JP2555843B2 - 構造物の支持構造 - Google Patents

構造物の支持構造

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JP2555843B2
JP2555843B2 JP4220209A JP22020992A JP2555843B2 JP 2555843 B2 JP2555843 B2 JP 2555843B2 JP 4220209 A JP4220209 A JP 4220209A JP 22020992 A JP22020992 A JP 22020992A JP 2555843 B2 JP2555843 B2 JP 2555843B2
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laminated rubber
building
rubber bearing
bearings
rubber bearings
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功 西村
光雄 坂本
紀英 小鹿
勝康 佐々木
哲 大類
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Kajima Corp
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  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、おもに、長い固有周
期の建物の免震支持部や動吸振器の支持部に適用される
構造物の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、土木、建築の分野において、構造
物に作用する風や地震などの振動外力の影響を低減する
方法として、免震構造が一般に知られている。
【0003】この免震構造は、構造物を複数個の積層ゴ
ム支承体で支持することにより、構造物への地震入力を
遮断しようとするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の免震構
造は、建物が複数個の積層ゴム支承体で単に支持されて
いるだけであったため、超高層建物や橋等の長周期固有
周期(2.0 〜5.0 秒) の構造物、あるいは木造建築物の
ように比較的軽量な建物にあっては、建物の固有周期の
ほうが積層ゴム支承体の固有周期より大きいために、地
震力等の振動外力に対して建物のほうが先に応答してし
まって、積層ゴム支承体が免震機能をほとんど発揮しな
いことがあった。
【0005】また、建物の振動を減衰する装置として動
吸振器が知られているが、動吸振器は構造物の固有周期
を正確に推定し、構造物ごとに設計・製作する必要があ
り、しかも、構造物の固有周期は当初より常に一定であ
るわけではないので、設計および製作が面倒であった。
【0006】この発明は、このような課題を解決するた
めになされたもので、積層ゴム支承体の支持機能を確実
に発揮させることができ、また、建物の固有周期に応じ
た動吸振器を設計することを可能にした構造物の支持構
造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る構造物の
支持構造は、構造物を複数個の積層ゴム支承体によって
支持するとともに、前記積層ゴム支承体のうちの幾つか
の積層ゴム支承体に圧縮力を導入し、残りの積層ゴム支
承体に引張力を導入することにより構成されている。
【0008】
【実施例】
実施例1.図1および図2は、この発明に係る構造物の
支持構造の一実施例で、動吸振器に適用した例を示し、
図1は動吸振器の側面図、図2は図1におけるa−a線
断面図である。図において、符号1と2は積層ゴム支承
体、3はこの積層ゴム支承体1と2によって支持された
付加質量体である。
【0009】積層ゴム支承体1および2は、複数枚の薄
いゴムパットと鋼板とを交互に層状に接着しつつ重ねて
構成されている。
【0010】また、積層ゴム支承体1は、付加質量体3
を支えるとともに、ゴム層の変形によって大きく水平変
位できるように構成されている。
【0011】このように構成された積層ゴム支承体1
は、付加質量体3の周囲に複数個設置され、積層ゴム支
承体2は付加質量体3の中央に一個設置されている。
【0012】また、積層ゴム支承体1には所定大の引張
力が導入され、積層ゴム支承体2には所定大の圧縮力が
導入されている。
【0013】このような構成において、周囲の積層ゴム
支承体1は、圧縮力がきわめて小さいために、座屈する
ことなく、全体の水平剛性と曲げ剛性を負担し、中央の
積層ゴム支承体2は、大きい圧縮力を受け、全体の軸力
を負担するが、周囲の積層ゴム支承体1が全体の座屈モ
ードを抑えるため、安定に軸力を支えることができる。
【0014】従って、積層ゴム支承体1および2は、断
面積に比べて大きな荷重を支えることができ、安定的に
付加質量体3を支持し、長周期の動吸振器を提供するこ
とができる。
【0015】また、積層ゴム支承体2の導入圧縮力を変
えると、相対的に周囲の積層ゴム支承体1の引張力が変
わり、水平剛性が変わるので、積層ゴム支承体2の導入
軸力を適当に変えることにより、建物の固有周期に合わ
せて周期の調整を行うことができる。
【0016】図3(a),(b) 〜図6(a),(b) は積層ゴム支
承体1,2 の設置方法を示したもので、以下、順をおって
説明する。
【0017】 まず、周囲の積層ゴム支承体1をセッ
トし、この積層ゴム支承体1の上に付加質量体3を設置
する(図3(a),(b))。
【0018】 次に、付加質量体3の下にオイルジャ
ッキ4をセットし、このオイルジャッキ4によって付加
質量体3をジャッキアップすることにより、積層ゴム支
承体1に引張力を導入する(図4(a),(b))。
【0019】 次に、付加質量体3の中央部に積層ゴ
ム支承体2をセットし、そして、オイルジャッキ4を撤
去する(図5(a),(b))。
【0020】その結果として、周囲の積層ゴム支承体1
に引張力が導入され、中央の積層ゴム支承体2に圧縮力
が導入される(図6(a),(b))。
【0021】実施例2.図7および図8は、この発明に
係る構造物の支持構造の他の実施例で、免震建物に適用
した例で、図7は免震建物の側面図、図8は図1におけ
るa−a線断面図である。図において、符号5は積層ゴ
ム支承体1と2によって支持された建物である。また、
実施例1と同一部分および相当する部分には同一符号を
付す。
【0022】積層ゴム支承体1は、建物5の周囲および
中央部に所定間隔おきに複数個設置され、この積層ゴム
支承体1,1 間に積層ゴム支承体2が設置されている。
【0023】また、積層ゴム支承体1には所定大の引張
力が導入され、積層ゴム支承体2には所定大の圧縮力が
導入され、その他の構成は実施例1とほぼ同じである。
【0024】このような構成により、実施例1の場合と
同様の原理で、積層ゴム支承体1,2は免震機能を発揮
し、建物5への地震入力が遮断される。
【0025】なお、積層ゴム支承体1,2 の設置方法は、
実施例1と全く同じである。
【0026】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成さ
れ、構造物を複数個の積層ゴム支承体によって支持する
とともに、前記積層ゴム支承体のうちの幾つかの積層ゴ
ム支承体に圧縮力を導入し、残りの積層ゴム支承体に引
張力を導入することにより構成されているので、積層ゴ
ム支承体の免震機能を確実に発揮させることができ、ま
た、一種類の積層ゴム支承体で建物の固有周期に応じた
動吸振器を容易に設計製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る構造物の支持構造の一実施例を
示す側面図である。
【図2】図1におけるa−a線断面図である。
【図3】図3(a) は積層ゴム支承体の設置方法を示す側
面図、図3(b) は図3(a) におけるa−a線断面図であ
る。
【図4】図4(a) は積層ゴム支承体の設置方法を示す側
面図、図4(b) は図4(a) におけるa−a線断面図であ
る。
【図5】図5(a) は積層ゴム支承体の設置方法を示す側
面図、図5(b) は図5(a) におけるa−a線断面図であ
る。
【図6】図6(a) は積層ゴム支承体の設置方法を示す側
面図、図6(b) は図6(a) におけるa−a線断面図であ
る。
【図7】この発明に係る構造物の支持構造の他の実施例
を示す側面図である。
【図8】図7におけるa−a線断面図である。
【符号の説明】
1,2 …積層ゴム支承体、3…付加質量体、4…ジャッ
キ、5…建物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 勝康 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 大類 哲 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物を複数個の積層ゴム支承体によっ
    て支持するとともに、前記積層ゴム支承体のうちの幾つ
    かの積層ゴム支承体に圧縮力を導入し、残りの積層ゴム
    支承体に引張力を導入してなることを特徴とする構造物
    の支持構造。
JP4220209A 1992-08-19 1992-08-19 構造物の支持構造 Expired - Lifetime JP2555843B2 (ja)

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JPH0666045A JPH0666045A (ja) 1994-03-08
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