JP2555861Y2 - 耐火帯の取付構造 - Google Patents
耐火帯の取付構造Info
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- JP2555861Y2 JP2555861Y2 JP1990043585U JP4358590U JP2555861Y2 JP 2555861 Y2 JP2555861 Y2 JP 2555861Y2 JP 1990043585 U JP1990043585 U JP 1990043585U JP 4358590 U JP4358590 U JP 4358590U JP 2555861 Y2 JP2555861 Y2 JP 2555861Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、相互に間隔をあけて隣接する建築構造物な
どの一対の躯体間に配置される耐火帯の取付構造に関す
る。
どの一対の躯体間に配置される耐火帯の取付構造に関す
る。
従来の技術 相互に間隔をあけて隣接する高層ビルなどの各躯体間
には、その間隔の近傍で火災が発生したときにその間隔
内への炎などの侵入を防ぐために耐火帯が設けられてい
る。この耐火帯は、ひる石あるいはセラミックなどを素
材とし、比較的重量があるため、特に高層ビル間への取
付作業は手間を要し、したがって取付作業を簡略化およ
び迅速化が望まれている。
には、その間隔の近傍で火災が発生したときにその間隔
内への炎などの侵入を防ぐために耐火帯が設けられてい
る。この耐火帯は、ひる石あるいはセラミックなどを素
材とし、比較的重量があるため、特に高層ビル間への取
付作業は手間を要し、したがって取付作業を簡略化およ
び迅速化が望まれている。
このような問題を解決するために、たとえば実開昭61
−179203号公報に示される先行技術では、断熱材の表面
が金属板で覆われた本考案の耐火帯に相当する継手部材
の幅方向両端部を、断面形状が略Ｃ字状の取付用縁材の
相互に対向する開放脚部によって挟持することによっ
て、継手部材を簡単にかつ確実に取付けることができる
ようにした耐火帯の取付構造が開示されている。
−179203号公報に示される先行技術では、断熱材の表面
が金属板で覆われた本考案の耐火帯に相当する継手部材
の幅方向両端部を、断面形状が略Ｃ字状の取付用縁材の
相互に対向する開放脚部によって挟持することによっ
て、継手部材を簡単にかつ確実に取付けることができる
ようにした耐火帯の取付構造が開示されている。
考案が解決しようとする課題 このような先行技術では、前記金属板で被覆された継
手部材の幅方向両端部は各躯体に固定されていないた
め、地震などにより、取付用縁材内部で耐火帯が踊り、
さらに地震がおさまっても元の状態に復元しないという
問題がある。また前記継手部材を各縁材に取付ける際
に、作業者は継手部材を手で支えた状態で外部側の溝形
部材を装着して固定しなければならず、取付時の作業性
が悪いという問題がある。しかも火災発生時に前記外部
側の溝形部材が焼け落ちたとき、前記継手部材を縁材に
よって保持できなくなり、耐火性能の信頼性が低いとい
う問題がある。
手部材の幅方向両端部は各躯体に固定されていないた
め、地震などにより、取付用縁材内部で耐火帯が踊り、
さらに地震がおさまっても元の状態に復元しないという
問題がある。また前記継手部材を各縁材に取付ける際
に、作業者は継手部材を手で支えた状態で外部側の溝形
部材を装着して固定しなければならず、取付時の作業性
が悪いという問題がある。しかも火災発生時に前記外部
側の溝形部材が焼け落ちたとき、前記継手部材を縁材に
よって保持できなくなり、耐火性能の信頼性が低いとい
う問題がある。
したがって本考案の目的は、耐火帯の取付作業を簡略
化および迅速化することができるとともに、耐火性能の
信頼性を向上することができるようにした耐火帯の取付
構造を提供することである。
化および迅速化することができるとともに、耐火性能の
信頼性を向上することができるようにした耐火帯の取付
構造を提供することである。
課題を解決するための手段 本考案は、相互に間隔をあけて隣接する２つの躯体1
a,1bに、各躯体1a,1bから離れる方向に突出する支持片2
6a,26bを有する縁材7a,7bをそれそれ固定し、 一方の縁材7bにカバープレート６の幅方向一端部をヒ
ンジ32によって角変位自在に連結し、 各躯体1a,1b間に設ける耐火帯び５の幅方向両端部の
一方表面18に、金属製の摺動部材19a,19bを各縁材7a,7b
に形成された支持片26a,26bに当接させる状態でそれぞ
れ配設し、 各摺動部材19a,19bと耐火帯び５の幅方向両端部と
を、前記縁材7a,7bとともに各支持片26a,26bよりも側端
部側で各躯体1a,1bに固定し、 耐火帯５の他方表面27上に前記カバープレート６を配
置し、各縁材7a,7bに取付けたカバー体37a,37bの先端部
にシール部材36a,36pを設け、このシール部材36a,36bに
よってカバープレート６を弾発的に押圧することを特徴
とする耐火帯の取付構造である。
a,1bに、各躯体1a,1bから離れる方向に突出する支持片2
6a,26bを有する縁材7a,7bをそれそれ固定し、 一方の縁材7bにカバープレート６の幅方向一端部をヒ
ンジ32によって角変位自在に連結し、 各躯体1a,1b間に設ける耐火帯び５の幅方向両端部の
一方表面18に、金属製の摺動部材19a,19bを各縁材7a,7b
に形成された支持片26a,26bに当接させる状態でそれぞ
れ配設し、 各摺動部材19a,19bと耐火帯び５の幅方向両端部と
を、前記縁材7a,7bとともに各支持片26a,26bよりも側端
部側で各躯体1a,1bに固定し、 耐火帯５の他方表面27上に前記カバープレート６を配
置し、各縁材7a,7bに取付けたカバー体37a,37bの先端部
にシール部材36a,36pを設け、このシール部材36a,36bに
よってカバープレート６を弾発的に押圧することを特徴
とする耐火帯の取付構造である。
作用 本考案に従えば、相互に間隔をあけて隣接する２つの
躯体1a,1bには縁材7a,7bがそれぞれ固定される。各縁材
7a,7bは各躯体1a,1bから離れる方向に突出する支持片26
a,26bを有し、各支持片26a,26b上には耐火帯５の幅方向
両端部の一方表面18に固定される金属製の摺動部材19a,
19bが前記耐火帯５とともに支持される。この耐火帯の
他方表面27上には、カバープレート６が配置され、この
カバープレート６がカバー体37a,37bの先端部に設けら
れるシール部材36a,36bによって弾発的に押圧される。
このようにして耐火帯５は縁材7a,7bの支持片26a,26b上
でカバープレート６によって押圧され、隙間の発生が防
がれ、各躯体1a,1bが相互に近接／離反する方向の変位
に応じて躯体1a,1b間に設けられた耐火帯５のたるみの
量が変化して躯体1a,1bの変位を吸収し、各躯体1a,1b間
の相対的変位に拘わらず各躯体1a,1b間の間隔内へ炎な
どの侵入を防止することができる。
躯体1a,1bには縁材7a,7bがそれぞれ固定される。各縁材
7a,7bは各躯体1a,1bから離れる方向に突出する支持片26
a,26bを有し、各支持片26a,26b上には耐火帯５の幅方向
両端部の一方表面18に固定される金属製の摺動部材19a,
19bが前記耐火帯５とともに支持される。この耐火帯の
他方表面27上には、カバープレート６が配置され、この
カバープレート６がカバー体37a,37bの先端部に設けら
れるシール部材36a,36bによって弾発的に押圧される。
このようにして耐火帯５は縁材7a,7bの支持片26a,26b上
でカバープレート６によって押圧され、隙間の発生が防
がれ、各躯体1a,1bが相互に近接／離反する方向の変位
に応じて躯体1a,1b間に設けられた耐火帯５のたるみの
量が変化して躯体1a,1bの変位を吸収し、各躯体1a,1b間
の相対的変位に拘わらず各躯体1a,1b間の間隔内へ炎な
どの侵入を防止することができる。
このような耐火帯５の幅方向両端部は、前記縁材7a,7
bとともに各支持片26a,26bよりも側端部側で各躯体1a,1
bに固定され、したがって前記先行技術に関連して述べ
たように、火災発生時のシール部材36a,36bの焼損など
によってカバープレート６による支持片26a,26b上で押
圧力が解除されても、耐火帯５が脱落してしまうことが
防がれ、信頼性の高い耐火性能を達成することができ
る。また前記耐火帯び５の他方表面27上に配置される前
記カバープレート６は、その幅方向一端部がヒンジ32に
よって一方の縁材76に角変位自在に連結されるので、各
躯体1a,1b間の相対的に近接／離反する方向の変位をカ
バープレート６の角変位によって許容し得るとともに、
火災発生時にシール部材36a,36bが焼損しても、カバー
プレート６が脱落するおそれはなく、各躯体1a,1b間の
間隔をカバープレート６と耐火帯５とによって確実に塞
いだ状態を保ち、カバープレート６によって耐火帯５を
保護し、耐火帯５による耐火性能の低下を防止すること
ができる。したがって耐火帯５の幅方向両端部が各躯体
1a,1bに固定されるので、取付時に作業者が耐火帯５を
支えた状態を維持しなければならないという不具合が生
じない。
bとともに各支持片26a,26bよりも側端部側で各躯体1a,1
bに固定され、したがって前記先行技術に関連して述べ
たように、火災発生時のシール部材36a,36bの焼損など
によってカバープレート６による支持片26a,26b上で押
圧力が解除されても、耐火帯５が脱落してしまうことが
防がれ、信頼性の高い耐火性能を達成することができ
る。また前記耐火帯び５の他方表面27上に配置される前
記カバープレート６は、その幅方向一端部がヒンジ32に
よって一方の縁材76に角変位自在に連結されるので、各
躯体1a,1b間の相対的に近接／離反する方向の変位をカ
バープレート６の角変位によって許容し得るとともに、
火災発生時にシール部材36a,36bが焼損しても、カバー
プレート６が脱落するおそれはなく、各躯体1a,1b間の
間隔をカバープレート６と耐火帯５とによって確実に塞
いだ状態を保ち、カバープレート６によって耐火帯５を
保護し、耐火帯５による耐火性能の低下を防止すること
ができる。したがって耐火帯５の幅方向両端部が各躯体
1a,1bに固定されるので、取付時に作業者が耐火帯５を
支えた状態を維持しなければならないという不具合が生
じない。
実施例 第１図は、本考案の一実施例の水平断面図である。相
互に間隔Ｌをあけて隣接する建築構造物などの躯体1a,1
b間には、内部２から外部３に向けて止水板４、耐火帯
５およびカバープレート６がこの順序で配置される。躯
体1a,1bには、金属製の縁材7a,7bがそれぞれ設けられ
る。これらの縁材7a,7bは、第１図に示される仮止め状
態のアンカーボルト8a,8bよりも下方あるいは上方です
でに固定されているアンカーボルトによって各躯体1a,1
bに取付けられており、後述するようにアンカーボルト8
a,8bは耐火帯５を位置決めした状態で縁材7a,7bととも
に各躯体1a,1bにそれぞれ固定される。
互に間隔Ｌをあけて隣接する建築構造物などの躯体1a,1
b間には、内部２から外部３に向けて止水板４、耐火帯
５およびカバープレート６がこの順序で配置される。躯
体1a,1bには、金属製の縁材7a,7bがそれぞれ設けられ
る。これらの縁材7a,7bは、第１図に示される仮止め状
態のアンカーボルト8a,8bよりも下方あるいは上方です
でに固定されているアンカーボルトによって各躯体1a,1
bに取付けられており、後述するようにアンカーボルト8
a,8bは耐火帯５を位置決めした状態で縁材7a,7bととも
に各躯体1a,1bにそれぞれ固定される。
前記止水板４は、ゴムなどの可撓性を有する材料から
成り、内部に向けて凸に弯曲して配置される。止水板４
の幅方向、すなわち第１図の左右方向両端部には嵌合突
部9a,9bが形成され、各嵌合突部9a,9bは前記縁材7a,7b
にそれぞれ形成されている嵌合溝10a,10bに嵌着され
る。前記耐火帯５は、たとえばバーミキュライト50％wt
とセラミックファイバ40％wtと有機結合剤９％wtとを混
合して構成される耐火層11を有し、この耐火層11は、第
２図に示されるように第１および第２耐火層12,13から
構成される。各耐火層12,13の相互に離反する各表面に
は、薄いアルミニウム製の外装フイルム14,15が被着さ
れている。これらのフイルム14,15は、たとえば80μ程
度の厚みを有する。さらに第２耐火層13の外装フイルム
15の表面には、金網16が設けられて補強されている。
成り、内部に向けて凸に弯曲して配置される。止水板４
の幅方向、すなわち第１図の左右方向両端部には嵌合突
部9a,9bが形成され、各嵌合突部9a,9bは前記縁材7a,7b
にそれぞれ形成されている嵌合溝10a,10bに嵌着され
る。前記耐火帯５は、たとえばバーミキュライト50％wt
とセラミックファイバ40％wtと有機結合剤９％wtとを混
合して構成される耐火層11を有し、この耐火層11は、第
２図に示されるように第１および第２耐火層12,13から
構成される。各耐火層12,13の相互に離反する各表面に
は、薄いアルミニウム製の外装フイルム14,15が被着さ
れている。これらのフイルム14,15は、たとえば80μ程
度の厚みを有する。さらに第２耐火層13の外装フイルム
15の表面には、金網16が設けられて補強されている。
このような構成を有する耐火帯５の内部２側に配置さ
れる一方表面18の幅方向両側端部には、アルミニウムま
たはステンレス鋼製の摺動部材19a,19bがリベット20a,2
0bによって工場内などにおいて接合される。摺動部材19
a,19bは、縁材7a,7bの底部21a,21bに当接する当接部22
a,22bと、当接部22a,22bから外部３側に屈曲して連なる
屈曲部23a,23bと、屈曲部23a,23bから内方側に向けて屈
曲して連なる摺動部24a,24bと、摺動部24a,24bから内部
２側に屈曲して連なる遊端部25a,25bとを有する。摺動
部材24a,24bには、前記底部21a,21bの間隔Ｌ寄りの端部
から外部３側に向けて突出する支持片26a,26bが当接
し、一方の摺動24aは他方の摺動部24bよりも長く形成さ
れている。このような摺動部材19a,19bに沿って前記耐
火帯５は屈曲して配置されており、各遊端部25a,25b間
では、内部２側に凸となるように弯曲されている。した
がって各躯体1a,1bがたとえば地震あるいは地震沈下な
どによって間隔Ｌを変化させてもその変位を許容するこ
とができる。このようにして耐火帯５は、摺動部材19a,
19bとともに支持片26a,26b上を変位することができるよ
うに縁材7a,7bに取付けられる。
れる一方表面18の幅方向両側端部には、アルミニウムま
たはステンレス鋼製の摺動部材19a,19bがリベット20a,2
0bによって工場内などにおいて接合される。摺動部材19
a,19bは、縁材7a,7bの底部21a,21bに当接する当接部22
a,22bと、当接部22a,22bから外部３側に屈曲して連なる
屈曲部23a,23bと、屈曲部23a,23bから内方側に向けて屈
曲して連なる摺動部24a,24bと、摺動部24a,24bから内部
２側に屈曲して連なる遊端部25a,25bとを有する。摺動
部材24a,24bには、前記底部21a,21bの間隔Ｌ寄りの端部
から外部３側に向けて突出する支持片26a,26bが当接
し、一方の摺動24aは他方の摺動部24bよりも長く形成さ
れている。このような摺動部材19a,19bに沿って前記耐
火帯５は屈曲して配置されており、各遊端部25a,25b間
では、内部２側に凸となるように弯曲されている。した
がって各躯体1a,1bがたとえば地震あるいは地震沈下な
どによって間隔Ｌを変化させてもその変位を許容するこ
とができる。このようにして耐火帯５は、摺動部材19a,
19bとともに支持片26a,26b上を変位することができるよ
うに縁材7a,7bに取付けられる。
このような耐火帯５の外部３側の他方表面27上には、
アルミニウムまたはステンレス鋼製のカバープレート６
が配置される。このカバープレート６は、前記支持片26
a,26b間にわたって延びる平坦な板状部28と、板状部28
の幅方向一端部で外部３側に屈曲した屈曲部29と、板状
部28の幅方向他端部で内部２側に屈曲した屈曲部30とを
有する。前記幅広の摺動部材19aとは反対側に配置され
る屈曲部30には、リベット31によってヒンジ32の一方の
ヒンジ片33が固定され、他方のヒンジ片34はボルト35に
よって縁材7bに固定される。したがってカバープレート
６は、ヒンジ32の軸線まわりに角変位自在である。この
ように一方の屈曲部30をヒンジ32によって縁材7bに連結
されるので、躯体1a,1bが相対的に変位したときにその
変位のほとんどは他方側の躯体1a側で許容されることに
なる。こうして耐火帯５上にカバープレート６が配置さ
れると、ゴムなどの可撓性および弾発性を有する材料か
ら成るシール部材36a,36bが嵌着されたカバー体37a,37b
が、ビス38a,38bによって縁材7a,7bにそれぞれ取付けら
れる。したがって各シール部材36a,36bは前記カバープ
レート６に弾発的に当接して、そのカバープレート６よ
りも内部２側に配置されている耐火帯５および耐火部材
19a,19bは前記支持片26a,26bによって支持される。この
ようなシール部材36a,36bによって外部３側から風雨の
侵入を防止するとともに、カバープレート６および耐火
帯５および摺動部材24a,24bを支持片26a,26bに摺動可能
に当接させた状態で支持しておくことができる。しかも
カバー体37a,37bをビス38a,38bによって縁材7a,7bに取
付ける際には、前記止水板４、耐火帯５およびカバープ
レート６は縁材7a,7bにそれぞれ取付けられているの
で、それらの各部材を作業者が手作業によって取付位置
に保持しておく必要がなく、取付作業が簡単で済み、作
業か向上される。また耐火帯５を交換する際には、カバ
ープレート６をヒンジ32の軸線まわりに角変位させた状
態で取付け、または取外し作業を行うことができ、交換
作業を容易にかつ迅速に行うことができる。
アルミニウムまたはステンレス鋼製のカバープレート６
が配置される。このカバープレート６は、前記支持片26
a,26b間にわたって延びる平坦な板状部28と、板状部28
の幅方向一端部で外部３側に屈曲した屈曲部29と、板状
部28の幅方向他端部で内部２側に屈曲した屈曲部30とを
有する。前記幅広の摺動部材19aとは反対側に配置され
る屈曲部30には、リベット31によってヒンジ32の一方の
ヒンジ片33が固定され、他方のヒンジ片34はボルト35に
よって縁材7bに固定される。したがってカバープレート
６は、ヒンジ32の軸線まわりに角変位自在である。この
ように一方の屈曲部30をヒンジ32によって縁材7bに連結
されるので、躯体1a,1bが相対的に変位したときにその
変位のほとんどは他方側の躯体1a側で許容されることに
なる。こうして耐火帯５上にカバープレート６が配置さ
れると、ゴムなどの可撓性および弾発性を有する材料か
ら成るシール部材36a,36bが嵌着されたカバー体37a,37b
が、ビス38a,38bによって縁材7a,7bにそれぞれ取付けら
れる。したがって各シール部材36a,36bは前記カバープ
レート６に弾発的に当接して、そのカバープレート６よ
りも内部２側に配置されている耐火帯５および耐火部材
19a,19bは前記支持片26a,26bによって支持される。この
ようなシール部材36a,36bによって外部３側から風雨の
侵入を防止するとともに、カバープレート６および耐火
帯５および摺動部材24a,24bを支持片26a,26bに摺動可能
に当接させた状態で支持しておくことができる。しかも
カバー体37a,37bをビス38a,38bによって縁材7a,7bに取
付ける際には、前記止水板４、耐火帯５およびカバープ
レート６は縁材7a,7bにそれぞれ取付けられているの
で、それらの各部材を作業者が手作業によって取付位置
に保持しておく必要がなく、取付作業が簡単で済み、作
業か向上される。また耐火帯５を交換する際には、カバ
ープレート６をヒンジ32の軸線まわりに角変位させた状
態で取付け、または取外し作業を行うことができ、交換
作業を容易にかつ迅速に行うことができる。
前述の実施例では、耐火帯５の幅方向両側端部の取付
位置において、アンカーボルト8a,8bと耐火帯５との間
に座金39a,39bを介在させるようにしたけれども、本考
案の他の実施例として、第３図に示されるように、摺動
部材19a,19bの当接部22a,22bよりもさらに両側方に連な
る折返し部41a,41bを形成して前記アンカーボルト8a,8b
を用いて各躯体1a,1bに固定するようにしてもよい。こ
れによって部品点数が削減して構成を簡略化することが
でき、各アンカーボルト8a,8bを締付ける際には座金39
a,39bを手で保持する必要がなく、取付作業をより一層
簡略化することができる。
位置において、アンカーボルト8a,8bと耐火帯５との間
に座金39a,39bを介在させるようにしたけれども、本考
案の他の実施例として、第３図に示されるように、摺動
部材19a,19bの当接部22a,22bよりもさらに両側方に連な
る折返し部41a,41bを形成して前記アンカーボルト8a,8b
を用いて各躯体1a,1bに固定するようにしてもよい。こ
れによって部品点数が削減して構成を簡略化することが
でき、各アンカーボルト8a,8bを締付ける際には座金39
a,39bを手で保持する必要がなく、取付作業をより一層
簡略化することができる。
さらに本考案の他の実施例として、耐火帯５の表面お
よび側面を、防水性コーティングを施すかプラスチック
フィルムで包み、耐火帯５への水の浸透などの影響を遮
断するようにしてもよい。
よび側面を、防水性コーティングを施すかプラスチック
フィルムで包み、耐火帯５への水の浸透などの影響を遮
断するようにしてもよい。
考案の効果 本考案によれば、耐火帯５の幅方向両端部を縁材7a,7
bとともに各躯体1a,1bにそれぞれ固定するようにしたの
で、火災発生時に耐火帯５が脱落してしまうおそれはな
く、高い信頼性で耐火性能を達成することができる。ま
たこの耐火帯５の他方表面27上にはカバープレート６が
配置され、このカバープレート６の幅方向一端部は、ヒ
ンジ32によって一方の縁材7bに角変位自在に連結される
ので、火災発生時にカバープレート６が脱落することが
防がれるとともに、地震または地盤沈下などによって各
躯体1a,1b間の間隔が変化しても、前記カバープレート
６が角変位によって各躯体1a,1b間の間隔の変位を許容
することができ、これによって常に耐火帯５の他方表面
27上にカバープレート６が存在して前記耐火帯５を保護
し、火災時における建材等の落下による耐火帯５の損傷
を防ぐとともに、耐火帯５が各支持片26a,26b上から離
れて大きな隙間を生じることを防ぎ、信頼性の高い耐火
性能を達成することができる。しかも耐火帯５の幅方向
両端部は各躯体1a,1bに固定されるので、取付時に作業
者が耐火帯５を手で支えたままで取付作業を行わなけれ
ばならないという不具合が生じず、取付時の作業性を向
上することができる。
bとともに各躯体1a,1bにそれぞれ固定するようにしたの
で、火災発生時に耐火帯５が脱落してしまうおそれはな
く、高い信頼性で耐火性能を達成することができる。ま
たこの耐火帯５の他方表面27上にはカバープレート６が
配置され、このカバープレート６の幅方向一端部は、ヒ
ンジ32によって一方の縁材7bに角変位自在に連結される
ので、火災発生時にカバープレート６が脱落することが
防がれるとともに、地震または地盤沈下などによって各
躯体1a,1b間の間隔が変化しても、前記カバープレート
６が角変位によって各躯体1a,1b間の間隔の変位を許容
することができ、これによって常に耐火帯５の他方表面
27上にカバープレート６が存在して前記耐火帯５を保護
し、火災時における建材等の落下による耐火帯５の損傷
を防ぐとともに、耐火帯５が各支持片26a,26b上から離
れて大きな隙間を生じることを防ぎ、信頼性の高い耐火
性能を達成することができる。しかも耐火帯５の幅方向
両端部は各躯体1a,1bに固定されるので、取付時に作業
者が耐火帯５を手で支えたままで取付作業を行わなけれ
ばならないという不具合が生じず、取付時の作業性を向
上することができる。
第１図は本考案の一実施例の水平断面図、第２図は耐火
帯５の構成を示す一部の拡大断面図、第３図は本考案の
他の実施例の摺動部材の両側端部付近の構成を示す拡大
断面図である。 1a,1b……躯体、４……止水板、５……耐火帯、６……
カバープレート、7a,7b……縁材、18……一方表面、19
a,19b……摺動部材、26a,26b……支持片、27……他方表
面、32……ヒンジ、36a,36b……シール部材、37a,37b…
…カバー体。
帯５の構成を示す一部の拡大断面図、第３図は本考案の
他の実施例の摺動部材の両側端部付近の構成を示す拡大
断面図である。 1a,1b……躯体、４……止水板、５……耐火帯、６……
カバープレート、7a,7b……縁材、18……一方表面、19
a,19b……摺動部材、26a,26b……支持片、27……他方表
面、32……ヒンジ、36a,36b……シール部材、37a,37b…
…カバー体。
Claims (1)
- 【請求項１】相互に間隔をあけて隣接する２つの躯体1
a,1bに、各躯体1a,1bから離れる方向に突出する支持片2
6a,26bを有する縁材7a,7bをそれぞれ固定し、 一方の縁材7bにカバープレート６の幅方向一端部をヒン
ジ32によって角変位自在に連結し、 各躯体1a,1b間に設ける耐火帯び５の幅方向両端部の一
方表面18に、金属製の摺動部材19a,19bを各縁材7a,7bに
形成された支持片26a,26bに当接させる状態でそれぞれ
配設し、 各摺動部材19a,19bと耐火帯５の幅方向両端部とを、前
記縁材7a,7bとともに各支持片26a,26bよりも側端部側で
各躯体1a,1bに固定し、 耐火帯５の他方表面27上に前記カバープレート６を配置
し、各縁材7a,7bに取付けたカバー体37a,37bの先端部に
シール部材36a,36bを設け、このシール部材36a,36bによ
ってカバープレート６を弾発的に押圧することを特徴と
する耐火帯の取付構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990043585U JP2555861Y2 (ja) | 1990-04-23 | 1990-04-23 | 耐火帯の取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990043585U JP2555861Y2 (ja) | 1990-04-23 | 1990-04-23 | 耐火帯の取付構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH041912U JPH041912U (ja) | 1992-01-09 |
| JP2555861Y2 true JP2555861Y2 (ja) | 1997-11-26 |
Family
ID=31556121
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990043585U Expired - Lifetime JP2555861Y2 (ja) | 1990-04-23 | 1990-04-23 | 耐火帯の取付構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2555861Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59138640A (ja) * | 1983-01-27 | 1984-08-09 | 理研軽金属工業株式会社 | エキスパンシヨンジヨイント |
| JPH0433284Y2 (ja) * | 1985-04-26 | 1992-08-10 |
-
1990
- 1990-04-23 JP JP1990043585U patent/JP2555861Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH041912U (ja) | 1992-01-09 |
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