁5を自走させるための移動壁走行駆
動機構8は、第9図に示すように、対をなす走行体6及
び対をなす懸吊杆7に関連させて設けてある。すなわ
ち、各走行体6は、中央部に上下貫通孔63を有してなる
本体61に、4つの車輪62を軸着し、その車輪62を天井レ
ール11〜13又は可動レール22の底壁14、22cの上面に転
動可能に支持させている。各懸吊杆7は、上端に係止鍔
71を有するとともに、下半部外周にねじ部72を有してな
るボルト状のもので、その軸心に中空部73が形成されて
いる。懸吊杆7は、前記走行体6の貫通孔63に挿通され
ており、その下半部を天井レール11〜13又は可動レール
22の開口部11を通過させて下方に垂下させてある。各懸
吊杆7の下端部には、高さ調整用のナット部材74がそれ
ぞれ螺着してあり、これらナット部材74の下端フランジ
部74aを移動壁5の横桟52aの下面に係止させて、該移動
壁5を懸吊支持している。ナット部材74は、下端にフラ
ンジ部74aを有する筒状のもので、前記横桟52aに回転可
能に貫通させてある。ナット部材74の上部貫通端には、
該ナット部材74を回転操作するためのレンチ掛け部74b
が設けてあり、前記フランジ部74aの外周には、自転防
止機構75の係止爪75aを係合させるための複数の凹陥部7
4cが形成してある。自転防止機構75は、使用中にナット
部材74が自転して調整位置に狂いが生じるのを防止する
ためのもので、前記横桟52cの下面に固定したハウジン
グ75bと、このハウジング75bに保持されて前記フランジ
部方向に進退する係止爪75aと、この係止爪75aをフラン
ジ部74a方向に弾性付勢するスプリング75cとを具備して
なるもので、前記係止爪75aの基端部には、該係止爪75a
を前記フランジ部74aから離間させるための手動つまみ
部75dが設けてある。しかして、このつまみ部75dを手動
操作して、前記係止爪75aをフランジ部74aの凹陥部74c
から離間させ、前記レンチ掛け部74bにレンチを掛けて
該ナット部材74を回転させることによって、移動壁5の
懸吊高さを調節することができるようになっている。移
動壁走行駆動機構8は、第9図に示すように、天井レー
ル11〜13及び可動レール22の側壁内面に固設したチェー
ン81と、このチェーン81に噛合させた対をなすスプロケ
ット82と、上端にこれらのスプロケット82が固設され各
懸吊杆7の外周にそれぞれ回転可能に外装された回転ス
リーブ83と、移動壁5内に収容されこれら回転スリーブ
83の下端部をそれぞれ回転駆動する対をなすモータ84と
を具備してなる。詳述すれば、前記各スプロケット82と
前記各回転スリーブ83とは一体に作られており、走行体
6を貫通するようにして懸吊杆7の外周に回転可能に外
装してある。各スプロケット82と前記各懸吊杆7の係止
鍔71との間、及び、各スプロケット82と各走行体6との
間には、スラストベアリング85、86がそれぞれ介設して
ある。なお、前記スラストベアリング86の下面は球面に
成形されており、この球面を、前記走行体6の球面受座
64により支持することによって、該回転スリーブ83及び
懸吊杆7の走行体6に対する若干の傾動を許容してい
る。各回転スリーブ83の下端外周には、従動ギャ87を固
設し、これらの従動ギャ87に上下寸法の大きな駆動ギャ
88をそれぞれ噛合させている。各駆動ギャ88は、横桟52
aに取着された減速機89に支持されたもので、各モータ8
4の動力をこれらの減速機89を介して各駆動ギャ88に伝
達させることによって、前記各回転スリーブ83及び各ス
プロケット82を回転駆動し得るようになっている。
この移動壁走行駆動機構8の走行用モータ84、及び、
密接部材駆動機構160の密閉用モータ168の作動を制御す
るための信号線は、前記懸吊杆7の軸心中空部73を通過
させて移動壁5内に導入している。すなわち、天井レー
ル11〜13の天壁12、及び、可動レール22の天壁22aの内
面側には、絶縁材182を介して複数本の信号線181が架設
してある。各走行体6には、前記各信号線181に摺接す
る複数のブラシ65を絶縁状態で保持する集電体66が搭載
してあり、これら各ブラシ65に接続した制御用の信号線
(図示せず)を前記懸吊杆7の軸心中空部73に挿入して
いる。懸吊杆7の下端近傍部には、線材取出口76が開口
させてあり、軸心中空部73内に挿入した信号線は、この
線材取出口76から移動壁5内に導入され、該移動壁5内
に配設したコントローラ185に導かれている。
懸吊杆7の下端部には、回転防止用のボルト77が貫通
させてあり、このボルト77の両端部を前記横桟52aに固
設したブラケット78に設けた上下に伸びる長孔78aに上
下摺動可能に係合させている。
各走行用モータ84への通電は、各別に行うことができ
るように構成されている。詳述すると、各移動壁5の内
部には、バッテリ186を搭載してあり、このバッテリ186
の電力を前記コントローラ185を介して各走行用モータ8
4および密閉用モータ168に供給するようにしている。コ
ントローラ185は通常のもので、前述した信号線181を介
して導入された信号に応じて、前記走行用モータ84への
通電をON、OFF制御するようになっている。各バッテリ1
86への充電は、移動壁収納部5Aの天井レール12に設けた
一対の給電端子91と、各給電端子91にそれぞれ摺接する
一対の集電端子92とを具備してなる充電手段9により行
うようにしている。移動壁収納部5Aは、前記第2の天井
レール12と第3の天井レール13を平行に配設し、両天井
レール12、13の一端を前記第1の天井レール11と直交さ
せて構成したもので、各移動壁5の対をなす走行体6を
両天井レール12、13により支持し得るようにしてある。
前記給電端子91は、第6図等に示すように、横断面が下
向きの凹溝をなす連続的なもので、第2の天井レール12
の底壁14の下面部分に絶縁体91aを介して固設してあ
る。各給電端子91の先端は、移動壁収納部5Aの入口に位
置しているとともに、上方に若干湾曲させてあり、後端
は、建物側に設けられた固定電源183に、整流器184を介
して接続してある。集電端子92は、第7図および第11図
に示すように、移動壁5の上端に突設してあるととも
に、図示しない過充電防止機構を介して前記バッテリ18
6に接続してある。各集電端子92は、その途中および基
端に係止鍔92a、92bを有したロッド状のもので、基端部
を絶縁体93を介してホルダ94に上下方向へ進退可能に保
持させてある。途中に設けた係止鍔92aとホルダ94との
間には、圧縮コイルスプリング95を設けてあり、各集電
端子92を上方に付勢している。ホルダ93は、前記横桟52
aの上面に固定してある。過充電防止機構は、例えば、
充電検出センサを備えたもので、バッテリ186の充電量
が所定量に達すると、集電端子92とバッテリ186との間
の回路を遮断し得るように構成されたものである。
次いで、この実施例の作動を説明する。まず、バッテ
リ186の電力により各移動壁5の両走行用モータ84を起
動させると、これら走行用モータ84の回転動力が減速機
89、駆動ギャ88及び従動ギャ87を介して回転スリーブ83
に伝達され、各スプロケット82が回転する。これらのス
プロケット82は、天井レール11に固設されたチェーン81
に噛合させてあるため、スプロケット82の回転により、
両走行体6が天井レール11内を自走することになる。こ
れにより移動壁5が天井レール11に沿って移動すること
になる。移動壁5に交差点Aを通過させる場合には、当
該移動壁5を支持する2台の走行体6が各ターンテーブ
ル2の可動レール22に収納された段階で、両モータ84を
停止させ、ターンテーブル2を90゜旋回させる。具体的
には、テーブル駆動機構3のモータ34を作動させて回動
アーム31を始点aから終点bまで回動させると、両リン
クメンバ35、36および従動アーム22d等を介してこの回
動アーム31に接続された可動レール22が水平旋回して90
゜向きを変える。この段階で、再度走行用モータ84を起
動させて、移動壁5の走行を開始させ、移動壁5を移動
壁収納部5Aに収納する。このようにして、移動壁5を移
動壁収納部5Aに導くと、集電端子92の先端部が対応する
それぞれの給電端子91に摺接し、バッテリ186への充電
が行われる。
以上の操作と逆の操作を行うと、各移動壁5を所望の
間仕切位置にまで移動させることができる。移動壁5を
所望の位置にまで移動させた段階で、両走行用モータ84
を停止させ、次いで、密閉用モータ168を作動させて、
上、下密閉部材54、55を天井面C及び床面Fに押し付け
る。なお、この実施例のものは、前記密閉部材駆動機構
160を遊動枠150に保持させているので、上密接部材54
と、下密接部材55との間で差動押圧作用が営まれ、これ
ら両密接部材54、55が均等な力で、天井面C及び床面F
に押し付けられる。以上説明した動作は、通常のシーケ
ンサやマイクロコンピュータを使用して適宜自動的に行
わせることができる。そのために、各移動壁5には、隣
接する移動壁5に当接したか否かを検出するためのリミ
ットスイッチや、上、下密接部材54、55が天井面C及び
床面Fに押し付けられたか否かを検出するためのリミッ
トスイッチを設けておく。また、ターンテーブル2に
は、移動壁5の走行体6が可動レール22の所定位置にま
で侵入したか否かを検出するセンサや、可動レール22の
旋回位置を検出するリミットスイッチ等を設けておく。
さらに、天井レール11、12、13のターンテーブル近傍部
にも、走行体6がターンテーブル2から脱出して一定距
離進行したか否かを検出するためのセンサを設けてお
く。
なお、以上説明した実施例では、バッテリへの充電を
移動壁収納部にて行うようにしているが、バッテリへの
充電は、各移動壁を所望の間仕切位置に配置した状態で
行うことも可能である。
また、給電端子は、移動壁収納部の片側の天井レール
に設ける場合に限らず、両側の天井レールに設けるよう
にしてもよい。
[発明の効果] 本発明は、以上のような構成であるから、移動壁を天
井レールに沿って自走させることができる。そのため、
移動壁を押圧して移動させる場合のような労力が不要で
ある上に、一定の箇所が手垢等により汚れ易いという不
具合も解消することができる。また、移動壁の下半部に
移動力を付与して走行体を移動させる必要がないため、
移動壁ののれん的な揺動を惹起することがなく、懸吊杆
に無理な曲げ応力が作用するのを有効に防止することが
できる。
しかも、このものは、走行体に駆動力を付与するため
のモータを、各移動壁内に搭載したバッテリにより駆動
するようにしているので、天井レール内には、モータ制
御用の信号線のみを配設すればよい。その結果、天井レ
ール内の配線を簡略することができるとともに、天井レ
ールを無理なく小形化することができる。
さらに、前記給電端子を前記天井レールの底壁の下面
に設け、前記天井レールの天壁の内面側には信号線のみ
を設けて信号供給と電力供給を天井レールの大形化を招
くことなく確実に行うことができるので、天井レールを
従来の手動式の移動間仕切装置に用いられたものと同等
の大きさに構成できるばかりでなく、従来の天井レール
を天井に固定する際に用いられた多種の固定部材や固定
工具を使用可能に構成できるので、部材の共通化により
製造コストを抑制できるとともに取付作業の繁雑化も防
止できる、という優れた効果が奏される。また、給電端
子と信号線とを分離して配置することができるので、電
力線に起因するノイズの信号線への混入を抑制して誤作
動を防止することができる、という格別な効果も奏され
る。
さらに、移動壁が予め定めた給電に供される所定位置
に正確に位置づけられなくとも、集電端子を給電端子に
的確に接触させることができる。すなわち、移動壁側の
ホルダと天井レール部分を含む建物側の給電端子との間
に何らかの原因に基づいて高低誤差等が存在する場所で
あっても、集電端子はホルダからの突出量が可変である
ため、その突出量を変化させることによって給電端子に
好適に摺接する。このため、この移動間仕切装置による
と、停止位置にある移動壁に密接部材の働きに起因した
多少の浮き沈み等が生じたり、天井レールを含む建物側
に施工誤差等が存在したりする場合にも、常に集電端子
を給電端子に適切に摺接させて、バッテリへの充電を的
確に行うことができるという優れた効果が奏される。そ
の上、本願発明はこのような作用効果を、集電端子をロ
ッド状にしてスプリングにより弾性付勢するという極め
て簡単な構成を通じて実現しているため、例えばパンタ
グラフ等の機構を用いる場合に比べて、スペース上の制
約の多い移動壁の上端部にコンパクトに組み込むことが
でき、しかも、比較的大きなストローク量を確保して接
触不良を一層高い確率で解消することができるという格
別の効果が奏される。
また、各移動壁内に配設したバッテリへの充電を、移
動壁収納部にて行うようにすれば、給電機器を一箇所に
まとめることができる上に、移動壁を収納して停止させ
た状態で自動的かつ効率よくバッテリへの充電が行われ
るので、高い操作性を実現することができる。そして、
移動壁収納部における天井レールの下面側に充電を行う
ための給電端子を設け、この給電端子に摺接する集電端
子を各移動壁の上端に突設するようにしているので、集
電端子や給電端子が目立たずかつ移動壁の本来的な使用
に対して邪魔になることがなく、構造を簡略化しつつ、
確実にバッテリへの充電を行うことができる。
移動壁走行駆動機構を、前述のような構成にすれば、
モータを走行体に搭載する必要がなくなる。そのため、
狭い天井レール内に配設された走行体に強力な駆動力を
発揮させることができ、移動壁を確実に自走させること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明の一実施例を示し、第1図は一部省略し
た正面図、第2図はターンテーブル部分および移動壁収
納部を示す平断面図、第3図は第2図に対応する作用説
明図、第4図は天井レールの横断面図、第5図は可動レ
ールの横断面図、第6図は充電手段部分の詳細図、第7
図は第6図におけるVII−VII線の矢示方向断面図、第8
図は概略的な電気回路図、第9図は移動壁走行駆動機構
の詳細を示す拡大正断面図、第10図は第1図におけるX
−X線断面図、第11図は密接部材を示す平面図、第12図
は密接部材を示す横断面図である。 11、12、13……天井レール 5……移動壁、5A……移動壁収納部 6……走行体、7……懸吊杆 8……移動壁走行駆動機構 9……充電手段 12……天壁、14……底壁 81……チェーン、82……スプロケット 83……回転スリーブ、84……モータ 91……給電端子、92……集電端子 92a……掛止鍔、94……ホルダ 95……圧縮スプリング 181……信号線、183……固定電源 186……バッテリ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行体及び懸吊杵を介して天井レールに懸
    吊支持された移動壁と、前記移動壁に内蔵したモータの
    動力により前記走行体に駆動力を付与し得るように構成
    された移動壁走行駆動機構と、前記モータに電力を供給
    するために前記移動壁に搭載されたバッテリと、このバ
    ッテリを充電する充電手段とを具備してなるものであっ
    て、 前記充電手段が、建物側に設けられ固定電源に接続され
    た給電端子と、前記移動壁側に設けられ前記バッテリに
    接続された集電端子を具備するもので、前記天井レール
    の底壁の下面に前記給電端子を設けるとともに、前記天
    井レールの天壁の内面側に前記移動壁走行駆動機構に制
    御信号を導入する信号線を設けたことを特徴とする移動
    間仕切装置。
  2. 【請求項2】前記集電端子が、前記移動壁に固設したホ
    ルダより突没可能に突出させて設けられ予め設定した移
    動壁停止装置においてその途中に形成した係止鍔と該係
    止鍔及び前記ホルダの間に弾接した圧縮スプリングとの
    相互作用によってその突出端を前記給電端子に摺接させ
    てなるロッド状のもので、前記移動壁の上端に突設して
    いることを特徴とする請求項1記載の移動間仕切装置。
  3. 【請求項3】天井レールを平行に配設して移動壁の対を
    なす走行体をそれら各天井レールにより支持し得るよう
    にした移動壁収納部を設け、この移動壁収納部に、前記
    給電端子を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載
    の移動間仕切装置。
  4. 【請求項4】移動壁走行駆動機構が、天井レールの側壁
    内面に固設したチェーンと、各走行体に設けられこのチ
    ェーンに噛合させた対をなすスプロケットと、上端にこ
    のスプロケットが固設され前記各懸吊杆の外周に回転可
    能に外装された対をなす回転スリーブと、移動壁内に収
    容されこれら各回転スリーブの下端部を回転駆動する対
    をなすモータとを具備してなることを特徴とする請求項
    1〜3のいづれかに記載の移動間仕切装置。
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