JP2553104B2 - 出入管理装置 - Google Patents

出入管理装置

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JP2553104B2 JP62246803A JP24680387A JP2553104B2 JP 2553104 B2 JP2553104 B2 JP 2553104B2 JP 62246803 A JP62246803 A JP 62246803A JP 24680387 A JP24680387 A JP 24680387A JP 2553104 B2 JP2553104 B2 JP 2553104B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ビルディング等における出入口(そのビル
の出入口や各部屋の出入口等、人が通行する場所を含
む)に配置されたドアの施解錠を制御する出入管理装置
に関する。
[従来の技術] 近年、ビルディング等の管理を自動化ないし無人化す
る手段の1つとして、そのビルの出入口や各部屋の出入
口のドアの施解錠を予め定めたタイムスケジュールに従
って制御する出入管理装置が提案されている。これは、
ドアの施解錠装置(いわゆる電気錠)をタイムプログラ
ムにより曜日や時間に応じて、例えば次のようなモード
に設定するものである。
オープンモード: 電気錠は解錠され、誰でも通行できる。
クローズモード: 電気錠は施錠され、特に通行が認められている特定人
に対してのみ解錠される。
上記の出入管理装置によれば、例えば、オフィスビル
において通常業務時間の午前9時から午後5時まではオ
ープンモードで、他の時間はクローズモードと定め、ク
ローズモードにおいては、特定の者が予め定められた入
力操作、例えば特定のカードを出入管理装置の入力部に
装填したり、所定のパスワード等を入力したりする操作
を行った場合に解錠される。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、このような従来の出入管理装置にあっ
ては、上記のようなタイムプログラムでドアの施解錠を
設定しているため、当該ビル内又は各部屋に誰も入らな
い状態でも、オープンモードではドアが解錠されてしま
い、防犯上問題となる。また、クローズモードでは、人
が部屋内にいる場合でも、特定の者以外は中からドアを
開けてもらわない限り入室できず、通常時間外の業務等
に不便である。
上記のように、従来のタイムプログラムに従う管理で
は、ドアの施解錠状態を切り換える時間帯は、管理者が
変更しない限り固定されており、現実に即した柔軟な対
応は困難である。例えば、管理者が常時通行状態を監視
し、必要があればすぐに時間帯の設定を変更しなければ
ならず、その作業は煩雑であり、管理者の負担も大きい
ほか、このような対応は、管理者が常駐しないビルでは
実際上不可能である。また、建物や施設の防犯ないし安
全性を確保するために施錠状態を優先し、特定の人以外
は出入りできないようにすることは、昼間のように人が
頻繁に出入りする状況を考慮すると、実際的ではなく、
利便性を損なう。かくして管理者や利用者の負担が大き
いと、その負担を軽減するために安全性が置き去りにさ
れることになる。
従って、本発明の目的は、ビルディング等の出入口に
配置されたドアの施解錠を、人の出入に関する情報に基
づいて的確に制御するようにして、管理者の負担をなく
すと共に安全性と利便性を両立させた出入管理装置を提
供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明の出入管理装置は、ビルディング等における出
入口に配置されたドアの施解錠を行う施解錠装置と、当
該ドアの施錠状態と解錠状態を予め定めた時間帯に応じ
て切り換えるように前記施解錠装置を制御する出入制御
装置とを備えた出入管理装置において、前記出入制御装
置が出入口における通行をチェックすることによって実
際の状況を把握し、ドアを解錠状態にすべき時間帯であ
っても、出入口における最初の入室前及び最後の退室後
はドアを施錠状態に設定することを特徴とする。
[作用] 本発明においても、ドアの施錠状態と解錠状態の切換
えは、予め定めた時間帯に応じて、すなわちタイムプロ
グラムに従って行われることを前提としている。しかし
ながら、本発明によれば、出入制御装置が、出入口にお
ける通行をチェックすることによって実際の状況を把握
すると共に、その状況を優先させて出入口におけるドア
の状態設定を行う。すなわち、ドアを解錠状態にすべき
時間帯(例えば前述のオープンモード)であっても、通
行の状況から当該出入口に未だ最初の入室者がなく、或
いは最終退室者があったと判断された場合には、ドアを
施錠状態とする。
また、ドアが施錠状態となっている時間帯(例えば後
述のリミットモード)であっても、人が入室する時は所
定の操作(例えばカード操作)により一時的に解錠状態
とする。この場合、入室が完了し出入口が再び閉まった
時又は所定時間後に施錠状態に復帰するものとする。
[実施例] 第1図は本発明の出入管理装置を含むビルディング監
視制御システムの構成例を示し、第2図はビル内におけ
るシステム構成要素の配置を示す。
このシステムは、ビルの空調、照明、防犯等の諸設備
を監視したり制御したりするものであり、システム全体
を総合的に管理する中央管理装置(MS:マスタステーシ
ョン)2と、ビル内に配置された空調や照明等の設備制
御装置(RU:リモートユニット)4を監視制御する設備
管理装置(ASS:エリアサブステーション)6と、防犯管
理装置(SSS:セキュリティサブステーション)8とを備
え、これらの管理装置2,6,8は制御網(コントロールネ
ット)10により相互に接続される。
防犯管理装置8は、例えばキーボードで構成される操
作部11、CRTで構成されるディスプレイ12、及びディス
プレイ12の表示内容等をプリント出力するプリンタ13等
を有し、例えばビルの警報室内に設置される。この防犯
管理装置8は、ローカル側の防犯装置、例えばビルの各
階毎に設置される複数の防犯制御装置(SRU:セキュリテ
ィリモートユニット)14や、ビルの通用口等に設置され
る出入制御装置(ACP)18と制御信号線(コントローラ
バス)20を介して接続し、これらのローカル装置の状態
を総合的に監視すると共に、システム内の情報伝達を制
御する機能を有する。また、コントロールネット10を通
じて上位の中央管理装置2に接続すると、防犯管理装置
8から各種の情報を送り、更に高度のデータ処理や管理
を実現することができる。更に、防犯管理装置8からコ
トロールネット10を通じて設備管理装置6に各部屋の使
用開始/終了信号を送ることにより、空調や照明等の設
備制御装置4の運転を制御することも可能である。ここ
で各部屋の使用開始/終了信号は、後述のように出入制
御装置18から出力される警備セット/リセット信号に対
応する。
防犯制御装置14は、電源、CPU、及び外部回線等を接
続するための入出力部を含み、その入出力部には、ビル
内の所定箇所に配置された各種防犯用センサ32を含む複
数の防犯回線34が接続される。防犯用センサ32は、例え
ば夜間時にビル内への侵入を検出するものであり、具体
的には、赤外線センサ、超音波センサ、マイクロ波セン
サ、ガラス破壊センサ等が使用される。これらのセンサ
は、ビル内の適所に設置されるが、例えば各テナントの
部屋又はエレベータや階段等の共用部では、防犯用セン
サ32を直列接続することにより、1つの防犯回線34を形
成する。従っていずれか1つのセンサが作動すると、防
犯回線34から防犯制御装置14への入力が変化し、センサ
32の作動が検出される。また、ビル内への侵入だけでな
く、窓や扉の開閉状態及び施解錠状態も検出するための
防犯回線も設けられる。
上記の防犯用センサによる監視は常時行なう必要はな
く、例えば昼間の各テナントの部屋のように、正規にビ
ルの施設を使用している状況では、防犯センサによる監
視を行なわない。このような監視と非監視の状態を各回
線毎に切り換えるため、警戒状態と非警戒状態の切換え
入力が、警備員等の切換え操作により、又は上位の防犯
管理装置8からの指令として、また更に出入制御装置18
から入退室に伴なう信号として、防犯制御装置14に与え
られる。防犯制御装置14は、これらの切換え入力によっ
て非警戒状態に設定された場合には、その防犯回線から
の検出入力を無視するようにプログラムされる。
上記の防犯制御装置14は、各防犯回線からのセンサ作
動入力に応じて所定の警報信号を発生し、この信号でブ
ザーその他の警報発生手段42を作動させる。警報発生手
段42としては、ブザーやベル等の発音手段の他、ランプ
等の威嚇用照明器具も使用される。これらの警報発生手
段は、ビル内の適所、例えば各階の通路や警備室等に設
置される。
一方、出入制御装置18は、本発明の構成要素の1つで
あり、入退室等のチェックを要するドア付近に設置さ
れ、ドアの内側と外側にはそれぞれテンキー及びカード
読取器19を有する。この装置の動作は、通行者のテンキ
ー操作又はカード挿入により入力された情報を内部のデ
ータと照合し、両者が一致し且つ通行の条件を満たした
場合に、当該出入口の電気錠を解錠するものである。こ
のような出入制御装置18は、第2図に示すようにビルの
出入口や各階の出入口等に設置される。
このような出入制御装置を含む出入管理装置は、第1
図のように上記の防犯管理装置8とコントローラバス20
で結合されてシステムを構成する他、ビルや各部屋の出
入を管理する単独の装置として使用することも可能であ
る。
次に第3図及び第4図を参照して、本発明の実施例に
ついて更に詳細に説明する。
実施例の出入管理装置は、出入制御装置18と出入口ド
アの施解錠装置である電気錠50とで構成される。出入制
御装置18は、第3図に示すようなケーシング51内に収納
したCPU及び記憶部を含む制御部、時計、バックアップ
用バッテリーを含む電源部等から成る基本回路部52と、
前述のテンキー及びカード読取器19、電気錠50及び簡易
プリンタ54との接続用インタフェース56、58及び60と、
タンパー/破壊センサからの信号や外部からの解錠指令
が入力される接点入力部62と、前述の警戒状態と非警戒
状態の切換え(警備セット/リセット)信号、ドアの施
解錠状態を示す信号、及び外部の適所に設置されたブザ
ー等の警報手段63を作動させる信号等を出力する接点出
力部64と、状態表示用の発光体(LED)を点灯させる信
号を出力するLED出力部66とを具備する。
上記の構成において、状態表示用の発光体68はドアの
施解錠状態を表示するものであり、後述のように、ドア
の施解錠をオープン、リミット、クローズの3つのモー
ドに設定する場合には、各モードに対応して点灯する3
個の発光体がケーシング51の正面に配置される。また、
各部屋でも日常の簡単な操作ができるようにするため、
キースイッチ等から成る操作部70及びその際の表示をす
る液晶表示部72が、簡易プリンタ54と共にケーシング51
の正面に設けられる。更に、出入管理装置を上位の管理
装置に接続する場合は、出入制御装置18に上位接続用イ
ンタフェース74が付設される。
一方、電気錠50は、ノブ76及びサムターン78を備えた
ドアの施解錠をソレノイド80の駆動で行なうように構成
され、ソレノイド80は出入制御装置18からの施解錠出力
により制御される。また、電気錠50には、施解錠状態を
検出するセンサ82及びドアの開閉状態を検出するセンサ
84も設けられ、各センサからの検出信号は、出入制御装
置18の電気錠インタフェース58を介して基本回路部52に
送られる。
次に、実施例の出入制御動作を説明する。
初めに、実施例の出入管理装置では、ドアの施解錠状
態を次の3つのモードに設定する。
オープンモード: 電気錠は解錠され、誰でも通行できる。
リミットモード: 電気錠は施錠されているが、当該出入口の通行が認め
られている者に対しては解錠される。
クローズモード: 電気錠は施錠されているが、当該出入口の通行が認め
られている者のうち特に限定された者(例えば警備員)
に対してのみ解錠される。
上記のモード設定は、当該出入口を通って出入するビ
ル又は部屋において、例えば午前9時から午後5閉まで
をオープンモードとし、その前後数時間(例えば午前8
時から午前9時まで及び午後5時から午後8時まで)を
リミットモード、それ以外の時間をクローズモードとす
る。この場合、リミットモードでは、予め定められた入
力操作の一部、例えば所定のカードを装填する操作だけ
で解錠するものとするが、クローズモードでは、カード
装填後更に所定のパスワード等を入力すること等の付加
的操作を必要とすることにより、解錠をリミットモード
の場合より制限することができる。
上記のようなタイムスケジュールによるモード設定
は、予めビル管理者等による操作又は外部装置からの指
定で行なわれるが、実施例では、タイムスケジュールで
設定されたモードの状態になっても、実際の施解錠は当
該出入口における実際の入退室に基づいて切換え制御す
る。すなわち、オープンモードであっても、当該出入口
に最初の入室者があるまで及び最終退室者が出た後はド
アを施錠状態とし、一方、リミット又はクローズモード
であっても、特定人が入室する時は一時的に解錠状態と
する。
まず、第5図は出入管理装置におけるモードチェック
と施解錠動作の手順を示す。これは、前述の3つのモー
ドに対応して予め設定した時刻に実行される。すなわ
ち、その設定時刻になると、出入制御装置18のCPUは、
オープンモードか否かをチェックし、“Yes"の場合は、
次に入室者がいるかどうかを判断する。これは、入室者
の有無を示すフラグがオンか否かをチェックすることに
より実行される。その結果、“Yes"の場合に電気錠50を
解錠状態とする。
これに対し、オープンモードでない場合、又はオープ
ンモードであっても入室者がいない場合には、一時的に
解錠しているかどうかを判断する。これは、上述のリミ
ットモード又はクローズモードで特定者の入室のため解
錠中か否かをチェックするものである。その結果、“Ye
s"の場合はそのままで終了し(一時的な解錠が終わると
再び解錠状態となり)、“No"の場合は電気錠50を施錠
状態とする。
次に、第6図は出入管理装置における通行チェック動
作手順を示す。これは、通行操作すなわちテンキー又は
カードによる入力があった場合に実行される。すなわ
ち、出入制御装置18のCPUは、通行操作をチェックし、
“No"の場合は動作しないが、“Yes"の場合は、それが
最終退出かどうかを判断する。最終退出操作は、最終退
出者が所定のコードをキー操作で入力することによって
行なわれる。その結果、“No"であれば、入力内容と格
納データを照合チェックし、“OKでない”(不一致)の
ときはそのままで動作終了となるが、“OK"(一致)の
ときは、入室者フラグをオンにすると共にドアを一時的
に解錠し、非警戒状態に設定して動作終了となる。
一方、最終退出の場合には、次に入力内容と格納デー
タを照合チェックし、“OKでない”(不一致)のときは
そのまま動作終了となるが、“OK"(一致)のときは入
室者フラグをオフとし、警戒状態に設定して動作終了と
なる。
かくして、実施例の出入管理装置は、第7図に示すよ
うに、予め設定されたタイムスケジュールによりオープ
ンモードになっても、最初の入室者があるまで及び最終
退室者が出た後はドアを施錠状態とし、実際上リミット
モードと同様の状態をとり続ける。このため、室内の状
況に応じた施解錠状態となり、より実用的な出入管理が
実現される。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は
これに限られない。例えば、出入制御装置や施解錠装置
の構成、これらの装置から出力する信号等は、出入口の
通行条件等に応じて適宜定められるものである。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、ビルディング等の出
入口に配置されたドアの施解錠を、予め定めた時間帯に
応じて設定するだけでなく、出入口における通行をチェ
ックすることによって実際の状況を把握し、その状況を
タイムプログラムに優先させる。具体的には、ドアを解
錠状態にすべき時間帯であっても、出入口における最初
の入室前及び最後の退室後はドアを施錠状態に設定する
ようにしたので、実際の状況に応じた施解錠が自動的に
実現される。これにより、従来の固定した時間帯による
不具合を解消するための管理者等の負担をなくし、安全
性と利便性を両立させた出入管理装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の出入管理装置を含むビルディング監視
制御システムの一例を示す図、 第2図は本発明の実施例の建物内配置図、 第3図は実施例の出入制御装置の外観図、 第4図は実施例の出入制御装置と電気錠の構成図、 第5図及び第6図は実施例の動作を示すフローチャー
ト、 第7図は施解錠のモードと警備状態の切換えを示すタイ
ムチャートである。 2……中央管理装置、 4……設備制御装置、 6……設備管理装置、 8……防犯管理装置、 10……コントロールネット、 14……防犯制御装置、 18……出入制御装置、 20……コントローラバス、 50……電気錠。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米田 明人 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 上野 潤一 神奈川県伊勢原市鈴川54番地 山武ハネ ウエル株式会社伊勢原工場内 (56)参考文献 特開 昭62−194376(JP,A) 実開 昭59−100067(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビルディング等における出入口に配置され
    たドアの施解錠を行う施解錠装置と、前記ドアの施錠状
    態と解錠状態を予め定めた時間帯に応じて切り換えるよ
    うに前記施解錠装置を制御する出入制御装置とを備えた
    出入管理装置において、 前記出入制御装置は、前記出入口における通行をチェッ
    クすることにより実際の状況を把握し、前記ドアを解錠
    状態にすべき時間帯であっても、前記出入口における最
    初の入室前及び最後の退室後は前記ドアを施錠状態に設
    定することを特徴とする出入管理装置。
  2. 【請求項2】前記出入制御装置は、前記ドアが施錠状態
    となっている時間帯であっても、人が入室する時は所定
    の操作により一時的に解錠状態とすることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の出入管理装置。
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