JP2553960B2 - パフスナックの製造方法 - Google Patents

パフスナックの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、えんどう豆やそら豆などの豆類を主原料と
し、エクストルーダーにより膨化処理したパフスナック
の製造方法に関する。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題] 従来、えんどう豆、そら豆等の豆原料をエクストルー
ダーで膨化処理し、スナック菓子を製造する方法として
は、特開昭61-58539号公報等に記載の方法がある。この
方法は、豆類を2軸型エクストルーダーに供し、加水を
行わずに、または加水を行い水分を調整してエクストル
ージョンクッキングを行うものであるが、具体的には豆
類をエクストルーダーのフィード口に供給するとともに
水をフィード口に定量ポンプで供給し、水分含量30〜40
%と高い値に調整した後、押し出してエクストルージョ
ンクッキングを行っている。
しかしながら、この方法により得られるパフスナック
は極めて軽いサクサクした食感のものであり、菓子とし
て喫食するには適するが、おつまみとして喫食する場合
には歯応え及び豆独特な風味に欠けるものであった。
また、えんどう豆、そら豆等の豆原料を原料の1つと
して使用し、エクストルーダーによる膨化処理を施して
スナック食品を製造する方法としては、特開昭61-9253
号公報に記載の方法がある。この方法は、小麦粉、小麦
デンプン等の澱粉原料を2軸型エクストルーダーで膨化
処理した後、得られた膨化物を粉砕し、これにえんどう
豆やそら豆などの豆類等を原料全体の5〜50%となるよ
うに混合した後、再度2軸型エクストルーダーで膨化処
理している。
しかしながら、この方法により得られるパフスナック
は豆独特な風味及び豆らしい色調に欠けるものであっ
た。また、エクストルーダーによる膨化処理を2度行わ
ねばならず、煩雑であると共にランニングコストが高く
なるとの問題があった。
従って、豆独特な風味及び豆らしい色調を有するパフ
スナックを効率よく製造できる方法の開発が望まれてい
た。
[課題を解決するための手段] そこで、本発明は、(a)原料として豆のみを使用す
ること、(b)特定の水分範囲の原料を使用すること、
(c)特定の水分範囲の豆原料を特定範囲のダイ温度条
件でエクストルーダーにより特定範囲の膨化率になるよ
うに膨化処理とすること、(d)上記膨化物の水分を特
定値以下とすること、(e)上記膨化物に油付着処理を
施すこと、以上5つの条件を満足することにより上記課
題を解決できるとの知見に基づいてなされたのである。
すなわち、本発明は、皮部分を含むか又は皮部分を含
まない豆原料自体であって水分9〜20重量%の豆原料を
エクスロルーダーにより、使用する原料の水分が9〜11
%の場合には90〜150℃、11%より多く15%までの場合
には100〜210℃、15%より多く20%までの場合には160
〜240℃のダイ温度条件で3.0〜28.0倍になるように膨化
処理を施し、次いで乾燥処理を施すか或いは乾燥処理を
施さずに水分7重量%以下の膨化物を得た後、得られた
膨化物に油付着処理を施すことを特徴とするパフスナッ
クの製造方法を提供する。
本発明で使用できる豆類の種類は、油脂含量15重量%
(以下%と略称する。)以下、好ましくは3%以下、蛋
白質含量15〜30%、炭水化物含量40〜60%のものを用い
るのが好ましい。その例としてはえんどう豆、そら豆、
小豆、いんげん、ささげ等があげられ、その1種又は2
種以上を適宜選択して採用する。小豆、いんげん、ささ
げ等を採用する場合には、得られるパフスナックに青臭
みが生じ、この青臭みを低減するために、例えば水浸
漬、煮沸等のあく抜きのための処理を行うことが好まし
い。あく抜き条件としては、水浸漬の場合、例えば常温
で2〜3時間、煮沸の場合、例えば95〜98℃で15〜40分
間が適当である。
上記豆原料は皮部分(表皮部分)を含むもの又は皮部
分を含まないもののどちらを使用しても良い。皮部分を
含むものを使用する場合には、得られるパフスナックが
食物繊維を豊富に含有すると共に豆独特な風味がより強
くなる。一方、皮部分を含まないものを使用する場合に
は、色調の鮮やかなパフスナックを得ることができる。
また、上記豆原料は丸粒のまま或いは適宜粉砕処理を
施した状態で使用することができる。
上記豆原料は粒度が目開き8000μmの篩を通過可能な
ものであることが、得られるパフスナックの焦げの発生
をより有効に防止することができる点で好ましい。更に
詳細には、丸粒のえんどう豆の場合は、目開き8000μm
の篩を通過するものを使用することが好ましく、粉砕し
たえんどう豆の場合には、目開き4000μm篩を通過し、
目開き1000μmの篩を通過しないものが全体の45%以上
好ましくは60%以上となるものを使用することが好まし
い。また、そら豆の場合、目開き3000μmの篩を通過
し、目開き1000μmの篩を通過しないものが全体の60%
以上となるものを使用することが好ましい。
上記範囲より粒度の大きい原料の比率が大きくなる
と、得られるパフスナックに焦げが発生し易い傾向にあ
り、一方、上記範囲より粒度の小さい原料の比率が大き
くなると、膨化不良が発生し易い傾向にある。こうした
傾向はエクストルーダーとしてショートスクリュータイ
プの一軸型エクストルーダーを使用する場合に、特に顕
著である。
本発明では、豆原料以外のスナック原料、例えば米粉
などを使用しないが、調味料、着香料、着色料を添加し
ても良い。
原料の水分は9〜20%好ましくは9〜15%更に好まし
くは12〜13%であることが重要である(また、エクスト
ルーダーとしてショートスクリュータイプの一軸型エク
ストルーダーを使用する場合には、9〜16%好ましくは
9〜15%更に好ましくは12〜13%であることが重要であ
る。)。上記範囲を下回る場合には、エクストルーダー
による処理中に原料詰まりや焦げ等が生じる虞があり、
一方、上記範囲を超える場合には、得られるパフスナッ
クの豆独特の風味が弱くなると共に歯応えに欠ける食感
となったり、或いは処理条件によっては膨化不良とな
る。使用する豆原料が上記水分範囲にない場合には、上
記水分範囲になるように予め加水、乾燥等の水分調整を
行うのがよい。
次いで、上記水分範囲の原料をダイ温度90〜240℃好
ましくは90〜190℃の条件で原料に対して3.0〜28.0倍好
ましくは5.1〜16.0倍になるようにエクストルーダーに
より膨化処理を施す。尚、上記原料に対する膨化程度
は、押し出し直後に膨化物が原料となる豆とほぼ相似形
(例えばえんどう豆の場合ほぼ球状)になるようにカッ
トし、得られたパフスナックと原料となる豆との体積比
を求めたものである。
上記ダイ温度条件は、更に詳細には、使用する原料の
水分が9〜11%の場合には90〜150℃、11%よりも多く1
5%までの場合には100〜210℃、好ましくは140〜210℃
更に好ましくは150〜190℃、15%よりも多く20%までの
場合には160〜240℃好ましく、更に180〜240℃であるこ
とが好ましい。上記範囲を下回る場合には、得られるパ
フスナックが膨化不良になる傾向があり、一方上記範囲
を超える場合には、得られるパフスナックに焦げが多発
し風味が焦げ臭いものになる傾向がある。
また、上記膨化程度は、原料としてえんどう豆を単独
で使用する場合、3.0〜23.0倍、好ましくは5.1〜12.7
倍、更に好ましくは5.5〜7.1倍である。また、原料とし
てそら豆を単独で使用した場合、3.0〜25.0倍、好まし
くは8.4〜16.0倍、更に好ましくは10.5〜13.2倍であ
る。
膨化程度が上記範囲を下回る場合には、得られるパフ
スナックが膨化程度が不十分な硬すぎるものとなり、一
方上記範囲を上回る場合には、得られるパフスナックは
食感の軽すぎるものとなり、十分に歯応えのある重い食
感とならない傾向にある。
使用できるエクストルーダーの種類としては、特に制
限されず、例えばショートスクリュータイプの1軸型エ
クストルーダーを利用することができる。(その他にも
ロングスクリュータイプの1軸型エクストルーダー又は
2軸型エクストルーダーを使用することもできるが、得
られるパフスナックの焦げの発生をより有効に防止する
ことができる点、より歯応えのある食感のパフスナック
を得ることができる点でショートスクリュータイプの1
軸型エクストルーダーが好ましい。また、ショートスク
リュータイプの1軸型エクストルーダーには装置の費用
が安い、多量処理が可能であるとの利点がある。)この
ような一軸型エクストルーダーとしてはL/Dが1〜5ス
クリューの長さが10〜20cmのものが好ましい。又、圧縮
比2〜3のものが好ましい。
また、圧力条件は、30〜160kg/cm2が例示できる。
上記圧力条件の範囲となるスクリュー回転数、フィー
ド量は、使用するエクストルーダーの種類、エクストル
ーダーの各部のサイズ、ダイに形成された孔の面積や数
等により異なる。一例として、エクストルーダーとして
Tape Inc.製のコレットマシーン(ショートスクリュー
タイプの1軸型エクストルーダー、2箇所に直径2〜4m
mの円形の孔を設けたダイを装着したもの)を採用した
場合、スクリュー回転数400〜800rpm好ましくは400〜60
0rpm、フィード量400g/分〜1800g/分好ましくは400g/分
〜700g/分が例示できる。
その後、得られた膨化物を適宜の長さにカッティング
した後、必要により例えば熱風乾燥等の乾燥処理を施
し、水分が7%以下、好ましくは2%以下の膨化物を得
る。水分が7%を超えると、得られるパフスナックが噛
み切り難いものとなる傾向にある。ここで乾燥条件とし
ては100〜190℃で1〜20分の条件が例示される。
次に、上記膨化物に例えば噴霧や塗布等の方法で油付
着処理を施す。これにより、原料に対して3.0〜28.0倍
になるように膨化処理を施して得られた十分に歯応えの
ある重い食感のパフスナックで、かつ口溶けが良く後味
の良いものとなる。
油脂の使用量は、膨化物100重量部当り30〜90重量部
好ましくは40〜80重量部とするのが好ましい。尚、油脂
としては融点0〜40℃のものを使用するのがよい。ま
た、付着時の油脂の温度としては、10〜220℃が例示で
きるが、得られるパフスナックに油揚げを行ったような
香ばしい風味を付与する点から150〜220℃が好ましい。
次に、得られる膨化物に必要により食塩、調味料等を
ふりかけることができる。
また、油脂の付着前又は付着後に膨化物に醤油、糖
液、食塩水等の水系調味液を噴霧や塗布等の方法で付着
させても良い。この場合、その後の熱風乾燥等の乾燥処
理を施し、水分が7%以下、好ましくは2%以下にす
る。これにより、得られるパフスナックは、パリパリし
た食感のものとなる。
本発明では以上の方法によりパフスナックを製造す
る。
次に、必要により得られるパフスナックを袋等に充填
密封する。袋等の材質としては、特に制限されないが、
豆原料としてえんどう豆を使用して得られたパフスナッ
クの場合には、アルミ、アルミ蒸着等の遮光性のものを
使用することが望ましい。これにより、得られるパフス
ナックの保存中に生じる退色及び風味の劣化を有効に防
止することができる。同様な観点から豆原料としてえん
どう豆を使用する場合には、保存中に生じる退色及び風
味の劣化をより有効に防止するために、豆原料の保管
(特に粉砕後)、パフスナックの製造及び袋等への充填
密封を実質的に遮光された状態下で行うことが好まし
い。
[発明の効果] 本発明によれば、豆独特な風味を十分呈していると共
に、十分に歯応えのある重い食感であり、且つ口溶けの
良い後味の良好な豆原料のみから形成された天然物指向
の高いパフスナックを得ることができる。
次に、実施例により本発明を説明する。
[実施例] 実施例1 水分10%のえんどう豆の粉砕物(表皮の付いた状態の
えんどう豆を粉砕処理したもの)を1軸型のエクストル
ーダーTape Inc.製のコレットマシーン(2箇所に直径3
mmの円形の孔を設けたダイを装着したもの)により、ダ
イ温度90℃、フィード量600g/分、スクリュー回転数500
rpmの条件で膨化処理を施した後、得られた膨化物を4cm
程度の長さにカットした(膨化度7倍)。
次いで、膨化物を180℃、2分間の条件で熱風乾燥し
た後、得られた膨化物(水分1.7%)100重量部当りに対
して60重量部の油脂を噴霧した。その後、該油脂を噴霧
した膨化物に対して1%の食塩をふりかけた。得られた
パフスナックは、えんどう豆独特な風味を十分呈してい
ると共に、十分に歯応えのある食感であり、且つ口溶け
の良い後味の良好なものであった。
比較例1 得られた膨化物に油脂を噴霧することの代わりに、得
られた膨化物に180℃、20秒間の条件で油揚げ処理を施
すことの他は、実施例1と同様な方法でパフスナックを
製造した。しかしながら、得られたパフスナックは、全
体的に退色したえんどう豆らしい色調に欠けるものであ
り、又、その風味も油揚げ処理によって油自体加熱臭が
強く、えんどう豆独特の風味に欠けるものであった。
実施例2 水分10%のそら豆の粉砕物(表皮の付いた状態のそら
豆を粉砕処理したもの)を1軸型のエクストルーダーTa
pe Inc.製のコレットマシーン(2箇所に直径3mmの円形
の孔を設けたダイを装着したもの)により、ダイ温度10
0℃、フィード量530g/分、スクリュー回転数500rpmの条
件で膨化処理を施した後、得られた膨化物を4cm程度の
長さにカットした(膨化物10.4倍)。
次いで、膨化物を160℃、3分間の条件で熱風乾燥し
た後、得られた膨化物(水分1.0%)100重量部当り60重
量部の油脂を噴霧した。その後、該油脂を噴霧した膨化
物に対して1%の食塩をふりかけた。得られたパフスナ
ックは、そら豆独特な風味を十分呈していると共に、十
分に歯応えのある食感であり、且つ口溶けの良い後味の
良好なものであった。
実施例3 水分10%のえんどう豆の粉砕物(表皮の付いた状態の
えんどう豆を粉砕処理したもの)を1軸型のエクストル
ーダーTape Inc.製のコレットマシーン(2箇所に直径3
mmの円形の孔を設けたダイを装着したもの)により、ダ
イ温度150℃、フィード量600g/分、スクリュー回転数50
0rpmの条件で膨化処理を施した後、得られた膨化物を4c
m程度の長さにカットした(膨化物5.7倍)。
次いで、膨化物を180℃、2分間の条件で熱風乾燥し
た後、得られた膨化物(水分1.5%)100重量部に対して
60重量部の油脂を噴霧した。その後、該油脂を噴霧した
膨化物に対して1%の食塩をふりかけた。得られたパフ
スナックは、えんどう豆独特な風味を十分呈していると
共に、十分に歯応えのある重い食感であり、且つ口溶け
の良い後味の良好なものであった。
比較例2 水分8%のえんどう豆の粉砕物(表皮の付いた状態の
えんどう豆を粉砕処理したもの)を使用すること以外
は、実施例3と同様な方法でエクストルーダーによる膨
化処理を施したが、焦げ・詰まりが生じ、膨化物が得ら
れなかった。
比較例3 水分17%になるように加水したえんどう豆の粉砕物
(表皮の付いた状態のえんどう豆を粉砕処理したもの)
を使用すること以外は、実施例3と同様な方法でパフス
ナックを得た。得られたパフスナックは、従来から知ら
れているコーンスナックと同程度のソフトな食感で歯応
えに欠けるものであり、また、そのえんどう豆の風味も
やや弱いものであった。
実施例4 水分10%のえんどう豆の粉砕物(表皮の付いた状態の
えんどう豆を粉砕処理したもの)を1軸型のエクストル
ーダーTape Inc.製のコレットマシーン(2箇所に直径3
mmの円形の孔を設けたダイを装着したもの)により、ダ
イ温度100℃、フィード量600g/分、スクリュー回転数50
0rpmの条件で膨化処理を施した後、得られた膨化物を4c
m程度の長さにカットした(膨化物6.9倍)。
次いで、膨化物を180℃、2分間の条件で熱風乾燥し
た後、得られた膨化物(水分1.3%)100重量部に対して
60重量部の油脂を噴霧した。その後、該油脂を噴霧した
膨化物に対して1%の食塩をふりかけた。得られたパフ
スナックは、えんどう豆独特な風味を十分呈していると
共に、十分に歯応えのある重い食感であり、且つ口溶け
の良い後味の良好なものであった。
比較例4 ダイ温度を80℃にすること以外は、実施例4と同様な
方法でエクストルーダーによる膨化処理を施したが、喫
食できるほど充分に膨化されなかった。
比較例5 ダイ温度を200℃にすること以外は、実施例4と同様
な方法でエクストルーダーによる膨化処理を施したが、
焦げが生じると共に、膨化物が小片状に飛び散り、パフ
スナックとならなかった。
比較例6 油噴霧をしないこと以外は、実施例4と同様な方法で
パフスナックを得た。得られたパフスナックは、えんど
う豆独特な風味を十分呈していると共に、十分に歯応え
のある重い食感であったが、口溶けの良くない後味の不
良なものであった。
実施例5 水分13%のえんどう豆の粉砕物(表示の付いた状態の
えんどう豆を粉砕処理したもの、目開き4000μmの篩を
通過し、目開き2000μmの篩を通過しないものが全体の
69%)を1軸型のエクストルーダーTape Inc.製のコレ
ットマシーン(2箇所に直径3mmの円形の孔を設けたダ
イを装着したもの)により、ダイ温度180℃、フィード
量600g/分、スクリュー回転数500rpmの条件で膨化処理
を施した後、得られた膨化物(膨化度7.1倍)を4cm程度
の長さにカットした。
次いで、膨化物(水分1.3重量%)100重量部に対して
の水系調味液(原料配合:水57%、砂糖40%、食塩3
%)100重量部を噴霧した。その後、100℃、60分間の条
件で熱風乾燥した後、得られた膨化物100重量%に対し
て60重量部の油脂を噴霧した。得られたパフスナック
は、えんどう豆独特な風味を十分呈していると共に、十
分に歯応えのある重く且つパリパリとした食感であり、
また口溶けの良い後味の良好なものであった。
実施例6 水分14%のそら豆の粉砕物(表示の付いた状態のそら
豆を粉砕処理したもの、目開き3000μmの篩を通過し、
目開き1000μmの篩を通過しないものが全体の84%)を
1軸型のエクストルーダーTape Inc.製のコレットマシ
ーン(2箇所に直径3mmの円形の孔を設けたダイを装着
したもの)により、ダイ温度190℃、フィード量500g/
分、スクリュー回転数500rpmの条件で膨化処理を施した
後、得られた膨化物を4cm程度の長さにカットした(膨
化度13.2倍)。
次いで、膨化物を160℃、5分間の条件で熱風乾燥し
た後、得られた膨化物(水分1.3重量%)100重量部に対
して60重量部の油脂(200℃)を噴霧した。その後、該
油脂を噴霧した膨化物に対して1%の食塩をふりかけ
た。得られたパフスナックは、そら豆独特な風味を十分
呈していると共に、十分な歯応えのある重い食感であ
り、且つ口溶けの良い後味の良好なものであった。ま
た、油揚げをしたような香ばしい風味を呈するものであ
った。
実施例7 実施例1と同様な方法で得られたえんどう豆を使用し
たパフスナックをアルミ蒸着の袋に充填密封後、常温で
3ケ月保管した。その後開封して喫食したが、パフスナ
ックはえんどう豆の風味を十分に呈すると共に、えんど
う豆らしい緑色を有するものであった。
比較例7 実施例1と同様な方法で得られたえんどう豆を使用し
たパフスナックを、ポリ塩化ビニリデンをコーティング
したポリプロピレンフィルムで製造された袋に充填密封
後、常温で保管した。保管後1ケ月程で極めて白っぽい
色となり、また、風味も劣化してえんどう豆独特な風味
に欠けるものであった。
実施例8 水分16%のそら豆の粉砕物(表示の付いた状態のそら
豆を粉砕処理したもの、目開き3000μmの篩を通過し、
目開き1000μmの篩を通過しないものが全体の84%)を
1軸型のエクストルーダーTape Inc.製のコレットマシ
ーン(2箇所に直径3mmの円形の孔を設けたダイを装着
したもの)により、ダイ温度215℃、フィード量500g/
分、スクリュー回転数500rpmの条件で膨化処理を施した
後、得られた膨化物(膨化度13.0倍)を4cm程度の長さ
にカットした。
次いで、膨化物を160℃、5分間の条件で熱風乾燥し
た後、得られた膨化物(水分1.3重量%)100重量部に対
して60重量部の油脂(200℃)を噴霧した。その後、該
油脂を噴霧した膨化物に対して1%の食塩をふりかけ
た。得られたパフスナックは、そら豆独特な風味を十分
呈していると共に、十分に歯応えのある重い食感であ
り、且つ口溶けの良い後味の良好なものであった。ま
た、油揚げをしたような香ばしい風味を呈するものであ
った。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮奥 美行 大阪府東大阪市御厨栄町1丁目5番7号 ハウス食品工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−51746(JP,A) 特開 昭61−58539(JP,A) 特公 昭56−37769(JP,B2)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】皮部分を含むか又は皮部分を含まない豆原
    料自体であって、水分9〜20重量%の豆原料をエクスト
    ルーダーにより、使用する原料の水分が9〜11%の場合
    には90〜150℃、11%より多く15%までの場合には100〜
    210℃、15%より多く20%までの場合には160〜240℃の
    ダイ温度条件で3.0〜28.0倍になるように膨化処理を施
    し、次いで乾燥処理を施すか或いは乾燥処理を施さずに
    水分7重量%以下の膨化物を得た後、得られた膨化物に
    油付着処理を施すことを特徴とするパフスナックの製造
    方法。
  2. 【請求項2】皮部分を含む水分9〜15重量%の豆原料を
    エクストルーダーによりダイ温度90〜190℃の条件で5.1
    〜16.0倍になるように膨化処理を施し、次いで乾燥処理
    を施すか或いは乾燥処理を施さずに水分7重量%以下の
    膨化物を得た後、得られた膨化物に油付着処理を施すこ
    とを特徴とするパフスナックの製造方法。
  3. 【請求項3】得られた膨化物100重量部に対して30〜90
    重量部の油脂を付着処理することを特徴とする請求項
    (1)又は(2)に記載のパフスナックの製造方法。
  4. 【請求項4】油付着を油脂の温度が150〜220℃の条件で
    行うことを特徴とする請求項(1)乃至(3)のいずれ
    か1項に記載のパフスナックの製造方法。
  5. 【請求項5】油付着処理の前又は後にパフスナックに水
    系調味液を付着させ、次いで乾燥処理を施すことを特徴
    とする請求項(1)乃至(4)のいずれか1項に記載の
    パフスナックの製造方法。
  6. 【請求項6】エクストルーダーがショートスクリュータ
    イプの1軸型エクストルーダーである請求項(1)乃至
    (5)のいずれか1項に記載のパフスナックの製造方
    法。
  7. 【請求項7】使用する豆原料の粒度が目開き8000μmの
    篩を通過可能なものであることを特徴とする請求項
    (6)記載のパフスナックの製造方法。
JP2281336A 1990-05-29 1990-10-19 パフスナックの製造方法 Expired - Fee Related JP2553960B2 (ja)

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