JPH07100993B2 - 移動間仕切装置 - Google Patents

移動間仕切装置

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JPH07100993B2
JPH07100993B2 JP1253497A JP25349789A JPH07100993B2 JP H07100993 B2 JPH07100993 B2 JP H07100993B2 JP 1253497 A JP1253497 A JP 1253497A JP 25349789 A JP25349789 A JP 25349789A JP H07100993 B2 JPH07100993 B2 JP H07100993B2
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信一 金田
進 中島
洋治 中道
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Kokuyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ホテルやオフィス等のフロアーを必要に応じ
て仕切る場合に使用される移動間仕切装置に関するもの
である。
[従来の技術] この種の移動間仕切装置は、底壁に連続的な開口部を有
してなる天井レールを建物の天井に固設し、この天井レ
ール内に複数の走行体を走行可能に配設するとともに、
これら各走行体の中間部分に懸吊杆を装着し、それら懸
吊杆の下端側を前記開口部を通過させて天井レールの下
方に垂下させている。そして、対をなす懸吊杆に移動壁
をそれぞれ懸吊支持させ、その移動壁を前記天井レール
に沿って移動させ得るようにしている。
[発明が解決しようとする課題] ところが、従来の移動壁は自走力がなく、作業者の押圧
力により移動させるようになっている。そのため、移動
作業に多大な労力を必要とするだけでなく、移動壁を押
圧する部位は概ね一定しているため、その部位のみが汚
れ易いという問題がある。また、背の高い移動壁では、
その下半部分を押圧して移動させることになるため、走
行体の走行抵抗の影響で、その移動壁が厚み方向にのれ
ん的に傾動することがあり、懸吊杆に無理な力が作用し
易いという問題もある。
このような問題に対処するために、モータ等により走行
体に駆動力を付与し、移動壁を自走し得るように構成す
ることが考えられている。
ところで、このような構成のものでは、天井レールが交
差している部分に、走行体を所望のルートに導くための
機構を設けておくことが必要となる。しかして、従来考
えられているものは、第12図に示すように、天井レール
pが交差している部分に、小径なターンテーブルqを設
け、各走行体r、sがその交差点Aに達する毎に、その
ターンテーブルqを旋回させて該走行体r、sを所望の
ルートに導くようにしている。
ところが、従来考えられているものは、モータの駆動力
をチェーンや回転軸等により対をなす走行体の駆動輪に
直接的に伝達するようにしているため、移動壁tに交差
点Aやコーナーを通過させる際には、走行体r、sおよ
びその駆動輪同士の相対速度制御が不可欠となる。具体
的には、図示例のように、天井レールpが直交している
交差点Aを移動壁tが通過する際には、進行方向前方側
の走行体rが交差点Aから離れる瞬間から、進行方向後
方側の走行体sが交差点Aに達するまでの間は、前記両
走行体r、sの相対速度を刻々と変化させなければなら
ない。そのため、いずれかの走行体駆動部分にすべりを
生じさせて、両走行体の相対速度の相違を吸収させる必
要がある。
また、天井レールが曲線状にカーブするコーナー部分を
有しているような場合にも、両走行体がかかるコーナー
部分を通過する際に、それらの相対速度を刻々と変化さ
せなければ、走行駆動部分に無理が生じることがある。
本発明は、このような課題を解決することを目的として
いる。
[課題を解決するための手段] 本発明は、以上のような目的を達成するために、次のよ
うな構成を採用したものである。
すなわち、本発明に係る移動間仕切装置は、天井レール
と、対をなす走行体と、対をなす懸吊杆と、移動壁と、
差動歯車式の移動壁走行駆動機構とを具備してなる移動
間仕切装置であって、各移動壁は、前記走行体及び懸吊
杆を介して天井レールにそれぞれ懸吊支持されており、
移動壁走行駆動機構は、両走行体に設けた駆動輪と、単
一のモータと、このモータの駆動力を両走行体の駆動輪
に差動分配する歯車式の差動機構部とを備えていること
を特徴とする。
天井レール内に嵩の高い機構を組み込むことなしに、移
動壁を確実に自走させるには、移動壁走行駆動機構を、
天井レールの側壁内面に固設したチェーンと、各走行体
に設けられこのチェーンに噛合させた対をなす駆動輪た
るスプロケットと、上端にこのスプロケットが固設され
前記各懸吊杆の外周に回転可能に外装された対をなす回
転スリーブと、移動壁内に収容されこれら各回転スリー
ブの下端部に駆動力を伝達する第1、第2の出力端を有
した歯車式の差動機構部と、この差動機構部の入力端に
駆動力を付与する単一のモータとを具備してなるもにす
るのが好ましい。
簡単な構成により、対をなす両走行体の相対速度を刻々
と変化させるには、差動機構部を、軸心を一致させて配
設した対をなすかさ歯車と、これらかさ歯車とともにそ
れぞれ回転する第1、第2の出力端と、これら両かさ歯
車の外側に回転可能に配設したリテーナと、このリテー
ナに自転可能に軸着され前記両かさ歯車に噛合する遊星
歯車とを具備してなり、入力端を介してモータから導入
される駆動力を前記リテーナの回転に変換し得るように
構成するのが好ましい。
[作用] このような構成のものであれば、移動壁走行駆動機構に
より走行体の駆動輪に駆動力を付与することによって、
各移動壁を天井レールに沿って、それぞれ独立に移動さ
せることができる。移動壁に交差点や曲線状のコーナー
部分を通過させる場合には、差動機構部により対をなす
両走行体の駆動輪の回転速度制御を行って、各走行体に
無理のない走行を行わせることができる。
すなわち、両走行体の駆動輪に作用している負荷が同一
である場合には、差動機構部の働きにより、モータの駆
動力は、両走行体の駆動輪に均等に分配され、各駆動輪
が同一の速度で回転する。進行方向前方側の走行体が交
差点から離れる瞬間には、進行方向後方側の走行体には
前進を阻む大きな負荷が作用するため、モータの回転動
力は主として進行方向前方側の走行体に設けた駆動輪に
伝達され、この走行体が速やかに交差点から脱出する。
前方の走行体が交差点から離れるのに伴って、後方の走
行体に対する負荷が軽減されるため、前方の走行体は徐
々に減速し、後方の走行体は徐々に増速する。このよう
にして、移動壁が45°旋回した時点で、前後両走行体の
速度が等しくなる。その後は、前方の走行体の前進を阻
む負荷が漸増して前方の走行体が徐々に減速し、後方の
走行体が交差点に向かって徐々に増速されていく。移動
壁が旋回を終え、両走行体の駆動輪にかかる負荷が同一
になると、再び、両走行体の駆動輪が等速回転する。な
お、以上の説明は、移動壁を90°旋回させる場合のもの
であるが、異なった角度旋回させる場合でも、これに準
じた作用が営まれる。そして、移動壁を自走させている
間は、両走行体の駆動輪の回転速度が負荷に応じて自動
的に制御されるため、天井レールが曲線状にカーブして
いるような場合でも、複雑な制御を行うことなく、移動
壁を円滑に旋回させることが可能となる。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を、第1図〜第11図を参照して
説明する。
この移動間仕切装置は、第1図及び第2図に示すよう
に、建物の天井に複数本の天井レール11〜13を固設する
とともに、それら天井レール11〜13の交差点Aに、ター
ンテーブル2を設け、このターンテーブル2をテーブル
駆動機構3により旋回駆動するようにしている。
天井レール11〜13は、第1図及び第4図に示すように、
天壁12と、側壁13と、底壁14とを一体に具備してなるも
ので、その底壁14には、連続した開口部11が設けてあ
る。これらの天井レール11〜13は、図示しない吊りボル
トを介して建物の構造材に支持されている。
ターンテーブル2は、第2図及び第3図に示すように、
固定フレーム21と、この固定フレーム21に旋回可能に支
持された可動レール22とを具備してなる。固定フレーム
21は、図示しない吊りボルトを介して建物の構造材に懸
吊支持されている。可動レール22は、第5図に示すよう
に、天壁22a、側壁22b、底壁22cを具備してなるもの
で、前記天井レール11〜13と同一の横断面形状をなして
いる。
テーブル駆動機構3は、ターンテーブル2に隣設した回
動アーム31と、この回動アーム31を水平回動可能に保持
するギャボックス32と、このギャボックス32内のギャ及
び減速機33を介して前記回動アーム31を回動させるモー
タ34と、前記回動アーム31の回動端を前記可動レール22
に固定した従動アーム22dに接続するリンク棒35とを具
備してなるもので、前記回動アーム31を180°回動させ
ることにより、前記ターンテーブル2の可動レール22が
90°旋回するように構成してある。すなわち、回動アー
ム31をターンテーブル2側に設定した始点aに位置させ
た場合には、可動レール22の一端が、第1の天井レール
11の端部に合致し、回動アーム31を180°回動させて終
点bに位置させた場合には、前記可動レール22の一端が
第2の天井レール12の端部に合致するとともに、他端が
第3の天井レール13の端部に合致するようになってい
る。
このような天井レール11〜13又は可動レール22に、移動
壁5を対をなす走行体6及び対をなす懸吊杆7を介して
懸吊支持させ、これらの移動壁5を差動歯車式の移動壁
走行駆動機構8によりそれぞれ独立に自走させ得るよう
にしている。
前記移動壁5は、対をなす端縁部材51を複数本の横桟52
a、52b、52c、52dにより連結して壁本体52を構成し、そ
の壁本体52の両面に化粧パネル53を装着してなるもの
で、その上縁部に上密接部材54を突没可能に収容すると
ともに、下縁部に下密接部材55を突没可能に設けてい
る。なお、第1図では化粧パネル53を省略して、移動壁
5の内部を示している。
上密接部材54は、第11図に示すように、両化粧パネル53
の上縁間に形成される空間に収容されており、天井面C
に向けて突没し得るようになっている。この上密接部材
54は、遮音及び遮光を行うための弾性材製のプロフィル
54b1、54b2、54c1、54c2を上、下縁に設けてなる対をな
す遮蔽板部54a1、54a2と、これら各遮蔽板部54a1、54a2
の内側に設けたブラケット54d1、54d2と、これら両遮蔽
板部54a1、54a2のブラケット54d1、54d2間にスペーサ54
e1、54e2を介して配設した付勢アーム54fと、前記両ブ
ラケット54d1、54d2をこの付勢アーム54fの左右両端部
に軸着するピン54gとを具備してなる。なお、この実施
例のものは、ピン54gと各ブラケット54d1、54d2との間
及びピン54gと付勢アーム54fとの間に該ピン54gの傾動
を許容するクリアランスが設けてあり、このピン54gの
傾動に伴って、一面側の遮蔽板部54a1と他面側の遮蔽板
部54b2とが、限られた範囲で上下方向に差動偏位し得る
ようにしてある。この場合、上密接部材54の左右両端に
装着するエンドスティック56も、第10図に示すように、
一面側の遮蔽板部54a1又は他面側の遮蔽板部54a2のいず
れか一方に固設された凹形部材56aと、他方に固設され
た凸形部材56bとに分断されており、これら両部材56a、
56bをアリ溝係合部56cを介して相互に上下動可能に接続
している。
下密接部材55は、第11図に示すように、両化粧パネル53
の下縁間に形成される空間に収容されており、床面Fに
向けて突没し得るようになっている。この下密接部材55
は、遮音及び遮光を行うための弾性材製のプロフィル55
b1、55b2、55c1、55c2を上、下縁に設けてなる対をなす
遮蔽板部55a1、55a2と、これら各遮蔽板部55a1、55a2
内側に設けたブラケット55d1、55d2と、これら両遮蔽板
部55a1、55a2のブラケット55d1、55d2間にスペーサ55
e1、55e2を介して配設した付勢アーム55fと、前記両ブ
ラケット55d1、55d2をこの付勢アーム55fの左右両端部
に軸着するピン55gとを具備してなる。なお、このもの
も、ピン55gと各ブラケット55d1、55d2との間及びピン5
5gと付勢アーム55fとの間に該ピン55gの傾動を許容する
クリアランスが設けてあり、このピン55gの傾動に伴っ
て、一面側の遮蔽板部55a1と他面側の遮蔽弁部55b2
が、限られた範囲で上下方向に差動偏位し得るようにし
てある。下密接部材55の左右両端に装着するエンドステ
ィック57も、第10図に示すように、一面側の遮蔽板部55
a1又は他面側の遮蔽板部55a2のいずれか一方に固設され
た凹形部材57aと、他方に固設された凸形部材57bとに分
断されており、これら両部材57a、57bをアリ溝係合部57
cを介して相互に上下動可能に接続している。
移動壁5の内部には、遊動枠150が昇降可能に設けてあ
り、この遊動枠150に、前記上、下密接部材54、55を同
時に突没動作させるための密接部材駆動機構160を支持
させている。遊動枠150は、第1図に示すように、左、
右の側枠材151を上、下枠材152、153により結合してな
る長方形のもので、側枠材151の外面には合成樹脂等に
より作られた平断面コ字形の突起154が突設されてお
り、壁本体52の横架材52b、52c間に配設されている。横
架材52b、52cの両端近傍部間には案内枠材58が固設して
あり、第1図及び第9図に示すように、これら案内枠材
58の内面に、前記突起154を上下摺動可能に案内するレ
ール59を固設している。密接部材駆動機構160は、第1
図に示すように、相互に逆ねじとなる2種類のねじ部16
1a、161bを有してなる水平な操作軸161と、この操作軸1
61の各ねじ部161a、161bに螺合させた対をなすナット16
2と、リンクメンバ163a〜163dを菱形に枢結してなり
左、右の枢結点163eを前記各ナット162に枢着した4点
リンク163と、この4点リンク163の上、下の枢結点163
f、163gと前記上、下密接部材54、55とをそれぞれ接続
する上、下の昇降シャフト164、165とを具備してなり、
前記操作軸161を前記遊動枠150に支持させている。すな
わち、操作軸161の一端161cは、軸受166を介して一方の
側枠材151に枢支させてあり、他端161d側はヘリカルギ
ャ等を内蔵したギャボックス167を介して他方の側枠材1
51に支持させている。操作軸161の他端161bは、案内枠
材58を貫通して端縁部材51内に延出させてあり、この操
作軸161の他端に図示しないハンドルを装着して手動に
より回動操作し得るようになっている。しかして、前記
案内枠材58及び端縁部材51には、遊動枠150の上下遊動
距離に対応する寸法の長孔がそれぞれ突設してある。操
作軸161は、ギャボックス167内に配設したギャを介して
モータ168にも接続されており、このモータ168の回転力
により該操作軸161を回転操作することもできるように
してある。昇降シャフト164、165は、パイプ状の基端管
材164a、165aと、この基端部材164a、165aの先端部内周
に所定長さになるまで突出し得るように係合させた先端
軸材164b、165bと、この先端軸材164b、165bを突出方向
に付勢する押圧スプリング164c、165cとを具備してなる
もので、その先端軸材164b、165bを前記付勢アーム54
f、55fの中央部に軸着している。上、下の密接部材54、
55及び密接部材駆動機構160にかかる重力は、遊動枠150
に作用することになるが、この遊動枠150は、遊動枠支
持機構170により、その遊動範囲の中間位置に弾性的に
浮上支持されている。遊動枠支持機構170は、横架材52c
から突設したガイドピン171を前記遊動枠150の下枠材15
3に摺動可能に貫通させておき、横架材52cと遊動枠150
との間に圧縮コイルスプリング172を、そのガイドピン1
71に巻装して介設したものである。
このような移動壁5を自走させるための移動壁走行駆動
機構8は、第6図及び第7図に示すように、対をなす走
行体6及び対をなす懸吊杆7に関連させて設けてある。
すなわち、各走行体6は、中央部に上下貫通孔63を有し
てなる本体61に、4つの車輪62を軸着し、その車輪62を
天井レール11〜13又は可動レール22の底壁14、22cの上
面に転動可能に支持させている。各懸吊杆7は、上端に
係止鍔71を有するとともに、下半部外周にねじ部72を有
してなるボルト状のもので、その軸心に中空部73が形成
されている。懸吊杆7は、前記走行体6の貫通孔63に挿
通されており、その下半部を天井レール11〜13又は可動
レール22の開口部11を通過させて下方に垂下させてあ
る。各懸吊杆7の下端部には、高さ調整用のナット部材
74がそれぞれ螺着してあり、これらナット部材74の下端
フランジ部74aを移動壁5の横桟52aの下面に係止させ
て、該移動壁5を懸吊支持している。ナット部材74は、
下端にフランジ部74aを有する筒状のもので、前記横桟5
2aに回転可能に貫通させてある。ナット部材74の上部貫
通端には、該ナット部材74を回転操作するためのレンチ
掛け部74bが設けてあり、前記フランジ部74aの外周に
は、自転防止機構75の係止爪75aを係合させるための複
数の凹陥部74cが形成してある。自転防止機構75は、使
用中にナット部材74が自転して調整位置に狂いが生じる
のを防止するためのもので、前記横桟52aの下面に固定
したハウジング75bと、このハウジング75bに保持されて
前記フランジ部方向に進退する係止爪75aと、この係止
爪75aをフランジ部74a方向に弾性付勢するスプリング75
cとを具備してなるもので、前記係止爪75aの基端部に
は、該係止爪75aを前記フランジ部74aから離間させるた
めの手動つまみ部75dが設けてある。しかして、このつ
まみ部75dを手動操作して、前記係止爪75aをフランジ部
74aの凹陥部74cから離間させ、前記レンチ掛け部74bに
レンチを掛けて該ナット部材74を回転させることによっ
て、移動壁5の懸吊高さを調節することができるように
なっている。移動壁走行駆動機構8は、第1図及び第6
図に示すように、天井レール11〜13及び可動レール22の
側壁内面に固設したチェーン81と、このチェーン81に噛
合させた対をなす駆動輪たるスプロケット82と、上端に
これらのスプロケット82が固設され各懸吊杆7の外周に
それぞれ回転可能に外装された回転スリーブ83と、各移
動壁5内に収容されこれら回転スリーブ83の下端部に駆
動力をそれぞれ伝達する第1、第2の出力端たる第1、
第2の出力軸84a、84bを有した歯車式の差動機構部84
と、この差動機構部84の入力端たる入力軸84cに駆動力
を付与する単一のモーター85とを具備してなる。詳述す
れば、前記各スプロケット82と前記各回転スリーブ83と
は一体に作られており、走行体6を貫通するようにして
懸吊杆7の外周に回転可能に外装してある。各スプロケ
ット82と前記各懸吊杆7の係止鍔71との間、及び、各ス
プロケット82と各走行体6との間には、スラストベアリ
ング86、87がそれぞれ介設してある。なお、前記スラス
トベアリング87の下面は球面に成形されており、この球
面を、前記走行体6の球面受座64により支持することに
よって、該回転スリーブ83及び懸吊杆7の走行体6に対
する若干の傾動を許容している。各回転スリーブ83の下
端外周には、スプロケット88を固設して、これらのスプ
ロケット88にチェーン89a、89bをそれぞれ噛合させてい
る。各チェーン89a、89bは、前記第1、第2の出力軸84
a、84bに固設したスプロケット84a1、84b1と前記スプロ
ケット88に噛合させたもので、モータ85の駆動力をこれ
らのチェーン89a、89b等を介して各回転スリーブ83に伝
達するようにしている。モータ85は、第1図と第6図に
示すように、ブラケット85aを介して横桟52aに取着して
あり、その駆動力が減速機85bを介して前記差動機構部8
4の入力軸84cに伝達されるようになっている。
なお、この移動壁走行駆動機構8の走行用モータ85、及
び、密接部材駆動機構160の密閉用モータ168を作動させ
るための電力線や信号線(図示せず)は、前記懸吊杆7
の軸心中空部73を通過させて移動壁5内に導入してい
る。すなわち、天井レール11〜13、及び、可動レール22
の天壁内面側には、絶縁材182を介して複数本の導電線1
81が架設してある。各走行体6には、前記各導電線181
に摺接する複数のブラシ65を絶縁状態で保持する集電体
66が搭載してあり、これら各ブラシ65に接続した電力線
や制御用の信号線を前記懸吊杆7の軸心中空部73に挿入
している。懸吊杆7の下端近傍部には、線材取出口76が
開口させてあり、軸心中空部73内に挿入した電力線や信
号線は、この線材取出口76から移動壁5内に導入され、
該移動壁5内に配設したコントローラ(図示せず)に導
かれている。
懸吊杆7の下端部には、回転防止用のボルト77が貫通さ
せてあり、このボルト77の両端部を前記横桟52aに固設
したブラケット78に設けた上下に伸びる長孔78aに上下
摺動可能に係合させている。
差動機構部84は、第8図に示すように、軸心を一致させ
て配設した対をなすかさ歯車84d、84eと、これらかさ歯
車84d、84eとともにそれぞれ回転する上、下の第1、第
2の出力軸84a、84bと、これら両かさ歯車84d、84eの外
側に回転可能に配設したリテーナ84fと、このリテーナ8
4fに自転可能に軸着され前記両かさ歯車84d、84eに噛合
する複数の遊星歯車84gとを具備してなり、入力軸84cを
介して前記モータ85から導入される駆動力を前記リテー
ナ84fの回転に変換し得るように構成している。具体的
には、前記両かさ歯車84d、84eと第1、第2の出力軸84
a、84bとをそれぞれ一体に形成し、各入力軸84a、84b
を、前記かさ歯車84d、84eおよび遊星歯車84gを収容す
るハウジング84hの上、下の端壁に回転自在に支持させ
てある。リテーナ84fは、円筒体状のもので、第1の出
力軸84aの外周に回転自在に外装した大かさ歯車84kの一
端面に設けてある。大かさ歯車84kには、入力軸84cに固
設した小かさ歯車84mを噛合させてある。入力軸84cは、
ハウジング84hの周壁を貫通して外部に延出させてあ
り、その延出端を前記減速機85bと接続してある。
次いで、この実施例の作動を説明する。まず、各移動壁
5の両走行用モータ85を起動させると、これら走行用モ
ータ85の回転動力が減速機85b、入力軸84cおよび小かさ
歯車84mを介してリテーナ84fに伝達され、リテーナ84f
に保持された遊星歯車84gが公転する。その際、対をな
す両走行体6のスプロケット82に作用している負荷が、
仮に同一である場合には、前記遊星歯車84gは自転せ
ず、対をなすかさ歯車84d、84eが同一の速度で回転す
る。その結果、第1、第2の出力軸84a、84bに固設した
スプロケット84a1、84b1が同一の速度で回転し、その回
転動力がチェーン89a、89bおよびスプロケット88を介し
て回転スリーブ83に伝達され、その上端のスプロケット
82が同一の速度で回転する。これらのスプロケット82
は、天井レール11に固設されたチェーン81に噛合させて
あるため、スプロケット82の回転により、両走行体6が
天井レール11内を自走することになる。これにより移動
壁5が天井レール11に沿って移動することになる。移動
壁5に交差点Aを通過させる場合には、次のようにすれ
ばよい。まず、進行方向前方側の走行体6が交差点Aに
達した時点(第2図参照)で、モータ85を停止させ、タ
ーンテーブル2を90°旋回させる。具体的には、テーブ
ル駆動機構3のモータ34を作動させて回動アーム31を始
点aから終点bまで回動させると、リンク棒35を介して
この回動アーム31に接続された可動レール22が水平旋回
して90°向きを変える。このようにしてターンテーブル
2が旋回を終えた段階で、前記モータ85を作動させる。
その場合、進行方向後方側の走行体6には、前進を阻む
大きな負荷が作用するため、前記遊星歯車84gが、公転
に加えて自転を行う。その結果、モータ85の回転動力
は、主として進行方向前方側のスプロケット82に伝達さ
れ、このスプロケット82の回転が増速されて、進行方向
前方側の走行体6が速やかに交差点Aから脱出する。進
行方向前方側の走行体6が交差点Aから離れるのに伴っ
て、進行方向後方側の走行体6に対する負荷が軽減され
るため、該走行体6のスプロケット82の回転が増速され
る。このようにして、移動壁5が45°旋回した時点(第
3図参照)で、前後両走行体6の速度が等しくなる。そ
の後は、進行方向前方側の走行体6の前進を阻む負荷が
漸増して前方のスプロケット82の回転が徐々に減速し、
後方のスプロケット82の回転が増速され、進行方向後方
側の走行体6が交差点Aに向かって徐々に増速されてい
く。進行方向後方側の走行体6が交差点Aに達した段階
でモータ85を停止させ、ターンテーブル2を操作して前
記走行体6を旋回させた後、再びモータ84を作動させて
移動壁5を自走させる。
以上のようにして、移動壁5を所望の位置にまで移動さ
せた段階で、走行用モータ85を停止させ、次いで、密閉
用モータ168を作動させて、上、下密閉部材54、55を天
井面C及び床面Fに押し付ける。なお、この実施例のも
のは、前記密閉部材駆動機構160を遊動枠150に保持させ
ているので、上密接部材54と、下密接部材55との間で差
動押圧作用が営まれ、これら両密接部材54、55が均等な
力で、天井面C及び床面Fに押し付けられる。
以上説明した動作のうち、モータ5への通電の断続制御
やターンテーブル2等の旋回制御は、通常のシーケンサ
やマイクロコンピュータを使用して適宜自動的に行わせ
ることができる。そのために、各移動壁5には、隣接す
る移動壁5に当接したか否かを検出するためのリミット
スイッチや、上、下密接部材54、55が天井面C及び床面
Fに押し付けられたか否かを検出するためのリミットス
イッチを設けておく。また、ターンテーブル2には、移
動壁5の走行体6が可動レール22の所定位置にまで侵入
したか否かを検出するセンサや、可動レール22の旋回位
置を検出するリミットスイッチ等を設けておく。さら
に、天井レール11〜12のターンテーブル近傍部にも、走
行体6がターンテーブル2から脱出して一定距離進行し
たか否かを検出するためのセンサを設けておく。
なお、以上説明した実施例では、直交する2本の天井レ
ールが会合する交差点にターンテーブルを設けた場合に
ついて説明したが、3本以上の天井レールが交差する交
差点にも同様に適用が可能である。また、天井レールが
コーナーを有している場合にも、好適に適用が可能であ
る。
[発明の効果] 本発明は、以上のような構成であるから、移動壁を天井
レールに沿って自走させることができる。そのため、移
動壁を押圧して移動させる場合のような労力が不要であ
る上に、一定の箇所が手垢等により汚れ易いという不具
合も解消することができる。また、移動壁の下半部に移
動力を付与して走行体を移動させる必要がないため、移
動壁ののれん的な揺動を惹起することがなく、懸吊杆に
無理な曲げ応力が作用するのを有効に防止することがで
きる。
しかも、このものは各移動壁を支持する対をなす走行体
に設けた駆動輪に、モータの駆動力を歯車式の差動機構
部を介して差動分配させるようにしているので、走行体
が交差点やコーナーを通過しつつ向きを変える際に、各
駆動輪に作用する負荷に応じて自動的に両走行体の相対
速度を調節することができ、複雑な制御構造を伴うこと
なしに、効率よく移動壁を走行させることが可能とな
る。
また、移動壁走行駆動機構を、前述のような構成にすれ
ば、モータを走行体に搭載する必要がなくなる。そのた
め、狭い天井レール内に配設された走行体に強力な駆動
力を発揮させることができ、移動壁を確実に自走させる
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第11図は本発明の一実施例を示し、第1図は
一部省略した正面図、第2図はターンテーブル部分を示
す平断面図、第3図は同ターンテーブル部分を平断面に
より示す作用説明図、第4図は天井レールの横断面図、
第5図は可動レールの横断面図、第6図〜第8図は移動
壁走行駆動機構の詳細を示す拡大正断面面、第9図は第
1図におけるIX-IX線断面図、第10図は密接部材を示す
平面図、第11図は密接部材を示す横断面図である。第12
図は従来例を示す概略平断面図である。 11、12……天井レール 5……移動壁、6……走行体 7……懸吊杆、8……移動壁走行駆動機構 81……チェーン 82……駆動輪(スプロケット) 83……回転スリーブ、85……モータ 84……歯車式の差動機構部 84a……第1の出力端(第1の出力軸) 84b……第2の出力端(第2の出力軸) 84c……入力端(入力軸) 84d、84e……かさ歯車 84f……リテーナ、84g……遊星歯車 85……モータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天井レールと、対をなす走行体と、対をな
    す懸吊杆と、移動壁と、差動歯車式の移動壁走行駆動機
    構とを具備してなる移動間仕切装置であって、 各移動壁は、前記走行体及び懸吊杆を介して天井レール
    にそれぞれ懸吊支持されており、 移動壁走行駆動機構は、両走行体に設けた駆動輪と、単
    一のモータと、このモータの駆動力を両走行体の駆動輪
    に差動分配する歯車式の差動機構部とを備えていること
    を特徴とする移動間仕切装置。
  2. 【請求項2】移動壁走行駆動機構が、天井レールの側壁
    内面に固設したチェーンと、各走行体に設けられこのチ
    ェーンに噛合させた対をなす駆動輪たるスプロケット
    と、上端にこのスプロケットが固設され前記各懸吊杆の
    外周に回転可能に外装された対をなす回転スリーブと、
    移動壁内に収容されこれら各回転スリーブの下端部に駆
    動力を伝達する第1、第2の出力端を有した歯車式の差
    動機構部と、この差動機構部の入力端に駆動力を付与す
    る単一のモータとを具備してなることを特徴とする請求
    項1記載の移動間仕切装置。
  3. 【請求項3】差動機構部は、軸心を一致させて配設した
    対をなすかさ歯車と、これらかさ歯車とともにそれぞれ
    回転する第1、第2の出力端と、これら両かさ歯車の外
    側に回転可能に配設したリテーナと、このリテーナに自
    転可能に軸着され前記両かさ歯車に噛合する遊星歯車と
    を具備してなり、入力端を介してモータから導入される
    駆動力を前記リテーナの回転に変換し得るように構成し
    たものであることを特徴とする請求項2記載の移動間仕
    切装置。
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