JP2556122Y2 - 自動車用シートのストッパー構造 - Google Patents

自動車用シートのストッパー構造

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JP2556122Y2
JP2556122Y2 JP7293691U JP7293691U JP2556122Y2 JP 2556122 Y2 JP2556122 Y2 JP 2556122Y2 JP 7293691 U JP7293691 U JP 7293691U JP 7293691 U JP7293691 U JP 7293691U JP 2556122 Y2 JP2556122 Y2 JP 2556122Y2
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screw shaft
stopper
shaft
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車用シートのスト
ッパー構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用シート、例えばパワーシ
ートとしては、図4及び図5に示すように、スライダー
1でシート2を支持し、該シート2側に取付けたねじ軸
3にセレーションで連結したウォームホイール4をケー
シング5内に設け、該ウォームホイール4を、モータで
駆動されるウォーム7で回転させて、車体フロア側に取
付けたスライドナット6に螺合するねじ軸3の回転によ
り、上記シート2を前後進させるようにしたものがあ
る。
【0003】上記ねじ軸3の一端部3aには、ボルト部
3bと、セレーション軸部3c(図5参照)と、該セレ
ーション軸部3cの基部に、セレーション軸部3cの内
径よりも小径の小軸部3dとを形成し、上記ウォームホ
イール4の内周にはセレーション穴部4a(図6参照)
を形成する。そして、ねじ軸3の一端部3aの小軸部3
dにワッシャ8を嵌入し、セレーション軸部3cにウォ
ームホイール4のセレーション穴部4aを嵌入し、ボル
ト部3bにワッシャ9を嵌入して、ナット10をボルト
部3bに締結することにより、ワッシャ8,9の間でウ
ォームホイール4を保持するようになっている。上記シ
ート2の後進位置を規制するために、ねじ軸3に金属製
のストッパー11を溶接固定して、該ストッパー11を
スライドナット6で当て止めるようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記ス
トッパー11は鋼鉄製であるために、ねじ軸3の材質
(S45C程度)が制限されるうえ、溶接熱でねじ軸3
の強度が部分的に変化したり、溶接スパッタがねじ軸に
付着する等の問題があった。また、ストッパー11は鋼
鉄製であるために、スライドナット6で当て止められた
ときの衝撃が大きく、さらに、衝撃によりウォームホイ
ール4やウォーム7が変形して異音が発生するという問
題があった。なお、ストッパー11を溶接でなくピンで
ねじ軸3に固定する方法もあるが、ねじ軸3にピンの貫
通孔をあける必要があるために、ねじ軸3の強度が部分
的に低下して応力集中が発生し、ねじ軸3が切損する危
険がある。
【0005】そこで、本考案の目的は、自動車用シート
において、ねじ軸の強度を低下させることなく、当て止
め時の衝撃を緩和できるストッパー構造を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の請求項1は、シートに取付けたねじ軸にセ
レーションで連結したウォームホイールを、モータで駆
動されるウォームで回転させて、スライドナットに螺合
するねじ軸の回転によりシートの各所を前後または上下
動させる自動車用シートにおいて、上記ねじ軸に合成樹
脂製のストッパーが固着され、該ストッパーに、スライ
ドナットのスラスト方向の荷重を受けるプッシュナット
がインサートモールドされていることを特徴としてい
る。また、請求項2は、上記ねじ軸に、ねじ軸のねじ部
をカバーするインサート金具と、スライドナットのスラ
スト方向の荷重を受けるプッシュナットとが嵌入され、
該インサート金具とプッシュナットとねじ軸とに合成樹
脂製のストッパーがアウトサートモールドされているこ
とを特徴としている。
【0007】
【作用】本考案の請求項1のストッパー構造によれば、
ねじ軸に合成樹脂製のストッパーを固着して、該ストッ
パーに、スライドナットのスラスト方向の荷重を受ける
プッシュナットをインサートモールドする。これによ
り、ねじ軸に溶接や貫通孔が不要となり、強度が低下し
なくなる。また、ストッパーは合成樹脂製であり、しか
もプッシュナットでスラスト方向の荷重を受けるので、
当て止め時の衝撃が緩和されるようになる。一方、請求
項2のストッパー構造によれば、インサート金具とプッ
シュナットとねじ軸とに合成樹脂製のストッパーをアウ
トサートモールドする。これにより、ストッパーのねじ
軸への固着が強固になり、アウトサートモールドも容易
に行える。
【0008】
【実施例】以下、本考案を図示の実施例により詳細に説
明する。なお、図5の従来技術と同一構成・作用の箇所
は同一番号を付して詳細な説明は省略する。
【0009】図1及び図2に示すように、合成樹脂製の
ウォームホイール4の内周にはセレーション穴部4aが
形成され、該セレーション穴部4aは、成形時の型抜き
を容易にするために抜き(勾配)角が付けられている。
該セレーション穴部4aのねじ軸3の嵌入側には、セレ
ーション穴部4aの内径よりも大径の嵌合穴4bを形成
している。該嵌合穴4bはセレーションが形成されてい
ないストレート穴が好ましい。
【0010】一方、ねじ軸3の一端部3aには、ボルト
部3bと、セレーション軸部3cと、該セレーション軸
部3cの基部に、セレーション軸部3cの外径よりも大
径で、かつ、ねじ部3fの外径よりも小径で、上記ウォ
ームホイール4の嵌合穴4bに一端部が嵌合する嵌合軸
部3eを形成している。該嵌合軸部3eは、ねじ部3f
のねじ山とねじ谷の中間径であるのが好ましい。上記ね
じ軸3のねじ部3fは嵌合軸部3eの他端部で徐々に切
り上げて、該他端部に不完全ねじ部が形成されていても
よい。ちなみに、ねじ部3fを嵌合軸部3eの他端部で
完全に終わらせるねじ加工は非常に困難である。
【0011】上記ねじ部3の嵌合軸部3eには円板状の
プッシュナット15を嵌入する。該プッシュナット15
は、内周部15aが軸方向に切り起こされ、該内周部1
5aが上記嵌合軸部3eに係合してスラスト方向の荷重
を受けるようになる。また、上記ねじ軸3の嵌合軸部3
eにはインサート金具16を嵌入する。該インサート金
具16は、上記嵌合軸部3eの不完全ねじ部をカバーす
る筒部16aと、上記プッシュナット15に対向する円
板部16bとを有している。
【0012】上記ねじ軸3の嵌合軸部3eにプッシュナ
ット15とインサート金具16を嵌入した後、図2に一
部のみ図示した成形金型17で、インサート金型16と
プッシュナット15と嵌合軸部3cとに合成樹脂製のス
トッパー18をアウトサートモールドする。この成形時
に、成形金型17でインサート金具16の筒部16aを
つかんでねじ軸3を位置決めできるので、ねじ軸3のね
じ部3fに傷が付かない。また、インサート金具16の
筒部16aで不完全ねじ部をカバーするので、成形時の
合成樹脂がねじ部3fを伝って成形金型17から流出す
ることがなく、アウトサートモールドが容易に行える。
【0013】また、インサート金具16の円板部16b
でプッシュナット15の成形前の傾きが防止できる。さ
らに、インサート金具16にストッパー18がアウトサ
ートモールドされてるが、インサート金具16は回転可
能であるから、スライドナット6にストッパー18が当
て止められたとき、ねじ軸3の回転力を吸収するので、
スライドナット6への食い付きが防止できる。
【0014】上記構成であれば、まず、ねじ軸3のボル
ト部3bからウォームホイール4の嵌合穴4bを嵌入し
ながら、該嵌合穴4bを、セレーション軸部3cを通過
させて嵌合軸部3eに嵌合させて、アウトサートモール
ドしたストッパー18の端部に当接させる。上記ウォー
ムホイール4のセレーション穴部4aは、ねじ軸3のセ
レーション軸部3cに係合して、ねじ軸3にウォームホ
イール4が連結される。その後、ボルト部3bにワッシ
ャ9を嵌入して、ナット10をボルト部3bに締結する
ことにより、ワッシャ9とストッパー12との間でウォ
ームホイール4を保持する。
【0015】この状態で、ウォームホイール4のセレー
ション穴部4bとねじ軸3のセレーション軸部3cとの
間に、ウォームホイール4の成形時の抜き角による隙間
があっても、ウォームホイール4の嵌合穴4bがねじ軸
3の嵌合軸部3fに嵌合しているので、ウォームホイー
ル4はラジアル方向に振動、つまりガタ付きにくくな
る。これにより、モータに作用する負荷の変化が減少す
るので、モータの作動音(異音)が減少すると共に、ス
ライダー1ががスムースにスライドするようになる。ま
た、ねじ軸3の嵌合軸部3fはセレーション軸部3cと
ねじ部3fの略中間径であり、軸径の変化が小さいの
で、ねじ軸3の強度も向上する。
【0016】一方、上記ストッパー18は、ねじ軸3の
嵌合軸部3eをアウトサートモールドしているから、嵌
合軸部3eへの固着が強固であり、従来のように、ねじ
軸3に溶接や貫通孔が不要になり、ねじ軸3の強度が低
下しなくなる。また、ストッパー18は合成樹脂製であ
り、かつ、スライドナット6への当て止め時のスラスト
方向の荷重はプッシュナット15で受けることができる
ので、衝撃が大幅に緩和され、スライドフィーリングが
向上するとともに、ウォームホイール4等の変形も防止
できる。なお、プッシュナット15及びインサート金具
16をストッパー18のインサートモールドして、該ス
トッパー18をねじ軸3の嵌合軸部3eに固着する構成
としても良い。なおまた、上記実施例では、シート2の
前後動位置を規制するためのストッパー18であった
が、シート2を上下動させるリフター等のストッパーに
も適用できることは言うまでもない。
【0017】図3はストッパー18の変形例であり、軸
方向の中間部に中空部18aを形成して、該中空部18
aがクッションとなるようにすれば、スライドナット6
の衝撃がより緩和できる。
【0018】
【考案の効果】以上の説明からも明らかなように、本考
案のシートのストッパー構造によれば、ねじ軸に合成樹
脂製のストッパーを固着して、該ストッパーに、スライ
ドナットのスラスト方向の荷重を受けるプッシュナット
をインサートモールドしたものである。これにより、ね
じ軸に溶接や貫通孔が不要となり、ねじ軸の強度が低下
しなくなる。また、ストッパーは合成樹脂製であり、し
かもプッシュナットでスラスト方向の荷重を受けるの
で、スライドナットの当て止め時の衝撃が緩和されるよ
うになる。また、インサート金具とプッシュナットとね
じ軸とに合成樹脂製のストッパーをアウトサートモール
ドすることにより、ストッパーのねじ軸への固着が強固
になり、アウトサートモールドも容易に行えるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案のミッション部分の分解斜視図
【図2】 同ミッション部分の断面図
【図3】 変形例のストッパーの断面図
【図4】 パワーシートの側面図
【図5】 従来のミッション部分の断面図
【図6】 図5のA−A線断面図
【符号の説明】
1…スライダー、2…シート、3…ねじ軸、4…ウォー
ムホイール、7…ウォーム、15…プッシュナット、1
6…インサート金具、18…ストッパー。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートに取付けたねじ軸にセレーション
    で連結したウォームホイールを、モータで駆動されるウ
    ォームで回転させて、スライドナットに螺合するねじ軸
    の回転によりシートの各所を前後または上下動させる自
    動車用シートにおいて、 上記ねじ軸に合成樹脂製のストッパーが固着され、該ス
    トッパーに、スライドナットのスラスト方向の荷重を受
    けるプッシュナットがインサートモールドされているこ
    とを特徴とする自動車用シートのストッパー構造。
  2. 【請求項2】 シートに取付けたねじ軸にセレーション
    で連結したウォームホイールを、モータで駆動されるウ
    ォームで回転させて、スライドナットに螺合するねじ軸
    の回転によりシートの各所を前後または上下動させる自
    動車用シートにおいて、 上記ねじ軸に、ねじ軸のねじ部をカバーするインサート
    金具と、スライドナットのスラスト方向の荷重を受ける
    プッシュナットとが嵌入され、該インサート金具とプッ
    シュナットとねじ軸とに合成樹脂製のストッパーがアウ
    トサートモールドされていることを特徴とする自動車用
    シートのストッパー構造。
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