JP2554446Y2 - シートベルトの取付部構造 - Google Patents

シートベルトの取付部構造

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JP2554446Y2
JP2554446Y2 JP6934891U JP6934891U JP2554446Y2 JP 2554446 Y2 JP2554446 Y2 JP 2554446Y2 JP 6934891 U JP6934891 U JP 6934891U JP 6934891 U JP6934891 U JP 6934891U JP 2554446 Y2 JP2554446 Y2 JP 2554446Y2
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JP
Japan
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emboss
seat belt
extension
nut plate
mounting
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JP6934891U
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芳樹 木島
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば、チャイルド
シートのシートベルト等の端部を車体に取付けるシート
ベルトの取付部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の中には、幼児用に用いられるチ
ャイルドシートをシートベルトによって車体に支持する
ようにしたものがある。
【0003】この一例を図6によって説明するとリヤシ
ート1上にはチャイルドシート2が載置されている。チ
ャイルドシート2はその下側部をリヤシート1のシート
ベルト3によって固定されると共に上端部に設けたアッ
パベルト4によってリヤシート1の後方のリヤパーセル
パネル5に固定されている(この構造は、実開昭62−
13750号公報に示されている)。
【0004】ここで、上記アッパベルト4の取付部構造
としては、例えば図4,5に示すようにリヤパーセルパ
ネル5に凸形状のエンボス6を形成し、このエンボス6
に整合するナットプレート7を裏面に溶接し、ナットプ
レート7のウエルドナット8にブラケット9を介してア
ッパベルト4の端部を取付けるものがある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のアッパベルト4の取付部構造にあっては図5に矢印
で示すようにアッパベルト4の張力Fが作用すると、こ
の張力Fによって取付部の中央に曲げモーメントMが作
用する。
【0006】ここで、上記曲げモーメントMは、エンボ
ス6の荷重作用側の立ち上がり部6aの付け根部6bを
引き込み、立ち上がり部6aをリヤパーセルパネル5の
一般面5aに近接させるように作用する。したがって、
このように作用するモーメントMによって上記立ち上が
り部6aの付け根部6bが曲折して座屈しないようにす
るためには、エンボス6、即ちリヤパーセルパネル5の
板厚を増加したり、補強材が必要となり車体重量の増加
につながるという問題がある。
【0007】一方、エンボス6を設けなければ上記問題
は生じないが、ナットプレート7の位置決めが困難とな
り、取付精度が確保できず、取付作業性が悪化するとい
う問題が生ずる。
【0008】そこで、この考案は、取付作業性が良く、
取付精度を確保しつつ取付強度を高めることができるシ
ートベルトの取付部構造を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】車体パネルに凸形状に形
成されたエンボスの裏面にナットプレートが固定され、
このナットプレートにシートベルトの端部が取付けられ
ているシートベルトの取付部構造において、上記エンボ
スがナットプレートの外周に整合して形成されると共に
このエンボスの荷重作用方向の端部にエンボスより幅の
狭い延長部が設けられている。
【0010】
【作用】エンボスに幅の狭い延長部を設けることで、エ
ンボスに対するナットプレートの位置決めを可能とする
と共に延長部の先端にかかる力を小さくし、曲げモーメ
ントを強度的に有利な延長部の両側壁で受ける。
【0011】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面と共に説明す
る。
【0012】図1,2において、5は車体パネルとして
のリヤパーセルパネルを示し、このリヤパーセルパネル
5には所定の位置にシートベルトとしてのチャイルドシ
ートのアッパベルト4の端部をブラケット9を介して固
定する凸形状のエンボス6が形成されている。
【0013】上記エンボス6は、前側と後側に各々中央
部の幅Dよりも狭い幅dを有する延長部10,11を備
えており、エンボス6の中央部の裏面には、周縁にエン
ボス6の肩部に沿うフランジ部7aを備えウエルドナッ
ト8が溶接されたナットプレート7が溶接されている。
尚、7bはナットプレート7の取付孔、6cはエンボス
6の取付孔、FRは車両前側、6bは付け根部を示す。
【0014】したがって、上記エンボス6の荷重作用側
の立ち上がり部は、エンボス6の中央部の前壁6dと前
側の延長部10の側壁10aと延長部10の先端10b
とで構成されることとなる。
【0015】上記実施例の取付部構造によれば、図2に
矢印で示すようにアッパベルト4の張力Fが作用する
と、この張力Fによって取付部の中央に曲げモーメント
Mが作用する。
【0016】すると、上記曲げモーメントMは、エンボ
ス6の荷重作用側の立ち上がり部の付け根部6bを引き
込む方向に荷重を作用させる。しかし、エンボス6は曲
げモーメントMの中心を支点とした場合における延長部
10の先端10bまでの距離が従来よりも長くなってい
るため、上記延長部10の先端10bの付け根部6bの
引き込み力がその分だけ小さくなり、したがって、この
部分における座屈強度を高めることができる。
【0017】また、従来と同様の位置に存在するエンボ
ス6の中央部の前壁6dの付け根部6bにあっては、取
付部の中央からの距離が延長部10の先端10bまでよ
りも小さい分、延長部10の先端10bよりも大きな力
がかかるが、延長部10の側壁10aが強度的に有利な
曲げモーメントMに沿う方向に指向しているため、上記
前壁6dの付け根部6bが座屈することはない。
【0018】したがって、エンボス6、即ちリヤパーセ
ルパネル5の板厚を増加させたり、新たに補強材を設け
る必要がないため、車体軽量化及び低コスト化を図るこ
とができる。
【0019】また、延長部10,11は中央部の幅Dよ
り狭い幅dに設定されているため、従来どうり、ナット
プレート7はエンボス6の裏側に容易に位置決めがで
き、取付精度及び取付作業性を悪化させるようなことは
ない。
【0020】次に、具体的にリヤパーセルパネル5に上
記取付部構造を適用した実施例を前記実施例と同一態様
部分に同一符号を付して図3によって説明する。
【0021】同図において、リヤパーセルパネル5には
その右側にスピーカー12の取付孔13が(左側のスピ
ーカー取付孔は図示を省略する)、後部には排気孔14
が各々形成され、上記左右の各スピーカー12間に、3
箇所のエンボス60,61,62が形成されている。各
エンボス60,61,62はリヤシートのチャイルドシ
ート載置位置に対応して設けられたもので、前記実施例
と同様に、裏側にナットプレート7が固定されている。
【0022】そして、エンボス60,61,62は各々
幅の狭い前側の延長部100,101,102と後側の
延長部110,111,112を備えている。
【0023】したがって、この実施例におけるエンボス
60,61,62のいづれにチャイルドシートが固定さ
れても前記実施例と同様に延長部100,101,10
2によって、リヤパーセルパネル5の板厚を増加した
り、補強材を設けることなく座屈強度を高め取付精度、
取付作業性を良好なものとすることができる。
【0024】尚、この考案は上記実施例に限られるもの
ではなく、例えば通常のシートベルトの車体への取付部
にも適用することができる。
【0025】
【考案の効果】以上説明してきたようにこの考案によれ
ば、エンボスの荷重作用方向の端部にエンボスよりも幅
の狭い延長部が設けられているため、エンボスを同一幅
で長い形状にした場合に比較してナットプレートの位置
決めが容易となり取付精度、取付作業性が良好となる。
【0026】また、シートベルトの取付部に作用する曲
げモーメントに対して、延長部の先端までの距離が長く
なる分だけ、この先端部にかかる力が小さくなると共に
延長部の両側壁が曲げモーメントに沿う方向に指向する
こととなるため、延長部の先端における座屈強度を高め
ることができる。
【0027】したがって、車体パネルの板厚を増加した
り、補強材を設ける必要がなくなり、車体軽量化、及び
低コスト化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の斜視図。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図。
【図3】他の実施例の平面図。
【図4】従来技術の斜視図。
【図5】図4のB−B線に沿う断面図。
【図6】車室後部の斜視図。
【符号の説明】
4…アッパベルト(シートベルト)、5…リヤパーセル
パネル(車体パネル)、6…エンボス、7…ナットプレ
ート、10…延長部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体パネルに凸形状に形成されたエンボ
    スの裏面にナットプレートが固定され、このナットプレ
    ートにシートベルトの端部が取付けられているシートベ
    ルトの取付部構造において、上記エンボスがナットプレ
    ートの外周に整合して形成されると共にこのエンボスの
    荷重作用方向の端部にエンボスより幅の狭い延長部が設
    けられていることを特徴とするシートベルトの取付部構
    造。
JP6934891U 1991-08-30 1991-08-30 シートベルトの取付部構造 Expired - Lifetime JP2554446Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0520956U JPH0520956U (ja) 1993-03-19
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JP4556638B2 (ja) * 2004-11-25 2010-10-06 日産自動車株式会社 シートベルトアンカ取付構造

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