JP2951783B2 - コマパッキンおよびその製造方法 - Google Patents
コマパッキンおよびその製造方法Info
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Description
その製造方法、さらに詳細には水の出水−停止などを制
御するために使用されるコマパッキンおよびその製造方
法に関する。
に示すようにあらかじめ成形した弁本体1の頂上部11
に接着剤を塗布すると共に、未加硫ゴムをシール部2形
状に設け、加硫して製造していた。
場合、下記のような欠点がある。
料として耐熱性のある、たとえばポリフェニルサルファ
イド、ポリアミドなど所謂エンジニアプラスチックを使
用する必要がある。
価であると共に成形性に劣るばかりでなく、接着剤を使
用しても接着性が悪いという欠点がある。
は接着剤が必要であるが、使用される樹脂が接着性が悪
いため、ゴム−樹脂間の接着性が悪い。
され、前記シール部が脱落する恐れがある。
にシール部2をねじ3によって止めるコアパッキンも周
知である。このようなコマパッキンの場合、ねじ止め工
程が必要であり、部品点数が多く、かつ弁本体1が金属
製のために軽量化が困難であり、かつ腐食しやすいとい
う欠点がある。
のであり、耐熱性樹脂ばかりでなく、他の多くの種類の
樹脂を使用でき、かつ接着剤を使用せずともゴム−樹脂
間の接合性が良好なコマパッキンおよびその製造方法を
提供することを目的とするものである。
ため、本発明によるコマパッキンは水をシールするため
のゴム製シール部と、このシール部に一体化された樹脂
製の弁本体よりなるコマパッキンにおいて、前記汎用樹
脂製の弁本体の頂上部に先端に鍔部を備えた嵌入突起を
設け、前記嵌入突起にゴム製シール部の中央に形成され
た嵌入部を前記鍔部に係合するように嵌入してなること
を特徴とするものである。
法によれば、流動性のある樹脂が流れ込むための嵌入部
を穿設した所定形状のゴム製のシール部を形成する工
程、前記シール部の前記嵌入部に汎用樹脂が流入し、か
つ弁本体形状になるように樹脂を成形する工程を含むこ
とを特徴とするものである。
シール部をあらかじめ形成しておき、前記シール部に形
成された嵌入部に樹脂を成形しながら流し込み、コマパ
ッキンを製造するため、樹脂に耐熱性が要求されること
はない。一方、ゴムは、一般に樹脂より耐熱性が高いば
かりでなく、樹脂の成形時に高温にさらされるのはせい
ぜい5〜20秒であるため、熱ダメージを受ける心配が
ない。
視図、図2は前記コマパッキンの断面図であるが、この
図より明らかなように、弁本体1は汎用樹脂よりなり、
ゴム製のシール部2が設けられる弁頂上部11とこの頂
上部11に設けられた軸部12とよりなっている。そし
て前記頂上部11は図2より明らかなように、嵌入突起
13が形成されており、前記嵌入突起13の先端部には
その前周にわたって鍔部14が形成されている。ゴム製
のシール部2はリング状になって、その中央部に嵌入部
21を有しており、前記嵌入突起13は前記嵌入部21
に嵌入されて、鍔部14に係合した状態になっている。
このため前記シール部2が抜脱するのが干渉される。
たっては、まず、頂上部11および嵌入突起13、鍔部
14を形成するための空隙41を有する下型4にあらか
じめ製造されたリング状のゴム製シール部2を設置す
る。この場合空隙41とシール部2の外周間に若干のク
リアランスを設ける。
51を有する上型5を被せると共に、前記空隙51に汎
用樹脂を流し込む。このように樹脂を流し込むと、樹脂
は空隙41に流れ、前記シール部2の嵌入部21を通っ
て流れ、鍔部、嵌入突起、頂上部を形成し、さらに上型
5の軸部を形成する。
入されるため、前記シール部2の嵌入部21は樹脂が通
過、ないし充填されるに際し、外側方向に押し広げられ
ることになる。このため、前述のように空隙41とシー
ル部2の外周間にはクリアランスLを設けるのがよい。
一方、樹脂が冷えて、硬化すると、シール部2は嵌入突
起13方向に緊迫力が働くことになるため、いわば嵌入
突起13にシール部2がたわめられた状態になる。この
ため、接着剤を使用しなくとも十分の接合強度を確保す
ることができる。
ゴム材料としては、水を良好にシールすると共に、使用
される樹脂の軟化点において熱衝撃を受けないものが好
ましい。したがって、使用される樹脂の軟化点によって
ゴム材料は選択されることになるが、樹脂を成形すると
きの時間は5〜20秒と極めて短時間(加硫時間に比較
すると)であるため、熱劣化・破壊を受ける恐れが少な
く、広範なゴム材料を選択可能である。一般に、このよ
うなゴム材料としては、天然ゴム、ニトリル系ゴム、フ
ッ素系ゴム、EPDM、シリコーン系ゴムなどを挙げること
ができる。
れるものではない。従来のようにゴムを樹脂の成形後に
加硫する場合には、加硫温度が高く、また時間が長いこ
とと相俟って、樹脂は耐熱性が要求されるが、本発明に
よる製造方法によれば、既にシール部は加硫されている
ため、耐熱性は必要とされない。このため、従来、この
ようなゴム−樹脂複合品(たとえばコマパッキン)に使
用するのが困難であった汎用樹脂、たとえばポリエチレ
ン、ポリプロピレンなども、水に侵されることはないた
め有効に使用できる。また、従来ゴム−樹脂複合品の樹
脂として使用されているエンジニアプラスチック、たと
えばアセタール樹脂、ナイロン樹脂、ポリカーボネート
樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂などにも使用で
きるのは明らかである。
維、無機繊維などの補強材を含むものであってもよい。
法 外径15mmφ、内径4mmφ)をEPDMで製造
した。これを図3に示すような金型に設置し、ポリフェ
ニレンサルファイド樹脂(ガラス繊維40%)を流し込
むと共に、樹脂部分を成形した。成形時間は22秒であ
った。前記鍔部の径は7mmφ、頂上部は15mmφ、
軸部は5mmφであった。
図。
Claims (2)
- 【請求項1】 水をシールするためのゴム製シール部
と、このシール部に一体化された樹脂製の弁本体よりな
るコマパッキンにおいて、前記汎用樹脂製の弁本体の頂
上部に先端に鍔部を備えた嵌入突起を設け、前記嵌入突
起にゴム製シール部の中央に形成された嵌入部を前記鍔
部に係合するように嵌入してなることを特徴とするコマ
パッキン。 - 【請求項2】 流動性のある樹脂が流れ込むための嵌入
部を穿設した所定形状のシール部を形成する工程、前記
シール部の前記嵌入部に汎用樹脂が流入し、かつ弁本体
形状になるように樹脂を成形する工程を含むことを特徴
とするコマパッキンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34002491A JP2951783B2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | コマパッキンおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34002491A JP2951783B2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | コマパッキンおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05149452A JPH05149452A (ja) | 1993-06-15 |
JP2951783B2 true JP2951783B2 (ja) | 1999-09-20 |
Family
ID=18333018
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34002491A Expired - Fee Related JP2951783B2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | コマパッキンおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2951783B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2553248Y2 (ja) * | 1992-12-17 | 1997-11-05 | エスエムシー株式会社 | 減圧弁用二色成形弁体 |
JP4525969B2 (ja) * | 2004-05-21 | 2010-08-18 | 富士精工株式会社 | 弁体及び流体遮断弁 |
-
1991
- 1991-11-29 JP JP34002491A patent/JP2951783B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05149452A (ja) | 1993-06-15 |
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