JP2552453B2 - 交流電力制御装置 - Google Patents

交流電力制御装置

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JP2552453B2
JP2552453B2 JP61130267A JP13026786A JP2552453B2 JP 2552453 B2 JP2552453 B2 JP 2552453B2 JP 61130267 A JP61130267 A JP 61130267A JP 13026786 A JP13026786 A JP 13026786A JP 2552453 B2 JP2552453 B2 JP 2552453B2
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敬久 篠田
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Koito Manufacturing Co Ltd
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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  • Control Of Resistance Heating (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、室温と外気温度との差によつてガラスに
付着する曇りまたは氷滴等を除去するために、ガラスを
加熱する交流電力制御装置に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、航空機の操縦席に設けられる窓ガラスはヒー
タが埋め込まれており、それに電流を供給してガラスを
加熱することによつて、そのガラスに曇り、氷滴等が付
着しないようにしている。
この電流は機内の交流電源から供給し、その値は外気
の温度によつて調整する必要があることから、従来はサ
イリスタによる通電時間制御が行なわれている。このと
き、雑音を発生させないようにするため、電流のオン・
オフは電流のゼロレベルのタイミングで行なうことが考
えられる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、交流波形のゼロレベル制御を行なうた
めにはゼロレベル検出を行なう必要があるが、従来のゼ
ロレベル検出は複雑な回路を用いねばならなかつたた
め、経済性および信頼性ともに不十分なものであつた。
〔問題点を解決するための手段〕
このような欠点を解決するためにこの発明は、ゼロク
ロススイッチング回路を、トランジスタと、そのトラン
ジスタのベースに接続されたレベルシフトダイオードお
よび抵抗の直列体と、トランジスタの出力側に接続され
た負荷抵抗と、トランジスタの電源側とベースとの間に
接続されたバイアス抵抗とから構成し、そのレベルシフ
ト量をトランジスタの動作開始レベルがゼロレベルにな
るように設定したものである。
〔作用〕
スイツチング素子の動作開始レベルがゼロレベルまで
シフトする。
〔実施例〕
第1図はこの発明の一実施例を示すブロツク図であ
る。同図において1はフイルタ回路、2は電源回路、3
はゼロレベル検出回路、4はヒータ通電時間制御回路、
5はゲート信号発生時間制御回路、6はサイリスタ回
路、7はゲート信号発生回路、8はオーバーカーレント
検出回路、9はヒータ電流検出回路、10はオーバーヒー
ト検出回路、11はセンサーシヨート検出回路、12,13は
スイツチング回路、14はオア回路、15はアンド回路、K
1,K2はリレー、k1,k2はリレーK1,K2の接点、Tは変圧
器、S1は電源スイツチ(S1−1〜S1−3は連動して動作
するスイツチである)、S3はセンサ用のスイツチ、S4は
オーバーヒートチエツク用のスイツチ、S5はパワーオン
チエツク用のスイツチ、Hは操縦席の窓ガラスに埋め込
まれたヒータ、L1は動作表示ランプ、L2はオーバーヒー
ト表示ランプ、THは窓ガラスの温度を検出するサーミス
タである。
フイルタ回路1は外部からの雑音の侵入および、この
装置から外部へ雑音が漏れることを防止している。電源
回路2は交流電圧をこの装置の動作に必要な直流電圧に
交換するようになつている。ゼロレベル検出回路3は交
流波形1周期毎にゼロレベルを検出し、1周期の開始時
点においてパルス信号を発生するようになつており、第
2図に示すように、入力端子31a、出力端子31b、抵抗32
a〜32d、ダイオード33a〜33c、トランジスタ34、コンデ
ンサ35、インバータ36から構成されている。
ヒータ通電時間制御回路4はヒータに供給する電流を
窓ガラスの温度、電源投入時からの経過時間を加味し、
交流波形の1周期を最小単位として通電時間制御を行な
うようになつており、第3図に示すように、増幅回路4
0、電源投入時から略3分間にわたり出力電圧が単調増
加するタイマ41、比較部42、8Hz程度の鋸歯状波を発生
する発振器43から構成されており、それらは抵抗40a〜4
0f,41a,41b,42a,42b、43a〜43f、コンデンサ45a〜45d、
ダイオード46a〜46c、差動増幅器47a〜47d、入力端子48
a,48b、出力端子49から構成されている。
ゲート信号発生時間制御回路5はサイリスタ回路6の
1周期分にわたる通電時間を制御するために必要なゲー
ト信号を発生するようになつており、第4図に示すよう
に抵抗51a,51b、インバータ52、バツフア53、オア回路5
4、コンデンサ55、タイマ56、入力端子57a,57b、出力端
子58から構成され、入力端子57bに供給される信号が
「0」レベルの時は入力端子57aにパルス信号が供給さ
れる度にそのパルス信号周期より短い時間継続するよう
に設定された出力信号を発生するが、入力端子57bが
「1」レベルのときは出力信号を送出しないようになつ
ている。
サイリスタ回路6は第5図に示すように、トランジス
タ61、抵抗62a〜62b、ダイオード63a〜63c、パルストラ
ンス64、サイリスタ65a,65b、入力端子66a,66b、出力端
子67から構成されている。
ゲート信号発生回路7は第6図に示すようにナンド回
路71、抵抗72、コンデンサ73、インバータ74、バツフア
75、入力端子76、出力端子77から構成されており、
「1」レベルの入力信号が供給されている期間にわたり
略20KHzのパルス信号を発生するようになつている。
オーバーカーレント検出回路8は第7図に示すよう
に、抵抗81a〜81g、コンデンサ82a,82b、ダイオード8
3、差動増幅器84,85、入力端子86、出力端子87から構成
されている。
ヒータ電流検出回路9は第1図に示すように変成器9
1、ダイオード92、差動増幅器93、基準電圧94から構成
され、ヒータ電流により発生する整流電圧が基準電圧94
の値より大きくなると「0」レベルの信号を送出するよ
うになつている。
オーバーヒート検出回路10は差動増幅器10a、基準電
圧10b、アンド回路10cから構成され、正常時はリレーK2
を付勢しており、入力端子10dに供給される信号が基準
電圧10bの値より大きくなるか、入力端子10eに「1」レ
ベルの信号が供給されたときリレーK2を消勢するように
なつている。このためガラス窓がオーバーヒート状態に
なるか、ヒータ電流が最小規格値以下となつたときにリ
レーK2が消勢される。
センサーシヨート検出回路11は差動増幅器11a、基準
電圧11b、アンド回路11cから構成され、平常時はリレー
K1が、付勢されており、センサすなわちサーミスタTHが
シヨートしたときはリレーK1が消勢されるように基準電
圧11bが決められている。また、オーバーヒート状態に
なつたときもオーバーヒート検出回路10から入力端子11
fに供給される信号によつてリレーK1が消勢されるよう
になつている。
スイツチング回路12はオア回路12a、トランジスタ12
b、スイツチング回路13はトランジスタ13aで構成されて
いる。
このように構成された装置の動作は次の通りである。
第1図においてスイツチS1,がオンとなつているとき電
源回路2は各回路に対し、動作に必要な電圧+Vを供給
しており、正常時はリレーK1が動作しているため、フイ
ルタ回路1を通つた交流波形はゼロレベル検出回路3に
供給されている。この回路は第2図に示すように、トラ
ンジスタ34のベース回路にツエナーダイオード33cが直
列に挿入されており、トランジスタ34には直流電圧+V
が供給されている。このため、仮にツエナーダイオード
33cが短絡されているとした場合、トランジスタ34は直
流電圧+Vが供給されているので、その動作開始レベル
は第8図(a)に示すように+Vとなつており、交流波
形の値がその値より小さくなつたときトランジスタ34は
オンとなる。そこで今度はツエナーダイオード33cが有
効に作用しているとしたとき、そのブレークダウン電圧
がトランジスタ34に供給されている直流の電圧+Vと等
しいものとすると、トランジスタ34は元の動作開始レベ
ル+Vより交流波形のレベルがVだけ低下して初めてオ
ンとなり、第8図(b)に示す信号を出力する。すなわ
ち、トランジスタ34は交流波形のゼロレベルでオンとな
り、次のゼロレベルでオフとなる。
以上の説明はトランジスタ34のベースエミツタ間の逆
電圧が零であるとしているがこの値は0.7ボルト程度あ
り、このレベルはトランジスタ34の固有の動作開始レベ
ルとして避けられないものである。しかし、直流電圧、
ツエナーダイオード33cのブレークダウン電圧を適当に
選定することによつて、回路全体としては動作開始レベ
ルをゼロレベルに調整することができる。
すなわち、動作方向に直流バイアス電圧が供給された
トランジスタ34に対して、そのトランジスタ34の動作開
始レベルがゼロボルトとなるように直流バイアス電圧を
打消すレベルシフト用のツエナーダイオード33cを挿入
することによつて、ゼロレベル検出が行なえる。そし
て、抵抗32cに発生した第8図(b)に示す電圧は、コ
ンデンサ35,抵抗32dによつて微分されて第8図(c)に
示す信号となり、これがダイオード33bでクランプさ
れ、インバータ36で反転されて第8図(d)に示すパル
スとして出力端子31bから出力される。
出力端子31bから出力されたパルスは、第4図に示す
ゲート信号発生時間制御回路5の入力端子57aに供給さ
れる。一方、入力端子57bには後述するように、正常時
「0」レベル、異常時「1」レベルの信号が供給される
ようになつているので、通常は「1」レベルの信号が供
給されている。タイマ56は端子56aに「1」レベルの信
号が供給されているときに端子56bに供給されるパルス
の立下りタイミングで、抵抗51b、コンデンサ55によつ
て決まる時定数のパルスを発生するようになつている。
したがつて第8図(d)に示すようなパルスが入力端子
57aに供給される度に第8図(f)に示すように抵抗51b
とコンデンサ55で決められた信号継続時間を有するパル
スが出力される。しかし、第8図(e)に示すように、
入力端子57bに供給される信号が「0」レベルから
「1」レベルに転ずると、その時点以後、入力端子57a
に供給されるパルス信号が無効になる。
ゲート信号発生時間制御回路5の出力端子57cから出
力されたパルスはゲート信号発生回路7の入力端子76に
供給される。このため、この回路は第8図(g)に示す
ように、入力端子76に「1」レベルの信号が供給されて
いる期間、抵抗72とコンデンサ73で決まる周期の高周波
のゲート信号を発生する。
ゲート信号はサイリスタ回路6に供給されるが、この
回路は第5図に示すようにサイリスタ65a,65bが逆並列
に接続されているので、一方のサイリスタは交流波形の
正の半波でオンとなる。一般に、サイリスタはアノード
に順方向の電圧が供給されているとき、ゲートにゲート
信号が短時間供給されるとオン状態になるとされている
が、使用環境条件によつては必らずしもオン状態となら
ないこともある。良好な環境条件のもとで使用すればこ
のようなことはないが、常に良好な環境条件を要求する
ことは経済性が悪くなる。このようなときでもゲート信
号は1回だけでなく、繰返し供給することによつて確実
にオン状態とすることができる。このため、本装置では
20KHz程度の周波数を有するゲート信号を発生し、この
ゲート信号をサイリスタに供給し、確実な動作をさせて
いる。
オン状態となつているサイリスタは、アノード・カソ
ード間に供給されている電源電圧の極性を反転すること
によつてオフ状態に転ずる。このため、正の半波でオン
状態となつたサイリスタは交流波形が負の半波となつた
ときにオフ状態に転ずる。そこで、第5図に示すよう
に、サイリスタを逆並列に接続しておき、交流波形が負
の半波となつた時点でも高周波のゲート信号が供給され
続けるようにしておけば、正の半波時点でオフ状態とな
つていたサイリスタは交流波形が負の半波になつたとき
にオン状態になる。ここで、ゲート信号は交流波形が負
の半波になるとその半波内の適当な時期に停止するよう
にしておけば、交流波形が負の半波から正の半波に変つ
たときにオンとなつていたサイリスタはオフとなる。
以上の説明は理解の容易なように、正の半波からサイ
リスタがオン状態となるように説明してきたが、この装
置では第8図(h)に示すように、負の半波からサイリ
スタがオン状態となるようにしている。そして、負の半
波から正の半波に転ずる時点t1以後もゲート信号が供給
されているので、正の半波となつたときは負の半波時点
でオフとなつていたサイリスタがオンとなり、正の半波
が出力される。時点t2においてゲート信号は供給されな
くなるが、電源波形の極性が正の半波である時点t3まで
は、オンとなつているサイリスタはそのままオン状態を
継続する。時点t3になると負の半波となるまで今まで、
すなわち正の半波でオンとなつていたサイリスタはオフ
となるが、この時点から再びゲート信号が供給されはじ
めるので、正の半波でオフとなつていたサイリスタがオ
ンとなり、(h)に示すように、正の半波に連続して負
の半波の出力がサイリスタ回路6から出力される。この
ようにして、交流波形がある一方向、すなわち正から負
方向にゼロレベルをよぎる度にゲート信号が発生するよ
うにしておくと、交流波形が連続して出力される。
時点t4になるとゲート信号が供給されなくなるが、前
述したようにこの時点でオンとなつているサイリスタは
ゲート信号が供給されなくなつてもオン状態となつてい
る。しかし、時点t5になると交流波形の極性が変るの
で、今までオンであつたサイリスタはオフとなる。そし
て、(g)に示すように、時点t4以後トリガ信号が供給
されないので、サイリスタ回路6も時点t5以後、出力信
号を発生しない。
ここで、ヒータ通電時間制御回路4の動作について説
明しておく。この回路は第3図のように構成されてお
り、タイマ41は第9図(a)に示すように、電源投入時
点から出力電圧が単調増加し、3分程度で飽和するよう
に動作するようになつており、発振部43は第9図(b)
に示すように、8Hz程度の鋸歯状波を発生するようにな
つている。このため、差動増幅器47cは第9図(c)に
示すように、タイマ41からの出力信号レベルが鋸歯状波
よりも大きい期間「0」レベルの信号を出力する。この
信号は出力端子49からオア回路14を介してゲート信号発
生時間制御回路5の入力端子57bに供給されている。オ
ア回路14の他方の入力端子にはオーバーカーレント検出
回路8の出力信号が供給されているが、オーバーカーレ
ントの流れていないときこの信号は「0」レベルとなつ
ているので、オア回路の出力信号はヒータ通電時間制御
回路4の出力信号レベルによつて支配される。このた
め、第4図に示すタイマ56の入力端子56aには第9図
(d)に示す信号が供給される。一方、交流電源の周波
数は略400Hzであるため、鋸歯状波の周期は交流電源の
周期の50倍となつているので、鋸歯状波1周期の期間は
交流電源の波形の50サイクル分に相当する。そして、
(d)に示す信号が「1」レベルの間、サイリスタ回路
6にゲート信号が供給されるので、電源投入後3分間は
サイリスタ回路6が間欠的にオンとなり、そのオンとな
つている期間は時間の経過とともに長くなつていき、
(a)に示すタイマの出力電圧が飽和した後は連続して
オンとなる。このため、第9図(e)に示すように、サ
イリスタ回路6から出力される交流波形は時間の経過と
ともに出力期間中のサイクル数が多くなつていく。
以上はガラス温度の変化を加味しないときの説明であ
るが、実際にはガラスに取付けられたサーミスタTHはガ
ラス温度に応じて抵抗値となつているので、電源投入時
は温度が低く、抵抗値も低くなつている。このため、増
幅回路40の差動増幅器47aは非反転入力端子の電圧の方
が反転入力端子の電圧より大きくなつているので、この
回路は「1」レベルの信号すなわち、ヒータHが高温と
なるよう加熱するための信号を出力している。しかし、
前述したように、電源投入時はタイマ41の出力電圧が徐
々に増加するので、差動増幅器47bの出力レベルは差動
増幅器47aより低く、差動増幅器47aの出力レベルはダイ
オード46bを介して差動増幅器47bの出力レベルにクラン
プされ、そのクランプされたレベルの信号が差動増幅器
47cの反転入力端子に供給される。このため、電源投入
時点において、ヒータの通電時間を決める要素はガラス
温度ではなく、タイマ41の出力電圧で支配される。しか
し、ヒータが加熱され、ガラス温度が上昇してくると、
サーミスタTHの抵抗が高くなり、差動増幅器47aの反転
入力端子に供給される電圧も高くなるので、やがて差動
増幅器47aの出力レベルが低下してくる。そして、差動
増幅器47aの出力レベルが差動増幅器47bの出力レベルよ
り小さくなると、ダイオード46bは逆方向にバイアスさ
れるので、差動増幅器47cの反転入力端子に供給される
信号は差動増幅器47aの出力信号だけで支配され、ガラ
ス温度が平衡温度となるように制御が行なわれる。
サイリスタ回路6から出力された交流波形は変圧器T
に供給され、ヒータHの規格から要求される電圧に変換
され、ヒータHに供給される。変圧器を用いて間欠的な
通電時間制御を行なう場合、間欠時間がある値より短か
いと変圧器内の電磁エネルギが消滅しないうちに次の通
電が開始されることになるので、通電を再開するときは
前の極性と逆極性の電流を供給するようにしないと、鉄
心内の磁束が飽和してしまう。このため、第10図(a)
に示すような交流波形が供給されており、この交流波形
を間欠制御するとき、(b)に示すように、正の半波で
通電が終了したものの通電を再開するときは、負の半波
から通電を開始する必要がある。このことを実現するた
めこの装置は、第10図(c)に示すように、(a)に示
す波形が正から負方向に変る時点でゲート信号を発生さ
せ、そのゲート信号は交流波形が負から正の半波に変
り、その正の半波が終了する以前に停止させ、その停止
タイミングは正の半波が負の半波に変つたとき、サイリ
スタが確実にオフとなるように選んでいる。
以上のような構成をとることによつて第10図に示すよ
うに、交流波形の1周期を最小単位として通電制御が行
なわれ、その通電時間が第9図(e)に示すように電源
投入時点より徐々に長くなり、第10図(b)に示すよう
に交流波形がある極性方向にゼロレベルをよぎる時点か
ら通電が開始され、交流波形が通電開始時と同一極性方
向にゼロレベルをよぎる時点に通電が停止される。そし
て、この制御はガラス温度が所定温度になるまで続けら
れる。また、一度所定温度になつた後、外気温度の変化
などでガラス温度が変化すると、ガラス温度を所定温度
に戻すような制御が行なわれる。
サイリスタ回路6で制御された交流波形は変圧器Tに
より、ヒータHの規格から要求される電圧に変換される
が、このとき変圧器Tの巻線の一部をヒータ電流検出回
路9の変成器91によつて構成している。このため、ヒー
タHに供給される電流は変成器91でピツクアツプされ、
ダイオード92で整流され差動増幅器93の反転入力端子に
供給される。このため、ヒータに電流が流れていると、
差動増幅器93の出力と、ゲート信号発生時間制御回路5
の出力によつてアンド回路15のアンド条件が成立し、動
作表示ランプL1が点灯する。
サイリスタ回路6から出力された電流は変圧器Tの巻
線の一部を介してオーバーカーレント検出回路8の入力
端子86に供給される。この電流は第7図に示すように、
抵抗81aに流れ込み、第11図(a)に示すような、サイ
リスタに流れる電流値に対応した大きさの交流電圧を生
じさせ、その電圧が第7図に示す差動増幅器84の反転入
力端子に供給される。差動増幅器84の非反転入力端子に
V/2のバイアスが供給されていればその出力には第11図
(b)に示す信号が出力される。しかし、このままであ
ると、入力波形を整流しなければならない。ところが、
マイナス0.3ボルト以上について動作が保証されている
もの(例えばLM2904)がある。そこで、非反転入力端子
を接地して第7図の回路にして入力としてマイナス0.6
ボルト程度まで振幅を有する信号を反転入力端子に供給
すると、第11図(c)に示すように振幅Vを有する正の
半波の波形が出力される。すなわち、差動増幅器84によ
つて整流と増幅が同時に行なわれたことになる。
差動増幅器84の出力は抵抗81d、コンデンサ82bで平滑
され、その平滑出力が抵抗81fと81gで決められる基準電
位より大きくなると、差動増幅器85は「1」レベルの出
力信号を送出する。この「1」レベルの信号は出力端子
87および第1図のオア回路14を介してゲート信号発生時
間制御回路5の入力端子57bに供給される。この回路は
前述したように入力端子57bに「1」レベルの信号が供
給されたとき出力信号を送出しないようになつているの
で、オーバーカーレントが検出されたときはサイリスタ
回路6にゲート信号が供給されなくなり、サイリスタに
流れていた電流は遮断される。
何等かの理由により窓ガラスが過熱すると、サーミス
タTHの抵抗値が大きくなる。このサーミスタTHにはヒー
タ通電時間制御回路4から電流が供給されているので、
窓ガラスが過熱するとオーバーヒート検出回路10におけ
る差動増幅器10aの非反転入力端子に供給される電圧が
大きくなる。この電圧が基準電圧10bを越えると差動増
幅器10aは「1」レベルの出力信号を発生し、この信号
がアンド回路10cを介して出力されるので、リレーK2が
消勢される。リレーK2は前述したように正常時は付勢さ
れているので、リレーK2の接点k2が図との位置に差動
し、オーバーヒート表示ランプL2が点灯する。しかし、
ヒータHに過電流が流れていないとき、リレーK2は消勢
されないようになつている。
センサーシヨート検出回路11は前述したように、サー
ミスタTHが正常状態にあるときリレーK1を付勢するよう
になつている。何等かの原因によつてサーミスタTHがシ
ヨートすると、センサシヨート検出回路11の差動増幅器
11aは反転入力端子に供給される電圧の方が非反転入力
端子に供給される電圧より小さくなるので、差動増幅器
11aは「1」レベルの信号を送出する。このため、アン
ド回路は入力条件の一致がとれなくなり、リレーK1を消
勢し、このことによりリレーK1の接点k1が開となり、サ
イリスタ回路6に供給されていた交流電源が遮断され
る。また、オーバーヒート状態が検出されたときも、ア
ンド回路11cは入力条件の一致がとれなくなるので、や
はり交流電源の遮断が行なわれる。
スイツチS4はオーバーヒート状態を擬似的に作り出す
スイツチで、このスイツチをオンにするとトランジスタ
12b、13aがオンとなる。トランジスタ12bがオンとなる
ことによつて、窓ガラスが過熱した状態を作り出し、ト
ランジスタ13aがオンとなることによつて第3図に示す
タイマ41の出力電圧が飽和した状態を作り出している。
このため、電源投入直後であつても直ちにオーバーヒー
ト機能が正常に動作するか否かがチエツクできる。
スイツチS5はパワーオン時にタイマ41の出力電圧が飽
和した状態を擬似的に作り出しているので、電源投入と
同時にサーミスタTHによる温度制御の状態をチエツクで
きる。
〔発明の効果〕
以上説明したようにこの発明は、スイツチング素子の
動作開始レベルをシフトさせているので、簡単な回路に
よつてゼロレベル検出が行なえ、経済性および信頼性と
もに向上するという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示すブロツク図、第2図
はゼロレベル検出回路の詳細を示す回路図、第3図はヒ
ータ通電時間制御回路の詳細を示す回路図、第4図はゲ
ート信号発生時間制御回路の詳細を示す回路図、第5図
はサイリスタ回路の詳細を示す回路図、第6図はゲート
信号発生回路の詳細を示す回路図、第7図はオーバーカ
ーレント検出回路の詳細を示す回路図、第8図は通電制
御を説明するための波形図、第9図はヒータ通電時間制
御回路の動作を説明するための波形図、第10図は1周期
を最小単位とする通電制御動作を説明するための波形
図、第11図はオーバーカーレント検出回路の動作を説明
するための波形図である。 1……フイルタ回路、2……電源回路、3……ゼロレベ
ル検出回路、4……ヒータ通電時間制御回路、5……ゲ
ート信号発生時間制御回路、6……サイリスタ回路、7
……ゲート信号発生回路、8……オーバーカーレント検
出回路、9……ヒータ電流検出回路、10……オーバーヒ
ート検出回路、11……センサーシヨート検出回路、12,1
3……スイツチング回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05B 3/00 365 H05B 3/00 365K

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゼロクロススイッチング回路から供給され
    るパルス信号によってスイッチング素子のオン・オフタ
    イミングを制御することで通電時間制御の行われる制御
    整流素子を介してガラスに装着したヒータに対して交流
    波形を供給する交流電力制御装置において、 前記ゼロクロススイッチング回路は、 直流電圧が供給されて動作するトランジスタと、そのト
    ランジスタのベースと交流入力端子との間に接続された
    レベルシフトダイオードおよび抵抗の直列体と、前記ト
    ランジスタの出力側に接続された負荷抵抗と、前記トラ
    ンジスタの直流電圧供給側とベースとの間に接続された
    バイアス抵抗とから構成され、 前記レベルシフトダイオードは、そのレベルシフト量が
    前記トランジスタの動作開始レベルがゼロレベルになる
    ように設定されている ことを特徴とする交流電力制御装置。
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