JP2555870Y2 - ボトル - Google Patents
ボトルInfo
- Publication number
- JP2555870Y2 JP2555870Y2 JP330291U JP330291U JP2555870Y2 JP 2555870 Y2 JP2555870 Y2 JP 2555870Y2 JP 330291 U JP330291 U JP 330291U JP 330291 U JP330291 U JP 330291U JP 2555870 Y2 JP2555870 Y2 JP 2555870Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bottle
- arcuate concave
- concave surface
- center
- line
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- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、合成樹脂製のボトルで
あって、上胴部を強化したボトルに関する。
あって、上胴部を強化したボトルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、合成樹脂製のボトルは、内容液を
充填して密閉した後、内容液の冷却等により、ボトル内
の液圧が負圧となり、胴部や上胴部が部分的に変形する
ことがあるので、胴部や上胴部にリブ等を形成して、強
化している。
充填して密閉した後、内容液の冷却等により、ボトル内
の液圧が負圧となり、胴部や上胴部が部分的に変形する
ことがあるので、胴部や上胴部にリブ等を形成して、強
化している。
【0003】そして、上胴部をリブ等により強化したボ
トルは、多数存在し、1例として図8、図9に示すボト
ルがある。
トルは、多数存在し、1例として図8、図9に示すボト
ルがある。
【0004】前記ボトルは、上部が小径に形成されて、
裁頭円錐状に形成された上胴部1を、縦方向に設けられ
た稜線2によって、12個の凹入面30に区分したもの
である。
裁頭円錐状に形成された上胴部1を、縦方向に設けられ
た稜線2によって、12個の凹入面30に区分したもの
である。
【0005】そして、前記凹入面30は、両側の稜線2
に接する側部傾斜面31,31と、この側部傾斜面3
1,31の端の弧状端縁32に接する中央部33で形成
されている。
に接する側部傾斜面31,31と、この側部傾斜面3
1,31の端の弧状端縁32に接する中央部33で形成
されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】前記図8、図9に示す
従来のボトルの上胴部1は、稜線2と凹入面30によ
り、強化され、ボトル内部の負圧に耐えることのできる
ものであるが、本考案は、ボトルの上胴部1を、さらに
一層強化した形状にすることを技術的課題とする。
従来のボトルの上胴部1は、稜線2と凹入面30によ
り、強化され、ボトル内部の負圧に耐えることのできる
ものであるが、本考案は、ボトルの上胴部1を、さらに
一層強化した形状にすることを技術的課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、合成樹脂製の
ボトルの上胴部1を、縦方向に設けられた稜線2によっ
て区分した、多数の弧状凹面3に形成し、この弧状凹面
3の中心となる中心線Oは、それぞれの弧状凹面3の前
方に、それぞれあり、そして、前記それぞれの弧状凹面
3の前方の、それぞれの中心線Oは、それぞれ前記稜線
2に対して、角度θだけ傾斜し、かつ、隣接する弧状凹
面3の各中心線Oは、傾斜する方向が、互に反対となる
ように形成してボトルとした。
ボトルの上胴部1を、縦方向に設けられた稜線2によっ
て区分した、多数の弧状凹面3に形成し、この弧状凹面
3の中心となる中心線Oは、それぞれの弧状凹面3の前
方に、それぞれあり、そして、前記それぞれの弧状凹面
3の前方の、それぞれの中心線Oは、それぞれ前記稜線
2に対して、角度θだけ傾斜し、かつ、隣接する弧状凹
面3の各中心線Oは、傾斜する方向が、互に反対となる
ように形成してボトルとした。
【0008】
【作用】本考案は、ボトル内部の圧力が負圧となり、弧
状凹面3が、さらに、凹入したとき、稜線2を凹入させ
ようとする大きな力は、前記稜線2に斜めに交わる方向
に作用し、かつ、1つの稜線2の両側に位置する弧状凹
面3,3の傾斜の方向は、反対方向に傾斜するものであ
る。
状凹面3が、さらに、凹入したとき、稜線2を凹入させ
ようとする大きな力は、前記稜線2に斜めに交わる方向
に作用し、かつ、1つの稜線2の両側に位置する弧状凹
面3,3の傾斜の方向は、反対方向に傾斜するものであ
る。
【0009】したがって、従来例の如く凹入面30が稜
線2と平行に設けられたものと比較して、稜線2を凹入
させようとする力が小さくなり、ボトルの上胴部1が強
化される。
線2と平行に設けられたものと比較して、稜線2を凹入
させようとする力が小さくなり、ボトルの上胴部1が強
化される。
【0010】
【実施例】図1ないし図7は、本考案の1実施例のポリ
エチレンテレフタレート樹脂製のボトルを示すものであ
る。この実施例のボトルは、上胴部1の上部が小径に形
成され、下部が大径に形成されている。前記上胴部1は
縦方向に設けられた8つの稜線2によって区分した、8
つの弧状凹面3に形成してあり、この弧状凹面3は、ボ
トルの内側に凹入する弧状凹面3に形成してある。そし
て、前記弧状凹面3の円弧面の中心となる中心線Oは、
それぞれの弧状凹面3の前方に、それぞれあり、そし
て、前記それぞれの弧状凹面3の前方の、それぞれの中
心線Oは、それぞれ前記稜線2の正面よりみて、稜線2
に対して角度θが52°傾斜している。また、前記弧状
凹面3は、前記中心線Oを中心とする半径Rが40mm
の弧状凹面3である。
エチレンテレフタレート樹脂製のボトルを示すものであ
る。この実施例のボトルは、上胴部1の上部が小径に形
成され、下部が大径に形成されている。前記上胴部1は
縦方向に設けられた8つの稜線2によって区分した、8
つの弧状凹面3に形成してあり、この弧状凹面3は、ボ
トルの内側に凹入する弧状凹面3に形成してある。そし
て、前記弧状凹面3の円弧面の中心となる中心線Oは、
それぞれの弧状凹面3の前方に、それぞれあり、そし
て、前記それぞれの弧状凹面3の前方の、それぞれの中
心線Oは、それぞれ前記稜線2の正面よりみて、稜線2
に対して角度θが52°傾斜している。また、前記弧状
凹面3は、前記中心線Oを中心とする半径Rが40mm
の弧状凹面3である。
【0011】そして、前記中心線Oは、1つの稜線2に
隣接する弧状凹面3,3の、各中心線Oの傾斜する方向
が、互に反対方向に傾斜するよう形成してある。すなわ
ち、図1の上胴部1の中央部の稜線2より左側にある、
弧状凹面3の中心線Oは、左側が下方にあり、右側が上
方にあるように傾斜している。そして、前記中央部の稜
線2の右側に隣接する弧状凹面3の中心線Oは、左側が
上方にあり、右側が下方にあるように傾斜している。
隣接する弧状凹面3,3の、各中心線Oの傾斜する方向
が、互に反対方向に傾斜するよう形成してある。すなわ
ち、図1の上胴部1の中央部の稜線2より左側にある、
弧状凹面3の中心線Oは、左側が下方にあり、右側が上
方にあるように傾斜している。そして、前記中央部の稜
線2の右側に隣接する弧状凹面3の中心線Oは、左側が
上方にあり、右側が下方にあるように傾斜している。
【0012】前記上胴部1の下部に接続する胴部10
は、円筒状に形成され、胴部10を縦に2分する位置
に、縦方向の膨出リブ11が設けてあり、この膨出リブ
11の間には、横方向に設けられた凹入リブ12が、そ
れぞれ、4本設けてある。
は、円筒状に形成され、胴部10を縦に2分する位置
に、縦方向の膨出リブ11が設けてあり、この膨出リブ
11の間には、横方向に設けられた凹入リブ12が、そ
れぞれ、4本設けてある。
【0013】
【実験例1】図10は、前記実施例に示された形状で、
容量600mlのボトルを使用して行なった実験の結果
を示すものである。この実験例1は、ボトル内に液を充
填して、ボトルの口部4を、排液管の接続された蓋で密
閉し、ポンプでボトル内の液を排出して、その排出量
と、排出時の圧力を測定し、ボトルの液の吸収容量と、
ボトルの減圧強度を調査したものである。
容量600mlのボトルを使用して行なった実験の結果
を示すものである。この実験例1は、ボトル内に液を充
填して、ボトルの口部4を、排液管の接続された蓋で密
閉し、ポンプでボトル内の液を排出して、その排出量
と、排出時の圧力を測定し、ボトルの液の吸収容量と、
ボトルの減圧強度を調査したものである。
【0014】前記実験結果によれば、実験例1は、液の
吸収容量の最大値が、16mlであり、減圧強度の最大
値は、157mmHgであった。
吸収容量の最大値が、16mlであり、減圧強度の最大
値は、157mmHgであった。
【0015】
【比較例】図11は、上胴部1を、図8、図9に示す形
状とし、ほかの部分は実験例1と同様に形成した容量6
00mlのボトルを使用した実験結果を示すものであ
り、実験は実験例1と同様にして行なったものである。
状とし、ほかの部分は実験例1と同様に形成した容量6
00mlのボトルを使用した実験結果を示すものであ
り、実験は実験例1と同様にして行なったものである。
【0016】この比較例1は、液の吸収容量の最大値
が、10mlであり、減圧強度の最大値が、130mm
Hgであった。
が、10mlであり、減圧強度の最大値が、130mm
Hgであった。
【0017】この比較例1と、前記実験例1とを比較す
ると、実験例1は、比較例1より吸収容量の最大値が、
6ml(+60%)大きく、減圧強度の最大値が、27
mmHg(+21%)大きいものである。
ると、実験例1は、比較例1より吸収容量の最大値が、
6ml(+60%)大きく、減圧強度の最大値が、27
mmHg(+21%)大きいものである。
【0018】
【実験例2】図12は、実験例1と同一形状で、容量1
000mlのボトルを使用して行なった実験結果を示す
ものであり、実験は、実験例1と同様にして行なった。
000mlのボトルを使用して行なった実験結果を示す
ものであり、実験は、実験例1と同様にして行なった。
【0019】この実験例2は、液の吸収容量の最大値
が、38mlであり、減圧強度の最大値が179mmH
gであった。
が、38mlであり、減圧強度の最大値が179mmH
gであった。
【0020】
【比較例2】図13は、比較例1と同様の形状で、容量
1000mlのボトルを使用し、実験例1と同様にして
行なった実験結果を示すものである。
1000mlのボトルを使用し、実験例1と同様にして
行なった実験結果を示すものである。
【0021】この比較例2は、液の吸収容量の最大値
が、20mlであり、減圧強度の最大値が、119mm
Hgであった。
が、20mlであり、減圧強度の最大値が、119mm
Hgであった。
【0022】この比較例2と、前記実験例2を比較する
と、実験例2は比較例2より、吸収容量の最大値が、1
8ml(+90%)大きく、減圧強度の最大値が、60
mmHg(+50%)大きいものである。
と、実験例2は比較例2より、吸収容量の最大値が、1
8ml(+90%)大きく、減圧強度の最大値が、60
mmHg(+50%)大きいものである。
【0023】
【考案の効果】本考案は、ボトルの上胴部1に、稜線2
によって区分した、多数の弧状凹面3を形成し、この弧
状凹面3の中心となる中心線Oを、前記稜線2に対して
傾斜して設け、かつ、隣接する弧状凹面3の各中心線O
の傾斜する方向が、互に反対方向となるように形成した
ものである。
によって区分した、多数の弧状凹面3を形成し、この弧
状凹面3の中心となる中心線Oを、前記稜線2に対して
傾斜して設け、かつ、隣接する弧状凹面3の各中心線O
の傾斜する方向が、互に反対方向となるように形成した
ものである。
【0024】したがって、ボトル内部の圧力が負圧とな
り、弧状凹面3が、さらに凹入したとき、稜線2を凹入
させようとする大きな力は、前記稜線2に斜めに交わる
ような方向に作用し、かつ、1つの稜線2の左右の弧状
凹面3,3で同一方向とならないので、凹入面が稜線と
平行に設けられたものに比較して、稜線2を凹入させよ
うとする力が小さくなり、ボトルの上胴部1が強化され
るものである。
り、弧状凹面3が、さらに凹入したとき、稜線2を凹入
させようとする大きな力は、前記稜線2に斜めに交わる
ような方向に作用し、かつ、1つの稜線2の左右の弧状
凹面3,3で同一方向とならないので、凹入面が稜線と
平行に設けられたものに比較して、稜線2を凹入させよ
うとする力が小さくなり、ボトルの上胴部1が強化され
るものである。
【図1】本考案の1実施例の正面図である。
【図2】本考案の1実施例の側面図である。
【図3】本考案の1実施例の断面図で図4のA−A線よ
り断面した図である。
り断面した図である。
【図4】本考案の1実施例の平面図である。
【図5】本考案の1実施例の断面図で図1のC−C線で
断面した図である。
断面した図である。
【図6】本考案の1実施例の断面図で図1のB−B線で
断面した図である。
断面した図である。
【図7】本考案の1実施例の部分断面図で図2のD−D
線で断面した図である。
線で断面した図である。
【図8】従来例の上胴部を示す正面図である。
【図9】従来例の断面図で図8のE−E線で断面した図
である。
である。
【図10】本考案の実験例1の実験結果を示すグラフ図で
ある。
ある。
【図11】比較例1の実験結果を示すグラフ図である。
【図12】本考案の実験例2の実験結果を示すグラフ図で
ある。
ある。
【図13】比較例2の実験結果を示すグラフ図である。
1‥上胴部 2‥稜線 3‥弧状凹面、 O‥弧状凹面の中心線、 θ‥中心線が稜線に対して傾斜する角度。
Claims (1)
- 【請求項1】 合成樹脂製のボトルの上胴部1を、縦方
向に設けられた稜線2によって区分した、多数の弧状凹
面3に形成し、この弧状凹面3の中心となる中心線O
は、それぞれの弧状凹面3の前方に、それぞれあり、そ
して、前記それぞれの弧状凹面3の前方の、それぞれの
中心線Oは、それぞれ前記稜線2に対して、角度θだけ
傾斜し、かつ、隣接する弧状凹面3の各中心線Oは、傾
斜する方向が、互に反対となるように形成したボトル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP330291U JP2555870Y2 (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | ボトル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP330291U JP2555870Y2 (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | ボトル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04102206U JPH04102206U (ja) | 1992-09-03 |
JP2555870Y2 true JP2555870Y2 (ja) | 1997-11-26 |
Family
ID=31732104
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP330291U Expired - Fee Related JP2555870Y2 (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | ボトル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2555870Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2833481B2 (ja) * | 1994-07-20 | 1998-12-09 | 東洋製罐株式会社 | 耐座屈性プラスチックボトル |
US5593056A (en) * | 1995-05-08 | 1997-01-14 | Pepsico., Inc. | Rib for plastic container |
-
1991
- 1991-02-01 JP JP330291U patent/JP2555870Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04102206U (ja) | 1992-09-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |