JP3696304B2 - 温度制御装置 - Google Patents
温度制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3696304B2 JP3696304B2 JP26184895A JP26184895A JP3696304B2 JP 3696304 B2 JP3696304 B2 JP 3696304B2 JP 26184895 A JP26184895 A JP 26184895A JP 26184895 A JP26184895 A JP 26184895A JP 3696304 B2 JP3696304 B2 JP 3696304B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- heater
- voltage
- resistor
- energization
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Control Of Resistance Heating (AREA)
- Control Of Temperature (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半田こて等に用いて好適な温度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
温度検出センサを用いる必要のないヒータの温度制御回路の一例が文献:NECデータブック、『小中電力サイリスタ』(1994年8月版の297頁)等に示されている。
【0003】
この温度制御回路は、電源の投入後、まず最初にマルチバイブレータが出力する一定周期のパルスに基づいてヒータに通電することによりヒータ温度(ヒータの抵抗値)を検出し、該温度検出値が所定の設定温度(設定抵抗値)よりも低い場合には、比較回路によって設定温度になるまで連続してヒータに通電してヒータ温度を上昇させ、該温度が所定の設定温度に達すると上記マルチバイブレータ出力に同期したタイミングでヒータの温度を検出することにより定常的な温度制御を行うものである。
【0004】
すなわち、この温度制御回路は、予め求められているヒータの抵抗値の温度特性を利用することにより、マルチバイブレータから出力される一定周期のパルスに同期してヒータ温度をサンプリングし、温度検出センサを用いることなくヒータの温度制御を実現している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したヒータの温度制御回路を半田こてに応用した場合、電源投入後におけるヒータの温度並びに該ヒータによって加熱されるこて先の温度は、図7に示すような特性になる。すなわち、こて先の温度は、特性LKによって示すようにヒーター温度(特性LH)に対して時間的に遅れて立ち上がり、ヒータの温度は、こて先温度が設定温度T1に到達する以前の時刻tsにおいて設定温度T2に到達し、ヒータの間欠通電による定常的な温度制御状態に至る。
【0006】
したがって、ヒータ温度が設定温度T2に到達して以後、こて先の温度の温度上昇特性LKはなだらかとなり、設定温度T1に到達するまでに時間を要するという問題があった。また、ヒータ温度を高温に設定しようとした場合には、低温に設定しようとした場合に比較して設定温度に到達するまでにさらに多くの時間を要するという問題があった。
【0007】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、こて先の温度を設定温度に速やかに到達させることが可能な温度制御装置の提供を目的としている。また、簡単構成によって上記課題を解決することも本発明の目的とするところである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、上述した目的を達成するために、被加熱手段を加熱するヒータと、該ヒータの温度を検出する温度検出手段と、前記ヒータの温度を所定温度に設定する温度設定手段と、前記温度検出手段から出力される検出値が前記温度設定手段の設定値よりも小さい場合、ヒータに通電する通電手段と、通電によってヒータが前記所定温度に加熱された後、所定時間だけヒータに通電する通電補正手段とを具備することを特徴としている。
【0009】
第2の発明は、上記第1の発明において、通電補正手段は、温度設定手段の設定値によって駆動されることを特徴としている。
【0010】
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、通電補正手段は、温度設定手段の設定値を時間積分した値に基づいてヒータの通電時間を設置することを特徴としている。
【0011】
第4の発明は、上記第1〜第3いずれかの発明において、通電補正手段によるヒータの通電時間は、該ヒータからこて先までの熱伝導特性に基づいて設定されることを特徴としている。
【0012】
【作用】
ヒータに通電した場合、ヒータによって加熱される被加熱手段はヒータ本体よりも時間的に遅れて設定温度に到達する。本発明によれば、ヒータは設定温度に到達した後、すなわちヒータが間欠通電による定常温度制御状態に至った後においても、通電補正回路によって所定時間強制的に通電される。したがって、被加熱手段は速やかに所定温度に到達する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の半田こて用温度制御回路の回路図である。この図において、符号1は電圧100V、周波数50Hzあるいは60Hzの交流電圧を出力する商用電源であり、この商用電源1の両端にはブリッジ回路2が接続されている。
【0014】
このブリッジ回路2は、ヒータ3、抵抗4、半固定抵抗5(抵抗5aと半固定抵抗5bの合成抵抗)、及び可変抵抗(温度設定手段)6(可変抵抗6aと抵抗6bの合成抵抗)から構成されており、ヒータ3の温度つまり抵抗値によって定まる接点aの電圧と、ヒータ3の設定温度を規定する可変抵抗6aの値によって定まる接点bの電圧とを比較対象電圧として出力する。なお、商用電源1と抵抗4との接続ラインは共通ラインであり、共通電位例えば接地電位(GND)に接続されている。
【0015】
上記ヒータ3は、半田こてのこて先(被加熱手段)を加熱するためのものであり、例えば抵抗温度係数が比較的大きなセラミック・ヒータである。また、ヒータ3は、常温〜500゜Cの温度範囲に亘って抵抗値が明確になっているものであり、例えば常温における抵抗値が35Ωで温度上昇と共に該抵抗値が一定の割合で増加するものである。可変抵抗6aは、その設定値によって上記ブリッジ回路の平衡状態、すなわちヒータ3の設定温度を規定するものである。
【0016】
また、ヒータ3と接点aとの間にはトライアック7が介挿されており、このトライアック7は、ゲート端子Gに負極性電圧が印加されるとオンして第1電極T1と第2電極T2とを短絡し、ヒータ3と抵抗4とを接続状態とする。なお、このトライアック7と、以下に説明するコンパレータ12及びトリガ回路16は通電手段を構成している。
【0017】
半固定抵抗5は、商用電源1とヒータ3との接点にダイオード8を介して接続されている。このダイオード8は、カソード端子が商用電源1側に接続されており、抵抗5側に負極性の半波整流電圧を供給する。また、この半波整流電圧を受けて抵抗9及びコンデンサ10とによって形成される平滑回路により、電源ライン11には負極性電圧、例えば−8ボルトが電源として供給される。
【0018】
符号12はコンパレータであり、抵抗12aを介してプラス(+)入力端子に入力される上記接点aの電圧と抵抗12bを介してマイナス(−)入力端子に入力される接点b(半固定抵抗5と可変抵抗6との接続点)の電圧を比較し、接点aの電圧が接点bの電圧よりも大きい場合には「ハイ」電圧(接地電位)を出力し、接点aの電圧が接点bの電圧以下の場合には「ロー」電圧(マイナス電位)を出力する。
【0019】
次に、符号13は、こて先の温度の立ち上がり時間を短くするために設けられた通電補正回路である。この通電補正回路13は、接点bにカソード端子が接続されるダイオード13aと、該ダイオード13aのアノード端子に接続された抵抗13b、該抵抗13bの両端とGNDとの間にそれぞれ接続されたコンデンサ13c、13dによって形成された積分回路、及び該積分回路の出力電圧Vcが抵抗13eを介してマイナス入力端子に入力されると共に、抵抗13fと抵抗13gとによって分割された基準電圧VRがプラス入力端子に入力されるコンパレータ13hとによって形成されている。
【0020】
すなわち、通電補正回路13は、接点bの電圧を時間積分して得られる電圧Vcが電圧VRよりも大きい場合に「ロー」電圧を出力し、電圧Vcが電圧VR以下の場合には「ハイ」電圧をコンパレータ13hの出力とする。
【0021】
ここで、積分回路の時定数すなわち抵抗13bの抵抗値及びコンデンサ13c、13dの容量値は、
▲1▼ こて先の熱容量、
▲2▼ ヒータ3からこて先までの距離等によって決まる熱損失、及び熱伝達の時間遅れ等の熱伝導特性、
▲3▼ 電源周波数、
等を考慮して最適値に設定されている。
【0022】
例えば、電源周波数については、商用電源1の周波数が50Hzの場合、周波数60Hzの場合と比較して電圧Vcの立ち上がりが遅くなる。すなわち、周波数50Hzにおいて周波数60Hzの場合と同じ時間で電圧Vcが所定電圧に到達させるためには、上記積分回路の時定数を周波数60Hzの場合よりも小さくする必要がある。
【0023】
このことを考慮し、本実施形態の半田こて用温度制御回路では、商用電源1の周波数が50Hzの場合と60Hzの場合とで電圧Vcが所定電圧に到達する時間が大きく変化しないように、周波数50Hzにおける最適時定数と60Hzにおける最適時定数の中間に積分回路の時定数を設定している。
【0024】
また、抵抗13eは、コンパレータ13hのマイナス入力端子の入力抵抗を増大させるために設けられたものであり、半田こての電源をOFFとした場合にコンデンサ13dが放電されて電圧Vcが急速に接地電位となることを防止するものである。なお、抵抗13eの挿入目的については後述する。
【0025】
符号14はマルチバイブレータである。該マルチバイブレータ14は、コンパレータ14aのマイナス入力端子と出力端子との間に接続された抵抗14bの抵抗値と、該マイナス入力端子とGNDとの間に接続されたコンデンサ14cの容量とによって決定される時定数、並びに、該コンデンサ14cの容量と、コンパレータ14aの出力端子カソード端子が接続されたダイオード14dのアノード端子と該コンパレータ14aのマイナス入力端子との間に接続された抵抗14eとによって決定されるもう1つの時定数とにより、一定周期例えば2秒毎にパルス幅20msの「ロー」パルスを出力する。
【0026】
なお、上記コンパレータ14aのプラス入力端子と出力端子との間には抵抗14fが正帰還用抵抗として接続されると共に、該プラス入力端子には抵抗14gと抵抗14hとによって分割された電圧がバイアス電圧として供給されている。
【0027】
符号15はダイオード15a、15b、15cの各カソード端子が入力端となる3入力ORゲート回路であり、その出力端は抵抗15d及び抵抗15eによってバイアスされている。このORゲート回路15はコンパレータ12、通電補正回路13、及びマルチバイブレータ14の各出力を入力してトリガ回路16に出力する。
【0028】
トリガ回路16は、ゼロクロス・スイッチ16a(例えばμPC1701、日本電気製IC)及び抵抗16b、コンデンサ16cとから構成されている。このゼロボルト・スイッチ16aの4番端子には上記ORゲート回路15の出力が、また8番端子には上記商用電源1を抵抗16bとコンデンサ16cによって遅延させられた信号が入力され、4番端子の電圧が「ロー」電圧の期間において6番端子(出力端)には8番端子に入力された交流電圧のゼロクロス点、すなわちGND電圧となる点において「ロー」パルスを出力する。すなわち、上記抵抗16bとコンデンサ16cは、商用電源1の交流電圧のゼロクロス点に対して「ロー」パルスが出力されるタイミングを調節するためのものである。
【0029】
また、ゼロクロス・スイッチ16aの出力端は、発光ダイオード17及び抵抗18を介してトライアック7のゲート端子Gに接続されており、上記「ロー」パルスが出力されるとゲート電流が流れて発光ダイオード17が発光するように構成されている。
【0030】
次に、以上のように構成された半田こて用温度制御回路の動作について、図2〜図4に示すタイミング図を参照して詳しく説明する。
なお、図2は、上記通電補正回路13を動作させない場合における電源投入直後のタイミング図であり、図3はヒータ温度が設定温度に到達した後におけるタイミング図、さらに、図4は通電補正回路13を動作させた場合におけるタイミング図である。
【0031】
まず、図2において、商用電源1の電源電圧、すなわち0ボルト(GND電位)を基準に約±141ボルトの波形(A)が該温度制御回路に供給されると、電源ライン11の直流電源電圧の立ち上がりに応じてマルチバイブレータ14は、波形(B)に示すように時刻t1(電源投入時刻)、t2、……において2秒間隔で20ms幅のパルスB1、B2、……を出力する。
【0032】
そして、まず、パルスB1によって、ゼロクロス・スイッチ16aは、時刻ta1、ta2において、すなわち電源電圧(A)が0ボルトとクロスする時刻においてパルス幅の狭いパルスを出力する。この結果、該トライアック7は電源電圧(A)の一周期だけON状態となり、ヒータ3が通電される。
【0033】
ヒーター3が通電されると、接点aつまりコンパレータ12のプラス入力端子の電圧は、電源電圧(A)がヒータ3の抵抗値と抵抗4の抵抗値によって分圧された電圧となり、すなわち波形(D)で示される電圧パターンとなる。ここで、ヒータ3の抵抗値は、このときのヒータ3自らの温度によって定まる抵抗値である。
【0034】
一方、このときの接点bつまりコンパレータ12のマイナス入力端子の電圧は、電源電圧(A)の半波整流電圧が半固定抵抗5の抵抗値と可変抵抗6の抵抗値によって分圧された電圧、すなわち波形(E)で示される電圧パターンとなる。
【0035】
コンパレータ12は、該ヒータ3の通電時における接点aと接点bの電圧を比較し、接点aの電圧が接点bの電圧よりも低い場合、すなわちヒータ3の温度が設定温度よりも低い場合には、パルスF1を出力する。この結果、ゼロクロス・スイッチ16aは時刻ta3、ta4においてパルスを出力し、ヒータ3は次の一周期においても通電される。
【0036】
ゼロクロス・スイッチ16aは、このようにコンパレータ12から出力されるパルスF1、F2、……によって連鎖的にパルスを出力し、ヒータ3は設定温度に達するまで連続的に通電される。そして、ヒータ3の温度が設定温度に達すると、図3に示すようにコンパレータ12からはパルスが出力されないので、ヒータ3は、マルチバイブレータ14の出力パルスのみに基づいて2秒置きに間欠的に通電される定常的な温度制御状態となる。
【0037】
しかし、図7に示したように、ヒータ3の温度制御が該定常的な温度制御状態になった時点において、ヒータ3の温度に対して時間的に遅れて立ち上がるこて先温度は設定温度T1に到達しておらず、しかも、ヒータ3が間欠的に通電されるために温度上昇特性Lkが緩やかとなり、速やかに設定温度に到達することができない。
【0038】
これに対して、通電補正回路13を動作させた場合には、図4に示すような動作となる。すなわち、通電補正回路13は、電源の投入後、接点bの半波整流電圧を上記積分回路によって積分する。したがって、コンパレータ13hのマイナス入力端子に印加される電圧Vcは、図5に示すように時間の経過と共に0ボルトから徐々に負電圧側に降下する。この結果、通電補正回路13の出力(G)は、電圧Vcがコンパレータ13hのプラス入力端子の電圧VRよりも大きい状態、すなわち電源投入後から時刻tbまでは「ロー」電圧となり、電圧Vcが電圧VR以下となると「ハイ」電圧となる。
【0039】
ここで、上記積分回路の時定数(主に抵抗13b及びコンデンサ13dの値によって定まる)あるいは電圧VRは、ヒータ3の温度が設定温度に到達する時刻tsよりも時刻tbが十分に大きくなるように設定されている。したがって、ゼロクロス・スイッチ16aは、時刻tsから時刻tbまでの間もパルス(波形(C)’参照)を出力し、この結果ヒーター3は時刻tc(波形(D)’参照)まで連続的に通電される。
【0040】
したがって、このような本実施形態の半田こて用温度制御回路によれば、以下のような効果を奏することができる。
(1)ヒータ3の温度が設定温度に到達してもヒータ3は一定期間連続的に通電されるので、図6に示すように従来と比較してこて先の温度が設定温度T1に到達するまでの時間が短くなる。
【0041】
(2)上記通電補正回路13は、接点bの電圧すなわち温度設定用の可変抵抗6aによって規定される電圧を積分することによって動作するので、該可変抵抗6aの設定値に応じてその出力が「ロー」電圧から「ハイ」電圧に変化する時刻が異なる。つまり、可変抵抗6aの値を小さくして設定温度を高くした場合、図5において電圧Vcが電圧VRに到達するまでの時間は長くなり、逆に可変抵抗6aの値を大きくして設定温度を低くした場合、電圧Vcが電圧VRに到達するまでの時間は短くなる。
【0042】
したがって、設定温度を高くした場合にはヒータ3に連続通電される時間が長くなり、また設定温度を低くした場合にはヒータ3に連続通電される時間が短くなるので、設定温度に応じて該ヒータ3の温度上昇をコントロールすることができる。
【0043】
(3)抵抗13eを設けているので、電源をOFFとした直後に再度電源をONとした場合、すなわちこて先が余熱で暖まっている状態で再度電源をONとした場合等に、電圧Vcは電源をOFFとした時点における値から大きく変化しない。したがって、このような場合、既に暖まっているこて先を設定温度を越えて異常に加熱することがない。
【0044】
(4)積分回路とコンパレータによる簡単な回路によって、こて先の温度が規定温度に到達するまでの時間を短縮できる。
【0045】
(5)こて先の交換等により熱容量が大きくなった場合において、交換前と同一温度にこて先温度を設定しようとするとき、ヒータ3の温度を高く設定する必要がある。このような場合にも可変抵抗6aの値が小さな値に設定されるので、こて先の温度上昇を高速化することが可能である。
【0046】
(6)商用電源1の周波数が50Hzの場合と60Hzの場合とで電圧Vcが所定電圧に到達する時間が大きく変化しないように、周波数50Hzにおける最適時定数と60Hzにおける最適時定数の中間に積分回路の時定数を設定している。したがって、商用電源1の周波数が50Hzの地域においても、あるいは60Hzの地域においても通電補正回路13が良好に作用するので、両地域の使用において、こて先の温度を高速に設定温度に上昇させることができる。
【0047】
なお、上述した半田こて用温度制御回路は、ヒータの温度を検出する温度センサを用いることなくマルチバイブレータの出力に同期して端子aの電圧を検出して温度制御を行うものであるが、ヒータの温度を検出する温度センサを別途設け、該温度センサの出力と上記正回路の出力とに基づいてゼロクロス・スイッチを駆動するように構成しても良い。
【0048】
また、上記実施形態では、コンパレータ12、通電補正回路13、及びマルチバイブレータ14等の制御系回路を負電圧の片電源にて駆動するように構成されているが、正電圧の片電源あるいは正/負の両電源にて駆動するように構成してもよい。さらに、こて先を加熱するヒータとして、異なる温度特性を有するヒータを用いてもよい。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は以下のような効果を奏する。
(1)電源投入後においてヒータは通電補正手段によって所定時間だけ通電されるので、被加熱手段の温度が規定温度に設定されるまでの時間を短縮することが可能である。
(2)通電補正手段が温度設定手段の設定値によって駆動されるので、該設定値に応じて所定温度に加熱された後におけるヒータの通電時間を設定することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示す回路図である。
【図2】本発明において通電補正回路を動作させない場合における動作を示すタイミング図である。
【図3】本発明において定常的な温度制御状態におけるタイミング図である。
【図4】本発明の一実施形態の動作を示すタイミング図である。
【図5】本発明における補正回路の動作を説明する図である。
【図6】本発明におけるヒータの温度変化特性を示す図である。
【図7】従来の温度制御装置の問題点を説明する図である。
【符号の説明】
1 商用電源
2 ブリッジ回路
3 ヒータ
4、9 抵抗
5 半固定抵抗
6 可変抵抗(温度設定手段)
7 トライアック(通電手段)
8 ダイオード
10 コンデンサ
11 電源ライン
12 コンパレータ(通電手段)
13 通電補正回路
14 マルチバイブレータ
15 ORゲート回路
16 トリガ回路(通電手段)
16a ゼロクロス・スイッチ
Claims (2)
- 半田こてのこて先を加熱するヒータ(3)と、
該ヒータの温度を検出する温度検出手段(2)と、
前記ヒータの温度を所定温度に設定する温度設定手段(6a)と、
前記温度検出手段から出力される検出値が前記温度設定手段の設定値よりも小さい場合、ヒータに通電する通電手段(7,12,16)と、
通電によってヒータが前記所定温度に加熱された後、前記温度設定手段の設定値を時間積分した値に基づいて設定された所定時間だけヒータに通電する通電補正手段(13)と、
を具備することを特徴とする温度制御装置。 - 通電補正手段(13)によるヒータ(3)の通電時間は、該ヒータからこて先までの熱伝導特性に基づいて設定されることを特徴とする請求項1記載の温度制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26184895A JP3696304B2 (ja) | 1995-10-09 | 1995-10-09 | 温度制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26184895A JP3696304B2 (ja) | 1995-10-09 | 1995-10-09 | 温度制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09106315A JPH09106315A (ja) | 1997-04-22 |
JP3696304B2 true JP3696304B2 (ja) | 2005-09-14 |
Family
ID=17367594
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26184895A Expired - Lifetime JP3696304B2 (ja) | 1995-10-09 | 1995-10-09 | 温度制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3696304B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102006049848A1 (de) * | 2006-10-23 | 2008-05-08 | Ivoclar Vivadent Ag | Verfahren zum Betrieb eines Brennofens, insbesondere für den Dentalbereich, sowie Brennofen |
CN113894379B (zh) * | 2021-11-18 | 2023-07-04 | 深圳市安泰信科技有限公司 | 一种用于电烙铁的恒温电路和电烙铁 |
-
1995
- 1995-10-09 JP JP26184895A patent/JP3696304B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09106315A (ja) | 1997-04-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0085950B1 (en) | Temperature control device for fixing heat source of copying machine | |
US4549074A (en) | Temperature controller for providing a rapid initial heating cycle using a variable reference voltage | |
JP3696304B2 (ja) | 温度制御装置 | |
JPH04271266A (ja) | トライアックのトリガを制御する回路構成 | |
US4382192A (en) | Self-quenching circuit | |
JPH06101368B2 (ja) | 交流電力制御装置 | |
JPH1063352A (ja) | 電力制御装置 | |
JP3287955B2 (ja) | 誘導加熱装置 | |
JPH0555491U (ja) | 自己温度制御型ヒータ | |
JPS6355754B2 (ja) | ||
JPS6138489B2 (ja) | ||
JP2591178B2 (ja) | コードレスアイロン | |
KR0170209B1 (ko) | 일정한 턴 오프 시간을 가진 유도 가열 장치의 전력 제어 회로 | |
JP3189458B2 (ja) | 電気湯沸かし器の位相制御回路 | |
JP3227745B2 (ja) | 温度制御装置 | |
JPH04266107A (ja) | ハロゲンヒータの位相制御方法 | |
KR960010711B1 (ko) | 형광등 밸러스트 제어회로 | |
JPH0665169B2 (ja) | 放電灯点灯装置 | |
JP2591179B2 (ja) | コードレスアイロン | |
JP3189459B2 (ja) | 電気湯沸かし器の位相制御回路 | |
JPS63271274A (ja) | 電源の位相制御回路 | |
KR930005141Y1 (ko) | 온도 조절 장치 | |
JP2712822B2 (ja) | コードレスアイロン | |
JPS6015720A (ja) | 低温補償形位相制御回路 | |
KR19980084802A (ko) | 전력 제어 회로 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050124 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050201 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050330 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050621 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050629 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080708 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090708 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090708 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100708 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110708 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120708 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130708 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |