JP2553248Y2 - 減圧弁用二色成形弁体 - Google Patents
減圧弁用二色成形弁体Info
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- JP2553248Y2 JP2553248Y2 JP1992086731U JP8673192U JP2553248Y2 JP 2553248 Y2 JP2553248 Y2 JP 2553248Y2 JP 1992086731 U JP1992086731 U JP 1992086731U JP 8673192 U JP8673192 U JP 8673192U JP 2553248 Y2 JP2553248 Y2 JP 2553248Y2
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- valve body
- port
- pressure reducing
- pressure
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、二色成形によって得ら
れ、減圧弁に組み込まれる減圧弁用二色成形弁体に関す
る。
れ、減圧弁に組み込まれる減圧弁用二色成形弁体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来例に係る弁体を図6乃至図10に示
す。ここで、図6、図7は減圧弁、図8は他の減圧弁に
適用されるポペット弁、図9は各種スプール弁、図10
は方向制御弁のポペット弁の具体例を夫々示す。
す。ここで、図6、図7は減圧弁、図8は他の減圧弁に
適用されるポペット弁、図9は各種スプール弁、図10
は方向制御弁のポペット弁の具体例を夫々示す。
【0003】図6に示すように、ポペット弁2を組み込
んだ減圧弁4は、基本的には、供給ポート6と排出ポー
ト8とを画成したボデイ10と、前記ボデイ10に係着
されて前記ボデイ10とともにダイヤフラム室12を画
成するボンネット14と、前記ボデイ10に嵌合する嵌
合部材16と、前記ダイヤフラム室12の上部に延在す
る調圧ねじ18を螺回するハンドル20と、前記調圧ね
じ18とダイヤフラム22との間に介装され、ハンドル
20を回転させて弾発力を調節することによりダイヤフ
ラム22を略鉛直下方向に撓曲させるコイルスプリング
24と、先端部がダイヤフラム22を保持する保持部材
26に当接するとともに、環状突部28から着座部30
を離間させることにより、第1弁室32を介して前記供
給ポート6と排出ポート8とを連通させる弁体34と、
排出ポート8とダイヤフラム室12を連通する通路36
とから構成される。
んだ減圧弁4は、基本的には、供給ポート6と排出ポー
ト8とを画成したボデイ10と、前記ボデイ10に係着
されて前記ボデイ10とともにダイヤフラム室12を画
成するボンネット14と、前記ボデイ10に嵌合する嵌
合部材16と、前記ダイヤフラム室12の上部に延在す
る調圧ねじ18を螺回するハンドル20と、前記調圧ね
じ18とダイヤフラム22との間に介装され、ハンドル
20を回転させて弾発力を調節することによりダイヤフ
ラム22を略鉛直下方向に撓曲させるコイルスプリング
24と、先端部がダイヤフラム22を保持する保持部材
26に当接するとともに、環状突部28から着座部30
を離間させることにより、第1弁室32を介して前記供
給ポート6と排出ポート8とを連通させる弁体34と、
排出ポート8とダイヤフラム室12を連通する通路36
とから構成される。
【0004】前記弁体34は、先端部が砲弾型を有する
弁棒38と、嵌合部材16の孔部40に配設されたコイ
ルスプリング42と当接する円筒状の弁本体44とから
構成され、前記弁本体44の略中心部に画成された貫通
孔に前記弁棒38の一端部が嵌挿されて形成されてい
る。前記弁棒38と前記弁本体44との接合部位には、
止め輪46が設けられており、一方、環状突部28に当
接する着座部30および弁棒38の頭部には、夫々ゴム
部材48、50が設けられている。前記弁本体44のシ
ール作用は減圧弁4の性能上極めて重要であり、一般的
に、合成ゴムからなるシール部材が配設され、接着等の
二次的作業を施して前記弁本体44に固着されている。
弁棒38と、嵌合部材16の孔部40に配設されたコイ
ルスプリング42と当接する円筒状の弁本体44とから
構成され、前記弁本体44の略中心部に画成された貫通
孔に前記弁棒38の一端部が嵌挿されて形成されてい
る。前記弁棒38と前記弁本体44との接合部位には、
止め輪46が設けられており、一方、環状突部28に当
接する着座部30および弁棒38の頭部には、夫々ゴム
部材48、50が設けられている。前記弁本体44のシ
ール作用は減圧弁4の性能上極めて重要であり、一般的
に、合成ゴムからなるシール部材が配設され、接着等の
二次的作業を施して前記弁本体44に固着されている。
【0005】前記減圧弁4の動作については、ハンドル
20を回転させることにより調圧ねじ18を螺回させ、
コイルスプリング24の弾発力によりダイヤフラム22
を略鉛直下方向に撓曲させる。前記ダイヤフラム22が
変位することにより該ダイヤフラム22の中心部に当接
する弁棒38の先端部を下方に押圧する。前記押圧によ
り弁体34が下方に変位して着座部30が環状突部28
から所定距離離間する。前記離間により供給ポート6は
第1弁室32を介して排出ポート8と連通し、供給ポー
ト6から導入された流体は通路36を通りダイヤフラム
室12に導入されてコイルスプリング24の弾発力と対
抗することにより離間距離が調節され、所望の圧力に減
圧されて排出ポート8から導出される。この減圧弁4
は、第2弁室45に減圧された圧力を導入することによ
り、弁体の前記離間に際して、供給ポート6から導入さ
れる圧力の影響を受けない構造に形成されている。
20を回転させることにより調圧ねじ18を螺回させ、
コイルスプリング24の弾発力によりダイヤフラム22
を略鉛直下方向に撓曲させる。前記ダイヤフラム22が
変位することにより該ダイヤフラム22の中心部に当接
する弁棒38の先端部を下方に押圧する。前記押圧によ
り弁体34が下方に変位して着座部30が環状突部28
から所定距離離間する。前記離間により供給ポート6は
第1弁室32を介して排出ポート8と連通し、供給ポー
ト6から導入された流体は通路36を通りダイヤフラム
室12に導入されてコイルスプリング24の弾発力と対
抗することにより離間距離が調節され、所望の圧力に減
圧されて排出ポート8から導出される。この減圧弁4
は、第2弁室45に減圧された圧力を導入することによ
り、弁体の前記離間に際して、供給ポート6から導入さ
れる圧力の影響を受けない構造に形成されている。
【0006】次に、図7に示すポペット弁52におい
て、保持部材54の内周面に摺接する弁体56の弁本体
58の外周面には環状溝60が画成され、該環状溝60
に対して気密性を保持するためのOリング62が装着さ
れている。また、環状突部64に当接する着座部66お
よび弁棒68の先端部には、夫々ゴム部材70、72が
設けられており、さらに、前記弁棒68の外周面で支持
部74との摺接面にはOリング76が装着されている。
図8に示すポペット弁78においても同様に、弁棒80
の先端部および環状突部に当接する着座部に夫々ゴム部
材82、84が固着されているとともに、弁棒80の摺
動部86にOリング88が装着されている。また、図1
0に示すポペット弁92において、着座部96にゴム部
材100が固着されているとともに、長手方向の両端部
にシールリング104が装着されている。なお、参照符
号105は弁本体が摺接する摺接面、参照符号106、
107は入力ポート、参照符号108は出力ポートを夫
々示している。
て、保持部材54の内周面に摺接する弁体56の弁本体
58の外周面には環状溝60が画成され、該環状溝60
に対して気密性を保持するためのOリング62が装着さ
れている。また、環状突部64に当接する着座部66お
よび弁棒68の先端部には、夫々ゴム部材70、72が
設けられており、さらに、前記弁棒68の外周面で支持
部74との摺接面にはOリング76が装着されている。
図8に示すポペット弁78においても同様に、弁棒80
の先端部および環状突部に当接する着座部に夫々ゴム部
材82、84が固着されているとともに、弁棒80の摺
動部86にOリング88が装着されている。また、図1
0に示すポペット弁92において、着座部96にゴム部
材100が固着されているとともに、長手方向の両端部
にシールリング104が装着されている。なお、参照符
号105は弁本体が摺接する摺接面、参照符号106、
107は入力ポート、参照符号108は出力ポートを夫
々示している。
【0007】次に、ゴム等のシール部材を用いたパッキ
ンシール方式のスプール弁を図9に示す。このスプール
弁90の弁体の摺動部94には、環状のシール部材98
が装着され、弁体の両端部には環状シール部材102が
設けられている。
ンシール方式のスプール弁を図9に示す。このスプール
弁90の弁体の摺動部94には、環状のシール部材98
が装着され、弁体の両端部には環状シール部材102が
設けられている。
【0008】このように、従来例に係る各種弁体には、
気密性を保持するため、および、着座部が環状突部と当
接する際の衝撃を緩衝するために、該金属製弁体の所定
部位に各種ゴム部材等が固着または装着されているのが
一般的である。
気密性を保持するため、および、着座部が環状突部と当
接する際の衝撃を緩衝するために、該金属製弁体の所定
部位に各種ゴム部材等が固着または装着されているのが
一般的である。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】ところで、前記弁体を
製造する場合においては、弁体を製造した後、前記Oリ
ング等、シール部材としてゴム部材を装着または弁体の
着座部に固着する作業が必要となり煩雑である。また、
このOリング等は、前記弁体の凹部または環状溝等に適
合するように装着しなければならず、僅かな位置ずれが
あっても気密性を保持することができないという不都合
がある。また、前記Oリング等は弁体とは別に作る必要
があるため不経済でもある。さらには、弁体とシール部
材との接合部分が損耗しやすいという不具合もある。
製造する場合においては、弁体を製造した後、前記Oリ
ング等、シール部材としてゴム部材を装着または弁体の
着座部に固着する作業が必要となり煩雑である。また、
このOリング等は、前記弁体の凹部または環状溝等に適
合するように装着しなければならず、僅かな位置ずれが
あっても気密性を保持することができないという不都合
がある。また、前記Oリング等は弁体とは別に作る必要
があるため不経済でもある。さらには、弁体とシール部
材との接合部分が損耗しやすいという不具合もある。
【0010】本考案は、前記の種々の不都合を克服する
ためになされたものであって、弁体の摺動部あるいは着
座部を含む当接部を軟質な樹脂材料で形成し、それ以外
の部分を硬質な樹脂材料で二色成形により一体成形する
ことにより、部品点数を削減して廉価で、且つ、耐久性
を向上させることが可能な減圧弁用二色成形弁体を提供
することを目的とする。
ためになされたものであって、弁体の摺動部あるいは着
座部を含む当接部を軟質な樹脂材料で形成し、それ以外
の部分を硬質な樹脂材料で二色成形により一体成形する
ことにより、部品点数を削減して廉価で、且つ、耐久性
を向上させることが可能な減圧弁用二色成形弁体を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本考案は、一次側ポートと二次側ポートとの間に
変位自在に設けられた弁体を有し、前記弁体の変位作用
下に前記一次側ポートと二次側ポートとを連通させる連
通路を開閉制御することにより、一次側ポートから供給
された圧力流体を設定圧力に調圧して二次側ポートに導
出する減圧弁において、前記弁体は、樹脂製材料によっ
て形成された弁本体と弁棒とを有し、前記弁棒の変位作
用下に変位して一次側ポートから二次側ポートへの圧力
流体の通過を遮断するための前記弁本体の着座部と前記
弁棒の頭部とがそれ以外の部分よりも軟質な樹脂製材料
で形成され、且つ、これらの弁本体の着座部と弁棒の頭
部部分が他の部分と一体成形されてなることを特徴とす
る。
めに、本考案は、一次側ポートと二次側ポートとの間に
変位自在に設けられた弁体を有し、前記弁体の変位作用
下に前記一次側ポートと二次側ポートとを連通させる連
通路を開閉制御することにより、一次側ポートから供給
された圧力流体を設定圧力に調圧して二次側ポートに導
出する減圧弁において、前記弁体は、樹脂製材料によっ
て形成された弁本体と弁棒とを有し、前記弁棒の変位作
用下に変位して一次側ポートから二次側ポートへの圧力
流体の通過を遮断するための前記弁本体の着座部と前記
弁棒の頭部とがそれ以外の部分よりも軟質な樹脂製材料
で形成され、且つ、これらの弁本体の着座部と弁棒の頭
部部分が他の部分と一体成形されてなることを特徴とす
る。
【0012】
【作用】本考案では、弁体を二種類の合成樹脂で二色成
形することにより一体的に形成し、該弁体を構成する弁
本体の着座部、弁棒の頭部等の他の部材に摺接あるいは
当接する部分をそれ以外の部分よりも軟質な樹脂製材料
で形成することにより、廉価で耐久性に富んだ減圧弁用
二色成形弁体が得られる。
形することにより一体的に形成し、該弁体を構成する弁
本体の着座部、弁棒の頭部等の他の部材に摺接あるいは
当接する部分をそれ以外の部分よりも軟質な樹脂製材料
で形成することにより、廉価で耐久性に富んだ減圧弁用
二色成形弁体が得られる。
【0013】
【実施例】本考案に係る減圧弁用二色成形弁体につい
て、好適な実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以
下詳細に説明する。
て、好適な実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以
下詳細に説明する。
【0014】図1は、二色成形によって一体的に形成さ
れた弁体を減圧弁に組み入れた状態を示す断面図であ
る。この減圧弁110は、一方の側壁部に供給ポート1
12が穿設されるとともに、その他方側に排出ポート1
14が形成されたボデイ116を有する。前記供給ポー
ト112と排出ポート114との間には第1および第2
弁室118、120が画成され、この第2弁室120は
実質的には前記ボデイ116の下方から螺入する嵌合部
材122によって閉塞されている。前記第1弁室118
と第2弁室120とは、弁本体130に画成された導入
孔125を介して連通する。なお、前記ボデイ116と
嵌合部材122との間には、Oリング124が介装され
ている。前記嵌合部材122の内周側に画成された孔部
126にはコイルスプリング128の一端部が着座し、
前記コイルスプリング128の他端部は弁本体130の
底面部に着座定着されている。
れた弁体を減圧弁に組み入れた状態を示す断面図であ
る。この減圧弁110は、一方の側壁部に供給ポート1
12が穿設されるとともに、その他方側に排出ポート1
14が形成されたボデイ116を有する。前記供給ポー
ト112と排出ポート114との間には第1および第2
弁室118、120が画成され、この第2弁室120は
実質的には前記ボデイ116の下方から螺入する嵌合部
材122によって閉塞されている。前記第1弁室118
と第2弁室120とは、弁本体130に画成された導入
孔125を介して連通する。なお、前記ボデイ116と
嵌合部材122との間には、Oリング124が介装され
ている。前記嵌合部材122の内周側に画成された孔部
126にはコイルスプリング128の一端部が着座し、
前記コイルスプリング128の他端部は弁本体130の
底面部に着座定着されている。
【0015】一方、ボデイ116には、前記第2弁室1
20方向に指向して延在する円筒状の端部に環状突部1
32が形成され、弁本体130の上面部の着座部134
に当接する。前記着座部134に近接して砲弾型の頭部
136を有する弁棒138が前記弁本体130と一体的
に形成される。前記弁棒138および弁本体130から
構成される弁体140は、好適には、ナイロン樹脂によ
り成形され、前記弁体140における頭部136および
着座部134は、該弁体140の頭部136および着座
部134を除く他の部位に比較し、より軟質な材料であ
るナイロンエラストマーにより形成される。
20方向に指向して延在する円筒状の端部に環状突部1
32が形成され、弁本体130の上面部の着座部134
に当接する。前記着座部134に近接して砲弾型の頭部
136を有する弁棒138が前記弁本体130と一体的
に形成される。前記弁棒138および弁本体130から
構成される弁体140は、好適には、ナイロン樹脂によ
り成形され、前記弁体140における頭部136および
着座部134は、該弁体140の頭部136および着座
部134を除く他の部位に比較し、より軟質な材料であ
るナイロンエラストマーにより形成される。
【0016】前記環状突部132には、その内部に第1
弁室118が画成され、前記第1弁室118とボデイ1
16の上部に画成されたダイヤフラム室148との間に
は、環状の段差部が形成され、この段差部にシール用の
Oリング144が介装されている。前記弁棒138の頭
部136は、コイルスプリング146の押圧作用下に前
記第1弁室118を介してOリング144を貫通し、ボ
デイ116の上部に画成されたダイヤフラム室148に
臨む。前記ダイヤフラム室148は、通路150を介し
て排出ポート114に連通している。
弁室118が画成され、前記第1弁室118とボデイ1
16の上部に画成されたダイヤフラム室148との間に
は、環状の段差部が形成され、この段差部にシール用の
Oリング144が介装されている。前記弁棒138の頭
部136は、コイルスプリング146の押圧作用下に前
記第1弁室118を介してOリング144を貫通し、ボ
デイ116の上部に画成されたダイヤフラム室148に
臨む。前記ダイヤフラム室148は、通路150を介し
て排出ポート114に連通している。
【0017】次に、前記ボデイ116にボンネット15
2が一体的に固着され、前記ボデイ116の上面部とボ
ンネット152の下面部との間にダイヤフラム154が
装着されている。このダイヤフラム154は、第1およ
び第2保持部材158、160によって保持され、前記
第2保持部材160の略中心部に貫通孔が画成されると
ともに、前記貫通孔のテーパ部162に前記弁棒138
の頭部136が気密に当接する。前記ボンネット152
の上面部には、ハンドル164が嵌合する。前記ハンド
ル164に画成された孔部には調圧ねじ166が設けら
れ、該調圧ねじ166にナット168が嵌合する。前記
ナット168とダイヤフラム154の第1保持部材15
8との間には、コイルスプリング146が介装されてい
る。
2が一体的に固着され、前記ボデイ116の上面部とボ
ンネット152の下面部との間にダイヤフラム154が
装着されている。このダイヤフラム154は、第1およ
び第2保持部材158、160によって保持され、前記
第2保持部材160の略中心部に貫通孔が画成されると
ともに、前記貫通孔のテーパ部162に前記弁棒138
の頭部136が気密に当接する。前記ボンネット152
の上面部には、ハンドル164が嵌合する。前記ハンド
ル164に画成された孔部には調圧ねじ166が設けら
れ、該調圧ねじ166にナット168が嵌合する。前記
ナット168とダイヤフラム154の第1保持部材15
8との間には、コイルスプリング146が介装されてい
る。
【0018】本考案に係る二色成形弁体を組み入れた減
圧弁は基本的には以上のように構成されるものであり、
次に、その動作について説明する。
圧弁は基本的には以上のように構成されるものであり、
次に、その動作について説明する。
【0019】先ず、供給ポート112から排出ポート1
14に導出される流体を所定の圧力に減圧するためにハ
ンドル164が所定方向に回転される。ハンドル164
はその回転により調圧ねじ166を回転させ、この結
果、調圧ねじ166に嵌合するナット168は下降する
に至る。このため一端側がナット168に当接し、他端
がダイヤフラム154の第1保持部材158に当接する
コイルスプリング146は、弾発力を増して若干ダイヤ
フラム154を撓曲させながら第2保持部材160を押
圧し、弁棒138の頭部136は下降することになる。
この結果、弁本体130の着座部134が環状突部13
2から離間し、第1弁室118を介して供給ポート11
2と排出ポート114とが連通し、供給ポート112か
ら導入された圧力流体は排出ポート114に導かれる。
次に通路150を介してダイヤフラム室148に圧力流
体が導入され、前記コイルスプリング146の弾発力と
対抗するに至る。
14に導出される流体を所定の圧力に減圧するためにハ
ンドル164が所定方向に回転される。ハンドル164
はその回転により調圧ねじ166を回転させ、この結
果、調圧ねじ166に嵌合するナット168は下降する
に至る。このため一端側がナット168に当接し、他端
がダイヤフラム154の第1保持部材158に当接する
コイルスプリング146は、弾発力を増して若干ダイヤ
フラム154を撓曲させながら第2保持部材160を押
圧し、弁棒138の頭部136は下降することになる。
この結果、弁本体130の着座部134が環状突部13
2から離間し、第1弁室118を介して供給ポート11
2と排出ポート114とが連通し、供給ポート112か
ら導入された圧力流体は排出ポート114に導かれる。
次に通路150を介してダイヤフラム室148に圧力流
体が導入され、前記コイルスプリング146の弾発力と
対抗するに至る。
【0020】そこで、供給ポート112から排出ポート
114に至る流体の圧力がこの環状突部132と着座部
134との離間距離によって調圧され、この結果、所定
の減圧作用が施された流体を排出ポート114から導出
することができる。すなわち、ハンドル164の回転動
作を調整することにより、環状突部132と着座部13
4との離間距離を調整して排出ポート114側の二次側
圧力を所望の圧力に調圧することが可能となる。そし
て、排出ポート114側の消費流量が変化し、所定の圧
力より高くなった場合、圧力流体は通路150を介して
ダイヤフラム室148に導入され、ダイヤフラム154
を押圧する。前記ダイヤフラム154は、コイルスプリ
ング146の弾発力とのバランスのもとに上方に変位
し、それに伴って弁体140も上方に変位し、環状突部
132と着座部134との離間距離が調整される。この
ようにして、好適に所望の減圧作用が達成される。
114に至る流体の圧力がこの環状突部132と着座部
134との離間距離によって調圧され、この結果、所定
の減圧作用が施された流体を排出ポート114から導出
することができる。すなわち、ハンドル164の回転動
作を調整することにより、環状突部132と着座部13
4との離間距離を調整して排出ポート114側の二次側
圧力を所望の圧力に調圧することが可能となる。そし
て、排出ポート114側の消費流量が変化し、所定の圧
力より高くなった場合、圧力流体は通路150を介して
ダイヤフラム室148に導入され、ダイヤフラム154
を押圧する。前記ダイヤフラム154は、コイルスプリ
ング146の弾発力とのバランスのもとに上方に変位
し、それに伴って弁体140も上方に変位し、環状突部
132と着座部134との離間距離が調整される。この
ようにして、好適に所望の減圧作用が達成される。
【0021】本実施例における弁体140は、図6に示
す従来例の弁体34と異なり、弁棒138と弁本体13
0との接合部位に止め輪46を装着することなくその両
者を樹脂材料で二色成形により一体化して形成するとと
もに、第2保持部材160のテーパ部162に当接する
弁棒138の頭部136および環状突部132に当接す
る着座部134が、弁体140の他の部位に比較してよ
り軟質なナイロンエラストマーで成形されている(図1
の斜線部参照)。弁体140の所定部位を他の部位より
軟質に形成することにより、弁体140の着座の際の緩
衝作用をなし、並びに、気密性を保持することができ
る。この結果、従来のように、気密性を保持するためお
よび着座部134が当接する際の緩衝のためのゴム部材
48、50等を固着する必要がないため、弁体140の
部品点数を削減するとともに、簡易に製造することがで
きコストを低くすることができる。さらに、弁体140
には、該弁体140とシール部材との接合部分がないた
め、弁体140が損耗することがない。
す従来例の弁体34と異なり、弁棒138と弁本体13
0との接合部位に止め輪46を装着することなくその両
者を樹脂材料で二色成形により一体化して形成するとと
もに、第2保持部材160のテーパ部162に当接する
弁棒138の頭部136および環状突部132に当接す
る着座部134が、弁体140の他の部位に比較してよ
り軟質なナイロンエラストマーで成形されている(図1
の斜線部参照)。弁体140の所定部位を他の部位より
軟質に形成することにより、弁体140の着座の際の緩
衝作用をなし、並びに、気密性を保持することができ
る。この結果、従来のように、気密性を保持するためお
よび着座部134が当接する際の緩衝のためのゴム部材
48、50等を固着する必要がないため、弁体140の
部品点数を削減するとともに、簡易に製造することがで
きコストを低くすることができる。さらに、弁体140
には、該弁体140とシール部材との接合部分がないた
め、弁体140が損耗することがない。
【0022】次に、第2の実施例に係るポペット弁を減
圧弁に組み入れた状態を図2に示す。この減圧弁170
は、基本的には、供給ポート172と排出ポート174
との間に第1弁室178および第2弁室176が画成さ
れたボデイ180と、前記ボデイ180の上面に固着さ
れるボンネット182と、前記ボンネット182に係合
するハンドル184と、前記ボデイ180の孔部186
に配設された円筒状部材188と弁本体190が摺接す
るとともに、コイルスプリング192の弾発力により上
方に指向する力を受ける弁体194と、前記弁体194
の着座部196に当接する環状突部198と、前記弁体
194の弁棒200の頭部202に当接し環状溝にパッ
キン204が装着された保持部材206と、前記弁棒2
00の中間部に摺接して弁体194を支持する支持部材
208とから構成される。
圧弁に組み入れた状態を図2に示す。この減圧弁170
は、基本的には、供給ポート172と排出ポート174
との間に第1弁室178および第2弁室176が画成さ
れたボデイ180と、前記ボデイ180の上面に固着さ
れるボンネット182と、前記ボンネット182に係合
するハンドル184と、前記ボデイ180の孔部186
に配設された円筒状部材188と弁本体190が摺接す
るとともに、コイルスプリング192の弾発力により上
方に指向する力を受ける弁体194と、前記弁体194
の着座部196に当接する環状突部198と、前記弁体
194の弁棒200の頭部202に当接し環状溝にパッ
キン204が装着された保持部材206と、前記弁棒2
00の中間部に摺接して弁体194を支持する支持部材
208とから構成される。
【0023】前記弁体194は、図7に示す従来例の弁
体56と比較して、以下の点で異なる。すなわち、円筒
状部材188の内周面に摺接する弁本体190にOリン
グ60が配設されることなく、また、保持部材206に
当接する弁棒200の頭部202および着座部196に
ゴム部材70、72が固着されることなく、さらに、支
持部材208と摺接する弁棒200の外周面に環状溝を
設けてOリング76が配設されていない。このように、
弁体194は、上記シール部材等を配設する必要がない
ため、部品点数が削減されるとともに、前記シール部材
等が装着された部位には、図中における斜線部に示すよ
うに、二色成形により一体成形され、他の部位よりも軟
質に形成される。この点については、図3に示す他の実
施例に係るポペット弁210も同様であり、図8に示す
ポペット弁78と比較して弁棒212の頭部214、摺
動部216および着座部218等に装着されるゴム部材
82、84、Oリング88等が配設されることなく、二
色成形により一体成形されている。
体56と比較して、以下の点で異なる。すなわち、円筒
状部材188の内周面に摺接する弁本体190にOリン
グ60が配設されることなく、また、保持部材206に
当接する弁棒200の頭部202および着座部196に
ゴム部材70、72が固着されることなく、さらに、支
持部材208と摺接する弁棒200の外周面に環状溝を
設けてOリング76が配設されていない。このように、
弁体194は、上記シール部材等を配設する必要がない
ため、部品点数が削減されるとともに、前記シール部材
等が装着された部位には、図中における斜線部に示すよ
うに、二色成形により一体成形され、他の部位よりも軟
質に形成される。この点については、図3に示す他の実
施例に係るポペット弁210も同様であり、図8に示す
ポペット弁78と比較して弁棒212の頭部214、摺
動部216および着座部218等に装着されるゴム部材
82、84、Oリング88等が配設されることなく、二
色成形により一体成形されている。
【0024】同様に、図5に示すポペット弁222で
は、着座部230および摺動部226(斜線部参照)
が、他の部位より軟質に一体成形され、弁体が着座する
際の緩衝機能を有するとともに、気密性保持機能をな
す。この場合、円筒の摺動面238に摺接する弁体が矢
印方向に指向して変位することにより、入力ポート24
0、242のいずれか一方と出力ポート244とが連通
し、弁の切り換え作用を行うことができる。
は、着座部230および摺動部226(斜線部参照)
が、他の部位より軟質に一体成形され、弁体が着座する
際の緩衝機能を有するとともに、気密性保持機能をな
す。この場合、円筒の摺動面238に摺接する弁体が矢
印方向に指向して変位することにより、入力ポート24
0、242のいずれか一方と出力ポート244とが連通
し、弁の切り換え作用を行うことができる。
【0025】次に、スプール弁の実施例を図4に示す。
【0026】図4に示すように、このスプール弁220
はナイロン等の二種類の樹脂材料を用いた二色成形で一
体的に成形されたものである。従来例のスプール弁90
(図9参照)のように、両端部224に環状シール部材
102を装着し、または摺動部228にシール部材98
を二次的に固着する必要がない。前記環状シール部材1
02およびシール部材98に代替して、前記両端部22
4および摺動部228は、図中における斜線部分に示す
ように、他の部位に比較してより軟質に形成することに
より、弁体の磨耗を防止し気密性を保持しつつ好適に弁
体を摺動変位させることが可能となる。
はナイロン等の二種類の樹脂材料を用いた二色成形で一
体的に成形されたものである。従来例のスプール弁90
(図9参照)のように、両端部224に環状シール部材
102を装着し、または摺動部228にシール部材98
を二次的に固着する必要がない。前記環状シール部材1
02およびシール部材98に代替して、前記両端部22
4および摺動部228は、図中における斜線部分に示す
ように、他の部位に比較してより軟質に形成することに
より、弁体の磨耗を防止し気密性を保持しつつ好適に弁
体を摺動変位させることが可能となる。
【0027】動作については、円筒形のすべり面のスリ
ーブ232に接して弁体が変位することにより入力ポー
ト234と出力ポート236とを連通させて弁の切り換
えを行うものである。
ーブ232に接して弁体が変位することにより入力ポー
ト234と出力ポート236とを連通させて弁の切り換
えを行うものである。
【0028】
【考案の効果】本考案に係る減圧弁用二色成形弁体によ
れば、以下の効果が得られる。
れば、以下の効果が得られる。
【0029】すなわち、弁体の先端部、着座部等の他の
部材に摺接あるいは当接する部分を軟質な樹脂材料で構
成し、且つ、これらの部分を一体的に成形する。従っ
て、従来の弁体のようにOリング等のシール部材を弁体
に画成された環状溝等に装着する必要がなく、部品点数
を削減した廉価で且つ耐久性の向上した二色成形弁体を
得ることができる。
部材に摺接あるいは当接する部分を軟質な樹脂材料で構
成し、且つ、これらの部分を一体的に成形する。従っ
て、従来の弁体のようにOリング等のシール部材を弁体
に画成された環状溝等に装着する必要がなく、部品点数
を削減した廉価で且つ耐久性の向上した二色成形弁体を
得ることができる。
【図1】本考案の実施例に係るポペット弁を減圧弁に組
み入れた状態を示す断面図である。
み入れた状態を示す断面図である。
【図2】本考案の実施例に係る他のポペット弁を減圧弁
に組み入れた状態を示す断面図である。
に組み入れた状態を示す断面図である。
【図3】本考案の実施例に係る他のポペット弁の断面図
である。
である。
【図4】本考案の実施例に係るスプール弁の断面図であ
る。
る。
【図5】本考案の実施例に係る他のポペット弁の断面図
である。
である。
【図6】従来例に係るポペット弁を減圧弁に組み入れた
状態を示す断面図である。
状態を示す断面図である。
【図7】従来例に係る他のポペット弁を減圧弁に組み入
れた状態を示す断面図である。
れた状態を示す断面図である。
【図8】従来例に係る他のポペット弁の断面図である。
【図9】従来例に係るスプール弁の断面図である。
【図10】従来例に係る他のポペット弁の断面図であ
る。
る。
110、170…減圧弁 130…弁本体 134、196…着座部 138…弁棒 140、194…弁体 154…ダイヤフラム 216、226、228…摺動部
Claims (1)
- 【請求項1】一次側ポートと二次側ポートとの間に変位
自在に設けられた弁体を有し、前記弁体の変位作用下に
前記一次側ポートと二次側ポートとを連通させる連通路
を開閉制御することにより、一次側ポートから供給され
た圧力流体を設定圧力に調圧して二次側ポートに導出す
る減圧弁において、 前記弁体は、樹脂製材料によって形成された弁本体と弁
棒とを有し、前記弁棒の変位作用下に変位して一次側ポ
ートから二次側ポートへの圧力流体の通過を遮断するた
めの前記弁本体の着座部と前記弁棒の頭部とがそれ以外
の部分よりも軟質な樹脂製材料で形成され、且つ、これ
らの弁本体の着座部と弁棒の頭部部分が他の部分と一体
成形されてなることを特徴とする減圧弁用二色成形弁
体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992086731U JP2553248Y2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 減圧弁用二色成形弁体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992086731U JP2553248Y2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 減圧弁用二色成形弁体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0651907U JPH0651907U (ja) | 1994-07-15 |
JP2553248Y2 true JP2553248Y2 (ja) | 1997-11-05 |
Family
ID=13894995
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992086731U Expired - Lifetime JP2553248Y2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 減圧弁用二色成形弁体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2553248Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5425831B2 (ja) * | 2011-03-30 | 2014-02-26 | 本田技研工業株式会社 | 締切り機構付き減圧弁 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH075286Y2 (ja) * | 1987-09-30 | 1995-02-08 | 株式会社ニフコ | 留め具 |
JP2951783B2 (ja) * | 1991-11-29 | 1999-09-20 | 藤倉ゴム工業株式会社 | コマパッキンおよびその製造方法 |
JP3094499U (ja) * | 2002-12-05 | 2003-06-20 | 敬明 内河 | 扇風機型暖房装置 |
-
1992
- 1992-12-17 JP JP1992086731U patent/JP2553248Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0651907U (ja) | 1994-07-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |