JP2551588B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2551588B2
JP2551588B2 JP62148364A JP14836487A JP2551588B2 JP 2551588 B2 JP2551588 B2 JP 2551588B2 JP 62148364 A JP62148364 A JP 62148364A JP 14836487 A JP14836487 A JP 14836487A JP 2551588 B2 JP2551588 B2 JP 2551588B2
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/24Devices purely for ventilating or where the heating or cooling is irrelevant
    • B60H1/247Disposition of several air-diffusers in a vehicle for ventilation-air circulation in a vehicle cabin

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  • Thermal Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、フロントエアミックスドアの開度に基づい
て前席吹出口から吹出される吹出温度を制御するととも
に、後席側へ導入する空気の温度をリアエアミックスド
アの開度に応じて設定する車両用空調装置に関する。
(従来の技術) 従来の車両用空調装置は、吹出温度を調整するための
エアミックスドアをフロント側用及びリア側用として夫
々に設けており、この夫々のエアミックスドアの開度を
調整することにより、前席側及び後席側の各吹出口から
吹出される吹出口温度を調整するようにしていた(特開
昭58−216420)。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、このような従来の車両用空調装置にあって
は、フロント側用及びリア側用として夫々設けられたエ
アミックスドアの開度を同一開度に設定し、このエアミ
ックスドアの開度に応じてヒータコアを通過する空気の
量を調整している。このときフロント側がバイレベルモ
ードのときは、ベント吹出口からの吹出温度をフット吹
出口からの吹出温度より低くして、いわゆる頭寒足熱の
効果を得るようにしている。
しかしながら、このような状況で、リア側の吹出口か
ら風を吹出そうとするとヒータコアからリア側の吹出口
までのダクトが長いため、ダクト通過中にヒータコアを
通過した空気と通過しない空気が完全に混合されるとと
もに、後席側の吹出口に到達するまでのあいだに冷やさ
れてしまい、この結果、リア側の吹出口から吹出される
空気温度が前席側の吹出口から吹出される空気温度より
低くなってしまうという問題が考えられた。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、バイ
レベルモード時において後席側の吹出口から吹出される
吹出温度をも考慮して最適な温度制御を実行し、車室内
での快適性を向上することを目的とする。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために本発明が提供する手段は、
第1図に示すように、フロントエアミックスドア35の開
度をホット側(P5)とコールド側(P4)のあいだの任意
の位置に調整して前席吹出口11から吹出される吹出温度
を制御するとともに、リアエアミックスドア36の開度に
相応する温度の空気を後席側へ導入する車両用空調装置
において、前記フロントエアミックスドア35及び前記リ
アエアミックスドア36方向に共通に空気を送風するブロ
アファン25と、リアダクト内を送風される空気の抵抗を
増減するセパレートドア48と、前記前席吹出口がバイレ
ベルモードのときに、前記ブロアファン25の送風量を増
加するように補正するとともに、前記リアエアミックス
ドア36の開度を前記フロントエアミックスドア35の開度
よりホット側に補正する補正手段15と、を設け、バイレ
ベルモードのときには、セパレートドア48によりリアダ
クト内の空気抵抗を増加させ、後席吹出口からの風量を
抑えるように制御することを特徴とする。
(作用) 本発明の車両用空調装置においては、前席吹出口モー
ドがバイレベルモードのときに、ブロアファン25の送風
量を増加するように補正し、リアエアミックスドア36の
開度をフロントエアミックスドア35の開度よりホット側
に補正し、セパレートドアによりリアダクト内の空気抵
抗を増加させ、後席吹出口からの風量を抑えるように制
御することにより、後席吹出口から吹出される吹出温度
が低く感じられることを防止する。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基いて詳細に説明す
る。
第2図は本発明の全体構成図である。
先ず、第2図を参照して本発明の全体構成を説明す
る。
先ず、空調ユニット21を説明すると、空調ユニット21
にはフレッシュエア通流口22およびリサーキユレーショ
ンエアー通流口23が設けられている。24はインテークド
アであり、インテークドア24がポジションP1の位置にあ
る場合にはフレッシュエアー通流口22が閉じられると共
に、リサーキュレーションエアー通流口23が全開され
る。また逆にインテークドア24がポジションP3の位置に
存在する場合には、リサーキュレーションエアー通流口
23が閉じられると共に、フレッシュエアー通流口22が全
開される。したがって、インテークドア24がポジション
P3に存在する場合には、外気即ちフレッシュエアーのみ
が空調ユニット21に取込まれ、インテークドア24がポジ
ションP1に存在する場合には車室内空気のみが取込まれ
る。更にインテークドア24がポジションP2に存在する場
合には、フレッシュエアーと車室内空気が共に空調ユニ
ット21内に取込まれる。M1は、インテークドア24の開度
を制御するアクチュエータモータである。25はブロアフ
ァンであり、フレッシュエアー通流口22若しくはリサキ
ュレーションエアー通流口23から流入した空気を強制的
にエバポレータ26に吹き付ける。エバポレータ26内の冷
媒はコンプレッサ27に与えられる。コンプレッサ27に取
付けたプーリー28とエンジン31に固定されたプーリー30
との間にはベルト29が掛け回されており、後で説明する
フロント制御装置61からの制御信号に基いてコンプレッ
サ27のマグネットクラッチをオンすることにより、エン
ジン31の駆動力がベルト29を介してコンプレッサ27に与
えられる。コンプレッサ27で高温且つ高圧の気体に変換
された冷媒はコンデンサ32で凝縮される。33はリキッド
タンクであり、コンデンサン32で液化された冷媒を貯留
する。34は膨張弁であり、弁開度を調整することによ
り、リキッドタンク33側とエバポレータ26側の圧力差を
生じさせる。エバポレータ26はブロワファン25からの送
風が吹き付けられると、エバポレータ26内の冷媒が気化
して気化熱を奪うことから周囲の温度、即ち、ブロアフ
ァン25から吹き付けられる風を冷却する。37はヒータコ
アであり、ヒータコア37の全面にフロントエアーミック
スドア35とリヤエアーミックスドア36が配置されてい
る。ヒータコア37にはエンジン31からの冷却水が与えら
れており、この冷却水の温度はエンジン31の温度上昇に
応じて上昇する。フロントエアーミックスドア35がポジ
ションP4に存在する場合には、エバポレータ26で冷却さ
れたエアーがヒータコア37を通過することなく、そのま
ま吹出口へ導かれる。また、フロントエアミックスドア
35がポジションP5に存在する場合には、エバポレータ26
で冷却されたエアーがヒータコア37を通過することによ
り、吹出口から吹き出されるエアーの温度が上昇する。
したがってフロントエアーミックスドア35の開度に応じ
てヒータコア37を通過するエアーの量が変化し吹出口か
ら吹出される温度を調整することができる。同様にリア
エアミックスドア36がポジションP6に存在する場合には
エバポレータ26で冷却されたエアーがヒータコア37を通
過することなくそのままリアの吹出口から吹き出され
る。また、リアエアミックスドア36がポジションP7に存
在する場合には、エバポレータ26で冷却されたエアーが
全てヒータコア37を通過することにより、リアの吹出口
から吹出されるエアーの温度が上昇する。したがって、
リアエアミックスドア36の開度に応じてヒータコア37を
通過するエアーの量が変化することから、リア部の吹出
口から吹出されるエアーの温度を調整することができ
る。M2はフロントエアーミックスドア35の開度を制御す
るアクチュエータモータであり、M3はリアエアーミック
スドア36の開度を制御するアクチュエータモータであ
る。
40はフロントデフロスタ吹出口であり、このフロント
デフロスタ吹出口40にはフロントデフロスタドア41が設
けられている。また、フロントベント吹出口42にはフロ
ントベントドア43が設けられると共に、フロントフット
吹出口44にはフロントフットドア45が設けられている。
これら3つのドア即ち、フロントデフロスタドア41、フ
ロントベントドア43およびフロントフットドア45のそれ
ぞれはアクチュエータモータM6により関連して制御され
る。フロントデフロスタドア41がポジションP10に存在
する場合には、フロントデフロスタ吹出口40から吹出さ
れるエアの量が最大であり、フロントデフロスタドア41
がポジションP9に存在する場合にはフロントデフロスタ
吹出口40から吹出されるエアーの量が減少し、更にフロ
ントデフロスタドア41がポジションP8に存在する場合に
はフロントデフロスタ吹出口40から吹出されるエアーが
遮断される。また、フロントベントドア43がポジション
P11に存在する場合には、フロントベント吹き出し口42
から吹出されるエアーが遮断されると共に、フロントベ
ントドア43がP12に存在する場合にはフロントベント吹
出口42からエアーが吹出される。更に、フロントフット
ドア45がポジションP13に存在する場合には、フロント
フット吹出口44から吹出されるエアーが遮断されると共
に、フロントフットドア45がポジションP14に存在する
場合にはフロントフット吹出口44からエアーが吹出され
る。
フロント部とリア部との間に通流口46が開口され、こ
の通流口にはセパレートドア47が設けられている。また
セパレートドア47の下流に風量制御ドア48が設けられて
おり、このセパーレートドア47および風量制御ドア48は
関連してアクチュエータモータM4で制御される。即ち、
セパレートドア47がポジションP15に存在する場合に
は、通流口46を遮蔽してエアーをリア部に導く。また、
セパレートドア47がポジションP16に存在する場合に
は、エバポレータ26およびヒータコア37を通過した全て
のエアーがフロント部に導かれる。風量制御ドア48に
は、複数の穴が設けられており、風量制御ドア48がポジ
ションP17に存在する場合には、リア部の吹出し口から
吹出されるエアーの量が減少する。上下切換ドア52はア
クチュエータモータM5で制御される。即ち、上下切換ド
ア52がポジションP20に存在する場合にはリアベント吹
出口50を遮蔽すると共に、リアフット吹出口51からエア
ーを吹出す。また、上下切換ドア52がポジションP21に
存在する場合には、リアベント吹出し口50およびリアフ
ット吹出口51の双方からエアーを吹出す。更に上下切換
ドア52がポジションP22に存在する場合には、リアフッ
ト吹出し口51を閉鎖すると共に、リアベント吹出口50か
らエアーを吹出す。
次に第3図を参照してクーラユニット21を更に詳細に
説明する。
第3図(イ)はクーラユニット21に設けられたそれぞ
れの吹出口およびこれらの吹出口に設けられた各種ドア
の配置構成を示す斜視図、第3(ロ)は第3図(イ)の
a−a線に沿う断面図、第3図(ハ)は、第3図(イ)
の側面図でありアクチュエータモータおよびこのアクチ
ュエータモータに接続されるリンクの配置を示す。
第3図(イ)および(ハ)に示すように、デフロスタ
ドア41にはリンク72が固定され、フロントベントドア43
にはリンク73が固定され、フロントフットドア45にはリ
ンク74が固定されている。これらのリンク72、73および
74のそれぞれは一枚のリンク盤71に係止されている。ア
クチュエータモータM6の駆動力でリンク盤71を回転させ
ることにより、フロントデフロスタドア41、フロントベ
ントドア43およびフロントフットドア45を連関して制御
する。即ち、後で説明するフロント制御装置61からの制
御指令に基いてアクチュエータモータM6が駆動し、フロ
ントデフロスタドア41、フロントベントドア43およびフ
ロントフットドア45を連関して制御することにより、ベ
ントモード、バイレベルモード、ヒートモードおよびデ
フロスタモードに設定する。
具体的に説明すると、第3図(ロ)に示すように、ベ
ントモードではフロントベントドア43をポジションP12
に制御してフロントベント吹出し口42からだけエアー吹
出す。また、バイレベルモードではフロンドベントドア
43を開放状態すなわち、ポジションP12に制御すると共
に、フロントフットドア45を解放状態、即ち、ポジショ
ンP14に制御することにより、フロントベント吹出口42
およびフロントフット吹出口44の双方からエアーを吹出
す。ヒートモードでは、フロントフットドア45を開放状
態即ち、ポジションP14に制御すると共に、フロントデ
フロスタドア41を開放状態即ちP9若しくはP10に制御す
ることにより、フロントフット吹出口44およびフロント
デフロスタ吹出口40からエアーをそれぞれ吹出す。次に
デフロスタモードでは、フロントデフロスタドア41を全
開の状態、即ち、P10に制御することにより、フロント
デフロスタ40からだけエアーを吹き出す。
次にセパトレートドア47および風量制御ドア48の開閉
制御を説明する。
第3図(イ)および(ハ)に示すように、一枚のリン
グ盤71に対してセパレートドア47および風量制御ドア48
が固定されており、アクチュエータモータM4の駆動力で
リンク盤76を回転させることにより、セパレートドア47
および風量制御ドア48を連関して制御する。即ち、後で
説明するリア制御装置65の制御指令に基いてアクチュエ
ータモータM4を駆動し、セパレートドア47および風量制
御ドア48を開閉制御することにより、全開モード、半開
モードおよび全閉モードに設定する。
具体的に説明すると、第3図(ロ)に示すように、全
開モードではセパレートドア47をポジションP15に制御
して通流口46を閉鎖すると共に風量制御ドア48をポジシ
ョンP18に制御することにより、リア部に対するエアー
を通流口77を開いて送り出す。また、半開モードでは、
セパレートドア47をポシジションP15に制御して通流口4
6を閉鎖すると共に、風量制御ドア48をポジションP17に
制御することにより、リア部のダクト内に所定の抵抗を
もたせ、リア部に対するエアの吹き出し量を制御する。
また、全閉モードでは、セパレートドア47をポジション
P16に制御することにより、リア部に対するエアーの吹
き出しを遮断すると共に、通流口46を開放して全てのエ
アーをフロント側に導く。
次に第4図および第5図を参照してリア部の吹出口お
よび上下切換ドアの開閉制御を詳細に説明する。
第4図は第2図に示したリア吹出部の側面図、第5図
は第4図のb−b線に沿う断面図である。
第4図および第5図に示すように、車両の運転席と助
手席との中央に位置するセンターコンソール81の近傍か
らダクト80を導いてリアベント吹出口50を設けており、
後の座席に着座する搭乗者の胸元に向けてリアベント吹
出口50よりエアーを吹き出す。また運転席および助手席
のそれぞれの下側からダクト84を引き出して一対のリア
フット吹出口51aおよび51bを設けており、それぞれのリ
アフット吹出口51aおよび51bから後の座席に着座する搭
乗者の足元に向けてエアーを吹出す。また、加湿器82が
設けられており、車室内の空気を加湿器82を通すことに
より、車室内に水蒸気83が放射され、車室内の空気を浄
化すると共に、車室内の湿度を調整する。
次に風量制御ドア48の下流側に設けられる上下切換ド
アの切換動作について説明する。
第5図に示すようにソレノイド86プランジャーの先端
に開閉棒87を固定しており、プランジャーが上流側に押
し出されることにより、開閉棒87を上流側に移動させ、
一対の上下切換ドア52aおよび52bを連動して制御する。
この一対の上下切換ドア52aおよび52bを連動して制御す
ることにより、エアーの吹出口モードを上モード、上下
モードおよび下モードに設定する。
具体的に説明すると、上モードでは、一対の上下切換
ドア52aおよび52bをそれぞれポジションP22に制御する
ことにより、一対のリアフット吹出口51aおよび51bから
のエアーの吹出しを禁止してリアベント吹出口50からだ
けエアーを吹出させる。また上下モードでは、一対の上
下切換とオア52aおよび52bをそれぞれポジションP21に
制御して一対のリアフット吹出口51a、51bおよびリアベ
ント吹出口50のそれぞれからエアーを吹出される。ま
た、下モードにおいては、一対の上下切換ドア52aおよ
び52bをポジションP20へ制御することにより、リアベン
ト吹出口50からのエアーの吹出しを禁止して、一対のリ
アフット吹出口51aおよび51bからエアーを吹出させる。
再び、第2図を参照するに、フロント制御装置61には
マイクロコンピュータを備えており、種々の入力信号に
基いて制御指令を出力する。
先ず、フロント制御装置61に対する入力信号を説明す
ると、フロント制御装置61には、フォトトランジスタを
用いた日射量センサ67からの日射量データ、サーミスタ
を用いた外気温センサ68からの外気温データ、エバポレ
ータ26の下流側に設けられたサーミスタを用いた吸込温
センサ69からの吸込温データおよびエンジンの冷却水の
通路に設けられた水温センサ70からの水温データのそれ
ぞれを入力する。62はフロントコントロールパネルであ
り、フロントコントロールパネル62には設定温度表示器
63および室内温度センサ64を設けており、設定温度表示
器63からの設定温度信号および室内温度センサ64からの
室内温度データのそれぞれをフロント制御装置61に出力
する。
次にフロント制御装置61から出力される制御指令につ
いて説明する。
先ず、フロント制御装置61からはコンプレッサ27に対
してマグネットリレーを駆動するための制御指令が与え
られる。また、フロント制御装置61はブロアファン25に
対して制御指令を出力する。更にフロント制御装置61は
アクチュエータモータM1、M2およびM6のそれぞれに対し
て制御指令を出力する。
次にリア制御装置65について説明する。
リア制御装置65は後で説明するリアコントロールパネ
ル66からの信号が与えられると共に、フロントコントロ
ールパネル62からの信号が与えられる。またリア制御装
置65はエバポレータ26の下流側に設置した吸込温センサ
69からの吸込温データが与えられる。更にリア制御装置
65は、アクチュエータモータM3、M4およびM5のそれぞれ
に対して制御指令を出力する。
第6図は第2図に示したフロント制御装置を周辺装置
と共に示した回路図である。
第6図を参照してフロント制御装置を更に詳細に説明
する。
第6図おいて、101はマイクロコンピューターであ
り、マイクロコンピュータ101に対して電源回路102から
の定電圧が供給される。103はブロアファン用の積分回
路等を内蔵したブロアファン制御回路であり、このブロ
アファン制御回路103はブロアファン25に対して制御指
令を出力すると共に、ブロアファン25からのフィードバ
ッグ信号を入力する。104は出力回路であり、コンプレ
ッサー27のマグネットクラッチへの通電を制御するコン
プレッサ用リレーに対して制御指令を出力する。またマ
イクロコンピュータ101はドライブ回路106に対して制御
指令を出力する。このドライブ回路106はアクチュエー
タモータM6に接続されており、アクチュエータモータM6
を駆動する。このアクチュエータモータM6はエンコーダ
ー107に接続されており、エンコーダ107からのフィード
バック信号を入力回路108を介してマイクロコンピュー
タ101に与える。またマイクロコンピュータ101は出力回
路109を介してインテークドアのアクチュエータモータM
1に制御指令を出力する。110は入力回路、112はアナロ
グ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータであ
り、この入力回路110およびA/Dコンパータ112を介して
種々のセンサからの信号がマイクロコンピュータ101に
取込まれる。
具体的に説明すると、室内温センサ64からの室内温度
データ、外気温センサ68からの外気温データ、吸込温セ
ンサ69からの吸込み温度データ、エンジンの水温センサ
70からのエンジン水温データ、日射センサ67からの日射
量データおよびフロントエアーミックスドア開度センサ
71からの実開度データのそれぞれが入力回路110に与え
られる。また、後で説明する後席エアコン操作部131か
らの信号および急加速時のキックダウンスイッチ信号の
それぞれを入力回路113を介してマイクロコンピュータ1
01に与える。
第7図は第2図に示したフロントコントロールパネル
の説明図である。
第7図に示すようにフロントコントロールパネル62は
後席エアコン操作部131と前席エアコン操作部132から形
成される。後席エアコン操作部131は後席を優先的に暖
房するための後席優先暖房スイッチ133と、後席のベン
チレーションを行なうための後席ベントスイッチ134
と、空気洗浄器(ピュアトロン)及び後席の加湿器82を
駆動するためのピアトロンスイッチ135を備えている。1
41はファンスイッチであり、ファンスイッチ141を操作
するとフロアファン25が操作された回数に対応して駆動
される。142は吹出口選択スイッチであり、この吹出口
選択スイッチ142を操作することにより、吹出口モード
がベントモード、バイレベルモード、シートモードの順
序で順次切換わる。143はデフスイッチであり、このデ
フスイッチ143を操作することにより強制的にデフロス
タモードに設定される。144aおよび144bは温度設定スイ
ッチであり、温度設定スイッチ144aを操作することによ
り、設定温度が下降する。逆に温度設定スイッチ144bを
操作することにより、設定温度が上昇する。この温度設
定スイッチ144aまたは144bの操作により設定された設定
温度は表示部137で表示される。145aおよび145bはイン
テークドアスイッチであり、インテークドアスイッチ14
5aを操作すると、フレッシュエアーモードに設定され、
外気が車内に取込まれる。またインテークドアスイッチ
145bを操作すると、リサーキュレーションモードに設定
され、車室内の空気が循環される。146は室内温センサ
が車室内の空気を取り入れるための窓である。138はオ
フスイッチであり、このオフスイッチ138を操作する
と、コンプレッサ27およびブロアファン25がオフする。
139はオートヒータスイッチであり、オートヒータスイ
ッチ139を操作すると、ブロアファン25のみがオンす
る。140はオートエアコンスイッチであり、オートエア
コンスイッチ140を操作すると、コンブレッサ27および
ブロアファン25をはじめ、全てのアクチュエータが自動
的に駆動される。
第8図は第2図に示したリア制御装置65を周辺装置と
共に示した回路図である。
第8図を参照してリア制御装置65を更に詳細に説明す
る。
第8図において107は吹出口エンコーダであり、フロ
ントの吹出口モードに応じた3ビットの信号が出力さ
れ、この吹出口エンコーダ107からの3ビットの信号は
フロント制御装置61およびリア制御装置65に与えられ
る。203なセパレートアクチュエータであり、ポジショ
ンスイッチ204とアクチュエータモータM4で形成され
る。リア制御装置65は全開信号、半開信号および全閉信
号をポジションスイッチ204に与えると共に、このポジ
ションスイッチ204からの閉方向の信号および開方向の
信号をリア制御装置65にフィードバックする。リア制御
装置65はアクチュエータモータM4に対して制御指令を出
力する。205はアクチュエータモータM5を内蔵した上下
切換アクチュエータであり、この上下切換アクチュエー
タ205に対してリア制御装置65からの上モード、上下モ
ードおよび下モードのそれぞれの制御指令が与えられ
る。206はアクチュエータモータM3を備えたリアエアー
ミックスアクチュエータであり、このアクチュエータモ
ータM3に対してリア制御装置65からの制御指令が与えら
れる。また、リアエアーミックスドア36の実開度信号が
RRPBR信号としてリア制御装置65にフィードバックされ
る。213はモータMを備えたピュアトロン装置である。2
11はピュアトロン装置213を弱く稼働させるためのリレ
ーであり、212はピュアトロン装置213を強力に稼働させ
るためのリレーである。また、フロントエアミックスド
ア35の実開度信号および吸込温センサ69の吸込温データ
がリア制御装置65に与えらる。またリア制御装置65はフ
ロントコントロールパネル62と接続されており、このフ
ロントコントロールパネル62には後席優先暖房スイッチ
133、後席ベントスイッチ134およびピュアトロンスイッ
チ135が設けられている。また、フロントコントロール
パネル62には複数のLEDで形成される表示部137が設けら
れる。
第9図は第2図および第8図に示したリアコントロー
ルパネル66の説明図である。
第9図に示すように、リアコントロールパネル66には
複数の操作スイッチが設けられる。具体的に説明する
と、231は後席の設定温度を微調整するための後席設定
スイッチであり、232は後席のベンチレーションを行な
うための後席ベントスイッチである。また、233は後席
のピァトロン装置を駆動させるためのピュアトロンスイ
ッチである。234は複数のLEDで形成され、ピュアトロン
装置の強または弱若しくは後席のベントモード等を表示
する。
次に、本発明の動作を説明する。
第10図は第6図のフロント制御装置61の基本制御を示
したフローチャートである。
第10図においてステップ900では初期設定しており、
通常のオートエアコンモードにおいては、設定温度を25
℃に初期設定する。ステップ1000では各センサからのデ
ータ情報を入力する。
これらの各センサのデータ情報を具体的に説明する
と、設定温度TPTCはフロントコントロールパネル62から
与えられる。車室内温度TINCは室内温度センサ64から与
えられる外気温度TAMBは外気温センサ68から与えられ
る。吸込温度TINTは吸込温センサ69から与えられる。エ
ンジン水温TWは水温センサ70から与えられる。また、日
射量QSUNは日射量センサ67から与えられる。
次にステップ1100では外気温センサ68からの外気温デ
ータの値を他の熱源からの影響を除き、現実の外気温度
に相当した値に処理する。次にステップ1200では日射量
センサ67からの日射量データを以降の換算に適した値に
処理する。ステップ1300ではフロントコントロールパネ
ル62で設定された設定温度を外気温度に応じて補正す
る。ステップ1400ではエアーミックスドア35のドア開度
を算出する。ステップ1500ではコンプレッサの従動を制
御する。ステップ1600ではフロントの吹出口を制御す
る。ステップ1700では吸込口、即ち、フレッシュエアー
通流口22およびリサキュレーションエア通流口23の開閉
を制御する。ステップ1800ではブロアファン25を制御す
ることにより、吹出口のエアーの風量を制御する。
第11図は第10図の外気温センサ値処理(ステップ110
0)を詳細に説明するフローチャートである。
第11図においてステップ1111ではイグニッションスイ
ッチがオフからオン状態にされたことに伴う1回目のデ
ータの入力を監視しており、この1回目のデータが入力
されると、ステップ1111からステップ1112へ進む。ステ
ップ1112ではエンジン水温TWが50℃以下であるかどうか
を判別しており、長期間駐車した後のエンジンスタート
直後においては、エンジンがそれほど温っていないの
で、ステップ1112からステップ1113へ進む。ステップ11
13では外気温センサ68から与えられる外気温度TAMBを温
度パラメータTAとして設定する。次にステップ1114では
外気温度TAMBが−20℃以下であるかどうかを判別してお
り、外気温TAMBが−20℃以上である場合にはステップ11
14からステップ1124へ進む。ステップ1124では設定した
温度パラメータTAの値が外気温度TAMBの値以下であるか
どうかを判別しており、外気温が上昇している場合、即
ち、パラメータTAの値が外気温度TAMB以下である場合に
はステップ1124からステップ1126に進む。即ち、ステッ
プ1126はエンジンスタート直後においては、エンジンの
放熱によって外気温センサを設置したエンジンルーム内
の温度が現実の外気温度にかかわらず急激に上昇するこ
とから、このような一時的且つ急激な温度上昇に対して
遅延をもたせている。具体的に説明すると、例えば、温
度パラメータTAが初期の外気温度TAMBに対して1分間当
り0.2℃づつ上昇するような特性に変換する。ステップ1
115ではステップ1126で変換した緩かな上昇特性を温度
パラメータTAを外気温データTAMとして格納し、以降こ
の外気温データTAMを種々の演算に用いる。
次に、例えばガソリンスタンド等で給油のために一時
的にエンジンを停止した後に再びエンジンを始動させた
状況での動作について説明する。
エンジンを再始動させた場合にはステップ1111からス
テップ1112へ進む。エンジンの再始動直後は、エンジン
が未だ冷えておらずエンジン水温TWが50℃以上である場
合が多く、ステップ1112からステップ1123へ進む。ステ
ップ1123では前回記憶した外気温データTAMの値を温度
パラメータTAとして設定し、以降前述した処理と同様な
処理が行なわれる。このような一時的にエンジンを停止
させた状況においては、エンジンルーム内はエンジンの
余熱によって、現実の外気温度に比べかなり高温になっ
ており、外気温センサ68が正確に現実の外気温度を検出
することができない。そこで、エンジン水温TWがエンジ
ンルーム内の温度に影響を与え得る値を越えるときは、
温度パラメータに前回記憶した値を用いるようにし、不
適当な空調制御がなされるのを防止している。
次に、外気温センサからの信号線若しくはコネクタが
接触不良を起して、信号線若しくはコネクタが一時的に
断線した場合の動作を説明する。
外気温センサからの信号線若しくはコネクタが一時的
に断線すると、CPU101の入力はハイインピーダンス状態
となりCPU101は外気温TAMBが最低温度である−30℃であ
ると判別してしまう。しかし、ステップ1114では外気温
TAMBが−20℃以下であることからステップ1114からステ
ップ1115へ進み、ステップ1126の遅延動作をキャンセル
する。このような一連の処理によって外気温の遅延動作
が長時間にわたってなされ、外気温が極低温であると長
時間誤確認されるのを防止している。
第12図は第10図の日射センサー値処理(ステップ120
0)を詳細に示したフローチャートである。
日射量センサ67はフォトトランジスタで形成されてお
り、このフォトトランジスタを流れる電流の値が日射量
に応じて増加することから、第12図のステップ1211に示
すように、フォトトランジスタを流れる電流値を所定時
間txにわたり積分する。この所定時間txにわたって積分
したQSUN′を日射量データとして設定する。
第13図は第10図の設定温補正(ステップ1300)を詳細
に示したフローチャートである。
第13図を参照して設定温補正を説明する。
ステップ1311では予め設定した特性に基いて補正する
値αを求めている。具体的に説明するとステップ1311の
グラフに示すように、外気温データTAMが20℃である場
合を中心として20℃を越える場合、例えば外気温データ
TAMが35℃である場合には補正値αを−1.5℃に設定する
と共に、逆に外気温データTAMが20℃を下回る場合、例
えば外気温データTAMが−20℃である場合には補正値α
の値を+4℃に設定する。ステップ1321では設定温TPTC
に対してステップ1311で求めた補正値αで補正する。こ
の補正された値TPTC′を設定温として実際の演算に用い
る。
第14図は第10図のエアミックスドアの制御開度算出
(ステップ1400)を詳細に示したフローチャートであ
る。
第14図を参照してエアミックスドアの開度の算出を詳
細に説明する。
ステップ1410で定数A、B、C、DおよびEのイニシ
ャライズを実行する。ステップ1420ではフロントエアミ
ックスドア開度センサ71からの実開度信号に基くエアミ
ックス開度Xを入力する。ステップ1430では後席ベント
スイッチ134又は232がオンされているかどうかを判別し
ており、後席ベントスイッチ134及び232がオフされてい
る場合には、ステップ1440において表1の(a)欄か
ら、以降の現在の熱量の演算に用いる定数F及びGを入
力したエアミックス開度Xに対応して取り込む。
また、逆にステップ1430において後席ベントスイッチ
134又は232がオンされている場合にはステップ1442にお
いて、表1の(b)欄から、定数F及びGを入力したエ
アミックス開度Xに対応して取り込む。ステップ1450で
は必要な吹出し温度の現在の吹出し温度との偏差値Sを
演算する。この偏差Sを演算するに際しては前回のステ
ップ1440若しくは1442で取り込まれた定数FおよびGの
値を用いる。ステップ1460ではステップ1450で演算した
偏差Sの値を判別しており、この偏差Sの値が所定値−
S0を下回る場合にはステップ1470へ進み、エアーミック
スドア35をコールド側即ち、ボイションP4側に制御す
る。逆に偏差Sの値が所定値+S0以上である場合にはス
テップ1474へ進み、エアーミックスドア35をホット側、
即ちポジションP5側へ制御する。また、ステップ1460に
おいて偏差Sの値が−S0から+S0の範囲内である場合に
は、ステップ1472へ進み、エアーミックスドア35のポジ
ションを現状のまま保持する。尚、表1において、
(a)に設定される定数F1、F2およびF3の値は(b)に
設定される定数F6、F7、F8のそれぞれ対応する値より小
さい値に設定されいてる。また同様に(a)に設定され
る定数G1、G2およびG3の値は、(b)に設定される定数
G6、G7、G8の対応する値よりもそれぞれ小さい値に設定
されている。
第15図は第10図のコンプレッサ制御(ステップ1500)
を詳細に示したフローチャートである。
第15図を参照してコンプレッサ制御を詳細に説明す
る。
ステップ1510ではブロアファン25がオンしているかど
うかを判別しており、ブロアファン25がオフしている場
合にはステップ1570へ進みコンプレッサ27をオフする。
また、ステップ1510でブロアファン25がオンしている場
合にはステップ1520へ進み、デフスイッチ143が操作さ
れているかどうかを判別する。即ち、デフスイッチ143
がオンされている場合には、ステップ1520からステップ
1540へ進む。ステップ1520においてデフスイッチ143が
オフされている場合には、ステップ1530へ進む。ステッ
プ1530ではエアコンスイッチが操作されているかどうか
を判別しており、エアコン装置がオフされている場合、
即ち、オフモードである場合にはステップ1530からステ
ップ1570へ進みコンプレッサ27をオフする。ステップ15
30においてエアコンスイッチがオンしている場合には、
ステップ1530からステップ1540に進む。ステップ1540で
は厳冬期等の外気温が低い場合にコンプレッサ27を保護
するための判断を実行する。
具体的に説明すると外気温データTAMの値が低下し所
定値TAM3以下になった場合にはステップ1540からステッ
プ1570へ進みコンプレッサ27をオフさせる。また、逆に
外気温TAMの値が上昇してTAM2以上に達した場合にはス
テップ1540からステップ1550へ進む。ステップ1550では
急加速時等におけるキックダウンスイッチがオンされた
かどうかを判別しており、キックダウンスイッチがオン
された場合にはステップ1570へ進みコンプレッサ27をオ
フさせる。また、ステップ1550でキックダウンスイッチ
がオン状態でない場合にはステップ1550からステップ15
60へ進みコンプレッサ27をオンさせる。
第16図は第10図の吹出口制御を詳細に示したフローチ
ャーチである。
第16図を参照して吹出口制御を詳細に説明する。
第16図においてステップ1611ではフロントコントロー
ルパネル62に設けたマニュアルスイッチ、即ち吹出口選
択スイッチ142が操作されたか否かを判別しており、マ
ニュアルスイッチが操作された場合にはステップ1611か
らステップ1613へ進む。ステップ1613ではベントモード
か否かを判別しており、ベントモードである場合にはス
テップ1615へ進み、アクチュエータモータM6に対しフロ
ントベントドア43を開放するような信号を出力する。ス
テップ1613でベントモードでない場合は、ステップ1617
へ進み、バイレベルモードであるかどうかを判別する。
ステップ1617でバイレベルモードであることを判別する
と、ステップ1617からステップ1625へ進む。ステップ16
25ではコンプレッサ27が動作しているかどうかを判別し
ており、コンプレッサ27がオンしている場合にはステッ
プ1625からステップ1627へ進み、バイレベルモード1に
設定する。即ち、フロントベントドア43およびフロント
フットドア45をそれぞれ開放する。ステップ1625でコン
プレッサ27がオフしている場合にはステップ1625からス
テップ1629へ進み、バイレベルモード2へ設定する。即
ち、フロントベントドア43、フロントフットドア45およ
びフロントデフロスタドア41をそれぞれを開放する。
次にベントモードでもなくまたバイレベルモードでも
ない場合にはステップ1617からステップ1619へ進む。ス
テップ1619ではヒートモードであるかどうかを判別して
おり、ヒートモードである場合にはステップ1619から16
23へ進み、デフフットモード1に設定する。このデフフ
ットモード1では、フロントデフロスタドア41をポジシ
ョンP9に設定すると共に、フロントフットドア45をボジ
ションP14に設定する。したがって、このようなデフフ
ットモード1においては、フロントデフロスタ吹出口40
およびフロントフット吹出口44から吹出されるエアーの
量は例えば1対9の割合に設定される。
次にベントモードでもなくバイレベルモードでもなく
ヒートモードでもない場合には、ステップ1619からステ
ップ1621へ進み、デフロスタモードに設定する。即ち、
フロントデフロスタドア41をポジションP10に設定す
る。
次にステップ1611おいてマニュアルスイッチが操作さ
れていない状態、即ちオートエアコンモードである場合
には、ステップ1611からステップ1631へ進む。ステップ
1631では日射量データQSUNを読込む。続いてステップ16
33では日射量データQSUNの値に基いて吹出口のモードを
選択するための重み付け処理を実行する。
具体的に説明すると、ステップ1633に示すように、日
射量データQSUNの値が徐々に低下しQBカロリーに達する
までは重み付けSUの値を2に設定する。更に日射量デー
タの値が徐々に低下し0カロリーに達するまでは重み付
けSUの値を1に設定する。逆に日射量データQSUNの値が
増加する場合には、日射量データQSUNの値が0からQC
ロリーに達するまでは重み付けSUの値を0に設定する。
また、日射量データQSUNの値が更に増加し、QAに達する
までは重み付けSUの値を1に設定する。また日射量デー
タQSUNの値がQAカロリーより増加したときは、重み付け
SUの値を2に設定する。続いてステップ1635では前回の
ステップ1633で設定した重み付けSUの値を判別する。重
み付けSUの値が0である場合にはステップ1637を介して
ステップ1643へ進む。また、重み付けSUの値が1である
場合にはステップ1639を介してステップ1643へ進む。更
に重み付けSUの値が2である場合にはステップ1635から
ステップ1641を介してステップ1643へ進む。これらステ
ップ1637、1639および1641では定数H、I、JおよびK
の値を設定しており、重み付けSUの値に応じて定数Jお
よびKの値のみを変更設定する。尚、J1はJ0よりも大き
くJ2はJ1よりも大きな値としK1はK0よりも大きく、K2
K1よりも大きな値とする。ステップ1643では必要吹出し
温度XMの値を演算する。続いてステップ1645では前回の
ステップ1643で演算した必要吹出し温度XMの値に基いて
吹出口のモードを設定する。具体的に説明すると必要吹
出し温度XMの値が徐々に低下し、Jの値に達するまでは
ヒートモードに設定する。更に必要吹出し温度XMの値が
低下し、必要吹出し温度XMの値がHの値に達するまでは
バイレベルモードに設定する。また逆に必要吹出し温度
XMの値が徐々に増加する場合には、必要吹出し温度XMの
値がIの値に達するまではベントモードに設定する。ま
た必要吹出し温度XMの値がIの値からKの値の範囲であ
る場合にはバイレベルモードに設定する。更に必要吹出
し温度XMの値がKの値を越えたときはヒートモードに設
定する。従って、重み付けSUの値に応じてJ及びKの値
を変更することにより、ヒートモードとバイレベルモー
ドとの相互間のモード切換点を日射量に応じて変更す
る。ステップ1647では設定された吹出口モードがベント
モードであるかどうかを判別しており、ベントモードで
ある場合にはステップ1649へ進み、フロントベントドア
43を開放してフロントベント吹出口42からエアーを吹き
出す。またステップ1647でベントモードでない場合には
ステップ1651へ進み、バイレベルモードであるかどうか
を判別する。ステップ1651でバイレベルモードである場
合には、ステップ1653へ進み、コンプレッサ27が動作し
ているかどうかを判別する。ステップ1653でコンプレッ
サ27がオンしている場合にはステップ1653からステップ
1655へ進み、バイレベルモード1に設定する。即ち、フ
ロントベントドア43およびフロントフットドア45を開放
する。次にステップ1653においてコンプレッサ27がオフ
している場合には、ステップ1657へ進み、バイレベルモ
ード2へ設定する。即ち、フロントベントドア43、フロ
ントフットドア45およびフロントデフロスタドア41をそ
れぞれ開放する。
次にベントモードでもなくバイレベルモードでもない
場合には、ステップ1651からステップ1659へ進む。ステ
ップ1659では外気温データTAMの値に応じて複数のヒー
タモードの中から特定のヒータモード、例えばデフフッ
トモード1若しくはデフフットモード2を設定する。
具体的に説明すると、外気温データTAMの値が徐々に
低下し、T1の値(例えば−3℃)に達するまではデフフ
ットモード1に設定する。また、逆に外気温データTAM
の値が徐々に上昇する場合には、T0の値(例えば0℃)
に達するまではデフフットモード2へ設定する。更に、
外気温データTAMの値がT0を越える場合には、デフフッ
トモード1に設定する。
このデフフットモード1およびデフフットモード2を
具体的に説明すると、デフフットモード1では、フロン
トデフロスタドア41をポジションP9に設定するととも
に、フロントフットドア45をポジションP14に設定す
る。また、デフフットモード2では、フロントデフロス
タドア41をポジションP10に設定するとともに、フロン
トフットドア45とポジションP14に設定する。
従って、デフフットモード2とデフフットモード1に
おけるフロントデフロスタ吹出口40から吹出されるそれ
ぞれのエアの吹出量は、デフフットモード1の方が少く
なるように制御される。
第17図は第10図の吸込口制御(ステップ1700)を詳細
に示したフローチャートである。
第17図を参照して、吸込口制御を詳細に説明する。
第17図においステップ1711では、イグニッションスイ
ッチがオフからオンされたかどうかを判別しており、イ
グニッションスイッチがオンされた場合にはステップ17
71へ進み、インテークドア24を第2図のポジションP3に
してフレッシュモードに設定する。次に二回目以降のル
ーチンではステップ1711からステップ1721へ進み、デフ
スイッチ143が操作されたかどうかを判別しており、デ
フスイッチ143が操作された場合には、ステップ1721か
らステップ1771へ進み、フレッシュモードに設定する。
ステップ1721においてデフスイッチ143が操作されてい
ない場合には、ステップ1731へ進む。ステップ1731で
は、リサーキュレーションスイッチ、即ちインテークド
アスイッチ145aが操作されたかどうか判別しており、イ
ンテークドアスイッチ145aが操作された場合には、ステ
ップ1741へ進み、インテークドア24をポジションP1に設
定してリサーキュレーションエア通流口23からエアーを
取込む。即ち、リサーキュレーションモードに設定す
る。ステップ1731でリサーキュレーションモードスイッ
チ、即ちインテークドアスイッチ145aがオフされている
場合には、ステップ1731からステップ1751へ進む。ステ
ップ1751では、フレッシュモードスイッチ、即ちインテ
ークドアスイッチ145dが操作されたかどうかを判別して
おり、インテークドアスイッチ145bが操作された場合に
は、ステップ1771へ進みフレッシュモードに設定する。
また、ステップ1751でフレッシュモードスイッチがオフ
状態、即ちインテークドアスイッチ145bが操作されてい
ない場合には、ステップ1751からステップ1761に進む。
ステップ1761ではコンプレッサー27が動作しているかど
うかを判別しており、コンプレッサ27がオフ状態である
場合にはステップ1771へ進み、フレッシュモードに設定
する。また、ステップ1761でコンプレッサ27がオンして
いる場合には、ステップ1761からステップ1781に進む。
このステップ1781では、必要吹出温度XMの値に応じて、
吸込口のモードを制御する。
具体的に説明すると、必要吹出温度XMの値が高い方か
ら徐々に低下しT12℃に低下するまでは、吸込口のモー
ドをフレッシュモードに設定する。また、必要吹出温度
XMの値がT12℃からT10℃の間においては、車室内外気を
共に取込むF/Rモードに設定する。即ち、F/Rのモードに
おいては、インテークドア24をポジションP2に設定し
て、リサーキュレーションエアー通流口23からの室内の
エアーを取込むと共に、フレッシュエアー通流口22から
フレッシュエアーを取込む。この必要吹出温度XMの値が
T10℃よりも低下したときは、吸込口のモードをリサー
キュレーションモードに設定する。また、逆に必要吹出
温度XMの値が上昇する場合には、T11℃に達するまでリ
サーキュレーションモードを維持する。必要吹出温度XM
の値が上昇し、T13℃に達するまでは、前述のF/Rモード
に設定する。更に必要吹出温度XMの値がT13℃を越えた
ときは、前述のフレッシュモードに設定する。尚、T11
の温度はT10の温度よりも高く、T12の温度はT11の温度
よりも高く、T13の温度はT12の温度よりも高いものとす
る、 以上の第16図及び第17図で説明した夫々の制御ににお
いて、吹出口の設定及び吸込口の選択は必要吹出温度XM
の値に基づいて行うようにしているが、現在の吹出温度
の基づいて行うようにしてもよい。具体的には、第16図
中のステップ1643をXM′=(FX+G)(82−TINT)+TI
NTとして、ステップ1645及びステップ1781を夫々XM′に
基づいて吹出口の設定および吸込口の選択を行うように
してもよい。
第18図は第10図の風量制御(ステップ1800)を詳細に
説明したフローチャートである。
第18図を参照して風量制御を詳細に説明する。
第18図においてステップ1801では、オフスイッチ138
が操作されたかどうかを判別しており、オフスイッチ13
8が操作された場合には、ステップ1803へ進み、ブロア
ファン25をオフする。オフスイッチ138が操作されてい
ないときは、ステップ1805へ進み、ステップ1805ではマ
ニュアルスイッチ即ち、ファンスイッチ141が操作され
たかどうかを判別しており、ファンスイッチ141が操作
された場合には、ステップ1805からステップ1807へ進
む。ステップ1807では、ブロアファン25が低速に設定さ
れているかどうかを判別しており、ブロアファ25が低速
即ち、1速状態である場合には、ステップ1807からステ
ップ1811へ進み、ブロアファン25に対して電圧5(V)
を印加する。次に、ステップ1807でブロアファン25の設
定状態が低速でない場合は、ステップ1809へ進み、ブロ
アファン25が中速、即ち2速状態に設定されているかど
うかを判別し、2速状態に設定されている場合には、ス
テップ1809からステップ1813に進み、ブロアファン25に
対して電圧8.5(V)を印加する。続いてブロアファン2
51速状態でなくかつ2速状態でない場合には、ステップ
1809からステップ1815へ進み、ブロアファン25に対して
電圧12(V)を印加し、ブロアファン25を高速運転状態
に設定する。
次にステップ1805においてファンスイッチ141がオフ
状態である場合には、ステップ1817へ進む。ステップ18
17ではデフスイッチ143が操作されたかどうかを判別し
ており、デフスイッチ143がオフ状態である場合には、
ステップ1817からステップ1819へ進む。ステップ1819で
は吹出口モードがベントモードであるかどうかを判別し
ており、ベントモードではない場合にはステップ1819か
らステップ1821へ進む。ステップ1821ではエンジン水温
TWの値がTWO(例えば35℃)より低く且つ外気温データ
の値がTAMO(例えば15℃)より低くかどうかを判別して
おり、エンジン水温がTWOより低く、且つ外気温データT
AMの値がTAMOより低い場合には、ステップ1821からステ
ップ1823へ進む。ステップ1823では再度エンジン水温TW
の値が前記TWOより低いTW1(例えば32℃)よりも低いか
どうかを判別しており、エンジン水温TWの値がTW1より
低い場合にはステップ1823からステップ1825へ進み、ブ
ロアファン25を所定時間t1だけオフする。次にステップ
1823においてエンジン水温TWの値がTW1以上である場合
には、ステップ1823からステップ1827へ進む。ステップ
1827ではブロアファン25に対する印加電圧を最低の5
(V)を印加してから所定時間t2経過後に最大の10.5
(V)になるような緩かな上昇特性を設定し、この設定
した上昇特性に基いてブロアーファン25に対して電圧を
印加する。
ステップ1821でエンジン水温TWの値がTW0以上である
か若しくは外気温データTAMの値がTAMO以上である場合
には、ステップ1821からステップ1829へ進む。ステップ
1829でファンスイッチ141が操作されたかどうかを判別
しており、ファンスイッチ141が操作された場合にはス
テップ1829からステップ1831へ進む。ステップ1831では
ブロアーファン25のブラシの摩耗を防止するため、ブロ
アファン25に対して急峻に電圧を印加するのを禁止す
る。即ち、ステップ1831のグラフに示すように5(V)
を印加してから所定時間t3経過後に最大の10.5(V)に
なるような緩かな特性を設定し、この設定した特性に基
づいて所定の電圧をブロアファン25に印加する。但し、
ブロアファン25の目標風量に達した場合は、その時点で
印加電圧を固定する。
次にオートエアコンモードで且つデフスイッチ143が
オンしている場合には、ステップ1817からステップ1833
へ進む。また、ステップ1829においてファンスイッチ14
1からオフされている場合にもステップ1833へ進む。こ
のステップ1833では、定数L,M,N及びPの値をそれぞれ
所定の値L0、M0,N0及びP0にイニシャライズする。その
後、ステップ1833からステップ1835へ進み、ベントモー
ドであるかどうかを判別しており、ベントモードでない
場合は、ステップ1835からステップ1839へ進む。また、
ステップ1835においてベントモードである場合には、ス
テップ1837を介してステップ1839へ進む。ステップ1837
では日射量QSUNの値に応じてブロアファン25に対する印
加基準電圧VFの補正電圧βを設定する。
具体的に説明すると、日射量QSUNの値が徐々に低下し
QEカロリーに達するまでは補正電圧βの値としてQE1.0
(V)を設定し、また、日射量QSUNの値が更に低下し、
QGカロリーに達するまでは、補正電圧βの値を0.5
(V)に設定し、日射量QSUNの値がQGカロリーより低下
すると補正電圧βの値を0(V)とし、補正を行わな
い。逆に、日射量QSUNの値が徐々に増加する場合には、
日射量QSUNの値がQFカロリーに達するまでは補正電圧β
の値を0(V)とし、日射量QSUNの値が更に上昇し、日
射量QSUNの値がQDカロリーに達するまでは、補正電圧β
の値を0.5Vに設定し、日射量QSUNの値がQDカロリーを越
えると補正電圧βの値を1.0(V)に設定する。次にス
テップ1839では、必要吹出温度XMの値に応じてブロアフ
ァン25に対する印加基準電圧VFを設定する。具体的に説
明すると、必要吹出温度XMの値が所定値より高い場合ま
たは所定値より低い場合には、それぞれ急速冷房若しく
は急速暖房が必要であることから、ブロアファン25に対
する印加基準電圧VFを高い電圧に設定する。また、逆に
必要吹出温度XMの値が通常の値例えば、M若しくはNの
範囲においては安定状態であることから、ブロアファン
25に対する印加基準電圧VFを最低電圧に設定する。具体
的には、吹出口モードがベントモードである場合には、
5(V)+補正電圧βの電圧が印加基準電圧VFとされ、
逆に吹出モードがベントモード以外である場合には、ブ
ロアファン25に対する最低印加基準電圧VFを6(V)に
設定する。次にステップ1841では、外気温データTAMの
値に応じて補正係数αの値を設定する。
具体的に説明すると、外気温データTAMの値がTAM10以
上である場合又は、外気温データTAMの値が所定値TAM30
以下である場合には補正係数αの値を1に設定する。外
気温データTAMの値が所定値TAM30から所定値TAM20の間
においては、ステップ1841に示すような所定の特性曲線
に応じてαの値を設定する。外気温データTAMの値が所
定値TAM20から所定値TAMIOの間においてな、補正係数α
の値を0.5に設定する。続いてステップ1843では後席ベ
ントスイッチ134又は232がオンされたかどうかを判別し
ており、後席ベントスイッチ134又は232がオンされてい
る場合には、ステップ1847へ進む。また、ステップ1843
において、後席ベントスイッチ134及び232がオフされて
いる場合には、ステップ1845へ進む。ステップ1845およ
びステップ1847では、フロントの吹出口モードがベント
モードであるかどうかに応じて所定の演算式を用いてブ
ロアファン25に対する印加電圧VF′を演算する。このブ
ロアファン25に対する印加電圧VF′の演算に際して、前
回のステップ1841で設定した補正係数αが考慮されてお
り、更に、外部環境が同一の場合でも後席ベントスイッ
チ134及び232がオンしているときは、オフしているとき
よりも高い電圧がブロアファン25に対して印加される。
以上第18図に記載されたフローチャートが実行される
と、第10図中の各センサ入力のステップ1000に戻る。
第19図は第8図に記載されたリア制御装置65が実行す
る基本制御を示したフローチャートである。
第19図を参照してリア制御装置65の基本制御を説明す
る。
第19図において、ステップ2000ではセパレートドア47
を及び風量制御ドア48の制御を実行する。続いてステッ
プ2100ではリアエアーミックスドア36の開度制御を実行
する。更にステップ2200ではリア吹出口の切換ドア52の
開度制御を実行する。
第20図は第19図のセパレートドア制御を詳細に示した
フローチャートである。
第20図を参照してセパレートドア制御を詳細に説明す
る。
第20図において、まずステップ2011,2013,2015によっ
てエンコーダ202から得られる3ビットのフイードバッ
ク信号からフロントの吹出口モードを判別する。ステッ
プ2011でフロントの吹出口モードがデフロスターモード
であると判別されたときは、ステップ2021へ進み全閉モ
ードが設定される。この全閉モードの具体的に説明する
と、セパレートドア47をポジションP16に制御すること
により、通流口46を解放するとともに、リア側を閉鎖す
ることにより、すべてのエアーをフロント側から吹出
す。次に、ステップ2013でフロントの吹出口モードがベ
ントモードであると判別されたときは、ステップ2031に
進み、リアベントスイッチ134又は232がオンされたかど
うかが判別される。リアベントスイッチ134及232が共に
オンされていないときは、ステップ2021へ進み全閉モー
ドが設定される。リアベントスイッチ134又は232がオン
されたときは、ステップ2051へ進み全開モードが設定さ
れる。この全開モードを具体的に説明すると、セパレー
トドア47をポジションP15に制御すると共に、風量制御
ドア48をポジションP18に制御する。次にステップ2015
でフロントの吹出口モードがバイレベルモードであると
判別されたときは、ステップ2061へ進み半開モードが設
定される。この半開モードを具体的に説明すると、セパ
レートドア47をポジションP15に制御すると共に、風量
制御ドア48をポジションP17に制御する。その結果、風
量制御ドア48がエアーに対し抵抗となるため、前述した
全開モードに対してリアの吹出口から吹出されるエアー
の量が減少し、フロントの吹出口から吹出されるエアー
の量が増加する。次にステップ2015でフロントの吹出口
モードがバイレベルモードでないと判別されたときは、
フロントの吹出口モードがヒートモードのときであり、
ステップ2041へ進む。ステップ2041では、後席優先暖房
スイッチ133がオンされたかどうかを判別する。後席優
先暖房スイッチ133がオンされたときは、ステップ2051
へ進み、全開モードが設定される。後席優先暖房スイッ
チ133がオンされていないときはステップ2061へ進み半
開モードが設定される。
第21(a)図及び第21(b)図は第19図のリアーエア
ミックスドア制御(ステップ2100)を詳細に示したフロ
ーチャートである。
第21(a)図を参照してリアーエアーミックスドア制
御を詳細に説明する。
第21(a)図においてステップ2101ではフロントエア
ーミックスドア35の実開度信号を読み取る。
続いてステップ2111ではブロアファン25の印加電圧に
基いてブロアファンの運転状態を判別する。
具体的に説明すると、ブロアファン25に対するの印加
電圧VF′が上昇して所定の電圧VF′1(V)に達するま
では状態1即ち、安定な状態であることを判別してステ
ップ2111からステップ2121へ進む。また、ブロアファン
25に対する印加電圧VF′が低下して所定の電圧VF2
(V)に達するまでは状態2即ち急冷房の状態であるこ
とを判別してステップ2111からステップ2123へ進む。ス
テップ2121ではリアエアーミックスドア36の開度XRを、
フロント側のエアミックスドアの開度XFに対して所定の
補正係数γ及び後席設定スイッチ231による設定温度TPT
CRRの値を参考にして演算する。この後席設定スイッチ2
31による設定温度TPTCRRの値は、第21(b)図に示され
るようにレバーが中心位置に設定されている場合には、
TPTCRRの値を0に設定するとともに、レバーがホット側
に位置している場合には、TPTCRRの値を開度に応じて+
1までの正の値にする。また、逆にレバーがコールド側
に位置している場合には、TPTCRRの値を開度に応じて0
から−1までの負の値にする。ステップ2123では、リア
ー側のエアーミックス開度XRをフロント側のエアーミッ
クス開度XFと同一値に設定する。続いてステップ2131で
はフロント側の吹出口モードを判別しており、フロント
側の吹出口モードがバイレベルモードである場合にはス
テップ2131からステップ2133へ進む、バイレベルモード
に設定されている場合には、フロント側のベント吹出し
口42からはヒータコア37を通過しない冷たいエアーが多
く吹出され、フット吹出口44から吹出されるエアーの温
度よりもベント吹出し口42から吹出されるエアーの温度
の方が低くなり、その結果頭寒足熱の効果を得ることが
できるが、リアの吹出口50又は51からエアーを吹出させ
ようとすると、ヒータコア37からリアの吹出し口50又は
51までのダクトが長いため、ダクト通過中にヒータコア
37を通過したエアーと通過しないエアーが完全に混合さ
れると共に、車室内の温度によっては通過するエアーが
冷やされ、その結果吹出されるエアーの温度が演算で求
められた必要吹出温度よりも低くなるおそれがある。そ
こでステップ2133では所定の値δだけホット側に補正す
る。すなわち、リアエアミックスドア36を位置P7側に移
動させる。ステップ2131においてフロントの吹出口モー
ドがバイレベルモード以外である場合には、ステップ21
31からステップ2141へ進む。ステップ2141では、吸込み
温度センサ69からの吸込み温データTINTから、リアの吹
出し口50又は51から吹出されるエアーの温度が所定の値
T30になるリアエアミックスドアの開度X0を演算する。
ここで前記T30とは、リアのフット吹出口51から吹出さ
れるエアーの温度の最低値であり、後席に着座している
乗員が足元に吹出されると不快に感じる温度である。X0
の演算式のL,M,Nは定数であり、M及びNは吸込温デー
タTINTの値に応じて、設定される。続いてステップ2151
ではリアーの吹出口モードを判別しており、リアーの吹
出口モードが下側、即ちフットモードである場合にはス
テップ2151からステップ2161へ進む。ステップ2161では
ステップ2121又は2123又は2133において演算されたリア
エアミックスドアの開度XRとステップ2141で求められた
リアエアミックスドア開度X0とを比較し、XRの値がX0
値以上ではないとき、即ちリアの吹出口から吹出される
エアーの温度が前記T30の値よりも低くなるような場合
にはステップ2171へ進み、リアのエアーミックスドア開
度XRの値を前述のステップ2141で演算したエアーミック
ス開度X0に設定する。ステップ2151でリア側の吹出口モ
ードがフートモード以外の場合、即ち上側のみまたは上
下から吹出されている場合、または、ステップ2161にお
いてXRの値がX0の値以上である場合には、同様にステッ
プ2173へ進む。このステップ2173では、リアのエアーミ
ックスドアの開度XRの値をステップ2121又は2123又は21
33において演算されたエアーミックス開度XRの値のまま
にする。ステップ2181では第8図に記載されたリアエア
ミックスアクチュエータ206からの実際のリアのエアー
ミックスドアの開度信号XPBRRRとリア制御装置65の命令
によるリアのエアーミックスドア開度XRとの値を比較し
ており、XPBRRR<XRの状態では、ステップ2191へ進み、
リアのエアーミックスドア36をホット側即ち第2図中の
ポジションP7の方向に制御する。またXPBRRR>XRの状態
では、ステップ2193へ進み、リアのエアーミックスドア
36をコールド側即ち第2図中のポジションP6の方向に制
御する。更に、XPBRRR=XRの状態ではステップ2195へ進
み、リアのエアーミックスドア36をそのままの状態で保
持する。
第22図は第19図のリア吹出口切換ドア制御を詳細に示
したフローチャートである。
第22図を参照してリア吹出口切換制御を詳細に説明す
る。
第22図において、ステップ2211では、フロントの吹出
口モードを判別しており、フロントの吹出口モードがデ
フロストタモード以外である場合にはステップ2211から
ステップ2221へ進む。ステップ2221ではリアベントスイ
ッチ、即ち後席ベントスイッチ134又は232が操作された
どうかを判別しており、後席ベントスイッチ134又は232
が操作された場合には、ステップ2221からステップ2231
へ進む。ステップ2231では更にフロントの吹出口モード
を判別しており、フロントの吹出口モードがベントモー
ドである場合には、ステップ2231からステップ2251へ進
み、上下切換ドア52をポジションP22へ制御して、リア
ベント吹出口50のみからエアーを吹出すいわゆる上モー
ドに設定する。ステップ2231でフロントの吹出口モード
がベントモードでない場合、即ち、バイレベルモード若
しくはヒートモードである場合には、ステップ2231から
ステップ2241へ進む。ステップ2241では吹出されるエア
ーの温度を判別している。具体的に説明すると第21
(a)図中のステップ2161と同様の判断を行っておりXR
<X0のときはステップ2251へ進み前述の上モードに設定
する。従って、後席側へ導入される空気の温度が所定温
度TB0以下である場合には、リアフット吹出口51を閉鎖
して後席の乗員の足元へ冷風が送り込まれるのを禁止す
る。また、XR≧X0である場合にはステップ2253へ進み、
上下モード、即ち上下切換ドア52をポジションP21に制
御してリアベント引出口50およびリアフット吹出し口51
の双方からエアーを吹出す。
次にステップ2221において、後席ベントスイッチ134
または232がオフされている場合には、ステップ2233へ
進む。ステップ2233では、フロント側の吹出口モードを
判別しており、フロントの吹出口モードがベントモード
でない場合、即ちバイレベルモード若しくはヒートモー
ドである場合には、ステップ2255へ進み、下モードに
(足元吹出モード)に設定する。即ち、上下切換ドア52
をポジションP20に設定してリアベント吹出口50を閉鎖
するとともに、リアフット吹出口51のみからエアーを吹
出す。次にステップ2211においてフロントの吹出口モー
ドがデフロスタモードである場合、若しくはステップ22
33においてフロントの吹出口モードがベントモードであ
る場合にはステップ2243へ進み、上下切換ドア52をその
ままの位置に固定する。
[発明の効果] 以上説明してきたように本発明によれば、前席吹出口
モードがバイレベルモードのときに、後席吹出口から吹
出される吹出温度が低く感じられることがなくなり、車
室内の快適性が更に向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図はクレーム対応図、第2図は本発明の全体構成
図、第3図は第2図に示したクーラーユニットの説明
図、第4図は第2図に示したリア吹出部の側面図、第5
図は第4図の平面図、第6図は第2図に示したフロント
制御装置を周辺装置と共に示した回路図、第7図は第2
図に示したフロントコントロールパネルの説明図、第8
図は第2図に示したリア制御装置を周辺装置と共に示し
た回路図、第9図は第2図に示したリアコントロールパ
ネルの説明図、第10図は第6図の基本制御を示したフロ
ーチャート、第11図は第10図の外気温センサ値処理を詳
細に示したフローチャート、第12図は第10図の日射セン
サ値処理を詳細に示したフローチャート、第13図は第10
図の設定温補正を詳細に示したフローチャート、第14図
は第10図のエアーミックスドアの制御開度算出を詳細に
示したフローチャート、第15図は第10図のコンプレッサ
制御を詳細に示したフローチャート、第16図は第10図の
吹出口制御を詳細に示したフローチャート、第17図は第
10図の吸込口制御を詳細に示したフローチャート、第18
図は第10図の風量制御を詳細に示したフローチャート、
第19図は第8図の基本制御を示したフローチャート、第
20図は第19図のセパレートドア制御を詳細に示したフロ
ーチャート、第21図は第19図のリアエアーミックスドア
制御を詳細に示したフローチャート、第22図は第19図の
リア吹出口切換ドア制御を詳細に示したフローチャート
である。 11……温度パラメータ 12……外気温センサ 13……閾値 14……遅延手段 15……解除手段 21……空調ユニット 22……フレッシュエアー流通口 23……リサーキュレーションエアー流通口 24……インテークドア 25……ブロアファン 26……エバポレータ 27……コンプレッサ 28……プーリー 29……ベルト 30……プーリー 31……エンジン 32……コンデンサ 33……リキッドタンク 34……膨脹弁 35……フロントエアーミックスドア 36……リアエアーミックスドア 37……ヒータコア 38……バルブ 40……フロントデフロスタ吹出口 41……フロントデフロスタドア 42……フロントベント吹出口 43……フロントベントドア 44……フロントフット吹出口 45……フロントフットドア 46……流通口 47……セパレートドア 48……風量制御ドア 50……リアベント吹出口 51……リアフット吹出口 52……上下切換ドア 61……フロント制御装置 62……フロントコントロールパネル 63……設定温度表示器 64……室内温度センサ 65……リア制御装置 66……リアコントロールパネル 67……日射量センサ 68……外気温センサ 69……吸込温センサ 70……水温センサ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロントエアミックスドアの開度をホット
    側とコールド側のあいだの任意の位置に調整して前席吹
    出口から吹出される吹出温度を制御するとともに、リア
    エアミックスドアの開度に相応する温度の空気を後席側
    へ導入する車両用空調装置において、 前記フロントエアミックスドア及び前記リアエアミック
    スドア方向に共通に空気を送風するブロアファンと、 リアダクト内を送風される空気の抵抗を増減するセパレ
    ートドアと、 前記前席吹出口がバイレベルモードのときに、前記ブロ
    アファンの送風量を増加するように補正するとともに、
    前記リアエアミックスドアの開度を前記フロントエアミ
    ックスドアの開度よりホット側に補正する補正手段と、
    を設け、 バイレベルモードのときには、セパレートドアによりリ
    アダクト内の空気抵抗を増加させ、後席吹出口からの風
    量を抑えるように制御することを特徴とする車両用空調
    装置。
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