JP2552949B2 - 電動ドライバー - Google Patents

電動ドライバー

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JP2552949B2
JP2552949B2 JP2282879A JP28287990A JP2552949B2 JP 2552949 B2 JP2552949 B2 JP 2552949B2 JP 2282879 A JP2282879 A JP 2282879A JP 28287990 A JP28287990 A JP 28287990A JP 2552949 B2 JP2552949 B2 JP 2552949B2
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Japan
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clutch member
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雄一郎 乾井
中村  憲治
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Japan Storage Battery Co Ltd
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Japan Storage Battery Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、電動ドライバー、特に所定のねじ締めつ
け深さにビス等を締めつけた後締め込みによるねじ部の
破損の生じない電動ドライバーに関する。
〔従来の技術〕
従来の電動ドライバーはトルクで制御するものが一般
的であった。即ち、この種の電動ドライバーとしては、
減速機と出力軸の間のクラッチと、クラッチ同士を押し
付けるばねを有するものであり、ばねの付勢力の調整に
よってトルクを制御するものであった。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが従来のトルク制御式のものでは、柔らかい材
料や硬さにばらつきのある材料へのねじ締め等におい
て、ビスやボルト等をこのよう柔らかい材料や硬さにば
らつきのある材料へねじ込むことによって形成された雌
ねじが、ビス等をねじ込み過ぎることによって壊され雌
ねじとして機能しなくなる現象がおこりやすかった。ま
た、ねじ込み深さの管理をする場合も目視や勘に頼らな
ければならないことが多く、ねじ込みを一定の深さにそ
ろえることが難しいという欠点があった。更に、あらか
じめ設定さたトルクになるとクラッチ部材とクラッチ部
材とが接触したり離れたりしてクラッチ部材同士のツメ
が衝撃を伴うため作業者に負担をかけるという問題もあ
った。この発明はこのような欠点を解決することを目的
とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
添付図に示すように、ねじ締め深さ調整手段(20)と
第1のスピンドル(18)と第2のスピンドル(12)と第
1のクラッチ部材(5)と第2のクラッチ部材(6)と
より成る一対のクラッチ部材と反発部材(15)とを有
し、前記ねじ締め深さ調整手段(20)は電動ドライバー
先端に設けたものであり、 前記第1のスピンドル(18)は当該スピンドルを貫通
するピン(17)を有するとともに、回転可能かつ軸方向
に移動可能であり、前記第2のスピンドル(12)は遊星
歯車(4)を介してモータ(1)により回転駆動される
ものであり、前記第1のクラッチ部材(5)は前記第2
のスピンドル(12)に固定され、前記第2のクラッチ部
材(6)は前記ピン(17)と係合する溝(7)を有する
とともに軸方向に移動可能であり、前記溝(7)には、
一方を軸方向に平行な長い側壁(7a)とすると共に他方
を軸方向に平行な短い側壁(7c)とし且つ長い側壁側の
底部から短い側壁側の底部にかけてゆるやかな傾斜底壁
(7b)が形成され、前記一対のクラッチ部材(5、6)
の係合により、前記第2のクラッチ部材(6)の溝
(7)に形成された傾斜底壁(7b)上部或いは平行な短
い側壁(7c)下部と前記ピン(17)との係合を介して、
前記モータ(1)の回転力が前記第1のスピンドル(1
8)に伝達され、ねじ締め対象ねじが前記ねじ締め深さ
調整手段(20)により予め定められた深さまで到達し前
記ビットからの反力が消滅すると、前記一対のクラッチ
部材(5、6)を離反させ同時に第2のクラッチ部材
(6)をビット方向に移動させ且つこれら一対のクラッ
チ部材(5、6)の係合が完全に解かれるよう前記一対
のクラッチ部材(5、6)の間に付勢力の作用する前記
反発部材(15)を配置して成ることを特徴とする電動ド
ライバー、を採用した。
〔作用〕
ビットを通して伝達されるねじ押さえ付の反力により
第1のスピンドル18と第2のクラッチ部材6が後退する
と、反発部材が圧縮されて、それまで離反していた第1
のクラッチ部材5と第2のクラッチ部材6とが噛合す
る。モータ1の出力は遊星歯車4、第2のスピンドル1
2、一対のクラッチ部材(5、6)、ピン17、第1のス
ピンドル18へと伝達される。この場合、ピン17は第2の
クラッチ部材6に設けた溝7に形成された傾斜底壁7b上
部或いは平行な短い側壁7c下部に係止した状態で回転ト
ルクが伝達される。
ねじ締めが進行し、ねじが対象物中へ進入していく
と、ねじ締め深さ調整アジャスター20が対象物に当接す
る。電動ドライバーはこれ以上、前に進むことはない。
更に、ねじ締めが進むと、ビットを通して伝達されるね
じ押さえつけの反力は徐々に弱まってくる。その結果、
第1のクラッチ部材5と第2のクラッチ部材6とは徐々
に離反していき、係合が解かれた瞬間、該第2のクラッ
チ部材6に加わるビットからの反力はゼロとなるため、
反発部材15の付勢力により第1のスピンドル18に固定さ
れたピン17は浅い傾斜底壁7bを滑り落ちると共に、該第
2のクラッチ部材6はビット方向(第2図左方向)に移
動する。これにより第1のクラッチ部材5と第2のクラ
ッチ部材6とは完全に離反し、スピンドル18に回転力は
伝達されなくなり、不快なクラッチの衝撃を伴わずに、
所定の深さでねじ締め作業が終了させることができる。
〔実施例〕
第1図はこの発明の一実施例である電動ドライバーの
要部断面図であり、第2図は同電動ドライバーの作動状
態を示す概略断面図である。
これらの図中において、2はギヤケース、3はハウジ
ング、14はトップケースである。20は電動ドライバー先
端部に設けたねじ締め深さ調整手段のアジャスターであ
り、この実施例においては回転により前後方向に摺動可
能な構造とし、このアジャスター20の調整により、ねじ
締めの深さを種々設定することができる。
12はモータ1の出力で遊星歯車4により回転駆動され
る第2のスピンドルである。このスピンドル12の回転は
ボールベアリング13によって支持される。前記第2のス
ピンドル12の前方には、軸方向に直角に固定されたピン
17を有する第1のスピンドル18が配設してある。該第1
のスピンドル18は軸方向に移動自在に構成してあり、含
油軸受19によって回転が支持される。更に、第1のスピ
ンドル18と第2のスピンドル12との間には、第1のクラ
ッチ部材5と第2のクラッチ部材6とよりなる一対のク
ラッチ部材が配設してある。このうちの第1のクラッチ
部材5は前記第2のスピンドル12に一体に形成してあ
り、第2のクラッチ部材6は軸方向に移動可能に構成し
てある。この第2のクラッチ部材6は、前記ピン17と係
合する溝7を有している。該溝7には、第2図及び第3
図に示すように、一方を軸方向に平行な長い側壁7aとす
ると共に他方を軸方向に平行な短い側壁7cとし且つ長い
側壁側の底部から短い側壁側の底部にかけてゆるやかな
傾斜底壁7bが形成され、ビット24からの反力が作用して
前記第1のクラッチ部材5と第2のクラッチ部材6が係
合しているとき、前記ピン17は前記第2のクラッチ部材
6の溝7に形成された傾斜底壁7b上部或いは平行な短い
側壁7c下部に係合し、前記モータ1の回転力が前記第1
のスピンドル18に伝達され、ビット24からの反力が消滅
するとピン17は傾斜底壁7bを第1のクラッチ部材5方向
に容易に滑り落ちるようにしてある。
また、前記第1のクラッチ部材5と第2のクラッチ部
材6との間には、クラッチ部材同士を互いに付勢するコ
イルばね15が配設してある。この実施例においては該コ
イルばね15は反発部材として用いるが、これに限るもの
ではなく、例えば、磁力の反発力を応用したものであっ
てもよい。前記第1のクラッチ部材5及び第2のクラッ
チ部材6同士は、前記反発部材としてのコイルばね15の
付勢力により、通常、噛合せず離反した状態にある。前
記第1のスピンドル18にはボール22で固定されたビット
24が装着してある。
モータ1の出力は遊星歯車4で減速され、第2のスピ
ンドル12と第1のクラッチ部材5に伝達される。
次に、上記構成から成るこの発明の電動ドライバーで
ビス等のねじ締めを行う場合の動作について説明する。
第2図a1はねじにビット24を圧接してねじ締めを始め
た状態を示す図である。ビスの頭にビット24を当て押す
ような力を加えると、圧接の反力は第1のスピンドル1
8、ピン17、第2のクラッチ部材6を通して、コイルば
ね15に伝達される。該コイルばね15は圧縮され、第1の
クラッチ部材5と第2のクラッチ部材6とは互いに噛合
する。モータ1のスイッチを入れると出力は第1のスピ
ンドル18に伝達されて、ねじ締め作業が開始される。こ
の場合、ピン17は第2のクラッチ部材6に設けた溝7に
形成された傾斜底壁7b上部或いは平行な短い側壁7c下部
に係止した状態で回転トルクが伝達される。
第2図a2は、この時の第1のクラッチ部材5と第2の
クラッチ部材6との噛合状態にあるときのピン17と溝7
との係合状態を示している図である。ねじ締め作業の進
行に伴って、ねじ締め深さ調整アジャスター20が、ねじ
締め目的物に当接した状態が第2図b1、b2である。この
状態において、電動ドライバー自体がそれ以外、前に進
むことはない。ねじ締め作業がさらに進んでゆくと、ね
じから受けるビットの反力は徐々に弱くなっていく。こ
のことは、一対のクラッチ部材5、6の間に配置したコ
イルばね15が次第に伸長し、第1のクラッチ部材5と第
2のクラッチ部材6との噛合が徐々に解かれていくこと
を意味する(第2図のc1、c2参照)。
第1のクラッチ部材5と第2のクラッチ部材6との係
合が解かれた瞬間、第2のクラッチ部材6に加わるビッ
ト24からの反力がゼロになるため、コイルばね15の付勢
力により第1のスピンドル18に固定されたピン17は浅い
傾斜底壁7bを滑り落ちると共に、該第2のクラッチ部材
6はビット方向(第2図左方向)に移動する。これが第
2図d1、d2である。これにより第1のクラッチ部材5と
第2のクラッチ部材6とは完全に離反し、第1スピンド
ル18への回転伝達が遮断され、不快なクラッチの衝撃を
伴うことなく、所定の深さでねじ締め作業を終了させる
ことができる。
〔発明の効果〕
この発明の電動ドライバーによれば、ねじ締め深さを
任意に設定でき、ビス等によって形成された雌ねじを破
損することなくねじ締めを行うことができる。
また、クラッチ部材同士の振動が生じないので作業者
にかける負担もなくなると共に、クラッチ自身の摩耗も
殆どなくなり部品交換の必要性も極めて少なくなる。更
に、ピンと溝との係合方式を採用したことにより、部品
点数の減少、組立工程の簡易化を図ることができるため
工業的価値は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例である電動ドライバーの要
部断面図であり、第2図は同電動ドライバーの作動状態
を示す概略断面図である。第3図はクラッチ部材の拡大
断面図である。第4図はスピンドル部分の分解斜視図で
ある。 5……第1のクラッチ部材 6……第2のクラッチ部材 7……溝 15……反発部材 17……ピン 20……アジャスター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭47−44300(JP,A) 実開 昭63−86975(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ねじ締め深さ調整手段(20)と第1のスピ
    ンドル(18)と第2のスピンドル(12)と第1のクラッ
    チ部材(5)と第2のクラッチ部材(6)とより成る一
    対のクラッチ部材と反発部材(15)とを有し、前記ねじ
    締め深さ調整手段(20)は電動ドライバー先端に設けた
    ものであり、前記第1のスピンドル(18)は当該スピン
    ドルを貫通するピン(17)を有するとともに、回転可能
    かつ軸方向に移動可能であり、 前記第2のスピンドル(12)は遊星歯車(4)を介して
    モータ(1)により回転駆動されるものであり、 前記第1のクラッチ部材(5)は前記第2のスピンドル
    (12)に固定され、前記第2のクラッチ部材(6)は前
    記ピン(17)と係合する溝(7)を有するとともに軸方
    向に移動可能であり、 前記溝(7)には、一方を軸方向に平行な長い側壁(7
    a)とすると共に他方を軸方向に平行な短い側壁(7c)
    とし且つ長い側壁側の底部から短い側壁側の底部にかけ
    てゆるやかな傾斜底壁(7b)が形成され、 前記一対のクラッチ部材(5、6)の係合により、前記
    第2のクラッチ部材(6)の溝(7)に形成された傾斜
    底壁(7b)上部或いは平行な短い側壁(7c)下部と前記
    ピン(17)との係合を介して、前記モータ(1)の回転
    力が前記第1のスピンドル(18)に伝達され、 ねじ締め対象ねじが前記ねじ締め深さ調整手段(20)に
    より予め定められた深さまで到達し前記ビットからの反
    力が消滅すると、前記一対のクラッチ部材(5、6)を
    離反させ同時に第2のクラッチ部材(6)をビット方向
    に移動させ且つこれら一対のクラッチ部材(5、6)の
    係合が完全に解かれるよう前記一対のクラッチ部材
    (5、6)の間に付勢力の作用する前記反発部材(15)
    を配置して成ることを特徴とする電動ドライバー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62224584A (ja) * 1986-03-25 1987-10-02 松下電工株式会社 電動工具
JP2627159B2 (ja) * 1986-12-09 1997-07-02 株式会社 マキタ 電動スクリュードライバにおけるクラッチ装置

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