JP2808202B2 - パフスナックの製造方法 - Google Patents
パフスナックの製造方法Info
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- JP2808202B2 JP2808202B2 JP4007717A JP771792A JP2808202B2 JP 2808202 B2 JP2808202 B2 JP 2808202B2 JP 4007717 A JP4007717 A JP 4007717A JP 771792 A JP771792 A JP 771792A JP 2808202 B2 JP2808202 B2 JP 2808202B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、そら豆やえんどう豆等
の豆類を主原料とし、エクストルーダーにより膨化処理
したパフスナックの製造方法に関する。
の豆類を主原料とし、エクストルーダーにより膨化処理
したパフスナックの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】そら豆やえんどう豆等の豆類を原料の1
つとして使用し、エクストルーダーによる膨化処理を施
してスナック食品を製造する方法としては、特開昭61
−9253号公報に記載の方法がある。この方法は、小
麦粉、小麦デンプン等の澱粉原料を2軸型エクストルー
ダーで膨化処理した後、得られた膨化物を粉砕し、これ
にそら豆等の豆類を原料全体の5〜50%となるように
混合した後、再度2軸型エクストルーダーで膨化処理し
ている。
つとして使用し、エクストルーダーによる膨化処理を施
してスナック食品を製造する方法としては、特開昭61
−9253号公報に記載の方法がある。この方法は、小
麦粉、小麦デンプン等の澱粉原料を2軸型エクストルー
ダーで膨化処理した後、得られた膨化物を粉砕し、これ
にそら豆等の豆類を原料全体の5〜50%となるように
混合した後、再度2軸型エクストルーダーで膨化処理し
ている。
【0003】しかしながら、この方法により得られるパ
フスナックには、豆類独特の風味及び豆類らしい色調に
欠けるとの問題点があった。また、エクストルーダーに
よる膨化処理を2度行わねばならず、煩雑であると共に
ランニングコストが高くなるとの問題点があった。
フスナックには、豆類独特の風味及び豆類らしい色調に
欠けるとの問題点があった。また、エクストルーダーに
よる膨化処理を2度行わねばならず、煩雑であると共に
ランニングコストが高くなるとの問題点があった。
【0004】また、そら豆やえんどう豆等の豆類を原料
の1つとして使用し、エクストルーダーによる膨化処理
を施してスナック食品を製造する方法としては、特開昭
59−51746号公報に記載の方法がある。即ち、該
公報にはそら豆等の豆類のみを原料とした場合、多孔質
組織の膨化物とならず、食べるのが困難なものとなるこ
とが示されており、こうした問題点を解決するために、
原料として豆類原料75〜25部にタピオカ等の特定の
澱粉原料25〜75部を加えたものを採用することが開
示されている。
の1つとして使用し、エクストルーダーによる膨化処理
を施してスナック食品を製造する方法としては、特開昭
59−51746号公報に記載の方法がある。即ち、該
公報にはそら豆等の豆類のみを原料とした場合、多孔質
組織の膨化物とならず、食べるのが困難なものとなるこ
とが示されており、こうした問題点を解決するために、
原料として豆類原料75〜25部にタピオカ等の特定の
澱粉原料25〜75部を加えたものを採用することが開
示されている。
【0005】しかしながら、この方法により得られるパ
フスナックは、豆類独特な風味、豆類らしい色調及び歯
応えが充分でないとの問題点があった。
フスナックは、豆類独特な風味、豆類らしい色調及び歯
応えが充分でないとの問題点があった。
【0006】また、そら豆やえんどう豆等の豆類を原料
の1つとして使用し、エクストルーダーによる膨化処理
を施してスナック食品を製造する方法としては、特開昭
61−58539号公報に記載の方法がある。この方法
は、そら豆等の豆類を2軸型エクストルーダーに供し、
加水を行わずに、または加水を行い、水分を調整してエ
クストルージョンクッキングを行うものであるが、具体
的には豆類をエクストルーダーのフィード口に供給する
と共に水をフィード口に定量ポンプで供給し、水分含量
30〜40%と高い値に調整した後、押し出してエクス
トルージョンクッキングを行っている。
の1つとして使用し、エクストルーダーによる膨化処理
を施してスナック食品を製造する方法としては、特開昭
61−58539号公報に記載の方法がある。この方法
は、そら豆等の豆類を2軸型エクストルーダーに供し、
加水を行わずに、または加水を行い、水分を調整してエ
クストルージョンクッキングを行うものであるが、具体
的には豆類をエクストルーダーのフィード口に供給する
と共に水をフィード口に定量ポンプで供給し、水分含量
30〜40%と高い値に調整した後、押し出してエクス
トルージョンクッキングを行っている。
【0007】しかしながら、この方法により得られるパ
フスナックは、極めて軽いサクサクした食感のものであ
り、菓子として喫食するには適するが、おつまみとして
喫食する場合には、歯応え及び豆類独特な風味が充分で
ないとの問題点があった。
フスナックは、極めて軽いサクサクした食感のものであ
り、菓子として喫食するには適するが、おつまみとして
喫食する場合には、歯応え及び豆類独特な風味が充分で
ないとの問題点があった。
【0008】本発明者等は、上記した問題点を解決する
ための方法として、皮部分を含むか又は皮部分を含まな
い豆原料自体又は、この原料に、適宜他のスナック原料
を、添加後の豆原料の割合が55重量%以上となるよう
に添加混合した、水分9〜20重量%の原料をエクスト
ルーダーにより、使用する原料の水分が9〜11%の場
合には90〜150°C、11%より多く15%までの
場合には100〜210°C、15%より多く20%ま
での場合には160〜240°Cのダイ温度条件で3.
0〜28.0倍になるように膨化処理を施し、次いで乾
燥処理を施すか或いは乾燥処理を施さずに水分7重量%
以下の膨化物を得た後、得られた膨化物に油付着処理を
施すことを特徴とするパフスナックの製造方法について
既に出願している(特願平2−281336号)。
ための方法として、皮部分を含むか又は皮部分を含まな
い豆原料自体又は、この原料に、適宜他のスナック原料
を、添加後の豆原料の割合が55重量%以上となるよう
に添加混合した、水分9〜20重量%の原料をエクスト
ルーダーにより、使用する原料の水分が9〜11%の場
合には90〜150°C、11%より多く15%までの
場合には100〜210°C、15%より多く20%ま
での場合には160〜240°Cのダイ温度条件で3.
0〜28.0倍になるように膨化処理を施し、次いで乾
燥処理を施すか或いは乾燥処理を施さずに水分7重量%
以下の膨化物を得た後、得られた膨化物に油付着処理を
施すことを特徴とするパフスナックの製造方法について
既に出願している(特願平2−281336号)。
【0009】しかしながら、この方法において、原料と
してそら豆を用いてパフスナックを製造すると、得られ
たパフスナックは皮部分が散在し暗い色調となるとの問
題が生じた。また、原料としてそら豆やえんどう豆を用
いてパフスナックを製造した場合、ロースト風味のもの
が所望された。
してそら豆を用いてパフスナックを製造すると、得られ
たパフスナックは皮部分が散在し暗い色調となるとの問
題が生じた。また、原料としてそら豆やえんどう豆を用
いてパフスナックを製造した場合、ロースト風味のもの
が所望された。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、第1に、そ
ら豆の風味を充分に有すると共に適度な歯応えを有し、
更に良好な外観を呈するパフスナックの製造方法を提供
することを目的とする。本発明は、第2に、豆の風味を
充分に有すると共にローストした様な風味を有するパフ
スナックの製造方法を提供することを目的とする。
ら豆の風味を充分に有すると共に適度な歯応えを有し、
更に良好な外観を呈するパフスナックの製造方法を提供
することを目的とする。本発明は、第2に、豆の風味を
充分に有すると共にローストした様な風味を有するパフ
スナックの製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的は、
そら豆原料中の粗繊維の含量が2.5〜5.5重量%に
なるようにそら豆の皮部分を使用することにより達成す
ることができた。又、第2の目的は、豆原料65〜97
重量部と脱脂大豆原料35〜3重量部の混合物を使用す
ることにより達成することができた。
そら豆原料中の粗繊維の含量が2.5〜5.5重量%に
なるようにそら豆の皮部分を使用することにより達成す
ることができた。又、第2の目的は、豆原料65〜97
重量部と脱脂大豆原料35〜3重量部の混合物を使用す
ることにより達成することができた。
【0012】すなわち、第1の発明は、そら豆とその皮
部分から得られるそら豆原料の粗繊維の含量が2.5〜
5.5重量%になるようにそら豆の皮部分を含有する、
水分9〜20重量%のそら豆原料をエクストルーダーに
より、使用するそら豆原料の水分が9〜11%の場合に
は90〜150°C、11%より多く15%までの場合
には100〜210°C、15%より多く20%までの
場合には160〜240°Cのダイ温度条件で膨化度が
3.0〜25.0倍になるように膨化処理を施し、次い
で乾燥処理を施すか或いは乾燥処理を施さずに水分7重
量%以下の膨化物を得た後、得られた膨化物に油付着処
理を施すことを特徴とするパフスナックの製造方法を提
供する。
部分から得られるそら豆原料の粗繊維の含量が2.5〜
5.5重量%になるようにそら豆の皮部分を含有する、
水分9〜20重量%のそら豆原料をエクストルーダーに
より、使用するそら豆原料の水分が9〜11%の場合に
は90〜150°C、11%より多く15%までの場合
には100〜210°C、15%より多く20%までの
場合には160〜240°Cのダイ温度条件で膨化度が
3.0〜25.0倍になるように膨化処理を施し、次い
で乾燥処理を施すか或いは乾燥処理を施さずに水分7重
量%以下の膨化物を得た後、得られた膨化物に油付着処
理を施すことを特徴とするパフスナックの製造方法を提
供する。
【0013】又、第2の方法は、豆原料65〜97重量
部と脱脂大豆原料35〜3重量部とを含有する、水分9
〜20重量%の原料をエクストルーダーにより、使用す
る原料の水分が9〜11%の場合には90〜150°
C、11%より多く15%までの場合には100〜21
0°C、15%より多く20%までの場合には160〜
240°Cのダイ温度条件で膨化度が3.0〜28.0
倍になるように膨化処理を施し、次いで乾燥処理を施す
か或いは乾燥処理を施さずに水分7重量%以下の膨化物
を得た後、得られた膨化物に油付着処理を施すことを特
徴とするパフスナックの製造方法を提供する。
部と脱脂大豆原料35〜3重量部とを含有する、水分9
〜20重量%の原料をエクストルーダーにより、使用す
る原料の水分が9〜11%の場合には90〜150°
C、11%より多く15%までの場合には100〜21
0°C、15%より多く20%までの場合には160〜
240°Cのダイ温度条件で膨化度が3.0〜28.0
倍になるように膨化処理を施し、次いで乾燥処理を施す
か或いは乾燥処理を施さずに水分7重量%以下の膨化物
を得た後、得られた膨化物に油付着処理を施すことを特
徴とするパフスナックの製造方法を提供する。
【0014】先ず第1の発明について説明すると、第1
の発明で使用できるそら豆原料は、そら豆の皮部分を、
得られるそら豆原料の粗繊維の含量が2.5〜5.5重
量%、好ましくは2.5〜4.5重量%、更に好ましく
は3.0〜4.5重量%になるように調整したものであ
ることが重要である。
の発明で使用できるそら豆原料は、そら豆の皮部分を、
得られるそら豆原料の粗繊維の含量が2.5〜5.5重
量%、好ましくは2.5〜4.5重量%、更に好ましく
は3.0〜4.5重量%になるように調整したものであ
ることが重要である。
【0015】上記範囲を下回る場合、得られるパフスナ
ックのそら豆独特な風味が弱くなると共に、緻密な組織
になり難く、その食感も軽すぎる歯応えに欠けるものと
なる傾向にある。一方、上記範囲を上回る場合には、得
られるパフスナックは形が歪になると共に皮部分が散在
して暗い色調となる傾向にある。
ックのそら豆独特な風味が弱くなると共に、緻密な組織
になり難く、その食感も軽すぎる歯応えに欠けるものと
なる傾向にある。一方、上記範囲を上回る場合には、得
られるパフスナックは形が歪になると共に皮部分が散在
して暗い色調となる傾向にある。
【0016】上記皮部分の含量の調整は、例えばそら豆
から皮部分を一旦取り除き、その後、混合後の原料の粗
繊維の含量が上記範囲になるようにそら豆の皮部分と皮
部分が取り除かれたそら豆との混合割合を調整すること
により行われる。ここで、粗繊維の含量は、そら豆原料
を1.25%硫酸溶液と1.25水酸化ナトリウム溶液
で加熱消化した後の不溶性留物を秤量し、次いでこれを
炭化して混在する不溶性無機物の量を秤り、その差を求
めることによって測定することができる。
から皮部分を一旦取り除き、その後、混合後の原料の粗
繊維の含量が上記範囲になるようにそら豆の皮部分と皮
部分が取り除かれたそら豆との混合割合を調整すること
により行われる。ここで、粗繊維の含量は、そら豆原料
を1.25%硫酸溶液と1.25水酸化ナトリウム溶液
で加熱消化した後の不溶性留物を秤量し、次いでこれを
炭化して混在する不溶性無機物の量を秤り、その差を求
めることによって測定することができる。
【0017】上記そら豆原料は、適宜粉砕処理した状態
で使用することが望ましく、その粒度は目開き8000
μmの篩を通過可能なものであることが、得られるパフ
スナックの焦げの発生をより有効に防止することができ
る点で好ましい。更に、詳細には、目開き3000μm
の篩を通過し、目開き1000μmの篩を通過しないも
のが全体の60%以上となるものを使用することが好ま
しい。
で使用することが望ましく、その粒度は目開き8000
μmの篩を通過可能なものであることが、得られるパフ
スナックの焦げの発生をより有効に防止することができ
る点で好ましい。更に、詳細には、目開き3000μm
の篩を通過し、目開き1000μmの篩を通過しないも
のが全体の60%以上となるものを使用することが好ま
しい。
【0018】上記範囲より粒度の大きい原料の比率が大
きくなると、得られるパフスナックに焦げが発生し易い
傾向にあり、一方、上記範囲より粒度の小さい原料の比
率が大きくなると、膨化不良が発生し易い傾向にある。
こうした傾向はエクストルーダーとしてショートスクリ
ュータイプの1軸型エクストルーダーを使用する場合、
特に顕著である。本発明の原料は、基本的に上記したそ
ら豆原料からなるが、本発明の効果を損なわない範囲
で、食塩、糖類等の調味料、着香料等を使用しても良
い。
きくなると、得られるパフスナックに焦げが発生し易い
傾向にあり、一方、上記範囲より粒度の小さい原料の比
率が大きくなると、膨化不良が発生し易い傾向にある。
こうした傾向はエクストルーダーとしてショートスクリ
ュータイプの1軸型エクストルーダーを使用する場合、
特に顕著である。本発明の原料は、基本的に上記したそ
ら豆原料からなるが、本発明の効果を損なわない範囲
で、食塩、糖類等の調味料、着香料等を使用しても良
い。
【0019】第2の発明で使用できる豆類の種類は、油
脂含量15%以下、好ましくは3%以下、蛋白質含量1
5〜30%、炭水化物40〜60%のものを用いるのが
好ましい。その例としてえんどう豆、そら豆、小豆、い
んげん、ささげ等があげられ、その1種又は2種以上を
適宜選択して採用する。小豆、いんげん、ささげ等を採
用する場合には、得られるパフスナックに青臭みが生
じ、この青臭みを低減するために、例えば水浸漬、煮沸
等のあく抜きのための処理を行うことが好ましい。あく
抜き条件としては、水浸漬の場合、例えば常温で2〜3
時間、煮沸の場合、例えば95〜98°Cで15〜40
分間が適当である。
脂含量15%以下、好ましくは3%以下、蛋白質含量1
5〜30%、炭水化物40〜60%のものを用いるのが
好ましい。その例としてえんどう豆、そら豆、小豆、い
んげん、ささげ等があげられ、その1種又は2種以上を
適宜選択して採用する。小豆、いんげん、ささげ等を採
用する場合には、得られるパフスナックに青臭みが生
じ、この青臭みを低減するために、例えば水浸漬、煮沸
等のあく抜きのための処理を行うことが好ましい。あく
抜き条件としては、水浸漬の場合、例えば常温で2〜3
時間、煮沸の場合、例えば95〜98°Cで15〜40
分間が適当である。
【0020】上記豆原料は皮部分(表皮部分)を含むも
の又は皮部分を含まないもののどちらを使用しても良
い。皮部分を含むものを使用する場合には、得られるパ
フスナックが食物繊維を豊富に含有すると共に豆独特な
風味が強くなる。一方、皮部分を含まないものを使用す
る場合には、色調の鮮やかなパフスナックを得ることが
できる。
の又は皮部分を含まないもののどちらを使用しても良
い。皮部分を含むものを使用する場合には、得られるパ
フスナックが食物繊維を豊富に含有すると共に豆独特な
風味が強くなる。一方、皮部分を含まないものを使用す
る場合には、色調の鮮やかなパフスナックを得ることが
できる。
【0021】尚、豆原料としてそら豆を採用する場合に
は、そら豆の皮部分を、得られる豆原料の粗繊維の含量
が2.5〜5.5重量%好ましくは2.5〜4.5重量
%更に好ましくは3.0〜4.5重量%になるように調
整することが望ましい。上記範囲を下回る場合、得られ
るパフスナックのそら豆独特な風味が弱くなると共に、
その食感も軽すぎる歯応えに欠けるものとなる傾向にあ
る。一方、上記範囲を上回る場合には、得られるパフス
ナックは皮部分が散在して暗い色調となり、また、食感
もやや硬すぎるものになる傾向にある。
は、そら豆の皮部分を、得られる豆原料の粗繊維の含量
が2.5〜5.5重量%好ましくは2.5〜4.5重量
%更に好ましくは3.0〜4.5重量%になるように調
整することが望ましい。上記範囲を下回る場合、得られ
るパフスナックのそら豆独特な風味が弱くなると共に、
その食感も軽すぎる歯応えに欠けるものとなる傾向にあ
る。一方、上記範囲を上回る場合には、得られるパフス
ナックは皮部分が散在して暗い色調となり、また、食感
もやや硬すぎるものになる傾向にある。
【0022】上記皮部分の含量の調整は、例えばそら豆
から皮部分を一旦取り除き、その後、混合後の原料の粗
繊維の含量が上記範囲になるようにそら豆の皮部分と皮
部分が取り除かれたそら豆との混合割合を調整すること
により行われる。上記豆原料は、適宜粉砕処理した状態
で使用することが望ましく、その粒度は目開き8000
μmの篩を通過可能なものであることが、得られるパフ
スナックの焦げの発生をより有効に防止することができ
る点で好ましい。
から皮部分を一旦取り除き、その後、混合後の原料の粗
繊維の含量が上記範囲になるようにそら豆の皮部分と皮
部分が取り除かれたそら豆との混合割合を調整すること
により行われる。上記豆原料は、適宜粉砕処理した状態
で使用することが望ましく、その粒度は目開き8000
μmの篩を通過可能なものであることが、得られるパフ
スナックの焦げの発生をより有効に防止することができ
る点で好ましい。
【0023】更に、詳細には、丸粒のえんどう豆の場合
は、目開き8000μmの篩を通過するものを使用する
ことが好ましく、粉砕したえんどう豆の場合は、目開き
4000μmの篩を通過し、目開き1000μmの篩を
通過しないものが全体の45%以上好ましくは60%以
上となるものを使用することが好ましい。また、そら豆
の場合、目開き3000μmの篩を通過し、目開き10
00μmの篩を通過しないものが全体の60%以上とな
るものを使用することが好ましい。
は、目開き8000μmの篩を通過するものを使用する
ことが好ましく、粉砕したえんどう豆の場合は、目開き
4000μmの篩を通過し、目開き1000μmの篩を
通過しないものが全体の45%以上好ましくは60%以
上となるものを使用することが好ましい。また、そら豆
の場合、目開き3000μmの篩を通過し、目開き10
00μmの篩を通過しないものが全体の60%以上とな
るものを使用することが好ましい。
【0024】上記範囲より粒度の大きい原料の比率が大
きくなると、得られるパフスナックに焦げが発生し易い
傾向にあり、一方、上記範囲より粒度の小さい原料の比
率が大きくなると、膨化不良が発生し易い傾向にある。
こうした傾向はエクストルーダーとしてショートスクリ
ュータイプの1軸型エクストルーダーを使用する場合、
特に顕著である。
きくなると、得られるパフスナックに焦げが発生し易い
傾向にあり、一方、上記範囲より粒度の小さい原料の比
率が大きくなると、膨化不良が発生し易い傾向にある。
こうした傾向はエクストルーダーとしてショートスクリ
ュータイプの1軸型エクストルーダーを使用する場合、
特に顕著である。
【0025】第2の発明では、原料として上記豆原料の
他に脱脂大豆原料を使用する。両者の使用割合は、豆原
料65〜97重量部に対して脱脂大豆原料35〜3重量
部好ましくは豆原料90〜95重量部に対して脱脂大豆
原料10〜5重量部であることが望ましい。豆原料の割
合が上記範囲を下回り、脱脂大豆原料の割合が上記範囲
を上回る場合には、得られるパフスナックが豆類独特な
風味が充分でなくなると共に脱脂大豆の風味が強くなり
すぎる傾向にある。一方、脱脂大豆原料の割合が上記範
囲を下回る場合には、得られるパフスナックに充分な歯
応え及び豆をローストした様な風味を付与し難い傾向に
ある。尚、脱脂大豆原料、つまり脱脂大豆とは大豆から
油をとった残りである。この大豆から油をとる方法に
は、大豆に圧力をかけて搾油する圧搾法及びn−ヘキサ
ン等の溶剤を用いて大豆から油を抽出する溶剤抽出法が
ある。
他に脱脂大豆原料を使用する。両者の使用割合は、豆原
料65〜97重量部に対して脱脂大豆原料35〜3重量
部好ましくは豆原料90〜95重量部に対して脱脂大豆
原料10〜5重量部であることが望ましい。豆原料の割
合が上記範囲を下回り、脱脂大豆原料の割合が上記範囲
を上回る場合には、得られるパフスナックが豆類独特な
風味が充分でなくなると共に脱脂大豆の風味が強くなり
すぎる傾向にある。一方、脱脂大豆原料の割合が上記範
囲を下回る場合には、得られるパフスナックに充分な歯
応え及び豆をローストした様な風味を付与し難い傾向に
ある。尚、脱脂大豆原料、つまり脱脂大豆とは大豆から
油をとった残りである。この大豆から油をとる方法に
は、大豆に圧力をかけて搾油する圧搾法及びn−ヘキサ
ン等の溶剤を用いて大豆から油を抽出する溶剤抽出法が
ある。
【0026】第2の発明の原料は、基本的には上記豆原
料と脱脂大豆原料とからなるが、本発明の効果を損なわ
ない範囲で、食塩、糖類等の調味料、着香料、とうもろ
こし澱粉、馬鈴薯澱粉等の他のスナック原料等を使用し
ても良い。
料と脱脂大豆原料とからなるが、本発明の効果を損なわ
ない範囲で、食塩、糖類等の調味料、着香料、とうもろ
こし澱粉、馬鈴薯澱粉等の他のスナック原料等を使用し
ても良い。
【0027】第1及び第2の発明における上記原料の水
分は9〜20%、好ましくは9〜15%、更に好ましく
は12〜13%であることが重要である(また、エクス
トルーダーとしてショートスクリュータイプの1軸型エ
クストルーダーを使用する場合には、9〜16%、好ま
しくは9〜15%、更に好ましくは12〜13%である
ことが重要である。)。上記範囲を下回る場合には、エ
クストルーダーによる処理中に原料つまりや焦げ等が生
じる虞があり、一方、上記範囲を超える場合には、得ら
れるパフスナックはそら豆やえんどう豆独特の風味が弱
くなると共に歯応えに欠ける食感になったり、或いは処
理条件によっては膨化不良となる。使用する豆原料が上
記範囲にない場合には、上記水分範囲になるように予め
加水、乾燥等の水分調整を行うのが良い。
分は9〜20%、好ましくは9〜15%、更に好ましく
は12〜13%であることが重要である(また、エクス
トルーダーとしてショートスクリュータイプの1軸型エ
クストルーダーを使用する場合には、9〜16%、好ま
しくは9〜15%、更に好ましくは12〜13%である
ことが重要である。)。上記範囲を下回る場合には、エ
クストルーダーによる処理中に原料つまりや焦げ等が生
じる虞があり、一方、上記範囲を超える場合には、得ら
れるパフスナックはそら豆やえんどう豆独特の風味が弱
くなると共に歯応えに欠ける食感になったり、或いは処
理条件によっては膨化不良となる。使用する豆原料が上
記範囲にない場合には、上記水分範囲になるように予め
加水、乾燥等の水分調整を行うのが良い。
【0028】次いで、上記水分範囲の豆原料をダイ温度
90〜240°C、好ましくは90〜190°Cの条件
で豆原料に対して膨化度が3.0〜25.0倍、好まし
くは8.4〜16.0倍、更に好ましくは10.5〜1
3.2倍になるようにエクストルーダーにより膨化処理
を施す。尚、上記豆原料に対する膨化度は、押し出し直
後の膨化物が原料となる豆とほぼ相似形になるようにカ
ットし、得られたパフスナックと原料となるそら豆との
体積比を求めたものである。
90〜240°C、好ましくは90〜190°Cの条件
で豆原料に対して膨化度が3.0〜25.0倍、好まし
くは8.4〜16.0倍、更に好ましくは10.5〜1
3.2倍になるようにエクストルーダーにより膨化処理
を施す。尚、上記豆原料に対する膨化度は、押し出し直
後の膨化物が原料となる豆とほぼ相似形になるようにカ
ットし、得られたパフスナックと原料となるそら豆との
体積比を求めたものである。
【0029】尚、第2の発明において、例えば豆原料と
してえんどう豆を単独で使用する場合、上記膨化度は
3.0〜23.0倍、好ましくは5.1〜12.7倍、
更に好ましくは5.5〜7.1倍であり、豆原料として
そら豆を単独で使用する場合、3.0〜25.0倍、好
ましくは8.4〜16.0倍、更に好ましくは10.5
〜13.2倍である。
してえんどう豆を単独で使用する場合、上記膨化度は
3.0〜23.0倍、好ましくは5.1〜12.7倍、
更に好ましくは5.5〜7.1倍であり、豆原料として
そら豆を単独で使用する場合、3.0〜25.0倍、好
ましくは8.4〜16.0倍、更に好ましくは10.5
〜13.2倍である。
【0030】第1の発明及び第2の発明において、上記
ダイ温度は、更に詳細には、使用する原料の水分が9〜
11%の場合には90〜150°C、11%よりも多く
15%までの場合には100〜210°C、好ましくは
140〜210°C、更に好ましくは150〜190°
C、15%よりも多く20%までの場合には160〜2
40°C、好ましくは180〜240°Cであることが
望ましい。上記範囲を下回る場合には、得られるパフス
ナックが膨化不良になる傾向にあり、一方上記範囲を超
える場合には、得られるパフスナックに焦げが多発し風
味が焦げ臭いものになる傾向がある。また、上記膨化度
が上記範囲を下回る場合、得られるパフスナックの膨化
程度が不充分な硬すぎるものとなり、一方上記範囲を上
回る場合には、得られるパフスナックは食感の軽すぎる
ものとなり、充分に歯応えのある食感にならない傾向に
ある。
ダイ温度は、更に詳細には、使用する原料の水分が9〜
11%の場合には90〜150°C、11%よりも多く
15%までの場合には100〜210°C、好ましくは
140〜210°C、更に好ましくは150〜190°
C、15%よりも多く20%までの場合には160〜2
40°C、好ましくは180〜240°Cであることが
望ましい。上記範囲を下回る場合には、得られるパフス
ナックが膨化不良になる傾向にあり、一方上記範囲を超
える場合には、得られるパフスナックに焦げが多発し風
味が焦げ臭いものになる傾向がある。また、上記膨化度
が上記範囲を下回る場合、得られるパフスナックの膨化
程度が不充分な硬すぎるものとなり、一方上記範囲を上
回る場合には、得られるパフスナックは食感の軽すぎる
ものとなり、充分に歯応えのある食感にならない傾向に
ある。
【0031】使用できるエクストルーダーの種類として
は、特に制限されず、例えばショートスクリュータイプ
の1軸型エクストルーダーを利用することができる(そ
の他にもロングスクリュータイプの1軸型エクストルー
ダー又は2軸型エクストルーダーを使用することもでき
るが、得られるパフスナックの焦げの発生をより有効に
防止することができる点、より歯応えのある食感のパフ
スナックを得ることができる点でショートスクリュータ
イプの1軸型エクストルーダーが好ましい。また、ショ
ートスクリュータイプの1軸型エクストルーダーには、
装置の費用が安い、多量処理が可能であるとの利点があ
る。このような1軸型エクストルーダーとしては、L/
Dが1〜5、スクリューの長さが10〜20cmのもの
が好ましい。又、圧縮比2〜3のものが好ましい。
は、特に制限されず、例えばショートスクリュータイプ
の1軸型エクストルーダーを利用することができる(そ
の他にもロングスクリュータイプの1軸型エクストルー
ダー又は2軸型エクストルーダーを使用することもでき
るが、得られるパフスナックの焦げの発生をより有効に
防止することができる点、より歯応えのある食感のパフ
スナックを得ることができる点でショートスクリュータ
イプの1軸型エクストルーダーが好ましい。また、ショ
ートスクリュータイプの1軸型エクストルーダーには、
装置の費用が安い、多量処理が可能であるとの利点があ
る。このような1軸型エクストルーダーとしては、L/
Dが1〜5、スクリューの長さが10〜20cmのもの
が好ましい。又、圧縮比2〜3のものが好ましい。
【0032】また、圧力条件は、30〜160kg/c
m2が例示できる。上記圧力条件の範囲となるスクリュ
ー回転数、フィード量は、使用するエクストルーダーの
種類、エクストルーダーの各部のサイズ、ダイに形成さ
れた孔の面積や数等により異なる。一例として、エクス
トルーダーとしてTape Inc.製のコレットマシ
ーン(ショートスクリュータイプの1軸型エクストルー
ダー、2箇所に直径2〜4mmの円形の孔を設けたダイ
を装着したもの)を採用した場合、スクリュー回転数4
00〜1000rpm好ましくは400〜600rp
m、フィード量400g/分〜1800g/分好ましく
は400g/分〜700g/分が例示できる。
m2が例示できる。上記圧力条件の範囲となるスクリュ
ー回転数、フィード量は、使用するエクストルーダーの
種類、エクストルーダーの各部のサイズ、ダイに形成さ
れた孔の面積や数等により異なる。一例として、エクス
トルーダーとしてTape Inc.製のコレットマシ
ーン(ショートスクリュータイプの1軸型エクストルー
ダー、2箇所に直径2〜4mmの円形の孔を設けたダイ
を装着したもの)を採用した場合、スクリュー回転数4
00〜1000rpm好ましくは400〜600rp
m、フィード量400g/分〜1800g/分好ましく
は400g/分〜700g/分が例示できる。
【0033】その後(好ましくはエクストルーダーのダ
イから押し出された直後)、得られた膨化物を適宜の長
さにカッティングした後、必要により例えば熱風乾燥等
の乾燥処理を施し、水分が7%以下、好ましくは2%以
下の膨化物を得る。水分が7%を超えると、得られるパ
フスナックが噛み切り難いものとなる傾向にある。ここ
で乾燥条件としては100〜190°Cで1〜20分の
条件が例示できる。
イから押し出された直後)、得られた膨化物を適宜の長
さにカッティングした後、必要により例えば熱風乾燥等
の乾燥処理を施し、水分が7%以下、好ましくは2%以
下の膨化物を得る。水分が7%を超えると、得られるパ
フスナックが噛み切り難いものとなる傾向にある。ここ
で乾燥条件としては100〜190°Cで1〜20分の
条件が例示できる。
【0034】次に、上記膨化物に例えば噴霧や塗布等の
方法で油付着処理を施す。これにより、豆原料に対して
3.0〜25.0倍になるように膨化処理を施して得ら
れた充分に歯応えのある食感のパフスナックで、かつ口
溶けが良く後味の良好なものとなる。
方法で油付着処理を施す。これにより、豆原料に対して
3.0〜25.0倍になるように膨化処理を施して得ら
れた充分に歯応えのある食感のパフスナックで、かつ口
溶けが良く後味の良好なものとなる。
【0035】油脂の使用量は、膨化物100重量部当り
30〜150重量部、好ましくは40〜80重量部であ
る。尚、油脂としては融点0〜40°Cのものを使用す
るのが良い。また、付着時の油脂の温度としては、10
〜220°Cが例示できるが、得られるパフスナックに
油揚げを行ったような香ばしい風味を付与する点から1
50〜220°Cが好ましい。
30〜150重量部、好ましくは40〜80重量部であ
る。尚、油脂としては融点0〜40°Cのものを使用す
るのが良い。また、付着時の油脂の温度としては、10
〜220°Cが例示できるが、得られるパフスナックに
油揚げを行ったような香ばしい風味を付与する点から1
50〜220°Cが好ましい。
【0036】次に、得られる膨化物に必要により食塩、
調味料等を振りかけることができる。また、油脂の付着
前又は付着後に膨化物に醤油、糖液、食塩水等の水系調
味液を噴霧や塗布等の方法で付着させても良い。この場
合、その後の熱風乾燥等の乾燥処理を施し、水分が7%
以下、好ましくは2%以下にする。これにより、得られ
るパフスナックは、パリパリした食感のものとなる。
調味料等を振りかけることができる。また、油脂の付着
前又は付着後に膨化物に醤油、糖液、食塩水等の水系調
味液を噴霧や塗布等の方法で付着させても良い。この場
合、その後の熱風乾燥等の乾燥処理を施し、水分が7%
以下、好ましくは2%以下にする。これにより、得られ
るパフスナックは、パリパリした食感のものとなる。
【0037】第1及び第2の発明では以上の方法により
パフスナックを製造する。次に、必要により得られるパ
フスナックを袋・箱等に充填密封する。袋等の材質とし
ては、特に制限されないが、豆原料としてえんどう豆を
使用して得られたパフスナックの場合には、アルミ、ア
ルミ蒸着等の遮光性のものを使用することが望ましい。
これにより、得られるパフスナックの保存中に生じる退
色及び風味の劣化を有効に防止することができる。同様
な観点から豆原料としてえんどう豆を使用する場合に
は、保存中に生じる退色及び風味の劣化を有効に防止す
るために、豆原料の保管(特に粉砕後)、パフスナック
の製造及び袋等への充填密封を実質的に遮光された状態
下で行うことが好ましい。
パフスナックを製造する。次に、必要により得られるパ
フスナックを袋・箱等に充填密封する。袋等の材質とし
ては、特に制限されないが、豆原料としてえんどう豆を
使用して得られたパフスナックの場合には、アルミ、ア
ルミ蒸着等の遮光性のものを使用することが望ましい。
これにより、得られるパフスナックの保存中に生じる退
色及び風味の劣化を有効に防止することができる。同様
な観点から豆原料としてえんどう豆を使用する場合に
は、保存中に生じる退色及び風味の劣化を有効に防止す
るために、豆原料の保管(特に粉砕後)、パフスナック
の製造及び袋等への充填密封を実質的に遮光された状態
下で行うことが好ましい。
【0038】
【発明の効果】第1の発明によれば、そら豆の風味を充
分に有すると共に適度な歯応えを有し、更に良好な外観
を呈するパフスナックを得ることができる。また、第2
の発明によれば、豆の風味を充分に有すると共に、より
歯応えのある食感であり、更に豆をローストした様な風
味を有するパフスナックを得ることができる.次に、実
施例により本発明を説明する。
分に有すると共に適度な歯応えを有し、更に良好な外観
を呈するパフスナックを得ることができる。また、第2
の発明によれば、豆の風味を充分に有すると共に、より
歯応えのある食感であり、更に豆をローストした様な風
味を有するパフスナックを得ることができる.次に、実
施例により本発明を説明する。
【0039】
実施例1 水分14%のそら豆の粉砕物(粗繊維の含量が4.0重
量%になるようにそら豆の皮部分(表皮)の量を調整し
た後粉砕処理を施したもので、目開き3000μmの篩
を通過し、目開き1000μmの篩を通過しないものが
全体の84%を占める)を1軸型のエクストルーダーT
ape Inc.製のコレットマシーン(2箇所に直径
3mmの円形の孔を設けたダイを装着したもの)によ
り、ダイ温度190°C、フィード量500g/分、ス
クリュー回転数500rpmの条件で膨化処理を施した
後、得られた膨化物を4cm程度の長さにカットした
(膨化度13.2倍)。
量%になるようにそら豆の皮部分(表皮)の量を調整し
た後粉砕処理を施したもので、目開き3000μmの篩
を通過し、目開き1000μmの篩を通過しないものが
全体の84%を占める)を1軸型のエクストルーダーT
ape Inc.製のコレットマシーン(2箇所に直径
3mmの円形の孔を設けたダイを装着したもの)によ
り、ダイ温度190°C、フィード量500g/分、ス
クリュー回転数500rpmの条件で膨化処理を施した
後、得られた膨化物を4cm程度の長さにカットした
(膨化度13.2倍)。
【0040】次いで、カットされた膨化物を160°
C、5分間の条件で熱風乾燥した後、得られた膨化物
(水分1.3重量%)100重量部に対して60重量部
の油脂を噴霧した。その後、該油脂を噴霧した膨化物に
対して1%の食塩をふりかけた。得られたパフスナック
は、そら豆の風味を充分に有すると共に適度な歯応えを
有し、更にその外観は皮部分が目立たない明るい色調を
呈していた。
C、5分間の条件で熱風乾燥した後、得られた膨化物
(水分1.3重量%)100重量部に対して60重量部
の油脂を噴霧した。その後、該油脂を噴霧した膨化物に
対して1%の食塩をふりかけた。得られたパフスナック
は、そら豆の風味を充分に有すると共に適度な歯応えを
有し、更にその外観は皮部分が目立たない明るい色調を
呈していた。
【0041】比較例1 そら豆の皮部分(表皮)の量を調整しない(粗繊維の含
量は7.4重量%)ことの他は、実施例1と全く同様な
方法でパフスナックを得た。得られたパフスナックは、
そら豆の風味は充分に有するものの、やや硬すぎる食感
であり、また、その外観は皮部分が散在した暗い色調を
呈していた。 比較例2 粗繊維の含量が2.0重量%になるようにそら豆の皮部
分(表皮)の量を調整することの他は、実施例1と全く
同様な方法でパフスナックを得た。得られたパフスナッ
クは、そら豆の風味が弱く、やや歯応えに欠ける食感で
あった。
量は7.4重量%)ことの他は、実施例1と全く同様な
方法でパフスナックを得た。得られたパフスナックは、
そら豆の風味は充分に有するものの、やや硬すぎる食感
であり、また、その外観は皮部分が散在した暗い色調を
呈していた。 比較例2 粗繊維の含量が2.0重量%になるようにそら豆の皮部
分(表皮)の量を調整することの他は、実施例1と全く
同様な方法でパフスナックを得た。得られたパフスナッ
クは、そら豆の風味が弱く、やや歯応えに欠ける食感で
あった。
【0042】実施例2 水分14%のそら豆の粉砕物(粗繊維の含量が4.0重
量%になるようにそら豆の皮部分(表皮)の量を調整し
た後粉砕処理を施したもので、目開き3000μmの篩
を通過し、目開き1000μmの篩を通過しないものが
全体の84%を占める)92重量部と脱脂大豆(目開き
3000μmの篩を通過し、目開き1000μmの篩を
通過しないものが全体の84%を占める)8重量部を1
軸型のエクストルーダーTape Inc.製のコレッ
トマシーン(2箇所に直径3mmの円形の孔を設けたダ
イを装着したもの)により、ダイ温度190°C、フィ
ード量500g/分、スクリュー回転数500rpmの
条件で膨化処理を施した後、得られた膨化物を4cm程
度の長さにカットした(膨化度13.2倍)。
量%になるようにそら豆の皮部分(表皮)の量を調整し
た後粉砕処理を施したもので、目開き3000μmの篩
を通過し、目開き1000μmの篩を通過しないものが
全体の84%を占める)92重量部と脱脂大豆(目開き
3000μmの篩を通過し、目開き1000μmの篩を
通過しないものが全体の84%を占める)8重量部を1
軸型のエクストルーダーTape Inc.製のコレッ
トマシーン(2箇所に直径3mmの円形の孔を設けたダ
イを装着したもの)により、ダイ温度190°C、フィ
ード量500g/分、スクリュー回転数500rpmの
条件で膨化処理を施した後、得られた膨化物を4cm程
度の長さにカットした(膨化度13.2倍)。
【0043】次いで、カットされた膨化物を160°
C、5分間の条件で熱風乾燥した後、得られた膨化物
(水分1.3重量%)100重量部に対して60重量部
の油脂を噴霧した。その後、該油脂を噴霧した膨化物に
対して1%の食塩をふりかけた。得られたパフスナック
は、そら豆の風味を充分に有すると共にそら豆をロース
トしたような風味を呈するものであった。また、得られ
たパフスナックは、充分な歯応えを有し、更にその外観
は皮部分が目立たない明るい色調を呈しており、また、
その形状はほぼ一定であった。
C、5分間の条件で熱風乾燥した後、得られた膨化物
(水分1.3重量%)100重量部に対して60重量部
の油脂を噴霧した。その後、該油脂を噴霧した膨化物に
対して1%の食塩をふりかけた。得られたパフスナック
は、そら豆の風味を充分に有すると共にそら豆をロース
トしたような風味を呈するものであった。また、得られ
たパフスナックは、充分な歯応えを有し、更にその外観
は皮部分が目立たない明るい色調を呈しており、また、
その形状はほぼ一定であった。
【0044】実施例3 表皮の付いたえんどう豆を粉砕処理し、得られた粉砕物
を紙袋で1週間保管した後、該粉砕物(水分10%、目
開き4000μmの篩を通過し、目開き2000μmの
篩を通過しないものが全体の69%を占める)95重量
部と脱脂大豆(目開き4000μmの篩を通過し、目開
き2000μmの篩を通過しないものが全体の69%を
占める)5重量部を1軸型のエクストルーダーTape
Inc.製のコレットマシーン(2箇所に直径3mm
の円形の孔を設けたダイを装着したもの)により、ダイ
温度90°C、フィード量600g/分、スクリュー回
転数500rpmの条件で膨化処理を施した後、得られ
た膨化物(水分4%、膨化度7倍)を4cm程度の長さ
にカットした。
を紙袋で1週間保管した後、該粉砕物(水分10%、目
開き4000μmの篩を通過し、目開き2000μmの
篩を通過しないものが全体の69%を占める)95重量
部と脱脂大豆(目開き4000μmの篩を通過し、目開
き2000μmの篩を通過しないものが全体の69%を
占める)5重量部を1軸型のエクストルーダーTape
Inc.製のコレットマシーン(2箇所に直径3mm
の円形の孔を設けたダイを装着したもの)により、ダイ
温度90°C、フィード量600g/分、スクリュー回
転数500rpmの条件で膨化処理を施した後、得られ
た膨化物(水分4%、膨化度7倍)を4cm程度の長さ
にカットした。
【0045】次いで、カットされた膨化物を180°
C、2分間の条件で熱風乾燥した後、得られた膨化物
(水分1.3重量%)100重量部に対して60重量部
の油脂を噴霧した。その後、該油脂を噴霧した膨化物に
対して1%の食塩をふりかけた。得られたパフスナック
は、えんどう豆の風味を充分に有すると共にえんどう豆
をローストしたような風味を呈するものであった。ま
た、得られたパフスナックは、充分な歯応えを有してい
た。
C、2分間の条件で熱風乾燥した後、得られた膨化物
(水分1.3重量%)100重量部に対して60重量部
の油脂を噴霧した。その後、該油脂を噴霧した膨化物に
対して1%の食塩をふりかけた。得られたパフスナック
は、えんどう豆の風味を充分に有すると共にえんどう豆
をローストしたような風味を呈するものであった。ま
た、得られたパフスナックは、充分な歯応えを有してい
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−117255(JP,A) 特開 平5−227892(JP,A) 特開 平5−244870(JP,A) 特開 昭61−58539(JP,A) 特開 昭63−226246(JP,A) 特公 昭56−37769(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23G 3/00 - 3/32 A23L 1/18 A23L 1/20 - 1/211 A23P 1/14
Claims (6)
- 【請求項1】 そら豆とその皮部分から得られるそら豆
原料の粗繊維の含量が2.5〜5.5重量%になるよう
にそら豆の皮部分を含有する、水分9〜20重量%のそ
ら豆原料をエクストルーダーにより、使用するそら豆原
料の水分が9〜11%の場合には90〜150°C、1
1%より多く15%までの場合には100〜210°
C、15%より多く20%までの場合には160〜24
0°Cのダイ温度条件で膨化度が3.0〜25.0倍に
なるように膨化処理を施し、次いで乾燥処理を施すか或
いは乾燥処理を施さずに水分7重量%以下の膨化物を得
た後、得られた膨化物に油付着処理を施すことを特徴と
するパフスナックの製造方法。 - 【請求項2】 豆原料65〜97重量部と脱脂大豆原料
35〜3重量部とを含有する、水分9〜20重量%の原
料をエクストルーダーにより、使用する原料の水分が9
〜11%の場合には90〜150°C、11%より多く
15%までの場合には100〜210°C、15%より
多く20%までの場合には160〜240°Cのダイ温
度条件で膨化度が3.0〜28.0倍になるように膨化
処理を施し、次いで乾燥処理を施すか或いは乾燥処理を
施さずに水分7重量%以下の膨化物を得た後、得られた
膨化物に油付着処理を施すことを特徴とするパフスナッ
クの製造方法。 - 【請求項3】 得られた膨化物100重量部に対して3
0〜150重量部の油脂を付着処理する請求項1又は2
記載の製造方法。 - 【請求項4】 油脂の付着を温度が150〜220°C
の条件で行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか
1項記載の製造方法。 - 【請求項5】 エクストルーダーがショートスクリュー
タイプの1軸型エクストルーダーであることを特徴とす
る請求項1〜4のいずれか1項記載の製造方法。 - 【請求項6】 使用する原料の粒度が目開き8000μ
mの篩を通過可能なものであることを特徴とする請求項
1〜5のいずれか1項記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4007717A JP2808202B2 (ja) | 1992-01-20 | 1992-01-20 | パフスナックの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4007717A JP2808202B2 (ja) | 1992-01-20 | 1992-01-20 | パフスナックの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05192083A JPH05192083A (ja) | 1993-08-03 |
JP2808202B2 true JP2808202B2 (ja) | 1998-10-08 |
Family
ID=11673490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4007717A Expired - Fee Related JP2808202B2 (ja) | 1992-01-20 | 1992-01-20 | パフスナックの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2808202B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5034940B2 (ja) * | 2005-03-16 | 2012-09-26 | 不二製油株式会社 | 大豆パフの製造法 |
US20100285196A1 (en) * | 2009-05-11 | 2010-11-11 | The Quaker Oats Company | Method for preparing puffed cakes using a rotary cooker |
HUE051703T2 (hu) * | 2018-06-04 | 2021-03-29 | Verso Food Oy | Eljárás élelmiszertermék gyártására |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2759397B2 (ja) * | 1990-05-29 | 1998-05-28 | ハウス食品株式会社 | パフスナックの製造方法 |
JP2553960B2 (ja) * | 1990-05-29 | 1996-11-13 | ハウス食品株式会社 | パフスナックの製造方法 |
-
1992
- 1992-01-20 JP JP4007717A patent/JP2808202B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05192083A (ja) | 1993-08-03 |
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