JPH0356709Y2

JPH0356709Y2 -

Info

Publication number: JPH0356709Y2
Application number: JP1272987U
Authority: JP
Priority date: 1987-01-30
Filing date: 1987-01-30
Publication date: 1991-12-20
Also published as: JPS63121887U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、例えばカーエアコンの冷媒回路に用
いられる配管継手構造に関する。

（従来の技術）カーエアコンにおける冷媒回路用の配管は、フ
ランジを介してコンプレツサ等に接続され、配管
と各機器内を冷媒が循環できるようになつてい
る。

配管とフランジを連結した配管継手の従来例を
第２図Ａ，Ｂに示す。第２図Ａでは、配管１の端
部をフランジ２の孔３に途中まで嵌合し、両者の
連結にはろう付けまたは溶接（ａで示す）が用い
られている。フランジ２の下方にはボス４が形成
され、ボス４部分がＯリング５を介してコンプレ
ツサ６の孔７に挿入される。

また、第２図Ｂでは、配管１の端部をフランジ
２に挿入した後、バルジ加工によりビード８を形
成し、配管１とフランジ２とは、前述と同様にろ
う付けや溶接（ｂで示す）で結合される。配管１
の先端直管部９は、Ｏリングを介してコンプレツ
サ６の孔７に気密状態で挿入される。

（考案が解決しようとする問題点）しかし、上述の配管継手にあつては、何れも配
管１とフランジ２の連結にろう付けや溶接を用い
るので、連結部の気密検査をその都度行なわねば
ならず、生産性を妨げる難点がある。また、昨今
のように軽量化指向でアルミニウム材を用いる
と、熱影響により母材が軟化して強度が低下する
ので、熱処理によつて強度を回復させる必要があ
る。更に、アルミニウムろう付けの場合は、腐蝕
を防止するために表面処理を施す必要がある。

本考案は、かかる事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、強度が低下することなく、し
かも気密性の優れた配管継手構造を提供すること
にある。

（問題点を解決するための手段）上記目的を達成するため、本考案は、端部に直
管部を残してビードが形成された配管と、直管部
に嵌合され前記ビードに当接するフランジとから
成る配管継手構造において、前記配管とフランジ
との嵌合部をＯリングにて密封すると共に、前記
ビードを含む配管部分とフランジとを押え手段に
て結合した点に特徴がある。

（作用）これらの構成により、Ｏリングが配管とフラン
ジ間の気密状態を維持し、押え手段とビードが配
管とフランジとを強固に結合することとなる。

（実施例）第１図及び第３図には、本考案に係る配管継手
構造の縦断面図及び平面図が示され、この配管継
手は、配管１０、フランジ１１、Ｏリング１２及
び押え板１３から構成されている。

配管１０の端部には、直管部１４を残してビー
ド１５が外側に張出して形成され、直管部１４の
外周にＯリング１２が巻装されている。一方、フ
ランジ１１は、第３図からも分るように略三角形
状のアルミニウム製またはエンジニアリングプラ
スチツク製で、配管挿入孔１６（第１図）、２個
のねじ孔１７及びボルト挿入孔１８が形成されて
いる。配管挿入孔１６の上方には、Ｏリング１２
を受容する環状溝１６Ａが形成され（第１図）、
中間には、段部１６Ｂが設けられている。更に、
フランジ１１の中央下面には、ボス１９が一体に
突出して形成され、ボス１９の外側にＯリング２
０が嵌合している。

配管１０とフランジ１１は、押え板１３によつ
て結合され、押え板１３の上方はビード１５を被
覆すると共に下方はフランジ１１の上面を覆つて
いる。従つて、配管１０の直管部１４をフランジ
１１の挿入孔１６に挿入し、押え板１３を覆せて
ねじ２１で締めつけると、Ｏリング１２が圧縮さ
れた状態で配管１０とフランジ１１が強固に連結
される。

押え板１３は、配管１０のビード１５に係止し
ているからフランジ１１に対する配管１０の軸方
向移動は完全に阻止されるが、第４図に示すよう
にビード１５の上方に複数に亘つてかしめ部分２
２を形成すれば、配管１０の回り止めも完全に行
なえる。

このように構成された配管継手をコンプレツサ
等に接続する場合は、第１図に示すようにボス１
９にＯリング２０を嵌合させてコンプレツサ２３
の孔２４に挿入し、フランジ１１の孔１８にボル
ト（図示せず）を挿入して連結すればよい。

（考案の効果）以上説明したように、本考案は、端部に直管部
を残してビードが形成された配管と、直管部に嵌
合され前記ビードに当接するフランジとから成る
配管継手構造において、前記配管とフランジとの
嵌合部をＯリングにて密封すると共にビードを含
む配管部分とフランジとを押え手段で結合したか
ら、熱影響の全くない配管継手が得られ、また、
気密検査や表面処理を省略できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の配管継手構造を示す縦断面
図、第２図Ａ，Ｂは従来品の縦断面図、第３図は
第１図の平面図、第４図は第２実施例の配管継手
構造を示す縦断面図である。１０……配管、１１……フランジ、１２……Ｏ
リング、１３……押え板、１４……配管の直管
部、１５……ビード、１６……配管挿入孔、２２
……かしめ部分。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) 端部に直管部を残してビードが形成された配
管と、直管部に嵌合され前記ビードに当接する
フランジとから成る配管継手構造において、前
記配管とフランジとの嵌合部をＯリングで密封
すると共にビードを含む配管部分とフランジと
を押え手段にて結合したことを特徴とする配管
継手構造。 (2) 前記押え手段にはかしめ部分が形成されてい
る実用新案登録請求の範囲第１項に記載の配管
継手構造。