JP2552166Y2 - コンデンサの出口ヘッダタンク - Google Patents

コンデンサの出口ヘッダタンク

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JP2552166Y2
JP2552166Y2 JP5739492U JP5739492U JP2552166Y2 JP 2552166 Y2 JP2552166 Y2 JP 2552166Y2 JP 5739492 U JP5739492 U JP 5739492U JP 5739492 U JP5739492 U JP 5739492U JP 2552166 Y2 JP2552166 Y2 JP 2552166Y2
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JP
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refrigerant
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tank portion
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宗一 加藤
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Bosch Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、車両用に用いられる
コンデンサの出口ヘッダタンクに関する。
【0002】
【従来の技術】コンデンサの出口ヘッダタンクは、凝縮
冷媒を集め、そしてレシーバタンクへ送り出すために出
口パイプが配管されている。近年部品の統合化による小
型軽量化の要請があり、レシーバタンクがコンデンサの
出口ヘッダタンクと一体化されたものが、案出されてい
る(特開平2−267478号公報)。しかし、出口ヘ
ッダタンクとレシーバタンクとは別部品として構成され
るために、やはり部品点数が多い欠点を有している。ま
た製造時にあって、一体ろう付け時に冶具で固定する
が、固定が大変困難である。
【0003】そこで、実開平2−103667号公報に
示す技術が開発されている。この実開平2−10366
7号公報は、筒状の導入パイプを2つ並設し、この導入
パイプの上下を閉塞すると共に、この一方の導入パイプ
と他方の導入パイプとを連通パイプを介して連通し、更
に他方の導入パイプを受液部とし、この受液部に、液吐
出パイプを接続して成るものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、実開平2−1
03667号公報に示す考案では、出口ヘッダタンクが
2つの導入パイプと連通パイプとを必要としているため
に、部品点数が多く、これを解決するために、出口ヘッ
ダタンクを押出成形で製造しようとすることを試みた
が、連通パイプと均等の作用効果を得る連通部の構成上
の確保と加工面から難しい問題があった。
【0005】このために、この考案では、プレスを利用
した出口ヘッダタンクを製造するに適する出口ヘッダタ
ンクを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案のコンデンサの
出口ヘッダタンクは、縦方向に分割面を有してその両側
に形成の2つの凹部と、この凹部同士を連通する前記分
割面に形成の連通凹部を有する成形プレートを形成し、
この成形プレート同士を接合してヘッダタンク部とレシ
ーバタンク部と連通路を形成すると共に、前記レシーバ
タンク部内には冷媒上昇通路を形成して成るものであ
る。
【0007】
【作用】したがって、成形プレート同士を接合すること
で、ヘッダタンク部とレシーバタンク部とを形成できる
と共に、連通路も同時に成形でき、更にレシーバタンク
部内に冷媒上昇通路を設けることから、製造がきわめて
容易となるものである。
【0008】
【実施例】以下、この考案の実施例について図面により
説明する。
【0009】図1にあって、コンデンサ1は、一方に入
口ヘッダタンク2を、他方に出口ヘッダタンク3を配
し、その間に多数の偏平状の熱交換用チューブ4が配さ
れ、該チューブ4間にはフィン5が介在されている。こ
のコンデンサ1の入口ヘッダタンク2には、導入パイプ
6が接続されていて、該導入パイプ6にて冷媒が導入さ
れる。
【0010】図2及び図3にも示されるように、出口ヘ
ッダタンク3は、大別してヘッダタンク部8とレシーバ
タンク部9とから構成され、縦方向に並設されている。
この出口ヘッダタンク3は、図4に示すような成形プレ
ート11a,11bを接合して、その外壁を形成してい
るもので、該成形プレート11a,11bは、平板状の
板をプレス形成され、周囲に接合縁部15を残しなが
ら、縦方向に接合分割面12を有し、その両側にそれぞ
れ凹部13,14が形成されている。さらに成形プレー
ト11a,11bには、前記接合分割面12の凹部14
側に段部16が形成されると共に、前記接合分割面12
に前記凹部13と凹部14との間を連通する連通凹部1
7が形成されている。
【0011】なお、成形プレート11bの接合縁部15
には、接合縁部15,15の当接ずれを防ぐために、係
止片18が突設され、また、成形プレート11bの凹部
13には、前記偏平状の熱交換用チューブ4が挿入され
る嵌入孔19が多数形成されている。
【0012】このように構成の成形プレート11a,1
1bは、最中合わせに接合させると、接合縁部15及び
接合分割面12とがそれぞれ当接され、図2図3に示す
ように、左側にヘッダタンク部8が、右側にレシーバタ
ンク部9がそれぞれ構成される。なお、接合しただけで
すと、上方及び下方は開口されたままとなるので、キャ
ップ20,22が嵌合されている。
【0013】ヘッダタンク部8は、円筒状で、これを構
成する成形プレート11bに熱交換用チューブ4が嵌入
孔19を介して挿入されている。そして、該ヘッダタン
ク部8の適当な位置に、横方向に仕切板23が配されて
おり、この仕切板23と図示しないが入口ヘッダタンク
2内に配されている仕切板とで、コンデンサ1内の冷媒
の流れをいわゆるカウンターフローとしている。
【0014】また、ヘッダタンク部8の下方側空間8b
には、接合分割面12に形成の連通凹部17によって形
成の連通路21が開口しており、他端は、下記する冷媒
上昇通路24内に連通している。
【0015】冷媒上昇通路24は、前記成形プレート1
1a,11bの接合時に、断面コ字状の冷媒上昇通路2
4形成用の仕切板25が前記段部16,16間に配され
て、接合分割面12に添って構成されている。この冷媒
上昇通路24の最上部に、下記するレシーバタンク部9
内へ冷媒を流す仕切板25に形成の貫通孔26を用いて
連通している。
【0016】レシーバタンク部9は、前記冷媒上昇通路
24形成用の仕切板25と、2つの成形プレート11
a,11bとで構成され、前記ヘッダタンク部8に並設
され、内部に水分を吸収するドライヤ27と冷媒を吸上
げる吸上げ管28が配され、該吸上げ管28はキャップ
20を貫通している。
【0017】上述の構成において、コンデンサ1は、炉
中ろう付けで製造され、出口ヘッダタンク3は、成形プ
レート11a,11bを接合し、さらに、内部に冷媒上
昇通路24形成用の仕切板25を配した上で、ジグにて
固定してろう付けが行われる。この炉中ろう付けで、出
口ヘッダタンク3にヘッダタンク部8,レシーバタンク
部9,連通路21,冷媒上昇通路24が同時に形成さ
る。
【0018】図5において、この考案の変形例が示さ
れ、冷媒上昇通路24の形成を、成形プレート11a,
11bの接合分割面12,12側に一体に成形の接合突
条30,30により構成するようにしても良い。もちろ
ん冷媒上昇通路24となる上方端には、冷媒がレシーバ
タンク部9に移動するための貫通孔26が形成されてい
る。なお、その他の部分は同一のために、同一番号を付
して説明を省略する。
【0019】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、プレス形成の成形プレートにより、コンデンサの出
口ヘッダタンクにヘッダタンク部とレシーバタンク部を
一体に成形できる。しかも、全体として炉中ろう付けが
可能である。さらに、ヘッダタンク部とレシーバタンク
部を連通する連通パイプなど不要とするために、部品点
数を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係わる実施例のコンデンサの斜視図
である。
【図2】この考案に係わる実施例のコンデンサのA−A
間の断面図である。
【図3】この考案に係わる実施例のコンデンサのB−B
間の断面図である。
【図4】この考案に係わる実施例の成形プレートの部分
拡大斜視図である。
【図5】この考案に係わる他の実施例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 コンデンサ 2 導入ヘッダタンク 3 出口ヘッダタンク 8 ヘッダタンク部 9 レシーバタンク部 11a,11b 成形プレート 12 接合分割面 13,14 凹部 15 接合縁部 16 段部 18 係止片 21 連通路 24 冷媒上昇通路 26 貫通孔 28 吸上げ管 30 接合突条

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦方向に分割面を有してその両側に形成
    の2つの凹部と、この凹部同士を連通する前記分割面に
    形成の連通凹部を有する成形プレートを形成し、この成
    形プレート同士を接合してヘッダタンク部とレシーバタ
    ンク部と連通路を形成すると共に、前記レシーバタンク
    部内には冷媒上昇通路を形成して成るコンデンサの出口
    ヘッダタンク。
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