JP2555201B2 - ボタン供給装置 - Google Patents

ボタン供給装置

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JP2555201B2 JP1242883A JP24288389A JP2555201B2 JP 2555201 B2 JP2555201 B2 JP 2555201B2 JP 1242883 A JP1242883 A JP 1242883A JP 24288389 A JP24288389 A JP 24288389A JP 2555201 B2 JP2555201 B2 JP 2555201B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、ボタン付けミシンに対し、ボタンを順次
供給するためのボタン供給装置、詳しくは、ボタンをボ
タン供給部から水平に搬送してボタン付けミシンに供給
するようにした新規なボタン供給装置に関する。
[従来の技術] 従来、ボタン付けミシンのボタン保持部へボタンを供
給する装置としては第7図及び第8図に示すようなもの
がある。
図において、作業台1上にはボタン付けミシン2及び
ボタン供給部3が設けられ、このボタン供給部3とボタ
ン付けミシン2との間にはボタン案内体4が設けられて
いる。このボタン案内体4には、ボタンBをその自重に
より落下させるための斜状のボタン移送通路5が形成さ
れており、このボタン移送通路5と、ボタン供給部3の
上方に形成されたボタン排出口3aとの間には、シュータ
部材6が設けられている。
そして、ボタン供給部3の底部に収納されているボタ
ンBは、同供給部3の螺旋状の通路3bに沿って上方へ移
動して行き、ボタン表面が上方に向いた状態で順次排出
口3aから連続的に排出される。ボタン供給部3から排出
されたボタンBはその自重によりシュータ部材6及びボ
タン移送通路5を滑降し、途中でボタン移送通路5中に
設けられたボタン個別送り機構7により一旦停止され、
その後最前のものから1個ずつ間欠的に送られて移送通
路5の終端部に至り、ここで同終端部直下に位置するボ
タン搬送体8の支持部8aにより略水平状態に保持され
る。すると、上方に位置していた棒状のボタン位置修正
部材9がボタンBの上面(表面)上に下降して回転し、
ボタンBを回転させる。これにより、ボタンBのボタン
縫着孔Ba,Baが、前記ボタン搬送体8に突設された位置
決めピン8b,8bと合致して嵌合し、ボタンBは所定の位
置に保持される。この後、ボタン搬送体8は回動軸8cを
中心に矢符A方向に回転し、位置決めピン8b,8bにて係
止したボタンBをボタン付けミシン2の一対のボタン挟
持部10,10中に圧入させる。そして、ボタン挟持部10,10
が上昇し、保持したボタンBがボタン搬送体8の位置決
めピン8bから抜脱すると、ボタン支持部8は矢符A′方
向に回転してボタン待機位置へ復帰し、ボタン個別送り
機構7から送られてくる次のボタンBを保持する。
以上のようにして、従来のボタン供給装置はミシン2
のボタン挟持部10,10にボタンBを供給するようになっ
ている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来のボタン供給装置にあって
は、ボタン供給部3から排出されたボタンBが、その自
重によってシュート部材6及びボタン移送通路5を滑降
するようになっているため、使用するボタンBの材質及
び重さなどによっては、ボタンBが円滑に前記経路5,6
を滑降せず、ミシン2への供給不良が発生する場合があ
った。例えば、ボタンBが軽量で、しかもポリエチレン
等の静電気の発生し易い材質から成るものであった場合
には、前記経路5,6を滑降する際に発生する静電気によ
り、ボタン同志が重なり合ったり、経路内に吸着したり
して、ボタンBが詰まり、ミシン2にボタンBが供給さ
れないことがあった。これは、特に冬場などの湿度の低
い季節に発生し易く、このような場合には、詰まったボ
タンの取り出し作業に手間がかかるばかりでなく、ボタ
ン挟持部10,10にボタンBが供給されないままミシン2
が縫製サイクルを実行してしまい、無用な縫目が布に形
成されるといった不都合も発生し、生産性が著しく低下
するという問題があった。
また、ボタンBを供給部3から待機位置まで滑降させ
るためには、供給部3から待機位置に至る落差を十分に
とる必要があり、そのため、どうしても供給部3の排出
口3aを作業台1からかなり高い位置に設定しなければな
らない。このため、作業者は、通常の作業姿勢、つまり
作業台1の前に置かれている椅子CHに腰掛けた姿勢で供
給部3内のボタン残量を確認することができず、確認に
際しては、その都度椅子CHから立ち上がらなければなら
ないという作業上の不便さもあった。
この発明は前記問題点に着目して成されたもので、ボ
タンを確実にミシンへ供給することができると共に、作
業者が通常の姿勢をとりながら容易にボタン供給部内の
ボタン残量を確認することができる、生産性及び作業性
に優れたボタン供給装置の提供を目的とする。
[課題を解決するための手段] この発明は、ボタン供給部の排出口より順次排出され
る各ボタンを、それぞれ一定の間隔を保持しつつ水平環
状経路に沿って移動させ、そのボタンを所定の排出位置
にて排出させるボタン搬送機構と、ボタン縫着孔に嵌挿
可能な係止ピンを突設して成るボタン保持部が前記排出
部の直下からボタン付けミシンのボタン挟持部に亘って
水平に往復旋回移動する旋回アームと、前記排出部より
排出されたボタンをその直下に位置する係止ピン上で回
転させ、ボタン縫着孔と係止ピンとを合致させるボタン
位置修正機構と、を備えて成り、前記ボタン搬送機構
は、水平環状経路に沿って等間隔に形成された複数のボ
タン挿通用部を有し、同水平環状経路の回動軸線を中心
に水平に間欠回転する円形の回動板と、この回動板の下
面に重合するよう保持されると共に、前記排出位置にお
いて回動板の切欠部と連通するボタン排出用の開口部を
穿設して成るボタン支持体とにより構成すると共に、前
記ボタン挿通部が排出孔からボタン排出位置へ間欠回転
移動する際の所定の間欠停止位置において、ボタン挿通
孔内にボタンが存在するか否かを検出する光センサと、
を設け、かつ前記光センサによりボタンの存在が検出さ
れない場合には、前記回動板の回転所要時間をボタンの
存在が検出された場合より短縮させる。即ち、回動板の
回転速度を早くすると共に、前記旋回アーム、ボタン位
置修正機構及び、ボタン付けミシンの駆動を停止させる
制御手段とを設けて成るものである。
[作 用] この発明においては、ボタン供給部の排出口から送り
出されたボタンは、間欠的に回動してくる回動板の挿通
部内に一つずつ挿入され、その下面をボタン支持体の底
部によって支持される。そして、それらボタンは、ボタ
ン支持体の周縁部に案内されながら水平環状経路を回動
板によって送られて行き、ボタン支持体の開口部に達し
た時点でその直下に位置している旋回アームの係止ピン
上へ排出される。ここで、ボタン位置修正機構が作動
し、ボタンを回転させてそのボタン縫着孔を係止ピンに
嵌挿させ、旋回アームに確固に保持させる。このよう
に、ボタンはボタン供給部から排出された後、回動板及
び旋回アームによって、強制的に送られるため、静電気
などの発生に全く影響されることなく確実にミシンへボ
タンを供給することができる。
しかも、ボタン供給部の動作不良等によって仮にボタ
ンが回動板のボタン挿通部内に供給されないことがあっ
たとしても、それは、光センサによって検出され、その
検出出力によって制御手段が旋回アーム、ボタン位置修
正機構及び、ボタン付けミシンの駆動を停止させるた
め、空縫い動作、すなわち、ボタンが供給されない状態
での縫製動作を確実に防止でき、さらに、光センサから
検出出力によって制御手段は回動板の回転所要時間を短
縮させる。即ち、回動板の回転速度を早くするよう回動
板の回転を制御し、ボタンの供給されているボタン挿通
部を高速で排出位置へ送るようになっているため、ボタ
ン供給不良の発生後、速やかにボタン供給動作を再開さ
せることができるようになっている。
また、ボタの移動経路を略水平に設定したため、ボタ
ン供給部の排出口の位置を低く設定することができ、作
業者はボタン供給部内のボタン残量を通常の姿勢を取り
ながら容易に確認することができる。
[発明の実施例] 以下、この発明の一実施例を第1図ないし第6図に基
づき説明する。
図において、12は作業台11上に設置されたボタン付け
ミシンであり、このミシン12にはボタンBをミシベッド
12a上で水平に保持する一対のボタン挟持腕(ボタン挟
持部)12b,12bが昇降可能に設けられている。13は同じ
く作業台11上に固定した円筒状のボタン供給部であり、
その底面部13aに収納されたボタンBを所定の微振動に
よって内壁面に形成された螺旋状の通路13bに沿って上
昇させ、最終的に、表面を上に向けた状態でボタンBを
排出口13cから順次連続的に排出するようになってい
る。
14は作業台11上に固定したモータ15を介して水平に保
持された円盤状の回動板であり、モータシャフト15aと
共に1/4回転毎に間欠的に回転するようになっている。
また、この回動板14の周縁部には、一個のボタンBを嵌
挿させ得る程度の大きさを有するボタ挿通用の切欠部
(ボタン挿通部)14aが複数個(ここでは8個)穿設さ
れており、これら切欠部14aは、回動板14の間欠停止時
において、ボタン供給部13の排出口13cの近傍に順次停
止するよう配置されている。また16は前記回動板14に下
面より嵌合させたボタン支持体である。このボタン支持
体16は第4図に示すように、円形の底部16aとその底部1
6aの周縁に突設した環状突部16bとにより薄型円筒状を
成している。そして、前記環状突部16bには前記ボタン
供給部13の排出口13cに対向してボタン導入口16b1が形
成されており、また前記底部16aには、回動板14の間欠
停止時において、ボタン挿通用の切欠部14aと連通する
ボタン排出用の開口部16a1が1箇所に形成されている。
なお、この実施例では、前記ボタン供給部13の排出口13
cから最も離れた位置、すなわち、排出口13cから180゜
回転したボタン挿通用の切欠部14aの位置をボタン排出
位置としており、この排出位置に前記ボタン支持体16の
開口部16a1を形成している。また、上記14,16によりボ
タン搬送機構が構成されている。
17は前記作業台11上に固定した支持台18の側面に取り
付けて成るアーム回動モータであり、前記回動板14の間
欠回転動作に同期して回動軸17aが所定の角度範囲を往
復回転するようになっている。19は前記回動軸17aの下
端部に固定した旋回アームで、前記回動軸17aと一体に
水平に往復回転移動を行うようになっており、その往復
回転移動によって先端部上面に突設された4本の係止ピ
ン19a(第5図参照)が前記ボタン保持板16の切欠部16a
の直下からミシン12のボタン挟持部12bに至る範囲を往
復移動する。
20は前記支持台18によって、昇降及び回動可能に保持
された棒状のボタン位置修正部材あである。
このボタン位置修正部材20は、リンク部材21,22を介
してシリンダ23のロッド23aに連結されると共に、ギヤ2
4,25を介してモータ26の回動シャフト26aに連結されて
おり、前記シリンダロッド23aの進退に連動して前記ボ
タン排出位置上を昇降すると共に、回動ロッド26aの回
動に応じて回動するようになっている。なお、上記20〜
26aによりボタン位置修正機構27を構成している。
28は前記回動板14の切欠部14a内にボタンBが存在す
るか否かを検出する反射型の光センサであり、回動板14
間欠停止時において、前記切欠部14aの上方に位置する
よう取付部材29を介してボタン支持体16の周面に固定さ
れている。なお、この実施例では、切欠部14aが排出位
置直前で停止する位置の上方に設けられており、ここで
停止した切欠部14a内にボタンBが存在していればボタ
ン有り信号を出力し、存在していなければボタン無し信
号を出力する。そして、この光センサ28の出力は第6図
に示すようにCPU30a,ROM30b,RAM30c等から成る制御手段
としての周知のマイクロコンピュータ30に入力されてい
る。また、このマイクロコンピュータ30の出力側には、
前記ボタン付けミシン12をはじめ、ボタンフィーダ13、
モータ15,17,26及びシリンダ23等が接続されており、CP
U30aが適宜これらの制御を行うようになっている。
以上の構成に基づき、次に作用を説明する。
ボタン供給部の排出口13cから排出されるボタンB
は、その排出口13cの近傍で一時停止するボタン挿通用
切欠部14a内に嵌挿し、その下面をボタン支持体16の底
部16aによって支持される。そして、回動板14の回転に
伴って、ボタンBはボタン支持体16上をその環状突部16
bによって案内されながら、水平環状経路Oに沿って1/4
回転毎に間欠的に移動して行く。この後、回動板14が1/
2回転した時点で、ボタンBはボタン支持板16の開口部1
6a1からその直下に位置している旋回アーム19の係止ピ
ン19a上に落下し、保持される。ここで、ボタン位置修
正機構27のシリンダ23が作動してボタン位置修正部材20
を下降させ、その下端部に設けられている高摩擦部材20
aをボタン上面(表面)に圧接させる。また、これと同
時にモータ17が作動し、ボタン位置修正部材20を回転さ
せるため、ボタンBは係止ピン19a上で回転し、ボタン
縫着孔Baは係止ピン19aに合致してこれに嵌合し、旋回
アーム19に確固に保持される。その後、旋回アーム19は
モータ17の作動によって回動軸17aを中心に矢符C方向
へ水平に回転し、保持しているボタンBを一対のボタン
挟持部12b,12b間に圧入して保持させる。ここで、ボタ
ン挟持部12b,12bは一旦上昇してボタンBを係止ピン19a
から抜脱させ、それに応じて旋回アーム19は元の切欠部
14a下方へ復動回転(矢符C′方向へ回転し)し、次に
切欠部14aから排出されて来るボタンBを保持すべく待
機する。
このように、この実施例においては、回動板14及び旋
回アーム19が、ボタン供給部13より排出されるボタンB
を一個ずつ強制的に移動させてミシン12への供給を行う
ようになっているため、例えボタンBが軽量かつ静電気
の発生し易い材質で形成されていたとしても、ボタンB
が経路中に付着したり、ボタン同志が重なり合って経路
中に詰まったりするといった不都合が発生する余地は全
くなくなる。
従って、ボタンBがボタン供給部13から回動板14の各
切欠部14a内へ順次適正に送給されれば、確実にミシン1
2へボタンBを送給することができる。
しかし、ごく稀には、ボタン供給部13内のボタンBが
裏面を上に向けた状態で排出孔13cの近傍にまで達する
ことがあり、これが連続した場合には、一時的にボタン
Bの排出が途絶えることがある。このような時には、ボ
タンBの供給されていない切欠部14aが排出位置へ移動
して行くこととなるため、そのまま正常動作時と同様に
ボタン供給動作を行ったとすると、旋回アーム19や位置
修正機構27が無意味な動作を行うことになるばかりか、
ミシン12にて空縫いが行われることにもなる。しかし、
この実施例では、排出位置の直前で、光センサ28が切欠
部14a内におけるボタンBの有無を検出しボタン無しが
検出されれば、次に光センサ28からボタン有り信号が出
力されるまでマイクロコンピュータ30がモータ17,シリ
ンダ23及びボタン付けミシン12の駆動を全て停止させる
ようになっているため、旋回アーム19や位置修正機構27
の無意味な動作及び、空縫い動作を防止することができ
る。しかも、光センサ28からボタン無し信号が出力され
ると、マイクロコンピュータ30が光センサ28からボタン
無し信号が出力されるまで、回動板14の回転所要時間を
短縮させる。即ち、回動板の回転速度を早くするようモ
ータ15を制御する。ここでは、回動板14の間欠停止時間
を、正常動作時(ボタン有り信号が出力されている時)
より短縮させるようになっている。これにより、回動板
14は、ボタン供給部13の供給動作不良発生後、再び切欠
部14a内に供給されはじめたボタンBを短時間で排出位
置まで移動させることができ、ミシン12へのボタン供給
動作を速やかに再開することができる。
また、回動板14及び旋回アーム19によるボタンBの移
送経路は略水平であるため、ボタン供給部13は極めて低
い位置、すなわち、ボタン挟持部12b,12bと略同一の高
さに設定することができる。
従って、作業者は作業台11前の椅子CHに腰掛けた通常
の姿勢をとりながら、容易にボタン供給部13内のボタン
残量を確認することができる。
なお、上記実施例においては、4個のボタン縫着孔Ba
を有する、所謂4つ孔ボタンを対象としたため、旋回ア
ーム19に4本の係止ピン19aを設けたが、2つ孔ボタン
の供給を行う場合には、ボタン縫着孔の位置に合わせて
2本の係止ピンを設ければ良い。
また、回動板14の間欠回転の角度、ボタン挿通用の切
欠部14aの数、ボタン供給部13の排出口13cの位置及びボ
タン支持体16の開口部16a1の位置等についても、必要に
応じて適宜変更可能である。例えば、ボタン挿通用の切
欠部14aの数を8個又は以下とすることも可能である。
その場合、各切欠部14aを前記排出口13c及び開口部16a1
で停止させるようにするためには、回動板14の間欠回転
の角度を、2π/a・n(aはボタン挿通用の切欠部の
数、nは整数)とする必要がある。但し、切欠部14aの
数aを奇数とする場合には、nの値を偶数として前記角
度を設定するか、あるいは、上記実施例における排出口
13cと開口部16a1との平面上の位置関係を変更する必要
がある。
さらに、上記実施例においては、排出位置直前の間欠
停止位置に光センサ28を設けた場合を示したが、光セン
サ28の取付け位置は、排出孔13cから排出位置の間であ
れば、その他の間欠停止位置に設定することも可能であ
る。
[発明の効果] 以上説明したとおり、この発明に係るボタン供給装置
にあっては、ボタン搬送機構の回動板と旋回アームとに
よって、ボタン供給部から排出されるボタンを一個ずつ
強制的に水平移動させてボタン付けミシンへ供給するよ
うになっているため、ボタンをその自重によって滑降さ
せる従来のもののように静電気の影響を受けることもな
くなり、いかなる材質及び重さを有するボタンも確実に
ボタン付けミシンへ供給することができる。
また、仮に、ボタン供給部の動作不良等によってボタ
ンが回動板のボタン挿通部内に供給されないことがあっ
たとしても、光センサがこれを検出し、その検出出力に
よって制御手段が旋回アーム、ボタン位置修正機構及び
ボタン付けミシンの駆動停止させるため、ミシンの空縫
い動作を確実に防止でき、しかも光センサからの検出出
力によって、制御手段は回動板の回転所要時間を短縮さ
せる。即ち、回動板の回転速度を早くするよう回動板の
回転を制御し、ボタンの供給されているボタン挿通部を
高速で排出位置へ送るようになっているため、ボタン供
給不良の発生後、速やかにボタン供給動作を再開させる
ことができる。このため、ミシンにおける空縫い動作の
発生は防止され、生産性は大幅に向上する。
さらに、ボタン供給部からボタン付けミシンに至るボ
タンの供給経路を略水平としたため、ボタン供給部はボ
タン挟持部と略同一の極めて低い位置に設定可能とな
り、作業者は通常の姿勢を取りながら容易にボタン供給
部内のボタン残量を確認することができ、作業性も著し
く改善される。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す斜視図、第2図は第
1図に示したものの概略平面図、第3図は第2図に示し
たものの正面図、第4図は同実施例における回動板及び
ボタン支持板を示す分解斜視図、第5図(a)は同実施
例における旋回アームの先端部を示す平面図、同図
(b)は同図(a)に示したものの正面図、第6図は同
実施例の制御手段を示すブロック図、第7図は従来のボ
タン供給装置を示す斜視図、第8図は第7図に示したも
のの正面図である。 図において 12……ボタン付けミシン 12b……ボタン挟持部 13……ボタン供給部 13c……ボタン排出口、 14……回動板(ボタン搬送機構) 14a……ボタン挿通用の切欠部(ボタン搬送機構) 16……ボタン支持体(ボタン搬送機構) 16a1……開口部(ボタン搬送機構) 27……ボタン位置修正機構 28……光センサ 30……制御手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一対のボタン縫着孔を有するボ
    タンを、その表面を上方に向けて順次所定の排出口より
    1個ずつ排出させるボタン供給部と、 前記ボタン供給部の排出口より順次排出される各ボタン
    を、それぞれ一定間隔を介して保持しつつ水平環状経路
    に沿って移動させ、その水平環状経路中に設定された所
    定の排出位置においてボタンを排出させるボタン搬送機
    構と、 所定の回動支点を中心に水平往復回転移動を行ない、そ
    の回転移動により上面に突設された係止ピンが前記排出
    位置の直下からボタン付けミシンのボタン狭止部に亘っ
    て移動する旋回アームと、 前記排出位置より排出されたボタンをその直下に位置す
    る係止ピン上で回転移動させ、ボタン縫着孔と係止ピン
    との位置を合致させるボタン位置修正機構とを備え、 前記ボタン搬送機構を、 前記水平環状経路に沿って等間隔に形成された複数のボ
    タン挿通用の切欠部を有し、同水平環状経路の回動軸線
    を中心に水平に間欠回転する円形の回動板と、 前記回動板の下面に重合するよう保持されると共に、前
    記排出位置において前記切欠部と連通するボタン排出用
    の開口部を穿設して成るボタン支持体と、により構成す
    ると共に、 前記ボタン挿通部が排出孔からボタン排出位置へ間欠回
    転移動する際の所定の間欠停止位置において、ボタン挿
    通孔内にボタンが存在するか否かを検出する光センサ
    と、を設け、 かつ前記光センサによりボタンの存在が検出されない場
    合には、前記回動板の回転速度をボタンの存在が検出さ
    れた場合より早くすると共に、前記旋回アーム、ボタン
    位置修正機構及び、ボタン付けミシンの駆動を停止させ
    る制御手段と、により構成したことを特徴とするボタン
    供給装置。
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