JP2555924Y2 - 超音波モータ - Google Patents

超音波モータ

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JP2555924Y2
JP2555924Y2 JP1992024094U JP2409492U JP2555924Y2 JP 2555924 Y2 JP2555924 Y2 JP 2555924Y2 JP 1992024094 U JP1992024094 U JP 1992024094U JP 2409492 U JP2409492 U JP 2409492U JP 2555924 Y2 JP2555924 Y2 JP 2555924Y2
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徹 中澤
幹雄 梅田
利男 高橋
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は電気ひずみ振動子を用い
て回転駆動力を発生する超音波モータに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】超音波モータは電気−機械変換効率が大
変高く、定電圧で、しかも低速であっても大きな駆動ト
ルクを発生させることのできるものである。中でも、低
速であっても安定して回転トルクを発生し、しかも制御
が容易な複合振動子型超音波モータは様々な分野での使
用が期待されている。
【0003】従来、この種の超音波モータの一構造例と
して、図2に示す構造の超音波モータが知られている。
図2に示す超音波モータ本体12は、ステータボトム2
2と環状のねじり振動子20と中空のステータホルダ1
8と環状の縦振動子16と中空のステータヘッド14が
センタボルト25で回転自在に連結されてなるステータ
24とロータ26とからなる。ロータ26はセンタボル
ト25でステータ24と連結されていると共に、ステー
タ24とロータ26は摺動状態で連設している。ステー
タ24とロータ26の間には摩擦材が介在している。ま
た、センタボルト25には、ストッパー29で係止され
たばね部材28が装着され、ばね部材28はロータ26
をステータヘッド14に摩擦材を介して押圧し、ロータ
26におけるセンタボルト25の貫通部分には、ベアリ
ングが組み込まれている。さらに、図示した超音波モー
タ10は、超音波モータ本体12を、パイプ34とパイ
プ34の端部に回転自在に設けられたホルダ36とから
なるケース35内に内設してなる。この際、ステータ2
4の縦振動モードとねじり振動モードの節となる位置に
フランジ32が設けられており、超音波モータ本体12
を内設する際には、このフランジ32をホルダ36の内
壁に固定することで行なう。さらに、ロータ26とパイ
プ34はスポーク30によって連結されている。
【0004】前記構成の超音波モータ10においては、
ねじり振動子20がロータ26の回転駆動力を発生さ
せ、縦振動子16はステータ24とロータ26との接触
制御を行なうようになっている。即ち、ばね部材28の
ばね力によってステータヘッド14とロータ26が押圧
触されている状態でねじり振動子20に電圧を印加す
ると、ねじり振動子20のねじり力によってロータ26
は微小角度回転する。回転後に縦振動子16でロータ2
6のステータヘッド14に対する押圧力を少なくする
と、ねじり振動子20のねじり量は相殺されて消失す
る。ここで再びねじり振動子20に電圧を印加するとロ
ータ26は再び微小角度回転することになる。こうした
ねじり振動子20の振動と縦振動子16の振動の組合せ
からなる楕円運動を繰り返し行なうことで、ロータ26
を一定の方向に回転させることができ、この構造の超音
波モータは、低速でも高トルクが容易に得られ、運転音
が静かな特徴を有している。
【0005】そして、ロータ26とスポーク30で連結
されたパイプ34に回転運動を要する対象体を装着する
ことで、有効に超音波モータ10の回転力を取り出して
使用することができる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の超音波モータ10であっては、軸出力の取り出しを
太径なロータ26ないしパイプ34からでしか行なえ
ず、しかもロータ26は超音波モータ本体12の構成
上、その中心部に配置され、軸出力の取り出し位置とし
ては汎用性を低下せしめてしまうものであった。さら
に、超音波モータ本体12の支持固定はフランジ32を
把持するものであって、固定方法に制約が生じてしまっ
ている。
【0007】本考案は前記課題を解決するためになされ
たもので、超音波モータの軸出力の取り出し方を改善
し、汎用性を高めるものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の超音波モ
ータは、 縦振動子とねじり振動子を有した円柱状のステータ
と、該ステータの前部に加圧接触されたロータとを具備
した超音波モータ本体 超音波モータ本体を内包すると共に前記ステータが固
定されるケース ロータと連結されると共に少なくとも一部が前記ケー
スに穿設された嵌通孔を嵌通するカップラーを有し、ね
じり振動子とステータの後端部の間に縮径部が形成さ
れ、ステータの後端部がケースに固定されているもので
ある。
【0009】
【作用】本考案の超音波モータでは、超音波モータ本体
をケース内に内設し、ロータと連動するカップラーの少
なくとも一部をケースの外部に位置するようにし、その
部分を出力軸としたもので、超音波モータの出力軸を小
径な軸とすることができ、汎用性を高めることができ
る。さらに、超音波モータの収まりが良いことから、超
音波モータの設置固定を容易にかつ強固にでき、やはり
使用用途が広まり汎用性を高めることができる。
【0010】
【実施例】〔実施例1〕 本考案の一実施例を図1を参照して説明する。尚、図2
に示した従来例の超音波モータと同一の部材には同符号
を使用し、説明を省略する。
【0011】図1に示す超音波モータ本体41は、ステ
ータボトム44と環状のねじり振動子20と中空のステ
ータホルダ18と環状の縦振動子16とステータヘッド
14がセンタボルト25で回転自在に連結されてなるス
テータ42と、ロータ26とからなる。ロータ26とス
テータ42は回転自在に且つ加圧接触されて摺動状態で
連設されると共に、ステータ42とロータ26はセンタ
ボルト25で連結している。ステータ42とロータ26
の間には摩擦材(図示略)が介在している。
【0012】さらに、超音波モータ本体41はケース5
4内に内設されている。ケース54は、超音波モータ本
体41の側方に位置するケースサイド55と後方に位置
するケースバック56と前方に位置するケースフロント
58とからなる。このケース54は超音波モータ本体4
1を内包するもので、その形状は円筒状の他、四角柱状
等制限されないが、超音波モータ本体41を内部に内設
できる範囲内で、できるだけ小さい方が超音波モータ4
0として小型化、軽量化を図ることができて好ましい。
ケース54の材料も限定されないが、モータの駆動力や
振動に耐え得る剛性を有した上で軽いものが好ましい。
例えば、アルミニウムやジュラルミン等の金属やエンジ
ニアプラスチック等が適用できる。ケースフロント58
の中央部には、嵌通孔60が穿設されている。そして、
この嵌通孔60にはカップラー50の先端部52が嵌通
している。カップラー50はカップラーベース53とカ
ップラーサイド51と先端部52とからなる。さらに、
カップラー50はロータ26とスポーク48,48で連
結されている。スポーク48は、ロータ26の中心をそ
の中心とする複数の同心円状のものの他、円板状のもの
等、ロータ26とカップラー50を強固に連結するもの
であればどのようなものであっても構わない。
【0013】またさらに、カップラー50はロータ26
の回転力をケース54の外側に伝達すれば良いので、図
3に示すように、円筒状のカップラーサイド51と円板
状のカップラーベース53を組み合わせたものの他、図
4に示すように、2本の細長いカップラーサイド61,
61をカップラーベース53に垂設したもの、図5に示
すように、3本の(もしくはそれ以上複数の)細長いカ
ップラーサイド61,61,61をカップラーベース5
3に垂設したものや、図6に示すように、矩形状のカッ
プラーベース67を適用したものや、図7に示すよう
に、長尺のカップラーサイド61,61,61を分岐状
のカップラーベース69,69,69に各々垂設したも
の等が適用できる。さらに、嵌通孔60の周部にはベア
リング等が設けられていることが好ましい。また、ステ
ータ42の後端部はケースバック56に固定されてい
る。このステータ42の固定は、ねじ止めや接着剤の使
用等いれの方法を適用しても構わない。さらに、ステ
ータボトム44に縮径部46を形成することで、ステー
タ42の後端部が固定されることによる振動モードへの
影響を低減することができる。
【0014】上記構成の超音波モータ40においては、
ねじり振動子20がロータ26の回転駆動力を発生さ
せ、縦振動子16はステータ42とロータ26との接触
制御を行なうようになっている。即ち、ばね部材28の
ばね力によってステータヘッド14とロータ26が押圧
触されている状態で、ねじり振動子20に電圧を印加
すると、ねじり振動子20のねじり力によってロータ2
6は微小角度回転する。回転後に縦振動子16でロータ
26のステータヘッド14に対する押圧力を少なくする
と、ねじり振動子20のねじり量は相殺されて消失す
る。ここで再びねじり振動子20に電圧を印加するとロ
ータ26は再び微小角度回転することになる。こうした
ねじり振動子20の振動と縦振動子16の振動の組合せ
からなる楕円運動を繰り返し行なうことで、ロータ26
を一定の方向に回転させることができ、この構造の超音
波モータは、低速でも高トルクが容易に得られ、運転音
が静かな特徴を有している。
【0015】そして、ロータ26にはスポーク48を介
してカップラー50が連結されているので、ロータ26
の回転に連動してカップラー50も回転する。従って、
ケース54の外部に抜出しているカップラー50の先端
部52から軸出力を取り出すことができる。即ち、本実
施例の超音波モータ40では、カップラー50の先端部
52を出力軸とすることで、一般的な電磁モータと同様
に、モータの端部から抜出している軸から回転力を取り
出すことができるので、汎用性が高いものである。さら
に、超音波モータ40自体を固定設置するのに、ケース
54の全体または任意の一部分で支持することができる
ので、取り扱い性が向上し、固定が容易で汎用性が高い
ものである。また、ロータ26や、ロータ26とステー
タ42の摺動部等がケース54内に収められているの
で、騒音が外部に洩れることがなく、運転音が一層静か
である。
【0016】尚、超音波モータ40を設置する箇所にカ
ップラー50の先端部を固定し、ケース54を回転自在
にすることで、ケース54自体を出力軸とすることもで
きる。即ち、カップラー50を固定した上で超音波モー
タ本体41を作動させると、ロータ26は動かず、相対
的にステータ42が回転することとなる。従って、ステ
ータ42と固定されているケース54全体がステータ4
2の回転に連動して回転することとなる。もって、ケー
ス54から駆動力を取り出すことが可能となる。
【0017】〔実施例2〕 実施例2の超音波モータを図8に示す。ケースに形成さ
れる嵌通孔はカップラー50の少なくとも先端部52が
嵌通する大きさであれば良いことから、実施例2の超音
波モータ70は、嵌通孔を大きくし、実質的に図1の示
したケースフロント58が取り除かれた形状を有するケ
ース71を適用したものである。
【0018】即ち、本考案におけるケースとは、超音波
モータ本体の全体を覆うものやパイプ状のもの、さらに
はケースサイドにスリットや窓等が形成されたものも含
まれる。
【0019】
【考案の効果】本考案の超音波モータでは、カップラー
に形成されている小径の先端部から軸出力を取り出すこ
とができるので、一般のモータと同様な使用方法を適用
でき、使用用途が拡大し汎用性が向上したものである。
【0020】さらに、超音波モータ本体がケース内に内
設されているので、超音波モータ自体の支持固定、即ち
取付に自由度が大きく、且つ容易であるばかりか、コン
パクトで見栄えの向上を図ることもでき、やはり汎用性
が向上するものである。また作動による騒音の発生を一
層低下せしめることができる。また、ステータに縮径部
を形成した上でステータの後端部をケースに固定するこ
とで、振動モードに悪影響を与えることなく、強固に超
音波モータ本体をケース内に設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の超音波モータの側断面図である。
【図2】従来例の超音波モータの側断面図である。
【図3】実施例1のカップラーの斜視図である。
【図4】別のカップラーの斜視図である。
【図5】また別のカップラーの斜視図である。
【図6】また別のカップラーの斜視図である。
【図7】また別のカップラーの斜視図である。
【図8】実施例2の超音波モータの側断面図である。
【符号の説明】
10 超音波モータ 12 超音波モータ本体 16 縦振動子 20 ねじり振動子 24 ステータ 26 ロータ 35 ケース 40 超音波モータ 41 超音波モータ本体 42 ステータ 43 ステータ 46 縮径部 48 スポーク 50 カップラー 51 カップラーサイド 52 先端部 53 カップラーベース 54 ケース 55 ケースサイド 56 ケースバック 58 ケースフロント 60 嵌通孔 61 カップラーサイド 62 カップラー 64 カップラー 66 カップラー 67 カップラーベース 68 カップラー 69 カップラーベース 70 超音波モータ 71 ケース

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦振動子とねじり振動子を有した円柱状
    のステータと、該ステータの前部に加圧接触されたロー
    タとを具備した超音波モータ本体と、該超音波モータ本
    体を内包すると共に前記ステータが固定されるケース
    と、前記ロータと連結されると共に少なくとも一部が前
    記ケースに穿設された嵌通孔を嵌通するカップラーとか
    らなり、ねじり振動子とステータの後端部の間に縮径部
    が形成され、ステータの後端部がケースに固定されてい
    ることを特徴とする超音波モータ。
JP1992024094U 1992-04-15 1992-04-15 超音波モータ Expired - Fee Related JP2555924Y2 (ja)

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JPS58148682A (ja) * 1982-02-25 1983-09-03 Toshio Sashita 超音波振動を利用したモータ装置の駆動方法とモータ装置
JPS62217875A (ja) * 1986-03-19 1987-09-25 Hitachi Maxell Ltd 非磁性超音波モ−タ

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