JP2554452Y2 - 温度調節装置 - Google Patents

温度調節装置

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JP2554452Y2
JP2554452Y2 JP8657791U JP8657791U JP2554452Y2 JP 2554452 Y2 JP2554452 Y2 JP 2554452Y2 JP 8657791 U JP8657791 U JP 8657791U JP 8657791 U JP8657791 U JP 8657791U JP 2554452 Y2 JP2554452 Y2 JP 2554452Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、エンジンの冷却水温度
を外部で調整するための温度調節装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用ダイナモメータは、エンジン単体
試験や変速機等の動力伝達系を含めた試験を屋内で行う
システムで構成される。
【0003】エンジンを屋内に設置して運転するには、
排気ガス排出装置や冷却水の温度調節装置が設けられ
る。図5は従来の温度調節装置を示す。エンジン1にダ
イナモメータ2を結合して該エンジン1の出力性能試験
等を行うシステム構成において、エンジン1の冷却水を
冷却水タンク3に循環させることにより強制冷却する。
【0004】冷却水タンク3には冷却器4から制御用電
磁弁5を通して冷却水が供給され、エンジン1とは冷却
水の供給配管6と排出配管7を通して冷却水の循環がな
される。
【0005】エンジン1内の冷却水の温度調節は、エン
ジン1の冷却水排出口に設けられる温度検出器8の検出
値と設定される目標温度との突き合わせでPID(比例
・積分・微分)コントローラ9に制御量を得、直流−パ
ルス変換器10を通したパルス幅変調した信号によって
電磁弁5の開閉度合を制御する。
【0006】この温度調節によって、冷却水タンク3で
温度調節された冷却水がエンジン1に供給され、エンジ
ン1の冷却水出口温度が目標温度に制御される。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】従来の温度調節装置に
おいて、エンジン1を循環する冷却水量q(リットル/
分)はエンジン1内のウォータポンプの回転数で決ま
り、通常のエンジンではエンジン回転数にウォータポン
プの回転数が比例する。
【0008】このため、エンジン1のアイドリング状態
又はそれに近い低回転域ではウォータポンプの回転数が
低くなるため、冷却水量qが少なくなり、冷却水が冷却
水タンク3からエンジン1の冷却水排出口まで循環する
のに要する時間は30〜120秒にもなる。
【0009】上述の循環時間は、温度調節装置から見れ
ば制御ループ内に大きなデッドタイムを持つことにな
り、制御系の応答性をデッドタイムの2〜5倍にも遅く
しなければ安定性を確保できなくなる。しかし、応答性
の低下は実際のエンジンが持つ冷却水温度調節計の応答
性に比べて著しく悪くなり、冷却水温度の大きな変動に
なって試験精度に影響を及ぼすことがある。
【0010】本考案の目的は、冷却水タンクからエンジ
ンに供給する冷却水の温度制御系のデッドタイムを小さ
くし、安定かつ高い応答性で温度調節する温度調節装置
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記課題の解
決を図るため、エンジン(1)の外部に設置される冷却
水タンク(3)から冷却水の供給配管(6)と排出配管
(7)を通して該エンジン内に冷却水を循環させ、冷却
器(4)から冷却水タンクへ供給する冷却水量の制御に
よって前記エンジン内の冷却水温度を目標温度に制御す
る温度調節装置において、前記冷却水タンク内の冷却水
温度と前記エンジンの冷却水排出口温度との温度差△t
を該エンジンの運転状態から予測する温度差予測回路
(12)と、前記目標温度から温度差△tを減算する減
算器(14)と、この減算器の出力を目標値として前記
冷却水タンク内の冷却水温度検出値との突き合わせによ
って前記冷却器から冷却水タンクへの冷却水量を制御す
る温度制御系(9,10,5)とを備えたことを特徴と
する。
【0012】また、本考案は目標温度とエンジンの冷却
水排出口温度検出値との突き合わせによって前記温度制
御系に定常偏差を補償する第2の温度制御系(8,1
6)を備えたことを特徴とする。
【0013】
【作用】上記構成により、冷却水タンク内の冷却水がエ
ンジンによって加温される温度差を温度差予測回路によ
って予測し、この温度差分を目標温度から減算すること
によって目標温度を冷却水タンク内の冷却水温度目標値
とし、この目標値に従って温度制御系が冷却水タンク内
の冷却水温度制御を行う。これにより、温度制御系は冷
却水タンク内の冷却水温度制御によってエンジンの冷却
水排出口温度を目標温度に一致させ、しかも温度制御を
冷却水タンク内の冷却水温度検出によって行うことで制
御系のデッドタイムを小さくし、安定性を確保しながら
応答性を高める。
【0014】また、温度差予測回路による冷却水タンク
内の冷却水温度とエンジン出口温度との温度差には定常
偏差が発生するのを第2の温度制御系で補償する。
【0015】
【実施例】図1は本考案の一実施例を示す装置構成図で
あり、図5と同じものは同一符号で示す。冷却水タンク
3には冷却水の温度検出器11が設けられ、この温度検
出信号がPIDコントローラ9へのフィードバック信号
にされる。
【0016】温度差予測回路12は、冷却水タンク3内
の冷却水温度ttとエンジン1の冷却水出口温度teとの
温度差△tを予測する。この温度差△tは冷却水タンク
の冷却水温度をエンジン1の発熱によって上昇させる温
度差となり、エンジン1の発熱量Pに比例し冷却水量q
に反比例する関数になり、また発熱量Pがエンジン1の
回転数NとトルクTに比例することを利用し、次式から
求められる。
【0017】 △t=K1・P(Kw)/q(L/min)……(1) △t=K2・N(rpm)・T(N・m)/q(L/min)……(2) 但し、K1,K2は比例定数 図示ではダイナモメータ2側で検出されるエンジン回転
数NとトルクTを利用し、また、エンジン1の冷却水流
量qは流量計13によって検出される。
【0018】減算器14はエンジン1の冷却水出口温度
の目標温度から温度差△tを減算することで冷却水タン
ク3の目標温度を求め、この目標温度をPIDコントロ
ーラ9への目標値として与える。
【0019】上述の構成において、冷却水タンク3内の
冷却水はエンジン1内を循環することで加温される。こ
の温度上昇分はエンジン1の運転状態によって変化する
ことから、温度差予測回路12ではエンジン1の運転状
態の変化に応じて温度上昇分を温度差△tとして予測す
る。
【0020】この温度差△tをエンジン1の出口温度の
目標値としての目標温度から減算器14で減算し、これ
を冷却水タンク3内の冷却水温度目標値とすることで該
冷却水タンク3内の冷却水を温度差△tだけ上昇・下降
させる温度制御を行う。これにより、エンジン1の運転
状態の変化には冷却水タンク3内の冷却水温度が上昇,
下降制御され、エンジン1の出口温度を目標温度に合わ
せる。
【0021】ここで、温度制御系としては冷却水タンク
3内の冷却水温度制御を行う制御ループになり、エンジ
ン1への冷却水供給配管6を通した供給でのデッドタイ
ムが介在しないため、2〜3秒程度のデッドタイムに低
減され、応答性は5〜10秒程度まで高めることができ
る。
【0022】図2は温度制御波形図を従来例と対比して
示し、エンジン1の運転状態が時刻t1で変化し、その
発熱量をステップ状に変化させたときのエンジン1の出
口温度と冷却水タンク3内の冷却水温度の変化態様を示
す。
【0023】特性A1,A2で示す従来例の温度変化に対
し、特性B1,B2で示す本実施例のものではエンジン発
熱量変化に対する冷却水タンク3内の温度変化を早め、
エンジン出口温度の応答性を時刻t2までに高めること
ができる。また、エンジン出口温度の温度変動も少なく
することができる。
【0024】図3は本考案の他の実施例を示す装置構成
図である。同図が図1と異なる部分は、冷却水タンク3
内の冷却水温度制御系の外側に応答時間を遅くしたエン
ジン出口温度制御ループを設けた点である。
【0025】図3において、加減算器15は目標温度と
温度差予測回路12からの温度差△tの減算入力のほ
か、PIDコントローラ16からの制御入力を加減算す
る。
【0026】コントローラ16は、目標温度と温度検出
器8の検出温度とを突き合わせて温度制御系を構成し、
目標温度とエンジン出口温度の定常偏差を零にする。
【0027】本実施例において、冷却水タンク3内の冷
却水温度制御系はエンジン1の発熱量から予測した温度
差△tによって目標温度を補正することによりエンジン
1の出口温度を目標温度に一致させようとする。
【0028】このとき、温度差△tの予測誤差分が存在
し、目標温度とエンジン出口温度に誤差を生じる。この
誤差分をコントローラ16による制御ループで補償す
る。この補償は定常偏差を無くすもので、コントローラ
9の応答速度に較べて遅くされ、エンジン冷却水の温度
制御の応答性はコントローラ9の制御系で確保され、温
度制御の精度がコントローラ16の制御系で確保され
る。
【0029】図4は本実施例の温度制御波形図を示し、
時刻t1でエンジン発熱量をステップ状に変化させたと
きのエンジン出口温度変化を示す。図中、特性B1はコ
ントローラ16の制御系を持たない図1の構成の場合の
応答波形を示し、目標温度との間に誤差が発生すること
がある。この誤差分がコントローラ16の制御系によっ
て補償され、破線C1で示すように目標温度に一致した
制御状態を得ることができる。
【0030】
【考案の効果】以上のとおり、本考案によれば、エンジ
ンの冷却水排出口温度制御を行うのに、冷却水タンク内
の冷却水温度とエンジン出口温度との差をエンジンの運
転状態から予測し、この温度差を目標値から減算して冷
却水タンク内の冷却水温度制御目標値を得、この目標値
に従って冷却水タンク内の冷却水温度制御を行うように
したため、温度制御系に供給配管6を通したデッドタイ
ムが介在しなくなり、温度制御系に安定を確保しながら
応答性を高め、実走行時と同等以上の冷却水温度調節性
能を得ることができる。
【0031】また、目標温度とエンジン出口温度検出値
との突き合わせによって温度制御系の定常偏差を補償す
るようにしたため、冷却水タンク内の冷却水温度とエン
ジン出口温度との温度差予測に誤差が存在する場合でも
冷却水温度制御での精度が低下することが無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す装置構成図。
【図2】実施例における温度制御を説明するための波形
図。
【図3】本考案の他の実施例を示す装置構成図。
【図4】実施例における温度制御を説明するための波形
図。
【図5】従来の装置構成図。
【符号の説明】
1…エンジン、2…ダイナモメータ、3…冷却水タン
ク、4…冷却器、5…制御用電磁弁、11…温度検出
器、12…温度差予測回路、13…流量計、14…減算
器、15…加減算器。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(1)の外部に設置される冷却
    水タンク(3)から冷却水の供給配管(6)と排出配管
    (7)を通して該エンジン内に冷却水を循環させ、冷却
    器(4)から前記冷却水タンクへ供給する冷却水量の制
    御によって前記エンジン内の冷却水温度を目標温度に制
    御する温度調節装置において、前記冷却水タンク内の冷
    却水温度と前記エンジンの冷却水排出口温度との温度差
    △tを該エンジンの運転状態から予測する温度差予測回
    路(12)と、前記目標温度から温度差△tを減算する
    減算器(14)と、この減算器の出力を目標値として前
    記冷却水タンク内の冷却水温度検出値との突き合わせに
    よって前記冷却器から冷却水タンクへの冷却水量を制御
    する温度制御系(9,10,5)とを備えたことを特徴
    とする温度調節装置。
  2. 【請求項2】 前記目標温度と前記エンジンの冷却水排
    出口温度検出値との突き合わせによって前記温度制御系
    の定常偏差を補償する第2の温度制御系8,16を備え
    たことを特徴とする請求項1記載の温度調節装置。
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