JP2552436B2 - ベンゾ〔a〕キノリジノン誘導体の製造方法 - Google Patents

ベンゾ〔a〕キノリジノン誘導体の製造方法

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JP2552436B2 JP6262225A JP26222594A JP2552436B2 JP 2552436 B2 JP2552436 B2 JP 2552436B2 JP 6262225 A JP6262225 A JP 6262225A JP 26222594 A JP26222594 A JP 26222594A JP 2552436 B2 JP2552436 B2 JP 2552436B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、式(I):
【0002】
【化7】
【0003】で示されるベンゾ〔a〕キノリジノン誘導
体の製造方法に関する。
【0004】式(I)の化合物は、有意義な薬理学的性
質を有する。これは、主として、非鎮静、催眠性及び睡
眠−促進活性をもつので、これを、疾病の治療又は予
防、特に睡眠障害の治療に使用することができる。
【0005】本発明の目的は、化合物(I)の製造、そ
の中間体の製造、及び式(IIa)及び式(IIb):
【0006】
【化8】
【0007】(式中、Xは水素を表す)で示される中間
体の製造である。
【0008】式(I)で示される化合物自体、そのラセ
ミ混合物及びその薬理学的性質は、既知である(欧州特
許第183994号及び第496274号)。
【0009】式(I)のベンゾ〔a〕キノリジノン誘導
体は、本発明に従い、式(IIb):
【0010】
【化9】
【0011】(式中、Xはハロゲンをを表す)で示され
る化合物を、カルボニル化触媒の存在下で、かつ(S)
−3−エトキシピリジン、低級アルカノール及び水の存
在下に、一酸化炭素と反応させ;得られた10−クロロ
−6,7−ジヒドロ−4−オキサ−3−フェニル−4H
−ベンゾ〔a〕キノリジン−1−カルボン酸の低級アル
キルエステルを対応する遊離酸に変換し;次いで得られ
た10−クロロ−6,7−ジヒドロ−4−オキソ−3−
フェニル−4H−ベンゾ〔a〕キノリジン−1−カルボ
ン酸又はその反応性誘導体を、(S)−3−エトキシピ
ロリジンと既知の方法で反応させる;ことにより製造す
ることができる。
【0012】これらの製造変法は、反応図式1:
【0013】
【化10】
【0014】(式中、Xはハロゲンを表す)に示されて
いる。
【0015】下記の手順は、変法A)に従う化合物
(I)の製造に都合よく使用することができる。なお、
下記の記載において、Xは臭素を表す。
【0016】1−ブロモ−10−クロロ−4−オキソ−
3−フェニル−6,7−ジヒドロ−4H−ベンゾ〔a〕
キノリジン(IIb 、 ここでXは臭素である)、K2 CO
3 及び式(III )のピロリジンは、溶媒中に懸濁してい
る。例えば、アセトニトリル又はピリジンが溶媒として
適している。続いて、この懸濁物を、触媒及び1,3−
ビス(ジフェニルホスフィン)プロパンで処理する。酢
酸パラジウムは、触媒として都合よく使用することがで
きる。反応は、真空下のオートクレーブ中で行われ、そ
のオートクレーブは密閉されている。次いで、このオー
トクレーブは、アルゴン置換しながら脱気し、約15バ
ールの一酸化炭素を充填する。この懸濁物を数時間約1
00℃で撹拌し、次いで生成物を精製して乾燥した。
【0017】変法B)に従う化合物(I)の製造は、数
工程で行われるが、その際、エステル(XI)を単離する
必要はない。以下の手順を都合よく使用することができ
る。
【0018】Xが臭素である化合物IIb を、アルコール
(例えば、メタノール)中に溶解し、例えば酢酸パラジ
ウムのような触媒で処理して、KHCO3 又はKOAc
及び1,3−ビス(ジフェニルホスフィン)プロパンの
ような塩基を添加した後、4〜8バールの一酸化炭素が
充填されたオートクレーブ中で数時間90℃で反応させ
る。
【0019】続いて、得られたエステルを、低い比率の
アルカリ、例えば、KOHを使って、対応する酸に加水
分解する。続いて、この酸を、酢酸エチル中のDMAP
の存在下に塩化オキサリルで対応する酸塩化物に変換す
る。式(XI)で示される反応性誘導体を、トリエチルア
ミン存在下に、3−エトキシピロリジン(III )又はそ
の塩酸塩で化合物(I)に変換する。
【0020】反応図式1の変法C)は、化合物(I)を
製造するための別の可能性である。この場合、ハロゲン
脱離基は、1工程で酸基に置換される。以下の手順が都
合よく使用される。
【0021】式(IIb )(式中、Xは好ましくは臭素を
表す)で示される化合物は、溶媒、例えばDMSOに溶
解し、水、触媒、例えば酢酸パラジウム、並びに1,3
−ビス(ジフェニルホスフィン)及び塩基、例えば炭酸
カリウムで処理される。
【0022】反応は、約15バールのCO雰囲気下で、
密閉されているオートクレーブ中で行われる。懸濁物を
約100℃で数時間撹拌する。続いて、化合物(I)へ
の変換は、それ自体既知の方法に従って行われる。
【0023】出発物質として使用される化合物(III )
は、既知であり(欧州特許第496274号)、例え
ば、塩基の存在下に臭化エチル及びヨウ化エチルなどの
ハロゲン化エチルを使っての(S)−1−ベンジル−3
−ピロリジノールのアルキル化、それに続く、触媒的加
水分解によるベンジル基の開裂によって製造することが
できる。(S)−1−ベンジル−3−ピロリジノール
は、文献に記載された化合物である(J.Med.Chem.29,25
04-2511(1986) 及びSynth.Comm.15,587-598(1985)参
照)。
【0024】式(IIa )及び(IIb )の化合物は、新規
であり、反応図式2に従って製造することができる。
【0025】
【化11】
【0026】この場合、Xはハロゲンを表す。
【0027】化合物(IIa )及び(IIb )の化合物の製
造には、それぞれに次ぎの手順が都合よく使用される。
【0028】化合物(VI)のアシル化は、無水酢酸を使
用して実施することができる。トルエンは、この発熱反
応に特に適した溶媒であって、この反応は室温で実施さ
れる。アシル化の際に副産物として生じる酢酸は、引き
続く共沸蒸留によって除去することができる。アミド
(V)も、ギ酸メチル、酢酸エチル又は酢酸イソプロピ
ルでのアミン(IV)のアミド化によって製造することが
できる。
【0029】得られた化合物(V)は、室温でジクロロ
メタン中の塩化オキサリルと反応させた後、中間体(V
I)に変換される。これは、ルイス酸の存在下、単離を
行わずに化合物(VII )に変換することができる。Fe
Cl3 /CH2 Cl2 の組み合わせが最適であることが
分かっている。しかし、以下のルイス酸も実用的であ
る:BF・OEt2 ;AlCl3 ;TiCl4 又はSn
Cl4 (J.Org.Chem.,56,6034[1991] )。
【0030】化合物(VII )の化合物(IIa )への変換
は、さまざまな方法によって実施することができる。1
00℃〜120℃の温度で酢酸による、化合物(VII )
の、式(VIII)のジヒドロイソキノリンへの熱分解が、
好都合であることが分かった。この化合物は、その後の
反応に先立って単離する必要がない。式(IX)のアミノ
アクリレートを使った化合物(VIII)の閉環は、文献に
記載されていないが、触媒及び溶媒として同時に適した
極性酸性溶媒、例えば、氷酢酸中で約100℃で都合よ
く行われる。しかし、好結果な反応が、上昇した温度に
おいて、DMFのような極性中性溶媒中でも可能であ
る。反応は数時間かかり、化合物(IIa )が単離され、
収率は70〜80%である。
【0031】さらに、化合物(VII )から出発する化合
物(IIa )の製造は、還流メタノール中で濃硫酸による
処理、その後のジヒドロイソキノリンの単離、及びアミ
ノアクリレート(IX)との反応を含み、それは上記のよ
うに実施することができる。
【0032】すべての反応対象物を同時に使用すること
も可能である。この場合、式(VII)で示される化合物
を、アミノアクリレート(IX)で処理する。溶媒として
酢酸が都合よく使用される。この混合物を数時間撹拌す
ると、反応温度は約100℃になる。続いて、単離する
か又はしないで、得られた化合物(IIa )をハロゲン化
することができる。
【0033】臭素は、化合物(I)を製造するための最
適な脱離基である。従って、可能な臭素化の変法のひと
つを、以下に詳細に記載する。
【0034】溶液中又は単離された化合物(IIa )は、
N−Br−スクシンイミドで都合よく処理される。酢
酸、CH2 Cl2 又はMeCNを、溶媒として使用する
ことができる。臭素化は、室温から95℃の温度で実施
される。化合物(IIb )の収率は、定量的である。
【0035】式(VII )及び式(IX)の化合物の反応か
ら生じる副産物の存在は、臭素化の過程に影響を及ぼさ
ない。式(II)のブロモ化合物は、熱反応溶液に水を添
加することによって室温に冷却することにより沈殿す
る。この油状副産物は、溶液の状態のままである。記載
した反応変法を含む、本発明に基づく反応によって、式
(I)で示される薬理学的活性化合物が、Helv.Chem.Ac
ta 73,763(1990) に記載された既知の方法の場合より約
3倍高い収率で得られる。
【0036】これは、多くの反応工程に関して予期され
ておらず、形成された中間体を一部単離することなく行
われる。
【0037】この新規な方法のもう一つの利点は、生態
及び毒性面で不経済となる異性体又はイソチオシアネー
トの生成を含む種々の中間工程が不必要となる点であ
る。
【0038】
【実施例】以下の実施例により、本発明をさらに詳細に
説明する。これらの実施例は、いかなる面でも発明の範
囲を限定するものではない。すべての温度は、摂氏で示
されている。
【0039】実施例1:式(IIa )及び(IIb )の中間
体の製造
【0040】a)2−(4−クロロフェニル)−エチル
アセトアミド(V) 155.6g (1モル)の2−(4−クロロフェニル)
−エチルアミン(IV)を、500mlのトルエンに溶解
し、0.5時間以内で107.2g (1.05モル)の
無水酢酸で処理した。続いて、この混合物を0.25時
間80℃で撹拌した。この溶液を濃縮して250mlのト
ルエンに取り、40℃/0.1ミリバール/1.5時間
で乾燥し、徐々に固化する油状物を得た。収率:定量
的、融点:93〜94℃(トルエン/ヘキサン)。
【0041】b)(R,S)−9−クロロ−10b−メ
チル−2,3,6−10b−テトラヒドロ−5H−オキ
サゾロ〔2,3−a〕イソキノリン−2,3−ジオン
(VII ) 204.9g (1モル)の2−(4−クロロフェニル)
−エチルアセトアミド(V)を、2000mlのジクロロ
メタンに溶解し、0.75時間以内で94.5ml(1.
1モル)の塩化オキサリルで処理した。この溶液を30
℃でさらに0.5時間撹拌してから、5℃に冷却した。
その後、この溶液を、0.5時間以内で194.7g
(1.2モル)のMeCl3 の一部づつで処理した。こ
れにより、温度が25℃に上昇した。この混合物を室温
で16時間撹拌した。続いて、得られた黒色の懸濁物を
1000mlの4規定塩酸で処理してから、さらに1時間
撹拌した。次いで、有機相を分離して、500mlの水で
1回洗浄した。水相を500mlのジクロロメタンで2回
それぞれ抽出した。有機抽出物を一緒にして濃縮した。
淡褐色固体を得た。収率:96%、融点169℃(CH
2 Cl2 、(VIII)へ分解)。
【0042】別の処理方法として、塩酸で反応混合物を
処理した後、溶媒を蒸発乾固することができる。分離し
た生成物を濾別して、水で数回洗浄した。
【0043】(IIb )を製造するための変法a) c)7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1−メチルイソキ
ノリン(VIII) 248.1g (1.0モル)の(R,S)−9−クロロ
−10b−メチル−2,3,6,10b−テトラヒドロ
−5H−オキサゾロ〔2,3−a〕イソキノリン−2,
3−ジオン(VII )と2000mlのメタノールの溶液
を、0.5時間以内で150ml(2.8モル)の濃硫酸
で処理した。この操作により、温度は約45℃に上昇し
た。続いて、この懸濁物を、溶液が透明暗褐色になるま
で、24時間還流して沸騰させた。次いで、溶液を濃縮
して、1000mlの水で処理した。この水溶液を、総量
1500mlの酢酸エチルで3回抽出して、一緒にした有
機抽出物を250mlの水で2回洗浄した。水相を一緒に
して、500mlの25%NH4 OHでpH9に調節し
た。油状の上層を500mlのジクロロメタンでそれぞれ
3回抽出した。一緒にした有機相を250mlの水でそれ
ぞれ2回洗浄して、濾過した。濾液を濃縮して、暗黄緑
の油状物を得、これを45℃/0.1ミリバールで乾燥
した。収率:164.7g 、92%。しばらくして、融
点40〜42℃の板状晶が形成された。
【0044】d)10−クロロ−4−オキソ−3−フェ
ニル−6,7−ジヒドロ−4H−ベンゾ〔a〕キノリジ
ン(IIa ) 89.8g (0.5モル)の7−クロロ−3,4−ジヒ
ドロ−1−メチル−イソキノリン(VIII)と115.1
g (0.525モル)のエチルE/Z−2−フェニル−
3−(ジメチルアミノ)アクリレートを、600mlの氷
酢酸に溶解し、0.33時間以内で95℃(油浴)に加
熱した。続いて、この混合物を3時間撹拌した。暗褐色
の溶液を得た。
【0045】e)1−ブロモ−10−クロロ−4−オキ
ソ−3−フェニル−6,7−ジヒドロ−4H−ベンゾ
〔a〕キノリジン(IIb ) 実施例1d)で調製した溶液を、90℃で111.2g
(0.62モル)のN−ブロモスクシンイミドで処理し
て、加熱しながら1時間撹拌した。目的の生成物の結晶
化は、150mlの水の添加によって実施した。この混合
物を、0.75時間以内で20℃に冷却してから、さら
に0.5時間撹拌した。分離した生成物を濾別してか
ら、比1:1の酢酸と水からなる溶液200mlで洗浄し
て、冷t−ブチルメチルエーテルで3回洗浄した。乾燥
(60℃/40ミリバール/4時間)した後、黄色結晶
性固体として臭化物を得た。収率:138.5g =72
%、融点196〜197℃(AcOH/H2 O)。
【0046】(IIb )を製造するための変法 1−ブロモ−10−クロロ−4−オキソ−3−フェニル
−6,7−ジヒドロ−4H−ベンゾ〔a〕キノリジン
(IIb ) 酢酸25mlに溶解した(R,S)−9−クロロ−10b
−メチル−2,3,6,10b−テトラヒドロ−5H−
オキサゾロ〔2,3−a〕イソキノリン−2,3−ジオ
ン(VII)5.3g (20モル)及びエチルE/Z−2−
フェニル−3−(ジメチルアミノ)アクリレート(IX)
4.40g (20mmol)の溶液を4時間100℃で撹拌
した。得られた化合物の10−クロロ−4−オキサ−3
−フェニル−6,7−ジヒドロ−4H−ベンゾ〔a〕キ
ノリジン(IIa )を単離せずに、この溶液を、0.25
時間以内で4.45g (25mmol)のN−ブロモスクシ
ンイミドの一部づつで処理して、得られた褐色反応溶液
を1時間100℃で撹拌した。
【0047】5mlの水を加え、反応混合物を室温まで冷
却した後に、この化合物は黄色針状に結晶化した。残渣
を濾過して、生成物を10mlの酢酸水溶液(1:1)で
それぞれ2回及びt−ブチルメチルエーテルで1回洗浄
した。収率は5.76g (57%)であった。
【0048】(IIb )を製造するための変法c) 1−ブロモ−10−クロロ−4−オキソ−3−フェニル
−6,7−ジヒドロ−4H−ベンゾ〔a〕キノリジン
(IIb ) 25mlの酢酸に溶解した(R,S)−9クロロ−10b
−メチル−2,3,6,10b−テトラヒドロ−5H−
オキサゾロ〔2,3−a〕イソキノリン−2,3−ジオ
ン(VII )5.03g (20mmol)の溶液を、120℃
で4時間撹拌した。褐色の反応溶液(VIII)として、7
−クロロ−3,4−ジヒドロ−1−メチル−イソキノリ
ンを得た。これを100℃に冷却して、4.40g (2
0mmol)のエチルE/Z−2−フェニル−3−(ジアミ
ノエチルアミノ)アクリレート(IX)で処理した。続い
て、これを100℃で3時間撹拌して、反応溶液を4.
45g (25mmol)のN−ブロモスクシンイミドで処理
した。添加は一部づつ0.25時間以内で実施した。こ
の混合物をさらに1時間100℃で撹拌した。
【0049】5mlの水を添加して反応混合物を室温にま
で冷却した後に、この化合物は黄色針状に結晶化した。
この残渣を濾過して、生成物を10mlの酢酸水溶液
(1:1)で2回、そして5mlのt−ブチルメチルエー
テルで1回洗浄した。収率は6.3g (76%)であっ
た。
【0050】実施例2:(S)−1−〔(10−クロロ
−6,7−ジヒドロ−4−オキソ−3−フェニル−4H
−ベンゾ〔a〕キノリジン−1−イル)カルボニル〕−
3−エトキシピロリジンの製造
【0051】2.1.a)10−クロロ−4−オキソ−
3−フェニル−6,7−ジヒドロ−4H−ベンゾ〔a〕
キノリジン−1−カルボン酸(X)(変法B) 1−ブロモ−10−クロロ−4−オキソ−3−フェニル
−6,7−ジヒドロ−4H−ベンゾ〔a〕キノリジン
(IIb )38.67g とメタノール500mlの懸濁物
を、ガラスのオートクレーブ中で、0.011g (0.
05モル)の酢酸パラジウム、0.025g (0.06
mmol)の1,3−(ビス)ジフェニルホスフィン)プロ
パン及び20g (200mmol)のKHCO3 で処理し
た。オートクレーブ中の圧力を0.1バールに調節し、
アルゴン雰囲気下で脱気を行った。この脱気を2回繰り
返した。0.1バールのオートクレーブに4バールの一
酸化炭素を充填した。この懸濁物を90℃(油浴100
℃)で20時間700r/min にて撹拌した。続いて、透
明黄色溶液を20〜25℃に冷却して、過剰の一酸化炭
素を追い出した。冷却と同時に、エステル(IX)の粘性
懸濁物が生じ、これを撹拌して、さらに3回脱気した。
別の容器中で、この反応混合物を500mlの水中の1
4.0g のKOH(0.25モル)及び50mlのメタノ
ールにより洗浄して、4時間還流しながら75℃(油浴
90℃)で沸騰させた。この橙色溶液を50℃に冷却
し、フロロシルパッドを通して濾過して、残渣を50ml
のエタノールで洗浄した。濾液を濃縮すると同時に、4
0℃で500mlの水と置換した。水相を250mlの酢酸
エチルでそれぞれ2回洗浄し、一緒にした水相を1%K
OHで抽出した。有機相を捨てた。水相を5℃に冷却し
て、40mlの濃塩酸でpH1に調節した。その後、混合
物を0.25時間撹拌して、得られた酸を濾過し、水1
50mlの一部づつで洗浄した。得られた白色粉末の乾燥
及び分離は、50℃/0.1ミリバール/7時間で行っ
た。収率:98%、融点285〜286℃(分解)。
【0052】2.1.b)(S)−1−〔10−クロロ
−6,7−ジヒドロ−4−オキソ−3−フェニル−4H
−ベンゾ〔a〕キノリジン−1−イル)カルボニル〕−
3−エトキシピロリジン(I) 125mlの酢酸エチル中の、8.79g (25mmol)の
10−クロロ−4−オキソ−3−フェニル−4H−ベン
ゾ〔a〕キノリジン−1−イル−カルボン酸(X) の懸
濁物を、0.076g (0.625mmol)のジメチルア
ミノピリジン及び3.49g (27.5mmol)の塩化オ
キサリルで処理した。次いで、この混合物を60℃で3
時間撹拌した。この黄色溶液を濃縮して、残渣を125
mlのトルエンにとった。続いて、これを、5.26g
(52mmol)のトリエチルアミン及び3.94g (26
mmol)の(S)−3−エトキシピロリジン塩酸塩と反応
させるか、又は2.63g (26mmol)のトリエチルア
ミン、及び3.0g (26mmol)の(S)−3−エトキ
シピロリジンと反応させて、4時間撹拌した。続いて、
この溶液を、100mlの水、100mlの1規定HCl、
100mlの0.5規定KHCO3 、さらに100mlの水
で連続して洗浄した。それぞれの水相を100mlのトル
エンで抽出し、一緒にした有機相を20g のNa2 SO
4 で乾燥した。濾過及び濃縮後に得られた残渣を、50
℃/0.1ミリバール/2時間で乾燥した。アセトン/
水及びアセトン/ヘキサンからの再結晶による精製の
後、この酸を基準にして化合物(IIb )を85%の収率
で得た。融点133〜134℃。
【0053】2.2(変法C) アセトニトリル25ml中の、3.86g (10mmol)の
1−ブロモ−10−クロロ−4−オキソ−3−フェニル
−6,7−ジヒドロ−4H−ベンゾ〔a〕キノリジン
(IIb )懸濁物を、オートクレーブ中で、1.21g
(10.5mmol)の(S)−3−エトキシピロリジン
(III )、0.22g (0.1mmol)の酢酸パラジウ
ム、0.62g (0.15mmol)の1,3−ビス(ジフ
ェニル−ホスフィン)プロパン及び6.91g (50mm
ol)の炭酸カリウムで処理した。オートクレーブを密閉
し、0.1バールに調節した。撹拌速度は、700r/mi
n であった。アルゴンを置換する脱気を2度繰り返し
た。次いで、圧力を再び0.1バールに調節した。続い
て、このオートクレーブに約15バールまで一酸化炭素
を充填し、この懸濁物を100℃で24時間撹拌した。
続いて、この溶液を約20℃の温度に冷却し、過剰な一
酸化炭素を除去した。得られた黄色懸濁物を、50mlの
酢酸エチル及び50mlの水で処理した。水相を分離し、
25mlの酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機相を酢
酸ナトリウム上で乾燥し、濾過して濃縮した。ベ−ジュ
色の固体を得、これをクロマトグラフィー(EtOAc
/ヘキサン)により精製した。収率:3.98g (89
%)。
【0054】2.3(変法A) ジメチルスルホキシド45ml中の、1−ブロモ−10−
クロロ−4−オキソ−3−フェニル−6,7−ジヒドロ
−4H−ベンゾ〔a〕キノリジン(IIb )3.86g
(10mmol) の溶液を、オートクレーブ中で、5mlの
水、0.22g (0.1mmol)の酢酸パラジウム、0.
62g (0.15mmol)の1,3−ビス(ジフェニルホ
スフィン)プロパン及び2.0g (20mmol)のKHC
3 で処理した。オートクレーブを密閉し、0.1バー
ルに調節した。撹拌速度は、700r/min であった。脱
気を2度繰り返し、オートクレーブを再び0.1バール
に調節して、約15バールまで一酸化炭素を充填した。
この懸濁物を100℃で20時間撹拌した。この温度で
のCO圧は約20バールであった。続いて、この溶液を
約20℃の温度に冷却し、過剰な一酸化炭素を除去し
た。得られた黄色懸濁物を、150mlの水中の0.6g
のNaOHで処理し、濾過して、残渣を50mlの水で処
理した。濾液を50mlの酢酸エチルでそれぞれ3回洗浄
した。洗浄して一緒にした水相を5℃に冷却し、5mlの
濃塩酸でpH1に調節した。得られた沈殿物を濾過し、
50mlの水で2回洗浄して乾燥した。収率:3.19g
(90%)。
【0055】式(I)で示される化合物の変換は、実施
例2.1b)に記載した通りに実施した。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 で示されるベンゾ〔a〕キノリジノン誘導体の製造方法
    であって、式(IIb): 【化2】 (式中、Xは、ハロゲンを表す)で示される化合物を、
    カルボニル化触媒の存在下で、かつ(S)−3−エトキ
    シピロリジン、低級アルカノール及び水の存在下に、一
    酸化炭素と反応させ;得られた10−クロロ−6,7−
    ジヒドロ−4−オキソ−3−フェニル−4H−ベンゾ
    〔a〕キノリジン−1−カルボン酸の低級アルキルエス
    テルを対応する遊離酸に変換し;次いで、得られた10
    −クロロ−6,7−ジヒドロ−4−オキソ−3−フェニ
    ル−4H−ベンゾ〔a〕キノリジン−1−カルボン酸又
    はその反応性誘導体を、(S)−3−エトキシピロリジ
    ンと既知の方法で反応させる;ことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 式(IIa)又は(IIb): 【化3】 (式中、Xはハロゲンを表す)で示されるベンゾ〔a〕
    キノリジン誘導体。
  3. 【請求項3】 10−クロロ−4−オキソ−3−フェニ
    ル−6,7−ジヒドロ−4H−ベンゾ〔a〕キノリジ
    ン。
  4. 【請求項4】 1−ブロモ−10−クロロ−4−オキソ
    −3−フェニル−6,7−ジヒドロ−4H−ベンゾ
    〔a〕キノリジン。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の式(IIa )で示される化
    合物の製造方法であって、式(VII ): 【化4】 で示される化合物を、式(VIII): 【化5】 で示される化合物に加水分解し、次いで、これを、式
    (IX): 【化6】 で示される化合物と反応させるか、又は式(VII )で示
    される化合物を、式(IX)で示される化合物と直接に反
    応させることを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】請求項2記載の式(IIb )で示される化合
    物の製造方法であって、式(IIa )で示される化合物
    を、ハロゲン化試薬で処理することを特徴とする方法。
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