JP2554406Y2 - 消波装置 - Google Patents

消波装置

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JP2554406Y2
JP2554406Y2 JP4844892U JP4844892U JP2554406Y2 JP 2554406 Y2 JP2554406 Y2 JP 2554406Y2 JP 4844892 U JP4844892 U JP 4844892U JP 4844892 U JP4844892 U JP 4844892U JP 2554406 Y2 JP2554406 Y2 JP 2554406Y2
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JP
Japan
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spring
wave
mooring line
pontoon
wave absorber
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JP4844892U
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JPH0738222U (ja
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政和 沖
克彦 倉田
久敏 道端
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Toray Engineering Co Ltd
Original Assignee
Toyo Construction Co Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は波のエネルギーを反射吸
収するための消波装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、安全な港湾水域を確保するた
めに種々の消波装置が提案されており、たとえば特開平
2−167910号公報には波のエネルギーを反射吸収
するためのポンツーンと、該ポンツーンを所定水面下に
位置させるための係留索と、該係留索に介設した単一の
ばねとを備える消波装置が開示される。この公知の消波
装置では係留索にばねが介設されているので一定の範囲
の大きさの波に対してはばねの伸縮により有効に消波す
ることが可能であるが、暴風時等の大きな波により所定
設計範囲を越える圧力が消波装置にかかるとばねが極度
に縮み係留索に衝撃的な力が働き、係留索が破損する恐
れがある。一方、暴風時等の大きな波の圧力を考慮して
ばねを波高に対して耐え得るよう設計すると、平常時の
波に対してばねはほとんど変位せず有効な消波ができな
いという問題が生ずる。暴風時並びに平常時の波の双方
の圧力をカバーするばねを設計するには非常に大きな変
位量を有する必要があり、大寸法となる他ばね材料にも
問題があり、実際上不可能である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案によれば、暴風
等の大きな波の圧力を受けた際に破損する恐れがなく、
しかも平時の波に対して特別のばねの必要なく有効に消
波することができる消波装置を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案によれば、波のエ
ネルギーを反射吸収するためのポンツーンと、該ポンツ
ーンを所定水面下に位置させるための係留索と、該係留
索に介設したばね手段とを備える消波装置において、該
ばね手段が少くとも2種の異なるばね定数を有する少く
とも2種のばねを備えることを特徴とする消波装置が提
供される。暴風時の大きな波の圧力に対して係留索に衝
撃力を与えずに装置の破損を防止し且つ平時の波に対し
て消波効果を発揮するには前記2種の異なるばね定数の
比は1:2〜1:8、好ましくは1:4〜1:6である
のが望ましい。ばね定数の比が1:2未満若しくは1:
8を越えるといずれか一方のばね定数を有するばねが有
効に作動しないことがあるので前述の範囲が望ましい。
ばねは3種類以上設けることもできる。なお、「ばね定
数」とはばねに作用する荷重W(kg)とそれにより生
ずるたわみδ(mm)との比K=W/δで表わされる。
【0005】
【作用】本考案の消波装置では2種の異なるばね定数を
有する少くとも2種のばねを備えるばね手段を用いるの
で、暴風時の大きな波に対して係留索に衝撃力を与えず
に装置の破損を防止し且つ平時の波に対して有効に消波
することができる。
【0006】
【実施例】次に本考案の好ましい実施例を添付図面を参
照して説明する。
【0007】図1には本考案の消波装置10が概略的に
示される。消波装置10はポンツーン11と、係留索1
2と、係留索12の途中に介設されたばね装置13とを
備える。ポンツーン11は複数の慣通開口11aを備え
ており、波のエネルギーを反射吸収する構造となってい
る。係留索12の上端はポンツーン11に固定されポン
ツーン11を水面下の所定深さに位置させ、係留索12
の他端はコンクリートアンカー14に固定される。
【0008】図2にはばね装置13の構造が示される。
ばね装置13はケーシング13aを備え、ケーシング1
3aの上面には係留索12が固定される。ケーシング1
3a内にはばね定数の大きいばね13bとばね定数の小
さいばね13cとを収容し、ばね13cはばね13b上
に座板13dを介して直列に載置する。ばね13c対ば
ね13bのばね定数の比は1:5に設定する。ばね13
c上には端部座板13eを載置し、その下面に座板13
dを貫通してロッド13fを固着する。ロッド13fの
下端はケーシング13aの下面を通して突出させ、係留
索12に接続する。
【0009】暴風時等の大きな波に対してはばね13c
が縮みきった後、ばね13bが作動し、係留索12に衝
撃力を与えず、一方平時の波に対してはばね13cが作
動するので、有効な消波効果が得られる。
【0010】図3には本考案の消波装置の他の例を示
す。なお、図1と同様の部材には100台にて参照番号
を付し、重複して説明するのを避ける。図3のポンツー
ン111では複数の開孔111aにおいて空気が封入さ
れた潜袋111bが突出し、潜袋111bは連通管11
1cにより互いに連通される。この実施例の消波装置1
00ではジャケット115にポンツーン111が係留索
112により係止される。ポンツーン111では波の水
圧に応答して潜袋111aが収縮膨大しばね装置113
と共に更に消波効果を高めることができる。
【0011】
【考案の効果】本考案の消波装置では少くとも2種の異
なるばね定数のばねを使用するため暴風時の大きな波の
圧力に対しては大きいばね定数のばねが圧力を吸収して
衝撃力が係留索へ伝達されるのを防止し、一方平時の波
に対しては小さいばね定数のばねにより有効な消波を行
なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の消波装置の一例を示す概略側面図であ
る。
【図2】本考案の消波装置に組込まれるばね装置の部分
透視断面図である。
【図3】本考案の消波装置の他の例を示す概略側面図で
ある。
【符号の説明】
10,100 消波装置 11,111 ポンツーン 12,112 係留索 13,113 ばね装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 倉田 克彦 兵庫県西宮市鳴尾浜三丁目十七番六号 東洋建設株式会社内 (72)考案者 道端 久敏 東京都目黒区下目黒二丁目二十三番十八 号 若築建設株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−167910(JP,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波のエネルギーを反射吸収するためのポ
    ンツーンと、該ポンツーンを所定水面下に位置させるた
    めの係留索と、該係留索に介設したばね手段とを備える
    消波装置において、該ばね手段が少くとも2種の異なる
    ばね定数を有する少くとも2種のばねを備えることを特
    徴とする消波装置。
JP4844892U 1992-07-10 1992-07-10 消波装置 Expired - Lifetime JP2554406Y2 (ja)

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JP4844892U JP2554406Y2 (ja) 1992-07-10 1992-07-10 消波装置

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JPH0738222U JPH0738222U (ja) 1995-07-14
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JPH0738222U (ja) 1995-07-14

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