JP2551671Y2 - 記録紙収納ボックス用仕切板の取付構造 - Google Patents

記録紙収納ボックス用仕切板の取付構造

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JP2551671Y2
JP2551671Y2 JP1338293U JP1338293U JP2551671Y2 JP 2551671 Y2 JP2551671 Y2 JP 2551671Y2 JP 1338293 U JP1338293 U JP 1338293U JP 1338293 U JP1338293 U JP 1338293U JP 2551671 Y2 JP2551671 Y2 JP 2551671Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ロール紙を収納するた
めの記録紙収納ボックスを有するファクシミリ装置等の
画像記録装置に適用される記録紙収納ボックス用仕切板
の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】記録紙にロール紙を用いる画像記録装置
では、ロール紙を装置本体内に設けた記録紙収納ボック
スに回転自由にセットし、ロール紙から繰り出される記
録紙を記録部に導通させるようにするのが普通である。
その際、記録紙収納ボックス内でのロール紙のセット方
法には、ロール紙の軸心をフリーにして収納する場合と
ロール紙の両端部をホルダで支持して軸心を定位置に保
持して収納する場合とがある。
【0003】後者の場合、ロール紙の巻芯内空部に両側
からロール紙ホルダを挿入し、ロール紙の両端部に挿入
されたロール紙ホルダを記録紙収納ボックスの内側壁に
凹設されたホルダ支持部に取り付けて支持させるように
する。そして、記録紙収納ボックス内を収納ロール紙幅
に応じて差し変え可能な仕切板で間仕切りする場合に
は、片方のロール紙ホルダを、仕切板の側壁に凹設され
たホルダ支持部に取り付けて支持させるようにするのが
合理的となる。
【0004】図5は、記録紙収納ボックス50に差し込
まれる仕切板51に対するロール紙ホルダ52の取付構
造例を示し、ロール紙Rの巻芯Cの内空部に挿入される
ロール紙ホルダ52には、その基端部に環状の取付片部
53が設けられ、一方、仕切板51の側壁にはロール紙
ホルダ52の取付片部53を支持するホルダ支持部54
が凹設され、このホルダ支持部54に、ロール紙Rに挿
入した状態でロール紙ホルダ52の取付片部53を上方
より挿入して(落とし込むようにして)取り付けるよう
にしている。その他、55は仕切板51の前縁下方部に
設けられた突起を、56は仕切板51の後縁中央部に設
けられた突条を示し、前者を記録紙収納ボックス50に
前壁部の下方部に設けた差込穴57に差し込み、後者を
記録紙収納ボックス50に後壁部の上方部に設けた溝5
8に差し込んで仕切板51が位置決めされるようになっ
ている。
【0005】しかしながら、上記の取付構造では、ロー
ル紙ホルダ52の取付片部53が仕切板51に設けられ
ているホルダ支持部54に対して、上方より単に落とし
込まれているに過ぎないので、図5に示すように、ロー
ル紙Rの下側から記録紙Pが繰り出されて記録紙Pの繰
出しに伴いロール紙Rに上向きの引上げ力Fが作用する
場合には、ロール紙ホルダ52がホルダ支持部54で上
下に浮動してロール紙Rのセット状態が不安定になり易
く、とりわけロール紙Rの下側から記録紙Pの緒端を上
方へ強く引き出すようにする記録紙Pのイニシャルセッ
ト時においては、同図二点鎖線で示すように、ロール
紙ホルダ52の取付片部53がホルダ支持部54から容
易に抜け出してしまう不具合を生じる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】そこで、この対策とし
て、仕切板51に凹設されるホルダ支持部54とロール
紙ホルダ52の取付片部53とに、取付状態で、ロール
紙ホルダ52の浮動を拘束する何等かの係止手段(図5
において図示せず)を設けることが提案される。
【0007】しかしながら、ロール紙ホルダ52を仕切
板51に係止させるだけでは、上記問題の完全な解決策
とはなり得ない。すなわち、従来の仕切板取付構造で
は、ロール紙ホルダ52を支持する仕切板51が、記録
紙収納ボックス50に上から単に差し込まれているだけ
なので、ロール紙ホルダ52を仕切板51に浮動不能に
係止すると、ロール紙Rに上向き引上げ力Fが作用した
際には、今度は図5に二点鎖線で示す如く、ロール紙
ホルダ52が仕切板51ごと浮き上がってしまう恐れを
生じるからである。
【0008】本考案は、かかる現状の問題点に鑑みて、
着脱容易で、仕切板に上向きの引上げ力が働く使用条件
においても、浮き上がりを生じることのない記録紙収納
ボックス用仕切板の取付構造を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案に基づく仕切板の
取付構造では、上記の目的を達成するための手段とし
て、仕切板の後縁部から前方に傾動可能なレバーを上向
きに突設し、レバーの後縁にロック爪を突出させる一
方、ロール紙を収納する記録紙収納ボックスには、後壁
部の仕切板差込み部位に仕切板側のロック爪が係止する
係合孔を設けるようにしている。
【0010】
【作用】この取付構造を採用すれば、仕切板の取付状態
では、仕切板から突設させたレバーに設けられているロ
ック爪が記録紙収納ボックスの仕切板差込み部位に設け
られている係合孔に係止されて、レバーを傾動操作して
人為的にロック爪を係合孔から脱出させない限り、仕切
板が記録紙収納ボックス内の差込み位置から浮き上がる
ことがない。
【0011】
【実施例】図1は、本考案に係る仕切板取付構造の適用
具体例として、記録紙収納ボックスを有するロール紙内
蔵タイプのファクシミリ装置の概要を示し、図2〜図4
は同ファクシミリ装置に搭載される記録紙収納ボックス
と、この記録紙収納ボックスに内在される仕切板の取付
構造の詳細を図示している。そこで、まず図1を参照し
て装置全体の概要について説明する。
【0012】このファクシミリ装置には、装置本体1の
後端部に設けられた記録紙収納ボックス2に、長尺記録
紙(感熱紙)を巻芯(紙管)Cに捲回したロール紙Rが
回転自在にセットされる。記録紙収納ボックス2にセッ
トされるロール紙Rは、巻芯内空部に両側から後述する
ロール紙ホルダを挿入して、その軸心が定位置に保持さ
れるようになっていると共に、ロール紙ホルダの回りに
回転しつつその下側より記録紙Pが繰り出されるように
なっている。
【0013】記録紙収納ボックス2の内蔵ロール紙Rか
らは、その前方に設けられたプラテンローラ3により記
録紙Pが、記録紙収納ボックス2の前部上端から一体に
突出させたペーパーガイド2Aの上の紙パス通路13を
通して繰り出され、プラテンローラ3の下面に圧接され
たサーマルヘッド4で印字される。続いて、サーマルヘ
ッド4で印字された印字済の記録紙Pは、紙パス通路1
4を通して直後のカッターユニット5に導通されて切断
された後、印字・切断済の記録紙Pを、その前方のペー
パーガイド12a、12bの間に形成された湾曲した紙
パス通路(Uターン排出経路)15に通して上向きにU
ターンさせてから、その出口に設けた排紙ローラ6とピ
ンチローラ7とにニップさせて、記録紙排出口8より本
体上面を蓋封する記録紙カバー9に設けた記録紙排出部
10の上に印字面を上向きにして排出させるようにして
いる。
【0014】上記のファクシミリ装置において、サーマ
ルヘッド4、カッターユニット5及び紙パス通路13、
14、15の下側に配置されるペーパーガイド12a等
は、装置本体1の側に取り付けられる一方、プラテンロ
ーラ3、排紙ローラ6、ピンチローラ7及び紙パス通路
13、14、15の上側に配置されるペーパーガイド1
2b等は、カッターユニット5と一体に形成されたもの
を除いて、記録紙カバー9の側に取り付けられている。
【0015】また、記録紙カバー9は、図示しないカバ
ーフレームの後端部の両側をヒンジ部11で装置本体1
に枢支して、記録紙収容ボックス2とその前方の記録紙
排出経路を覆って装置本体1の上に開閉自在に取り付け
られており、前端部には後述する送信部に繰り込まれる
送信原稿をセットする原稿マウント部16が設けられる
と共に、原稿マウント部16の内面には記録紙排出口8
からカバー上の記録紙排出部10に排出される記録紙P
を上から押える記録紙押え17が揺動自在に取り付けら
れている。
【0016】その他、図1において、20と21は、記
録紙Pの繰出し、排出経路に設けたペーパーセンサを示
し、22は原稿マウント部16にセットされた送信原稿
を繰り込んで読取部に搬送する装置前端部の送信部を、
23は送信部22の読取部に臨んで本体1内に設けられ
る光学読取系を示す。24は装置本体1の後端部に搭載
される電源部を示す。
【0017】次に、図2〜図4を参照して、上記ファク
シミリ装置に搭載される記録紙収納ボックス2と、この
記録紙収納ボックス2にロール紙ホルダ42の支持部材
を兼ねて内在される仕切板31の取付構造の詳細につい
て説明する。
【0018】記録紙収納ボックス2は、上部が開口した
方形の箱体からなり、別体の底蓋2Bで形成される底部
中央部の部分を除いて、プラスチック一体成形品より形
成されている。この記録紙収納ボックス2には、収納ロ
ール紙Rのセット基準端に当る右サイドの内側壁に後述
するロール紙ホルダ42を支持するホルダ支持部30が
凹設されると共に、反対側の左サイドには、ロール紙R
の紙幅に応じてボックス内を長手方向に仕切る仕切板3
1が差し変え可能に取り付けられるようになっている。
【0019】仕切板31と、仕切板31の記録紙収納ボ
ックス2に対する取付構造の詳細は、次の通りである。
仕切板31には、その前縁下方部に突起32が、後縁中
央部に突条33が設けられると共に、後縁部の上端から
は該仕切板31と一体成形されて前方に傾動可能なレバ
ー(可撓樹脂製)34が上向きに突設され、レバー34
の屈曲部後縁からはロック爪35が突出されている。一
方、記録紙収納ボックス2の内面には、A4幅のロール
紙とB4幅のロール紙とに対応する位置で、前壁部の下
方部に仕切板31の突起32が差し込まれる差込穴36
が、後壁部の上方部に仕切板31の突条33が挿入され
る溝37がそれぞれ設けられると共に、後壁部の仕切板
差込み部位に当る各溝37の上端部近傍には、仕切板3
1のレバー34に設けられたロック爪35が係止する係
合孔38が設けられている。
【0020】この仕切板31を記録紙収納ボックス2に
取り付ける際には、後縁中央部の突条33を上から溝3
7に差し込んで行き、前縁下方部の突起32を差込穴3
6に差し込みつつ、レバー34のロック爪35を溝37
の係合孔38に係合させた状態で取付けを完了する。な
お、仕切板31の取付け時には、特段、レバー34を傾
動しなくても可撓性を有するレバー34が撓んでロック
爪35が係合孔38に自動的に弾発係止される。一方、
差し変え時等において仕切板31を取外しする際には、
図4に示す如く、まずレバー34を前方に倒してロック
爪35を溝37の係合孔38から脱出させてから、仕切
板31を上方へ引き上げるようにすると、簡単に抜き取
ることができる。
【0021】次いで、仕切板31に取り付けられるロー
ル紙ホルダ42とその取付構造について説明する。
【0022】仕切板31の右側の側壁には、記録紙収納
ボックス2の右サイドの内側壁に設けられている前記ホ
ルダ支持部30と左右一対をなすホルダ支持部39が凹
設されている。ホルダ支持部39は、後述するロール紙
ホルダ42の取付片部45に対応する凹み形状に成形さ
れ、上端部の両側に拡張形成されている段部40には、
後述するホルダ取付片部45の両側に設けられた弾性爪
片46が係止する係合凹部41が設けられている。この
支持部ホルダ39と、図2において図示されないボック
ス内側壁のホルダ支持部30とは同形状をなす。そし
て、記録紙収納ボックス2に設けられたホルダ支持部3
0と仕切板31に設けられたホルダ支持部39とには、
ロール紙Rの軸心を支持する同種一対のロール紙ホルダ
42が着脱自在に取り付けられる。
【0023】ロール紙ホルダ42は、図2に示すよう
に、ロール紙Rの巻芯(紙管)Cの内空部に挿入される
筒状のホルダ本体43と、ホルダ本体43を片持ち支持
する取手部を兼ねたプレート状の取付片部45とを一体
に具備してなり、ホルダ本体43の底部には、巻芯内空
部への挿入状態で弾性変形して巻芯内周面に圧接される
押え爪44が割設されている。そして、取付片部45の
両側からは内向きに変形可能な左右一対をなす細長の弾
性爪片46が一体に垂下されており、各弾性爪片46に
は、内向きに屈折された下端屈折部の近傍から小突起4
7が外向きに突出されている。
【0024】このロール紙ホルダ42は、ホルダ本体4
3をロール紙Rの巻芯内空部に挿入した状態で、ホルダ
取付片部45をそれぞれ記録紙収納ボックス2に設けた
ホルダ支持部30と、仕切板31に設けたホルダ支持部
39とにそれぞれ上方より挿入して取り付けられる。そ
の際、取付片部45の両側に設けられた弾性爪片46が
ホルダ支持部30、39の両側に拡張形成されている段
部40に沿って撓みながら入り込んで行き、弾性爪片4
6の小突起47が段部40に設けた係合凹部41に弾発
係止した状態で、ホルダ取付片部45がホルダ支持部3
0、39に所定の取付位置で係止されるようになってい
る。これにより、取付状態で、ロール紙ホルダ42がホ
ルダ支持部30、39で浮動する心配が除かれる。
【0025】しかして、前述した本考案に係る仕切板3
1の取付構造を採用した場合では、ロール紙Rの下側か
ら記録紙Pが繰り出されることに伴い、図3に示すよう
に、ロール紙Rを支持するロール紙ホルダ42から仕切
板31に上向きの引上げ力Fが作用しても、仕切板31
のレバー34に設けたロック爪35が記録紙収納ボック
ス2の溝37に設けた係合孔38に係止されているた
め、従来のように、ロール紙ホルダ42ごと仕切板31
が浮き上がることがない。すなわち、この構造では、レ
バー34を前方に傾動操作して人為的にロック爪35を
係合孔38から脱出させない限り、仕切板31が記録紙
収納ボックス内で上下にガタついたり、差込み位置から
浮き上がることがない。それ故、ロール紙ホルダ42を
介して仕切板31に上向きの引上げ力Fが働く使用条件
下においても、仕切板31が定位置に安定に保持され、
延いては記録紙収納ボックス2内でのロール紙Rのセッ
ト状態を安定に保つことができる。
【0026】なお、仕切板31の着脱操作については、
前述のように取外し時のみレバー操作が加わるだけで、
至って簡便である。
【0027】ところで、上記の実施例では、本考案の典
型的な適用具体例として、仕切板にロール紙ホルダが取
り付けられ、ロール紙ホルダを介して仕切板に上向きの
引上げ力が働く場合を説明したが、本考案に係る仕切板
の取付構造は、記録紙収納ボックス内での仕切板の不慮
の移動、脱出事故を防止する目的には、一般的に利用価
値を有するものとなる。
【0028】そして、本考案による仕切板の取付構造
は、実施例に掲げたファクシミリ装置に限らず、仕切板
を内在する記録紙収納ボックスを搭載する機種の画像記
録装置には一般的に適用可能である。
【0029】
【考案の効果】以上の如く、本考案の改良された記録紙
収納ボックス用仕切板の取付構造によれば、レバー操作
で人為的にロック解除しない限り、記録紙収納ボックス
内の取付位置から仕切板が浮き上がりを生じることが的
確に防止でき、しかも着脱操作の簡便な取付構造が実現
されるものとなる。従って、仕切板に上向きの引上げ力
が働く使用条件には、とりわけ利用価値の高いものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る仕切板取付構造の適用例を示すフ
ァクシミリ装置の断面概要図である。
【図2】図1に示す記録紙収納ボックスの分解斜視図で
ある。
【図3】図1に示す記録紙収納ボックスの詳細断面図で
ある。
【図4】レバーの操作を示す図3の要部拡大図である。
【図5】ロール紙ホルダと仕切板の従来取付構造例を示
す記録紙収納ボックスの断面図である。
【符号の説明】
1 装置本体 2 記録紙収納ボックス 3 プラテンローラ 4 サーマルヘッド 5 カッターユニット 9 記録紙カバー 30 ホルダ支持部 31 仕切板 32 突起 33 突条 34 レバー 35 ロック爪 36 差込穴 37 溝 38 係合孔 39 ホルダ支持部 40 段部 41 係合凹部 42 ロール紙ホルダ 43 ホルダ本体 44 押え爪 45 取付片部 46 弾性爪片 47 小突起 R ロール紙 C 巻芯(紙管) P 記録紙

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仕切板の後縁部から前方に傾動可能なレ
    バーを上向きに突設し、レバーの後縁からロック爪を突
    出させる一方、ロール紙を収納する記録紙収納ボックス
    には、後壁部の仕切板差込み部位に仕切板側のロック爪
    が係止する係合孔を設けたことを特徴とする記録紙収納
    ボックス用仕切板の取付構造。
JP1338293U 1993-02-27 1993-02-27 記録紙収納ボックス用仕切板の取付構造 Expired - Lifetime JP2551671Y2 (ja)

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