JP2556129Y2 - 裏込め用排水材の施工構造 - Google Patents

裏込め用排水材の施工構造

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JP2556129Y2
JP2556129Y2 JP10588291U JP10588291U JP2556129Y2 JP 2556129 Y2 JP2556129 Y2 JP 2556129Y2 JP 10588291 U JP10588291 U JP 10588291U JP 10588291 U JP10588291 U JP 10588291U JP 2556129 Y2 JP2556129 Y2 JP 2556129Y2
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克己 大井
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、盛土やトンネルなどの
擁壁に沿って埋設される裏込め用排水材を定位置に保持
するための裏込め用排水材の施工構造に関する。
【0002】
【従来の技術】適所に水抜き孔を有する擁壁の裏面に縦
横に並べた面状の排水材を重ね合わせると共に、擁壁の
裏面側に盛土をして排水材を埋設するという工法は知ら
れている。この工法で施工された宅地用造成地や道路、
堤防、トンネルなどの構築物において、排水材は、盛土
中の水分を擁壁の裏面に導いた後、水抜き孔に排出する
という働きをする。
【0003】上記工法において、擁壁は通常コンクリー
ト壁で形成され、従来は、排水材がそのような擁壁に釘
打ちやねじ止めすることにより固定されていた。しか
し、コンクリート壁である擁壁に釘打ちやねじ締めを行
うとひび割れを生じやすく、ひび割れを生じた場合に
は、そこから漏水を生じたり崩壊を生じたりするおそれ
がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】そこで、両面粘着テー
プで擁壁の裏面に排水材を接合するという方法を採用す
ることがあった。しかし、強風時や降雨時には両面粘着
テープが排水材や擁壁の裏面にうまく付着しなかった
り、付着したとしてもその後に剥がれたりするといった
事態を多々生じることがあった。
【0005】本考案は以上の事情に鑑みてなされたもの
で、擁壁の裏面に排水材を確実に固定することができ、
しかも擁壁にひび割れを生じさせるおそれのない裏込め
用排水材の施工構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の裏込め用排水材
の施工構造は、擁壁に掛止した吊り具で擁壁の裏面に重
ねられた裏込め用排水材の上端部が吊り下げられている
ものである。
【0007】
【作用】この構成であると、擁壁に釘打ちやねじ締めを
行わなくても、擁壁の裏面に排水材が重ね合わされる。
【0008】
【実施例】図1に本考案の実施例による裏込め用排水材
の施工構造を示している。擁壁1は垂直に立ち上がった
裏面11を有している。排水材2は面状である。この排
水材2は擁壁1の裏面11に重ね合わされている。そし
て、排水材2の上端部が吊り具3で吊り下げられてい
る。擁壁1における裏面11の下端部に有孔排水管4が
配設されている。
【0009】図2に拡大して示したように、吊り具3
は、逆U字状に形成されたフック部31とフック部31
の端部に取り付けられたクランプ32とを備え、フック
部31を擁壁1の頂部12に引っ掛けることによって擁
壁1に保持され、クランプ部32で最上段の排水材2の
上端部を挾持させることによってその排水材2を吊り下
げている。図例のクランプ部32は固定爪片33と可動
爪片34とをピン35で結合し、かつ、両爪片33,3
4を閉方向に付勢するばね36を具備する。このような
吊り具3において、把手37で可動爪片34を固定爪片
33からばね36の力に抗して引き離した後、排水材2
の上端部を固定爪片33と可動爪片34との間に嵌めて
把手37を離すと、ばね36の力で可動爪片34が閉方
向に復帰し、排水材2の上端部が両爪片33,34で挾
持される。このとき、排水材2の透水シート22(後述
する)を爪片33,34で突き破らないようにすること
が望ましく、そうしておくことにより排水材2の内部に
土が侵入して水みちを詰まらせるという事態が未然に防
止される。
【0010】このような吊り具3を用いる場合、フック
部31における先端側の立下り部31aの長さを適切に
定めておくと、擁壁1の頂面から排水材1の上端との間
に確保すべき必要な間隔が正確に設定される利便があ
る。たとえば、宅地造成地の場合、擁壁1の頂面から排
水材2の上端との間に30〜50cmの間隔を隔ててお
くことが望ましいのであり、その場合には、上記立下り
部31aの長さを30〜50cm程度に設定しておけば
よい。
【0011】擁壁1の高さによっては、図示のように排
水材2を縦に並べて積み上げることにより排水材2の全
高を擁壁1の裏面11に合わせる必要がある。この場
合、図2に拡大して説明的に示したように、排水材2,
2同士の間において、上段側の排水材2の透水シート2
2aを下段側の排水材2の透水シート22bの外側に重
ね合わせ、両方の透水シート22a,22bに跨がって
粘着テープ4を貼り付けるという手法で接続することが
できる。
【0012】排水材2…を粘着テープで擁壁1の裏面1
1に貼り付けるという方法を、上述した吊り具3による
吊下げ方法と併用してもよく、そのようにすることによ
って排水材2…がいっそう確実に擁壁1の裏面11に重
ね合わされる。
【0013】擁壁1の裏面側には、排水材2…の施工後
に盛土が施される。こうして施工された盛土中の水分
は、排水材2…の内部の空隙を“水みち”として円滑に
流れ、一部の水が擁壁1に形成された水抜き孔Hを経て
法面に流出し、残りの水が下側の有孔排水管4を経て排
出される。
【0014】図3は他の種類の吊り具3を示している。
この吊り具3はフック部31の端部に多くの爪体38を
切起し形成した金属製の板体39を固着した構成を有す
る。この吊り具3によると、爪体38を排水材に喰い込
ませて排水材を吊り下げることができる。
【0015】面状の排水材2として図4に示したものが
ある。このものは、高密度ポリエチレン樹脂を加圧成形
することにより製作された面状の立体構造体23とその
立体構造体23に接着剤で貼り付けられた透水シート2
2とからなる。立体構造体23はその両面側に突出する
格子配列の多数の突起23aを備えており、それらの突
起23aの相互間の空隙が“水みち”として役立つ。そ
して、多数の突起23aを備えた高密度ポリエチレン樹
脂板をポリプロピレン樹脂でなる不織布で作った透水シ
ート22で被覆したものである。透水シート22による
被覆は、立体構造体23の前面とその周囲の4つの端面
だけであっても、あるいは立体構造体23の前面とその
周囲の4つの端面と背面の一部であってもよい。
【0016】
【考案の効果】この考案によれば、擁壁にひび割れを生
じてそこから漏水したり崩壊したりする心配がなくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例による裏込め用排水材の施工構
造を示す部分概略斜視図である。
【図2】図1の要部の説明図である。
【図3】吊り具の他の例を示す概略斜視図である。
【図4】排水材の一部破断斜視図である。
【符合の説明】
1 擁壁 2 排水材 3 吊り具 11 擁壁の裏面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 擁壁に掛止した吊り具で擁壁の裏面に重
    ねられた裏込め用排水材の上端部が吊り下げられている
    ことを特徴とする裏込め用排水材の施工構造。
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