JP2554417Y2 - 配管のシール構造 - Google Patents

配管のシール構造

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JP2554417Y2
JP2554417Y2 JP1989036592U JP3659289U JP2554417Y2 JP 2554417 Y2 JP2554417 Y2 JP 2554417Y2 JP 1989036592 U JP1989036592 U JP 1989036592U JP 3659289 U JP3659289 U JP 3659289U JP 2554417 Y2 JP2554417 Y2 JP 2554417Y2
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pipe
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敦彦 金秋
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カルソニック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、自動車用空気調和装置等の配管のシール構
造の改良に関する。
(従来の技術) 例えば、自動車用空気調和装置に用いられる配管には
冷媒配管、温水配管等があり、これら配管は、ユニット
ケースから突出する場合に、ケースとパイプとの間をシ
ールするようにしている。
この場合シール構造の一例としては、第5図に示すよ
うなものがある。
図示するユニットケースは、自動車用空気調和装置に
おけるクーラユニット1であり、該ユニット1は、断面
ほぼU字状をした一対のケース2、2を最中合わせする
ことによりユニットケーシングが構成されている。クー
ラユニット1内部には、空気を冷却するためのエバポレ
ータ3が設置されている。
前記エバポレータ3には、内部を冷媒が流通する冷媒
配管としてのパイプ4の一端部が連結され、このパイプ
4の他端は前記ケース2より外方に突出して他の配管と
連結するようになっている。そして、パイプ4の中間部
は、ケース2の一部を切欠き、他の部分より多少肉厚に
形成されたパイプ挟持部5によって挟持されている。そ
して、この挟持に当たり、前記パイプ4には、予めスポ
ンジ等のシール材6を嵌挿し、このシール材6を介して
パイプ4を挟持するようにしている。
前記パイプ挟持部5には、互いに対向する半円孔5aが
形成されている。そして、両ケース2を最中合わせすれ
ば、両半円孔5aにより配管引出孔12が形成され、前記パ
イプ4はこの配管引出孔12を通ってケース2内から外方
に突出している。
また、前記両半円孔5aは、配管引出孔12が真円孔とな
るように形成されている。そのため、第6図に示すよう
に、両ケース2を最中合わせしたとき、シール材6に対
する上下方向からの圧縮力によって、シール材6は両ケ
ース2の接合面2aの両側に向かって膨脹し、前記両接合
面2aの間で噛み込まれることがあった。この場合には、
両ケース2の接合面2aの間に隙間Kが発生し、シール不
良を起こすという問題があった。
このようなシール材6の噛み込みによるシール不良を
改善する配管のシール構造としては、両ケース2を最中
合わせした場合に、配管引出孔12が楕円孔となるように
パイプ挟持部5の半円孔5aを形成したものと、前記膨脹
するシール材6を吸収するための凹部をパイプ挟持部5
の半円孔5aの一部に形成したものとが知られている(実
公昭63-42,654号公報参照)。
前者の配管のシール構造は、第7図に示すように、配
管引出孔12が接合面2aに沿う方向に長軸aを有する楕円
孔となるように、パイプ挟持部5の半円孔5aを形成した
ものである。そして、両ケース2を最中合わせした場
合、膨脹するシール材6を長軸a方向で吸収することに
よってシール材6の噛み込みを防止し、これによりシー
ル不良の改善を図っている。
後者の配管のシール構造は、第8図に示すように、パ
イプ挟持部5の半円孔5aは、配管引出孔12が前述したの
と同様な楕円孔となるように、形成されている。更に、
この半円孔の縁部分の両側に、半円状の凹部7を形成し
たものである。そして、膨脹するシール材6を前記凹部
7で吸収することによってシール材6の噛み込みを防止
し、シール不良の改善を図っている。
(考案が解決しようとする課題) しかし、前者の構造にあっては、配管引出孔12aが楕
円形状であるため、長軸a方向のシール力は、短軸b方
向のシール力に比べると弱いものである。そのため、車
両の振動に伴なってパイプ4が接合面2aに沿う方向にず
れた場合には、長軸a方向の部分でシール不良を起こす
虞があった。また、両ケース2を組み付ける際に、パイ
プ4が接合面2aに沿う方向にずれて装着される場合に
は、この寸法誤差を吸収することはできず、長軸a方向
の何れか一方でシール材6が接合面2a間に噛み込まれ、
シール不良を起こすという欠点もあった。
一方、後者の構造では、接合面2aに沿う方向に凹部7
が形成されているため、前述したような寸法誤差を吸収
できる。しかしながら、第9図に示すように、両ケース
2を組み付ける際にシール材6に最初に当接する部位
は、半円孔5aと凹部7との角部(エッジ)8であり、こ
のエッジ8によりシール材6を傷付けてしまいシール不
良を起こすことがある。また、エッジ8に引っ掛けられ
ることにより、シール材6は図中矢印で示すように凹部
7方向へ引き寄せられることになる。そのため、図中C
部分のシール材6の厚さが他の部分に比べて薄肉とな
り、シール材6は周方向で不均一な圧縮を受け易くな
り、やはりシール不良を起こしてしまうという問題点が
あった。
本考案は、上述した従来技術の問題点、欠点を解決す
るためになされたものであり、シール材の噛み込みをな
くすと共に均一な圧縮を行いシール性を向上させ得る配
管のシール構造を提供することを目的とする。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) かかる目的を達成するための本考案は、最中合わせす
る一対のケースの各接合面に、互いに対向する半円孔に
より配管引出孔をなすパイプ挟持部を形成し、前記配管
引出孔を通って前記ケース内から外方に突出するパイプ
に予め弾性部材を嵌挿し、このパイプを前記弾性部材を
介して前記両パイプ挟持部により挟持するようにした配
管のシール構造において、前記配管引出孔が真円孔とな
るように、前記各パイプ挟持部の前記半円孔を形成し、
当該各半円孔における縁部分の両側に、前記接合面に沿
う方向に延伸すると共に前記一対のケースを接合したと
きに断面方形形状の溝部を形成する凹部を形成し、この
凹部と前記半円孔とのすべての角部をR面に形成した前
記両パイプ挟持部により、前記パイプを前記弾性部材を
介して挟持し、かつ、前記溝部を形成する互いに対向す
る前記凹部の間で前記弾性部材を圧縮するようにした配
管のシール構造である。
(作用) このように構成すれば、両ケースを最中合わせする
際、弾性部材に最初に当接する角部はR面であるため、
弾性部材を傷付けることはない。また、角部により弾性
部材が凹部方向へ引き寄せられた場合でも、前記角部は
R面であるので、弾性部材に作用する復元力が妨げられ
ることはなく、弾性部材は周方向で均一な圧縮を受ける
ことになる。
また、ケースの接合面方向に膨脹した弾性部材は、凹
部に吸収されて接合面の間に噛み込まれることはなく、
更に、配管引出孔は真円孔となるため、パイプがどの方
向に振動しても、シール不良が発生することはない。し
かも、断面方形形状の溝部を形成する互いに対向する凹
部の間でも、膨脹した弾性部材は圧縮を受け、シールが
行われることになる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、本考案の一実施例を示す要部断面図、第2
図は、同実施例のケースを組み付けた状態を示す断面
図、第3、4図は、同実施例の作用の説明に供する要部
断面図であり、第5〜9図に示す部材と共通する部材に
は同一符号を付し、その説明は一部省略する。
図示する配管のシール構造は、例えば、自動車用空気
調和装置のクーラユニット1等に適用されるものであ
り、冷媒配管がユニットケースから突出する場合に、冷
媒配管とユニットケースとの間をシールするものであ
る。
前記クーラユニット1は、一般に、断面ほぼU字状を
した一対のケース2、2を最中合わせすることによりユ
ニットケーシングが構成されており、その内部にはエバ
ポレータ3が設置されている。
このエバポレータ3には、内部を冷媒が流通する冷媒
配管としてのパイプ4の一端部が連結され、このパイプ
4の他端は前記ケース2より外方に突出して他の配管と
連結するようになっている。そして、パイプ4の中間部
は、ケース2の一部を切欠き、他の部分より多少肉厚に
形成されたパイプ挟持部5によって挟持されている。そ
して、この挟持に当たり、前記パイプ4には、予めスポ
ンジ等の弾性部材としてのシール材6を嵌挿し、このシ
ール材6を介してパイプ4を挟持するようにしている。
前記各パイプ挟持部5の半円孔5aは、図示するよう
に、配管引出孔12が真円孔となるように形成されてい
る。
また、前記各半円孔5aにおける縁部分の両側には、接
合面2aに沿う方向に延伸するL字形状の凹部9が形成さ
れている。従って、第2図に示すように、両ケース2を
最中合わせしたときには、異なるケース2に形成され互
いに対向する凹部9により、溝部10が形成されることに
なる。この溝部10により、接合面2a方向に膨脹するシー
ル材6を吸収するようにしている。
更に、第1図の要部を拡大して示すように、パイプ挟
持部5の半円孔5aと凹部9とのすべての角部8は、R面
11に形成されている。従って、両ケース2を最中合わせ
する際には、このR面11がシール材6に最初に当接する
ことになる。
尚、パイプ4の外径をd、シール材6の原形肉厚を
t、凹部9における接合面2a方向の端壁間の長さをwと
する。
次に、本実施例の作用を説明する。
第3図に示すように、両ケース2を最中合わせする場
合、シール材6に最初に当接する部分は前記角部8であ
るが、この角部8はR面11に形成されているので、シー
ル材6を傷付けることはなく、シール不良は発生しな
い。
また、角部8がR面11に形成されていることから、た
とえ角部8によりシール材6が凹部9方向へ引き寄せら
れたとしも、シール材6自身に作用する復元力Fが妨げ
られることはない。従って、シール材6の凹部9方向に
引き込まれる量は僅かであり、図中C部分のシール材6
の厚さは、他の部分に比べて薄肉になることはない。
しかも、シール材6を押圧する力NがR面11に作用し
ているので、 d<w<d+2t なる関係がなりたつ場合でも、接合面2aの間にシール材
6が噛み込まれることはない。
更に、接合面2aに沿う方向に凹部9が形成されている
ため、パイプ4が接合面2aに沿う方向にずれて装着され
た場合であっても、この寸法誤差を容易に吸収できるこ
とになる。
そして、第4図に示すように、両ケース2を最終的に
組み付けた状態の下では、配管引出孔12は真円孔となる
ため、シール材6は周方向で均一な圧縮を受けることに
なる。従って、パイプ4がどの方向にずれようとも、シ
ール性が損なわれることはない。しかも、溝部10内に膨
脹したシール材6には、ケース2が挾み込む力Pと、パ
イプ4からの弾性力fとが作用するので、この溝部10で
もシール効果が高められることになる。
このように本実施例では、シール材6が接合面2aの間
に噛み込まれ難いために、ケース2の組み付け作業性が
大巾に向上し、更にシール材6は均一な圧縮を受けるの
で、ケース2のシール性の向上を図ることが可能になっ
た。また、パイプ挟持部5は簡単な形状であるので、金
型の加工費も安価にできるいう経済上の利点もある。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案は、配管引出孔が真円孔
となるように、各パイプ挟持部の半円孔を形成し、当該
各半円孔における縁部分の両側に、接合面に沿う方向に
延伸すると共に一対のケースを接合したときに断面方形
形状の溝部を形成する凹部を形成し、この凹部と前記半
円孔とのすべての角部をR面に形成した前記両パイプ挟
持部により、パイプを弾性部材を介して挟持し、かつ、
前記溝部を形成する互いに対向する前記凹部の間で前記
弾性部材を圧縮するようにした配管のシール構造である
ので、ケースを最中合わせする場合、弾性部材が両接合
面の間に噛み込まれることを防止できると共に、弾性部
材を均一に圧縮することができる。しかも、ケースの接
合に伴って溝部内に吸収された弾性部材を、互いに対向
する凹部の間で圧縮することができる。したがって、ケ
ースのシール性を著しく向上させることが可能になっ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示す要部断面図、第2図
は、同実施例のケースを組み付けた状態を示す断面図、
第3、4図は、同実施例の作用の説明に供する要部断面
図、第5図は、自動車用空気調和装置のクーラユニット
を示す分解斜視図、第6〜9図は、従来の配管のシール
構造を示す要部断面図である。 2……ケース、2a……接合面、4……パイプ、5……パ
イプ挟持部、5a……半円孔、6……シール材(弾性部
材)、8……角部、9……凹部、10……溝部、11……R
面、12……配管引出孔。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】最中合わせする一対のケース(2,2)の各
    接合面(2a,2a)に、互いに対向する半円孔(5a,5a)に
    より配管引出孔(12)をなすパイプ挟持部(5,5)を形
    成し、前記配管引出孔(12)を通って前記ケース(2,
    2)内から外方に突出するパイプ(4)に予め弾性部材
    (6)を嵌挿し、このパイプ(4)を前記弾性部材
    (6)を介して前記両パイプ挟持部(5,5)により挟持
    するようにした配管のシール構造において、 前記配管引出孔(12)が真円孔となるように、前記各パ
    イプ挟持部(5,5)の前記半円孔(5a,5a)を形成し、 当該各半円孔(5a,5a)における縁部分の両側に、前記
    接合面(2a)に沿う方向に延伸すると共に前記一対のケ
    ース(2,2)を接合したときに断面方形形状の溝部(1
    0)を形成する凹部(9)を形成し、 この凹部(9)と前記半円孔(5a,5a)とのすべての角
    部(8)をR面(11)に形成した前記両パイプ挟持部
    (5,5)により、前記パイプ(4)を前記弾性部材
    (6)を介して挟持し、かつ、前記溝部(10)を形成す
    る互いに対向する前記凹部(9)の間で前記弾性部材
    (6)を圧縮するようにした配管のシール構造。
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