JP2552314B2 - 化粧料用スクリーンの製造方法 - Google Patents

化粧料用スクリーンの製造方法

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JP2552314B2 JP62330668A JP33066887A JP2552314B2 JP 2552314 B2 JP2552314 B2 JP 2552314B2 JP 62330668 A JP62330668 A JP 62330668A JP 33066887 A JP33066887 A JP 33066887A JP 2552314 B2 JP2552314 B2 JP 2552314B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はコンパクト容器内に収容した化粧料の上に配
置し、化粧料を適量分透過させるための網体の製造方法
に関する。
〔従来の技術〕 従来より、コンパクトに収容した化粧料をパフに付着
させて使用する場合には、付着量の適性化を図るため多
数の小孔を設けた板体や網体を化粧料の上に載置する手
法が採られている。
この場合、特に、網体を枠体に張設したものは実質的
な開口面積が広くとれる上に、柔軟性にも富み使用感に
優れているとされている。
しかし、従来の網体は縦糸と横糸とを平織りして構成
されているため、第3図及び第4図に示すように縦糸11
と横板12との交差部分に凸部13が生じ、網体10の表面上
を摺動させながら使用するパフ14がこの凸部13に削られ
て摩滅しやすいという問題がある。またパフ14をこすり
つける際に引っ掛かり感があり使用感に欠けるという問
題がある。
そこで、網体10を枠体にインサート成型するにあたり
網体10の全面を圧潰して網体の表面を滑らかにすること
が考えられる。
これにより、パフ14を網体10にこすりつけて化粧料を
染出させる場合にもパフ14が摩滅することはなく、また
網体10の表面が滑らかになることからパフ14をこすりつ
ける際の使用感を改善することができるものと思われ
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、前記のように網体10を枠体に単にインサー
ト成型で張設するだけでは圧潰条件により、網体10が弛
緩したり、或は、緊張し過ぎて枠体が歪むという問題が
生じた。
本発明は前記事項に鑑みてなされたもので、網体を最
適な張力で張設できるようにした化粧料用スクリーンの
製造方法を提供することを技術的課題とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は前記技術的課題を解決するために、枠体3内
に網体4を張設した化粧料用スクリーンの製造方法にお
いて以下のような方法を採った。
即ち、前記網体4は縦糸5と横糸6とを交差して編ん
であり、前記枠体3の型を形成した一対の金型の間に前
記網体4を挟圧するとともに、網体4を交差部分の厚さ
の60%から30%までに圧縮する。然る後、前記枠体3の
型内に溶融樹脂を圧入して網体4の周囲に枠体3を成型
する。
〔作用〕
網体4を縦糸と横糸との交差部分の厚さの60%から30
%までに圧縮すると網体4が伸長する。この状態で網体
4の周囲に溶融樹脂を注入する。その後型抜きをする
と、型の挟圧から解放された網体4がそれ自体復元力で
適度に収縮し、枠体3が変形することなく最適な状態で
張設される。
また、枠体3の形成と網体4の張設とを同時に行うこ
とができるため、生産性に富み低コストで実施できる。
ここで網体4の圧縮時の厚さが60%以上であると、当
然網体4の保持を緩くせざるを得ないため網体4が溶融
樹脂の圧力で内側に押し出され成型後の網体4が弛緩す
るとともに、溶融樹脂が網体側へと侵入するためバリも
生ずることとなる。
一方、網体4の圧縮時の厚さを30%以下にすると、網
体4の張力が過剰となり枠体3が歪むこととなる。
〔実施例〕
本発明の実施例を第1図及び第2図に基づいて説明す
る。
第1図は本発明に係る化粧料用スクリーンSを装着し
たコンパクト容器を示す。
化粧料用スクリーンSは枠体3とこの枠体3内に張設
された網体4とからなり、この網体4は縦糸5と横糸6
とを交差させた平織で編んである。このような構成にな
る化粧料用スクリーンSは受皿1上に充填された化粧料
2の上に載置される。
第2図はスクリーンの製造に使用する型の断面図を示
し、固定型Aと可動型Bとの間には網体4を挟圧する平
面部A1,B1が夫々形成されている。なお、平面部A1,B1間
の間隙をt、この間隙tの微調整代をTとしてあり、微
調整代Tが0のとき平面部A1,B1間の間隙が0.1ミリとな
るように設定されている。
そしてTは突き当て調整板Pの厚さとしてこの突き当
て調整板Pの交換により変化させられる。この固定型A
と可動型Bとの対向面には枠体3のキャビティCが形成
されており、外部から溶融樹脂が圧入されるようになっ
ている。
<第1実施例> まず、0.21ミリのナイロン糸で平織りして、交差部分
の元の厚みを0.42ミリとした網体4(メッシュ50#)を
用いたものから説明する。
まず、前記微調整代Tを決定するための突き当て調整
板Pを0.2ミリ・0.12ミリ・0.04ミリ・0ミリと変化さ
せたところ、網体4の潰し量(元の厚さ−(T+0.
1))は0.12ミリとなり、以下同様に夫々0.2ミリ・0.28
ミリ・0.32ミリとなった。このことから網体4の厚みは
0.3ミリ・0.22ミリ・0.14ミリ・0.1ミリとなった。
したがって、各場合における網体4を交差部分の厚さ
は、元の厚さを100%とすると夫々71%・52%・33%・2
4%となった。
以上の条件で製造した化粧料用スクリーンを子細に検
討したところ以下のような結果を得た。
即ち、71%のものは網体4の挟圧力が最も少なく、溶
融樹脂が圧力で網体4を内側へ押し出しながらバリを形
成し、さらに溶融樹脂が網体4内に侵入した。
また、潰し量が少ないため、成型後における網体4の
復元による収縮量が少なく、網体4が撓んだ状態で取り
付いた。
次に、52%のものは網体4の挟圧力が71%のものに次
いで少ないが、溶融樹脂の圧力で網体4が内側へ押し出
されることはなく、また、成型後において、網体4が撓
むことはなかった。
さらに、33%のものは、52%のものと同様に溶融樹脂
の圧力で網体4が内側へ押し出されることはなく、ま
た、成型後において、網体4が撓むことはなかった。
最後に、24%のものは網体4の挟圧力が最も大きいた
め、溶融樹脂の圧力で網体4が内側へ押し流されたり網
体中に溶融樹脂が浸透することは全くなかったが、成型
後において網体4が過剰に収縮し枠体3に反りが生じ
た。
<第2実施例> 次に、0.17ミリのナイロン糸で平織りして、交差部分
の元の厚みを0.34ミリとした網体4(メッシュ60#)を
用いた例につき説明する。
ここで前記付き当て調整板Pを0.2ミリ・0.12ミリ・
0.04ミリ・0ミリと変化させたところ、網体4の潰し量
は夫々0.04ミリ・0.12ミリ・0.2ミリ・0.24ミリとなっ
た。このことから網体4の厚みは0.3ミリ・0.22ミリ・
0.14ミリ・0.1ミリとなった。
したがって、各場合における網体4の交差部分の厚さ
は、元の厚さを100%とすると夫々88%・65%・41%・2
9%となった。
以上の条件で製造した化粧料用スクリーンを子細に検
討したところ以下のような結果を得た。
即ち、88%のものは網体4の挟圧力が最も少なく、溶
融樹脂が圧力で網体4を内側へ押し出しながらバリを形
成し、さらに溶融樹脂が網体4内に侵入した。
また、潰し量が少ないため、成型後における網体4の
収縮量が少なく、網体4が撓んだ状態で取り付いた。
次に、65%のものは網体4の挟圧力が71%のものに次
いで少なく溶融樹脂の圧力で網体4が内側へ押し出され
てバリを生ずるとともに、網体中に溶融樹脂が浸透し
た。また、潰し量が少ないため、成型後における網体4
の収縮量が少なく、網体4が撓んだ状態で取り付いた。
さらに、41%のものは、溶融樹脂の圧力で網体4が内
側へ押し流されることはなく、また、成型後において、
網体4が撓むことはなかった。
最後に、29%のものは網体4の挟圧力が最も大きいた
め、溶融樹脂の圧力で網体4が内側へ押し流されたり網
体中に溶融樹脂が浸透することは全くなかったが、成型
後において網体4が過剰に収縮し枠体3に反りが生じ
た。
<第3実施例> 最後に、0.12ミリのナイロン糸で平織りして、交差部
分の元の厚みを0.24ミリとした網体4(メッシュ80#)
を用いた例につき説明する。
ここで前記突き当て調整板Pを0.2ミリ・0.12ミリ・
0.04ミリ・0ミリと変化させたところ、網体4の潰し量
は夫々−0.06ミリ(圧縮されずガタが生じた)・0.02ミ
リ・0.1ミリ・0.14ミリとなった。このことから網体4
の厚みは0.24(変わらず)・0.22ミリ・0.14ミリ・0.1
ミリとなった。
したがって、各場合における網体4を交差部分の厚さ
は、元の厚さを100%とすると夫々100%・92%・58%・
42%となった。
以上の条件で製造した化粧料用スクリーンを子細に検
討したところ以下のような結果を得た。
即ち、100%のものは網体4の挟圧力が0であり、ま
た、00.6ミリの空間が余分にあるため、溶融樹脂の圧力
で網体4が内側へ大きく押し出され、網体中に溶融樹脂
が浸透しバリを生じた。
また、成型後において網体4が収縮することはなく、
網体4が大きく撓んだ状態で取り付いた。
次に、92%のものは網体4の挟圧力が少ないが溶融樹
脂の圧力で網体4が内側へ押し流されることはなく、網
体中に溶融樹脂が浸透することはなかった。しかし、潰
し量が少ないため、成型後における網体4の収縮量が少
なく、網体4が撓んだ状態で取り付いた。
さらに、58%のものは、溶融樹脂の圧力で網体4が内
側へ押し出されることはなく、また、成型後において、
網体4が撓むことはなかった。
最後に、42%のものは網体4の挟圧力が最も大きいた
め、溶融樹脂の圧力で網体4が内側へ押し流されたり網
体中に溶融樹脂が浸透することは全くなく、また、成型
後において枠体3に反りが生じることもなかった。
以上三種の実験結果に基づき、製品の可否を表に示す
と、次表のようになる。但し、◎は極めて良好、○は良
好、×は不可であったことを表す。
以上要するに、網体4を交差部分の厚さの60%から30
%までに圧縮した場合に良好な結果が得られた。特に、
40%から55%の範囲ではメッシュの番手に拘わりなく極
めて良好な結果が得られた。
〔発明の効果〕
本発明によれば、網体4を縦糸と横糸との交差部分の
厚さの60%から30%までに圧縮し、この状態で網体4の
周囲に枠体3となる溶融樹脂を注入するようにしたの
で、その後型抜きをすると網体4が適度に収縮し、枠体
3が変形することなく網体4を最適な状態で張設するこ
とができる。
しかも、枠体3の形成と網体4の張設とを同時に行う
ことができるため、生産性に富み低コストで実施でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の実施例を示し、第1図はス
クリーン及びコンパクト本体を示す一部断面とした分解
斜視図、第2図は実施に使用する装置を示す断面図、第
3図は網体の拡大斜視図、第4図は網体の側面図であ
る。 1……受皿、2……化粧料、 3……枠体、4……網体、 5……縦糸、6……横糸、 S……化粧料用スクリーン。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】枠体3内に網体4を張設した化粧料用スク
    リーンの製造方法において、 前記網体4は縦糸5と横糸6とを交差して編んであり、
    前記枠体3の型を形成した一対の金型の間に前記網体4
    を挟圧するとともに、網体4を交差部分の厚さの60%か
    ら30%までに圧縮した状態で、前記枠体3の型内に溶融
    樹脂を圧入して網体4の周囲に枠体3を成型することを
    特徴とする化粧料用スクリーンの製造方法。
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