JP2554485B2 - 振り向き玩具 - Google Patents

振り向き玩具

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JP2554485B2
JP2554485B2 JP62016639A JP1663987A JP2554485B2 JP 2554485 B2 JP2554485 B2 JP 2554485B2 JP 62016639 A JP62016639 A JP 62016639A JP 1663987 A JP1663987 A JP 1663987A JP 2554485 B2 JP2554485 B2 JP 2554485B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、音を感知して、玩具の正面がその音源方向
を向く、いわゆる振り向き動作する玩具に関するもので
ある。
(従来の技術) 従来、音に反応して玩具の正面が一定の角度だけ振り
向き方向に旋回変位する人形やロボットの玩具は既に知
られている。即ち、モータにより駆動される左右の車輪
と左右2つのマイクロフォンとを持つ玩具であって、音
波をスタートスイッチとして利用すると共に左右のマイ
クロフォンにより音源の方向を検出し、音源に近い方の
車輪を止め且つ音源に遠い方の車輪を駆動し、以って音
源方向への一定の旋回変位を玩具に行なわせる振り向き
玩具である。
(発明が解決しようとする問題点) 上記の公知玩具は、玩具正面の1回の振り向き変位
量、即ち旋回変位角が一定であるため、玩具に対し音響
的な呼びかけを1回行なっただけでは、玩具の正面が音
源に向き合わない。従って、例えば遊戯者が手を鳴らす
ことで玩具に音響的な呼びかけをしても、幾回か手を鳴
らさないと玩具の正面が遊戯者自身の方に向いてくれな
い。
もし、1度の呼びかけで玩具の正面が完全に遊戯者自
身の方を向いてくれれば、玩具があたかも意志を有する
ような感じを遊戯者に与えることができよう。しかし、
この目的で、玩具の正面が旋回変位すべき角度を正確に
算出する構成とすることは、玩具はできるだけ簡単な構
成として低コストにすべきという本質的要請に反するも
のである。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、1
回の音響的な呼びかけで、あたかも意志を有するが如く
完全な振り向き動作を行ない、しかも構成の簡単な振り
向き玩具の提供を目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明の振り向き玩具は、一定距離を保って玩具に配
置した複数のマイクロフォンと、これら複数のマイクロ
フォンのうちいずれが最初に同一音源の音検出信号を発
生したかによって玩具の正面を音源方向に振り向かせる
モータの回転方向指示信号を作成する方向決定回路と、
前記複数のマイクロフォンから発生される同一音源の音
検出信号のうち、最初に発生される音検出信号とその後
に発生される他の音検出信号の少なくとも1つとの時間
差を測定する時間差計測回路と、該時間差計測回路によ
って測定された時間差を定数倍して、玩具の正面を音源
に向き合わせるのに必要なモータの駆動データに置換
し、モータ駆動信号として出力する時間差変換回路と、
前記方向決定回路からの回転方向指示信号と前記時間差
変換回路からのモータ駆動信号とを受けて、モータを回
転方向指示信号で決定された方向に玩具の正面が音源に
向き合うまで回転駆動するモータドライバとを備えたこ
とを特徴とするものである。
(作用) 同一音源からの音波が複数のマイクロフォンに入る
と、各マイクロフォンから時間的ずれをもって音検出信
号が発生される。方向決定回路は、複数のマイクロフォ
ンの中でどのマイクロフォンから最初に音検出信号が発
生されたかによって、玩具の正面を音源の方向に振り向
かせるモータの回転方向指示信号を作成する。また、時
間差計測回路は、これらの音検出信号のうち、最初に発
生される音検出信号とその後に発生される他の音検出信
号の少なくとも1つとの時間差を測定する。この時間差
は、時間差変換回路により定数倍され、玩具を音源に向
き合わせるのに必要なモータの駆動データに置換され、
モータ駆動信号として出力する。モータドライバは、方
向決定回路からの回転方向指示信号と時間差変換回路か
らのモータ駆動信号とを受けて、モータを回転方向指示
信号で決定された方向に玩具の正面が音源に向き合うま
で回転駆動する。
従って、玩具は、遊戯者から音響的な呼びかけを受け
ると、その1回の呼びかけに応答して正面が完全に遊戯
者の方向を向き、あたかも玩具に意志が有るかのような
感覚を周囲の者に与えることができる。回路的には、測
定された音検出信号の時間差を定数倍して、玩具を音源
に向き合わせるのに必要なモータの駆動データに直接に
置換し、これをモータ駆動信号として出力するものであ
るから、正確に旋回角度を計算する場合に較べ、極めて
簡単な構成で済む。
複数のマイクロフォンは、モータにより旋回される玩
具の部分に配置すれば、現在どのような姿態で玩具が静
止しているかを知る必要がなくなり、常に誤差ゼロの状
態から振り向き動作させることができる。
(実施例) 以下、本発明を図示の振り向き玩具の実施例に基づい
て説明する。
本発明の対象となる振り向き玩具は、正面となる部分
が他と区別できるものであればよい。例えば、正面を持
つ頭部が胴部と一体となっておりそれら全体が旋回する
玩具であってもよいし、頭部が胴部に対して旋回する玩
具でも、胴部が頭部に対して旋回する玩具でも適用可能
である。また、玩具全体の姿態をどのような物、例えば
動物や生物に似せて形づくるかについても、何らの限界
がない。ここでは、第3図に示すように、頭部10が胴部
20に対して旋回できるロボット玩具を例にして説明す
る。
第1図に於て、Mはロボット玩具の頭部10を振り向き
動作即ち旋回変位させるための電気的モータ、1、2は
モータMにより旋回変位されるロボット玩具の部分、即
ち頭部10に、一定距離だけ離して配置したマイクロフォ
ンである。マイクロフォン1、2は、この例では人間の
左右の耳に相当する部分に配置してある。3は左側マイ
クロフォン1に所属する音検出回路、4は右側マイクロ
フォン2に所属する音検出回路である。音検出回路3、
4は、それぞれ、マイクロフォン1又は2が一定レベル
以上の音圧を受けたとき、或る時間幅をもつ音検出信号
を出力する。
5はロボット玩具の頭部正面10Aに対し音源Aが左右
どちらの方向に位置するかを検出し、モータMの回転駆
動方向を決定づける2種類の信号(回転方向指示信号)
うちの1つを2者択一的に出力する方向検出回路であ
る。この方向検出回路5は、具体的には、マイクロフォ
ン1、2のどちらに最初に音が入ったか、即ち音検出回
路3、4のどちらに最初に音検出信号が出力されたかの
違いに基づいて、2種類の回転方向指示信号のうちの1
つを作成し出力する。2種類の回転方向指示信号のう
ち、一方の回転方向指示信号は、モータMのドライバ9
内に設けられている正逆切換スイッチをモータMが正回
転する方向に予め切換え、他方の種類の回転方向指示信
号はモータMが逆回転する方向に予め切換える。いずれ
の場合でも、この正逆切換スイッチの切換えによりモー
タMが音源と接続される極正は、モータMが回転したと
きロボット玩具が振り向き動作をする方向、つまりロボ
ット玩具の頭部正面10Aが音源Aに近づく方向である。
6は音検出回路3、4から発生される音検出信号のタ
イミングの相違から、両音検出信号の位相差ないし時間
差を取り出すための時間差検出回路である。音検出回路
3、4からの音検出信号の時間差は、ロボット玩具の頭
部正面10Aが完全に音源Aと向き合った旋回角ゼロの状
態では生じないが、その旋回角ゼロの正面位置からずれ
ている場合には、そのずれ量即ち旋回角の大きさに応じ
て大きくなる。従って、音検出信号の時間差から、ロボ
ット玩具の頭部正面10Aを音源Aに対し完全に向き合せ
た状態にするのに必要な旋回角、つまり振り向き動作量
が分ることになる。
7は、振り向き動作量を知るため、時間差検出回路6
により作成された音検出信号の時間差を測定する時間差
計測回路である。この時間差計測回路7で測定される時
間差は、旋回角ゼロへの振り向き動作に必要な時間に比
して極めて短時間であり、そのままではモータMの駆動
信号として利用できない。そこで時間差変換回路8を設
け、該時間差変換回路8により、時間差計測回路7で測
定された時間差を定数倍して、ロボット玩具の頭部正面
10Aを音源Aに対し完全に向き合せるのに必要なモータ
Mの駆動データ、ここでは駆動時間に変換する。ドライ
バ9は、時間差変換回路8からの出力を受けて、その変
換された時間長さだけ作動し、モータMを回転方向指示
信号により指示されている回転方向に駆動する。これに
より、ロボット玩具の頭部10が音源Aに対し完全に正面
を向いた状態まで振り向き動作する。
第2図は制御装置の具体的回路例である。
マイクロフォン1、2はコンデンサマイクロフォンか
ら成る。30、40はそれぞれトランジスタQ1、Q2、Q3とコ
ンデンサC0を用いて構成した音検出回路、50は方向検出
回路5として機能するDフリップフロップ、60は時間差
検出回路6としてのエクスクルーシブORゲートである。
70は時間差計測のための発振周波数30KHzのクロック発
振器であり、NANDゲート71及びインバータ72から成るAN
D回路や、バイナリ・カウンタ73と共に、時間差計測回
路7を構成している。74はカウンタ73のリセット回路74
である。また80は時間差変換のための発振周波数10Hzの
クロック発振器であり、キャリー先取り機能を備えたプ
リセット可能なバイナリ・ダウン・カウンタ81、該ダウ
ン・カウンタ81の計数動作期間を決定するDフリップフ
ロップ83及びインバータ82、84と共に、時間差変換回路
8を構成している。90はモータドライバであり、モータ
Mに対してブリッジ接続したスイッチング・トランジス
タ91、92、93、94から成る。尚、時間差計測のためのク
ロック発振器70の発振周波数は30KHz、時間差変換のた
めのクロック発振器80の発振周波数は10Hzであるから、
時間差変換される定数倍率は、この例では30KHz/10Hz=
3000倍となっている。
電源を投入すると、ダウン・カウンタ81がとりあえず
クロック発振器80からのパルスを計数し始め、或るカウ
ント値でキャリー出力端子にLレベルのパルスを発生す
る。この電源投入時に生ずるパルスは、インバータ84に
より反転されてリセット回路74のフリップフロップ83の
リセット入力端子に送られ、同フリップフロップ83をリ
セットせしめる。これにより、フリップフロップ83の出
力端子に接続されているダウン・カウンタ81のキャリ
・イン(クロック・イネーブル)入力端子がHレベルと
なる。ダウン・カウンタ81はキャリ・イン入力端子がL
レベルのときのみカウント動作する構成を有する。従っ
て、ダウン・カウンタ81は、電源投入時に1発だけパル
スを生じると、それ以後のクロック発振器80からのクロ
ックパルスのカウントを停止する。このように電源投入
時にパルスを発生する集積回路としてはC−MOS IC 402
9やTTL IC 74193等がある。
要するに、通常の場合、フリップフロップ83はリセッ
ト状態にあり、その出力端子Qに接続したモータドライ
バ90のスイッチング・トランジスタ95がOFFしているた
め、モータMは停止している。
音検出回路30、40はマイクロフォン1、2からの出力
が一定レベル以上である場合にのみ応動するパルス発生
回路として構成されている。各音検出回路30、40は、そ
れぞれ、NPNトランジスタQ1、Q2から成る2段直結増幅
器にコンデンサC0による正帰還を施して一種の単安定マ
ルチバイブレータとして構成した部分と、この2段直結
増幅器に直流結合したPNPトランジスタQ3を有してい
る。トランジスタQ3のコレクタ回路中に直列に装入され
ている発光ダイオードDは、音検出信号の発生を確認す
るためものであり、玩具の一部に適宜配置される。
トランジスタQ1のベースは抵抗R2を介して電源に接続
されているため、通常、トランジスタQ1はON状態にあ
る。このためトランジスタQ1のコレクタにベースが直流
結合されているトランジスタQ2と、該トランジスタQ2の
コレクタにベースが直流結合されているトランジスタQ3
は、それぞれOFF状態にある。また、コンデンサC0は図
示の極正に充電されている。
マイクロフォン1に音圧が加わると、同マイクロフォ
ン1の容量値変化が、抵抗R1に負の端子電圧として現
れ、コンデンサC1を経てトランジスタQ1のベースに加わ
る。もし、マイクロフォン1に加わった音圧、従って抵
抗R1の端子電圧が、一定値を越える大きさであったなら
ば、トランジスタQ1のベース電位がスレシホールド・レ
ベルを割り、トランジスタQ1がOFF状態となる。トラン
ジスタQ1のコレクタ電位が高まるため、トランジスタQ2
がON状態へ移行し、そのコレクタ電位が下る。つまり2
段直結増幅器の出力電圧が低くなる。これによりトラン
ジスタQ3がON状態となり、そのコレクタ電位が立上り、
発光ダイオードDが点灯する。トランジスタQ3のコレク
タ電圧は、音検出回路30の音検出信号として取り出され
る。
一方、トランジスタQ2がONしてそのコレクタ電位が低
くなった時点から、コンデンサC0の電荷が、トランジス
タQ2、抵抗R2を通って放電し始める。コンデンサC0の左
側端子、即ちトランジスタQ1のベース電位が、指数関数
的に負から上昇し始め、やがてトランジスタQ1のスレシ
ホールド・レベルを越え、トランジスタQ1がON状態に戻
る。トランジスタQ1がON状態に戻ると、トランジスタQ
2、Q3がOFF状態に戻り、音検出回路3の音検出信号出力
が消失する。
このようにして、音検出回路30は、マイクロフォン1
が一定レベル以上の音圧を受けたとき、一定幅のパルス
の形で音検出信号を出力する。
音検出回路40についても、音検出回路30と同様に、マ
イクロフォン2が一定レベル以上の音圧を受けた時から
一定幅のパルスを音検出信号として出力する。但し、マ
イクロフォン1、2が一定距離だけ離れて配置されてい
るので、音検出回路30及び音検出回路40からの各音検出
信号は、ロボット玩具の頭部正面10Aが音源Aに対し完
全に向き合っている場合には同時刻に発生されるが、ロ
ボット玩具の頭部正面10Aが音源Aからずれている場合
には、そのずれている旋回角の程度に応じた時間差、即
ち位相差を有するものとなる。
音源Aは、ロボット玩具に対して、遊戯者が両手を打
つとか玩具の名前を呼ぶ等により音響的な呼びかけをす
ることにより作られる。
今、ロボット玩具の頭部10の旋回角度位置が、第1図
に示すように、音源Aに対し、右側マイクロフォン2が
左側マイクロフォン1よりも近い状態となる位置に在る
ものとする。かかる状態下では、音源Aからの音波は、
右側マイクロフォン2次いで左側マイクロフォン1の順
に到達する。従って、まず音検出回路40に、次いで音検
出回路30に音検出信号が出力される。
方向検出回路5としてのDフリップフロップ50は、そ
のD入力端子が音検出回路30に、クロック入力端子が音
検出回路40に接続されている。従って、音検出回路40に
先に音検出信号が発生された場合、Dフリップフロップ
50は、そのD入力が論理“0"の状態下でクロック入力が
論理“1"となることから、Q出力端子がLレベル、出
力端子がHレベルの状態となる。つまり、Dフリップフ
ロップ50の出力端子から第1の回転方向指示信号が発
生される。この第1の回転方向指示信号により、ドライ
バ9内に設けられている正逆切換スイッチとしてのスイ
ッチング・トランジスタ91、92が選択的にONされ、直流
モータMが正回転の極正に直流電源と接続される。モー
タMの正回転方向は、ロボット玩具の頭部正面10Aを音
源Aに対し完全に向き合せる方向である。
時間差検出回路6としてのエクスクルーシブORゲート
60は、音検出回路40と音検出回路30に相次いで発生され
る一定時間幅のパルス波形をもつ音検出信号から、その
両音検出信号の重なり区間を除き、両音検出信号の位相
差に対応する時間幅のパルス、即ち時間差信号を作成す
る役目をする。エクスクルーシブORゲート60からは、実
際には2つのパルスが取り出されることになるが、この
実施例では、先に取り出されるパルスのみが時間差信号
として利用される。
この時間差信号は、時間差計測回路7のNANDゲート71
の一方の入力端子に加えられる。NANDゲート71の他方の
入力端子には、第1クロック発振器70から発生されるク
ロックパルスが加えられている。従って、NANDゲート71
及びインバータ72から成るAND回路は、この時間差信号
のパルス幅分に相当する数だけ第1クロック発振器70か
らのクロックパルスを抜き取り、これを時間差計測回路
7のカウンタ73のクロック入力端子に送る。カウンタ73
はこのクロックパルスを計数し、その計数値を出力端子
Q1〜Q4に2進符号として出力する。
時間差計測回路7の2進符号出力は、時間差変換回路
8のダウン・カウンタ81のデータ入力端子DA〜DDに印
加される。一方、エクスクルーシブORゲート60の時間差
信号は、ダウン・カウンタ81のロード入力端子に加えら
れる。エクスクルーシブORゲート60の時間差信号が立下
るタイミングで、上記の2進符号から成る時間差計測回
路7の計数値が、ダウン・カウンタ81にプリセットされ
る。
他方、エクスクルーシブORゲート60の時間差信号は、
インバータ82により反転されて、リセット回路74のフリ
ップフロップ83のクロック入力端子に加えられる。フリ
ップフロップ83のD入力端子はHレベルに吊られている
ので、それまでリセット状態にあったフリップフロップ
83は、その出力端子QがHレベル、出力端子がLレベ
ルの状態に切り換わる。フリップフロップ83のQ出力に
より、モータドライバ90の通電スイッチとしてのスイッ
チング・トランジスタ95が導通し、モータMが起動す
る。モータMは、スイッチング・トランジスタ91、92に
より選択されている正回転方向、即ちロボット玩具の頭
部正面を右に旋回させて音源Aに近づける方向に回転し
始める。
フリップフロップ83のQ出力によりスイッチング・ト
ランジスタQ4が導通し、該トランジスタQ4のエミッタ回
路中に挿入した抵抗75の端子電圧が、時間差計測回路7
のカウンタ73のリセット端子に入力される。これにより
時間差計測回路7のカウンタ73はリセットされる。
フリップフロップ83の出力端子がLレベルとなるこ
とにより、フリップフロップ83の出力端子に接続され
たダウン・カウンタ81のキャリー・イン入力端子もLレ
ベルとなり、ダウン・カウンタ81のカウント動作が可能
となる。ダウン・カウンタ81は、第2クロック発振器80
からのパルスをクロック入力端子CKに受ける度に、これ
に同期して上記プリセット値をダウン・カウントして行
く。第2クロック発振器80から発生されるクロックパル
スは、第1クロック発振器70のクロックパルスに比べ、
その繰返し周期が整数倍、ここでは3000倍に拡大されて
いる。従って、ダウン・カウンタ81が第2クロック発振
器80からのクロックパルスに同期してプリセット値をカ
ウントすることは、第1クロック発振器70のクロックパ
ルスで測定された時間差を整数倍に換算したこと、即ち
3000倍の時間長さに引伸したことに相当する。
ダウン・カウンタ81のカウント動作が進み、やがてそ
の内容がゼロとなる。ダウン・カウンタ81の内容がゼロ
となると、そのキャリー出力端子に負論理の短パルスが
生じる。この短パルスは、インバータ84で反転されて、
リセット回路74のフリップフロップ83のリセット端子R
に入力され、フリップフロップ83がリセット状態に戻さ
れる。フリップフロップ83の出力端子QがLレベルとな
るので、トランジスタ95がOFFし、モータMが停止す
る。
尚、エクスクルーシブORゲート60からは、実際には上
記時間信号に続いてもう1つパルスが取り出されるが、
このパルスがDフリップフロップ83のクロック入力に加
わっても、Dフリップフロップ83の状態は変化しないの
で、上記動作に影響を与えない。
上記のように、モータMは、ダウン・カウンタ81がプ
リセット値をダウン・カウントし始めた時点で起動さ
れ、ダウン・カウント動作している間は正方向に回転を
続け、プリセット値をダウン・カウントし終った時点で
回転を停止する。このモータMの正方向の回転により、
ロボット玩具の頭部10は、該頭部の正面10Aが音源Aに
対し完全に向き合う位置まで、第1図の右方向に旋回駆
動される。換言すれば、時間差変換回路8に於る変換
率、即ち第1クロック発振器70のクロックパルスで測定
された時間差をモータMの回転する時間的な長さに拡大
する定数倍率は、この定数倍率を乗じて得られる計算上
のモータ回転時間が、実際にモータを回転駆動して玩具
を音源と向き合う位置まで旋回させるに必要なモータ回
転時間と一致するように定められる。勿論、この定数倍
率は、モータMが玩具を旋回させる機械的構成の仕方に
よっても、変って来るものである。
上記とは逆に、ロボット玩具の頭部10が、音源Aに対
し、左側マイクロフォン1が右側マイクロフォン2より
も近い姿態に在る場合は、音検出回路40よりも先に音検
出回路30に音検出信号が出力される。方向検出回路5と
してのDフリップフロップ50は、そのD入力が論理“1"
の状態でクロック入力が論理“1"となるので、Q出力端
子がHレベルとなって第2の回転方向指示信号が発生さ
れる。この第2の回転方向指示信号により、ドライバ9
内に設けられている正逆切換スイッチとしてのスイッチ
ング・トランジスタ93、94が選択されてON状態となる。
これにより、直流モータMは、逆回転する極正に直流電
源と接続される。モータMの逆回転方向はロボット玩具
の頭部10を左に旋回させてその頭部正面10Aを音源Aに
近づける方向である。これ以外の点は、音源Aがロボッ
ト玩具の頭部正面10Aの右側に在る場合について既に述
べた動作と同じである。
上記実施例では、左右2つのマイクロフォンを使用し
た玩具について説明したが、本発明はこれに限定される
ものではない。例えば、左右2つのマイクロフォンのみ
では、音波の有効検出範囲が左右2つのマイクロフォン
の正面、つまり180゜の範囲に限定されるが、3つ又は
それ以上のマイクロフォンを設け、各種回路の変更を行
なうことにより、この有効検出範囲を全方向つまり360
゜の範囲まで広げることが可能である。このようにマイ
クロフォンの数を増すことにより、玩具の感性を増すこ
とができる。
また、上記実施例では、モータにより旋回駆動される
部分(頭部)と旋回駆動されない部分(胴部)とを有す
る玩具に関し、モータにより旋回駆動される玩具の部分
である頭部にマイクロフォンを配置したが、旋回駆動さ
れない部分である胴部にマイクロフォンを配置すること
もできる。例えば、頭部と胴部が一体で全体が旋回する
玩具の場合には、マイクロフォンは任意の位置に配置す
ることができる。
更に、上記実施例では、モータの駆動データが時間幅
の形で時間差変換回路から取り出される形態について説
明したが、本発明はかかる形態に限定されるものではな
い。例えば、モータの回転角度位置検出器としてのエン
コーダをモータに所属せしめ、該エンコーダからモータ
の1回転につき1発のパルスを発生せしめるよう構成す
る。そして、このエンコーダの出力パルスを、第2クロ
ック発振器80からのパルスの代りに、ダウン・カウンタ
81のクロック入力として加えることにより、ダウン・カ
ウンタ81にプリセットされた数値をダウンカウントさせ
る。このように構成すれば、バイナリ・カウンタ73で計
測された時間差がモータの実際の回転回数ないし回転角
に置換される。従って、モータは、その回転速度の大小
に拘わらず、玩具の頭部正面が音源と完全に向き合うま
で駆動されることになる。
又、別の構成としては、モータMにステップモータを
使用し、ダウン・カウンタ81で計数される第2クロック
発振器80からのパルスを取り出し、該パルスの数に対応
させてステップモータを回転変位させることもできる。
或いは、バイナリ・カウンタ73で計数された値の定数倍
の数を持つパルス列に置換し、このパルス列で直接にス
テップモータを回転させることもできる。
(発明の効果) 以上述べたように、本発明によれば、遊戯者から1回
だけ玩具に音響的呼びかけをするだけで、玩具の正面が
完全に遊戯者の方向を向く動作を行なう。従って、あた
かも玩具に意思が有るかのような感覚を周囲の者に与え
ることができる。かかる顕著な効果は、複数のマイクロ
フォン、時間差計測回路、時間差変換回路、モータドラ
イバ、方向決定回路、モータ、及び玩具自体という簡単
な構成で得ることができる。特に、測定された音検出信
号の時間差を定数倍して、玩具を音源に向き合わせるの
に必要なモータの駆動時間幅に直接に置換し、これをモ
ータ駆動信号として出力するという回路部分は、正確に
旋回角度を計算する場合に較べ、極めて簡単な構成で済
む。従って、振り向き動作をなす玩具が安価に提供でき
る。
また、複数のマイクロフォンは、特にモータにより旋
回される玩具の部分に配置すれば、現在どのような姿態
で玩具が静止しているかを知る必要がなくなり、常に誤
差ゼロの状態から振り向き動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の振り向き玩具の電気回路のブロック
図、第2図はその具体的回路例を示す図、第3図は本発
明の振り向き玩具の概観を例示した図である。 1……マイクロフォン、2……マイクロフォン 3……音検出回路、4……音検出回路 5……方向検出回路、6……時間差検出回路 7……時間差計測回路、8……時間差変換回路 9……ドライバ 10……頭部、20……胴部 30……音検出回路、40……音検出回路 50……Dフリップフロップ 60……エクスクルーシブORゲート 70……クロック発振器、71……NANDゲート 73……カウンタ、74……リセット回路 80……クロック発振器、81……ダウン・カウンタ 83……フリップフロップ、90……モータ・ドライバ 91〜95……スイッチング・トランジスタ A……音源、M……モータ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音を感知しモータにより玩具の正面が音源
    方向を向く振り向き玩具に於て、一定距離を保って玩具
    に配置した複数のマイクロフォンと、これら複数のマイ
    クロフォンのうちいずれが最初に同一音源の音検出信号
    を発生したかによって玩具の正面を音源方向に振り向か
    せるモータの回転方向指示信号を作成する方向決定回路
    と、前記複数のマイクロフォンから発生される同一音源
    の音検出信号のうち、最初に発生される音検出信号とそ
    の後に発生される他の音検出信号の少なくとも1つとの
    時間差を測定する時間差計測回路と、該時間差計測回路
    によって測定された時間差を定数倍して、玩具の正面を
    音源に向き合わせるのに必要なモータの駆動データに置
    換し、モータ駆動信号として出力する時間差変換回路
    と、前記方向決定回路からの回転方向指示信号と前記時
    間差変換回路からのモータ駆動信号とを受けて、モータ
    を回転方向指示信号で決定された方向に玩具の正面が音
    源に向き合うまで回転駆動するモータドライバとを備え
    たことを特徴とする振り向き玩具。
  2. 【請求項2】上記複数のマイクロフォンは、モータによ
    り旋回される玩具の部分に配置されていることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項に記載の振り向き玩具。
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