JPH0436897Y2 - - Google Patents

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JPH0436897Y2
JPH0436897Y2 JP17488287U JP17488287U JPH0436897Y2 JP H0436897 Y2 JPH0436897 Y2 JP H0436897Y2 JP 17488287 U JP17488287 U JP 17488287U JP 17488287 U JP17488287 U JP 17488287U JP H0436897 Y2 JPH0436897 Y2 JP H0436897Y2
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mold
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は合成樹脂成形品の射出成形用金型に
係り、詳しくは弾性体織布に張力をかけたまま合
成樹脂製枠体を一体に成形することができる射出
成形用金型に関する。
(従来の技術) 近時、横糸にゴム紐あるいはコイルバネのよう
に一方向に伸張可能なフイラメントを用いた弾力
性織布が開発され、その用途としては主に自動車
用シートのサスペンシヨンの素材として使用され
ている。
この弾力性織布(例えば、商品名、ダイメトロ
ール、デユポン社製)は、横糸に強力なエラスト
メリツクモノフイラメントを使い、縦糸には高性
能なテキスタイルヤーンを使つた平織りで織られ
た織布であり、横糸のエラストメリツクモノフイ
ラメントは弾力性を持つたサポートとして機能
し、スプリング系に求められるエンジニアリング
性能を持つている。
即ち、エラストメリツクモノフイラメントはゴ
ム紐やコイルバネのように伸縮自在な弾性作用を
有しているから、張力をかければ延び、解除すれ
ば元の状態に復帰する。
このような弾力性織布を、例えば自動車用シー
トのサスペンシヨンの素材として使用するには、
枠体に張力を架けた状態で架設することが必要で
ある。第5図は枠体1に弾力性織布2を張設し、
一部を切り欠いた状態の斜視図である。枠体1に
弾力性織布2を張設するにはまず、予め枠体1を
成形しておき、弾力性織布2の一端側を前記枠体
1に接着した後、一定の張力をかけながら対向側
を接着し、次いで、直行する両端側を接着すれば
よい。
しかしながら、このような手作業では生産性が
悪いばかりでなく、均一な張力をかけることは困
難である。
そこで、前記弾力性織布2を張力をかけた状態
で金型内にセツトし、枠体1を射出成形すると同
時に織布2を接着する方法が行なわれている。
第6図は固定型Aと可動型Bとからなる従来の
金型による射出成形を示すもので、図中、1は固
定側取付板、2はランナーストリツパープレー
ト、3はスプルーブツシユ、4は固定側型板、6
は可動側型板である。固定側型板4にはピンポイ
ントゲート7を有するランナー8が形成され、可
動側型板6との間にキヤビテイ9が設けられてい
る。
前記構成の金型により弾力性織布2を枠体に張
設するには、固定側型板4に前記弾力性織布2を
載せ、張力をかけた状態で両端2aを一点鎖線の
ように固定する。この状態で可動側型板6を移動
させると弾力性織布2を固定側型板4の部分、及
び可動側型板6の両端部6aで圧着保持する。次
いで、溶融した樹脂をキヤビテイ9内に充填させ
れば、充填された樹脂の冷却固化と同時に弾力性
織布2は接着固定される。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、従来の金型には次のような問題
があつた。
即ち、溶融した樹脂がキヤビテイ9内に充填さ
れると、弾力性織布2は固定側型板4の部分及び
に可動側型板6の両端側6aの部分で圧着保持さ
れ、しかも非圧着部分2bは既に伸張しているか
ら、溶解樹脂が透過するとともに、樹脂熱によつ
てさらに伸張する。この伸張が弾性限界を越える
と、応力緩和が働き、塑性変形を起こすので、張
力を保つことができなくなる。そこで、固定側型
板4の部分の弾力性織布は中心方向に縮もうとす
る力が働いているので、金型から取り出したとき
に張力が緩和されてしまう。また、樹脂熱でフイ
ラメントが切れるということもあつた。このよう
に、張力が緩和され、あるいはフイラメントその
ものが切れてしまつた場合にはもはやサスペンン
シヨンとしての機能は果たし得ないことになる。
一方、非圧着部分2bが十分伸張できるように
予め弾力性織布2の張力を小さくしてセツトした
場合には、成形後に弾力性織布2の張力が不足
し、スプリング系に求められるエンジニアリング
性能を得ることができないという問題がある。
(考案の目的) この考案はかかる現況に鑑みてなされたのも
で、弾力性織布を十分な張力を加えたまま金型内
にセツトし、合成樹脂製枠体を一体に成形するこ
とができる射出成形用金型を提供せんとするもの
である。
(問題点を解決するための手段) この考案は上記目的を達成するために次のよう
な構成とした。
即ち、スプルー及びランナーを有する固定型の
側面にクランプを設け、可動型の側面に前記クラ
ンプに当接する押圧棒を突設するとともに、バネ
の付勢力によつて内面に突出する進退自在な押圧
部材を設け、 型締めしたときに、まず前記押圧部材が固定型
に当接し、次いで前記押圧棒によつてクランプの
締め付けを解除するようにしたことを特徴とす
る。
(作 用) 型締め時に、可動型が移動すると、まず可動型
内側にバネの付勢力によつて突出した押圧部材が
固定型に張設した弾力性織布に当接し、さらに可
動型が移動すると弾力性織布を前記押圧部材と固
定型との間で確実に保持すると同時に、押圧棒に
よつて弾力性織布の両端部のクランプによる締め
付けを解除する。さらに、可動型が移動すると押
圧部材はバネの付勢力に抗して後退し、固定型と
可動型で弾力性織布を圧着し、キヤビテイ内では
弛んだ状態で保持する。その後、キヤビテイ内に
溶融樹脂を充填させればよい。
(実施例) 次に、この考案の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。
この考案に係る金型は固定型A′と可動型B′と
からなり、固定型A′は固定側取付板11、前記
固定側取付板11に固定されたランナーストリツ
パープレート12、固定側型板13から構成さ
れ、可動型B′は可動側型板14から構成されて
おり、固定側型板13にはピンポイントゲート1
9を有するホツトランナー15が形成され、キヤ
ビテイ16は固定側型板13と可動側型板14に
よつて形成される。前記ホツトランナー15は通
常のホツトランナーマニーホルドにより構成され
るが、簡略化のために図面では省略した。
前記固定側取付板11とランナーストリツパー
プレート12にはスプルーブツシユ17が埋設さ
れており、スプルーブツシユ17内に貫通せしめ
たスプルー18は前記ホツトランナー15に連通
している。
さらに、前記固定型A′の側面にはクランプ2
0が設けられ、一方、可動型B′を構成する可動
側型板14の側面には前記クランプ20の突片2
1に当接するL字状押圧棒22が設けられてお
り、型締めしたときに前記押圧棒22が突片21
に当接してクランプ20の締め付けを解除せしめ
るように構成されている。
また、可動側型板14の内側には略T字状を有
する押圧部材23が押圧部材収納孔24内に進退
自在に挿入されている。押圧部材23はキヤツプ
26により保持されたバネ25によつて付勢され
ており、型締めした時に固定側型板13の側端縁
部に当接するように配置されている。
次ぎに前記構成に係る金型の作動について説明
する。
まず、第1図に示すように、弾力性織布2を固
定側型板13の上面を覆うようにして、一定の張
力を均一にかけたまま弾力性織布2の両端部をク
ランプ20により固定する。このようにして弾力
性織布2をセツトした後、可動側型板14を移動
させて型締めする。可動側型板14を移動させる
と、まず、内面に突出している押圧部材23の先
端が弾力性織布2に当接して弾力性織布2を張力
をかけた状態で圧着固定する(第2図参照)。さ
らに、可動側型板14が移動すると、可動側型板
14の両端部14aがランナーストリツパープレ
ート12との間で弾力性織布2を圧着する直前
に、L字状押圧棒22がクランプ20の突片21
に当接して弾力性織布2の両端部の締め付けを解
除する。弾力性織布2の両端部がクランプ20か
ら外れる当然張力がなくなり弛んだ状態となる
が、固定側型板13との間で圧着されている部分
は依然として張力がかけられたまま保持されてい
る。
さらに、可動側型板14が移動すると押圧部材
23はバネ25の付勢力に抗して後退し、ついに
は固定側型板13とランナーストリツパープレー
ト12との間で弾力性織布2を圧着保持し、一方
キヤビテイ16内では弾力性織布2を弛んだ状態
で保持する(第3図参照)。
その後、キヤビテイ16内に溶融樹脂を充填さ
せれば樹脂圧によつて弾力性織布2は押されても
可動側型板14側に延びながら移動し、点線のよ
うに枠体の表面に一体に固着される。弾力性織布
2はキヤビテイ16内では張力がかけられていな
いから、樹脂圧によつて押されても切れることが
ない。
充填した樹脂を十分冷却固化せしめた後、金型
を開いて製品を取り出せばよい。弾力性織布2は
張力をかけたまま枠体に固着させているから、ス
プリング系に求められる十分なエンジニアリング
性能を有することができる。
第4図は他の実施例を示すもので、押圧部材2
3aを固定側型板13に対応するように板状体に
形成し、可動側型板14の内面に前記押圧部材2
3aが嵌合する凹部14cを形成した場合を示
す。押圧部材23aはバネ25によつて進退自在
に付勢されており、型締めしたときに押圧部材2
3aはバネ25に抗して後退し、凹部14cに嵌
合するとともに、その上面は可動側型板14の内
面と同一面となる。
尚、第2実施例における作動も前記第1実施例
と同様であるから、簡単化のために、その説明は
省略する。
(考案の効果) 上述のように、この考案に係る金型は射出成形
の際に、シート部分にのみ張力をかけ、キヤビテ
イ内では弛んだ状態で保持しているから、充填す
る樹脂によつて、張力が緩和されることがないか
ら、サスペンンシヨンとしての機能を保持するこ
とができる。
弾力性織布は側面からまき込むようにして接着
されているから、接着強度が向上する。
また、金型は簡単な構造であり、その操作が容
易である。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図はこの考案に係る金型の実施例
を示し、第1図は型締め前の説明用断面図、第2
図は弾力性織布を押圧部材により圧着保持した状
態の説明用断面図、第3図は型締め後の説明用断
面図、第4図は他の実施例を示す型締め前の説明
用断面図、第5図は製品の1例を示す一部切欠斜
視図、である。 2は弾力性織布、11は固定側取付板、12は
ランナーストリツパープレート、13は固定側型
板、14は可動側型板、15はホツトランナー、
16はキヤビテイ、20はクランプ、21は突
片、22はL字状押し棒、23、23aは押圧部
材、25はバネ、26はキヤツプ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 スプルー及びランナーを有する固定型の側面に
    クランプを設け、可動形の側面に前記クランプに
    当接する押圧棒を突設するとともに、バネの付勢
    力によつて内面に突出する進退自在な押圧部材を
    設け、 型締めしたときに、まず押圧部材が固定型に当
    接し、次いで前記押圧棒によつてクランプの締め
    付けを解除するようにしたことを特徴とする射出
    成型用金型。
JP17488287U 1987-11-16 1987-11-16 Expired JPH0436897Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17488287U JPH0436897Y2 (ja) 1987-11-16 1987-11-16

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JP17488287U JPH0436897Y2 (ja) 1987-11-16 1987-11-16

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JPH02124120U JPH02124120U (ja) 1990-10-12
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JP2015020387A (ja) * 2013-07-22 2015-02-02 株式会社日立産機システム インサート部品の封止成形方法およびその金型装置
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