JP2554745Y2 - 立体映像表示装置 - Google Patents

立体映像表示装置

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JP2554745Y2
JP2554745Y2 JP4966691U JP4966691U JP2554745Y2 JP 2554745 Y2 JP2554745 Y2 JP 2554745Y2 JP 4966691 U JP4966691 U JP 4966691U JP 4966691 U JP4966691 U JP 4966691U JP 2554745 Y2 JP2554745 Y2 JP 2554745Y2
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Inventor
栄治郎 滝
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株式会社デコス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、立体映像表示装置、詳
しくは、あたかも空間に立体像が宙に浮いた状態で存在
するかの如き錯覚を観者に与えることができる立体映像
表示装置に係るものであり、店頭デスプレイやゲーム機
等に利用できる。
【0002】
【従来の技術】従来、黒色背景で被写体を撮影した映像
を暗室内に設置した黒色鏡面の凹面鏡に投映すると黒色
背景が黒色鏡面に溶け込んで被写体の像のみが強調され
る現象を利用して、あたかも空間に被写体の映像が浮か
んでいるかの如き錯覚を観者に与える映像表示装置が種
々提案されており、その代表例として特開昭55−70
881号公報及び実開昭61−135338号公報に開
示されているものが挙げられる。
【0003】また、この種映像表示装置にあっては、前
掲各公報にも見られる通り、 (1)黒色背景で被写体を撮影した映像を暗室内に設置
した黒色鏡面の凹面鏡に投映するという技術的手段とと
もに、 (2)黒色鏡面の凹面鏡への外部光線入射を防ぎ、かつ
黒色鏡面の凹面鏡に投映される被写体像の明度を高くす
るという技術的手段が採られていることもよく知られて
いる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、従来のこの種
映像表示装置では、あたかも空間に映像が写しだされて
いるかの如き錯覚を観者に与えることはできても、あた
かも空間に立体像が宙に浮いた状態で存在するかの如き
錯覚を観者に与えることはできなかった。尚、本考案に
おける「あたかも空間に立体像が宙に浮いた状態で存在
するかの如き錯覚」とは、観者が手を伸せば触れること
ができると認識することをいう。
【0005】本考案者は、あたかも空間に立体像が宙に
浮いた状態で存在するかの如き錯覚を観者に与えること
ができる立体映像表示装置を提供することを技術的課題
として、長年にわたり試行錯誤的な多くの実験・試作を
行って来たものであるが、その途上において、前記
(1)、(2)の各技術的手段のみでは、当該課題を達
成できないとの結論に達した。
【0006】そして、本考案者は、更に、実験・試作を
重ねた結果、前記(1)、(2)の各技術的手段に加え
て (3)黒色鏡面の凹面鏡に投映されている被写体像を、
実物の形状・投映機の映像の大きさに、それぞれ可及的
に近似したものにするという技術的手段を採ることによ
って、初めて、あたかも空間に立体像が宙に浮いた状態
で存在するかの如き錯覚を観者に与えることができると
いう事実を見出した。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記技術的課題は、前記
(1)〜(3)の各技術的手段を具現化した次の通りの
構成を採る本考案によって達成できる。すなわち、本考
案は、暗箱内に黒色鏡面の凹面鏡を配置し、この凹面鏡
に映像を投映することにより映像が宙に浮いているかの
ように見せる映像表示装置において、1/4分割球状
で、かつ黒色鏡面の凹面鏡1の中心軸3を、水平に対し
約30°前方上方に向けて、内面に無反射黒色塗装を施
した暗箱5の奥部に設置し、該凹面鏡1の曲率中心2の
近傍から前方に水平板6を、前記凹面鏡1の曲率半径の
1/2以上の長さにわたって設け、該水平板6の上部中
央に、黒色背景に対し被写体が映像信号波形レベルで少
なくとも20%以上の明度差をもつカラー映像を投映す
る投映機8を、該投映機8の投映軸9を前記凹面鏡1の
中心軸3と平行にし、かつ、投映面10を前記曲率中心
近傍に位置するように配置し、前記水平板6の下方に、
該水平板6と略同じ長さの下方水平板13を枠状に設け
て前記凹面鏡1の面積の約1/3の広さの覗き窓12を
形成してなる立体映像表示装置である。
【0008】
【実施例】以下、本考案の最も望ましい形態を図示例に
基き説明する。図中1は凹面鏡で、曲率半径50cm、中
心角90°の透明アクリル樹脂製1/4分割形状体の上
下両頂部を切り落して幅80cmとしたものであり、厚さ
は約5m/mで、その背面には黒色層を設けて黒色鏡面
が形成されている。
【0009】5は暗箱で、その大きさは平面広さが90
cm×90cm、高さ110cmで、内面に無反射の黒色塗装
が施され、外部の光線により反射しないようにすると共
に、この暗箱の正面には中央よりやや下方に覗き窓12
が設けられている。そして、この暗箱は約1mの高さの
架台15に載置され、前記覗き窓の中心が平均的な大人
の目の高さに位置するようにされている。
【0010】暗箱5の中央奥部に、凹面鏡1が図1に示
すように、凹面鏡の中心軸3を、水平に対し30°前方
上方に向けて配置され、凹面鏡の曲率中心2の位置から
前方に覗き窓12の上壁となる水平板6が、凹面鏡の曲
率半径の1/2以上の長さにわたって設けられている。
【0011】7は水平板6の上方中央に設けられた投映
機用の案内板で、凹面鏡の中心軸3と平行な30°の傾
斜を有しており、この上に投映機として使用したCRT
8が、その投映軸9を凹面鏡の中心軸3と平行にし、か
つ、投映面10が凹面鏡の曲率中心近傍に位置するよう
に設けられている。
【0012】12は暗箱5の前面中央に設けられた覗き
窓で、水平板6を上壁とし、その下方に幅60cm、高さ
30cmの大きさで設けられている。この覗き窓は、水平
板6と略同じ長さで暗箱の中央部から前面に延びる左右
および下辺の下方水平板13により枠状に形成され、下
方水平板13と水平板6はフードの役割を果たしてい
る。
【0013】なお、CRT8による映像は、被写体が黒
色背景に対し映像信号レベルで20%以上の明度差を有
するもので、その投映軸9は凹面鏡1の傾斜角度と平行
なものとされ、投映軸9と凹面鏡1との交点11が覗き
窓12の中心となるように位置決めされており、CRT
8により投映される凹面鏡への映像が常に観者の水平視
線上に反射するようにして映像の歪を最小限のものとす
ると同時にCRT8の投映面10を凹面鏡1の曲率中心
にできるだけ近づけて配置することにより、凹面鏡1に
投映されている被写体像を、実物の形状・CRT8の映
像の大きさに、それぞれ可及的に近似したものとしてい
る。
【0014】この場合、凹面鏡1には若干縮小された倒
立像が投映されるので、当然のことながら、CRT8の
投映面10の映像は上下左右が逆のものとしなければな
らない。
【0015】また、覗き窓12の前縁部分に、外方に拡
開する斜面部14を備えているが、これは、観者が近づ
きやすくするためと、覗き窓の枠より多少ずれた位置か
らでも見られるようにしたものである。
【0016】上記実施例において暗箱5の平面広さを9
0cm角としたのは、日本の建築物の基準寸法となる1間
(180cm)の1/2とすることにより、室内への収ま
りの良さを考慮したものである。従って、この暗箱の中
に収め得る凹面鏡1の半径を50cmとし、その両端部を
各々5cm切り落として固定部とすると共に、凹面鏡の円
弧のなす角度も球の1/4である90°として、CRT
8による映像が凹面鏡からはみ出ることなく充分に映し
込むことができるようにしている。
【0017】また、凹面鏡1の中心軸3を30°前方上
方に傾けた形態で配置したのは、凹面鏡1の曲率中心2
の前方上方に配置したCRT8の投映軸9を凹面鏡1の
中心軸3と平行にし、投映した像の中心が覗き窓12の
中心線上に位置するようにして映像の歪を最小限のもの
とするためである。
【0018】さらに、覗き窓12を形成する水平板6、
13の奥行長さを、凹面鏡1の曲率中心近傍から暗箱前
面まで、すなわち、凹面鏡1の曲率半径の1/2以上
(図面上では約3/5)の長さにわたって設けたのは、
覗き窓にフードの機能をもたせて、外部からの光線や背
景の映り込みを防止し、鮮明な映像を観賞できるように
するためである。
【0019】また、CRT8により投映される映像とし
ての被写体は黒色背景に対し映像信号波形レベルで少な
くとも20%以上の明度差をもたせることが必要であ
り、これにより、前記の凹面鏡1に投映されている被写
体像を、実物の形状・CRTの映像の大きさに、それぞ
れ可及的に近似したものとしたことと相まって、立体映
像があたかも宙に浮いているかのように鮮明な状態で観
賞することができる。
【0020】
【作用】前記の通りの構成を採る本考案に係る立体映像
表示装置においては、1/4分割球状で、かつ黒色鏡面
の凹面鏡を暗箱内の奥部に30°上向きに傾斜配置し、
この凹面鏡の曲率中心の上方に、黒色背景に対して被写
体が映像信号波形レベルで少なくとも明度差20%以上
の明度差をもつカラー映像を投映する投映機を、その投
映軸が前記傾斜と平行になるように配置すると共に、そ
の投映面を凹面鏡の曲率中心近傍に位置するように配置
しているので、凹面鏡に投映されている被写体像の形状
・大きさが、投映機の投映面における投映像の形状・大
きさとほぼ同じで、且つ、シャープな輪郭の鮮明なもの
となる。また、覗き窓には比較的長い水平板によるフー
ド部が設けられているため、外部からの光線や背景が凹
面鏡に映り込むことがなく、映像がより鮮明なものとな
る。
【0021】上記の諸作用によって、上記凹面鏡に投映
されている被写体像は、凹面鏡の前方に宙に浮いた状態
で、観者が手を伸ばせば触れられるような感じのものと
なるのである。
【0022】
【投映実験例】実施例の立体映像装置により、遊泳中の
熱帯魚をビデオ撮影したビデオテープをCRTにより凹
面鏡に投映し、この映像を成年男女10人に見せたとこ
ろ、10人が10人共その鮮かな立体的な動的映像に驚
き、立体映像装置からなかなか離れようとせず、覗き窓
から手を伸ばして触れることができるか否かを試したほ
どであった。
【0023】
【考案の効果】以上説明した通りの本考案によれば、前
記(1)〜(3)の各技術手段を完全に具現化すること
ができ、その結果、あたかも空間に立体像が宙に浮いた
状態で存在するかの如き錯覚を観者に与えることが保証
できる。従って、本考案に係る立体映像表示装置は、店
頭デスプレイやゲーム機等に最適のものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一例の縦断側面図
【図2】 図1のA−A断面図
【図3】 本考案の一例の正面図
【符号の説明】
1 凹面鏡 2 曲率中心 3 中心軸 5 暗箱 6 水平板 7 案内板 8 投映機 9 投映軸 10 投映面 11 交点 12 覗き窓 13 下方水平板 15 架台

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 暗箱内に黒色鏡面の凹面鏡を配置し、こ
    の凹面鏡に映像を投映することにより映像が宙に浮いて
    いるかのように見せる映像表示装置において、1/4分
    割球状で、かつ黒色鏡面の凹面鏡1の中心軸3を、水平
    に対し約30°前方上方に向けて、内面に無反射黒色塗
    装を施した暗箱5の奥部に設置し、該凹面鏡1の曲率中
    心2の近傍から前方に水平板6を、前記凹面鏡1の曲率
    半径の1/2以上の長さにわたって設け、該水平板6の
    上部中央に、黒色背景に対し被写体が映像信号波形レベ
    ルで少なくとも20%以上の明度差をもつカラー映像を
    投映する投映機8を、該投映機8の投映軸9を前記凹面
    鏡1の中心軸3と平行にし、かつ、投映面10を前記曲
    率中心近傍に位置するように配置し、前記水平板6の下
    方に、該水平板6と略同じ長さの下方水平板13を枠状
    に設けて前記凹面鏡1の面積の約1/3の広さの覗き窓
    12を形成したことを特徴とする立体映像表示装置。
JP4966691U 1991-05-31 1991-05-31 立体映像表示装置 Expired - Lifetime JP2554745Y2 (ja)

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JPH0533118U JPH0533118U (ja) 1993-04-30
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FR3064144B1 (fr) * 2017-03-17 2021-06-18 Alioscopy Dispositif de projection aerienne et dematerialisee d'une image numerique ou d'une sequence d'images numeriques, en particulier d'une image auto-stereoscopique ou d'une sequence d'images auto-stereoscopiques

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