JPH0735106Y2 - 移動間仕切装置 - Google Patents

移動間仕切装置

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JPH0735106Y2
JPH0735106Y2 JP1989102850U JP10285089U JPH0735106Y2 JP H0735106 Y2 JPH0735106 Y2 JP H0735106Y2 JP 1989102850 U JP1989102850 U JP 1989102850U JP 10285089 U JP10285089 U JP 10285089U JP H0735106 Y2 JPH0735106 Y2 JP H0735106Y2
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JP
Japan
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half link
members
lifting shaft
pair
moving wall
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JP1989102850U
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JPH0340483U (ja
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信一 金田
進 中島
洋治 中道
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Kokuyo Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo Co Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ホテルやオフィス等のフロアーを必要に応じ
て仕切る場合に使用される移動間仕切装置に関するもの
である。
[従来の技術] この種の移動間仕切装置は、底壁に連続的な開口部を有
してなる天井レールを建物の天井に固設し、この天井レ
ール内に複数の走行体を走行可能に配設するとともに、
これら各走行体の中間部分に懸吊杆を装着し、それら懸
吊杆の下端側を前記開口部を通過させて天井レールの下
方に垂下させている。そして、対をなす懸吊杆に移動壁
をそれぞれ懸吊支持させ、その移動壁を前記天井レール
に沿って移動させ得るようにしている。かかる移動壁に
よりフロアーを仕切る場合には、これら移動壁を天井レ
ールに沿って1列に並べ、幅方向両端を密に当接させ
る。さらに、移動時には必要であった移動壁の上縁と天
井面との隙間、及び、移動壁の下縁と床面との隙間を閉
塞するために、移動壁の上縁部及び下縁部から上、下密
接部材を突出させて、対応する天井面、及び、床面にそ
れぞれ密着させるようにしている。
このような上、下密接部材は、移動壁に内装した上、下
昇降シャフトに保持されており、これら昇降シャフトを
昇降シャフト駆動機構により昇降させて突没動作させる
ようになっている。従来の昇降シャフト駆動機構は、相
互に逆ねじとなる2種類のねじ部を有してなる操作軸
と、この操作軸の各ねじ部に螺合させた対をなすナット
と、リンクメンバを菱形に枢結してなる左、右の枢結点
を前記各ナットに枢着した4点リンクとを具備してな
り、この4点リンクの上、下の枢結点と前記上、下密接
部材とを昇降シャフトによりそれぞれ接続している。な
お、前記操作軸は移動壁のフレームに支持させてある。
[考案が解決しようとする課題] このような構成のものでは、前記操作軸を着脱可能なハ
ンドル等を介して回動操作することにより、その操作軸
の両ねじ部に螺合させたナットを相寄る方向に進行させ
ると、4点リンクの左、右の枢結点が接近するととも
に、上、下の枢結点が離間動作を行う。その結果、上、
下の昇降シャフトが離れる方向に移動し、上密接部材が
天井面に押し付けられるとともに、下密接部材が床面に
密着させられる。なお、各昇降シャフトの途中には、弾
性伸縮部が設けてあり、上、下密接部材が天井面及び床
面に押し付けられた際に、各昇降シャフトが弾性的に縮
小し得るようになっている。
ところで、この種の移動間仕切装置では、移動壁と天井
面との間に形成される上部隙間と、移動壁と床面との間
に形成される下部隙間とを等しく設定しているのが一般
的であるが、例えば、天井レールを支持する建築自体の
梁のたわみ等を考慮にいれて、人為的に下部隙間を上部
隙間よりも大きく設定することも少なくない。
ところが、従来の昇降シャフト駆動機構は、等しい長さ
のリンクメンバを組み合わせて4点リンクを構成してお
り、この4点リンクの上、下枢結点に接続された上、下
昇降シャフトの基端部における昇降動作量は等しくな
る。そのため、上部隙間と下部隙間とが異なっている場
合には、各昇降シャフトの途中に設けた弾性伸縮部の伸
縮度合いが異なったものとなる。したがって、上部隙間
と下部隙間との寸法差が大きい場合には、弾性伸縮部の
伸縮作用だけではその差を十分に吸収するのが難しくな
る。その結果、上密接部材が強固に天井面に押し付けら
れているにも拘らず、下密接部材が完全に床面に押し付
けられていない事態を招くことがあり、遮音や遮光性能
が低下するという問題がある。
本考案は、このような課題を解決することを目的として
いる。
[課題を解決するための手段] 本考案は、以上のような目的を達成するために、次のよ
うな構成を採用したものである。
すなわち、本考案に係る移動間仕切装置は、天井レール
と、走行体と、懸吊杆と、移動壁と、上、下密接部材
と、上、下の昇降シャフトと、リンク式の昇降シャフト
駆動機構とを具備してなり、上、下昇降シャフトの昇降
ストロークを相互に異ならせたものであって、前記移動
壁は、前記懸吊杆及び前記走行体を介して前記天井レー
ルに移動可能に懸吊支持されており、前記上、下密接部
材は、前記移動壁の上縁部及び下縁部に、天井面及び床
面に向けて突没し得るように配設され、前記両昇降シャ
フトは、先端で前記上、下密接部材をそれぞれ保持して
前記移動壁内に昇降可能に配設され、前記昇降シャフト
駆動機構は、相互に逆ねじとなる2種類のねじ部を有し
てなる操作軸と、この操作軸の各ねじ部に螺合させた対
をなすナットと、内方端同士を相互に枢結し各外方端を
前記各ナットに枢着した対をなす下半リンクメンバと、
内方端同士を枢結し各外方端を前記下半リンクメンバの
中間位置に枢着した対をなす上半リンクメンバとを具備
してなり、上半リンクメンバ同士の枢結点(以下、「上
枢結点」と略称する。)で上側の昇降シャフトを支持す
るとともに、下半リンクメンバ同士の枢結点(以下、
「下枢結点」と略称する)で下側の昇降シャフトを支持
していることを特徴とする。
昇降シャフト駆動機構は、以上の構成に代えて、次のよ
うなものにしてもよい。
すなわち、請求項2記載の考案の昇降シャフト駆動機構
は、相互に逆ねじとなる2種類のねじ部を有してなる操
作軸と、この操作軸の各ねじ部に螺合させた対をなすナ
ットと、内方端同士を相互に枢結し各外方端を前記各ナ
ットに枢着した対をなす上半リンクメンバと、内方端同
士を枢結し各外方端を前記上半リンクメンバの中間位置
に枢着した対をなす下半リンクメンバとを具備してな
り、上枢結点で上側の昇降シャフトを支持するととも
に、下枢結点で下側の昇降シャフトを支持したことを特
徴とする。
また、請求項3記載の考案の昇降シャフト駆動機構は、
相互に逆ねじとなる2種類のねじ部を有してなる操作軸
と、この操作軸の各ねじ部に螺合させた対をなすナット
と、内方端同士を相互に枢結し各中間部分を前記各ナッ
トに枢着した対をなす上半リンクメンバと、内方端同士
を枢結し各外方端を前記上半リンクメンバの各外方端に
枢着した対をなす下半リンクメンバとを具備してなり、
上枢結点で上側の昇降シャフトを支持するとともに、下
枢結点で下側の昇降シャフトを支持していることを特徴
とする。
さらに、請求項4記載の考案の昇降シャフト駆動機構
は、相互に逆ねじとなる2種類のねじ部を有してなる操
作軸と、この操作軸の各ねじ部に螺合させた対をなすナ
ットと、内方端同士を相互に枢結し各中間部分を前記各
ナットに枢着した対をなす下半リンクメンバと、内方端
同士を枢結し各外方端を前記下半リンクメンバの外方端
に枢着した対をなす上半リンクメンバとを具備してな
り、上枢結点で上側の昇降シャフトを支持するととも
に、下枢結点で下側の昇降シャフトを支持していること
を特徴とする。
[作用] 請求項1記載の移動間仕切装置によれば、操作軸を回転
させて、対をなすナット部材を相寄る方向に移動させる
と、上半リンクメンバ同士の枢結点と、下半リンクメン
バ同士の枢結点とがリンクの上、下枢結点が離間する方
向に移動して、上、下昇降シャフトが、外方に押圧され
ることになるが、このものは下半リンクメンバの外方端
がナットに支持されて水平方向にのみ移動するのに対し
て、上半リンクメンバの外方端が下半リンクメンバの中
間部分の回動に伴って上下左右両方向に移動する。その
ため、一定操作量当りの、下枢結点の上下方向移動距離
と、上枢結点の上下方向移動距離とを異ならせることが
できる。そのため、上部隙間と下部隙間とを意図的に相
違させてある場合でも、上、下の密接部材を無理なく適
切に天井面及び床面に押し付けることが可能となる。請
求項2記載のものは、請求項1のものに対して上、下が
逆転するのみであり、以上の説明に準じた作用が得られ
る。
請求項3記載のものは、上半リンクメンバの中間位置が
ナットに伴って水平移動し、各外方端は、そのリンクメ
ンバの回動に伴って上下左右両方向に移動する。そのた
め、この外方端に支持された下半リンクメンバの下枢結
点には、下半リンクメンバの回動に伴う上下動に、前記
外方端の上下動が加算されることになる。したがって、
このような上下動が加算されない上枢着点と、該下枢着
点との間には、移動量の差が生じる。請求項4記載のも
のは、請求項3のものに対して上、下が逆になるのみで
あり、以上の説明に準じた作用が得られる。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を、第1図〜第5図を参照して
説明する。
この移動間仕切装置は、第1図に示すように、底壁に連
続的に開口部11を有してなる天井レール1を建物の天井
2に固設し、この天井レール1内に複数の走行体3を走
行可能に配設するとともに、これら各走行体3の中間部
分に懸吊杆4を回転自在に装着し、それら懸吊杆4の下
端部を前記開口部11を通過させて天井レール1の下方に
垂下させている。そして、対をなす懸吊杆4に移動壁5
をそれぞれ懸吊支持させている。第1図では、1枚の移
動壁5のみを図示している。
前記移動壁5は、対をなす端縁部材51を複数本の横桟52
a、52b、52c、52dにより連結して壁本体52を構成し、そ
の壁本体52の両面に化粧パネル53を装着してなるもの
で、その上縁部に上密接部材54を突没可能に収容すると
ともに、下縁部に下密接部材55を突没可能に設けてい
る。なお、第1図で化粧パネル53を省略して、移動壁5
の内部を示している。
上密接部材54は、第4図に示すように、両化粧パネル53
の上縁間に形成される空間に収容されており、天井面C
に向けて突没し得るようになっている。この上密接部材
54は、遮音及び遮光を行うための弾性材製のプロフィル
54b1、54b2、54c1、54c2を上、下縁に設けてなる対をな
す遮蔽板部54a1、54a2と、これら各遮蔽板部54a1、54a2
の内側に設けたブラケット54d1、54d2と、これら両遮蔽
板部54a1、54a2のブラケット54d1、54d2間にスペーサ54
e1、54e2を介して配設した付勢アーム54fと、前記両ブ
ラケット54d1、54d2をこの付勢アーム54fの左右両端部
に軸着するピン54gとを具備してなる。なお、この実施
例のものは、ピン54gと各ブラケット54d1、54d2との間
及びピン54gと付勢アーム54fとの間に該ピン54gの傾動
を許容するクリアランスが設けてあり、このピン54gの
傾動に伴って、一面側の遮蔽板部54a1と他面側の遮蔽板
部54a2とが、限られた範囲で上下方向に差動偏位し得る
ようにしてある。この場合、密接部材54の左右両端に装
着するエンドスティック56も、第3図に示すように、一
面側の遮蔽板部54a1又は他面側の遮蔽板部54a2のいずれ
か一方に固設された凹形部材56aと、他方に固設された
凸形部材56bとに分断されており、これら両部材56a、56
bをアリ溝結合部56cを介して相互に上下動可能に接続し
ている。
下密接部材55は、第4図に示すように、両化粧パネル53
の下縁間に形成される空間に収容されており、床面Fに
向けて突没し得るようになっている。この下密接部材55
は、遮音及び遮光を行うための弾性材製のプロフィル55
b1、55b2、55c1、55c2を上、下縁に設けてなる対をなす
遮蔽板部55a1、55a2と、これら各遮蔽板部55a1、55a2
内側に設けたブラケット55d1、55d2と、これら両遮蔽板
部55a1、55a2のブラケット55d1、55d2間にスペーサ55
e1、55e2を介して配設した付勢アーム55fと、前記両ブ
ラケット55d1、55d2をこの付勢アーム55fの左右両端部
に軸着するピン55gとを具備してなる。なお、このもの
も、ピン55gと各ブラケット55d1、55d2との間及びピン5
5gと付勢アーム55fとの間に該ピン55gの傾動を許容する
クリアランスが設けてあり、このピン55gの傾動に伴っ
て、一面側の遮蔽板部55a1と他面側の遮蔽板部55a2
が、限られた範囲で上下方向に差動偏位し得るようにし
てある。密接部材55の左右両端に装着するエンドスティ
ック57も、一面側の遮蔽板部55a1又は他面側の遮蔽板部
55a2のいずれか一方に固設された凹形部材57aと、他方
に固設された凸形部材57bとに分断されており、これら
両部材57a、57bをアリ溝係合部57cを介して相互に上下
動可能に接続している。
移動壁5の内部には、第1図に示すように、上、下の昇
降シャフト6、7と、これら両昇降シャフト6、7を昇
降させるシャフト駆動機構8とを設けている。
上、下昇降シャフト6、7は、パイプ状の基端管材61、
71と、この基端管材61、71の先端部内周に所定長さにな
るまで突出し得るように係合させた先端軸材62、72と、
この先端軸材62、72を突出方向に付勢する押圧スプリン
グ63、73とを具備してなるもので、その先端軸材62、72
を前記付勢アーム54f、55fの中央部に軸着している。
昇降シャフト駆動機構8は、第1図及び第5図に示すよ
うに、相互に逆ねじとなる2種類のねじ部81a、81bを有
してなる水平な操作軸81と、この操作軸81の各ねじ部81
a、81bに螺合させた対をなすナット82と、リンク83とを
具備してなるもので、前記操作軸81は、壁本体52に支持
させてある。具体的には、壁本体52の横桟52b、52cの両
端近傍部間に枠材52e、52fを介設しておき、操作軸81の
一端81cを、軸受84を介して一方の枠材52eに支持させて
いる。操作軸81の他端近傍部は、ヘリカルギャ等を内蔵
したギャボックス85を介して他方の枠材52fに支持させ
てあり、その他端81dは、枠材52fを貫通して端縁部材51
内に延出させてあり、この操作軸81の他端81dに図示し
ないハンドルを装着して手動により回動操作し得るよう
になっている。しかして、前記端縁部材51には、ハンド
ルを挿入可能な透孔が設けてある。操作軸81は、ギャボ
ックス85内に配設したギャを介してモータ86にも接続さ
れており、このモータ86の回転力により該操作軸81を回
転操作することもできるようにしてある。リンク83は、
内方端83a1、83b1を相互に枢結し、各外方端83a2、83b2
を前記各ナット82に枢結した対をなす下半リンクメンバ
83a、83bと、内方端83c1、83d1同士を枢結し、各外方端
83c2、83d2を前記下半リンクメンバ83a、83bの中間位置
に枢着した対をなす上半リンクメンバ83c、83dとを具備
してなる。そして、上半リンクメンバ83c、83d同士の枢
結点83eで上側の昇降シャフト6を支持し、下半リンク
メンバ83a、83b同士の枢結点83fで下側の昇降シャフト
7を支持している。このリンク83は、上、下密接部材5
4、55が移動壁5内に没入した状態では、上半リンクメ
ンバ83c、83d同士により形成される挾角と、下半リンク
メンバ83a、83b同士により形成される挾角とが等しくな
るように設定してある。
なお、前記モータ86への電力の供給は、天井レール1の
天壁内面に電力線を架設するとともに、前記走行体3に
その電力線に摺接するブラシを設けておき、そのブラシ
に接続したリード線を、懸吊杆4の軸心中空部を通して
移動壁5内に導入するようにしている。
次いで、この実施例の作動を説明する。
第1図及び第4図は、上、下密接部材54、55が没入した
状態を示している。この状態では、移動壁5と天井面C
との間に上部隙間aが形成されているとともに、移動壁
5と床面Fとの間に下部隙間bが形成され、該移動壁5
を天井レール1に沿って移動させることが可能となる。
移動壁5を所望の位置にまで移動させた後、操作軸81
を、手動又は電動により回転させて、対をなすナット82
を相寄る方向に移動させると、リンク83の上、下枢結点
83e、83fが離間する方向に移動して、上、下昇降シャフ
ト6、7が、外方に押圧されることになるが、このもの
は、第5図に示すように、下半リンクメンバ83a、83bの
外方端83a2、83b2がナット82に支持されて水平方向にの
み移動するのに対して、上半リンクメンバ83c、83dの外
方端83c2、83d2が下半リンクメンバ83a、83bの中間部分
の回動に伴って上下左右両方向に移動する。そのため、
一定操作量当たりの下枢結点83fの上下方向移動距離
が、上枢結点83eの上下方向移動距離よりも大きくな
る。したがって、下部隙間bを上部隙間aよりも大きく
設定してある場合に、上密接部材54が天井面Cに到達す
ると同時に、下密接部材55が床面Fに達するように設定
することができる。すなわち、第5図に示すように、ナ
ット82がmだけ進む間に、上枢結点83eが上部隙間aに
相当する寸法だけ上動するとともに、下枢結点83fが下
部隙間bに相当する寸法だけ降下するように設定するこ
とができる。よって、上、下の密接部材54、55を均等に
天井面C及び床面Fに押し付けることが可能となる。
なお、昇降シャフト駆動機構は、以上の構成に代えて、
例えば、第6図〜第8図に概略的に示すようなものにし
てもよい。
第6図に示す昇降シャフト駆動機構108は、相互に逆ね
じとなる2種類のねじ部181a、181bを有してなる操作軸
181と、この操作軸181の各ねじ部181a、181bに螺合させ
た対をなすナット182と、内方端183c1、183d1同士を相
互に枢結し、各外方端183c2、183d2を前記各ナット182
に枢着した対をなす上半リンクメンバ183c、183dと、内
方端183a1、183b1同士を枢結し、各外方端183a2、183b2
を前記上半リンクメンバ183c、183dの中間位置に枢着し
た対をなす下半リンクメンバ183a、183bとを具備してな
り、上枢結点183eで上側の昇降シャフト106を支持する
とともに、下枢結点183fで下側の昇降シャフト107を支
持させたものである。この昇降シャフト駆動機構108
は、前記昇降シャフト駆動機構8に対して、上下を逆転
させたものであり、一定操作量当たりの上枢結点183eの
上下方向移動距離を、下枢結点183fの上下方向移動距離
よりも大きく設定してある。したがって、移動壁と天井
との上部隙間を下部隙間より大きく設定してある場合
に、この昇降シャフト駆動機構108を用いれば、上、下
密接部材を適切に天井面及び床面に押付けることができ
る。
第7図に示す昇降シャフト駆動機構208は、相互に逆ね
じとなる2種類のねじ部281a、281bを有してなる操作軸
281と、この操作軸281の各ねじ部281a、281bに螺合させ
た対をなすナット282と、内方端283c1、283d1同士を相
互に枢結し、各中間部分を前記各ナット282に枢着した
対をなす上半リンクメンバ283c、283dと、内方端283
a1、283b1同士を相互に枢結し、各外方端283a2、283b2
を前記上半リンクメンバ283c、283dの各外方端283c2、2
83d2に枢着した対をなす下半リンクメンバ283a、283bと
を具備してなり、上枢結点283eで上側の昇降シャフト20
6を支持するとともに、下枢結点283fで下側の昇降シャ
フト207を支持させたものである。この昇降シャフト駆
動機構208によれば、下枢結点283fには、下半リンクメ
ンバ283a、283bの回動に伴う上下動に、上半リンクメン
バ283c、283dの外方端283c2、283d2の上下動が加算され
るため、一定操作量当たりの下枢結283fの上下方向移動
距離が、上枢結点283eの上下方向移動距離よりも大きく
なる。すなわち、この昇降シャフト駆動機構208は、下
部隙間を上部隙間よりも大きく設定してある場合に好適
に採用することができる。
第8図に示す昇降シャフト駆動機構308は、相互に逆ね
じとなる2種類のねじ部381a、381bを有してなる操作軸
381と、この操作軸381の各ねじ部381a、381bに螺合させ
た対をなすナット382と、内方端383a1、383b1同士を相
互に枢結し、各中間部分を前記各ナット382に枢着した
対をなす下半リンクメンバ383a、383bと、内方端383
c1、383d1同士を枢結し、各外方端383c2、383d2を前記
下半リンクメンバ383a、383bの外方端383a2、383b2に枢
着した対をなす上半リンクメンバ383c、383dとを具備し
てなり、上枢結点383eで上側の昇降シャフト306を支持
するとともに、下枢結点383fで下側の昇降シャフト307
を支持させたものである。この昇降シャフト駆動機構30
8によれば、上枢結点383eには、上半リンクメンバ383
c、383dの回動に伴う上下動に、下半リンクメンバ383
a、383bの外方端383a2、383b2の上下動が加算されるた
め、前記昇降シャフト駆動機構とは逆に、一定操作量当
たりの上枢結点383eの上下方向移動距離が、下枢結点38
3fの上下方向移動距離よりも大きくなる。したがって、
この昇降シャフト駆動機構308は、上部隙間が上部隙間
よりも大きく設定されている場合に上、下密接部材を均
等に天井面及び床面に押付けることができる。
なお、密接部材は、前記実施例のものに限定されないの
は勿論である。例えば、第9図に示すように、一面側の
遮蔽板部654a1と他面側の遮蔽板部654a2とが、水平板部
654bを介して一体的に接続されているような密接部材65
4であってもよい。
また、移動壁は、モータに駆動されて自走し得るように
したものであってもよい。
[考案の効果] 本考案は、以上のような構成であるから、上密接部材
と、下密接部材とを異なった速度で突没動作させること
が可能となる。そのため、上部隙間と下部隙間とを異な
った値に設定してある場合であっても、上、下密接部材
を無理なく均等に天井面及び床面に押し付け得るように
設定することができる。そのため、遮音性能や遮光性能
を高い値に維持することができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】 第1図から第5図は本考案の一実施例を示し、第1図は
一部省略した正面図、第2図は第1図におけるII-II線
断面図、第3図は密接部材を示す平面図、第4図は密接
部材を示す横断面図、第5図は昇降シャフト駆動機構を
拡大して示す作用説明図である。第6図から第8図はそ
れぞれ本考案の他の実施例を示す昇降シャフト駆動機構
の概略正面図である。第9図は本考案のさらに他の実施
例を示す密接部材の横断面図である。 1……天井レール、2……天井 3……走行体、4……懸吊杆 5……移動壁、6……上昇降シャフト 7……下昇降シャフト 8……昇降シャフト駆動機構 54……上密接部材、55……下密接部材 81……操作軸 81a、81b……ねじ部 82……ナット、83……リンク 83a、83b……下半リンクメンバ 83a1、83b1……内方端 83a2、83b2……外方端 83c、83d……上半リンクメンバ 83c1、83d1……内方端 83c2、83c2……外方端 83e、83f……上、下の枢結点 C……天井面、F……床面

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】天井レールと、走行体と、懸吊杆と、移動
    壁と、上、下密接部材と、上、下の昇降シャフトと、リ
    ンク式の昇降シャフト駆動機構とを具備してなり、上、
    下昇降シャフトの昇降ストロークを相互に異ならせたこ
    とを特徴とする移動間仕切装置であって、 前記移動壁は、前記懸吊杆及び前記走行体を介して前記
    天井レールに移動可能に懸吊支持されており、 前記上、下密接部材は、前記移動壁の上縁部及び下縁部
    に、天井面及び床面に向けて突没し得るように配設さ
    れ、 前記両昇降シャフトは、先端で前記上、下密接部材をそ
    れぞれ保持して前記移動壁内に昇降可能に配設され、 前記昇降シャフト駆動機構は、相互に逆ねじとなる2種
    類のねじ部を有してなる操作軸と、この操作軸の各ねじ
    部に螺合させた対をなすナットと、内方端同士を相互に
    枢結し各外方端を前記各ナットに枢着した対をなす下半
    リンクメンバと、内方端同士を枢結し各外方端を前記下
    半リンクメンバの中間位置に枢着した対をなす上半リン
    クメンバとを具備してなり、上半リンクメンバ同士の枢
    結点で上側の昇降シャフトを支持するとともに、下半リ
    ンクメンバ同士の枢結点で下側の昇降シャフトを支持し
    ていることを特徴とする移動間仕切装置。
  2. 【請求項2】天井レールと、走行体と、懸吊杆と、移動
    壁と、上、下密接部材と、上、下の昇降シャフトと、リ
    ンク式の昇降シャフト駆動機構とを具備してなり、上、
    下昇降シャフトの昇降ストロークを相互に異ならせたこ
    とを特徴とする移動間仕切装置であって、 前記移動壁は、前記懸吊杆及び前記走行体を介して前記
    天井レールに移動可能に懸吊支持されており、 前記上、下密接部材は、前記移動壁の上縁部及び下縁部
    に、天井面及び床面に向けて突没し得るように配設さ
    れ、 前記両昇降シャフトは、先端で前記上、下密接部材をそ
    れぞれ保持して前記移動壁内に昇降可能に配設され、 前記昇降シャフト駆動機構は、相互に逆ねじとなる2種
    類のねじ部を有してなる操作軸と、この操作軸の各ねじ
    部に螺合させた対をなすナットと、内方端同士を相互に
    枢結し各外方端を前記各ナットに枢着した対をなす上半
    リンクメンバと、内方端同士を枢結し各外方端を前記上
    半リンクメンバの中間位置に枢着した対をなす下半リン
    クメンバとを具備してなり、上半リンクメンバ同士の枢
    結点で上側の昇降シャフトを支持するとともに、下半リ
    ンクメンバ同士の枢結点で下側の昇降シャフトを支持し
    ていることを特徴とする移動間仕切装置。
  3. 【請求項3】天井レールと、走行体と、懸吊杆と、移動
    壁と、上、下密接部材と、上、下の昇降シャフトと、リ
    ンク式の昇降シャフト駆動機構とを具備してなり、上、
    下昇降シャフトの昇降ストロークを相互に異ならせたこ
    とを特徴とする移動間仕切装置であって、 前記移動壁は、前記懸吊杆及び前記走行体を介して前記
    天井レールに移動可能に懸吊支持されており、 前記上、下密接部材は、前記移動壁の上縁部及び下縁部
    に、天井面及び床面に向けて突没し得るように配設さ
    れ、 前記両昇降シャフトは、先端で前記上、下密接部材をそ
    れぞれ保持して前記移動壁内に昇降可能に配設され、 前記昇降シャフト駆動機構は、相互に逆ねじとなる2種
    類のねじ部を有してなる操作軸と、この操作軸の各ねじ
    部に螺合させた対をなすナットと、内方端同士を相互に
    枢結し各中間部分を前記各ナットに枢着した対をなす上
    半リンクメンバと、内方端同士を枢結し各外方端を前記
    上半リンクメンバの各外方端に枢着した対をなす下半リ
    ンクメンバとを具備してなり、上半リンクメンバ同士の
    枢結点で上側の昇降シャフトを支持するとともに、下半
    リンクメンバ同士の枢結点で下側の昇降シャフトを支持
    していることを特徴とする移動間仕切装置。
  4. 【請求項4】天井レールと、走行体と、懸吊杆と、移動
    壁と、上、下密接部材と、上、下の昇降シャフトと、リ
    ンク式の昇降シャフト駆動機構とを具備してなり、上、
    下昇降シャフトの昇降ストロークを相互に異ならせたこ
    とを特徴とする移動間仕切装置であって、 前記移動壁は、前記懸吊杆及び前記走行体を介して前記
    天井レールに移動可能に懸吊支持されており、 前記上、下密接部材は、前記移動壁の上縁部及び下縁部
    に、天井面及び床面に向けて突没し得るように配設さ
    れ、 前記両昇降シャフトは、先端で前記上、下密接部材をそ
    れぞれ保持して前記移動壁内に昇降可能に配設され、 前記昇降シャフト駆動機構は、相互に逆ねじとなる2種
    類のねじ部を有してなる操作軸と、この操作軸の各ねじ
    部に螺合させた対をなすナットと、内方端同士を相互に
    枢結し各中間部分を前記各ナットに枢着した対をなす下
    半リンクメンバと、内方端同士を枢結し各外方端を前記
    下半リンクメンバの外方端に枢着した対をなす上半リン
    クメンバとを具備してなり、上半リンクメンバ同士の枢
    結点で上側の昇降シャフトを支持するとともに、下半リ
    ンクメンバ同士の枢結点で下側の昇降シャフトを支持し
    ていることを特徴とする移動間仕切装置。
JP1989102850U 1989-08-31 1989-08-31 移動間仕切装置 Expired - Lifetime JPH0735106Y2 (ja)

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JP2012031599A (ja) * 2010-07-29 2012-02-16 Tachikawa Blind Mfg Co Ltd パネル装置、縦型パネルルーバー及び移動間仕切装置
JP2014101657A (ja) * 2012-11-19 2014-06-05 Senyo Shokai:Kk 移動間仕切り壁

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