JP2551589Y2 - リニアガイド装置の横ずれ防止装置 - Google Patents

リニアガイド装置の横ずれ防止装置

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JP2551589Y2
JP2551589Y2 JP1990094912U JP9491290U JP2551589Y2 JP 2551589 Y2 JP2551589 Y2 JP 2551589Y2 JP 1990094912 U JP1990094912 U JP 1990094912U JP 9491290 U JP9491290 U JP 9491290U JP 2551589 Y2 JP2551589 Y2 JP 2551589Y2
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guide rail
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徹 塚田
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、案内レールが衝撃を受けても移動すること
がないようにしたリニアガイド装置の横ずれ防止装置に
関する。
〔従来の技術〕
リニアガイド装置は、例えば第3図に示すように、軸
方向に延びる案内レール1をベッドBの上面に取付けボ
ルトB1で取付け、その案内レール1に移動可能に遊嵌さ
れたスライダ2を、テーブルTの下面に取付けボルトB2
で取付けて用いられている。しかし、スライダ2に矢符
号イで示すような衝撃力が加えられると、案内レール1
が矢符号ロのように横ずれするおそれがある。そこで、
この横ずれ防止装置として、第4図(a)〜(e)に示
すようなものが広く用いられている。これらは、いずれ
もベッドBとテーブルTとに段差Dを設け、この段差D
面に案内レール1,スライダ2の一側面を当て、反対側面
側から横押し手段で押し付けることにより固定してい
る。
第4図(a)の横押し手段は、ベッドBとテーブルT
との各側面にボルト止めされた横押し板3である。
第4図(b)の横押し手段は、ベッドBの上面とテー
ブルTの下面とにボルト止めされた平板の駒4であり、
駒4の側面をペーパー等で軽く落としながら現物合わせ
で調整する。
第4図(c)の横押し手段は、ベッドBの上面とテー
ブルTの下面とにボルト止めされた台形駒5であり、ボ
ルトを僅かに締付けて大きな横押し力を発生させる。
第4図(d)の横押し手段は、ベッドBとテーブルT
との各側面に螺着された押しボルト6であり、スペース
に制約がある場合に使用される。
第4図(e)の横押し手段は、ベッドBの上面とテー
ブルTの下面とに螺着した皿ビス7と、その頭部に置い
た針状ローラ8であり、針状ローラ8を皿ビスの頭部の
テーパ部で押して横押し力を発生させる。
〔考案が解決しようとする課題〕
リニアガイド装置はその軸方向送り精度を確保するた
めには案内レールの軸方向取付け精度が厳密に要求さ
れ、取付け時に真直度等を十分に調整して取り付けられ
る。
しかしながら、従来例においては、案内レール軸方向
送り精度はその横ずれ防止構造によりベッドに設けられ
た段差Dの真直度に事実上左右される。ベッドの段差D
の高い真直度を得るには難しい加工が要求されるのみな
らず、ベッドの加工は実際にベッドが設置される場所と
は異なる場所で加工されるのが通例である。また、一般
にベッドは金属性であり、周囲の温度により僅かではあ
るが体積変化するので、高い真直度を要求される段差D
の加工は、その作業環境(室温等)を実際に使用される
環境と同じくすることが必要であるが、これはコスト的
に困難である。
しかも、従来例においては、案内レールを段差Dに取
付け後、その真直度を測定して仕様を満足できない場合
には、段差Dの再加工が必要となり、レール取付け作業
の遅延をきたし、確実性がないという問題点があった。
また、横押し手段の部材製作や、その取付けボルト用
の多数のタップ穴加工をベッドに施す必要があるという
問題点もあった。
そこで本考案は、実際に使用される場所で測定器具等
を使用して案内レールの軸方向取付け精度(真直度)を
十分に確保した後に、嫌気性接着剤を充填することによ
り、上記従来の問題点無しに案内レールの横ずれが完全
に防止できるリニアガイド装置の横ずれ防止装置を提供
することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
請求項1に係る本考案は、軸方向に延びる案内レール
と、これに相対移動可能に遊嵌されたスライダとを備
え、案内レールはベッドへの取付け面を有しているリニ
アガイド装置の横ずれ防止装置であって、前記案内レー
ルの取付け面に、凹部と、前記案内レールの取付け面の
反対面より当該凹部に通じる一つの貫通孔とを設け、そ
の貫通孔を経て前記凹部に嫌気性接着剤を充填するよう
にしたことを特徴とする。
請求項2に係る本考案は、上記請求項1に係る考案で
あるリニアガイド装置の横ずれ防止装置において、前記
案内レールの取付け面の反対面より前記凹部に通じる貫
通孔を複数設けたことを特徴とする。
〔作用〕
本考案によれば、リニアガイド装置が実際に使用され
る現場において、案内レールをベッドに十分な真直度を
もって位置決めしボルト止めしてから、案内レールの取
付け面の反対面(すなわちレール上面)に開口している
貫通孔から嫌気性接着剤を注入して案内レール底面の凹
部に充填する。充填された嫌気性接着剤は、案内レール
とベッドの被取付け面との間に密閉され、空気と遮断さ
れて硬化する。その接着力と取付けボルトの緊締力と
で、案内レールはベッドに強固に且つ十分な真直度をも
って固定される。そのため、上記従来の種々の問題点無
しに横ずれを完全に防止することができる。
請求項2に係る本考案によれば、接着剤充填孔と空気
抜け孔との複数の貫通孔を設けたことにより、空気抜け
孔から凹部の空気を追い出しながら接着剤が容易に注入
できるとともに、確実に凹部内に充填される。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。
第1図は第1の実施例を示し、案内レール1の取付け
面1c(すなわち底面)を上にした斜視図である。両側面
1bにボール転動溝11を有する案内レール1には、レール
上面1aからレール底面1cに貫通するレール取付けボルト
B1の挿通孔13が、軸方向に間隔を隔てて複数個設けられ
ている。それらのボルト挿通孔13の間に、横ずれ防止装
置として嫌気性接着剤の充填用凹部14が設けられてい
る。この凹部14は長円形で、深さ0.1〜0.5mm程度にきわ
めく浅く形成されている。そして、凹部14の中心に接着
剤充填孔である貫通孔15が開口している。この貫通孔15
は、案内レール1の取付け面の反対面であるレール上面
1aから案内レール1を貫通してレール底面1cの凹部14に
連通している。
凹部14内には、案内レール1をベッドBに取付けた後
に、嫌気性接着剤が貫通孔15を通して充填される。その
嫌気性接着剤としては、例えばテトラエチレングリコー
ルジメタクリレート等が好適に使用できる。特に本実施
例の場合は、流動性の良い粘度1200cps(25℃)以下の
ものが望ましい。
嫌気性接着剤は空気に触れている限り硬化しないか
ら、案内レール1を取付けた後に凹部14に充填すること
ができる。
案内レールの取付け作業は、実際にリニアガイド装置
が使用される場所で行われる。そのとき、凹部14に嫌気
性接着剤を充填する前に、案内レール1の底面1cをベッ
ドBの所定位置に置き、測定器具等を使用して案内レー
ル1の真直度を十分に確保して位置決めし、取付けボル
トB1を締付けて案内レール1をベットBに固定する。そ
の後に、嫌気性接着剤をレール上面1aに開口する接着剤
充填孔すなわち貫通孔15から注射器の針を差し込んで注
入して、凹部14に充填する。レール底面1cの平面部はベ
ットBの平滑面に密着しており、凹部14内の嫌気性接着
剤は気密に密閉されて空気との接触が遮断されるため急
速に硬化して、案内レール1をベットB上に強固に固着
する。
凹部14及び貫通孔15を設けずに、単に案内レール1の
底面1cに嫌気性接着剤を塗布した場合は、案内レールの
底面1cをベッド面に乗せた途端に接着剤が広がってボル
ト挿通孔13にまではみ出し、これに螺合されるボルトB1
を固着させてしまうおそれがある。これに対して、本実
施例の場合は取付けボルトB1を締めつけて案内レールを
固定した後に、案内レール1の上面1aに開口している貫
通孔15から嫌気性接着剤を凹部14に充填用のするから、
そのような不具合は完全に防止できる。
案内レール1は、ボルトB1の締付けによりレル底面1c
に作用する摩擦力に加えて、硬化した嫌気性接着剤の接
着力でベッドB上に固定され、たとえ衝撃力が加えられ
ても横ずれすることはない。
かくして、本実施例によれば、横ずれ防止のためベッ
ドBに難しい加工が要求される段差Dを設ける必要もな
く、また、横押し手段の部材を製作したり、その取付け
ボルト用の多数のタップ穴をベッドBに加工する必要も
なく、しかもリニアガイド装置の設置現場で実際に使用
される環境と同じ条件下で、格別のコストを必要とせず
に、案内レールをベッドに強固に且つ十分な取付け精度
をもって固定できるから、軸方向送り精度の高いリニア
ガイド装置が容易に且つ確実に提供できる。
第2図には第2の実施例を示す。
この実施例は、前記第1実施例の接着剤充填孔である
貫通孔15に加えて、案内レールの底面1cに設けた凹部14
のなるべく端に寄せた箇所から案内レールの上面1aに貫
通する空気抜孔15aを併設したもので、つまり一箇所の
凹部14につき複数本の貫通孔を設けてある。
この場合は、ベッドBの所定位置に案内レール1を固
定した後に、嫌気性接着剤を案内レール底面の凹部14内
に充填するにあたり、凹部14内の空気が空気抜孔15aか
ら自然に追い出されるから、貫通孔15から接着剤をより
容易に注入できるという利点がある。
なお、上記各実施例において、嫌気性接着剤充填用の
凹部14は長円形としたが、これに限定されものではな
く、その他の任意の形状であって良い。
また、リニアガイド装置は、図示のものに限らない。
例えば、案内レール上にスライダが跨架されたタイプで
はなく、凹型の案内レール内にスライダが遊嵌されるタ
イプのものであっても良い。更に、例えば案内レールと
スライダとの天地を逆にしてスライダをベッドに取付
け、案内レールをテーブルに取付けるような場合にも適
用できる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案によれば、案内レール
をベッドに取付けボルトで固定した後、案内レールの上
面に開口している貫通孔から凹部に嫌気性接着剤を注入
してレール底面の凹部に充填し、その接着力とボルトの
締付け力とで案内レールをベッドに強固に固定するもの
としたため、ベッドに段差Dの難しい加工を施すことな
く、また格別に横押し部材を製作したりその取付けボル
ト用の多数のタップ穴をベッドに加工したりすることな
しに、リニアガイド装置の使用現場で使用状態と同じ環
境のもとに案内レールをベッドに強固に且つ十分な取付
け精度をもって容易に且つボルトを接着剤で固着させて
しまうおそれなく確実に固定できて、軸方向送り精度の
高いリニアガイド装置が安価に提供できるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例の案内レールの底面を上
にして示す斜視図、第2図は第2の実施例の要部を断面
で示す部分斜視図、第3図は従来のリニアガイド装置を
ベッドに取り付けた部分斜視図、第4図(a),
(b),(c),(d),(e)はそれぞれ従来のリニ
アガイド装置における横ずれ防止装置を示す正面図であ
る。 1……案内レール、2……スライダ、14……凹部、15…
…貫通孔、15a……貫通孔。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸方向に延びる案内レールと、これに相対
    移動可能に遊嵌されたスライダとを備え、案内レールは
    ベッドへの取付け面を有しているリニアガイド装置の横
    ずれ防止装置であって、 前記案内レールの取付け面に、凹部と、前記案内レール
    の取付け面の反対面より当該凹部に通じる一つの貫通孔
    とを設け、その貫通孔を経て前記凹部に嫌気性接着剤を
    充填するようにしたことを特徴とするリニアガイド装置
    の横ずれ防止装置。
  2. 【請求項2】前記案内レールの取付け面の反対面より前
    記凹部に通じる貫通孔を複数設けたことを特徴とする請
    求項1記載のリニアガイド装置の横ずれ防止装置。
JP1990094912U 1990-09-10 1990-09-10 リニアガイド装置の横ずれ防止装置 Expired - Lifetime JP2551589Y2 (ja)

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US4750457A (en) * 1986-12-02 1988-06-14 Loctite Corporation Automobile engine cup plug and assembly method
JPH0619853Y2 (ja) * 1988-04-12 1994-05-25 日本精工株式会社 横押し装置付リニアガイド装置

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