JPS594398Y2 - 警報装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、警報すべき状態を検出したときに打音による
警報音を発生する警報装置に関する。

車輌等においては、制限速度の超過、油圧の低下等を警
告するために、それぞれ打音による警報音を発生するチ
ャイム等を備えた警報装置が用いられている。

従来のこの種の警報装置は、複数の警報音が同時に打音
によって発生されると、いずれの警報音が発生したのか
又は両者が発生したのかを判別するのが困難となること
があった。

本考案は、このような従来装置の欠点を除去するために
なされたもので、各警報音をそれぞれ異なるタイミング
で発生し得る警報装置を提供することを目的とする。

以下、本考案の一実施例の構成を示す第１図に基づいて
説明する。

第１のスイッチ１は、車輌の走行速度が制限速度を超過
したときにそれを検出して閉成するスイッチである。

第２のスイッチ２はエンジンの油圧が規定以下となった
ときにそれを検出して閉成するスイッチである。

スイッチ１及び２は、閉成されたときにローレベルの状
態信号を出力するように一端を接地し、他端を抵抗Ｒを
介して電圧Ｖｃｃの電源に接続されている。

スイッチ１の状態信号はインバータ３を介して２人力の
アンド・ゲート４に供給されている。

また、スイッチ２の状態信号はインバータ５を介して２
人力のアンド・ゲート６に供給されている。

アンド・ゲート４及び６には、無安定マルチバイブレー
タより戒るパルス発生器７より連続的なパルス信号も供
給されている。

アンド・ゲート４は、ゲートされたパルス信号の立上り
でトリガされ、これよりも狭いパルス幅の他のパルス信
号を出力する単安定マルチバイブレータ８に接続される
。

同様にアンド・ゲート６は、ゲートされたパルス信号の
立下りでトリガされ、これよりも狭いパルス幅の他のパ
ルス信号を、単安定マルチバイブレータ８のパルス信号
と互に重なり合わせないように、出力する単安定マルチ
バイブレータ９に接続される。

単安定マルチバイブレータ８より出力されるパルス信号
は、コレクタ負荷として警報器、例えばチャイム駆動用
ソレノイド１０を有する駆動回路、即ちトランジスタ１
１０ベースに供給されている。

同様に、単安定マルチバイブレータ９より出力されるパ
ルス信号は、他のチャイム駆動用のソレノイド１２を駆
動するトランジスタ１３のベースに供給されている。

次に、第２図を参照して動作を説明する。

発振器７は、イに示すパルス信号をアンド・ゲート４及
び６に供給している。

口に示すように時刻ｈ〜ｔ２でスイッチ１が閉成される
と、アンド・ゲート４は、二に示すようなパルス信号を
出力してこれを単安定マルチバイブレータ８に供給する
。

このパルスの立上りで単安定マルチバイブレータ８がト
リガされ、へに示すパル信号をトランジスタ８に供給す
る。

トランジスタ８は、供給されるパルス信号のハイレベル
の期間でオンとなり、ソレノイド１０を駆動する。

ソレノイド１０は駆動されると、図示なしのプランジャ
が振動板を打ち、警報音を発生させる。

一方、八に示すように時刻ｔ３〜ｔ４でスイッチ２が閉
成されると、アンド・ゲート６はホに示すパルス信号を
出力し、その立上りで単安定マルチバイブレータ９がト
リガされてこれよりトに示すパルス信号が出力される。

単安定マルチバイブレーク９のパルス信号は、トランジ
スタ１３に供給され、そのハイレベルの期間オンにされ
てソレノイド１２を駆動し、これより警報音を発生させ
る。

単安定マルチバイブレータ８及び９より出力されるパル
ス信号は、互に異ったタイミングでトリガされているの
で、時刻ｔ５〜ｔ６で示すようにスイッチ１及び２が同
時に閉成されても、重なり合うことはない。

従ってソレノイド１０及び１２により発生される警報音
つまり打音は、同時に発生することはなく、それぞれ別
の音として判別される。

ここでは判別が更に容易となるように、ソレノイド１０
による打音は、ソレノイド１２による打音と異なる音色
をもたせである。

なお、第１図において、アンド・ゲート４及び６の一方
の入力端（パルス発生器７からのパルス信号が入力され
る入力端）の手前に単安定マルチバイブレータ８及び９
をそれぞれ接続した構成のものでも、上記一実施例と同
様の作用効果が得られることは言うまでもない。

以上述べたように、本考案は警報すべき状態をそれぞれ
検出して状態信号を出力する第１及び第２のスイッチ１
，２と、連続したパルス信号を出力するパルス発生器７
と、前記パルス信号の立上りでトリガされてパルス幅一
定のパルス信号を出力する第１の単安定マルチバイブレ
ータ８と、前記パルス信号の立下りでトリガされてパル
ス幅一定のパルス信号を出力する第２の単安定マルチバ
イブレータ９と、第１のスイッチ１の状態信号が出力さ
れ、かつ第１の単安定マルチバイブレータ８の出力信号
がハイレベルのときに作動する駆動回路１１と、第２の
スイッチ２の状態信号が出力され、かつ第２の単安定マ
ルチバイブレータ９の出力信号がハイレベルのときに作
動する駆動回路１３と、第１及び第２の駆動回路１１．
１３によってそれぞれ駆動され、互いに異なる打音を発
生する第１及び第２の警報器１０．１２とを備え、第１
及び第２の単安定マルチバイブレータ８，９の出力信号
を互に異なる期間ハイレベルとなるように設定したこと
を特徴とする警報装置であって、本考案によれば警報す
べき状態をそれぞれ検出して互いに異なる警報音を発生
するときに、互に警報音が重なり合わないようにしたの
で、明確にいずれの警報器が作動したのかを判別するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す警報装置の回路図、第
２図は第１図の動作を説明するタイミング図である。 １．２・・・スイッチ、４，６・・・アンド・ゲート、
７・・・パルス発生器、８，９・・・単安定マルチバイ
ブレータ、１０．１２・・・ソレノイド、１１．１３・
・・トランジスタ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 警報すべき状態をそれぞれ検出して状態信号を出力する
   第１及び第２のスイッチ１，２と、連続したパルス信号
   を出力するパルス発生器７と、前記パルス信号の立上り
   でトリガされてパルス幅一定のパルス信号を出力する第
   １の単安定マルチバイブレータ８と、前記パルス信号の
   立下りでトリガされてパルス幅一定のパルス信号を出力
   する第２の単安定マルチバイブレータ９と、第１のスイ
   ッチ１の状態信号が出力され、かつ第１の単安定マルチ
   バイブレータ８の出力信号がバイレベルのときに作動す
   る駆動回路１１と、第２のスイッチ２の状態信号が出力
   され、かつ第２の単安定マルチバイブレータ９の出力信
   号がバイレベルのときに作動する駆動回路１３と、第１
   及び第２の駆動回路１１、１３によってそれぞれ駆動さ
   れ、互に異なる打音を発生する第１及び第２の警報器１
   ０．１２とを備え、第１及び第２の単安定マルチバイブ
   レータ８゜９の出力信号を互に異なる期間バイレベルと
   なるように設定したことを特徴とする警報装置。