JP2553152Y2 - コイル装置 - Google Patents
コイル装置Info
- Publication number
- JP2553152Y2 JP2553152Y2 JP1992094096U JP9409692U JP2553152Y2 JP 2553152 Y2 JP2553152 Y2 JP 2553152Y2 JP 1992094096 U JP1992094096 U JP 1992094096U JP 9409692 U JP9409692 U JP 9409692U JP 2553152 Y2 JP2553152 Y2 JP 2553152Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- lead
- band
- insulating cylinder
- winding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、たとえばリアクトルに
使用するコイル装置に関する。
使用するコイル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電線を筒状に巻回して複数層のコイルを
構成し、このコイルを固定するためにその外周に絶縁筒
を設けたコイル装置は、既によく知られている。図3に
その従来構成を示す。この図において、1は電線を筒状
に巻回して多層に構成されたコイル(図は最外層部分を
示す)、2はコイル1の各層コイルの上下端部に位置し
て、コイル1の上下端部の絶縁およびコイル1の上下方
向の固定を図る部材(以下、「沿面バンド」とい
う。)、3はコイル1の巻始め部分におけるリードの口
出部、4は同じく巻終わり部分におけるリードの口出
部、5はコイル1の外周に上側の沿面バンド2から下側
の沿面バンドに2にまたがり、かつ沿面バンド2の側面
を覆う程度に設けられた絶縁筒である。
構成し、このコイルを固定するためにその外周に絶縁筒
を設けたコイル装置は、既によく知られている。図3に
その従来構成を示す。この図において、1は電線を筒状
に巻回して多層に構成されたコイル(図は最外層部分を
示す)、2はコイル1の各層コイルの上下端部に位置し
て、コイル1の上下端部の絶縁およびコイル1の上下方
向の固定を図る部材(以下、「沿面バンド」とい
う。)、3はコイル1の巻始め部分におけるリードの口
出部、4は同じく巻終わり部分におけるリードの口出
部、5はコイル1の外周に上側の沿面バンド2から下側
の沿面バンドに2にまたがり、かつ沿面バンド2の側面
を覆う程度に設けられた絶縁筒である。
【0003】このような構成のコイル装置では、コイル
1の巻始め部分におけるリードの口出部3はコイル1の
内周側となるので、沿面バンド2の内側から引き出され
ることにより特に問題ではないが、コイル1の巻終わり
部分におけるリードの口出部4はコイルの最外周になる
ため、従来では絶縁筒5の下端部に引出用の窓6を形成
し、この窓6より口出部4を外側に引き出すようにして
いる。
1の巻始め部分におけるリードの口出部3はコイル1の
内周側となるので、沿面バンド2の内側から引き出され
ることにより特に問題ではないが、コイル1の巻終わり
部分におけるリードの口出部4はコイルの最外周になる
ため、従来では絶縁筒5の下端部に引出用の窓6を形成
し、この窓6より口出部4を外側に引き出すようにして
いる。
【0004】ところでこのような構成のコイル装置によ
ると、コイル1に過大電流が流れた場合、コイル1にそ
の半径方向に沿って外側に向かう電磁機械力Pが発生す
る。この電磁機械力によって口出部4がコイルの外側に
向かって引かれる。このときに作用する力が大きいと、
窓6が図に示すような亀裂7が発生し、この部分より破
損していくことがある。
ると、コイル1に過大電流が流れた場合、コイル1にそ
の半径方向に沿って外側に向かう電磁機械力Pが発生す
る。この電磁機械力によって口出部4がコイルの外側に
向かって引かれる。このときに作用する力が大きいと、
窓6が図に示すような亀裂7が発生し、この部分より破
損していくことがある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、コイルの巻
終わり部分のリードを、コイルの外側に設けた絶縁筒の
外周に引き出すにあたり、過大電流が流れた場合でも、
絶縁筒の破損を回避することを目的とする。
終わり部分のリードを、コイルの外側に設けた絶縁筒の
外周に引き出すにあたり、過大電流が流れた場合でも、
絶縁筒の破損を回避することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、コイルの上側
及び下側に沿面バンドを配置するとともに、前記コイル
の巻始め部分におけるリードの口出部を前記コイルの内
周側より、また前記コイルの巻終わり部分におけるリー
ドの口出部を前記コイルの最外周よりそれぞれ引き出し
てなるコイル装置において、前記コイルの下側に配置さ
れた沿面バンドの側面に、前記コイルの軸心方向に沿っ
て溝を形成し、前記溝に、前記コイルの巻終わり部分の
リードの口出部を通すとともに、前記コイルの外周に、
前記上側の沿面バンドから下側の沿面バンドにまたがっ
て、かつ前記両沿面バンドの側面を覆う程度に、前記コ
イルを固定するための絶縁筒を設けて前記コイルの巻終
わり部分のリードの口出部を前記絶縁筒の内側より下端
外側に引き出してなることを特徴とする。
及び下側に沿面バンドを配置するとともに、前記コイル
の巻始め部分におけるリードの口出部を前記コイルの内
周側より、また前記コイルの巻終わり部分におけるリー
ドの口出部を前記コイルの最外周よりそれぞれ引き出し
てなるコイル装置において、前記コイルの下側に配置さ
れた沿面バンドの側面に、前記コイルの軸心方向に沿っ
て溝を形成し、前記溝に、前記コイルの巻終わり部分の
リードの口出部を通すとともに、前記コイルの外周に、
前記上側の沿面バンドから下側の沿面バンドにまたがっ
て、かつ前記両沿面バンドの側面を覆う程度に、前記コ
イルを固定するための絶縁筒を設けて前記コイルの巻終
わり部分のリードの口出部を前記絶縁筒の内側より下端
外側に引き出してなることを特徴とする。
【0007】
【作用】コイルの巻終わり部分のリードの口出部を沿面
バンドの側面に形成した溝を通して外部に引き出される
ので、絶縁筒には、コイルの巻終わり部分のリードの口
出部を引き出す窓を形成する必要がなくなり、したがっ
て過大電流により電磁機械力が発生した場合でも、絶縁
筒がその窓部から破損することがなくなる。
バンドの側面に形成した溝を通して外部に引き出される
ので、絶縁筒には、コイルの巻終わり部分のリードの口
出部を引き出す窓を形成する必要がなくなり、したがっ
て過大電流により電磁機械力が発生した場合でも、絶縁
筒がその窓部から破損することがなくなる。
【0008】
【実施例】本考案の実施例を図1によって説明する。な
お図3と同じ符号を付した部分は同一または対応する部
分を示す。本考案にしたがい、口出部4をコイル1の側
面よりその軸心方向に沿って下方に向けて、絶縁筒5の
内側よりその絶縁筒5の下端外側に引き出してある。具
体的には、下方の沿面バンド2の側面にコイル1の軸心
方向に沿う溝8を設け、この溝8に口出部4を通すこと
によって、絶縁筒5の下端外側に引き出す。
お図3と同じ符号を付した部分は同一または対応する部
分を示す。本考案にしたがい、口出部4をコイル1の側
面よりその軸心方向に沿って下方に向けて、絶縁筒5の
内側よりその絶縁筒5の下端外側に引き出してある。具
体的には、下方の沿面バンド2の側面にコイル1の軸心
方向に沿う溝8を設け、この溝8に口出部4を通すこと
によって、絶縁筒5の下端外側に引き出す。
【0009】このようにして口出部4を引き出すように
すれば、コイル1に過大電流による電磁機械力が作用し
ても、従来のような機械的強度の小さい窓6をなんら形
成していないので、その窓6からの破損は全く生じな
い。
すれば、コイル1に過大電流による電磁機械力が作用し
ても、従来のような機械的強度の小さい窓6をなんら形
成していないので、その窓6からの破損は全く生じな
い。
【0010】過大電流による電磁機械力によって口出部
4にはコイル1の外側に向かう力が作用するが、その力
に十分対抗する強度を絶縁筒5が備えていることが必要
である。これを補強する意味で、図2に示すように溝8
を覆う絶縁筒5の下端付近の外周に補強バンド9を巻回
しておくとよい。
4にはコイル1の外側に向かう力が作用するが、その力
に十分対抗する強度を絶縁筒5が備えていることが必要
である。これを補強する意味で、図2に示すように溝8
を覆う絶縁筒5の下端付近の外周に補強バンド9を巻回
しておくとよい。
【0011】なお図示する実施例は筒形コイルについて
であったが、これが円盤形コイルについても、本考案が
適用されることはいうまでもない。
であったが、これが円盤形コイルについても、本考案が
適用されることはいうまでもない。
【0012】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、コ
イルの巻終わり部分のリードの口出部を絶縁筒の外側に
引き出すにあたり、従来のように絶縁筒に設けた窓を通
して引き出すことをせず、コイルの側面よりその軸心方
向に沿って絶縁筒の下端外側に引き出すようにしたの
で、過大電流による電磁機械力が発生しても、口出部の
引出部分における破損を十分回避することができる効果
を奏する。
イルの巻終わり部分のリードの口出部を絶縁筒の外側に
引き出すにあたり、従来のように絶縁筒に設けた窓を通
して引き出すことをせず、コイルの側面よりその軸心方
向に沿って絶縁筒の下端外側に引き出すようにしたの
で、過大電流による電磁機械力が発生しても、口出部の
引出部分における破損を十分回避することができる効果
を奏する。
【図1】本考案の実施例を示すもので、一部を切り開い
た斜視図である。
た斜視図である。
【図2】本考案の他の実施例を示す斜視図である。
【図3】従来例を示すもので、一部を切り開いた斜視図
である。
である。
1 コイル 4 コイルの巻終わり部分のリードの口出部 5 絶縁筒
Claims (1)
- 【請求項1】 コイルの上側及び下側に沿面バンドを配
置するとともに、前記コイルの巻始め部分におけるリー
ドの口出部を前記コイルの内周側より、又前記コイルの
巻終わり部分におけるリードの口出部を前記コイルの最
外周よりそれぞれ引き出してなるコイル装置において、
前記コイルの下側に配置された沿面バンドの側面に、前
記コイルの軸心方向に沿って溝を形成し、前記溝に、前
記コイルの巻終わり部分のリードの口出部を通すととも
に、前記コイルの外周に、前記上側の沿面バンドから下
側の沿面バンドにまたがって、かつ前記両沿面バンドの
側面を覆う程度に、前記コイルを固定するための絶縁筒
を設けて前記コイルの巻終わり部分のリードの口出部を
前記絶縁筒の内側より下端外側に引き出してなるコイル
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992094096U JP2553152Y2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | コイル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992094096U JP2553152Y2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | コイル装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0652125U JPH0652125U (ja) | 1994-07-15 |
JP2553152Y2 true JP2553152Y2 (ja) | 1997-11-05 |
Family
ID=14100926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992094096U Expired - Fee Related JP2553152Y2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | コイル装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2553152Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-12-17 JP JP1992094096U patent/JP2553152Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0652125U (ja) | 1994-07-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |